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遠軽町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月7日

訪問介護事業の支援について

2025年3月7日、遠軽町議会の一般質問で、戸松恵子議員が「訪問介護事業の支援について」質問し、町長 佐々木修一、保健福祉課長 岩井誠志が答弁しました。

質問者
戸松恵子 議員
答弁者
町長 佐々木修一、保健福祉課長 岩井誠志

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 6番 戸松恵子

私は、質問通告書に従って質問いたします。訪問介護事業の支援について。2024年の介護事業者の倒産が全国で172件、休廃業などは612件との調査結果が民間の調査会社から発表されており、介護保険制度が始まった2000年以降、最も多い件数です。そのうち7割が訪問介護事業所で、介護報酬の改定は3年に一度行われます。2024年4月からの改定では、介護サービス全体では、報酬を全体で1.59%増と微増した一方で、訪問介護の基本報酬だけは二、三%下げられました。この引下げは、訪問介護事業所にとっては、「まさかの引下げ」でした。人員不足やコロナ禍、急激な物価高騰といった介護事業に共通する何重もの苦境に加えて、訪問介護は利用者宅を1軒1軒回るため、自動車のガソリン代高騰も直撃しており、特に訪問介護は経営が苦しいというのが現場の実感です。しかし、厚生労働省は、訪問介護事業所の経営に関して、他の介護事業と比べて黒字を出しているというデータを出しました。ただ、それは大都会のサービス付高齢者住宅などの集合住宅を効率よくケアできる事業所です。地域の広範囲に点在する高齢者宅をヘルパーが1軒ずつ回る従来型の訪問介護事業所は、多くが不採算で赤字に苦しんでいます。遠軽町の訪問介護(ホームヘルプサービス)の事業所にも訪問して実態を伺ってきましたが、ヘルパーの数もぎりぎり、ガソリン代の高騰など、苦しい経営の中でもさまざまな工夫をして、何とか利用者のために頑張っている様子を聞いてきましたが、「今と同じような状態なら近い将来やっていけなくなる」という厳しい声を聞いています。高齢者が住み慣れた地域で最後まで安心して在宅で暮らしていくためには、介護事業を守っていかなくてはなりません。そこで以下の点について伺います。1、遠軽町の訪問介護事業所の経営状況について、実態をどの程度把握されていますか。2、訪問介護の基本報酬が引き下げられていることから、遠軽町として、さらに財政支援をする考えはありませんか。以上です。

答弁 町長 佐々木修一

戸松議員の質問、訪問介護事業の支援についてお答えいたします。1点目の遠軽町の訪問介護事業所の経営状況について実態をどの程度把握されていますかとの御質問でございます。町内の介護事業所については、町が委託している地域包括支援センターを事務局に、それぞれ連絡協議会をつくっており、訪問介護事業所についても「ヘルパーの会」を設置し、年に数回開催しているところです。この中では、課題の検討や勉強会のほか情報交換なども行っているところですが、各事業所の経営状況までは把握をしておりません。2点目の訪問介護の基本報酬が引き下げられていることから、遠軽町としてさらに財政支援をする考えはありませんかとの御質問でございます。本町では、これまでもコロナ禍や物価高騰等の影響を受ける中、事業を継続する社会福祉事業所や医療機関などに対して、地方創生臨時交付金を活用した支援を何度も実施しており、また本定例会、今回の議会においても、物価高騰の影響により光熱費等の負担が増加している町内の医療機関、福祉サービス事業所等に対して支援をするため、重点支援地方交付金を活用した支援金の補正予算を議決いただいたところであります。今後とも社会情勢を鑑み、国などの動きを注視しながら、これまでと同様に必要な支援を行っていく考えであります。以上でございます。

質問 6番 戸松恵子

先ほどの佐々木町長のお話にありました令和6年度物価高騰対策支援事業として、今年、1事業当たりの金額を確認しましたら、北海道から1施設当たり1万7,000円、遠軽町から3万2,000円の補助が出るということはお聞きしております。合計で1施設に対して4万9,000円です。ですが、これでは足りないというか、まだ焼け石に水状態だと思います。私がある事業者に伺ったときには、ひっきりなしにまず利用者から電話がかかってきていました。遠軽町でも残念ながら孤独死があり、ヘルパーが第一発見者という例もあるというふうに聞いております。また、独り暮らしの方とか老夫婦だけで生活している方で、お子さんが遠くにいて、本当にヘルパーだけが頼り、部屋の中も少しごみ屋敷のようになってしまっていて、1週間に1時間だけではとても足りず、本当は土日も来てほしいのだけれども、行ってあげたいのだけれども、人手が足りなくて、これ以上は入れないのだというような切実な実態。また、会社の自動車が3台しかないので、足りないときはヘルパーの自家用車を借りて使っているのですが、買物や通院のときに、高齢のため失禁してしまったりするというような問題があり、なかなか個人の自家用車を使うのも心苦しいとか、通院で付き添っていくと時間がすごく取られてしまうとか、いろいろな大変な中で、ヘルパーたちは、お年寄りのためになくてはならない仕事を体を張って頑張ってくれていると思います。私自身の身近な方でも、ヘルパーにお世話になっている方、たくさんいます。けれども、どこの訪問事業所も「このままでは近い将来やっていけなくなる」という言葉が出ています。「私が倒れたら事業所を辞めるつもりです」というふうにおっしゃった方もいました。この先、事業所が少なくなっていけば、一番困るのはお年寄りです。在宅介護がかなわず、孤独死が増えていく時代にもなりかねません。ヘルパーの処遇改善を求める声を上げていくこと、訪問介護の基本報酬引下げに対して再改定を求める声が介護関係者からも上がっています。遠軽町としても、3年に一度の改定を待たずに、国に要望したり、声を上げていくことが必要だと思いますが、どうでしょうか。

答弁 保健福祉課長 岩井誠志(保健福祉課長は2025年3月まで)

まず、戸松議員の最初の質問の中から幾つか考えをお答えしていきたいと思います。まず、今回の物価高騰支援対策事業につきましては、先ほどの答弁にもありましたけれども、訪問介護事業所を含む医療機関、それからほかの福祉サービス事業者の支援、これまでも何度も行っているところであります。今回も物価高騰負担軽減を行うことで、昨日、議会の議決をいただいたところなのですけれども、物価高騰の影響を受けているのは訪問介護事業所だけではなく、これらを含む介護事業所だったり、医療機関もあらゆる燃料や電気料の物価高騰の影響を受けているものであります。限られた財源でより多くの生活者や事業者を支援するために検討して、昨日の補正予算の提案とし、皆様の議決をいただいたものと理解しております。また、人手不足に関しましては、本町では介護事業者の人員不足について、人材確保のため平成27年から初任者研修や実務者研修のスキルアップに対する費用の一部助成を行っているところでありますし、また令和6年度からは、新たに介護事業所において、外国人の介護職員を雇用する際に生じる人材紹介者に対して支払う手数料の一部を、外国人介護職員人材確保助成金として、3か年の時限立法ではありますけれども行っております。このように、社会状況を鑑みながら必要な施策を検討して行っているところであります。また、今回の介護報酬の改定についてですけれども、国の今回の令和6年度の介護報酬の改定の資料に基づきますと、介護現場で働く方々の処遇改善を着実に行いつつ、サービスごとの経営状況の違いを踏まえた対応を行って、訪問介護事業所も含めて全体で1.59%の、先ほど戸松議員の通告の中にもありますけれども、改定をするというふうになっております。この中で訪問介護については、処遇改善加算について今回の改定で高い加算率とされており、賃金体系等の整備、一定の月額賃金配分により、まずは14.5%から、それから経験技能のある職員等の配置により24.5%まで取得されるように設定されております。国はこれらも含めて改定を行っているという説明となっております。もし制度などに不明な点などがあれば、本町の介護保険担当まで御相談いただければと思います。また、これらも全部含めて、人手不足やそれら訪問介護事業も含めた介護事業所が大変な状況は、こちらも先ほどの答弁の中にありましたけれども、各連絡協議会の中でお話は聞いています。経営状況云々まで踏み込んだ話はしておりませんけれども、今回の先ほどから述べている物価高騰や何かの制度設計をする際にも、三百何件、四百何件ありますから、全員からは聞いておりませんけれども、注視して、状況を聞いて、どのような手当をしたら一番よろしいかということを確認しながら制度設計をその都度行っているところであります。繰り返しになりますけれども、そういった国の制度や何かを利用しながら、今後とも必要な支援などを考えてやっていきたいと考えております。以上です。

質問 6番 戸松恵子

いろいろ支援していただいているということも、全くないわけではないのは分かっていますので、そこら辺も今後――10人以下でやられている事業所が多いものですから、切実に成り手がいないという、若い人が辞めていくという実態がありましたので、そこら辺はぜひ共有していただきたいと思っています。今後の、2024年頃がピークと言われている高齢化なのですが、これからまだどんどん進んでいきます。しかし、ヘルパーの増える見込みというのは、このままでは少ないということです。そこで、町の事業者からの切実な声だったのですが、ヘルパー養成講座を開いてほしい、福祉に関わる人を育成してほしいということです。社会福祉協議会と連携を取って開催してくれるのが一番いいのではないですかという声もありました。また、遠軽高校生や定時制の生徒たち、若い人が町に残ってくれる手段を考えてほしいという声もありました。コロナ禍の前まではいろいろ行われていたと思うのですが、中学生や高校生の老人施設への職場体験、学校や地域の中でお年寄りや子どもたちが昔の遊びを伝授したり、触れ合う機会をつくったり、ボランティア活動を行ったりして、お年寄りと交流する機会をまたぜひ、コロナもだんだん今、収まってきましたので、そういう機会をつくってほしいと。お年寄りとの交流によって、お年寄りは優しいなとか、お年寄りと一緒にいると楽しいなとかというようなことも、若い人たちが将来、老人のための福祉や仕事に就きたいと思ってくれる手段をぜひ取り組んでいただきたいという声があります。若い人が遠軽町に残って、やりがいのある仕事に就いてほしい、お年寄りが安心して住み続けていける町にしていくためのこのような取組については、どのように考えますか。見解をお願いします。

答弁 町長 佐々木修一

まず、支援の話です。全然足りないのではないかという。今、うちの課長も答弁しましたけれども、昨日、補正予算を上げて支援の予算も上げたけれども、その際には皆さん全会一致で質問もなく議決していただいたので、そこをまた言われても、私どもとしても返答に困るということがございます。燃料高騰も含めて、物価高騰、本当に大変です、今。それだからこそ、今、国のほうでいろいろな見直しもする中、支援もしているわけだし、我々もそれに町の貴重な一般財源を足して支援を今までもしてきたわけです。これからもしてまいりますという、私も答弁をいたしました。そこはそれで御理解いただけるということでよろしいかと思いますけれども。あと質問と相当要点が変わりまして、養成講座とか要望がありました。それはもう、そういうことの要望があれば、先ほどもヘルパーの会とかやっているわけですから、そういうところで出していただければ、私どもも社会福祉協議会と連携しながら十分やってまいりたいというふうになるはずですので、そういうところで声を上げていただければと思います。それから、非常に大きなお話になりました。人口減少に伴う話にもなりますけれども、若い人が残るように。だからこそ、今、うちの町では、遠軽高校の維持と、教育と医療、この二つに大きな力を割いているのです。両方、私の直轄地ではございません。遠軽厚生病院も民間です。遠軽高校も道立高校です。けれども、やはりこの二つがなければ、医療と教育のないところで、私たち、もう屯田兵の時代ではないですから、この遠軽・紋別地方で1次産業をすることはできません。我々の価値というのは、やはり1次産業で食料安全保障の面で国家に貢献していくわけですから、そこにやはり人が集まらなければならないわけです。そういう意味で、遠軽高校も、昨日の私の施政執行方針の中でも言わせていただきましたけれども、120名からの、町外からも呼んで、何とか高校を維持する、これだけで大変なのです、今。どこの町も高校なくなっていますよね。何とか遠軽高校、最後のとりでで、この遠軽・紋別地方で残さなければならないのです。それは今、非常に全国から注目されるくらい効果が上がっているし、また新規就農においても、遠軽町は農業人口は非常に少ないですけれども、それに比べると相当な新規就農者が、若い人たちが来て、入ってくれているわけです。これも全道的にも注目されているわけです。そういった形で地域を守っていくということは、これも以前から私の政策のイロハの一番柱ですので、そういったことでこれからもこの町の人口減少にあらがいながら地域を守っていくということで御理解をいただければと思います。以上です。

出典:遠軽町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月7日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる