みんなの議会

江別市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月10日

(1)教材費の保護者負担の軽減について/(2)外国籍住民が安心して生活できる環境整備について/(3)加齢性難聴について

2025年9月10日、江別市議会の一般質問で、吉本和子議員が「教材費の保護者負担の軽減について」「外国籍住民が安心して生活できる環境整備について」「加齢性難聴について」について質問し、市長 後藤好人、教育部長 佐藤学、企画政策部長 三上真一郎、健康福祉部長 白石陽一郎、生活環境部長 近藤澄人が答弁しました。

質問者
吉本和子 議員
答弁者
市長 後藤好人、教育部長 佐藤学、企画政策部長 三上真一郎、健康福祉部長 白石陽一郎、生活環境部長 近藤澄人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 吉本和子

議長より発言の許可を頂きましたので、通告に従い順次質問をさせていただきます。初めに、件名1、教材費の保護者負担の軽減について、項目1、物価高騰に見合った就学援助の学用品費引上げについてお伺いいたします。この間、長く続く不景気、コロナ禍に続いて、急激な物価高騰があらゆる家庭を襲っています。特に子育て世帯には、子供の成長が喜ばしい一方、物価高騰で食費や光熱費などの負担が増すばかりで、経済的困窮が深刻化していると言われています。そのような中で、文部科学省が行った令和5年度子供の学習費調査が令和6年12月25日に公表されています。それによると、家庭の学校教育に関する費用、授業料や入学金、学用品費、通学用品などですが、これらの私費負担は、給食費を除いても、公立小学校では年間約8万円、公立中学校では約15万円とのこと。隠れ教育費とも呼ばれる私費負担、保護者負担の重さは深刻で、負担軽減は急務と言わざるを得ない状況と考えます。学校教育法第19条は、経済的理由によって、就学困難と認められる学齢児童生徒の保護者に対しては、市町村は、必要な援助を与えなければならないとし、就学援助制度は、これに基づき、自治体と国が学用品費や給食費、修学旅行費などを援助しています。物価高騰が続く中で、教育委員会が作成する江別市の教育によれば、就学援助制度の学用品費等は令和3年度以降引き上げられていません。ノート等の学用品の販売価格などの実態に即した引上げなどの対策が求められますが、どのようにお考えか、お伺いを致します。次に、項目2、教材を学校備品にすることの検討についてお伺いを致します。文部科学省は、令和7年6月25日、学校における補助教材及び学用品等に係る保護者等の負担軽減についてを通知しています。その内容は、このたび、現下の物価高により影響を受ける家計の負担軽減が一層重要となっていることも踏まえ、各教育委員会等における検討に資するよう、保護者等の経済的負担を軽減させるために、教育委員会等が工夫している事例を周知するということです。保護者等の経済的な負担を軽減させるための取組として、保護者等負担で購入していた教材の学校備品化、制服や体操服等の負担軽減のための学校向けガイドラインの策定、制服の見直しによる安価化やレンタル制度の導入、高校生等就学給付金の高等学校等による代理受領などの様々な事例を示しています。一事例として、これまでは保護者等負担で毎年購入していた算数セット、彫刻刀、裁縫セット等を学校備品として整備することとし、その結果、購入する手間や費用が不要になり助かっていると、保護者等から好意的な反応があるとのことです。具体的な実施方法として、教育委員会が学校へのヒアリングを行い、保護者負担等で購入している教材費のうち、学校備品化・共有化できるかを精査し、これらを学校備品として整備すると説明しています。当市においても、これらの事例を参考に、保護者負担の軽減を図ることについて検討すべきと思いますが、どのようにお考えか、お伺いを致します。次に、件名2、外国籍住民が安心して生活できる環境整備について、項目1、安心して受診できる医療環境についてお伺いを致します。第7次江別市総合計画では、政策8協働・共生の政策展開の方向性として、グローバルな視点に立ち、在住外国人にとっても住みよいまちを目指すとしています。取組の基本方針には、共生社会の形成として、国籍、文化の違いなどにかかわらず、多様な主体が交流し、誰もが自分らしく、生き生きと暮らすことができる、共生のまちづくりを、さらには、在住する様々な国籍の外国人に対し、市内で生活する上で必要な情報を提供することにより、言葉や生活習慣が異なる環境においても、安心して快適に暮らせるまちづくりを進めるとしています。このような共生社会実現に向けた取組は、外国籍住民に向けた支援だけではなく、全ての住民にとって住みよい社会であるという視点こそが、これからのまちづくりに必要なものだと考えます。そんな中で、誰もがスムーズに受診できる医療体制が整備されていることも重要です。在留3か月を超える在留外国人は、国民健康保険に原則加入の義務があり、2023年は、国保加入者全体の4.0%であり、医療費は全体の1.39%と言われています。医療費割合が少ない背景には、若い加入者が多いからとも言われますが、受診控えもあるのではないかとの見方もあるということです。令和4年度医療機関における外国人患者の受入れに係る実態調査によると、外国人患者の受入れ実績があった病院において、外国人患者数は1か月間で平均10人以下の病院が42%とのことで、日本人と比べ、かなり少ないことが明らかだとしています。このことについて、日本人医療者とのコミュニケーションに関わる困難と不安、社会文化的な違い、経済的な問題などが指摘され、その対策として、第一に、多言語化への整備として、医療通訳や自動翻訳機等の設置で不安や疑問に答えられることや医療通訳の費用の明確化なども必要だ、このように言われています。当市においても、外国籍住民が安心して医療機関を受診し診療が受けられるよう、医療環境の整備が求められますが、どのようにお考えか、お伺いを致します。次に、項目2、災害時の対応策の具体化についてお伺いを致します。災害が頻発する日本においては、防災は外国籍住民にとっても関心の高い課題です。災害への備えという地域共通の課題に取り組むことは、日本人、外国人問わず一体感をつくることへもつながるとも言われています。災害への備えという地域共通の課題に取り組むこと、日本人、外国人を問わない、このようなことが必要ではないかと考えます。外国人にとって、発災直後に避難を呼びかけられても、指定避難所にたどり着くことは容易なことではありません。出前講座等で説明されていたとしても、自ら避難行動を起こせるかは難しいと言われ、支援を待っている間に逃げ遅れるといった事態にもなりかねないと心配です。だからこそ、災害時など緊急時に、外国籍住民の中で、支援される側ではなく支援する側として、特に多くの外国籍住民と行政のつなぎ役として活動してもらうため、外国人防災リーダーの養成研修を行っている自治体があります。岡山県総社市では、2013年度から本事業を始めており、きっかけは市主催の防災訓練に外国籍住民が参加したことを契機に、支援する側として活動したいという意識の変化があったということです。研修では、普通救命講習、避難所模擬研修や今後の活動に関するワークショップの実施、市主催の防災訓練で講師をするなど、自ら支援する側として活動しているとのことです。また、総務省は、2018年度から、災害時に行政等から提供される災害や生活支援等に関する情報を整理して、避難所等にいる外国人被災者のニーズとのマッチングを行う災害時外国人支援情報コーディネーターの養成研修を行っており、国際交流協会等に配置されていると言われています。これらの例は当市においても必要な事業であり、具体化を検討すべきと考えますがいかがか、お伺いを致します。次に、項目3、コミュニケーションツールとしてのやさしい日本語の活用を広げることについてお伺いを致します。やさしい日本語とは、外国人にも分かりやすく配慮した日本語のことと言われます。これのみによってコミュニケーションの課題全てが解決するわけではありませんが、やさしい日本語は、日本人側に意識の変容が起こる可能性を広げることにつながると言われています。幾つかのコツを覚えてやさしい日本語を話すことができるようになると、外国人とのコミュニケーションに対してポジティブなイメージを持つようになり、いざとなれば外国籍住民ともコミュニケーションを取れるという安心感が日本人の側にも生まれるということです。加えて、やさしい日本語は、子供や高齢者、障がい者にも分かりやすく、困難を抱える人々に寄り添う下地ともなると言われています。地域にやさしい日本語の教室を開き、多くの人が参加し、対等に会話できる場をつくっていくことが必要です。外国人も住みやすいまちは、全ての人にとって住みやすいまち、この視点こそが共生社会に必要な条件であると言われています。やさしい日本語の活用を全市的に広げることを検討すべきと考えますがいかがお考えか、お伺いを致します。次に、件名3、加齢性難聴について、項目1、基本チェックリストに聞こえに関する項目を追加することについてお伺いを致します。認知症の原因の一つに難聴が指摘され、介護予防や生活の質を維持していく上でも重要なテーマとなってきています。特に加齢性難聴の場合は、本人や周囲の家族等も気づかないうちに進行し、適切な支援や受診につながりにくいことが指摘されています。また、加齢性難聴による聞こえにくさがある場合、周囲との意思疎通に困難を感じ、社会生活に不自由を感じることで、QOL、生活の質の低下につながるとも言われます。その点から、介護予防や高齢者等の社会参加の観点、さらには認知症予防の観点からも、難聴高齢者の把握が重要であるということは言うまでもありません。現状においては、65歳以上の高齢者が、心身の機能で衰えているところはないかどうかをチェックする基本チェックリストを使い、生活機能の低下のおそれがある高齢者を早期に把握するという方法が取られています。しかし、このチェックリストは、日常生活関連動作、運動機能、低栄養状態、口腔機能や閉じ籠もり、認知症、鬱についての設問であり、直接的に聞こえに関する項目はありません。令和5年度難聴高齢者の早期発見・早期介入等に向けた関係者の連携に関する調査研究モデル事業では、5項目の聞こえに関するチェックリストを活用しています。当市において、聞こえに関する項目を追加してチェックすることで、難聴高齢者の早期発見につながると考えますがいかがか、お考えをお伺いいたします。次に、項目2、介護予防教室等で聞こえに関する講話や聞こえの相談を行うことの検討についてお考えをお伺いいたします。このモデル事業では、聞こえの講話や相談会に参加した感想に、聞こえに関する理解が深まったという回答が多く、また、聞こえのチェックの結果、参加者の56%が受診勧奨対象者と判断され、その対象者の2割が受診しているということ、反面、受診しなかった人は、生活に支障がないと回答していることを示しています。加齢性難聴は、本人が気づかないうちに進行し、周囲も難聴であることが分からず、適切な受診や支援につながらないという問題がここでも明らかになっています。今回のモデル事業の効果検証から見て、当市においても、聞こえに係る講話や相談等を介護予防教室等で実施すべきと考えますが、いかがかお伺いを致します。次に、項目3、聴力検査を勧めることについてお伺いを致します。聞こえに関する相談などで受診勧奨された方が、確実に医療機関を受診し、聴力検査を受けられるよう、市内の医療機関との調整等を検討すべきと考えますが、いかがかお伺いを致します。次に、項目4、介護保険保険者努力支援交付金の評価指標難聴高齢者の早期発見・早期介入に係る取組の強化についてお伺いを致します。今年度から、介護保険保険者努力支援交付金の評価指標の中に、難聴高齢者の早期発見・早期介入に係る取組を行っているかという項目が追加されたとお聞きいたしました。この交付金と保険者機能推進交付金は、認知症やフレイル、生活習慣病の予防のために交付されるとのこと。神奈川県相模原市や山形県山形市では、これらの交付金を活用して補聴器購入補助制度が実現したとお聞きしました。加齢性難聴も含め、予防対策をしっかりと行って、難聴高齢者が補聴器利用も含め、適切な治療等を継続することが必要と考えます。この交付金制度の活用で取組の強化を図るべきと考えますがいかがか、お伺いを致します。以上で、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 後藤好人

吉本議員の一般質問にお答えを申し上げます。私からは、外国籍住民が安心して生活できる環境整備に関しまして、初めに、安心して受診できる医療環境について御答弁を申し上げます。市内の外国人人口は年々増加し、本年9月1日現在、1,214人であり、市内の医療機関を受診する外国人も同様に増えているものと認識しております。医療機関における多言語への対応では、自動翻訳機や電話医療通訳サービスなどが民間事業者から提供されているところであり、市内の医療機関における導入状況を確認したところ、市立病院では自動翻訳機と電話医療通訳サービスを、夜間急病センターでは電話医療通訳サービスを導入しており、医療法人渓和会江別病院では、自動翻訳機を導入するとともに、必要に応じて職員が直接外国語で対応しており、いずれも外国人の方が受診した場合に備えているところであります。また、一般社団法人江別医師会によりますと、公益社団法人日本医師会に加入している医療機関は、機器やビデオ通話による医療通訳サービスの利用が可能であり、一般社団法人江別医師会会員も利用できるとのことであります。市と致しましては、市民が必要なときに医療機関を受診できることが重要であると認識しており、必要な医療情報を取得できるよう努めてまいります。次に、災害時の対応策の具体化についてでありますが、市内に居住する外国人の増加に伴い、平時に加え、災害時にも安心して生活できる環境整備が求められてきております。特に、外国人の中には難しい日本語が分からない方も多く、災害時に避難指示等の緊急情報の取得が難しいことや、文化や生活習慣の違いなどから避難所生活に強いストレスを感じるなど、様々な問題に直面する可能性があるとされております。このため、市では、ホームページにおいて、外国人へ向け多言語で作成されている内閣府の防災情報ページやニュース、災害情報を15種類以上の言語に翻訳可能なアプリケーションを紹介しているほか、市の防災情報提供サービスの利用案内をやさしい日本語で作成するなどの工夫をしているところであります。議員が御質問の外国人防災リーダーや災害時外国人支援情報コーディネーターの養成については、災害時に外国人住民の自助、共助をサポートし、行政や地域住民等をつなぐ人材を育成する取組であり、研修等に参加する自治体や関係団体が徐々に増えてきているものと承知しております。市と致しましては、現状を踏まえますと、まずは発信する情報をより分かりやすくし、多くの外国人が受け取りやすいものとなるよう工夫するとともに、議員御指摘の制度の活用を含め、どのような取組が効果的か、他市の事例なども参考にし、検討してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でありますが、このほかの質問につきましては、教育部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 教育部長 佐藤学

私から、教材費の保護者負担の軽減について御答弁を申し上げます。まず、物価高騰に見合った就学援助の学用品費引上げについてでありますが、就学援助制度は、学校教育法第19条の規定に基づき、経済的理由により就学困難と認められる児童生徒の保護者に対して、必要な援助を行うものであります。援助対象となる費目には、学用品費のほか、給食費、新入学準備金、修学旅行費、卒業アルバム代、クラブ活動費等があり、当市では、国の要保護児童生徒援助費補助金に準拠した単価により、保護者に対して支給してきたところであります。先日公表された文部科学省の令和8年度概算要求において、学用品費の単価は、小学校が現在の約2.8倍、中学校が約1.5倍となっており、教育委員会と致しましては、こうした国の動向を注視してまいりたいと考えております。次に、教材を学校備品にすることの検討についてでありますが、学校においては、主要教材である教科書は無償で給与されておりますが、指導の効果を高めるために有益な補助教材の購入に当たっては、保護者に一部費用を負担いただいております。こうした中、市内には、算数セットを学校備品として整備している学校や画用紙等紙類にかかる費用の徴収を廃止した学校もあるなど、保護者負担軽減に向けた学校独自の取組が進められているところであります。しかしながら、教材には、使用頻度や衛生面等の観点から、個別保有に適しているものと共有化に適しているものがあるほか、備品として整備する際に必要となるスペースや費用、在庫管理等に係る教職員の負担など、それぞれの学校の規模や人数によって状況が異なっております。このようなことから、教育委員会と致しましては、各校の実情に応じて慎重に検討する必要があるものと考えております。以上であります。

答弁 企画政策部長 三上真一郎

私からは、外国籍住民が安心して生活できる環境整備についての御質問のうち、コミュニケーションツールとしてのやさしい日本語の活用を広げることについて御答弁を申し上げます。出入国在留管理庁及び文化庁が作成しているガイドラインによりますと、やさしい日本語とは、難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮した分かりやすい日本語のことで、外国人との円滑なコミュニケーションを図る上で有効なツールの一つであると認識しております。市では、ホームページにおいて、やさしい日本語の概要や言い換え例などを紹介しているとともに、国際交流や防災情報の一部のページで使用しておりますほか、広報えべつなどの情報発信において、外国人だけでなく、子供や高齢者、障がいのある方を含む市民の皆さんに情報が確実に伝わるよう、分かりやすい日本語の表現に努めてまいりました。また、江別市国際交流推進協議会では、本年7月、日本語学習支援のための講座として、市民を対象に、やさしい日本語でのコミュニケーションについて講座を行ったと伺っているところでございます。いずれに致しましても、やさしい日本語の広がりが外国人と地域の方々との円滑なコミュニケーションを図り、市民生活における安心につながると考えますことから、引き続き、市のホームページなどを通じて、やさしい日本語の普及啓発に努めてまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 健康福祉部長 白石陽一郎

私からは、加齢性難聴について御答弁を申し上げます。まず、基本チェックリストに聞こえに関する項目を追加することについてでありますが、基本チェックリストは、要介護認定で非該当になった方や申請には至らなくとも心身機能の低下が見られる高齢者に対し、25項目の質問を用いて、自身の生活を振り返ることにより、心身機能、生活機能の低下のおそれがある方を早期に発見し、介護予防・日常生活支援総合事業につなぐことにより、状態の悪化を防ぐためのツールであります。チェックリスト使用時は、基本的に口頭で質問していることから、その際、聞こえに支障のある方に対しては、疾病など聞こえの支障となる原因等を確認し、原因等が明らかでない場合は、耳鼻咽喉科への受診を勧めているところです。また、生活機能の低下に至る原因を探る中で、聞こえに不自由を感じていることが確認できた場合も、受診につなげるよう声かけを行っております。市と致しましては、現状、基本チェックリストに聞こえに関する項目は追加していませんが、地域包括支援センター等が相談対応を行う中で、難聴の疑いがある高齢者に対して受診勧奨を行っていることから、当面は現在の対応を続けてまいりたいと考えております。次に、介護予防教室等で聞こえに関する講話や相談を行うことの検討についてでありますが、市では、高齢者が住み慣れた地域で自分らしく生き生きと暮らし続けるためには、健康維持や介護予防に主体的に取り組むことが必要であると考えていることから、その意識を高めていただくことを目的として、介護予防教室等を開催しております。介護予防教室は、介護予防に関する基礎的な知識を習得していただくために、運動や社会参加の必要性、高齢期に必要な栄養や口腔機能の維持などについてお伝えしているものであり、内容を適宜見直し、今年度からは、新たに認知症に特化した介護予防教室を開催しております。認知症に関する講話は、2019年に世界保健機構が公表した認知機能低下および認知症のリスク低減のためのガイドラインに掲載されている12項目をベースとし、高血圧や肥満などの生活習慣病の予防だけでなく、喫煙や難聴についてもリスク要因となることを説明しています。市と致しましては、フレイルや難聴といった認知症のリスク要因を広く市民に知っていただくことは重要であると認識しておりますので、引き続き、介護予防教室等の内容の充実に努めてまいります。次に、聴力検査を勧めることについてでありますが、聞こえに支障が生じると、周囲との意思疎通に困難を感じることとなり、そのことが高齢者の社会参加の機会を狭め、ひいては日常生活に影響を及ぼす可能性があります。こうしたことから、地域包括支援センターが相談対応を行う中で、難聴の疑いがある方に対して、耳鼻咽喉科への受診勧奨を行っているところですが、必ずしも受診につながっているわけではないと認識しております。難聴の疑いがある方の受診率を向上させるためには、本人と家族に、難聴は認知症のリスク要因であり、早期の受診が認知症の予防に効果的であることを知っていただくための啓発が重要になります。市と致しましては、引き続き、啓発に注力するとともに、さらなる受診勧奨の方法について、先進自治体の取組などを研究してまいりたいと考えております。次に、介護保険保険者努力支援交付金の評価指標難聴高齢者の早期発見・早期介入に係る取組の強化についてでありますが、介護保険保険者努力支援交付金は、厚生労働省が高齢者の自立支援・重度化防止等に関する取組を支援するため、自治体の取組を客観的な指標で評価し、評価指標の合計得点に応じて、予算の範囲内において交付するものであります。議員が御指摘の難聴高齢者の早期発見・早期介入に関する評価指標は、普及啓発の取組を行っているか、早期発見の取組を行っているか、受診状況の把握と未受診者への再度の受診勧奨を行っているか、受診勧奨者のうち50%以上の者が受診しているかの4項目について評価するものでありますが、当市におきましては、新たに設けられた指標ということもあり、いずれも該当しておりません。市と致しましては、先進自治体の取組内容を調査研究するとともに、介護予防事業全体の中で効果的な評価指標達成のための施策を検討してまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 吉本和子

件名の順番に、2回目の質問と要望を若干述べさせていただきたいと思います。初めに、件名1、教材費の保護者負担の軽減についてです。最初に、項目1、物価高騰に見合った就学援助の学用品費引上げについて、再度質問をさせていただきます。江別市の就学援助の内訳については、江別市の教育を毎年発行していただいておりますけれども、これで示されております。今回の御答弁では、概算要求のレベルだということですけれども、小学校では2.8倍、中学校では1.5倍に引き上げるので、よかったなと若干は思っておりますが、1回目の質問で申し上げたとおり、令和3年度以降、ここの部分についてはずっと変更がないまま来ておりました。今回、小学校で2.8倍、中学校で1.5倍に引き上げられた場合、どの程度の金額になるのか、試算をしていればお伺いします。

答弁 教育部長 佐藤学

再質問に御答弁を申し上げます。当市の就学援助における学用品費は、国の要保護児童生徒援助費補助金に準拠しておりますことから、令和8年度の国の学用品費単価が概算要求のとおり引上げとなった場合には、小学校が1万1,630円から約3万2,000円に、中学校が2万2,730円から約3万4,000円になると想定しているところであります。以上であります。

再質問 吉本和子

額だけを見ると、2.何倍、1.何倍と、かなりの額の違いになるのだなというふうに理解しましたけれども、この物価高の中でどの程度の影響があるのかというのは、もう少し見ないと分からないかなというふうには思いました。いずれにしても、こういうような状況の中で、引き上げなければならないと文部科学省が判断されたのだというふうに理解いたしました。ただ、本質的には義務教育は無償でありますので、国には、そこの原理原則をしっかり守っていただきたいということを、教育委員会からもぜひ伝えていただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。この点については、これで結構です。次に、2項目め、教材を学校備品化することの検討について、もう一度お聞きします。御答弁では、学校独自で、保護者負担軽減となる算数セットの備品化や紙類による費用の徴収廃止というようなことが行われているとお聞きしました。その一方で、備品化することによって、教職員の業務負担が増えたり保管場所や在庫の管理などに課題があるという御答弁だったと思います。御答弁にあるように、各学校の実情に応じて慎重に検討する必要があるということは、教職員の負担増加なども危惧されますのでよく分かりますけれども、学校によって保護者の負担が異なることも、これはこれで問題ではないかというふうに思っております。そういうことから、この備品化については、それぞれの学校でどういうことならできるのか、それを実施するためには何が支障になるのかというようなことも含めて、再度、御検討いただくことが必要ではないかというふうに思っておりますけれども、その点についてはいかがか、再度お聞きします。

答弁 教育部長 佐藤学

再質問に御答弁を申し上げます。先ほども御答弁を申し上げましたとおり、保護者負担軽減のために教材を学校備品として整備する際には、スペースや費用、在庫管理等に係る教職員の負担などが課題として想定されますが、各校では、それぞれの実情に応じて、保護者負担の軽減に向けた取組が行われております。教育委員会と致しましては、こうした事例を学校間で共有するとともに、引き続き、学校と連携して対応してまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 吉本和子

この点については理解を致しました。続いて、件名2、項目3、コミュニケーションツールとしてのやさしい日本語の活用を広げることについて、再質問をさせていただきます。御答弁では、市のホームページなどを通じてやさしい日本語の普及啓発に努めること、また、今年7月には、やさしい日本語でのコミュニケーションについて講座を行ったとお聞きいたしました。6月11日の江別国際センターのフェイスブックを私も見せていただきましたけれども、多分、7月12日、19日、26日の3日間で行われた日本語学習支援のための講座のことかなというふうにお聞きを致しました。この講座では、基本から実践までと題して開催記事が掲載されておりましたけれども、とても興味深く読ませていただきました。その3回のうちの1回目が、地域での日本語学習支援について、内容としては、まだ日本語でのやり取りが慣れていない外国人との相互理解のための工夫として、やさしい日本語について学ぶというふうな御説明がされておりました。やさしい日本語教室を地域の中で開催して、日本人と外国人の双方が参加し、やさしい日本語を学ぶ学習の場にできたらいいなと思うと同時に、このやさしい日本語教室の場が情報交換や情報提供あるいは相談の場などにもなればいいのではないか、様々な活用を広げることができるのではないかというふうに考えますけれども、この点についてはいかがお考えか、お伺いを致します。

答弁 生活環境部長 近藤澄人

再質問に御答弁を申し上げます。やさしい日本語を学ぶ場とその活用についてでありますが、日本語学習支援のための講座は、江別市国際交流推進協議会の主催により、本年7月、初めてやさしい日本語の解説やコミュニケーションの方法等を含む内容とし、地域住民等を対象に開催されたものと承知しております。市と致しましては、やさしい日本語は、外国人と円滑なコミュニケーションを図る上で、有効なツールの一つであると認識しているところであります。このため、江別市国際交流推進協議会が主催する日本語学習支援のための講座を情報交換や相談の場として活用することにつきまして、地域の意向を確認し、江別市国際交流推進協議会と相談しながら研究してまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 吉本和子

みんながやさしい日本語で外国籍の方とお話ができるようになって、道で会ったときに御挨拶できるとか、子供に声をかけられるようになれば、随分住みよい江別市になるだろうなと、私の近くにも外国人が住んでおられますので、そんなふうに思っております。ぜひ、このような取組を強めていっていただきたいというふうに思っております。最後に、件名3、加齢性難聴の項目1、基本チェックリストに関して、これは要望とさせていただきます。基本チェックリストに難聴に関する項目を追加するのではなくて、今の方法を継続したいというふうな御答弁だったと思っておりますけれども、高齢の加齢性難聴の方の早期発見が難しいことはいろいろなところで言われております。当然、御存じだと思いますけれども、御本人も気づかない、家族も気づかない、知らないうちに難聴がかなり進行していたということが特に加齢性難聴の場合にあるというふうに言われておりますので、早く発見する方法というのは1個だけでなく何個あってもいいのではないかというふうに思っております。今回、基本チェックリストに加えるということになると、基本チェックリスト自体が25項目あり、国がやっているモデル事業は5項目ですので、それを合わせると30項目ということで、これは大変かなというふうにも思います。そこで、3年ごとに江別市高齢者総合計画を変更する際に高齢者の実態調査が行われており、その中には各種リスクの状況という調査項目がありますので、そこに聞こえに関する項目を2つ3つ増やすことは可能ではないかと考えておりますので、ぜひそのあたりの検討もしていただければというふうに思っております。これは要望とさせていただきます。以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。

出典:江別市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる