みんなの議会

遠軽町議会 令和7年第6回定例会 2025年12月10日

不登校の子どもが安心できる支援と居場所づくりについて

2025年12月10日、遠軽町議会の一般質問で、戸松恵子議員が「不登校の子どもが安心できる支援と居場所づくりについて」質問し、教育長 佐藤祐治、総務課長 堂前政好が答弁しました。

質問者
戸松恵子 議員
答弁者
教育長 佐藤祐治、総務課長 堂前政好

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 2番 戸松恵子

質問通告書に従いまして質問します。不登校の子どもが安心できる支援と居場所づくりについて。年間30日以上欠席した全国の不登校の児童生徒は、昨年、過去最高の35万3,970人になり、この10年間で約3倍になっています。遠軽町においては、昨年、小中学校の児童生徒約1,100人のうち57人(約5.2%)が不登校となっており、不登校予備軍の子どもたちも加えると、その数は決して少ない数ではありません。不登校の原因はいろいろあり、その背景は一人ひとり違います。平成28年、いわゆる「教育機会確保法」が成立し、不登校はもはや特別なケースではなく誰にでも起こり得るものだという認識の下で、子どもたちへの学習権や進路選択の保障などに官民を問わず取り組む姿勢が求められています。増え続ける不登校児童生徒に対して、文部科学省は、令和5年3月に取りまとめた「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」として、「学びの多様化学校」を設置するとして、令和7年7月現在、全国に58校を設置しています。また、各自治体には教育委員会が運営する教育支援センターが設置され、オホーツク管内では7市町にあり、遠軽町では教育委員会庁舎などに教育支援室が設置されております。以前は不登校状態にある児童生徒の学校復帰を支援することが主な役割でしたが、最近は学校復帰が全てではないと考える施設も増えてきており、不登校状態にある児童生徒の居場所や自信、自尊感情を育てるための場所という役割を持つようになってきています。そこで、次の点について伺います。1、遠軽町の不登校状態にある児童生徒の教育支援室の利用状況は少ないと伺いましたが、その要因はどのように認識していますか。2、新庁舎完成後の遠軽町における不登校児童生徒への学びの場の確保や、学校と家庭以外の居場所づくりという取組はどのように考えていますか。以上です。

答弁 教育長 佐藤祐治

2番戸松議員の不登校の子どもが安心できる支援と居場所づくりについての御質問にお答えいたします。1点目の遠軽町の不登校状態にある児童生徒の教育支援室の利用状況は少ないと伺いましたが、その要因はどのように認識していますかとの御質問ですが、毎年度当初に学校を通じて教育支援室の案内に関するチラシを各家庭に配付し周知しているところでありますが、各家庭で不登校に関する考え方が認知され、登校するという結果のみを目標にするのではない、また、不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つことがあるという考え方が保護者に広がっていると感じております。このことから、教育支援室をはじめ、各機関に相談してみようという思いが、いまひとつ行動につながっていないものと認識しているところであります。次に、2点目の新庁舎完成後の遠軽町における不登校児童生徒への学びの場の確保や、学校と家庭以外の居場所づくりという取組はどのように考えていますかとの御質問ですが、現在オホーツク管内で七つの市と町が設置しております教育支援センターを遠軽コミュニティセンターに設置しており、また、教育委員会庁舎にも設置しているところであります。なお、教育委員会につきましては、新庁舎へと移ることとなりますが、新庁舎においてもプライバシーに配慮した教育支援室の機能を継続できる部屋を備えており、これまでと同様に2か所での対応を考えているところであります。以上でございます。

質問 2番 戸松恵子

今のお話はよく分かりました。日頃不登校対応をされている学校の先生方や支援室の先生方は大変御苦労されていることと思います。私も今回不登校について再度勉強したのですけれども、先ほど教育長もおっしゃっていましたけれども、不登校の子どもたちというのはやはりさまざまな理由で心が折れた状態にありまして、我慢を重ねた上で登校ができなくなっていますので、無理に登校させようとすると、さまざまな身体状態が出ることがあります。不登校は本人の怠けや弱さ、親が甘やかしているからだというのは誤りであるというように皆さんは認識していると思いますし、先ほどおっしゃったように、心の傷を理解して、まずは休息させるということが大切だと思います。ありのままの自分を受け入れてくれる人がいて、自分でいられるほっとした空間で休むと、人間は徐々に元気を取り戻していきます。ゆっくり休んでエネルギーを取り戻したら、学校にまた行ってみようかなとか、また、学校はまだ無理だけれども、どこかに行ってみようかなということで、動き出すことができるようになってくるというふうに言われています。そのときのいろいろな居場所の一つとして、安心できる大人がいる場所ということで、今の教育支援室がすごく大事な存在になってくると思うのです。先ほどおっしゃったように、遠軽コミュニティセンター2階の教育支援室と教育委員会の2階の庁舎も見させていただきましたけれども、広くて明るくてすてきなスペースでした。ただ、今の子どもたちが個別にくつろげるスペースというものがなかったのです。先ほどお話にありましたオホーツク管内の網走市の教育支援センターなのですけれども、網走市の保健センターの2階に「クリオネ学級」というのが設置されています。そこは15人ぐらい年間通級しているそうですが、1日平均五、六人通っているそうです。ロッカーとかパーティションで区切って、児童生徒が心を落ち着けて安心できる場所として工夫しているそうです。あと、上富良野町の教育支援センター、これは結構有名なところなのですが、「Mina Mina(ミナミナ)」というところがありまして、ここもくつろぎのスペースとか、棚で区切られたソファースペース、カードゲームや本などのスペースとか、個人で集中して勉強に取り組めるようなスペースというように、区切られた空間があります。子どもが行ってみようかなとか、支援室の先生と交流してみようかなという場所づくりとして、先ほどの遠軽町の支援室でも、そういう個人のスペースをつくるというような取組をしているような考えはありますでしょうか。

答弁 総務課長 堂前政好

御質問にお答えさせていただきます。現在、委員会で設置しております遠軽コミュニティセンター、教育委員会庁舎におきまして、個別のスペースというものは設置していないというようなことでございます。いろいろなゲーム、いろいろな遊びというものは用意しているところでございまして、先生方も常駐しているということで、勉強を教えてもらったり相談、そういった業務につきましては対応させていただいているところでございます。そういった中で個別のスペースにつきましては、今後検討させていただくという形になります。経費といいましょうか、いろいろなものを工夫しながら設置の部分につきましては考えていきたいと考えております。以上でございます。

質問 2番 戸松恵子

ありがとうございます。ぜひ工夫して、お金をかけなくてもできると思いますので、できればよろしくお願いしたいと思います。あと、常駐の先生がいるということも実はすごくすばらしいことだと思うので、ぜひ今後も続けていっていただきたいと思います。もう一つの質問なのですが、学校なのですけれども、やはり子どもたちにとって楽しい場所、わくわくしながら学べる場所というのが一番望ましいことなのです。ただ、2020年度に現在の学習指導要領が変更されていますが、学習内容ががばっと増えまして、小学校4年生以上から毎日6時間授業です。休み時間や給食時間も短くなっており、さらに遠足などの楽しい学校行事も実は減ってきているのです。さらに、今言われている教師の長時間労働とか、これは遠軽ということではないのですけれども、やはり精神的な病気で病休になる先生も増えているというようなこともあります。私も5年前まで教育現場で働いていましたが、先生たちは本当に忙しいです。基本的にその問題を解決するためには、2030年にまた新しい学習指導要領が出ますので、もうちょっと学習内容を精選したり授業時数を減らしていき、学校の中にゆとりをつくるのが一番いいのではないかと私は考えています。その先駆けを行っているのが、先ほども言いましたが、学びの多様化学校というのがあるのです。この間の道新にも載っていましたけれども、今は札幌に2校、釧路に1校、来年4月から開校予定です。学びの多様化学校というのは、授業時数を減らしたり、個人個人の発達に合わせた指導をやっているところで、各市町村で分校化も含めて全国で300校を目指しているということがあるのですが、こういう多様化学校について遠軽町の教育委員会としてはどのようにお考えか教えてください。

答弁 総務課長 堂前政好

御質問にお答えさせていただきます。議員の御質問のとおり、国では学びの多様化学校を300校設置することを目標として掲げているところでございます。北海道内では私立で中学校1校、高校で1校の2校が設置されているかと思います。また、来年4月には公立でも釧路市が開設といった情報も確認しているところでございますが、現在教育委員会といたしましては、学びの多様化学校の設置の必要性の有無について検討している段階にはないといったところでございます。なお、検討する際には、運営にかかる経費ですとか人材の確保、そして教育課程の編成など、さまざまなことを検討していかなければならないというふうに考えているところでもございます。教育委員会といたしましては、先ほども答弁させていただきましたとおり、教育支援センターの充実、また、さらに来年、北海道教育委員会ではメタバースを活用した居場所づくりといったものも始まるといったこともございますので、このメタバースを活用した不登校児童生徒の授業に参加するかどうか、そういったことも含めた中で検討していきたいというふうに考えております。以上でございます。

質問 2番 戸松恵子

最後の質問です。実は私の長男も小学生のときに一時不登校になって保健室登校した時期がありました。そのとき、子どもももちろんつらかったと思うのですが、親の私もすごくつらかったのです。そのときには、とにかく話を聞いてもらって相談するということで自分でもうまく解決していったのですけれども、遠軽には「すみれの会」という親の会があると聞いております。やはり苦しい気持ちでいる保護者たちにとって、親同士で交流したり悩みを共有してもらえる場があるとすごくありがたいと思っているのですが、今後の町の相談体制についてもうちょっと具体的に何か考えていることがあれば教えてください。

答弁 総務課長 堂前政好

御質問にお答えいたします。議員の御質問のとおり、保護者の子育ての不安ですとか悩みについて相談する場といたしまして、すみれの会が既にあるところでございます。教育委員会といたしましては、すみれの会の相談につきましては、いつでも相談してくださいといった体制は整えているところでございます。しかしながら、相談の件数も少ないといった状況もございますので、今後、すみれの会の周知、こういったものにつきましては工夫していきたいというふうに考えております。以上でございます。

出典:遠軽町議会 令和7年第6回定例会 2025年12月10日 議事録 PDF(13ページ) 間違いを知らせる