遠軽町議会 平成31年第8回定例会 2019年12月11日
(1)国保世帯の子どもに係る均等割の減免制度導入について/(2)子どもの口腔ケアについて
2019年12月11日、遠軽町議会の一般質問で、岩澤武征議員が「国保世帯の子どもに係る均等割の減免制度導入について」「子どもの口腔ケアについて」について質問し、町長 佐々木修一、民生部長 舟木淳次、教育部総務課長 村上裕和、教育部長 大貫雅英が答弁しました。
- 質問者
- 岩澤武征 議員
- 答弁者
- 町長 佐々木修一、民生部長 舟木淳次、教育部総務課長 村上裕和、教育部長 大貫雅英
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 14番 岩澤武征
通告書に従って、2点について伺います。1点目は、国保世帯の子どもに係る均等割の減免制度導入について。国保税の均等割というのは、所得のない子どもが多いほど保険料が上がる人頭税のようなものです。全国知事会は平成27年、子育て支援の観点から子どもに係る保険料、均等割の軽減を国に要請しました。平成30年度から国保の都道府県化がスタートしましたが、被保険者住民の賦課、徴収は市町村が行うこととなっており、賦課、徴収の権限は市町村にあります。会社員などが加入する被用者保険の保険料は、子どもの人数に影響がない一方、国保は子どもを含め世帯内の加入人数に応じて賦課される均等割があるため、子育て支援に逆行するものとなっています。国保財政への繰り入れで子育て支援の強化策として、子どもの均等割減免制度の導入により国保世帯の負担軽減を図るべきと考えますが、見解を伺います。2点目、子どもの口腔ケアについて。この件については、3年前の12月議会で同僚議員から質問がありましたけれども、その後の経過を含めてお尋ねをしたいと思います。成長期の子どもたちにとって、口と歯のケアは大変重要であり、食べること、話すことを初め、あらゆる機能にとって不可欠です。そこで、次の点について町長の見解を伺います。1点目、遠軽町の子どもの虫歯の状況とその現状に課題があれば、それらの内容と対応策について伺います。さらに、子どもたちの口腔ケアと虫歯の予防にとって何が必要と考えるのか伺います。2点目、フッ化物洗口について、町内では保育所の年長時と小学生を対象に実施されて《令和元年12月11日》いますが、次の点について伺います。①フッ化物洗口については専門家や教職員の間でも賛否両論があると聞いています。実施に当たって保護者にはリスクも含めた説明がなされたのかどうか。②洗口液の作製、学校での保管管理はどのようにされておられるのか。また、ヒューマンエラー防止についての考えを伺います。③学校歯科医や養護教諭、教職員などの意見はどうか。④保育所や学校の現場で実施するに当たり、責任は誰にあると考えておられるのか。以上です。
答弁 町長 佐々木修一
岩澤議員の国保世帯の子どもに係る均等割の減免制度導入についてお答えいたします。本町の国民健康保険税は、平成30年4月に改正し世帯所得に応じた所得割、被保険者1人当たりに対する均等割、被保険者一世帯当たりに対する平等割の三つの区分により課税しているところであります。均等割につきましては御質問のとおり、平成27年度の全国知事会が国に対して子育て支援の観点から、子どもに係る均等割保険料の軽減措置を要請しており、機会あるごとに国や国会議員に同様の要請を行っているところです。制度の基盤強化に関する国と地方協議において、国は現行制度の趣旨や国保財政に与える影響等を考慮しながら、引き続き議論をしていくとしながらも、具体的な見直しはされていない状況であります。平成30年度からは都道府県が国民健康保険事業の財政運営責任の主体となり、事業費納付金の原資となり国民健康保険税を納付することで賄われております。事業費納付金や税率決定の基礎となる標準保険税率は、現行制度をもとに算定され、減免措置を行えば国や道からの公費を合わせたとしても納付金を賄う財源の確保にはならないものと考えます。また、国の方針により法定外の繰り入れは認められておらず、減免措置により不足が見込まれる財源を確保することができない状況にあります。ちなみに、本年3月の時点で子ども均等割減免を実施している道内の自治体として旭川市が実施しておりましたが、都道府県単位化になったことにより、令和6年度までに段階的に廃止することになりました。以上のことから、以前にもお答えしたとおり、町独自の減免制度を導入する考えはありませんが、今後国などの動向を注視しながら対応していく考えであります。次に、子どもの口腔ケアについてであります。1点目の遠軽町の子どもの虫歯の状況と現状の課題と対応策について、また、子どもたちの口腔ケアと虫歯の予防に何が必要かとの御質問にお答えいたします。子どもの虫歯の状況ですが、虫歯の保有率については1歳6カ月児では平成14年度は5.9%に対し平成30年度は1.7%、また、3歳児では平成14年度は56.9%に対し平成30年度は18.7%と大幅に改善されています。《令和元年12月11日》次に、その現状の課題と対応策ですが、保健所のデータによりますと12歳児の1人平均虫歯数が全道は1.2本、オホーツク地域では1.25本に対し、遠軽町は1.27本と若干高い結果となっています。対応策としましては、1歳6カ月児と3歳児健診時にフッ素塗布を実施し歯科指導等を強化したことにより、平成14年度と比較すると平成30年度はかなり改善されておりますので、フッ素塗布に引き続き取り組んでまいります。また、口腔ケアと虫歯の予防には、子どもの虫歯に対する保護者の意識を高めることが大切であり、そのためには健診時における歯科医師、歯科衛生士、栄養士、保健師等による保護者に対する指導の強化、そして、新生児から保健師による日常的な指導が重要と考えております。2点目のフッ化物洗口の実施に当たって保護者にはリスクを含めた説明がなされたのかという御質問ですが、保育所につきましては、小学校の説明会等にあわせて保護者の参加について御案内させていただいており、新たに年長組になられたお子さんの保護者には、フッ化物洗口申込書により洗口の希望を確認し、あわせてフッ化物洗口ガイドを保護者に配付して理解をいただいているところであります。小学校では、東小学校望の岡分校を除く全ての小学校において、現在週1回法で実施をしております。実施に当たりましては、学校管理職への説明後、学校ごとに教職員への説明会、保護者への説明会をオホーツク教育局教育支援課、オホーツク総合振興局保健環境部北見地域保健室及び紋別地域保健室の御協力を得ながら、目的や実施方法のほか安全性やリスクについても説明を行っております。また、新入学児童となるお子さんについては、就学時健診の際に保護者への説明を実施しております。次に②洗口液の作製、学校での保管管理とヒューマンエラー防止についての考えについてですが、フッ化物洗口液の作製につきましては、学校歯科医から学校薬剤師への指示書をもとに週1回、学校薬剤師が学校、または学級単位で専用ボトルを用い作製しており、作成されたフッ化物洗口液につきましては、校長室等に施錠ができる冷蔵庫を設置し、管理職において保管管理を行っているところであります。ヒューマンエラーにつきましては、児童がフッ化物洗口液を大量誤飲する場合を中心に想定していますが、防止策としましては洗口を実施する際、児童だけでの実施ではなく、学校管理職、または学級担任の管理のもと実施をしております。次に、③学校歯科医や養護教諭、教職員などの意見はという御質問ですが、学校歯科医におきましては、虫歯予防のためのフッ化物洗口については、予防効果が高く安全であり利用を推奨されており、養護教諭、教職員におきましては、教職員説明会の際には質問、意見等がありましたが、虫歯の予防、歯の健康増進について御理解をいただいていると認識しております。次に、④現場で実施するに当たり責任は誰にあると考えるかという御質問ですが、フッ《令和元年12月11日》化物洗口は定められた実施手順に従って実施をすれば、有害作用は起こることはありません。万が一有害作用が発生した場合は、国・道、実施主体である遠軽町など、それぞれの立場に応じた責任があると考えております。以上でございます。
再質問 14番 岩澤武征
丁寧な御答弁ありがとうございます。再質問させていただきますが、一つ目の国保の問題ですが、私も基本的にはこれはやっぱり国がきちんと政策として、制度としてやるべきだというふうには思います。今、るる説明ありましたけれども、国民健康保険そのものは皆さん御存知のとおり、非正規労働者だとか自営業者だとか、無職の人たちが加入する保険でありまして、子どもの数に応じて係る均等割額について、独自に減免する自治体が少なくても25あると。今、旭川の例で令和6年には廃止に向けてということがありましたけれども、この問題、道議会でも取り上げられています。もちろん国会でも取り上げられていますが、ことしの2月7日の参議院の予算委員会でも議論になりました。この中で、国保加入世帯の年間平均所得は136万円でピーク時の1991年から半減した一方、国保料は上がっていると。京都のある子ども2人の4人世帯では、国保料が40万円近くだと、中小企業者が加入する協会健保と比べて約2倍以上だという議論がありました。遠軽町でも、国会で議論になったような協会健保に比較して国保というのはやっぱり高いのでしょうか。
答弁 民生部長 舟木淳次(民生部長は2019年12月まで)
国民健康保険料としては、全道的に見ても計算方法も一律になりましたので高くはございませんけれども、共済健保と比較したことはございません。
再質問 14番 岩澤武征
ほかの健保と比較して高いということになれば、健康や命にかかわる負担で不公平があるというのは、やっぱり問題だろうなというふうに思うのです。それで、全国知事会が子どもの均等割の軽減を求めたほかに、全国市町会も国に対して子育て世帯の負担軽減を図るために、子どもに係る均等割保険税を軽減する支援制度を創設することというふうに国に対して提言をしておりますけれども、今、町長のお話ではこういうふうな支援制度は当然国でやるべきだというふうに思われていると思いますが、もう一度この全国市町会の提言について町長はどう思われますか。感想でもいいのですが。
答弁 町長 佐々木修一
国民健康保険ですから、当然やはり全国で差がないようにやられるべきものというふうに思います。
再質問 14番 岩澤武征
全国で2月の段階で25自治体が減免しているという国会での話がありましたけれども、九つの自治体では高校生世代までを対象に所得制限なしで第1《令和元年12月11日》子から減免しているというところもあるようです。それから、第2子、第3子以降の子どもの均等割を減免する多子世帯減免だとか、所得制限を設けて対象を大学生世代まで広げるという自治体も現実にはあるようです。ヨーロッパの公的医療保険料は所得比例が基本であって、子どもから人頭税のような税を徴収しているのは日本ぐらいで、遠軽町でいえば遠軽町の未来に直接つながる子育て支援を進めるためにも子どもの均等割を廃止して国保料を協会健保並みに引き下げると、国会の議論では倍以上というのですから半分ぐらいにするというようなこと、いろいろ一遍にということにはならないとは思うのですが、今後こういうこともいろいろ減免の制度を考えていくと、検討課題とするべきだというふうに思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 佐々木修一
議員の御質問の趣旨をよく伺いますと、なぜに国保の均等割をなくすなり下げろということですよね、まず。それは何のためかというと、子育て支援だというわけです。子育て支援というと、やはりそれは私の考えで言いますと、別に国保だけではなくて全ていろいろなものを包括した中で考えられるべきだと思います。国保だけで子育て支援、子育てしている人、負担があるわけではありませんから、また、常にこういう話になると負担の話ばかりになりますけれども、入ってきているものも今たくさんあると思います。今、国の中でも、高校まで授業料無償化になっていますよね。また、いろいろな保育所なんかも町としてもやっているわけです。そういった中で、やっぱり議論されるべき話なのかなというふうに思っております。以上です。
再質問 14番 岩澤武征
確かに子育て支援のためにこれを減額せいということを言っているのではないのです。子育て支援のための国保の減額、その子育て支援のためだけにこれをということではなくて、子育て支援全体の中の一つの大きな負担がかかっていると、ここの国保の人頭割というか均等割のこの部分でもこういう世帯に、子育て世帯あるいは子どもの多い世帯に特に負担がかかっているのではないかと、そこの軽減をすべきではないかというその趣旨は、子育て世帯の支援ということの一部を担うのではないかという意味で言っているのです。だから、その趣旨は同じことだと思うのです。ということで、ぜひ、今後これは国の問題、道議会での問題になってくると思いますけれども、そちらのほうの検討もしたいなというふうに思います。次に2点目の子どもの口腔ケアについて、今、町長が詳しい虫歯の状況を話しされました。12歳児においては若干高いけれども、ほかはフッ化物塗布で乳幼児の場合は非常にその成果が出ているということでした。子どもの虫歯については、やっぱり保護者の意識を高めることというのが一番大事なことだと思います。家庭での、医者によっては歯ブラシ、ブラッシングが基本で一番大事だというようなことを言う方もおられます。本町の子どもたちの虫歯の状況がかなり前進し《令和元年12月11日》ているということにほっといたしました。一つ伺いますが、フッ素うがいを始めておよそ2年近くになると思うのですけれども、小学校の場合、うがいを希望している子どもというか世帯といいますか、これはどのぐらいの割合でおられるのでしょうか。
答弁 教育部総務課長 村上裕和
ただいまの御質問についてお答えいたします。先ほども答弁にありましたとおり、町内8校での実施でございます。全体通しまして児童数が893人中実施数が734名で、実施率が82%でございます。以上です。
再質問 14番 岩澤武征
これはかなり高率だと思います。歯医者に行って独自で治療しているという子どもさんもおられると思うし、親御さんによってはフッ素化合物が危険だという思いでやられていると思いますが、かなり高率な割合ではないかなというふうには思います。このフッ素うがいを初めて小学校の段階、その効果はどうかというのは、まだ初めて間もないのですが、その辺のことはどのように感じられておりますか。
答弁 教育部総務課長 村上裕和
ただいまの御質問についてお答えいたします。ただいま実施されてからまだ数年しかたっていない状況ですので、今後、調査等見据えてこちらのほうでも調査していきたいなと思います。以上です。
再質問 14番 岩澤武征
先ほどヒューマンエラーの防止についても誤飲防止とか、いろいろ考えているということでしたけれども、何か異常が発生したときの連絡体制、この辺についてはどうなっているのかということと、この件についてのフッ化塗布の異常時の発生のときのマニュアルというのは何かあるのでしょうか。
答弁 教育部長 大貫雅英(教育部長は2021年9月まで)
異常時の発生のときのマニュアルという形ですけれども、まず考えられるのが、誤ってフッ化物洗口液を飲んでしまうということが想定されるのかなというふうに思っております。例えば、そういうのがあればまず学校から保護者にいって、保護者からお医者さんへというような形というのは伝達されているところでございます。
再質問 14番 岩澤武征
その辺のことがはっきりしていれば、何かあった場合学校の対応もてきぱきとできるのではないかということで、その辺のことはぜひ徹底していただきたいなというふうに思います。《令和元年12月11日》お話伺っていると、今のところ問題なく実施されているようですが、やっぱり人為的なミスというのは何事にもつきものですので、多少の心配はあります。フッ化物洗口については、世界保健機構WHOは1994年に6歳未満の子どもを対象にフッ化物洗口は禁忌であるというふうに発表しております。国際的にも国内的にも安全性、有効性への意見が分かれている劇薬ですから、薄めても間違えた使い方をしたらやっぱり人体には危険があるだろうというふうに考えますので、今後も慎重の上にも慎重を期して、決して子どもに害が及ばないようにやっていただきたいというふうに思いますが、よろしくお願いしたいと思いますがどうでしょうか。
答弁 教育部長 大貫雅英(教育部長は2021年9月まで)
子どもに被害が起きないような体制をもって、実施していきたいと思っております。