みんなの議会

江別市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月6日

(1)女性の視点を生かした災害対応について/(2)終活支援について

2024年12月6日、江別市議会の一般質問で、石川麻美議員が「女性の視点を生かした災害対応について」「終活支援について」について質問し、市長 後藤好人、総務部調整監 野口貴行、健康福祉部長 岩渕淑仁が答弁しました。

質問者
石川麻美 議員
答弁者
市長 後藤好人、総務部調整監 野口貴行、健康福祉部長 岩渕淑仁

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 石川麻美

ただいま、議長に発言の許可を頂きましたので、通告に従い順次質問させていただきます。初めに、件名1、女性の視点を生かした災害対応についてお伺いいたします。今年元日に発生した令和6年能登半島地震や、9月には豪雨災害にも見舞われ、今でも多くの方が被災されておりますが、地震の際には、避難所の環境が問題となりました。避難所生活の中で、女性や高齢者から困ったことなどの様々な御意見があり、特に女性ならではの視点から、避難所生活の改善点など多くの要望が寄せられたため、女性の視点を生かした避難所運営などが改めて求められました。国は、2011年12月に防災基本計画を修正し、避難所での女性への配慮を盛り込みました。さらに、2013年には、男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針を策定し、2020年には、その改訂版となる男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドラインを作成しました。このガイドラインでは、避難所運営委員会等を設置し、女性がリーダーシップを発揮しやすい体制を確立することや、避難所の運営において、女性の能力や意見を生かせる場を確保することが示されています。第3次江別市男女共同参画基本計画の基本方針7、男女共同参画の視点に立った防災・災害復興体制の整備では、男性はこうあるべき、女性はこうあるべきという固定的性別役割分担意識から、男女どちらかが過度な負担を抱えることがないよう、日頃から男女共同参画の考えを共有することが重要ですとしています。そして、災害対策決定の場や防災活動の場に高齢者、女性、子供、障がい者、性的マイノリティーなど多様な視点から意見を取り入れられる仕組みづくりが重要であり、性別や年齢などにかかわらず、多様な意見が反映されるためには、防災分野における政策や方針決定過程、防災活動の場に誰もが参画できる仕組みと、自らの意思で積極的に参加するような姿勢や意識の改革を進める必要があるとしております。以上を述べさせていただき、以下の3点についてお伺いさせていただきます。2023年12月31日時点での国の調査では、全国1,738市町村の防災・危機管理部局における女性職員の比率は11.5%にとどまっており、5割を超す996市町村では、女性職員はゼロという結果でした。避難所生活では、女性と男性の安全・安心を確保することが求められています。男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドラインによると、まず、避難所運営に女性が参画してリーダーシップを発揮できるようにする必要があります。具体的には、責任者や副責任者などの役員の少なくとも3割以上を女性とすることや、避難所での生活ルールづくりを行う際には、女性の意見を反映させるよう促すことなどが挙げられています。しかしながら、防災関連の業務は、緊急対応が必要になる業務も多いことから、女性よりも男性の配属が優先される領域と考えられていること、女性職員がほとんどいない職場のため、定着が困難であるとも言われておりますが、当市は、総務部危機対策・防災担当へ女性職員の配置はされているのでしょうか。また、実際災害があったとき、庁内の女性職員が担う災害に対する役割は分担されているのか、お伺いいたします。2点目に、備蓄品についてお伺いいたします。女性の視点は、災害への備蓄品にも影響いたします。2022年の国の調査では、防災担当の女性職員が1割以上の市町村は、女性職員がゼロの市町村に比べ、女性や乳幼児向け用品、介護用品の備蓄割合に高い傾向が見られました。避難所においては、女性が避難運営に関わることによって、今回の令和6年能登半島地震の避難所になっている石川県珠洲市内の小学校では、女性看護師の提案で、下着や紙おむつといった支援物資を保健室に置き、女性民生委員を交代で常駐する対応を取った結果、女性避難者から、人目を気にせず用品を取りに来られたとの声があったそうです。このように、避難者の環境整備は重要であり、ほかにもプライバシーを十分に確保できる間仕切りの工夫をしたり、異性の視線が気にならないよう、更衣室や物干場、入浴設備は男女別に設けたりするなどが必要となります。そして、女性用品の備蓄や配付場所の設営とともに、女性用トイレの数は、男性用に比べ多くするなどの配慮も必要になります。女性や乳幼児が早期に必要と思われる物資の代表的なものとして、プライバシーを十分に確保できる間仕切り、生理用品、女性用下着、授乳用品、離乳食用品、紙おむつ、体温計、消毒液などです。しかしながら、備蓄品によっては難しいものもあるので、住民の自助の備えを促すことを江別市地域防災計画でも明記されておりますが、自治体としても、ある程度の備蓄品は必要であると考えます。