深川市議会 平成28年第4回定例会 2016年12月9日
教育行政
2016年12月9日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「教育行政」について質問し、教育長 平山泰樹が答弁しました。
- 質問者
- 辻本智 議員
- 答弁者
- 教育長 平山泰樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 辻本智
最後の質問になります。教育行政に関連して、教育委員会の考えをお聞きいたします。1点目、学校配置基本方針に係る地域懇談会についてお伺いいたします。8月末でしたか、地元で開催された小学校に係る学校配置基本方針地域協議会に案内をいただきましたので、参加いたしました。協議会に参加された方々の顔ぶれを見ますと、学校関係者はもちろんですが、児童の保護者、多度志地域においては恐らくほぼ全てのPTA会員さんが集まったようですし、町内会長さんも顔を出されていました。改めまして、地域の中にある学校の役割、関心の高さを認識したところであります。参加された方々から出された意見としては、小学校の配置に関しましては、「子供たちと保護者の意向を第一に考えて」との意見もありましたし、また保護者の方からは、現在の複式学級での授業について「取り組み内容に安心する」といった意見とあわせまして、教師の負担を心配する声もあったかと記憶しております。また、今回も、学校プールなど施設整備に関する要望が複数寄せられたのが印象的でありました。後日、参加された町内会長さんから「市内の他の地域での懇談内容が知りたい」といった声が出されております。そこで、質問の1点目、今回、地区別に開催された懇談会の概要について、またそこで出された意見、要望等はどのように検討されるのか、今後の見通しについてお示しください。2点目、現在検討中の学校配置基本方針と平成32年をめどとして予定されている新しい学習指導要領との関連についてお聞きいたします。8月の地域懇談会の冒頭、平山教育長が挨拶されましたが、そのとき挨拶の多くの部分を、現在文部科学省において検討されている新学習指導要領の内容と、そのことに対する深川市教育委員会としての課題意識について充てられておられました。私も含めて参加された地域の皆さんも、その内容を大変興味深く聞いておりました。教育長の発言内容は、大変示唆に富み、貴重な内容を含んだものではございましたが、改めて確認させていただきたいと思います。文部科学省で現在検討中の新学習指導要領は、同じく本年度、深川市教育委員会で取り組まれている学校配置基本方針検討での着目点に加えられるのでしょうか、お聞きいたします。3点目、新学習指導要領に対する準備についてお聞きいたします。教育行政として、今後求められる教育内容に対応できる学習環境をどうつくるのか、これは極めて大切であります。先ほど8月の地域懇談会において、複式学級の運営に関しては、児童の保護者の方々から、おおむねではありますが、好意的に受けとめているお話も紹介させていただきましたが、それとあわせて教職員の負担がとても大きいといった声も耳にいたします。先日、地元の小学校で地域参観日の案内がありましたので、私もお邪魔させていただき、1・2年生の生活科、3年生の社会科、4年生の総合的な学習、そして5・6年生の理科を参観いたしました。それぞれに児童たちが伸び伸びと学んでいる姿に安心しましたし、児童の人数が少ない場合においても、ICT教材が配置され、活用されていることに感心いたしました。ただ、授業には教頭先生も当たっておられましたし、本年度臨時で配置されたベテランの先生も参加されて、まさしく全員野球の様相でありました。そうした現状を考えた場合に、そこに例えば今後小学校5・6年生での英語の教科が新しく加えられることになりますと、小規模校単独での対応が非常に難しいのではないかと危惧いたします。現状で市教育委員会として、教員の加配措置をとられておられる今以上の職員の配置も必要ではないかと考えます。また、場合によっては、小学校と中学校の学校配置の枠組みと深く関連した課題の整理を教育行政としても考えなくてはならないのかと思います。今後、文部科学省から示されてくるであろう小学校教育に求められる教育水準を、深川市の教育行政の中でどのように対応されるお考えなのかについてお聞かせください。4点目、教育委員会会議及び総合教育会議の開催状況についてお伺いいたします。昨年度の第4回定例会でも、教育制度改革の運用に関しまして質問させていただいております。今回その中の2点に絞って、その後の取り組みについてお聞かせください。一つには、教育委員会の開催状況の公開であります。文部科学省の制度解説には、「教育委員会の透明化のため、原則として会議の議事録を作成・公表する」とあります。何をどこまでということに関しての具体的な記述はありませんが、本市のホームページ等では、教育委員会会議予定がお知らせとなって掲載されていることから、会議終了後の簡単な内容報告といった程度は公開を検討すべきかと考えますので、見解をお聞かせください。あわせまして、総合教育会議の開催についてお聞きいたします。これも昨年度の制度改革での大きな変更点であります。行政の首長が招集する総合教育会議は、予算の執行を伴う重要な案件、または教育条件整備に関する重大な施策が行うべき内容と記載されております。本年度の開催状況とあわせまして、仮に「予算執行を伴う教育条件整備に関する」という内容からいたしますと、本年度の深川中学校の改築にかかわる国の予算配分に対する一連の取り組みと対応、もしくは学校施設整備計画変更に係る生徒の教育条件の対応など、大切な案件があるのかと考えられます。今後、総合教育会議の開催の予定があればお聞かせください。
答弁 教育長 平山泰樹(教育長は2017年3月まで)
教育行政についてお答えいたします。平成24年11月に策定いたしました深川市学校配置基本方針によりまして、市内中学校のよりよい教育環境の形成のため、中学校を2校に再編整備したところでございます。また、基本方針においては、小学校については当面現在の6校を維持し、平成28年度に児童数の状況や社会情勢の変化などを見きわめて、改めて地域との協議を行うこととしたところです。それに基づき、本年8月から9月までの間に六つの小学校区におきまして、学校及び幼稚園・保育園の保護者、学校関係者、町内会など関係者との協議の場を設け、学校配置基本方針策定後の児童数の変遷、学級編制の状況、さらにはこれからの見通しなどについて説明し、それぞれの立場からご意見をいただいたところでございます。主な意見としましては、議員も一部申されていらっしゃいますけれども、次のようなものがありました。「小規模な小学校ということで、入るまでは複式に不安があったが、入ってみたら、アットホームでとてもよい環境だと思った」「小学校については、今すぐ統合しないにしても、小規模校と大規模校の学校間交流は必要ではないか」「小規模な小学校から規模の大きな中学校に行くといじめが心配である」「子供にもっとスポーツをさせたいので、小学校の統合をしてほしい」「地域に小学校は存続してほしいが、結局は実際に子供を育てている世代の意見が重要である」などのご意見をいただいたところでございます。児童数の変遷につきましては、全体的には少子化の傾向は依然として継続しているところでありますけれども、今後5年程度の児童数の変化と学級編制の見通しを見るとき、学校によっては、引き続き完全複式学級の編制となる学校、これまでは複式学級とならなかった学校なども、新たに複式学級となる学校などもあります。しかし、それらを総合的に勘案しても、学校の統廃合を行うことにはならないものと教育委員会としては判断しているところであり、来年の2月以降を予定しておりますけれども、改めての協議会を開催し、そうしたことを地域の皆さんにお伝えする予定でございます。しかし、地域から小規模校となることを不安視する声もありましたことから、そうした声が地域全体の意思と認められるようになった場合につきましては、学校のあり方について協議する場を改めて設けさせていただきたいと思っております。次に、質問の2点目と3点目につきましては、相互に関連しておりますので、一括して答弁させていただきたいと思います。学校配置基本方針と新しい学習指導要領との関連についてでございますけれども、まず現在、国で検討されております新しい学習指導要領の考え方、特に小学校における主要な改訂の内容については、次のようなものです。これからの時代は、先を見通すことが難しい社会の中で、伝統や文化に立脚した広い視野を持ち、未来をつくり出していくために必要な資質・能力を一人一人に確実に育む学校教育を実現することとされ、よりよい学校教育を通じて、よりよい社会をつくることが学習指導要領の改訂の基本的な考え方とされています。詳細は省きますけれども、学校段階別の改善の方向として、小学校におきましては、低学年・中学年・高学年の発達の段階に応じて、特に言語能力の育成が極めて重要とされております。そのことから、国語教育、外国語教育が重視されることになります。小学校の高学年におきましては、教科としての英語、中学校においては、これまで高学年に導入されておりました外国語の活動をそれぞれ中学年から実施することになりますし、つまり小学校の3年生から外国語になれ親しませるようにされ、先行して英語の教材整備を図るとなっております。小学校のあり方の中で、こうした言語活動に関する教育の一種の高度化が実施されることが、新たな学習指導要領の改訂の中に盛り込まれておりまして、このことは規模が小さなところについても、また大きなところについても、同じことでございます。したがって、児童数及び学級数による教員数の配置は定められておりまして、小規模な学校の子供たちにおいても、こうした英語教育をしっかりと進めていかなくてはならないものと考えているところでございます。教員の加配につきましては、議員からの言及もございましたが、実際には加配を受けられるということは大変難しい状況になってございます。英語教育に当たっての文部科学省の考え方というのは、学級担任を中心に指導し、あわせて専科指導を活用し、ALT等を積極的に活用するというものでございます。こうした状況は、小規模校にとってはかなり難しい対応を迫られることであります。したがって、教育委員会としては、今後、ALTのさらなる活用や加配措置の要請を強化していくこと、現在の教員の研修を強化すること、中学校の市費で措置している教員の活用を図ることを、さまざまな手だてを駆使して、規模の大小にかかわらず、英語教育を推進していくよう努めていくものであります。次に、4点目の質問でございますけれども、総合教育会議は、ご案内のとおり、市長部局が事務局を持ちますけれども、ここでは一括して答弁させていただきたいと思います。まず、教育委員会議は、ご指摘のとおり公開を原則とするものであり、このところ傍聴される方は余りありませんけれども、傍聴することが可能でありまして、開かれた会議となるよう、これからも努めてまいります。ご指摘のありました終了後の内容報告及び議事録の公表などについては、現在実現できていないところでございますけれども、従来から課題であるものと認識しており、今後、早い時期にそうした内容を公表できるよう努めてまいりたいと存じます。また、市長が中心となる総合教育会議につきましては、ご指摘のとおり、教育大綱を制定し、その理念のもとに教育行政についての議論を行い、予算執行等を推進しているところであります。本年度については、まだ開催しておりませんけれども、今月下旬に開催する予定と聞いているところでございます。なお、深川中学校の改築等にかかわってですけれども、国の補助金が未採択の状況になっておりました件などについて、総合教育会議で議論することがあったのではないかというご指摘がございました。教育委員会と市長との緊密な連携のもとで、この事案につきましては、補助採択に向けて、市長が文部科学省に出向くとともに、教育委員会としましても、北海道都市教育委員会連絡協議会や都市教育長会などを通じて、要請活動を強化するなど、一体的に対応したところでありますが、ご指摘のことを踏まえて、今後とも総合教育会議の活用に努めてまいりたいと考えているところであります。