深川市議会 平成24年第4回定例会 2012年12月12日
食と観光によるまちづくり
2012年12月12日、深川市議会の一般質問で、水上真由美議員が「食と観光によるまちづくり」について質問し、経済・地域振興部長 藤田正男が答弁しました。
- 質問者
- 水上真由美 議員
- 答弁者
- 経済・地域振興部長 藤田正男
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 水上真由美
それでは、二つ目の質問に入りたいと思います。食と観光によるまちづくりについて質問させていただきたいと思います。まず、1点目に、地域資源・特産品を活用したまちづくりについて何点かお伺いしたいと思います。本市におきましては、ここ近年、地域の資源・特産物を活用して開発された商品が数多くあり、これらの産品は高い評価や期待を得ており、深川市の魅力として、市内外に伝え、地域イメージのアップ、地域の活性化に大いに貢献していることは高く評価しております。最近では、特に黒米を活用した商品がクローズアップされていることは、テレビなどメディアにも取り上げられており、皆さんもご承知のところであると思いますが、地域事業者と連携して、黒米スイーツ&フードによるイベント等が開催されるなど、米どころ深川のもう一つの顔として、黒米が定着しつつあると思います。民間事業者も積極的に黒米を活用して商品化に取り組んでおり、それぞれの立場で地域を盛り上げようという気概を強く感じているところであります。拓殖大学北海道短期大学が開発しましたウルチ米の黒米新品種「芽生さくらむらさき」を原料とする黒米どぶろく「紫穂の雫」が、このたび北海道新技術・新製品開発賞の食品部門で奨励賞に輝きました。このどぶろくを既にお試しになった方も多いかと思いますが、評判は非常に飲み口もいいという、奨励賞という高い評価までいただき、このウルチ米の黒米品種自体は、同じ黒米でもほかの地域にない差別化を図るという意味では絶好の条件の品種でありますので、これからも本市の大切な地域資源の一つとして、さらに普及することを期待しております。そこで、何点かお伺いしたいと思います。黒米を活用した商品が最近は多くなっていますが、黒米を使って商品開発の計画が今後もあるのかどうかお聞かせください。「芽生さくらむらさき」は、拓大の石村櫻教授を中心とする研究室で平成16年9月に、もち米の「きたのむらさき」から1個体の突然変異体を発見し、3年の歳月を経て固定化に成功、アントシアニン系色素が「きたのむらさき」の3倍から6倍多く含まれ、収量も増加した品種となったということです。その後、平成22年に品種登録が完了しております。大学が研究した「芽生さくらむらさき」を活用するに当たり、大学側との連携はどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。黒米どぶろく「紫穂の雫」の売り上げが大変好調であると聞いておりますが、その状況をお知らせいただきたいと思います。また、これから、このどぶろくをおいしく飲める季節となりますが、普及・拡販の意味で市内飲食店への取り扱い等をお願いするということも効果がありますが、お考えを伺っておきたいと思います。2点目に、道の駅からの観光づくりということでお伺いしたいと思います。ご承知のとおり、来年10年の節目を迎える道の駅ライスランドふかがわは、その立地性から、オープン当初からたくさんの利用者があり、年間100万人を超える来場をいただくようになりました。道の駅ライスランドふかがわは、食や観光の情報発信のかなめとなる場所であり、本市の活性化に多大な影響を及ぼす場所でもあります。先ほどの楠議員の質問の答弁にもありましたように、平成22年度の高速道路無料化実験の期間中は80数万人と落ち込んでおりますが、無料化実験が終了した後は回復傾向に入り、23年度には90万人を超え、10周年を迎える来年には1,000万人達成の勢いであるとも述べていましたので、この道の駅が道央道、国道12号、国道233号のかなめの位置にあり、人気の最大の要因というのは利便性であると考えます。加えて、地元の特産品や米どころをアピールするグルメの提供などにより、道内でも人気の高い道の駅に位置づけられております。このようにたくさんの利用者がある道の駅でありますが、その来場者を市街地へ呼び込もうとこれまでさまざまな取り組みを進めてきましたが、その効果は、残念ながら期待ほど上がっていないのが事実であります。この状況のままであれば、道の駅は、トイレの利用や、館内をのぞき、休憩して去るという、便利な中継地点という役目だけで終わってしまうのではないでしょうか。これから道の駅がどうあるべきかと考えてみますと、中継地点という基本的な機能から、利用者が長く滞在できるような目的地となるような道の駅を目指すべきではないでしょうか。通過型の利用者を目的地型利用者に変えていくことが必要であると考えます。そこで、何点か質問させていただきます。目的地として訪れてもらう方策の一つとして、農産物の直売所を充実させることで効果が出ると考えます。本市は、豊富で良質な野菜、穀物、果物などの名産地として知られております。消費者の立場から考えましても、安心・安全な食品を求めていること、生産者の顔が見える生鮮野菜に需要と関心が高いということなどを考えますと、現行の直売所ではその機能を果たし切れていないのが現状であります。例として、近隣の道の駅のケースを挙げてみますと、雨竜町の道の駅でありますが、直売所部分で1億円の売り上げがあると聞いております。ここの来場者数は40万人程度でございますが、雨竜町の場合、トイレを利用するにも、直売所であったり、売店を通らないとそこまで行き着けないという動線をうまく利用した売り場となっており、農産物の直売所ですが、購入するために深川からもわざわざ足を伸ばしているお客さんも少なくないとも聞いております。ライスランドふかがわにおける農産物直売所の充実というものは、道の駅利用者の滞在時間を長くし、同時にほかにある特産物の売り場ですとか、飲食店に対しても利用がふえることにつながると思いますが、お考えをお聞かせください。この際ですから、動線についてもお伺いしたいと思います。深川の道の駅の場合ですけれども、例えばトイレの利用だけですと、中の物販や、いろいろなブースを見ることなく、目に入らず去ってしまうという可能性が非常に大きいですが、例えば出入り口の位置ですとか、売り場の配置を変えることで、利用に与える影響というのが非常に大きいと考えますので、この点に関しても今後の考え方を伺っておきたいと思います。もう1点、道の駅で大変重要な役割を果たしているコンシェルジュ、案内人について伺いたいと思います。案内業務を初め、道の駅内で観光のPRであるとか、地元イベントの支援であるとか、特産品等の広報活動にかかわっていただいておりましたが、この案内人は緊急雇用創出事業による配置のため期限があったということで、その役割を担うスタッフがいないということをお聞きしておりますが、このような業務に当たるスタッフというものは継続して配置することで、その成果というものが上がると考えますが、どのような対応になっているのかお伺いしたいと思います。
答弁 経済・地域振興部長 藤田正男(経済・地域振興部長は2015年3月まで)
食と観光によるまちづくりにつきまして2点の質問がありましたので、順次お答え申し上げます。初めに、1点目の地域資源・特産品を活用したまちづくりについてですが、質問いただいたとおり、新たな黒米品種「芽生さくらむらさき」につきましては、拓殖大学北海道短期大学が育種し、平成22年10月に品種登録されたものであります。「芽生さくらむらさき」は、ウルチ種の黒米で、もち種の「きたのむらさき」よりアントシアニン系色素を豊富に含み、発酵食品など、さまざまな加工品での活用が期待されております。その活用につきましては、農業者や事業者などで構成するふかがわ地域資源活用会議や拓殖大学北海道短期大学等と連携して行っており、本年度、地元の加工事業者へ黒米の粉のサンプルを配付し、特産品開発に向けた取り組みを進めているところでございます。既に商品化されたものでは、「芽生さくらむらさき」を100%活用いたしました黒米どぶろく「紫穂の雫」を本年5月に発売開始いたしまして、これまで3回にわたり醸造した約2,000本は既に完売しておりまして、今月中旬にはさらに500本の発売を目指しまして、現在4回目の醸造を行っております。議員の質問の中にもありましたとおり、北海道新技術・新製品開発賞の食品部門奨励賞を受賞したこともあわせ、好調な販売状況と受けとめさせていただいております。また、市内の一部飲食店でも黒米どぶろくを取り扱っていただいておりまして、今後の製造、販売状況によりますが、他の飲食店でも取り扱いが可能か、関係者と協議して検討していきたいと考えております。このほか、黒米どぶろくを醸造した過程で黒米の麹づくりが可能となりましたので、酒造会社や市内加工事業者等と連携を図り、黒米麹や酒かすを活用した甘酒や漬物の試作を行うなど、新たな商品の開発に向けた取り組みを進めております。いずれにいたしましても、地域資源や特産品を活用したまちづくりは、地域活力の向上を図る上で重要であると捉えておりますので、今後とも関係機関・団体等と連携を図り、貴重な地域の資源の一つであります「芽生さくらむらさき」を活用した特産品開発に努めていきたいと考えております。次に、2点目の道の駅からの観光づくりについてであります。初めに、農産物直売場の充実により、道の駅利用者の滞在時間を長くする考え及び動線について関連がありますので、一括してお答え申し上げます。楠議員の質問に市長からも一部お答えしておりますが、道の駅ライスランドふかがわにつきましては、おかげさまをもちまして、来年開業10周年を迎えるもので、来年度には、議員も触れておりましたが、入り込み客数が1,000万人に達する見込みとなっており、この10周年を契機といたしまして、道の駅の来場者をさらにふやすために記念イベントに取り組む考えであります。そこで、議員ご指摘の農産物直売所の機能充実でありますが、現状の農産物直売所につきましては、売り場が手狭であることや、他のテナントとフロアが一体化していないことなど、利用者の動線を含めたさまざまな課題を抱えている状況でありまして、さらには10年を経過いたします道の駅ライスランドふかがわにおいては、施設の老朽化や駐車場の不足などの問題も抱えているところであります。このように農産物直売所の機能充実のほか、多くの課題を抱える道の駅において、利用者が少しでも長く滞在していただくためには、道の駅施設全体のリニューアル、それに伴います施設内動線を考慮した施設機能の充実などの対応も必要になってくるものと考えております。このことから、議員の質問は貴重なものと受けとめまして、これら課題の解決に向けまして十分に検討してまいたいと存じます。次に、コンシェルジュの配置の対応についてお答え申し上げます。コンシェルジュ、いわゆる観光案内人につきましては、平成19年度から配置を行っておりますが、22年度からは国の緊急雇用創出事業を活用いたしまして配置しているところであります。観光案内人の業務につきましては、来場者へ観光情報の提供、特産品PRや市内への誘導を図るほか、メディアへのPR戦略、ソーシャルネットワークサービスを用いた情報発信など、きめ細かな観光PRに取り組んでおります。このように観光案内人は観光客のニーズにきめ細かく対応できる道の駅の機能として重要なものと認識しておりますので、今後も継続して配置ができるよう意を用いながら、可能な対応に努めてまいる考えであります。