さきに述べた男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドラインにある備蓄チェックシートで、女性や乳幼児の備蓄品を確認できますが、女性の視点に立って、必要かつ十分な備蓄を行うことが極めて重要であり、公的な備蓄だけでは対応できない事態が生じることも想定し、倉庫業者、運送業者、コンビニエンスストア、スーパーマーケット等の企業や環境団体と協定を結んだり、ほかの地方公共団体と災害援助協定を締結することも有用としております。江別市としても、関係機関や民間企業などと協定を締結し積極的に取り組んでおりますし、今後とも拡大、充実を図っていただきたいと思いますが、女性や乳幼児、高齢者に配慮した備蓄品が現在どの程度そろっているのか、さらに、避難所において備蓄品を手渡す場面における女性への配慮についてのお考えをお伺いいたします。3点目に、江別市防災会議における女性委員の登用の促進についてお伺いいたします。地域防災計画に女性の視点を反映させるに当たり、検討を行う会議の女性の割合を高めなければ、女性の声を政策決定過程に反映できません。2023年12月31日時点の国の調査では、防災会議に占める女性委員の割合は平均で22.2%、2012年の4.6%からは大きく改善されましたが、国が目標とする30%にはまだ届いていない状況です。避難所運営や備蓄品の選定などに女性の視点を反映させる鍵となるのが、地方防災会議に占める女性委員の割合であり、とても重要な役割になります。三重県鈴鹿市では、2013年度までは、防災会議に女性は1名しかいませんでしたが、女性市長の強いリーダーシップの下、女性の参画拡大に向けた取組を実施し、庁内の管理職に加え、市内の大学の学識経験者、医療分野、ライフライン関係事業所、女性消防分団、災害ボランティア団体等に委員への就任を要請したことで、女性の割合が高まりました。2022年度の防災会議女性委員は40%の登用率となっています。2024年7月1日現在の江別市防災会議委員は34名で構成され、そのうち2名が女性と確認しており、全体の割合から見ると女性の割合は5.9%と、国が示す割合には届いておりません。今後、国が示す女性委員の割合30%を目指すために、その登用の方法やお考えがあればお聞かせください。続きまして、件名2、終活支援についてお伺いいたします。終活という言葉は、私たちの生活にも浸透し、多くの方に認知されるようになりましたが、人生の最期を迎えるに当たって、いろいろな準備を行うことを意味します。また、葬儀やお墓ばかりが注目されがちですが、葬儀や相続などのエンディングだけではなく、医療、介護、年金、資産管理、住まい、これからの暮らし方など、人生の最期のときを意識しながら、これからの人生を自分らしく生きる準備をし、亡くなった後に備えることとも言われております。近年、人生100年時代と言われていますが、家族や周囲にできる限り迷惑をかけたくないということもある一方で、独り暮らしや身寄りがない方、身内と疎遠になっている方、経済的にゆとりのない高齢者の中には、自身の葬儀や亡くなった後の後始末に対する不安を抱いている方もいることと思います。先月、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所から日本の世帯数の将来推計が発表されており、北海道の推計を確認したところ、2050年に、約202万世帯の45.5%に当たる92万世帯が独り暮らしになるという結果でした。団塊の世代が健在の中、1971年から1974年に生まれた団塊ジュニア世代が65歳を超えることが背景にあるとされております。また、65歳以上の独り暮らしは、2020年の約38万世帯から、2050年には約46万世帯に増加すると推計されています。以上の結果から、今後、独り暮らし高齢者の増加とともに、身寄りのない方も増えるものと考えられ、独り暮らし高齢者の終活は避けられない課題となってくるのではないでしょうか。以上を述べさせていただき、次の5点についてお伺いさせていただきます。今回の終活支援の項目に関しては、令和4年第4回定例会で当会派の裏議員が一般質問を行っておりますが、改めて後藤市長にお考えをお伺いさせていただきたいと思います。誰にでも訪れる死をどのように迎えるのか。特に、身寄りのない独り暮らしの高齢者にとっては深刻な問題です。このような問題の背景として、自分が亡くなった後の不安を解消し、安心した生活を送っていただくための終活支援を行っている自治体が増えてきました。神奈川県横須賀市は、全国に先駆けて、2015年から終活支援の事業を行っております。この事業を始めたきっかけは、引き取り手がない無縁遺骨が増えたことでした。市の担当者は、身寄りのない人には、生きているうちに備えてもらうことが必要と強調されており、2023年度末までに146人が登録し、このうち72人が生前の希望どおりに埋葬されております。また、神奈川県大和市では、おひとりさまなどの終活支援事業などに取り組んでおり、ほかにも、各自治体が実情に即した終活支援のサポート事業に数多く取り組んでおり、当市としても、終活支援のサポートが必要だと考えます。1点目に、終活支援の必要性について、市の認識をお伺いいたします。2点目に、終活相談の対応についてお伺いいたします。裏議員の終活支援専門の窓口設置についての質問に対して、現在、市民からの終活に関する相談を市民相談所のほか各担当窓口で対応しており、相談内容等の情報共有を図ることにより、市民ニーズの把握に努めてまいりますとの答弁でした。市としては、終活支援の専門の窓口を設けずに、各担当窓口で対応していると承知はしておりますが、この間2年が経過し、新型コロナウイルス感染症の影響は終活にも大きな変化が表れたと思います。高齢者は外出の機会が極端に少なくなり、対面の終活セミナーも、その多くが取りやめになりました。その一方で、家で過ごす時間が長くなったことで、自身の人生を深く考える機会も増え、その一つとして、少しずつ終活に対する意識が高まっていると専門事業者は語っております。コロナ禍を経て、高齢者の終活に対する意識はどのように変化したのか、2020年11月25日から3日間、NPO法人ら・し・さが行った終活意識全国調査の結果を、2021年3月に公表しました。調査人数3,096名のうち半数近くがコロナ禍で人生に対する向き合い方が変わったと回答しております。コロナ禍で、いつ何があるか分からない、死が身近になったと感じる人が増えたことの表れであり、ふだんテレビで見ていた芸能人が新型コロナウイルス感染症で亡くなったことが終活への関心を高めるきっかけとなったという方もいるとしております。私も、終活のことで相談を受けることがありますが、市として、終活相談に対する対応状況と課題についてお伺いいたします。3点目に、終活支援の専用窓口を設けることについてお伺いいたします。東京都豊島区では、都内23区の自治体では初となる専用窓口が、豊島区終活あんしんセンターとして2021年2月に開設しました。区の委託で社会福祉法人豊島区民社会福祉協議会が運営し、相続や遺言、葬儀など、終活全般について相談できます。相談件数は累計で約2,000件に及んでおり、社会福祉法人豊島区民社会福祉協議会の担当課長は、豊島区終活あんしんセンターが社会福祉法人豊島区民社会福祉協議会内にあることから、見守り訪問や成年後見制度の利用など、社会福祉法人豊島区民社会福祉協議会の既存サービスに円滑につながるケースもあるとしています。また、愛媛県今治市では、将来に対する不安を少しでも取り除き安心して生活するために、終活サポートに取り組むとして、終活サポート事業の一つに、終活サポートセンターを今年度より設置いたしました。地域包括支援センターの経験者も職員として配属され、生前の準備に関することや将来に対する不安に対し、必要な情報提供や終活を共に考えつなげるための窓口として取り組んでおります。また、庁内のみならず、成年後見支援センターや地域包括支援センターとも連携を取り、情報共有する中、相談の内容に沿った部局や事業所へつないでいます。冒頭にも触れましたが、身寄りがない、頼れる親戚がいない等の独り暮らし高齢者の増加が見込まれます。その中で、終活に対する相談をしたくても、どこにしてよいのか分からない市民もいるのではないでしょうか。市民の皆様が安心して人生の最期を迎えられるように、市民相談の窓口ではなく、終活と分かる専用の窓口を設けることについて、改めてその御見解をお伺いいたします。先ほど触れました愛媛県今治市では、終活サポート事業の中で終活応援事業所の取組も実施しております。これは、愛媛県今治市が実施する終活支援に賛同し、事業所の特色を生かし、市民の終活を応援している事業所のことで、生命保険会社や信用金庫などの銀行、郵便局、葬儀社、行政書士など14の事業所と締結しており、相談を受けたときに、内容に応じてこれらの事業所を一覧にしてお渡ししています。裏議員も、協力葬祭事業者社や法律専門家との契約を締結するための支援について質問しておりましたが、独り身の高齢者などが安心して生活していくために、葬祭事業者や法律専門家との生前契約などにつきましては、今後、ニーズが高まっていくものと認識しており、終活支援を実施している自治体や事業所の取組を調査研究していくとの答弁でした。相談者は、現実的にどこの事業者や専門家に行けばいいのか分からないのが現状です。4点目に、当市としても、愛媛県今治市のような取組を進めていくべきと考えますが、調査研究の状況も踏まえて、お考えをお伺いいたします。愛媛県今治市では、ほかにも、自分がもしものときに、親族や病院、警察などに必要な情報を伝えることができる終活情報登録事業を実施しております。登録できる内容は決まっていますが、あらかじめ御本人が伝えたい内容を愛媛県今治市に登録しておくことで、急病や事故などで意思表示ができなくなったとき、登録した内容を指定した御親族や病院、警察などに伝えることができる仕組みになっています。登録の仕組みは、本人が市役所へ登録すると、今治市終活登録カードが交付されます。御本人が病気、事故等で意思表示できなくなったときに、そのカードを持っていると、関係機関は市役所に問合せをすることができ、市役所は、問合せの内容に回答することができるようになっています。この事業に関しては、先ほど紹介した東京都豊島区も2022年4月から開始しております。この登録をすることで、御本人の情報がすぐに確認できること、また、関係機関が調べる時間や手間がなくなるメリットがあると思います。5点目に、愛媛県今治市や東京都豊島区のように、終活情報登録事業を実施することについていかがお考えか、お伺いいたします。以上で、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 後藤好人

