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江別市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月9日

江別市における成年後見制度の利用の促進に関する法律に基づく取組について

2021年3月9日、江別市議会の一般質問で、石田武史議員が「江別市における成年後見制度の利用の促進に関する法律に基づく取組について」質問し、市長 三好昇が答弁しました。

質問者
石田武史 議員
答弁者
市長 三好昇

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 石田武史

ただいま議長から発言の許可を頂きましたので、順次質問をさせていただきます。私は、平成30年第4回定例会におきまして、江別市における成年後見制度の利用の促進に関する法律、以下促進法と言いますが、その基本計画策定についてお伺いいたしました。市長からは、国の動向や関係機関との議論を踏まえながら、計画の策定を検討するという御答弁を頂きました。そして、その方向に従って、様々な意見交換会などを開催されて、課題の整理・検討をされてきたものと認識しております。国は、平成28年に促進法を施行し、平成29年3月に促進法に基づく成年後見制度利用促進基本計画、これは以下基本計画と言いますが、これを策定いたしました。促進法では、市町村においても基本計画をおおむね5年間で策定することや、関係機関のネットワーク構築、ネットワークの運営等を担う中核機関の設置とその体制整備を求めています。ところで、この促進法にある中核機関ですが、平成30年3月成年後見制度利用促進体制整備委員会発行の地域における成年後見制度利用促進に向けた体制整備のための手引きによりますと、専門職による専門的助言等の支援の確保や、協議会の事務局など、地域連携ネットワークのコーディネートを担う中核的な機関であり、基本計画によると、地域の実情に応じて市町村が設置している成年後見支援センターや、権利擁護センターなど、既存の取組も活用しつつ、市町村が設置し、その運営に責任を持つことが想定されています。つまりこれは、市町村直営または委託ということでございます。そして、様々なケースに対応できる法律、福祉等の専門知識や、地域の専門職や幅広い関係者との信頼関係を維持発展させ、円滑に協力を得るノウハウ等を段階的に蓄積しつつ、地域における連携・対応強化を継続的に推進する役割を担うことが求められています。また、そのほか中核機関が自ら担うべき業務の範囲については、各地域の実情に応じて調整されるものとされています。さらに、この地域における成年後見制度利用促進に向けた体制整備のための手引きによりますと、中核機関の役割として、以下の3点にまとめて整理しています。1つ目は、地域の権利擁護支援・成年後見制度利用促進機能の強化に向けて、全体構想の設計やその後の管理等を担う、言わば司令塔機能、2つ目に協議会を運営する事務局機能、3つ目に支援過程において重要な専門的判断を要する支援方針、候補者の推薦、モニタリング・バックアップについて検討・判断し、個別のチーム、これは後見人本人ですとか、被後見人のことでございますが、これを支援する進行管理機能、これらのことを想定しているようです。昨年9月の北海道新聞の記事によりますと、江別市は、本年3月までに素案を取りまとめ、4月には市民の意見を求め、その後7月に基本計画を策定予定とのことであります。そこで質問いたしますが、まず、江別市における成年後見制度を取り巻く現状と課題について、どのように認識されているかお伺いいたします。次に、促進法に基づく江別市の計画について、進捗状況についてお伺いいたします。最後に、この法律において、地域連携ネットワークの重要な部分を担っていると思われる中核機関の設置と運営に関して、市の認識についてお伺いいたします。以上で、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

石田議員の一般質問にお答え申し上げます。江別市における成年後見制度の利用の促進に関する法律に基づく取組に関しまして、まず、成年後見制度に対する市の現状認識についてでございますが、市では、成年後見制度の利用促進を図るため、社会福祉法人江別市社会福祉協議会への委託により、平成29年11月に江別市成年後見支援センターを開設し、制度の普及啓発や相談対応・利用手続の支援などを行っているところでございます。当センターへの相談件数の実績は、平成29年度が延べ320件、平成30年度が延べ638件、令和元年度が延べ876件と増加傾向にあります。また、当センターでは、一般の市民が成年後見人などとして活動する市民後見人の養成及び活動支援を実施しておりまして、今年度は新たに26人を養成し、現在47人が市民後見人の候補者として登録されております。こうした相談支援体制の整備や後見業務の担い手の確保により、制度利用が必要な方が利用できる環境が整ったところでございます。一方、課題といたしましては、本市における成年後見制度の利用者数は、令和2年10月29日時点で238人となっており、制度利用のニーズが高いと思われる認知症高齢者や、知的障がい者等の総数6,102人に対する利用率は約4%と、全国と同様に利用が広がっておらず、制度が十分に浸透していない点や、市民アンケート調査では、権利擁護が必要な方を早期に適切な支援につなげるための関係機関同士の連携が十分でないという結果が出ているところでございます。市といたしましては、これらの現状と課題を踏まえ、今後、さらなる認知度向上に向けた制度の普及啓発を図るとともに、関係機関との連携強化に努めることが重要であると認識しております。次に、成年後見制度の利用の促進に関する法律に基づく市の計画策定と進捗についてでございますが、国は、当該法律に基づき平成29年3月に定めた成年後見制度利用促進基本計画において、市町村に、令和3年度末までに成年後見制度の利用の促進に関する施策についての基本的な計画を定めるよう努めることとされております。こうしたことから、市では、基本計画の策定に向けまして、学識経験者、弁護士、司法書士、福祉関係者等で構成される江別市後見実施機関運営協議会や江別市社会福祉審議会におきまして、令和2年8月から審議をしていただき、基本計画素案の策定を進めているところでございます。今後におきましては、来月開催されます江別市後見実施機関運営協議会で素案を確定し、6月頃にはパブリックコメントを実施しまして、9月頃を目途に最終案の決定を予定しているところでございます。次に、中核機関に対する市の認識についてでございますが、中核機関とは、権利擁護支援の必要な方を発見し、適切な支援につなげる地域連携ネットワークの中核となる機関で、当該ネットワークの機能とされる相談支援や後見人候補者の調整、後見人の支援などについて、主導していく役割を担うものでございます。国の基本計画では、市町村が設置している成年後見支援センターや権利擁護センターなど、地域の実情に応じて、既存の組織を活用することも可能とされております。市といたしましては、中核機関は、地域連携ネットワークを効率的に機能させるために重要な機関でありますことから、国が求めている令和3年度末までの設置に向けまして、現在策定中の基本計画において、設置の時期や場所などについて検討してまいりたいと考えております。なお、中核機関の運営につきましては、関係機関と十分協議してまいります。以上でございます。

質問 石田武史

順次要望と質問をさせていただきます。まず、成年後見制度に対する市の現状認識についてでございますが、これは、要望とさせていただきます。様々な方策により、相談支援体制の整備や後見業務の担い手の確保が進んで、環境が整ってきましたけれども、制度の利用率としては約4%とかなり低い数値にあるということ。また、その理由として、この制度が市民に十分浸透していないことなどを指摘されております。御指摘のとおり、一般の市民にとって、気軽に相談ができるとともに、信頼がおける制度の運営に向けて、一層努力をお願いしたいと思います。次に、計画策定と進捗についてでありますが、これも要望とさせていただきます。新型コロナウイルス感染症の影響により、なかなかスムーズに会議などを行うことが難しい現状にありますが、あと1年ということですので、どうか間に合うようによろしくお願いいたします。最後に、中核機関に対する市の認識についてですが、これは再質問をさせていただきます。中核機関の必要性やその役割について、市の認識は私も同意見であります。御承知のとおり、国のイメージとしては、地域連携ネットワークは、家庭裁判所、医師や弁護士、司法書士、行政書士などの専門家、社会福祉協議会などの福祉関係者、民生委員・自治会など地域の関係団体、その他関係者が多く含まれており、ネットワークの事務局として、その運営や様々な調整を担い、制度の活用促進を図る役割として中核機関を捉えております。そして、その中核機関を設けたときには、後見人選任の申立てについて、具体的な案件ごとにどのような候補者が後見人としてふさわしいのかを受任調整会議を開いて判断し、意見書を家庭裁判所に提出し、調整することとされております。現在の江別市における成年後見支援センターの取扱いでは、市民から後見人選任の相談があったときに、法人後見人として社会福祉法人江別市社会福祉協議会が受けられそうなものについては、その後の手続につなげるけれども、それ以外の案件については、弁護士等や家庭裁判所に相談してくださいと断ってしまうと伺っておりますが、国においては、この業務は中核機関が担うことを求めております。また、先ほどの御答弁にもありましたが、令和2年10月時点で、江別市におけるこの制度の利用者数は238人ということであります。私の調べたところによりますと、その約半数近くは親族後見人ということで、あまり法律には詳しくないと思われる家族が後見人となっているものです。そして、これらの方々からの後見人としての活動の相談について、国では、これも中核機関が担うことを求めております。今後、これらのことについて、きちんと対応できるような中核機関を設置すべきと考えますが、市長のお考えをお伺いいたします。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

中核機関に対する再質問でございますが、市といたしましても、議員御指摘のとおり、後見人候補者の調整や親族後見人支援などに対応できる機能を有した中核機関の設置が必要であると認識しているところでございます。そのためには、法律や福祉の専門職で構成される地域連携ネットワークの活用が重要であると考えておりまして、現在、江別市後見実施機関運営協議会におきまして、中核機関の設置や地域連携ネットワークの在り方について、検討していただいているところでございます。市といたしましては、この検討結果を踏まえまして、成年後見制度を活用しやすくなるような、市民にとりまして利用しやすいような形で対応できる、法律の趣旨に沿ってその役割を担うような中核機関の設置を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

質問 石田武史

中核機関の重要性について、市長の御認識も私と同意見でございますので、最後は要望とさせていただきますが、ただいまの御答弁にもありましたように、中核機関はこの制度の利用に関して、最初から最後まで関係してくる非常に重要な部分と私は認識しております。しかも、その利用者数が年々増加している現状にある中において、その体制整備につきまして十分な配慮をしていただき、市民が安心してこの制度を利用できるようにお願いいたします。以上で、私の一般質問を終わります。

出典:江別市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月9日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる