みんなの議会

江別市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月19日

(1)AIロボットの活用について/(2)避難所における訓練の取組について

2025年6月19日、江別市議会の一般質問で、石川麻美議員が「AIロボットの活用について」「避難所における訓練の取組について」について質問し、市長 後藤好人、健康福祉部長 白石陽一郎、教育長 黒川淳司が答弁しました。

質問者
石川麻美 議員
答弁者
市長 後藤好人、健康福祉部長 白石陽一郎、教育長 黒川淳司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 石川麻美

議長に発言の許可を頂きしたので、通告に従い、順次、質問させていただきます。初めに、AIロボットの活用についてお伺いいたします。近年、AIを搭載したプログラムで制御されるAIロボットがビジネスの現場や一般家庭などで活用され始めています。AIロボットは、従来型のロボットよりも自由度が高く、様々なタスクをこなすことが特徴となっており、各種センサーやカメラなどのハードウエアから入力された情報を基に、AIが学習を行い、動作を最適化することができます。状況に応じた判断が必要な作業や人間との言葉を通じたコミュニケーションなどが、AIロボットの主な用途です。AIロボットには、大きく分けて、業務用と家庭用の2種類があります。業務用のAIロボットは、工業や農業、接客業などの現場で活用されます。業務用のAIロボットを導入することで、生産性を高めたり、人手不足を補ったりすることが可能となります。そして、家庭用のAIロボットは、家事の自動化や心理的な癒しを得る目的で活用されます。住環境に応じて動作を最適化したり、人と自然なコミュニケーションを取ることができるのが家庭用のAIロボットの特徴です。人手不足への対応や生産性を向上することが重要な現在では、ロボットの活用は多く見られるようになりました。最近ではAIの開発も活発になり、AIを搭載したロボットが普及しています。家庭で音声認識を搭載したものや自動でルートを覚えて掃除するロボットも進化しており、業務用だけではなく、家庭用にもロボット技術が日々研究され、AIロボットの活用が進んでいると思います。様々なAIロボットが出ている中の一つに、LOVOTというAIロボットがあります。このLOVOTは、GROOVEX株式会社によって開発された家族型ロボットです。LOVEとROVOTを掛け合わせてLOVOTという名前にしており、家に愛と笑顔があふれることを目的としています。特徴は主に5つあり、1つ目に、名前を呼ぶと近づいてきて見詰めてくる、意思を感じる大きな瞳、2つ目に、好きな人に懐きます。3つ目に、だっこをねだる行動があります。4つ目に、抱き上げると、ほんのり温かい体温を感じることができます。5つ目に、全身50以上のセンサーと最先端AI技術による生命感ある振る舞い、カメラやマイク、温度センサーなど、多彩なセンサー技術があるのが特徴となります。こうした特徴を持ったLOVOTですが、開発元のGROOVEX株式会社が株式会社資生堂と2018年より共同実証実験を行い、非生物であるロボットと人間の間に生まれる絆や心理的、生理的な影響について科学的な検証を行いました。この実証実験は、麻布大学獣医学部の菊水健史教授と自治医科大学医学部の岡部祥太客員研究員の指導の下、実施されております。両者は共通の課題意識を持つ中、特に注目したのがオキシトシンというホルモンです。オキシトシンとは、絆の形成に関与する幸せホルモンとも呼ばれ、人間の親子間や人間と犬の間で視線を介して分泌が促進されることが知られています。この共同実証実験により、ロボットLOVOTとの生活が人間の体内ホルモンバランスによい影響を与え、ストレス軽減や幸福感の向上につながる可能性が科学的に示されました。この研究は、非生物であるロボットと人間の間に生まれる絆について世界で初めて科学的に証明したものであり、今後のロボットと人間の共生やテクノロジーを活用した新たなビューティーケアの可能性を広げる重要な一歩となりました。現在、LOVOTは、日本全国の家庭だけでなく、企業やオフィス、介護施設、教育機関など様々な場所で活躍しており、今年1月末現在で約1,000法人が導入しています。また、自治体でも実証実験している事例があります。兵庫県神戸市で実施された実証実験では、介護施設における入居者がLOVOTと暮らすことで、認知機能の衰えが抑えられる可能性が確認されています。この実験では、LOVOTとの触れ合いが心理的な安定をもたらし、孤独感の軽減につながることが明らかになっています。