石川議員の一般質問にお答え申し上げます。私からは、女性の視点を生かした災害対策に関しまして、初めに、危機対策・防災担当への女性職員の配置について御答弁を申し上げます。地域防災力の向上を図るためには、男女共同参画の考え方に基づき、避難所運営や備蓄品について、女性の視点を取り入れた防災対策の確立が重要と考えております。議員が御質問の防災担当部門への女性職員の配置状況でありますが、現在、専任職員1名、兼務職員1名のほか、会計年度任用職員1名を配置しております。また、女性職員が担う災害に対する役割分担についてでありますが、市民対策班や福祉管理班など全庁で29班が編成され、男女を問わず、それぞれの班の所掌事務に沿って災害対応に当たることとしております。次に、江別市防災会議における女性委員の登用の促進についてでありますが、江別市防災会議は、地域防災計画の作成及びその実施の推進、防災に関する重要事項の審議等を目的に、市長を会長とし、市に関係する行政機関や公共団体における防災関係部門の長やそれに準じる者等を委員として構成しております。江別市防災会議委員は、災害対策基本法に基づきまして、北海道防災会議の組織に準じて、江別市防災会議条例で定めることとされており、指定職の委員32名、公募委員2名、計34名の委員で構成され、現在は2名の方が女性であります。また、女性の意見を取り入れることは重要であることから、江別市女性団体協議会に指定職の委員をお願いしているほか、公募委員の選考に当たっては、委員の年齢構成や男女比などを総合的に勘案して評価することとしており、2名のうち1名は女性としております。いずれに致しましても、江別市防災会議委員は、北海道防災会議の組織に準じる必要があることから、結果として女性比率が低くなっておりますが、防災施策の充実を図るため、多様な視点を取り入れることは重要でありますので、他市の事例などについて研究してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でありますが、このほかの御質問につきましては、総務部調整監ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 総務部調整監 野口貴行

私から、女性の視点を生かした災害対応についての御質問のうち、備蓄品について御答弁を申し上げます。自らの命は自らが守るという自助が災害対応の基本であることから、自助に対する意識の醸成とその取組を実践していただくことが重要であります。このため、市では、災害時の備えとして、水や食料などの備蓄品を少なくとも3日分、できれば1週間分を備えてもらうことや、薬など個人の事情に応じた非常持ち出し品を備えていただくように周知しております。なお、自助で備え切れない部分につきましては、公助として、市の備蓄品や災害時協力協定企業からの応急物資で対応することを基本的な考え方としております。議員が御質問の女性や乳幼児、高齢者に配慮した備蓄品につきましては、居住空間で活用する間仕切りのほか、更衣室や授乳室などに活用できる多目的テント、生理用品、使い切り哺乳ボトルや液体ミルク、紙おむつ、体温測定器、消毒液などを計画的に備蓄しているところであります。また、避難所運営につきましては、地域の自治会や自主防災組織が中心となり、江別市避難所運営マニュアルに沿った訓練を実施しており、初動期における受付要領や間仕切りの組立て訓練など実践力の向上を図っているほか、避難所運営への女性の参画、女性や乳幼児、高齢者等を含めた多様なニーズに配慮することについて理解を深めていただくための取組を、引き続き進めてまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 健康福祉部長 岩渕淑仁(健康福祉部長は2025年3月まで)

私から、終活支援について御答弁を申し上げます。まず、終活支援の必要性についてでありますが、江別市高齢者総合計画における推計では、当市の65歳以上の高齢者人口は2040年まで増加する見通しであり、これに伴い、単身世帯の高齢者も増加すると見込まれます。こうしたことから、自身の葬儀や遺品整理、相続などの各種手続に不安を抱える方が今後増えていくと思われます。終活支援の現状と致しましては、一部の自治体では、就活を行う住民を支援するための取組を行っておりますが、全国的な広がりにまでは至っていないと認識しております。一方で、郵便局や葬儀社、弁護士、司法書士などの民間事業者が終活に関する様々なサービスを展開しております。総務省が昨年8月に公表した調査報告によると、終活支援を行っている民間事業者のうち83.8%が、身元保証の代替支援、介護保険サービスの手続代行などの日常生活支援、葬儀、納骨などの死後の支援をパッケージで提供しているとのことです。現在、市では、終活に関する相談を受けた際は、相談内容に応じ、弁護士など法律の専門家による法律相談センターや市が委託している成年後見支援センターなど関係機関を紹介するほか、民間事業者の紹介も行っているところです。次に、終活相談の対応についてでありますが、市では、現在、市民から終活に関する相談につきましては、市民相談所を中心に応じているほか、各担当窓口でも対応しており、相談内容に応じて、弁護士など法律の専門家による法律相談センターや市が委託している成年後見支援センターなどの関係機関のほか、郵便局などの民間事業者を紹介しております。議員が御質問の終活相談の対応状況と課題につきましては、市民相談所には、相続や死後の手続及び終活全般に関する相談が多い月では10件程度あるほか、生活環境部市民生活課には、お墓についての相談が月に1件程度、健康福祉部介護保険課には、終活全般に関する相談が3か月に1件程度寄せられております。市と致しましては、終活に関する様々な民間事業者が増えてきており、おおむね相談内容に応じた対応ができていることから、今後も現在の対応を継続してまいりたいと考えております。次に、終活支援の専用窓口を設けることについてでありますが、愛媛県今治市では、市民からの相談に応じ、部局や民間事業者につなげるための専用窓口を設けていると承知しております。現在、当市における終活に関する相談対応と致しましては、市民相談所が中心となって、民間事業者の紹介など、相談内容に応じた、つなげるための窓口として機能しているところであります。議員が御質問の終活支援の専用窓口を設けることにつきましては、先ほど御答弁を申し上げましたとおり、おおむね相談内容に対応ができていることから、今後も、市民相談所を中心とした対応を継続してまいりたいと考えております。次に、終活協力事業者と契約を締結することについてでありますが、終活支援を実施している自治体を調査したところ、愛媛県今治市のように協力事業者を一覧にしている自治体もありますけれども、相談内容に応じて民間事業者などを紹介する自治体が一般的となっております。市と致しましては、相談者と民間事業者との契約は私人契約であるため、特定の事業者を一覧にして紹介することは避けるべきと判断しておりますことから、相談者に対し、どのような業態の民間事業者がサービスを実施しているかを紹介するとともに、複数の事業者から話を聞いて見積りを取ることを助言するなど、相談者を事業者につなげるための支援を継続してまいりたいと考えております。次に、終活情報登録事業を実施することについてでありますが、終活情報登録事業は、居住している自治体に緊急連絡先や終活情報を登録しておき、急病や事故などで意思表示ができなくなったときに、自治体が緊急連絡先への連絡などを行う事業と承知しております。現在、市では、救急車を呼んだ際に必要となる緊急連絡先や持病、かかりつけ医などの情報を記入し、玄関など目立つ場所に貼っておくことにより、救急隊員が必要な情報を確認することができる、救急袋と書いてきゅうきゅうたいと呼んでいる封筒を作成し、地域包括支援センターが中心となって配付しております。救急袋は、もしものときに伝えたいことのほか、終活情報や利用しているサービスの担当者の名刺など、必要な情報を封筒の中に入れておくことにより、終活情報登録事業と同等の役割を果たすことが可能となります。また、救急袋は、市役所が開庁していない時間帯であっても、緊急連絡先が確認できることがメリットであります。市と致しましては、もしものときの不安を抱える方の備えとして、救急袋の活用を周知してまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 石川麻美

要望と再質問をさせていただきます。まず初めに、1件目、2項目めの備蓄品について再質問させていただきます。1回目の質問では、男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドラインに記載されている女性や乳幼児が早期に必要と思われる物資の代表的なものとして、プライバシーを十分に確保できる間仕切り、生理用品、女性用下着、授乳用品、離乳食用品、紙おむつ、体温計、消毒液などを挙げました。答弁では、計画的に備蓄しているとのことでしたが、先ほど挙げさせていただいたそれぞれの備蓄品について、その備蓄の状況と今後どのような計画で備蓄していくのかについてお伺いさせていただきます。次に、3項目めの江別市防災会議における女性委員の登用についてですが、男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドラインには、東京大学社会科学研究所の調査では、地方公共団体の防災会議の女性委員比率と、各種生活用品を常時備蓄とする比率について、女性委員が高いほど常時備蓄とする比率が高いとの報告があり、地方防災会議や意思決定層の女性比率が高まることで、防災計画の中に女性の視点に立った対策が取り入れられ、男性が見落としがちなニーズや必要な対策に対応できるようになりますと書かれております。大阪府堺市では、男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドラインが公表された直後に、市議会でも取り上げられ、防災における男女共同参画の視点や女性の参画を当たり前にしようとする動きがあったことから、防災会議の委員構成を変更することで、女性委員の割合が10%台から46%まで向上した取組をしております。ほかにも数多くの事例があり、あらゆる視点から女性の参画に取り組んでいる自治体もあります。御答弁では、女性の比率が低くなっているが、多様な意見を取り入れることは重要であるとのことでした。防災会議における女性の割合は、ただ単に数だけの問題ではなく、市の防災に対する意識として、女性の声や視点が大事であると訴え、女性選出の協力依頼をしていくことも必要なのではないでしょうか。男性には見えていない課題に対して、女性の視点からの気づきで話合いが進むことも考えられますので、女性委員の割合30%を目指して取り組んでいただくことを要望とさせていただきます。続きまして、2件目、2項目めの終活相談の対応について再質問させていただきます。頂いた御答弁から、終活に関する相談については一定の相談数があるということ、また、件数から考えると、特別に窓口をつくらなくても相談対応ができているという御認識であることはお聞きいたしました。当市の場合、市民相談所において就活の相談を受けることができると特にうたっていない中で、一定の件数の相談が寄せられているということだと理解いたします。実際に、私のところにも、終活に関して、どこに相談したらよいのか分からないというお声も届いていますので、そうしたことも踏まえて、一定のニーズはあるのではないかと考えます。今後、高齢化が進んでいく中で、自分の終活に関して不安に思う人が多くなっていくことを考えると、しっかりと相談対応できるようにしていくことも重要なことと思います。例えば、市民相談所において、終活に関する相談や事業所などにつなげることもできるといったようなことを周知していただけると、市民の皆様の安心感にもつながるのではないでしょうか。今できる範囲で、もう一歩進んだ取組として、終活に関する周知や相談しやすい体制をつくっていくことについて、お考えをお伺いいたします。次に、5項目めの終活情報登録事業を実施することについてですが、私が紹介した愛媛県今治市の就活情報登録事業は、1回目の質問でも述べたように、あらかじめ本人が伝えたい内容を市に登録しておくことができ、登録した情報を親族、病院、警察などに伝えることができる仕組みとなっております。そして、登録できる内容として、緊急連絡先やかかりつけ医はもちろんのこと、エンディングノート、遺言書の保管場所、生前契約した内容や金融機関と契約している遺言信託なども登録できるようになっています。一方、江別市で取り組んでいる救急袋は、終活情報登録事業と同等の役割を果たすとの答弁でしたが、封筒を玄関の目につく場所に貼ってくださいとしており、家で倒れたときに、救急隊員が確認できる前提になっています。自宅だけではなく、外で倒れた際でも、様々な情報を市に登録することで、親族や病院、警察などが情報を得られるという趣旨とは少し違うのではないでしょうか。救急袋を普及することについてはとてもよいことだと思いますが、仮に先ほど述べた内容のものが封筒に入っていたとしたら、救急隊員は、封筒に入っている全ての情報を親族や病院、警察などの機関に情報提供していただけるということになるのでしょうか。もしそうであれば、率直に申し上げて、救急隊員にそこまでの業務をしていただくことは、少し無理があるのではないかと考えるところです。そうしたことから、救急袋に終活情報登録事業と同等の役割を持たせるというのならば、そもそもの使い方の周知や情報をどのような形で必要な人に伝達するのかなどについて、検討しなければならないものと考えますが、いかがでしょうか。2回目の質問を終わります。

答弁 総務部調整監 野口貴行

女性の視点を生かした災害対応についての御質問のうち、備蓄品についての再質問に御答弁を申し上げます。市では、現在、災害用備蓄品の整備として、令和10年度までの10か年計画を定め、水や食料、簡易トイレのほか、冬期の災害対策として、寝袋やアルミマットなどの備蓄を進めているところであります。また、本計画は、災害対応の検証結果や社会情勢などを反映し、女性や乳幼児、高齢者に配慮した品目の追加など、必要に応じて内容の見直しを行ってきたところであります。そのうち女性や乳幼児、高齢者に配慮した備蓄品については、間仕切りが計画数2,500区画に対し2,300区画、以下、生理用品が計画数600袋に対し600袋、使い切り哺乳ボトルが計画数288個に対し144個、液体ミルクが計画数48本に対し48本、大人用及び乳幼児用の紙おむつが、それぞれ計画数9パックに対し9パックとなっており、そのほか多目的テントが65張り、体温測定器が10個、消毒液が690リットルをそれぞれ備蓄しております。災害用備蓄品の整備に関しましては、10か年計画に基づき適切に対応してまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 健康福祉部長 岩渕淑仁(健康福祉部長は2025年3月まで)

私から、終活支援についての再質問に御答弁を申し上げます。まず、終活相談の対応について、終活に関する周知や相談しやすい体制をつくっていくことに関してでありますが、先ほど御答弁を申し上げましたとおり、市民相談所や生活環境部市民生活課、健康福祉部介護保険課などの窓口で相談をお受けしており、おおむね相談内容に応じた対応ができていることから、市と致しましては、今後も現在の対応を継続してまいりたいと考えております。次に、終活情報登録事業を実施することに関しまして、救急袋に終活情報登録事業と同様の役割を持たせるための検討についてでありますが、救急要請を受けて駆けつけた隊員が救急袋を見つけた際は、救急袋の封筒も搬送先の病院に持って行き、病院に引き継ぐ運用となっております。救急袋に記載された情報を引き継いだ病院では、親族など緊急連絡先に連絡を取るために活用し、その後、親族がいない場合は、就活事業者などに引き継がれると承知しております。救急袋には、使用方法として、ケアマネジャー等の名刺や伝えたいことを封筒の中に入れておくことを記載していることから、市と致しましては、現在の運用で終活情報登録事業と同等の役割を果たせると考えております。以上であります。

再質問 石川麻美

御答弁をありがとうございました。3回目は、要望のみ述べさせていただきます。初めに、2件目の2項目めの終活相談の対応についてですが、2回目の質問でも述べましたが、終活相談に対して特段の周知をしていなくても相談に来る市民がいらっしゃるということは、一定のニーズはあると考えると、終活支援の専用窓口を設ける必要性があるのではないかと思います。今後、高齢化社会が進むにつれて相談も増えていくと思いますし、また、市民の安心のためにも、終活支援に関する取組の検討をしていただくことを要望させていただきます。次に、5項目めの終活情報登録事業を実施することについてですが、当市における救急袋の取組については理解いたしました。しかし、救急袋を持っている市民は、活用方法を十分に理解しているのでしょうか。プライバシーの保護が厳重である病院であったとしても、それが第三者の手に渡り、本人の情報を取得するということに対して、周知されているのか少し不安に思うところです。また、救急袋は、玄関の分かるところに貼りつけるなど、自宅で倒れたことを想定しています。就活情報登録事業は、カードを持っていることにより、本人が外出中に倒れた際に、市が必要な情報を伝えることができるという取組になります。救急袋が終活情報登録事業と同等の役割を果たすということであれば、外出する際にも持ち歩き、倒れたら第三者が確認するということになると思うのですが、果たして、それは安心・安全な取組と言えるのでしょうか。救急袋をそのような活用方法で取り扱うことに少々無理を感じます。最近は、終活情報登録事業の取組を進める自治体が増えてきております。市民の皆様が安心・安全に過ごしていただけるように、終活情報登録事業の実施に向けて検討していただくことを要望とさせていただきます。以上で、私の一般質問を終わります。

出典:江別市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月6日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる