深川市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月6日
学校給食における地元食材品目と活用比率の推移及び地場産農産物利用率低下の要因について
2023年3月6日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「学校給食における地元食材品目と活用比率の推移及び地場産農産物利用率低下の要因について」質問し、教育部長 荒井幸治、経済・地域振興部次長 香川貴敬が答弁しました。
- 質問者
- 辻本智 議員
- 答弁者
- 教育部長 荒井幸治、経済・地域振興部次長 香川貴敬
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 辻本智
次の質問に移ります。地元農産物の積極的な活用に向けた行政施策について、課題をお聞きいたします。初めに、学校給食における地場産農産物の活用状況でありますが、現在公開されている第4次深川市食育推進計画の中で、市内の小中学校で使用されている令和3年度の米をはじめとした野菜等の購入量と地場産の割合が一覧表で掲載されております。表には11品目が掲載されており、うち100%は米を入れて4品目、比較対象を前年度の令和2年度にしていますから、そこだけを見れば100%の品目は3から4と増えております。ただし、それ以外の使用比率は、前年度50%の品目がピーマン、キュウリなど4品目あったのが、令和3年度には、キュウリ、トマトは30%台にまで落ち込んでいて、いずれも深川市のいわゆる特産品であります。特に驚いたのは、地元産ジャガイモの使用率がゼロ%になっている。しかし、この表の記述面に、それら使用率低下については記述されていません。本来、計画を策定されるのであれば、比較年度は前計画策定時を比較すべきだというふうに思います。試しに、第3次食育推進計画策定時、平成28年度との比較で言うと、当時、地場産使用品目100%は実は7品目ありました。それが現在は4品目まで低下しております。ちなみに言うと、ジャガイモの使用率は、当時は50.1%、その前の平成27年度は57%あったのが今はゼロ%になっております。また、同じく深川市の特産であるナガイモ、アスパラも、平成27年、28年は100%であったのが、令和3年度の表からは、品目名自体が削除されております。私は昨年6月の第2回定例会で、地元産アスパラの上位品、太くて柔らかいアスパラ本来のうまみを子供たちが実感できる、そういった食材を供給できないでしょうかという現場の人の声をこの場で紹介いたしました。このアスパラでありますが、平成28年は、量としては少ない34キログラムでしたが、100%地元産でした。何度も繰り返しますが、この部分が今回の一覧表から実は削除されているわけです。子供たちの育ち、生涯を通じて育まれる味覚、郷土意識、そうした意味合いを持つ義務教育の給食事業だけに大変残念であります。ここで質問の1点目、学校給食における食材品目と地場産食材の活用比率の推移について、第3次食育推進計画との比較でお示しいただき、その背景についてお聞かせください。質問の2点目、地産地消の推進と地元食材の活用を行政として指針化すべきではないかという点であります。帯広市は、令和4年12月議会で、帯広市食育推進条例を制定しております。この中では、我が国を代表する食糧基地に住む私たちが、十勝、帯広産の安全で良質な農産物に誇りを持ち、積極的に消費していくと明記しております。当然、ここに関係者の役割、議会の役割も規定しております。全国的に見ても、地産地消と食文化に関わる条例を制定している自治体が数多くあります。管内では三笠市が有名でありますし、また新潟県新発田市では、新発田市食の循環によるまちづくり条例を制定しております。質問の2点目、他自治体における地産地消と食育推進に係る条例の制定状況及びそれらの内容についてお示しください。質問の3点目、本市には、昭和60年に制定された農業振興条例がありますが、これは産業振興としての施策が主であり、消費者を含めた地産地消と経済の地域内循環、さらには食育の推進に向けた行政の役割を明記する内容とはなっておりません。深川市は、本定例会の冒頭でゼロカーボン宣言を行いました。食料の長距離輸送はCO2排出の課題を生じさせます。地元で取れた食料、食材を地元で消費することは、CO2の縮減と貨幣の地域外流出を食い止めるための重要な手段にもなり得ると考えます。深川市においても、食の安全と地場産農産物の活用に係る条例を制定して、行政と市民、事業者それぞれの役割を明記して、地場産食材活用の推進を図るべきと提案いたしますが、市の考えをお示しください。
答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)
