江別市議会 令和4年第4回定例会 2022年12月8日
(1)子育て政策について/(2)保育行政について/(3)移住者支援について/(4)経済産業行政について
2022年12月8日、江別市議会の一般質問で、猪股美香議員が「子育て政策について」「保育行政について」「移住者支援について」「経済産業行政について」について質問し、市長 三好昇、健康福祉部長 白崎敬浩、企画政策部長 川上誠一、経済部長 福島和幸が答弁しました。
- 質問者
- 猪股美香 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、健康福祉部長 白崎敬浩、企画政策部長 川上誠一、経済部長 福島和幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 猪股美香
議長より発言の許可を頂きましたので、通告に従いまして順次質問させていただきます。2019年に初当選をさせていただいてから、3年8か月がたちました。任期満了を4か月後に控え、私自身もこれまでの期間に何ができて、何ができなかったのか総括する日々を送っています。任期のほとんどがコロナ禍での議員活動となり、イレギュラーな議員活動、議会活動でしたが、議会について必死に学び、市民の皆様の声を必死に聴いているうちに、あっという間に月日が過ぎていたように思います。市長におかれましては、市長に初当選してから4期16年という長い年月の中で、思うようにいったもの、いかなかったもの、様々あったのではないかと思います。江別市では現在、第7次総合計画の策定作業中ですが、市民の皆様や職員の皆様に御協力いただいたアンケートの結果や、江別市の将来人口推計、江別市まちづくり市民アンケートの結果等が出そろい、江別市の現状が明らかとなってきたところです。江別市は、2021年1月に総務省が発表した住民基本台帳人口移動報告2020年結果において、年齢3区分別転入超過数の多い市町村の年齢ゼロ歳から14歳までの区分において、全国12位となり、話題となりました。しかしながら、令和4年5月に江別市が江別市行政審議会へ提出した将来人口推計資料では、ゼロ歳から14歳までの年少人口は減少を続け、その人口構成は令和17年までに10%未満となる見込みとのことです。様々に行った市民アンケートやえべつの未来づくりミーティング、職員アンケートの結果からも、江別市の現状が浮かび上がってきています。えべつの未来づくりミーティングでは、市内中・高生などの若年層をはじめ、様々な当事者団体、自治会等、広い対象市民の方と意見交換を行っていますが、江別市の強みとして最も多く挙げられたのは、札幌市が近い、札幌市への交通アクセスがよいでした。そのほか、自然が多い、自然が身近にある、子育て環境(教育)がよい、子育て世代に支持されている、子育て世代の転入が多いなどが挙げられていました。一方、弱みで最も多く挙げられたのは、雪が多い、雪対策や除雪でした。そのほか、特徴がない、観光地(宿泊施設)が少ないや、札幌市に頼りがち、札幌市に目を向けがち、札幌市と比較されがちなどが挙げられていました。さらに、職員アンケートの結果では、10年後のまちづくりの方針として、どのような分野に力を入れるべきかという質問に対して、最も多かったのが医療、福祉、子育て、教育に関する内容が多く、19.3%で約2割を占めており、 次に産業と行財政、デジタル化、情報発信に関する内容が13.9%の同率で続く結果となりました。最も多かった医療、福祉、子育て、教育の中でも、110件中56件が子育てに関するものでありました。また、次に多かったうちの産業の内容としては、79件のうち34件が雇用創出、企業誘致に関するものでした。特に意見として、市内に4大学があるにもかかわらず、それらの学生の市内企業への就職率が著しく低いといった意見や、女性が働きやすいまちが子育て応援のまちにもつながるのではといった意見が出ており、私もこれまでの議員活動の中で、同様に感じることが多くあり、これまで一般質問も重ねてきたような御意見だったため、深くうなずきながらアンケート結果を読ませていただきました。第7次総合計画策定に係る様々なアンケート結果を引用してきましたが、私としても、これまでの議員活動の中で同じように思うことが多くあり、通告のとおり、質問させていただこうと思います。1件目、子育て政策についてお伺いします。さきに申し上げたとおり、江別市では2021年1月にはゼロ歳から14歳までの転入超過数が全国12位となり、また、えべつの未来づくりミーティングでの意見でも、子育て環境(教育)がよい、子育て世代に支持されている、子育て世代の転入が多い等が挙げられていました。一方、江別市は住宅取得のための札幌市からの転入者が多く、札幌市に頼りがち、札幌市に目を向けがち、札幌市と比較されがちといった弱みも挙げられていました。アンケートの内容を細かく見ていくと、子育て環境については、緑の多さや札幌に隣接しているといった住環境としての環境、子育てひろばぽこあぽこ、学力が高い教育、の3点を評価していました。しかしながら、現実としては、札幌市と隣接しているため子育て政策に関しては札幌市と比較されることが多く、子供の医療費助成や学童保育の利用料等ではまだまだ江別市での充実を求める声が大きいのも実態だと感じています。1点目、市長の子育て政策への評価についてお伺いします。市長の4期16年という長い任期の中で、子育て政策において、成し遂げられたと感じたもの、道半ばと感じているもの、様々あると思います。市長の評価をお聞かせください。2点目、今後の課題と期待する取組についてお伺いします。市長の評価の中で成し遂げられなかったと感じているものがあれば、それはどういったもので、要因としてはどういったものが考えられるのか、どのようにしたら成し遂げられたとお考えなのか、今後の課題と期待する取組についてお聞かせください。2件目、保育行政についてお伺いします。保育行政については、さきに行われた決算審査でも触れさせていただきましたが、今後の考え方等について、もう少し詳しくお考えをお聞きしたく、質問いたします。先日の生活福祉常任委員会でも報告がありましたが、江別市では現在、えべつ・安心子育てプラン(第2期江別市子ども・子育て支援事業計画)の中間見直しを実施しているところです。江別市においては、保育所の待機児童の数には落ち着きが見られてきており、令和5年度入所以降については、現状では国基準の待機児童は発生しないものと考えられていると思います。保育の定義は、乳幼児を適切な環境の下で、健康、安全で安定感を持って活動できるように養護するとともに、その心身を健全に発達させるように教育することを意味しており、広義には集団保育と、家庭保育の両方を含んでいます。先日の報道で、小学校入学前のゼロ歳児から5歳児が死亡するなどした過去15年間の虐待事案231件のうち、自治体の検証で保育所や、幼稚園に通っていなかったと見られる子供は6割を超え、親子の孤立が背景の一つと指摘されたケースが約2割の43件に上ることが明らかとなりました。これまでは、働く女性の増加等により、集団保育のニーズが高まっている社会情勢への対応に重点が置かれているのが保育行政だったと思いますが、これからは、また新たな社会のニーズに応えていく姿勢が求められてきます。1点目、江別市における保育の在り方についてお伺いします。江別市は、札幌市のベッドタウンとして発展し、住宅取得のための札幌市からの転入者が多い土地柄です。就労状況としては、多くが札幌市に働きに出ており、女性の就労者数も増加している傾向です。令和5年度入所以降については、現状では国基準の待機児童は発生しないものと考えられていると思われ、えべつ・安心子育てプラン(第2期江別市子ども・子育て支援事業計画)の中間見直しでは将来の子供人口の推計がなされ、今後の教育・保育の量の見込みと提供体制の見直しがなされたところです。江別市の現状や特性を踏まえ、江別市に適切な保育の在り方とはどのようなものであると考えているか、お聞かせください。2点目、令和5年度入所の保育施設入所選考基準についてお伺いします。予算決算常任委員会では、令和5年度入所の保育施設入所選考基準について、見直しを行ったとの答弁を頂いておりました。具体的な見直し内容と、その根拠についてお聞かせください。3点目、今後の保育施設入所の考え方についてお伺いします。さきに述べましたとおり、江別市の昨今の状況や子育て環境のニーズに対応するためには、どのような方針で保育施設入所の基準を考えていくのか、お聞かせください。3件目、移住者支援についてお伺いします。江別市は、その立地環境などから転入者が増えている傾向が見られております。市では移住相談事業やシティプロモーション事業など、様々な移住者支援事業を行っていると思います。1点目、移住者支援の取組についてお伺いします。移住者支援の取組の現状と、相談者の状況についてお聞かせください。また、転入者が増えている江別市においては、転入後のフォローも必要であると考えます。お考えをお聞かせください。2点目、地方創生推進交付金(移住・起業・就業タイプ)の対象事業の取組についてお伺いします。国では、地方創生推進交付金を活用し、地方での起業や東京圏からUIJターンにより起業・就業をする方へ支援金を支給する地方公共団体の取組を支援しており、2019年度から事業を実施しています。北海道が実施主体となり、江別市も移住支援金の対象となる市として名前を上げております。今年度は予算の上限に達することが見込まれているため現在は申請を停止しているとのことで、首都圏からの北海道への移住ニーズの高さを実感しているところです。江別市には、首都圏からの移住ニーズがどれだけあるのかを知る一端になればとの考えから、対象事業の取組について、江別市と近隣市町村の状況についてお伺いいたします。4件目、経済産業行政についてお伺いします。さきに述べましたように、第7次総合計画策定に係る職員アンケートの結果では、10年後のまちづくりの方針として、どのような分野に力を入れるべきかという質問に対して、産業に関する内容が13.9%で2番目に多く、雇用創出、企業誘致に関して力を入れていく必要があるとの意見があり、私も意見を同じくしているところです。1点目、商工業活性化事業についてお伺いします。現在、市では事業者の活力向上と商店街の魅力向上を図る目的で、商工業活性化に係る補助事業を行っています。特にハード事業については、利用実績が令和元年度でゼロ件、令和2年度で1件、令和3年度でゼロ件という実績であり、これまでの委員会等でも、いろいろな委員の方から指摘があったとおり、その使いにくさに課題があると感じています。商店街という大きな枠組みでの取組を支援することで、そこに入る個人商店も応援しようという考え方での事業なのかと思いますが、そもそも商店街組合に加盟する店舗が増えていくような流れ、また新しい店舗が事業を継続していけるような流れを支援する視点に変えていかないと、商店街自体の継続が厳しいのが現状です。新しい店舗がチャレンジしやすい事業に、また、新しい店舗が事業を継続していくことを支援できるような事業に見直しをする必要があると思いますが、お考えをお聞かせください。2点目、企業誘致についてお伺いします。第7次総合計画策定に係る職員アンケートでは、市内に4大学があるにもかかわらず、それらの学生が市内企業への就職率が著しく低いといった意見や、女性が働きやすいまちが子育て応援のまちにもつながるのではといった意見が出ておりました。雇用の創出の観点からも、企業誘致の効果に期待するところです。市では江別市企業立地等の促進に関する条例に基づき、様々な助成制度を設けており、さらに利用がしやすい制度となるよう、令和2年4月以降は、これまで交付要件の中で固定資産税評価額が5,000万円以上であったものを2,000万円以上とするなど、見直しを行ってきたところかと思います。これまではかなり規模の大きい企業を対象にしていたイメージがあり、実際のニーズに即していないのではないかと感じておりましたが、この見直しにより、制度の利用にどのような変化があったのか、助成制度の利用状況についてお伺いします。また、その利用状況の変化の有無を踏まえ、江別市の企業誘致のニーズをどのように捉えているのかお伺いします。3点目、創業支援についてお伺いします。市では現在、創業スタートアップ支援事業として、創業に関する相談や創業に係る費用補助等を行っているところですが、学生の市内企業への就職率が低いといった課題や、女性の就労支援といった視点から企業誘致という方法に加え、市内での就業の場を自らつくることを支援する方法もあると思います。学生、女性の就労は、市の課題として上がっているようなテーマでもあり、特化した支援策を設けることも有効と考えますが、お考えをお聞かせください。以上で、1回目の質問を終了いたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
猪股議員の一般質問にお答え申し上げます。子育て政策に関しまして、私の子育て政策への評価についてでありますが、昨日の裏議員の御質問にもお答えしておりますけれども、平成19年5月の市長就任以来、最大の課題が少子高齢・人口減少への対応であることの認識の下で、保育園や認定こども園の整備など、待機児童対策に重点的に取り組んでまいりました。また、民間医療機関の協力の下、質の高い病児・病後児保育施設を2か所開設するなど、多様化する保育ニーズに対応してきたほか、江別市立病院の産科再開など、医療体制を整備しまして、安心して子供を産み育て、働くことができる環境づくりを進めてきたところでございます。教育分野におきましても、電子黒板を導入しまして、学力向上の取組を進めるなど、重層的かつ集中的な子育て支援施策を行った結果、年少人口の転入超過数は、4年連続で全国20位以内に入るなど、少子高齢・人口減少問題に効果が現れてきているのではないかと考えております。今後も引き続き、ニーズに即した子育て施策の充実を図ることで、初めて子供を産む方はもとより、2人目、3人目の子供も江別で産み、育てたいと思ってもらえるような環境づくりを進め、子育て世帯から選ばれるまちとして、江別の魅力を発信していくことが大切であると考えております。次に、今後の課題と期待する取組についてでありますが、私と致しましては、子育て世帯の経済的負担の軽減が今後の課題であると考えております。市が、平成30年に子育て世帯の生活状況や困り事などの実態を把握するために実施した、子どもの生活実態調査の結果によりますと、保護者からは、経済面から子供を進学させる自信がない、また、子供からは、親の生活を見ていて進学したいと言えないといった経済的理由により、将来の子育てに不安を持つ世帯が多いことが課題として見えてまいりました。特に独り親世帯では、経済的不安を持つ方の割合が高く、これからの不安解消のためには、実効性のある、具体的な施策を打ち出すことが急務であると考えております。具体的には、離婚時の養育費の支払い制度や、高校・大学進学への給付型の奨学金の拡大など、貧困の連鎖に陥ることがないような仕組みを示す必要があるものと考えているところでございます。先ほどもお答え申し上げましたとおり、2人目、3人目の子供を産み、育てたいと思えるような子育て環境を整備するためには、国が目指す子供政策の理念の一つであります、誰一人取り残さず、抜け落ちることのない支援という趣旨からも、住んでいる自治体の財政力に左右されることなく、日本全国、どこに住んでいても子育て支援や教育といった基本的サービスが一律同等に受けられるように、国が統一した支援策を制度化し、実施することに期待をしているところでございます。次に、保育行政に関しまして、江別市における保育の在り方についてでありますが、市では、子供が健やかに育ち、親が安心して子供を産み、育て、就業と子育ての両立ができる社会を実現するため、平成27年に江別市子ども・子育て支援事業計画を策定しております。本市の状況としては、札幌市内で就労している保護者が多く、通勤に時間がかかることから、この計画に基づきまして、市内全ての保育施設で延長保育を実施しているほか、保護者の多様な就労形態に対応するため、病児・病後児保育や休日保育の拡充を図るなど、保護者のニーズに対応した保育サービスの充実に努めてきたところでございます。さらに、令和2年に策定した第2期子ども・子育て支援事業計画に基づきまして、これまでの課題でありました待機児童解消のため、保育施設の拡充を進めてきたことにより、令和4年度当初の市全体の保育施設の定員は、5年前と比較しますと約1.5倍となる2,100人となり、待機児童解消に一定のめどが立ったところでございます。市と致しましては、引き続き、保育を必要とする全ての子供たちが、希望どおりの保育施設へ入所し、かつ質の高い保育サービスを受けることができる環境を整備することが、重要であると考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、健康福祉部長ほかをもってお答え申し上げます。
答弁 健康福祉部長 白崎敬浩(健康福祉部長は2023年6月まで)
私から、保育行政についての御質問のうち、2件について御答弁申し上げます。まず、令和5年度入所の保育施設入所選考基準についてでありますが、保育施設の利用につきましては、子ども・子育て支援法に基づき、市が保育の必要性を認定した上で利用が可能となります。利用希望者数が保育施設の定員を上回った場合には、選考基準に基づき、就労時間数などによる保育の必要性の度合いによって定められた基準点数と、独り親家庭など一定の要件に該当する場合の調整点数を合計し、点数の高い順から入所を決定しております。調整点数の運用につきましては、市が国の通知や近隣市の状況を参考にしながら、世帯状況などを総合的に勘案した上で決定しており、今回、令和5年度に向け、調整点数の見直しを行ったところであります。その主な内容と致しましては、江別市子ども・子育て会議の御意見を伺い、送迎等の保護者の負担の軽減のため、兄弟姉妹の同一施設への入所に関する調整点数を見直したほか、福祉的配慮の観点から、新たに、同一世帯に障がい者がいる場合に配慮する項目を追加したものであります。市では現在、この見直し後の選考基準によって、令和5年度の保育施設への入所の利用調整を行っているところであります。次に、今後の保育施設入所の考え方についてでありますが、先ほども御答弁申し上げましたとおり、これまで、保育定員の拡大を進めてきたことで、待機児童解消に一定のめどが立ったところであります。この状況を受け、自宅や職場に近い施設への入所や兄弟姉妹の同一施設への入所など、保護者の様々なニーズに応えることが、今後可能となることも考えております。いずれに致しましても、市と致しましては、保護者の希望に応えられるよう、江別市子ども・子育て会議の御意見を伺いながら、必要に応じて保育施設入所選考基準の見直しを図ってまいりたいと考えております。以上であります。
答弁 企画政策部長 川上誠一(企画政策部長は2023年3月まで)
私から、移住者支援について御答弁申し上げます。まず、移住者支援の取組についてでありますが、市ではこれまで、江別市へ移住を検討されている方への支援として、相談窓口の開設、eメール、オンラインによる相談体制の整備、住宅展示場でのPRのほか、首都圏での移住相談会への参加などを行ってまいりました。また、希望する方には、市内の主要箇所を案内し、まちの様子を直接感じてもらう取組や、ホームページをリニューアルし、より分かりやすい情報発信に努めてきたところであります。転入者の中には、下宿や寮に仮住まいをされる方や、単身赴任から戻ってきた方などが含まれているため、移住者の人数を把握することは難しく、また、移住の相談をされる方は、移住者のうちごく一部となりますが、市として把握しております相談件数としましては、令和元年度の22件に対して、令和2年度、令和3年度は共に39件と増加傾向にあるところです。地域別では、東京都が最多で、次いで、札幌市、神奈川県となっており、この3地域で全体の約4割を占めております。年齢別に関しては、10歳代から60歳代までと幅広く、中でも30歳代が最も多い状況となっております。次に、転入後のフォローについてでありますが、市役所本庁舎のほか、市内3か所に移住定住相談の窓口を開設し、転入後にお困りのことがある場合は、地域おこし協力隊の協力を得ながら、個別の相談に応じているところであります。いずれに致しましても、江別市の人口減少を抑制し、活力あるまちづくりを進めていくためには、移住者支援は重要と認識しておりますことから、今後も、移住を検討されている方へ積極的なPRを図るとともに、移住された方が安心して暮らせる住環境づくりに努めてまいりたいと考えております。次に、地方創生推進交付金(移住・起業・就業タイプ)対象事業の取組についてでありますが、この交付金は、東京圏への過度な一極集中の是正及び地方の担い手不足対策を図るため、国が制度設計したUIJターンによる起業、就業者の創出などの事業について、都道府県が実施をする場合に交付されるものであります。また、議員御質問の移住タイプにつきましては、都道府県と連携して、市町村の参画も可能であり、江別市も、北海道が実施するUIJターン新規就業支援事業に令和元年度の採択当初から参画してきたところであります。この事業は、東京圏で一定の在住期間を満たした方が、東京圏から北海道内に移住し、要件を満たした企業に就業した場合などにおいて、移住支援金が支給されるものです。江別市と致しましても、当該事業のリーフレットを作成するなどPRをしてきたところでありますが、東京23区に居住または通勤していた方しか対象とならないことや、転職先の企業が限定されているなど、要件が厳しいため、全国的に申請が低調で、江別市においても、相談はあるものの、実績はないという状況になっております。しかしながら、令和2年度以降、東京圏での仕事を移住先でテレワークにより行う場合も対象となったほか、東京圏で居住期間条件などが順次緩和されてきたことから、現在、申請が増加傾向にあり、江別市においても、より周知に力を入れる必要があると考えております。次に、近隣市町村の状況についてでありますが、市町村ごとの実績は非公表とのことであり、北海道全体の実績としては、令和3年度で59件とのことでありました。いずれに致しましても、移住の促進には、国や北海道との連携は重要と認識しておりますことから、今後も国や北海道の動向を注視しながら、移住者増加に向けて取り組んでまいりたいと考えております。以上であります。
答弁 経済部長 福島和幸(経済部長は2024年3月まで)
私からは、経済産業行政について御答弁申し上げます。まず、商工業活性化事業についてでありますが、御質問の商工業活性化補助金は、市内経済の活性化を図ることを目的とした、市内中小企業者等に対する補助金であります。主な補助内容と致しましては、地域に、にぎわいを創出することを目的とした、イベントへの補助や、会社経営や従業員の能力向上を目的とした研修・研究活動への補助などのソフト事業に加え、地域経済の活性化を目的とした、商店街の景観向上や空き店舗の活用に対する補助を行う、ハード事業であります。また、利用実績と致しましては、企業と大学生によるイベントの開催や、見本市への出店など、ソフト事業への補助が中心となっており、これまでも補助対象の拡充や、周知方法の検討、補助申請の相談窓口を設置するなど、補助制度をより利用しやすくなるよう見直してきたところです。ここ数年の利用実績の減少につきましては、コロナ禍の影響によるイベントの中止や、先行きが見通せない中で、設備投資が難しい状況であることも要因の一つと推察しております。今後は、ウイズコロナ、アフターコロナの下、活性化する経済を見据え、新たな事業展開などにも対応できる制度となるよう、市内各経済団体等の意見を伺いながら、国や北海道、その他の支援制度の活用も含め、見直しを検討してまいりたいと考えております。次に、企業誘致についてでありますが、市では、企業の立地を促進し、市内経済の発展を図るため、江別市企業立地等の促進に関する条例に基づき、企業の新たな進出や、事業拡大による投資、雇用などを支援するための補助制度を設けています。令和2年度には、北海道の補助交付要件の水準に合わせ、立地補助金等の固定資産税評価額要件を5,000万円から2,000万円へ引き下げたほか、災害リスクの低減を考慮した本社機能の分散化や地方移転への機運が高まってきたことを受け、市外から江別市内に本社機能を移転する企業を対象とした本社機能移転補助金を新設するなど、支援対象を広げてきたところです。御質問にある助成制度の利用状況につきましては、制度を見直ししてからまだ2年ということもあり、今のところ大きな変化は見られませんが、令和2年度以降、市内に立地した企業6社に支援を行い、そのうち1社は新設した本社機能移転補助金を活用していることから、今後、こうした効果が徐々に見えてくるものと期待しております。また、企業側のニーズとしては、コロナ禍に対応した働き方の変化や、労働力を確保する観点からのオフィスの分散、地方進出の動きがあると認識していることから、今年度、市内にサテライトオフィスを設置する事業者を対象とした江別市サテライトオフィス設置推進補助金を新たに創設したところであり、現在、東京都に本社を置く事業者が利用を見込んでいるところであります。今後においても、変化する社会情勢や経済情勢、企業ニーズなどを踏まえ、どのような取組が効果的であるのか見極めながら、企業誘致を推進してまいりたいと考えております。次に、創業支援についてでありますが、市では、創業者の発掘と育成を通して地域経済の活性化を図るため、江別商工会議所などと連携し、創業支援に取り組んでいます。支援施策につきましては、中小企業診断士の資格を持つ創業支援相談員による無料の相談対応や、新規開業者向けの低金利での融資制度の提供、元町アンビシャスプラザへの入居あっせん、創業支援セミナーや実践創業塾の開催、IT人材育成などを通じ創業機運を醸成する民間創業支援事業者の支援など、幅広く行っているところです。創業支援の現状としましては、コロナ禍におきましても、創業相談数は少しずつ増加しており、セミナー、創業塾の受講者の中には学生や女性の方も一定程度見受けられること、また、昨年度の新規創業者10名のうち、5名が女性であることなど、学生、女性を含めた創業機運は徐々に上がってきているものと認識しております。いずれに致しましても、創業支援につきましては、地域の活力維持に資する取組であると考えており、学生、女性を含む様々な立場で創業を希望する方の課題ごとの状況に応じて解決していくことが重要となるため、江別商工会議所が持つ相談機能や支援制度なども活用しながら、創業支援の取組を進めてまいりたいと考えております。以上であります。
再質問 猪股美香
御答弁ありがとうございました。それでは順次再質問をさせていただきたいと思います。1件目の子育て政策についての2点目、今後の課題と期待する取組について、市長の評価として経済的理由で将来の子育てに不安を持つ世帯が多い、こちらに対応することが今後の課題ということで御答弁いただいたと思います。私もまさにそのとおりと思っておりますので、もう少しお伺いしたいのですけれども、2人目、3人目の子供を産み、育てたいと思えるような子育て環境を整備するためには、子育てにかかる費用負担の軽減をさせることが効果的であります。人口減少社会において、2人目、3人目の子供を産み育てられる環境をつくることが急務だと私も感じています。特に出生率の向上のための子育て政策では、現金給付では1人当たりの子育てにかかる限界費用を引き上げるだけで、出生率の向上への影響はあまり大きくなく、現物給付の方が、出生率の向上に寄与し得るという見解があります。そして子育て政策における現物給付の多くが、保育所整備や医療費助成、学校給食など、基礎自治体で行う事務であるのが現状です。市長のおっしゃるとおり、住んでいる自治体の財政力に左右されることなく、日本全国、どこに住んでいても一律同等に受けられるよう国が統一した支援策を制度化するべきというお考えも理解いたしますが、地方が、国が、と議論している間にもあっという間に私たち人は年を取り、生産年齢人口がどんどん減少していってしまいます。江別市単位で考えたら、市長の任期中においては、子育て政策の中でも、保育整備も例として挙げておりましたが、住宅取得支援事業や移住相談事業など、転入促進にかける支援策にはしっかり頑張って取り組んでいらしたという感じがあるのですけれども、子供政策、子供に直接支援が行き渡るこの現物給付の政策に関しては、独自の支援策がなかなか展開できなかったように感じています。市独自の支援策を打つには、独自の財源が必要です。この財源を生み出すことができなかったのは、市立病院への毎年の一般会計からの繰出金の影響がかなり大きかったと、私自身の任期の中での実感がございます。市長の御見解をお伺いします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
猪股議員の再質問にお答え申し上げます。出生率向上のため、市独自で現物給付を行うということについてでございますが、2人目、3人目の子供を産み、育てたいと思える子育て環境を整備するためには、やはり私は今後将来に向かっての大きな契機といいましょうか、大学の学費などの経済的不安を解消しまして、家計の将来的な見通しを持つことができるような、持続性のある政策が必要であると考えております。御質問の、独自の財源によります支援策についてでございますけれども、市単独での施策は、毎年度の財政状況によって左右されますことから、安定的な支援の継続は極めて難しいものと考えておりまして、こうしたことから、私としましては、根本的な少子化対策については、国が進めるべきものと認識しておりまして、今回、国はこども家庭庁を設置いたしまして様々な動きがございます。それに併せて、既に全国市長会では安定的な財政、財源支援のための要望を国に出しておりますので、そこに私も期待をしているところでございます。
再質問 猪股美香
市長の評価としては、お聞きしました。私も、国が進めてくれるならそれにこしたことはないのですけれども、待っている間に子供を産みたいと思っている、私たちの時間がどんどん過ぎていき、産めないというようなところになってきてしまうのが現状でございます。江別市の場合、先ほども申し上げたとおり、札幌市からの転入の子育て世代が多いと考えると、お子さんのかかりつけ医がまだ札幌市であるようなケースがたくさんあると思うのです。そうした場合に、札幌市の医療機関の窓口で医療費助成を受けられるので受給者証を見せてくださいと言われることが多くて、そうすると、うちは江別市から来たので受給者証を持っていないですと目の当たりにこの差を感じている方がたくさんいると思うのです。やはりそう考えると、子育て世代を応援、そして転入促進をしているまちとして、札幌市からの転入が多い江別市としては、やっぱりできることなら最低でも医療費助成については、札幌市と同等でないとそういうことを感じている保護者がたくさんいるというのが現状であります。その財源を生み出すことができなかったという部分については、私の任期の中ではやはり市立病院への毎年の15億円近い繰出金を圧縮できなかった、このことが大きな要因であったのではないかと、私は評価しております。引き続きの努力を市に期待いたします。1件目は以上です。2件目、保育行政について再質問いたします。1点目の質問、江別市における保育の在り方については、保育を必要とする全ての子供たちが、希望どおりの保育施設へ入所し、かつ質の高い保育サービスを受けることができる環境を整備することが重要であると考えておりますとの答弁を頂きました。これはつまり、保育を必要とするの定義と質の高い保育サービスの定義を明確化する必要があるということだと思います。一方、この3点目の質問、今後の保育施設入所の考え方については、保護者の希望に応ずられるよう、江別市子ども・子育て会議の御意見を伺いながら、必要に応じて保育施設入所選考基準の見直しを図ってまいりたいと答弁を頂いています。保育施設の入所の考え方は、江別市における保育の在り方と連動していくものであると私は思っておりました。保育を必要とする全ての子供たちが、希望どおりの保育施設へ入所し、質の高い保育サービス環境の整備という江別市の考える保育の在り方と、今後の保育施設入所の考え方として、保護者の希望に応じるこのニーズが同じニーズとして調整点数に反映されるという考え方なのでしょうか。市の捉えている保育の在り方と保護者の希望が必ずしも一致しないこともあるのではないのかと思ったのですが、再度お考えをお伺いします。
答弁 健康福祉部長 白崎敬浩(健康福祉部長は2023年6月まで)
猪股議員の再質問に御答弁申し上げます。市では、これまで、待機児童解消を最も重要な課題として、保育定員の拡大を進めてまいりました。このことにより、待機児童の解消に一定のめどが立ちましたことから、令和5年度に向けて、送迎等の保護者負担軽減のため、保育施設入所選考基準における兄弟姉妹の同一施設への入所に関する調整点数等を見直したところであります。選考基準は、市の保育の在り方を実現する上での要素の一つではありますが、調整点数の見直しに当たりましては、市の保育の在り方や保護者の希望など様々な考えがありますことから、引き続き、江別市子ども・子育て会議の意見を伺いながら、適切に対応してまいりたいと考えております。以上であります。
再質問 猪股美香
答弁ありがとうございます。これまで取り組まれてきた保育定員の拡大で、保育の受皿を十分に用意できた、ここで改めて基礎点数や、調整点数を見直すという重要性が今のところ小さくて、現状としては市の捉えている保育の在り方も、保護者の希望も現状の入所選考基準の中で一定程度クリアできているというふうなお考えと理解いたしました。今後は、例えば、これまでは就労時間が短くてなかなか保育園入所できなかった者が入所しやすくなる、就労はしていなくても求職活動をしていれば入所しやすくなり、受皿の中で受け入れられる範囲が現状の選考基準の中で広くなっていくというふうな施設入所の考え方であると理解いたしました。引き続き、保育ニーズの数については注視されながら、取り組まれますようお願いしたいと思います。また、さきに例に挙げたような虐待事案の6割が未就園児であった、原因と考えられる親子の孤立を防いでいく、ここが大事という部分については、保育施設入所以外の江別市の保育の在り方として、子育て支援センターの活用や子育てひろばぽこあぽこの活用が重要であるということと整理ができましたので、これらの取組についても今後注視していきたいと思います。次、3件目、移住者支援について、1点目の移住者支援の取組について再度お伺いいたします。昨日の12月7日にもオンライン相談会を実施しており、様々な方法で移住希望者への訴求の取組をされている様子を拝見し、その効果には大変期待しているところです。答弁では、転入者の中には、下宿や寮に仮住まいをする方や、単身赴任から戻ってきた方などが含まれているため、移住者の人数を把握することは難しいとのことと、把握できる移住者が移住の相談を経た方であること、また、移住相談の件数は年間で22件から39件とのことでしたので、純粋な江別市への転入者数と比較すると、移住相談を経ていない転入者がかなりいるだろうと想像します。また、移住相談の年齢層は30歳代が最も多いということで、地域によっては高齢者層が第二の人生を地方で、というニーズも多いというエリアもあると思うのですけれども、江別市においては、やはり家族移住や子育て環境を求めての相談が多いと想像しました。新しい地で暮らしをつくっていくためには、地域での情報収集がとても大切です。特に子育て世代は、教育環境や保育環境の情報を保護者同士で交換しながら、住むエリアや働く場所、子供の習い事などを検討します。コロナ禍の昨今は学校行事も大幅に縮小し、保護者同士が顔を合わせる機会も少なく、親同士の情報交換の機会がないとの移住者の声を聴くこともあります。現在の市の移住者支援事業では、さきに述べたとおり、移住相談経由の転入者しか把握しておらず、市全体の転入者としては把握していない現状です。転入先として江別市を選んでいただけている今こそ、住み続けていただくための政策として、情報を必要としている転入者を把握し、情報提供や情報交換の機会を設け、市全体として転入者を積極的に受け入れている姿勢を見せる必要があると考えますが、いかがでしょうか、お伺いします。
答弁 企画政策部長 川上誠一(企画政策部長は2023年3月まで)
再質問に御答弁申し上げます。移住者支援の取組についてでありますが、市内への転入者数の中には、一時的に仮住まいをされる方などが含まれており、また、個人情報の関係もあることから、純粋な移住者数を把握するには難しい面もあり、今後、その手法については、研究してまいりたいと考えております。また、転入後のフォローとしまして、先ほども御答弁申し上げたとおり、移住定住相談窓口の開設などを行っているところであり、今後につきましては、毎年行っております、江別市まちづくり市民アンケートや江別市転入アンケート調査も活用するなどして、皆さんの御意見をお伺いしながら、転入者を積極的に受け入れる取組を進めてまいりたいと考えております。以上であります。
再質問 猪股美香
検討をよろしくお願いしたいと思います。2点目、地方創生推進交付金(移住・起業・就業タイプ)対象事業の取組についても再度お伺いしたいと思います。市の独自で行っている移住者支援の事業のほうの相談では、移住相談の地域が、東京都が最多、次いで、札幌市、神奈川県となっており、この3地域で全体の約4割との答弁を頂いておりまして、この地方創生推進交付金(移住・起業・就業タイプ)も対象が東京23区に居住か就労という条件と一致しているので、事業活用も一定程度あると思っておりました。しかしながら、要件が厳しいため、全国的に申請が低調で、江別市においても、相談はあるものの、実績はないという状況との答弁でした。具体的には、東京23区に居住または通勤している方しか対象とならないことや、転職先の企業が限定されていることなどが、厳しい要件として挙げられていましたが、相談自体は、江別市においては東京都からの移住相談は一定程度あるということが確認できていましたので、そこが課題というわけではないと捉えました。特に転職先の企業として江別市内の企業が登録されていないことが問題なのでしょうか。お伺いします。
答弁 企画政策部長 川上誠一(企画政策部長は2023年3月まで)
再質問に御答弁申し上げます。この地方創生推進交付金(移住・起業・就業タイプ)の支給に当たっては、居住地と勤務地が異なっていても支給対象となるところでありますが、江別市に実績がないことにつきましては、先ほども御答弁申し上げたとおり、東京23区に5年以上の居住が必要であることや、就業先が限定されていることなど、様々な要因があるものと考えております。また、議員御指摘のとおり、市内事業者の登録数が少ないことも要因の一つであると認識しておりますことから、江別市への移住につながるよう、市内事業者を含む北海道内事業者の登録増加に向けて、事業主体である北海道と連携しながら取り組んでまいりたいと考えております。以上であります。
再質問 猪股美香
承知しました。ニーズはあるというのが分かりましたので、制度の立てつけに課題があるという答弁で私も同じように感じたところです。今後、この事業は事業内容の見直しを行いながらの継続があるのではないかと伺っていますので、引き続き情報収集しながら、効果的な活用方法を御検討いただければと思います。4件目の経済産業行政については、再質問はございません。適宜見直しを図っていただいて、引き続きの御尽力をお願いできればと思います。特に3点目の創業支援については、職員アンケートでも大学生、女性の雇用環境に対しての課題を感じているような声があり、また、大学生からは幾度となく江別市に就職したい、江別市に住みたいのに就職先がないという声を伺っておりました。ないなら、つくる。前向きに御検討いただければと思います。以上で私の一般質問を終わります。