みんなの議会

深川市議会 平成24年第2回定例会 2012年6月18日

有害鳥獣の駆除

2012年6月18日、深川市議会の一般質問で、松沢一昭議員が「有害鳥獣の駆除」について質問し、経済・地域振興部長 藤田正男が答弁しました。

質問者
松沢一昭 議員
答弁者
経済・地域振興部長 藤田正男

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 松沢一昭

この答弁については了解いたしましたので、次に移ります。有害鳥獣の駆除についてであります。特に、今、被害がふえているエゾシカに限ってお尋ねします。私が狩猟免許を取得したのは3年前の平成21年で、このほど3年目の更新手続を終了しました。1年目の平成21年は10月23日から猟期が始まりましたが、撃っては逃げられの繰り返しで、先輩ハンターの手伝いをしながら、スコープの合わせ方や銃の扱い方を覚えるだけで、自分で倒したのはたしか4頭だったと思います。翌平成22年は、納内の知人の麦畑と自分の所有地の有害鳥獣駆除許可をもらって、少し本格的に撃ち始めました。この年は狩猟期間も含めて24頭を捕獲いたしました。昨年は、深川市の駆除の仕組みも大きく改善してもらって、4月から11月末の駆除期間の捕獲は120頭にもなり、12月以降3月25日までの狩猟期間にはさらに15頭を捕獲、合計で135頭という、自分でも予想していない成績を上げることができました。今年度は、4月1日から駆除期間となり、4月に18頭、5月に12頭、6月は現在までに7頭という捕獲になっています。4月は納内地域に大群が出ておりましたが、電牧さくを上げるころからこの群れは見えなくなりました。昨年は作物が生えてこないうちからどんどん畑に出没していたものですが、ことしは出てくる数が極端に減少しています。これはエゾシカの出産シーズンということもありますが、昨年秋にはさんざん撃たれることで学習を積んだ生き残りの個体が、草の豊富な間は人里へ余り出てこなくなったからだと思われます。その証拠に、山菜とりなどで少し山に入ると、新しいエゾシカの足跡だらけです。推定62万頭と言われている北海道内の生息数からいくと、また新たにこの6月で20万頭以上の子鹿が誕生することになります。昨年の全道の捕獲数が12万頭余と言われていますから、8万頭くらいは増加していく計算になります。私は、この駆除を仕事という位置づけで、ほぼ1日に1回3時間ぐらい、朝または夕方にパトロールすることにしています。そこで具体的な質問に入りますが、電牧さく敷設の問題点についてであります。昨年は、納内地域でもさくの中にシカを囲ってしまったという話を聞きましたが、ことしは、多度志の中山から若林、岩瀬方面の畑作地帯ですけれども、ここの電牧さくの中に七、八頭はエゾシカがいるということです。私も要請を受けて10回近く回ってみましたけれども、足跡はついているのですが、まだ一頭も姿を見ていません。農家によっては、電牧さくの中をさらに電牧さくで囲うという、笑うに笑えないような現状を目にします。地域が余りに広く、林や山や沢がたくさん入り組んでいて、どこから手をつけてよいのかという状態です。電牧さくのあるところに融雪剤をまいて、シカの移動の前に線を上げたらよいのではという意見もありますし、これだけ広いところなので越冬しているのではないかという声もあります。この辺は私にもよくわかりません。現地の人たちとよく話し合って、来年に向けた対策をとる必要があると考えますが、いかがでしょうか。もう1点は、エゾシカの生息数減少の取り組みの一つとして、この6月12日付北海道新聞に掲載されたものです。これは、釧路総合振興局が実施したモバイルカリングという駆除方法で、相当実績が上がっているようです。さらには、ことしから深川市が補助を出すことになったくくりわなによる駆除があります。音江の方が、昨年秋にはこの方法で18頭を捕獲しています。銃によって撃ち続けると、エゾシカは夜間にしか出てこなくなりますから、わなによる捕獲がよいと言われます。7月下旬になるとだんだんと野草がかたくなり、作物が茂ってまいります。恐らくことしもエゾシカとの知恵比べが続くと思われます。今後の取り組みについてお答えください。

答弁 経済・地域振興部長 藤田正男(経済・地域振興部長は2015年3月まで)

有害鳥獣の駆除につきましてお答え申し上げます。初めに、電牧さく敷設の問題点と今後の対策についてでございます。近年、本市におきましては、中山間地域を中心に鳥獣による農作物被害が増大し、平成23年度における農業者からの被害報告で申し上げますと、水稲、小麦など約133ヘクタール、被害金額は約1,587万円となっており、特にエゾシカによる農作物の食害や圃場の育苗が踏み荒らされる等の被害が大半でございまして、農業経営に大きな影響を及ぼしていると考えております。このような中で、エゾシカによる農作物被害を防止するために、鳥獣害防止対策協議会が主体となりまして、平成19年度より国・道費を活用して電牧さくの設置を推進しているもので、昨年度、多度志地区につきましては、国費を活用し、総延長で約19キロメートルの電牧さくを設置している状況にございます。多度志地区の電牧さく内へのエゾシカの侵入につきましては、エゾシカがすみついてそのまま越冬するものや、さくを設置することができない市道からの侵入などが考えられますが、当該地域にはさく内に山林もございまして、このような場合には、侵入したエゾシカを捕獲するのは非常に難しいものと承知しているところでございます。対策といたしましては、議員も触れておりましたが、春先のワイヤーを張る前にエゾシカを追い払うなど、さく内にエゾシカを侵入させない方法や、市委嘱ハンターへの依頼だけでなく、くくりわなによる捕獲などが考えられますが、いずれにいたしましても、鳥獣害防止対策協議会と連携し、関係する生産者と十分協議の上、対応してまいりたいと考えております。次に、エゾシカの減少を目指した新しい手法の取り組みについてお答え申し上げます。これまで、エゾシカの個体数減少に係る取り組みにつきましては、市委嘱ハンターによる捕獲のほか、鳥獣害防止対策協議会が主体となりまして、くくりわなによる捕獲を推進している状況にございます。エゾシカの捕獲促進を図るため、これも議員が触れておりましたが、北海道などでは新たな捕獲手法として、林道わきにエゾシカをえさでおびき寄せ、車で移動しながら銃で捕獲するモバイルカリングという手法で、一定の成果があったとのことでございますが、今後これらの成果を踏まえ、改善を加えながら、さらに効率的な捕獲方法を検討することとしているものでございます。今後のエゾシカの個体数減少を推進するためには、銃による捕獲に伴い、エゾシカが銃による捕獲のできない夜間に出没することも想定されますことから、くくりわなによる捕獲がますます重要と考え、本年度から創設いたしましたくくりわな捕獲による報奨金制度の周知を図ることで、エゾシカの捕獲をより一層推進するとともに、市といたしましては、議員からご提言のありました新たな手法の取り組みにつきましても、空知総合振興局や猟友会などと連携をとりながら、十分に研究してまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 平成24年第2回定例会 2012年6月18日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる