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白老町議会 令和3年定例会9月会議 2021年9月7日

成年後見制度の在り方

2021年9月7日、白老町議会の一般質問で、長谷川かおり議員が「成年後見制度の在り方」について質問し、町長 戸田安彦、高齢者介護課長 山本康正、副町長 古俣博之が答弁しました。

質問者
長谷川かおり 議員
答弁者
町長 戸田安彦、高齢者介護課長 山本康正、副町長 古俣博之

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 長谷川かおり

12番、長谷川です。通告に従い、一般質問させていただきます。1項目め、住み慣れた地域で安心して暮らせる地域社会の実現に向けた権利擁護、成年後見制度の在り方について。(1)、成年後見制度の利用支援について。①、高齢者、障がい者別の過去3年間の相談件数と制度利用件数について伺います。②、高齢者、障がい者別の過去3年間の本人申し立て、親族申し立て、市町村長申し立ての件数について伺います。(2)、日常生活自立支援事業の周知と利用促進の現状と課題について伺います。(3)、市民後見人制度利用の現状と課題について伺います。(4)、成年後見センター設置に向けての進捗状況について伺います。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

「成年後見制度の在り方」についてのご質問であります。1項目めの「成年後見制度の利用支援」についてであります。1点目の「過去3年間の相談件数、制度利用件数」についてでありますが、平成30年度における相談件数は、高齢者35件、障がい者1件、令和元年度では、高齢者28件、障がい者0件、2年度では、高齢者36件、障がい者0件となっております。そのうち、平成30年度の制度利用件数は、高齢者8件、障がい者1件、令和元年度では、高齢者9件、障がい者0件、2年度では、高齢者5件、障がい者0件となっております。2点目の「過去3年間の本人申し立て、親族申し立て、市町村長申し立ての件数」についてでありますが、町で把握している過去3年間の件数で申し上げますと、本人申し立ては高齢者、障がい者ともに0件であります。親族申し立てにつきましては、平成30年度に高齢者で3件ありましたが、それ以降は高齢者、障がい者ともにございません。市町村長申し立てにつきましては、30年度に高齢者5件、障がい者1件、令和元年度には、高齢者9件、障がい者0件、2年度には、高齢者5件、障がい者0件となっております。2項目めの「日常生活自立支援事業」についてであります。日常生活自立支援事業は、福祉サービスの利用など日常生活についての心配ごとや困りごと相談など、日常的な生活費の管理を生活支援員が行う事業であり、北海道社会福祉協議会が実施主体となっております。事業の周知につきましては、日常における高齢者や障がい者の方へ、個別相談において制度を紹介するなど、さらには、町民や社会福祉関係者向けの研修会などで事業をご案内しております。利用状況につきましては、令和3年7月末現在で、障がいをお持ちの方5名が事業を利用されております。今後の課題としては、金銭管理に抵抗がある方に対して制度の理解や、導入の必要性を認識していただくことにあると捉えております。3項目めの「市民後見人制度利用の現状と課題」についてであります。市民後見人の現状につきましては、令和2年度末時点で7名の方が市民後見人養成講座を修了されております。そのうち2名の方が、日常生活自立支援事業生活支援員として活動いただいております。課題としては、市民後見人を計画的に養成し、その後、活躍いただける体系的な仕組みづくりを行うことと捉えております。4項目めの「成年後見センター設置の進捗状況」についてであります。成年後見センターについては、これまで広域委託を目指し、関係機関と協議を重ねてまいりました。しかしながら、現段階における結論として広域委託は困難であるとの結論に達しております。現在は町による直営と単独委託のどちらかにするかを比較検討しており、今後、センター設置に向け準備を進めてまいります。

質問 12番 長谷川かおり

12番、長谷川です。車の車輪として介護保険制度とともに2000年4月スタートした成年後見制度は、高齢者、障がい者の方々の安心、安全のための最後のセーフティーネットとも言うべき必要不可欠な制度であります。適切な制度利用がなされるべきであります。しかしながら、既に20年経過したこの制度は、全国的には令和2年末時点で利用者数は23万人と聞いております。制度の利用対象となり得る認知症高齢者、知的障がい者、精神障がい者の方々の合わせた数は900万人と推定されていますので、成年後見制度の適切な利用は進んでいるとは言い難い状況にあります。その中で後見人センターが設置されるということは、とても期待されることであります。センターが設置されることを前提に再質問させていただきます。今相談件数を伺いましたけれども、実人数に伴う相談の件数が分かりましたら教えてください。

答弁 高齢者介護課長 山本康正(高齢者介護課長は2024年3月まで)

成年後見の申立てに関する延べの相談件数についてお答えします。こちらは過去3か年で申しますと、平成30年度が135件、令和元年度が311件、令和2年度が333件と毎年伸びている状況にございます。

質問 12番 長谷川かおり

長谷川です。相談件数が平成30年から令和2年度は135件から333件と2.5倍も増えているということです。これは後見人の相談に対する件数でもありますので、ほかのいろんな総合相談の業務とか抱えている包括の職員というのは本当に大変な思いをしてあちこち駆け回っている、そういう現状であると私は推測されます。そういう中で、後見人制度に支援も行っている現状の中、これまで積み上げてきた職員の実績のノウハウ、町長申立てまでたどり着くそのノウハウを成年後見センター設置後は今後どのように生かすことができるのか、その点を伺います。

答弁 高齢者介護課長 山本康正(高齢者介護課長は2024年3月まで)

議員のおっしゃるとおり、今まで相談件数が増えてきて町長申立てにまでつなぐということで、当然ながらそこに関わる職員のノウハウというものは蓄積されてきていると捉えております。今後成年後見センターが直営もしくは単独委託になったとしても、町長申立てについての部分の業務は町のほうで行わなければいけないという部分も当然出てくる可能性もございますし、そういったノウハウの蓄積というものなりそういう経験が業務に生かされていくと考えてございます。

質問 12番 長谷川かおり

今後もそこの点は連携しながら行っていくということで理解いたしました。次、日常生活自立支援ですけれども、この事業は社会福祉協議会が行っている事業でありまして、高齢や障がいにより一人では日常の生活に不安のある方が地域で安心して生活が送れるよう社会福祉協議会が本人との契約に基づき、自分一人で福祉サービスの利用手続をすることが不安がある方や預貯金の出し入れや公共料金の支払い、重要書類の保管を一人で行うことに不安がある方などが対象となり、支援員の手助けを受けることで住み慣れた地域で安心して暮らせる大変重要な社会支援の一つであります。現在5名の障がいの方が支援を受けているとお聞きしましたが、今後この方たちも高齢になっていき、判断能力の変化に応じた後見人制度への導入という切れ目のない連続した一連の仕組みが、今後利用者が増えることを見込んでさらなる構築が必要不可欠であると私は考えます。白老町社会福祉協議会との連携を含め、町はどのように捉えているのかお伺いします。

答弁 高齢者介護課長 山本康正(高齢者介護課長は2024年3月まで)

日常生活自立支援事業でございますが、議員がおっしゃったように、こちらは北海道の社会福祉協議会のほうの事業で行われておりますが、実際に町としましても高齢者の方、それから障がいをお持ちの方について、その方の判断能力の状況に応じて日常生活自立支援事業を利用していただくのか、それとも成年後見のほうにつなげるのかというところがございますので、その部分については社会福祉協議会と今後連携して行っていく考えでおりますが、現在現実的に北海道の社会福祉協議会のほうが実施主体となっておりますが、聞いている限りでは令和4年度から白老町の社会福祉協議会のほうでまた委託を受けて事業を実施するということで協議を進めていると聞いておりますので、さらに連携を深めながら日常生活自立支援事業については進めていきたいと考えてございます。

質問 12番 長谷川かおり

この事業でございますけれども、現場の職員が本当に混乱しないで、また利用者がスムーズに契約を行って支援に入っていただけるような、そういう仕組みづくりを期待いたします。次、市民後見人の利用制度の現状と課題でございますけれども、現在白老町で後見人制度を利用されている方は、親族または弁護士、司法書士、社会福祉士などの専門職での後見人が担当されております。使いやすい制度に変わりつつある中で、利用者が増えるという可能性は十分にあります。判断能力もだんだん欠如していきながら少しの助言を受けることで利用ができる補助制度、あとは補佐といいまして日常的な買物ができても重要なことでは支援が必要だという方の補佐制度があります。その後見人には市民後見人の活躍が期待できると私は専門職の後見人のほうからも意見を伺っております。そうすることによって居宅のケアマネジャーや包括の職員も対応に飛び回ることはなくなり、負担軽減につながって、また違う利用者に十分に関わってくることができるのだよねということもその方からお話を伺っております。生活に不安を持つ人を地域ぐるみで支えるということは市民後見人の役割の一つでもあると思いますが、センターの設置に向けての計画的な市民後見人の必要性、そして育成と活用についてどのようにこれから取り組んでいくか伺います。

答弁 高齢者介護課長 山本康正(高齢者介護課長は2024年3月まで)

議員がおっしゃったとおり、これから後見人制度の対象者が増加していくということが想定されますので、なかなか専門職の方だけでは限界になるというところが考えられます。そのため市民後見人の方の活用を考える上で、先ほど補佐というところの立場で対応していただくということも一つの考え方になるかと思いますし、あとは市民後見人の方の養成講座を受けてすぐに後見人として活動いただくというのはなかなか難しい部分がございます。そういった意味では、社会福祉法人とかNPO法人が成年後見人となるよう法人後見という制度がございます。その法人後見で市民後見人を一定期間その法人の中でアドバイスとか指導を受けていただいて、実務を経験した上で市民後見人として独り立ちしていただくとか、具体的に言えば1答目で体系的な仕組みづくりを行うことということでございましたが、具体的な方策としてはそういった部分も考えられると捉えております。

質問 12番 長谷川かおり

12番、長谷川です。今のお話の中で市民後見人の方に活躍していただくということは、やっぱり白老町にセンターの設置が必須でありまして、今まで後見人の方がなかなか育ってこなかったということは、白老町の方が後見人になったとしても活躍する場は苫小牧市とかに限られてしまう。なぜかといいますと、後見人支援員の方に相談するような、苫小牧市から一々白老町のほうに来ることができない、そういうこともあって今回は広域的な室蘭市、苫小牧市というところでなかなか受け入れてもらえなかったのかというところがあります。それで、今回このように単独というところになりまして、市民後見人の方の活躍というのは大いに活躍できると思いますので、その点はこれから大いに周知のほうをしながら人を育てていってほしいと思います。次に、この制度が白老町単独に、町の直営になるのか単独委託ということになります。そこまで決まっておりますが、利用者の視点に立ったメリットを実感できる制度の運用が一番であります。それに併せまして財源の確保はどのようになっているのか、そこをお聞きいたします。

答弁 高齢者介護課長 山本康正(高齢者介護課長は2024年3月まで)

成年後見センターの設置に関しましての費用負担ということなのですが、こちらは中核機関、いわゆる成年後見センターについて運営費になりますが、こちらについては平成30年度から普通交付税の措置の対象となってございます。それで、そのほか広報の啓発ですとか市民後見人の養成、法人後見の研修の経費については補助制度が既存でございますので、そちらのほうを活用してということになります。ただ、設置に関しての特に補助制度といいますか、そういったものはないということになってございます。

質問 12番 長谷川かおり

その点は理解いたしました。それでは、町長の公約でもあるセンターの設置について、町長の思いと設置時期をいつ頃と考えているのか、町長、お考えお聞かせください。

答弁 副町長 古俣博之(副町長は2023年11月まで)

町長の前に私のほうからその辺の見通しについてです。重要な本町における高齢者対策といいますか、そういう意味合いでも青年後見人センターの設置というのは町長も公約に上げているとおり、重要な一つの案件として捉えております。それで、今課長のほうから答弁があったように、なかなか広域では、最初は広域でどうかということで随分議論はそれぞれ室蘭市、苫小牧市でしてきたのですけれども、なかなかそれができないということで直営か単独委託かということで、その辺のところは、今直営であるならば非常に近く、来年度あたりに設置できるのではないかという押さえ方はしています。単独委託になればもう少し、1年半ぐらいはかかるような見通しがありますので、今内部の中で議員からご指摘あったような、要するに対象者が白老地区の高齢者ですから、その高齢者が安心して任せられるというか、そういうことで、こちらも高齢者にしっかりと寄り添える体制づくりをするために、ではどれがいいかという選択は内部の中で今しっかりとやっている最中です。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

今副町長答弁したとおりなのですが、成年後見センターの設置については広域的な観点でいろいろ様々な関係機関と議論をさせていただいた結果、今副町長が最初に答弁したとおり、直営か単独委託という二者択一になっていますので、それを今どちらかにしたほうが将来的にもいいのか等々を議論している最中でございますので、この議論が見通しが立った時点で設置を考えております。

質問 12番 長谷川かおり

長谷川です。町長の公約ということで今は折り返し地点で、令和5年の11月には任期が終わるという、そういうところで見通しを立ててセンターを設置しますというのとセンターを設置しましたというのではまた違ってくると思いますけれども、そこの町長の思いをお聞かせください。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

気持ち的に一日でも早くセンターを設置したいという思いがありますので、きちんと制度を構築した中で任期中には必ず設置したいと思っております。

質問 12番 長谷川かおり

その点は理解いたしました。

出典:白老町議会 令和3年定例会9月会議 2021年9月7日 議事録 PDF(20ページ) 間違いを知らせる