私からは、質問の1点目、学校給食における地元食材品目と活用比率の推移及び地場産農産物利用率低下の要因についてお答えさせていただきます。最初に、地場産農産物の活用比率につきましては、第3次深川市食育推進計画に記載されております11品目の平成28年度と令和3年度の推移を申し上げますと、米、ナガイモ、レタス、アスパラ、黄ピーマンの5品目につきましては、平成28年度、令和3年度ともに100%となっておりますけれども、活用比率が下がった品目といたしましては、ヤーコンとユリネが100%からゼロ%、ジャガイモが50.1%からゼロ%、タマネギが44.9%から0.4%と減少しております。一方、活用比率が上がった品目としましては、赤ピーマンが44.8%から62.5%、トマトが41.1%から51.6%となっております。この背景といたしましては、学校給食の食材の調達は、一度に大量の食材を購入することから、安定供給が可能な学校給食物資納入指定業者に登録している業者から、地場産、道内産、国内産の順で必要量を確保できる食材を供給いただいておりますため、地元で生産している農産物でありましても供給されない場合がございます。また、給食センターでは、衛生管理の面から、野菜などにつきましては、使用当日の朝8時までに納入することとなっておりまして、この時間までに納入する体制が取れる事業者が限られていることから、納入事業者の変更も難しく、納入事業者の取扱品目に左右されることもあるものでございます。先ほど申し上げました、ヤーコン、ユリネ、ジャガイモ及びタマネギにつきましては、納入業者の取扱いが流通の面で困難となりまして、地元産の活用が下がったということでございますし、ヤーコンとユリネにつきましては、納入が困難になった以降につきましては、食材としては使用していない状況でございます。また一方で、ゴボウが57.2%から100%に、サツマイモがゼロ%から100%に上昇しておりまして、その時々の生産や流通の状況に応じましてメニューを考えるなど、学校給食組合におきまして、可能な限り地元農産物を活用するように取り組んでいるとお聞きしているところでございます。
答弁 経済・地域振興部次長 香川貴敬
私からは、質問の2点目の地産地消と食育推進に係る条例制定状況についてと、3点目の地産地消の推進及び地元産食材の活用に係る条例制定の考えについてお答えいたします。まず、2点目の他自治体における条例制定状況についてですが、一般財団法人地方自治研究機構のホームページによりますと、令和4年9月時点で、地産地消の推進に関する単独条例は、全国で3件と25の市町が制定しておりまして、食育に関する条例や食のまちづくりに関する条例、食文化に関する条例などの食育に関連する条例も合わせますと18件、78の市町が制定している状況でありまして、そのうち道内の自治体で制定しているのは三笠市と帯広市の2市であります。それらの条例の内容といたしましては、食育と連携して地産地消の促進を規定するものが多く、地産地消や食育に関する基本理念を掲げるとともに、自治体、生産者、事業者、住民等の責務や役割のみを規定するものもあれば、加えて、基本的な施策について、具体的かつ詳細に規定されているものもあると承知しております。次に、3点目の地産地消の推進及び地元産食材の活用に係る条例制定の考えでありますが、地元で地場産食材活用の推進を図ることは、議員が触れられたとおり、経済の地域内循環という視点からも非常に重要な取組であると認識しているところでありますが、地産地消に関する条例の策定に当たりましては、市や生産者、市民などの関係機関・団体等の役割を明確にすることや連携体制の構築も必要になりますことから、既に条例化している市町村の実施体制や、その動きなども注視しながら、まずは研究させていただきたいというふうに考えております。
再質問 2番 辻本智
1点再質問させていただきます。今ほど、教育部長からは給食センターでの取組、経済・地域振興部次長からは様々な要因等が答弁されましたが、共通しているのは仕組みの問題、誰がいいとか悪いではないのだと思います。生産者の方は一生懸命つくる。経済団体は、生産者のメリットを優先して販路を決めます。あるいは流通業者は、既に深川市内に市場機能がなくなったとして、安定供給するとしたら、市外の業者あるいは流通ルートに頼らざるを得ない。ただし、教育部長の答弁でもあったように、現場では、なるべく子供たちに旬のものを食べさせたいと願っている。皆さんの願いは同じなのだけれども、いわゆる地元産の農産物を優先して地元で供給する仕組み、あわせて生産者がそのことに対しても決してメリットが損なわれるわけではなくて、しっかりと単価も含めてメリットを保障していく。その仕組みを行政が率先してつくる。これはもう誰の責任でもないと思います。行政がそのことをつくるということが大切なのだろうと思います。改めて、今ほど、経済・地域振興部次長は研究するという言葉を使われましたが、私は、少なくとも、必要な課題を洗い出して検討すべきというふうに考えております。改めてもう一度、答弁をお願いします。
答弁 経済・地域振興部次長 香川貴敬
再質問にお答えさせていただきます。まず、地元産を優先して供給する仕組みといったお話がありましたけれども、先ほど、教育部長からも答弁がありましたように、8時までに納入するなどのルールがありまして、農産物を集荷するJAでの対応がなかなか難しいというふうに聞いておりますけれども、やはり、地元の農畜産物を地元で使用することは非常に重要と思っておりますので、改めてJAと協議していきたいと思います。それともう一つ、条例制定に当たって必要な課題の洗い出しをしてはどうかといった質問かと思いますが、先ほど、研究するとお答えさせていただきましたけれども、やはり、他市町村の条例の内容ですとか、また、地元でそういった条例を制定する場合にどういった課題があるのかも併せて研究させていただきたいと思います。