江別市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月12日
炭鉄港について
2024年9月12日、江別市議会の一般質問で、石田武史議員が「炭鉄港について」質問し、市長 後藤好人、経済部長 石田賢治が答弁しました。
- 質問者
- 石田武史 議員
- 答弁者
- 市長 後藤好人、経済部長 石田賢治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 石田武史
ただいま議長から発言の許可を頂きましたので、順次質問をしてまいります。炭鉄港について、項目1、炭鉄港に対する市の認識についてお伺いを致します。昨年、江別市が炭鉄港に加入することを表明し、正式に認められて以降、新聞などでも炭鉄港の文字を目にする機会が多くなったような気がいたします。江別市としても、これからの部分が多い事業ではありますが、この段階でお考えをお伺いしておきたいと思います。さて、炭鉄港とは、文化庁が認定する日本遺産の一つであります。ここで、日本遺産について簡単に説明しますと、文化庁によりますと、日本遺産とは、既存の文化財の価値づけや保全のための新たな規制を図ることを目的としたものではなく、地域に点在する遺産を面として活用し発信することで、地域の活性化を図ることを目的としているとあり、これまでは各地に点在していた文化財などを点として保存・活用を図ってきたところですが、そのような限定された考えではなく、文化財などをより総合的に把握し、それらを一定のテーマやストーリーに当てはめて考えていくことにより、それらを線としてつなぎ、その周辺も取り込みながら、大きな面として捉え、それを産業や観光の振興につなげるとともに、地域住民のアイデンティティーの再認識や地域のブランド化などにも貢献し、ひいては地方創生に大いに資するものと考えていくものですとあります。そして、それを実践するための方策として日本遺産というものを立ち上げ、地域の歴史的魅力や特色を通じて、我が国の文化・伝統を語るストーリーとして認定し、それを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の文化財を総合的に活用する取組を支援する事業であるとしております。現在では、全国で約100件が認定されておりますが、今後も継続するためには審査があり、どのような活動がなされているか、その評価によっては、日本遺産から外されてしまうこともあるようでございます。さて、江別市が加盟した炭鉄港とは、明治初期から昭和の高度成長期に至る100年間の北海道において、石炭、鉄鋼、港湾が果たしてきた役割とその地域、そして、それらをつなぐ鉄道を舞台に繰り広げられてきた北の産業革命と言える華々しい歴史をストーリーとしています。また、これらのものが北海道の発展に大きく貢献してきた一方で、栄華を極めたこれらの地域が、現在は衰退し、中には消滅可能性都市とまで分析されてしまうなど、国策に翻弄されてきたという負の歴史もその中に包含しているものです。つまり、炭鉄港とは、こうした地域の栄枯盛衰を踏まえた上で、過去から学ぶ未来や既に起きてしまった未来と言えるものから学び、それを将来にどう生かしていくのか、それを考えていくものとも言えるものです。そこで、お伺いいたしますが、このような炭鉄港に加入した江別市として、この制度についての認識について、まずお伺いいたします。項目2として、炭鉄港に対する市のこれまでの取組についてです。炭鉄港が認められた江別市として、まだ加入したばかりではありますが、これまでどのように取り組んできたのか、お伺いを致します。3項目め、今後の取組についてですが、炭鉄港に認定された構成文化財は、民間所有のものがほとんどであり、今後は、それらの方々とも協力して事業を進めていかなければならないと思うところです。また、これまで述べてきたように、この炭鉄港の歴史というのは、まさに江別市の歴史の一部でもあることから、これらを担う子供たちに対して郷土愛の醸成のツールとしても活用していくことが望ましいのではないかと考えます。そこで、お伺いいたしますが、今後、江別市として、この事業にどのように取り組んでいくおつもりなのか、お伺いを致します。以上で、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 後藤好人
石田議員の一般質問に御答弁申し上げます。炭鉄港につきまして、初めに、炭鉄港に対する認識についてでありますが、炭鉄港は、地域に残る有形・無形の文化財を地域の活性化に活用する日本遺産の一つであり、令和元年に、北海道内4例目として国から認定されたものであります。日本遺産は、地域の文化・伝統を物語形式で語るストーリーとして認定されるものであり、炭鉄港は、近代北海道を築く礎となった石炭、鉄鋼、港湾と、それらを結ぶ鉄道の歴史や産業遺産をつなぎ、北の産業革命を表現したものとなっております。炭鉄港の取組については、旧産炭地域、港湾地域及びそれらをつなぐ鉄道関連施設を有する自治体や経済団体等で構成される炭鉄港推進協議会が中心となり、各地域に所在する近代産業遺産を活用して、地域の活性化を促進するための各種事業が進められております。市では、れんが産地としての歴史や炭鉄港ゆかりの建造物に江別のれんがが使われていること、また、かつて夕張鉄道の始発駅であった野幌駅が、空知から札幌や小樽への石炭等の輸送に寄与していたことなどの理由から、この炭鉄港との関係が深いとして、令和5年9月に炭鉄港推進協議会へ加入したところです。市と致しましては、昨年度策定した第2次江別市観光振興計画において、広域周遊観光の促進や江別の歴史を軸とするストーリー性の構築などを示しており、炭鉄港の取組に参画することにより、れんがの魅力やれんがの産地である当市の歴史を市内外へPRする機会となり、市の交流人口の増加につながるものと認識しております。次に、これまでの取組についてでありますが、炭鉄港推進協議会への加入後、江別のれんがを追加したストーリー及び構成文化財について、炭鉄港推進協議会事務局と調整を行い、現在操業中のれんが工場では、北海道内最古となる米澤煉瓦工場等の4つの文化財が今年6月に構成文化財として認定されております。市では、炭鉄港への加入や構成文化財としての認定の機運を高めるため、セラミックアートセンターで炭鉄港関連資料を活用した展示会を開催したほか、認定後には、日本遺産認定証を展示しております。また、炭鉄港推進協議会と協力し、炭鉄港カードの配付や炭鉄港飯スタンプラリーの活動に参画しているほか、JRヘルシーウォーキングの実施と合わせて日本遺産炭鉄港ガイドつきツアーを行うなど、観光誘客につなげる取組を進めてきております。次に、今後の取組についてでありますが、今回認定された構成文化財については、炭鉄港推進協議会が運営する炭鉄港ポータルサイトへの掲載協力を行うほか、構成文化財を見学するツアーの実施を予定しております。なお、認定された構成文化財には民間所有のものもありますことから、その活用に当たっては、所有者との調整が必要となるものですが、炭鉄港の取組を通じ、次世代に向けて江別の歴史を伝えられるよう、観光振興計画に基づき、様々な事業を官民協力して実施してまいりたいと考えております。私からの答弁は、以上であります。
質問 石田武史
順次、質問をしてまいります。まず、1項目めの認識についてでありますが、御答弁にありました第2次江別市観光振興計画は、昨年8月から本年3月いっぱいを任期として、委員会が組織されて策定されたものであります。9月に炭鉄港推進協議会に加入したことからも、この第2次江別市観光振興計画を策定する際には、炭鉄港を一定程度認識されていたものと考えるところです。この第2次江別市観光振興計画では、日常の延長線上にあって気軽にふらっと楽しめることを専ら目指しているようですけれども、炭鉄港の性格として、他の地域も含めた大きな地域の中で、江別市の炭鉄港関連施設などを訪れていただくことが想定されるのではないかと思うところであります。例えば、北海道外から新千歳空港に降り立ち、安平町や夕張市、岩見沢市などの各炭鉄港加入地域を経てから、江別市を見て、小樽市へ回り宿泊をするといったことも容易に考えられるところです。そして、その場合には、事前に計画を立て、丁寧に周遊見学するところをリサーチし、限られた時間の中で江別市へと来られると思うのですが、このような客層に対して、どのようにすれば江別市を満足していただけるとお考えか、お伺いを致します。
答弁 市長 後藤好人
再質問に御答弁を申し上げます。他の地域の炭鉄港関連施設も含めた周遊観光に対する市の考えについてでありますが、第2次江別市観光振興計画では、近隣にお住まいの方を対象とした周遊観光のほか、北海道外にお住まいの方を含め、広域周遊観光の促進等についても取り組んでいくとしているところでございます。また、当市以外の地域を含めた炭鉄港をテーマとした周遊においては、来訪者のニーズを踏まえ、江別市ならではの魅力が何なのかを周知することが重要であると考えることから、構成文化財の民間所有者等、関係者とも相談しながら、満足度がさらに高まるように取り組んでまいりたいと考えております。以上であります。
質問 石田武史
認識については了解いたしました。初めて江別市に来られる方が大切なのは言うまでもありませんが、満足度を高めて、リピーターとして何度もお越しいただくことは非常に大事なことだと思っておりますので、どうぞよろしくお願いを致します。次に、2項目め、これまでの取組についてですけれども、御答弁にありますように、セラミックアートセンターで開催された展示会においては、開催期間も非常に短かったと認識していますが、その中で1,300人を超える来場者があったと伺っております。従前は、私が、いろいろと展示された物品等の価値を訴えてきたところですが、残念ながらなかなか市にはその価値を認識していただけず、非常に残念に思っていたところでありまして、今回このような結果となったことは、非常に喜ばしいのかなというふうに思っております。そこで、日本遺産炭鉄港ガイドつきツアーが行われており、市内外から多数の参加があったという御答弁でありましたが、この点について市の認識をお伺いします。
答弁 経済部長 石田賢治
再質問に御答弁を申し上げます。ガイドつきツアーについての市の認識についてでありますが、日本遺産炭鉄港ガイドつきツアーは、炭鉄港推進協議会の事業として、北翔大学や炭鉄港関連の市民団体の協力を得て7月に開催され、市内9名、市外18名の計27名が参加されました。ガイドつきツアーは、構成文化財の見どころなどの説明が加わることで、対象への理解が深まったとして、参加者からも大変好評であったと伺っており、炭鉄港に対する関心がより高まったものと認識しております。以上であります。
質問 石田武史
次世代のこれまでの取組については、私も見ておりますので、同様の認識であったかと思いますが、ただ、これまでのツアーに対する取組が市としてどうだったのかということも、もう少し御検討いただければというふうに思います。次に、3項目め、今後の取組についてですが、御答弁では、次世代に向けて江別の歴史を伝えられるようとありますが、江別市の炭鉄港が次世代を担う江別の子供たちにもきちんと伝えられることは、非常に重要であるというふうに考えます。この点について、今後どのように取り組まれるお考えなのか、お伺いを致します。
答弁 経済部長 石田賢治
再質問に御答弁申し上げます。次世代への取組についてでありますが、市は、令和5年に炭鉄港推進協議会へ入会して以降、連携して事業を進めてきており、炭鉄港推進協議会では、小学生向けのパンフレットの作成や出前講座などの取組を行っていると承知しております。市と致しましては、炭鉄港推進協議会と連携し、次世代を担う子供たちに炭鉄港の歴史を伝えていく手法について研究してまいりたいと考えております。以上であります。
質問 石田武史
次世代の取組につきまして了解しましたが、毎年、鉄道に興味がある子供たちが増えてまいります。イギリスのアニメ番組なども見ながら毎年増えていきますので、小学校においては、副読本で江別の郷土愛を醸成しているというふうに伺っております。そういったものの活用も含めて、今後、御検討いただければというふうに思うところです。最後でございます。御答弁の中で、様々な事業を官民協力して実施してまいりたいとございました。江別市として、この事業を担うメインは経済部観光振興課という認識をお持ちなのでしょうけれども、観光においては、様々な要素がいろいろな部局に関連していることは誰もが認めることだというふうに思います。したがいまして、この炭鉄港を経済部だけに任せて終わりというのではなく、建設部や健康福祉部、企画政策部など、ひょっとしたら水道部なども関連するかもしれませんが、そういった多くの部署で、これは何か関係ないかなというような考えを持ち、それを部をまたいで調整することが重要ではないかと思いますが、その点についてのお考えをお伺いいたします。
答弁 経済部長 石田賢治
再質問に御答弁を申し上げます。炭鉄港の取組に当たっての他部局との調整についてでありますが、炭鉄港に関することについては、現在、経済部が窓口となっておりますが、これまでもセラミックアートセンターでの展示など、関係部局と連携して取り組んでいるところであり、今後におきましても、引き続き部局横断的に対応してまいりたいと考えております。以上であります。
質問 石田武史
ただいま、部局横断的に取り組まれるということを教えていただきました。その点は了解いたしましたし、先ほどの野村和宏議員の御答弁にもありましたように、ぜひお願いしたいと思うところです。今回はあえて質問は致しませんけれども、例えば、各部から1名程度募集して、観光振興課が中心となって、2か月に1回など定期的に集まって、それぞれが収集した情報を検討するなど、そういう取組の場もあってよろしいのではないかと思うところです。今後、ますます構成文化財の扱いやストーリーのつくり方については重要度が増してくると思われますので、その辺の御対応もよろしくお願いを致します。以上で、私の一般質問を終了いたします。