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小樽市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月11日

(1)骨粗しょう症の取組について/(2)手術支援ロボットの導入について

2024年12月11日、小樽市議会の一般質問で、中村岩雄議員が「骨粗しょう症の取組について」「手術支援ロボットの導入について」について質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
中村岩雄 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 20番 中村岩雄

一般質問させていただきます。まず、骨粗鬆症の取組についてお尋ねいたします。日本人の平均寿命は、2019年では男性が81.41歳、女性が87.45歳といずれも80歳を超えています。健康寿命と平均寿命の差、不健康な期間は男性が8.73年及び女性が12.06年でありました。男女ともにこの期間に入院や要介護となることで、生活の質、すなわちQOL、クオリティ・オブ・ライフの低下を来します。寝たきりや自立した生活ができない要介護状態となった原因に、骨折、転倒による場合も多いと言われております。高齢者が転倒・骨折する背景には骨粗鬆症があり、骨折の受傷は増加の一途をたどっております。本市におきましても、坂が多く、冬には雪や氷で道が滑りやすくなる条件に加え、市民の高齢化率が高いという状況にあり、高齢者の骨折予防につながる骨粗鬆症への対応が必要と考えられます。そこでお聞きいたします。小樽市では、高齢者に対する骨粗鬆症による骨折予防の取組を行っておりますか。行っているのであれば、どのような取組を行っているのか、お示しください。2022年度、令和4年度診療報酬改定において、大腿骨頸部骨折の患者に対して、関係学会のガイドラインに沿って継続的に骨粗鬆症の評価を行い、必要な治療等を実施した場合に算定ができる二次性骨折予防継続管理料が新設されました。これを受けまして、市内の主な医療機関も二次性骨折の予防につながる骨粗鬆症への対応を積極的に進めているとお聞きしています。中でも、小樽市立病院が同年7月に、二次性骨折の予防のための骨折リエゾンチームを立ち上げたことが、同年11月14日の北海道医療新聞で取り上げられておりました。この骨折リエゾンチームは現在も大変活発に活動されているようで、本年2月にはその取組が評価され、国際骨粗鬆症財団、IOFの銀賞に認定されたとお聞きしました。この認定は、道内では5施設のみで、かつ自治体病院としては初の銀賞認定施設ということで、一小樽市民といたしましても大変誇らしく思う次第であります。しかしながら、そういったよい評価をいただいても、市民に知れ渡ることが少ないのが残念ですが、その理由に、そもそも骨折リエゾンチームと聞いても、ぴんとこないということが挙げられると思います。そこで、小樽市立病院としまして、骨折リエゾンチームを設立した目的と、これまでの活動にはどのようなものがあったのか、お示しください。また、このようにすばらしい活動がなされているということが、小樽市立病院だけではなく、他の整形外科を持つ病院にも広がれば、高齢化率が他市と比べても高い小樽市においては、二次性骨折の予防効果が多くの市民に広まり、市民の健康寿命の伸びが期待できる一つの要素ではないかと思います。そこで、小樽市立病院として、骨折リエゾンチームを今後どのように活動の幅を広げていくお考えなのか、他の病院との連携など今後の展開についてお示しください。やはり年齢を重ねますと、ちょっとした骨折も治るまでに非常に時間がかかるようになってしまいますので、それが原因で寝たきりになることが多いというのも納得がいくものですから、こういった活動をぜひ小樽市にも推進していただき、市民の健康寿命と平均寿命の差が縮まって、高齢者が元気に暮らせるまちになっていただきたいと思います。次に、手術支援ロボットの導入について伺います。先日、小樽市立病院で手術支援ロボットの展示体験会が開かれるという御案内があり、私も体験させていただきました。今では、手術支援ロボットはテレビドラマでも見かけるぐらいの存在になっています。そこで、何点か質問させていただきたいと思います。小樽市立病院は、12月1日で二つの病院を統合し、新病院となって以来、早くも10周年を迎えられました。このたびの体験会では、並木病院局長や越前谷副院長から、新病院となった、今までと、この先を見据えた、これからの御説明をいただきました。特にこの間、小樽市立病院の基本方針を構成する四つの柱のうちの一つ、がん診療について、令和3年4月に厚生労働大臣から地域がん診療連携拠点病院に指定されたことで、小樽・後志地域唯一のがん診療連携拠点病院となり、地域で中核的な役割を担い、がん診療に力を入れ、結果として、がんの手術を扱う件数が年々増加しているとのことでした。また、手術の形式にも変化があり、特に腹部の手術では、開腹手術から患者にとっても負担の少ない腹腔鏡手術へ移行し、さらに、手術支援ロボットによる手術への移行が進んでいるということでした。実際、国内では数年前から手術支援ロボットの導入が進み、道内各地域においても導入の実績が出てきておりますが、小樽・後志地域には、今のところロボットが導入された医療機関は、ない状況ということでした。そこでお聞きします。北海道内の地域がん診療連携拠点病院における手術支援ロボットの導入状況についてお示しください。特に、泌尿器科や婦人科、外科の手術において、その威力を発揮するとお聞きしています。全国的に手術支援ロボットの普及が進んできているということは、手術形式として認知され、ロボット自体が使いやすくなり、性能が向上していることはもちろんなのですが、小樽・後志地域のがん診療の中核的な役割を担う小樽市立病院においても必要なものであると認識しているところであります。このように導入が広がっている背景には、これ以外にも理由があると考えます。手術支援ロボットを導入した場合の患者のメリットやデメリットがあるとすれば、どのようなことが考えられるか、お示しください。今回のロボット展示体験会では、私も操作体験をさせていただきました。本物の手術はもちろんやったことなどなく、全く比較などできませんが、ついつい自分でも手術ができるのではないかと思ってしまうほど実に動きがスムーズで感動しました。本当に指先でつまんでいるのではないかと錯覚してしまうくらい全くタイムラグもなく、違和感のない動作でした。このように、体験会での操作だけでもそのすごさが実感できるのですから、実際に使用する医師の皆さんにしてみると、今までの開腹手術や腹腔鏡手術との違いが明らかなのではないかということが想像できるわけですが、これを誰でも手術に使用できるものではないともお聞きしました。医師は、手術支援ロボット用のトレーニングを受け、操作資格を得てからでなければ手術をすることができないということです。通常の外来診療などがある中で、新たな技術を習得することは大変なことと思います。このように、資格の取得を含め、ロボット手術の開始にはどういったことが必要なのか、可能な範囲でお示しください。医師を育てるということは、結局は病院としての評判を上げることにもつながり、質の高い医療を提供できるということにもつながると思います。必要な診療が日頃生活している地域で提供されるということは、私たち市民、地域住民が安心して暮らしていくことにもつながります。小樽市立病院にはこれからも引き続き御努力いただき、地域の基幹病院として頑張っていただきたいと思います。以上、再質問はいたしませんので、明快な御答弁をお願いいたします。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

中村岩雄議員の御質問にお答えいたします。初めに、骨粗鬆症の取組について御質問がありました。まず、高齢者に対する骨折予防の取組につきましては、転倒骨折予防のため、筋力・バランス強化運動などを行う地域版介護予防教室への支援を行っております。また、令和3年度より医療機関との協力体制の下、国民健康保険及び後期高齢者医療制度の被保険者のうち、転倒などで骨折した骨粗鬆症の疑いのある方に対し、骨粗鬆症の受診勧奨を促す通知を送るとともに、そのうち75歳以上の方へは電話や訪問などによる保健指導も実施し、二次骨折の予防に取り組んでおります。次に、小樽市立病院の骨折リエゾンチームを設立した目的と活動内容につきましては、骨折リエゾンチームは、骨粗鬆症が原因で骨折となっている入院患者が多いことから、骨粗鬆症が進行して骨が弱くなり、骨折した後に再骨折する、いわゆる二次性骨折を未然に防ぐことを目的として立ち上げたものであり、メンバーは医師のほか、看護師や薬剤師、理学療法士などの多職種で構成しております。主な活動内容は、既往歴や生活環境、使用薬剤などの情報を基に、それぞれの専門性を生かし、患者に合った治療計画を作成しているほか、市民や市内医療機関を対象とした講演会での骨粗鬆症に関する取組の紹介、全国で開催される学会において研究発表などを行っております。次に、他院との連携などチームの今後の展開につきましては、令和5年8月に、小樽市立病院のチームが中心となり、骨粗鬆症に関する医療機関同士の情報交換の場となる小樽後志骨粗鬆症サポートネットワークを立ち上げ、現在、小樽協会病院、済生会小樽病院と連携し、講演会などを開催しております。今後も引き続き、連携する医療機関を増やし、医療従事者や患者、その家族に骨粗鬆症に対する正しい知識の周知、啓発活動に取り組み、二次性骨折の予防に役立ててもらうほか、退院患者の中には介護施設に入所する方も多いことから、施設職員が早期に骨粗鬆症に気がつくことができるようなサポートや継続ケアに向けて、ふだんから連携できる体制づくりが必要と考えております。次に、手術支援ロボットの導入について御質問がありました。まず、北海道内の地域がん診療連携拠点病院における手術支援ロボットの導入状況につきましては、道内にある20の拠点病院のうち18の病院で既に導入済みであり、小樽市立病院を含む二つの病院が未導入となっております。次に、手術支援ロボットを導入した場合の患者のメリットやデメリットにつきましては、メリットとしては、開腹手術などと比べて傷口が小さいことから、出血量が少ない、手術後の痛みが軽減、回復が早く早期の社会復帰が可能と言われているほか、従来は難しかった部位の手術が可能になるものであります。また、患者に対する具体的なデメリットは特段、示されてはおりませんが、手術時間が長くなる傾向にあると言われております。次に、ロボット支援手術を開始するために必要なことにつきましては、担当する医師は、各学会が定めたガイドライン等に基づいたプログラムによるトレーニングが必要となるほか、診療科ごとの知識や技術を得る必要があり、指導医の下で術式に応じた指導を受け、決められた症例数の経験を積むことが求められます。また、手術を担当する看護師や医療機器を取り扱う臨床工学技士におきましても、取扱方法などの訓練や講習を受けることが必要となるものであります。

出典:小樽市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月11日 議事録 PDF(109ページ) 間違いを知らせる