さらに、LOVOTを介した相互作用が、認知症患者にとっての有用なツールとなる可能性を持ち、専門家によってその効果が期待されています。LOVOTの特性とし、AI、人工知能を搭載し、自律的に歩き回ります。ユーザーとの触れ合いや関わりによって愛着を形成し、行動を進化させることができます。このような特性が認知症患者のケアにおいて重要な役割を果たすと言われております。また、デンマークでも同様の研究が行われており、これらの結果は、LOVOTが認知機能の低下を抑制する効果を示すものとして注目されています。具体的には、LOVOTとの触れ合いによる感情的な支持が認知症患者の心理的安定に寄与することが確認されています。このように、国内外での実証実験を通じて、認知症患者の生活の質を向上させるための有効なツールとして、AIロボットが評価されていることが分かってまいりました。そこで、当市においても、物忘れ外来や認知症への取組を積極的に行っている医療機関において、こうしたAIロボットを導入することについてどのようにお考えか、お伺いいたします。LOVOTは、教育機関でも活躍しております。命の大切さや相手を思いやる気持ち、知的好奇心などを育むことを目的として行われる情操教育ですが、道徳や倫理感、協調性や自力で物事を考える力を形成する過程において、極めて重要な役割を果たします。実は、LOVOTと触れ合うことも情操教育の一環となり得ると言われております。2020年6月から11月までLOVOTを導入し、プログラミング授業などを開催していた東京都北区立王子第二小学校では、LOVOTの介入前と介入後の子供たちの変化について、東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授の指導の下、全児童244名を対象に実証実験を行いました。その結果、低学年では、介入前と介入後を比較して、知的好奇心、社会性が大幅に増加、高学年でも、ストレス軽減、自己肯定感、利他性、将来への楽観性、プログラミングへの興味・関心、知的好奇心などが大幅に増加するなど、情操教育面、学習面のどちらにおいても統計的有意差が見られ、LOVOTの大きな可能性を裏づけることができました。教育評論家の尾木直樹さん、愛称尾木ママは、日本の子供たちは、世界的に見ても自己肯定感が低いと長年指摘されていることに危機感を表しながら、今回の実証実験から、LOVOTが子供たちの豊かな心を育む土壌をしっかりと耕してくれたことが見て取れました。これからの不確実な時代を生き抜くためには、自己肯定感やコミュニケーション能力といった非認知能力を小さい頃からしっかりと育み、伸ばしておくことが大切ですと評価しております。また、2020年度より、東京書籍が発行する全国の小学6年生で使用する教科書、新しい理科で採用されたのを皮切りに、小学校から大学まで、国語や社会、英語などの多様な教科の教材にLOVOTが掲載されています。2024年度は新たに5冊が採用され、2023年度からの累計で13冊の教科書、資料集に掲載されています。このように、教育機関でも様々取り上げられている中、GROOVEX社では、LOVOTを教育機関が導入しやすく、また、多くの学生の成長のサポートが可能なプログラムも出しており、授業で使用可能なコンテンツの無償提供に取り組んでおります。今後もAIの進化が加速していく中で、情操教育、学習面で効果が現れているLOVOTを教材として取り入れることについて、御見解をお伺いいたします。次に、避難所における訓練の取組についてお伺いさせていただきます。2024年は、日本にとって地震活動が特に活発な年となりました。気象庁の発表によると、震度1以上の地震は、2023年の2,237回に対して3,678回、震度4以上の地震は、2023年の41回に対して113回、震度5弱以上の地震は、2023年の8回に対して28回、そして、マグニチュード6.0以上の地震は、2023年の19回に対して30回でした。これは過去20年間で3番目に地震の多い年となっており、今年に入ってからもそうですが、特に先月には、北海道内で体に感じる地震が何度も発生している状況です。また、近年、地震だけではなく、全国各地で台風、豪雨などの自然災害が頻発しており、いざというときに備えた防災体制の構築や対策の強化がますます求められています。中でも、避難所の開設、運営は非常に重要な課題であり、その対応力を高めておくことが住民の安全と安心を守るためには欠かせません。そのためには、職員だけでなく、地域住民や自主防災組織、関係団体が一体となって、実践的な避難所運営訓練を定期的かつ計画的に実施していく必要があると考えます。実際に災害が発生した際には、避難者の受入れ、物資の配付、感染症対策、要配慮者への支援など、非常に多くの業務が瞬時に発生します。これらの対応をスムーズに行うためには、平時の訓練を通して、役割分担や対応手順を明確にしていくことが極めて重要です。1項目めに、江別市では、今年度2回、大麻地区で避難所運営訓練を行うことは伺っておりますが、今後、避難所運営訓練を継続的、計画的に実施していく上で、訓練をより実効性のあるものとするために、どのように進め、どのような形でやっていこうとしているのか、具体的なお考えをお伺いいたします。2項目めは、避難所生活訓練を実施することについてお伺いいたします。災害発生時には、避難所が住民の命を守る大切な拠点となりますが、その運営には多くの課題が伴います。特に、避難所における生活は長期化する可能性もあり、高齢者や障がいのある方、小さなお子様連れの御家庭など、様々な立場の方々が安心して過ごせる環境の整備が求められています。そのためには、事前の備えとして、避難所運営訓練だけでなく、避難所生活訓練を実施することが必要ではないかと考えます。避難所生活訓練は、実際に災害が発生し、避難所での生活を余儀なくされた場合を想定し、その厳しい現実を体験することで、防災意識の向上と実践的なスキルの習得を目指すプログラムです。従来の一般的な避難訓練とは異なり、実際に避難所で一定期間生活することで、避難生活の現実を深く理解できる点が特徴です。災害時に、日常生活とは異なる環境下で、様々なストレスにさらされる避難所生活に対して、厳しい現実をどう自分のこととして考え、備えてもらうか、岡山県では、2023年11月に、NPO法人や自衛隊などと連携し、一般人が参加する避難所運営体験、防災研修キャンプを実施しました。参加者がストレスを知識と備えに変えて持ち帰ることを目標として、実際の避難生活に近い状況にして行われました。研修プログラムは、市の避難所運営マニュアルを参考にし、午前10時52分、南海トラフを震源とする地震があり、岡山県玉野市で震度6強を観測、上下水道の機能が停止し、ペット連れや車椅子が必要な障がい者など様々な事情を抱えた避難者が市の指定避難所である体育館に訪れると想定して行われました。最低気温が6.9度となったこの日、体育館にエアコン設備はなく、用意された段ボールベッドの材料は15人分で、参加者の多くが冷たい床に毛布を敷いて寝る必要がありました。常設のトイレの使用も禁止し、ダンボールと袋で手作りした災害用トイレしか使えないルールも設け、自衛隊による夕食の炊き出しも実施されました。その後解散するのがよくある避難訓練ですが、この研修では、参加者は実際に体育館に1泊し、翌朝、AEDを使った救命措置の体験や災害時の避難行動計画づくりに取り組むなどしております。体験者からは、1日だから耐えることができたが、避難所生活の過酷さは想像以上で、備えの必要性を改めて実感した。大変だったけれども、とても学びになったや、中学2年の生徒は、寒くて不安な気持ちもあったけれども、助け合いが安心につながると気づけたと語っております。このように、平常時から地域防災訓練の一環として、実践的な避難所運営や避難所生活体験は住民の方にとっても大変重要なことであり、非常時における避難所の実情や住民の役割分担が理解でき、とても有効であると思います。札幌市東区では、札幌市初となる厳冬期での地域住民参加型防災訓練を2025年2月21日に実施しました。また、苫小牧市では、2年に一度行っている総合防災訓練を、今年度は、地区限定で夜間宿泊訓練を伴って行う予定としており、避難所における想定外を少しでも減らすために、このような実践的な訓練の導入が必要であると考えます。当市では、これまで、江別高校の跡地を活用して総合防災訓練を行ってまいりましたが、このたび新庁舎の建設が決定されたことにより、今後は、同地の活用が難しくなることが想定されます。こうした状況の中では、従来の総合防災訓練に代わり、数年間にわたって小規模で実戦的な訓練を重ねていくことも前向きな対応策の一つと考えられます。訓練環境に制約がある今だからこそ、環境の変化を柔軟かつ前向きに捉え、その時々の状況を生かしながら、現実に即した訓練の在り方を模索していくことが大切ではないでしょうか。あわせて、訓練場所が安定して確保できるまでの間も、意義ある取組に有効活用していくという見方も必要になってくるかと思います。当市では、過去から主要な防災訓練は積極的に行っており、中には1泊2日の避難所運営訓練なども実施されてきたと思いますが、これまでの訓練状況の総括も踏まえて、今後、宿泊型の避難所生活訓練を実施していくことについてどのようなお考えなのか、お伺いいたします。以上で、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 後藤好人

石川議員の一般質問にお答え申し上げます。私からは、避難所における訓練の取組について御答弁を申し上げます。初めに、避難所運営訓練の具体的な考え方についてでありますが、市では、これまでの総合防災訓練から分離する形で、令和2年度から地域連携避難所運営訓練を実施しております。この訓練は、災害時に避難所の運営を担うこととなる自主防災組織など、地域の方々が主体となり、指定避難所を会場に、避難所の開設や避難者の受付、居住スペースの作成などを実践していただくことを主な訓練内容として行っているものであります。また、江別、野幌、大麻の3地区を毎年持ち回りで開催しており、当該地区の自主防災組織の方々に加え、他地区の方にも避難者役などで参加していただき、訓練の実践後は、参加者アンケートや訓練結果から避難所運営における課題を抽出し、避難所運営マニュアルの改定などにつなげてきたところであります。今年度は、大麻地区での開催を予定し、新たにマイナンバーカードやスマートフォンを用いた避難所受付の実証実験を行うこととしており、この仕組みが有効に機能すると、受付時の混雑緩和や避難者情報管理のデジタル化などにより、避難者、運営者双方の負担の軽減につながる効果があるものと考えております。市と致しましては、こうした訓練は、自分の命は自分で守る自助や地域で助け合う共助を実践的に体験できること、平時の備えを見直すきっかけとして、地域防災力の向上につながるものと考えており、引き続き地域の方の御意見をお聴きする中で、訓練内容を工夫しながら実施してまいりたいと考えております。次に、避難所生活訓練を実施することについてでありますが、避難所は、災害で住宅に被害を受けた被災者等が一時的に生活を送る場所であり、災害の規模等によっては、避難生活の長期化が懸念されるところであります。避難所生活訓練は、避難所生活を体験し、実際の状況に近い環境を知ることが、日頃からの備えを考えるきっかけになり、避難所利用への抵抗感を軽減するなどの効果があると言われております。市では、これまで、指定避難所を会場とした炊き出しや宿泊訓練を実施しており、夏と冬それぞれ宿泊時における課題抽出を行い、避難所運営マニュアル等に反映させてきたところであります。そのほか、平時の出前講座においても、非常食の試食や段ボールベッドの作成などを通じて、避難所生活に関する内容を市民に周知してまいりました。御質問の避難所生活訓練は、避難所における訓練メニューの一つと考えていることから、地域連携避難所運営訓練に参加していただく地域の御意見などを伺いながら、避難所生活体験などを含め、訓練内容について検討してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でありますが、このほかの御質問につきましては、健康福祉部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 健康福祉部長 白石陽一郎

私からは、AIロボットの活用についての御質問のうち、医療機関に導入することについて御答弁を申し上げます。医療現場におけるAIロボットの活用については、企業・団体による研究開発や実証実験が行われ、現在、人型や動物型など様々な形と機能を有したAIロボットが販売されていると承知しております。また、AIロボットの活用については、自宅での利用のほか、医療機関においては、患者の待ち時間対策、職員のメンタルヘルス対策などを目的に導入されているものと認識しております。御質問のAIロボットの認知症患者への利用については、御案内のとおり、高齢の入院患者への実証実験により、患者の心理的安定の効果が見られるなど、一定の評価があることは承知しておりますが、ロボットを利用したセラピーについては研究が続いている段階であるほか、維持費用や故障対応などにも課題があるものと認識しております。市と致しましては、AIロボットの活用については、認知症患者への活用の状況等、先進事例を見守ってまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 教育長 黒川淳司

私から、AIロボットの活用についての御質問のうち、市立小中学校の教材として活用することについて御答弁を申し上げます。現在の学習指導要領では、将来の予測が困難な時代に求められる資質・能力として、知識・技能、思考力・判断力・表現力に加え、学びに向かう力や人間性等を重視しており、こうした力を育成するためには、児童生徒の知的好奇心や自己肯定感等を高めることが必要であるとされております。議員が御案内のAIロボットの活用についてでありますが、近年、教科書等に掲載される機会が増えるなど、教育現場においても関心が高まりつつあり、他の自治体における実証実験では、自己肯定感等を高めることに一定の効果があったものと承知しております。市におきましては、えべつ未来戦略において、子どもが主役のまちをつくるを掲げ、その達成度を測る指標の一つに児童生徒の自己肯定感を設定しており、市内の小・中学校では、道徳の授業や特別活動を含む教育活動全般において、子供たちが達成感を感じることのできる取組を充実させるなど、その向上に努めております。特に、本格導入から3年目を迎えた小中一貫教育では、小学生と中学生が交流する取組が数多く行われており、一例として、夏休みに中学生が小学生の学習指導を補助する際には、小学生に分かりやすく教えようとすることで、中学生の中に思いやりの心が育まれるとともに、小学生から頼りにされることにより、自己肯定感の向上につながっているところであります。教育委員会と致しましては、まずは、こうした小中一貫教育をはじめとする様々な教育活動を通じて、子供たちの豊かな人間性の醸成に、引き続き努めてまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 石川麻美

2回目の要望と再質問をさせていただきます。まず、1件目1項目めの医療機関への導入につきましては、要望とさせていただきます。御答弁では、先進事例を見守ってまいりたいとの御意向が示されておりましたが、先ほど御紹介したとおり、LOVOTは既に海外でも高く評価され、現在では多くの医療機関に導入されております。これらの実例からも明らかなように、LOVOTは、自治体や地域社会において、心のケアやコミュニケーション促進など実に多様な役割を果たしており、その有効性も次第に実証されつつあります。もちろん、維持費や故障対応など、課題があることは否定いたしません。しかしながら、ほかの自治体におけるAIロボット活用の成果を踏まえ、江別市においても、ぜひ前向きに御検討いただければ幸いです。2項目めの市立小中学校の教材として活用することについては、再質問とさせていただきます。私が、今回、LOVOTというAIロボットを市内小・中学校の教材として活用することについて質問させていただいたのは、このロボットが単なるプログラミング学習の手段にとどまらず、子供たちの自己肯定感の向上に加え、ストレス軽減や知的好奇心の刺激など、多面的な教育的効果が見られる点に注目したからです。えべつ未来戦略では、子どもが主役のまちをつくるという理念の下、その指標の一つとして、児童生徒の自己肯定感が設定され取り組んでいることは承知しております。また、御答弁からも、その取組を強化し、一定程度の効果が現れていることは理解しておりますが、目標達成には、さらなる工夫と具体的な手だてが求められるのではないでしょうか。この戦略をより効果的に進めていくためには、教育内容の充実が欠かせません。その中でも、将来の夢や目標を持つ子供たちの割合をKPIとして設定していることは意義深いと感じています。個性に応じたきめ細やかな教育環境の整備が求められる中で、LOVOTはその一助になり得ると考えます。先ほど御紹介した実証実験では、機械やロボットに全く興味を持てなかった児童が、LOVOTを通じたビジュアルプログラミング学習により、もっとプログラミングできるようになりたいと前向きに変化したという報告もあり、LOVOTは将来の夢や目標を持つきっかけにもなり得ると考えます。このようなAIロボットを積極的に教育現場に導入することは、子供たちの自己肯定感を高めるだけでなく、自分自身の可能性に気づき、未来への希望やなりたい自分を思い描く力を育むことにもつながるのではないでしょうか。こうした取組を通じて、自己肯定感が高い児童生徒の割合という目標にも近づき、本市のえべつ未来戦略の達成にも大きく寄与するものと考えます。もちろん、導入に当たっては、予算や体制など課題があることは理解しております。しかし、これからの時代を生きる子供たちに必要な力を育むためには、従来の施策の延長線上だけではなく、新たな視点からのアプローチも必要ではないでしょうか。LOVOTというAIロボットを通じて先進的な教材を積極的に取り入れることについて、教育の質を高める観点から、改めて本市としてどのようにお考えか、御見解をお聞かせください。次に、2件目、2項目めの避難所生活訓練を実施することについては、要望とさせていただきます。1項目めの御答弁にも触れていましたが、自主防災組織との連携の下、新たな取組を行ったり、自治会や小・中学校には出前講座を開催し、自助や共助の観点から工夫をしながら訓練を行っていることは理解できました。一方で、過去には実施されていた1泊2日の避難所宿泊訓練は、ここ数年行われていないとのことでした。大規模災害が発生した際には、避難や備えの重要性が再確認されますが、日常生活の中ではその意識が薄れてしまいがちです。そうした意識を保つためにも、出前講座を行う中で、避難所生活訓練を取り入れていくことも必要なのではないかと考えます。避難訓練の実施に当たっては、地域による意識の温度差や主催者側の人手不足、高齢化といった様々な課題があると思います。また、自主防災組織や自治会の御協力が不可欠であり、その御理解と御協力なしには実現が難しい状況であると思います。また、そうした課題に対して、日頃から御尽力いただいていることも十分承知しております。その上で、出前講座の積極的な推進に取り組んでおられる当市だからこそ、地域の防災力をさらに高める一助として、より多くの市民に防災の意識を深めていただくためにも、1泊2日の宿泊型避難訓練の再開について、ぜひ前向きに御検討いただきたくお願い申し上げます。以上で、2回目の要望と再質問を終わります。

答弁 教育長 黒川淳司

私から、AIロボットを教材として活用することについての再質問に御答弁を申し上げます。子供たちが、なりたい自分を思い描き、将来の夢や目標を持つことは、当市の学校教育において重視しているところであり、その実現に向け効果が期待できる教材については、導入を検討する必要があると考えておりますが、AIロボットに限らず、新たに教材を導入する際には、費用対効果や指導に当たる教員の体制等について慎重に判断する必要があると考えております。以上であります。

再質問 石川麻美

3回目は、要望とさせていただきます。子供たちの将来を考えると、知識の習得だけでなく、変化に対応する力や自ら課題を解決する力、さらに、AIやロボットなど先端技術に対する理解や活用力を育むことが大切だと感じています。学校教育においても、こうした技術に触れる機会を設けることで、子供たちの関心や意欲が高まり、将来を考えるよいきっかけになると思います。AIロボットの導入には、費用や教員体制などの課題もあるとは承知しておりますが、これからの時代に対応した学びの環境づくりとして、前向きに御検討いただければ幸いです。また、もし可能であれば、一部の学年や授業での試行的な活用からでも取り組んでいただければと思います。以上で、私の一般質問を終わります。

出典:江別市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月19日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる