美唄市議会 令和8年第1回定例会 2026年3月9日
有害鳥獣管理行政について
2026年3月9日、美唄市議会の一般質問で、森明人議員が「有害鳥獣管理行政について」質問し、市長 桜井恒が答弁しました。
- 質問者
- 森明人 議員
- 答弁者
- 市長 桜井恒
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 森明人
第 1 回定例会につきまして大綱 1 点、有害鳥獣管理行政、「北海道ヒグマ管理ゾーニング計画」についてお聞きします。北海道は、令和 7 年に「ヒグマゾーニング管理ガイドライン」を公表し、人とヒグマの空間的なすみ分けによって、人身被害の防止、出没の抑制、農業被害の軽減と地域個体群の存続を両立させることを目指しております。ゾーニングとは、地域をコア生息地、緩衝地域、防除地域、排除地域の四つに区分し、区域ごとに異なる管理方針を定めている仕組みであります。地形や出没状況を踏まえて、ゾーン設定し、対応基準を明確にすることを求められております。まず、ゾーニング管理の目的でありますが、ゾーニング管理は二つの目的を同時に達成するための仕組みであります。一つ目は、人とヒグマのあつれきの低減で、人身被害の防止、人里への出没の抑制、農業被害の軽減を図ります。二つ目は、地域個体群の存続で、適切な生息地の保全や、個体数管理を通じて、ヒグマの持続的な存続を確保する。北海道は、これらを両立させるために、生息地の保全、防除、捕獲、モニタリング、担い手確保を総合的に進める必要があるとしております。次に、ゾーン区分の基本構造ですが、北海道が示すゾーニングは、地域の地形、土地利用、出没状況に応じて、四つの区域に区分しております。一つ目は、コア生息地。奥山など繁殖・生息に重要な地域、ヒグマの生息を許容、問題個体以外は捕獲は行わない。二つ目は、緩衝地域、コアと人間活動地域の間のことを言っております。また、出没を未然に防ぐ区域、誘引物管理や監視強化を重点的に実施するとなっております。三つ目は、防除地域。農業地帯など人間活動が盛んな地域、ヒグマの定着は許容しない。また、農業被害の防止のための捕獲、追い払いを実施する。四つ目は、排除地域。市街地・集落など、人の利用が高密度な区域を指しております。これはヒグマの侵入を許容しない、また、出没した場合は即時対応、これは警察、猟友会、行政の連絡等で行われます。また、ゾーニング管理がもたらす効果でありますが、北海道はゾーニング管理によって、次の成果が期待できるとしております。出没対応の判断基準が明確化し、捕獲、追い払いの判断が迅速になる。次に、関係機関の連携の円滑化、警察、猟友会、行政が同じ基準で動ける。次に、住民への説明責任が果たしやすい、どこが危険か地図で示すことができる。次に、国の交付金の活用が容易になる。これはゾーニングを前提とした事業計画が作成しやすいということになります。次に、ゾーニング計画の作成手順ですが、地域の地形、土地利用、出没状況の整理、またゾーン区分の設定、そして区域ごとの対応方針の明確化。次に、関係機関との協議。次に住民への情報提供。次に、計画の評価と必要に応じた修正ができるとなっております。以上を踏まえて、4 点質問いたします。一つ目、北海道の方針と美唄市の現状認識を問いたいと思います。北海道は、令和 7 年 3 月にヒグマゾーニング管理ガイドラインを公表し、市町村がゾーニング計画を作成することを明確に位置付けております。本市でも、山間部から農地、市街地まで出没が広まっております。まず本市として、ゾーニング管理の必要性をどのように認識しているのかお伺いします。二つ目に、ゾーン設定の検討状況をお伺いします。本市の地形はゾーニングに適すると言えます。東部山地、こちらをコアとし、農地地区を防除、市街地地区を排除といった区分が簡単に行えます。現在、本市として具体的なゾーン設定の検討を進めているのか、お伺いしたいと思います。次に、出没時の対応基準の明確化を問いたいと思います。ゾーニングを導入することで、どの区域に出たら追い払いか捕獲かといった判断基準が明確になります。本市として区域ごとの対応方針を明文化する考えはあるのか、お伺いいたします。次に、北海道猟友会との連携強化・捕獲従事者確保を問います。北海道の計画改正案でも、捕獲従事者の育成確保が課題として明記されております。本市として、猟友会との連携強化や担い手確保に向けた取組状況をお伺いしたいと思います。
答弁 市長 桜井恒
森議員の質問にお答えします。「北海道ヒグマ管理計画」についてでありますが、北海道において、令和 6 年 12 月に改定した北海道ヒグマ管理計画の中で、人とヒグマの空間的なすみ分けによって、あつれきの低減、ヒグマ地域個体群の存続を両立させることを目的とした、「ゾーニング管理」を基本方針として掲げていることから、本市といたしましても、出没が山間部から農地、市街地へ広がっている状況を踏まえ、区域ごとの管理方針が必要であると考えております。次に、ゾーニングの検討状況につきましては、北海道ヒグマゾーニング管理ガイドラインを参考に、市内の地形や出没状況を踏まえ、検討を進めてまいります。また、国は熊類への対策を支援するため、「鳥獣被害防止総合対策交付金」や、「指定管理鳥獣対策事業交付金」を拡充し、その活用に当たっては、ゾーニング管理の実行が要件となっているため、美唄警察署、北海道猟友会美唄支部をはじめとする関係機関・団体等とその根拠となるゾーニング計画の策定に向け、協議してまいります。次に、区域ごとの対応方針の明文化についてでありますが、ゾーニング計画において、ゾーニングにおける区域ごとの基本的な対応の考え方を記載することとなっており、これにより、迅速な判断や市民への対策の見える化につながるものと考えております。次に、北海道猟友会美唄支部との連携強化や担い手確保に向けた取組状況につきましては、北海道猟友会美唄支部とは、日頃からヒグマの出没対応において、良好な連携を保っているところでありますが、担い手不足は大きな課題であると認識しているところであります。有害鳥獣捕獲活動の担い手減少は、本市にとっても大きなリスクであり、新規に狩猟免許の取得を希望する方が参入しやすい環境を整備することが必要であると考えております。こうしたことから、市民の生命・財産を守るための対策として、近隣自治体の状況を情報収集するとともに、財源確保を含め、新規に狩猟免許の取得を希望する方に対する支援策について、関係機関団体等のご意見を聞きながら検討してまいります。以上でございます。
再質問 10番 森明人
再質問させていただきます。再質問では、期限や具体性の、市の主体性をお聞きしていきたいと思います。一つ目なんですけども、ゾーニング管理検討の具体的な進め方と期限を問いたいと思います。ただいま区域ごとの管理が必要とのご答弁をいただきました。住民の安全を守るためには、いつまでに何を行うかが重要であると思います。本市として、ゾーニングの作成や、区域の設定、こちらの具体的なスケジュール設定をする考えはあるのか、お伺いしたいと思います。次に、市民への情報提供の強化を求めたいと思いますが、ゾーニングは住民が「どこが危険で、どこが許容されるのか」をご理解いただくための基盤になります。本市として、地図等を用いた分かりやすい情報提供を行う考えがあるのか、お伺いしたいと思います。次に、捕獲従事者の確保について具体策を問いたいと思います。担い手不足が課題との認識でしたが、例えば、市独自の支援制度、又は若手育成のための研修制度など、具体的な取組を検討しているのか、お伺いしたいと思います。
答弁 市長 桜井恒
森議員の質問にお答えします。ゾーニング管理等の具体的な取組についてでありますが、ゾーニング計画策定のスケジュールにつきましては、必要なデータ整理や、北海道をはじめとする関係機関、団体からの指導の下、可能な限り、令和 8 年度中の早期作成に努めてまいります。次に、市民への情報提供につきましては、北海道ヒグマゾーニング管理ガイドラインにおいて、ゾーニング計画策定の中で、マップの作成が求められており、その内容を市民の皆様にご理解いただくため、分かりやすい資料を作成してまいります。次に、担い手の確保につきましては、市民の生命・財産を守るため、国や北海道の施策や、北海道猟友会美唄支部との意見交換を踏まえながら、先進事例の情報収集を行い、具体的な支援について検討してまいります。以上でございます。
再質問 10番 森明人
それでは再度質問させていただきたいと思います。最後の質問になりますが、この北海道のヒグマゾーニング計画を早期に実行していただきたいのは、先ほど市長からもありましたが、国において、熊類の対策を支援するため、交付金を用意していますが、その活用に当たっては、ゾーニング管理が前提とすることを要綱に定めるなど、今後の熊類の対策においてゾーニング管理は重要なキーワードとなると考えられております。そこで、市として意思の決定を明確にしたいと思いますが、一つ目、ゾーニング導入の市長の意思を問いたいと思います。ゾーニングはヒグマ対策の根幹となるものであり、住民の安心・安全に直結する重要な政策であります。最終的には、市長の判断が不可欠であると思います。市長として、ゾーニングの導入に向けて取り組む明確な意思があるのかお伺いしたいと思います。次に、ゾーンごとの対応基準を市の方針として明文化するかを問います。ゾーニングを導入するだけでは不十分であり、この区域に出たら捕獲、この区域は追い払いなど、具体的な対応基準を市の方針として明文化することが不可欠であると思います。本市として対応基準を明文化し、住民に公表する考えはあるのか、お伺いいたします。
答弁 市長 桜井恒
森議員の質問にお答えします。ゾーニング管理の導入についてでありますが、ヒグマ対策を進める上で重要な取組であり、市民の安全確保を最優先に考え、市として、しっかりと取り組んでまいります。次に、区域ごとの対応方針につきましては、市の方針として明文化し、市民に広く周知してまいります。以上でございます。