江別市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月13日
(1)人口減少社会における江別市の姿について/(2)道路整備について/(3)すぽっとケア事業について
2019年9月13日、江別市議会の一般質問で、徳田哲議員が「人口減少社会における江別市の姿について」「道路整備について」「すぽっとケア事業について」について質問し、市長 三好昇、建設部長 中田正士、教育長 月田健二が答弁しました。
- 質問者
- 徳田哲 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、建設部長 中田正士、教育長 月田健二
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 徳田哲
ただいま議長に発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして順次質問させていただきます。初めに、人口減少社会における江別市の姿についてお伺いいたします。三好市長はこれまで、昨年度見直された第6次江別市総合計画えべつ未来づくりビジョン、そして、平成27年に策定されました江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づいた政策を着実に進めてこられました。危機的な経営状況にある江別市立病院の経営再建など、まだまだ課題は山積しておりますが、9月1日現在で人口が11万9,431人、対前年同月比で470人の増加となっており、事実として、近年減少傾向にあった人口に歯どめがかかる兆候が見られております。これは市内各所において宅地造成が進んだこともありますが、それだけではなく、三好市長が推進してきたさまざまな施策が効果を上げているものであると思いますし、それらを応援してまいりました私たち江別市議会公明党としても、大変うれしく思うところであります。しかしながら、日本全体を見渡すと、長期的に人口減少が進んでいくことは、御承知のとおりだと思います。これは、今後出生率が大きく改善し、それが一定の年数にわたって持続しない限り、避けることができない大きな流れでありますし、特にこの江別市がある北海道は、人口減少が顕著なわけであります。そうした状況にある中で、江別市の将来像を考えていかなければなりません。三好市長は、ことしの第2回定例会の市政執行方針の中において、将来にわたって持続可能な人口規模を確保するための対策を最優先に取り組んできたことを強調されました。さらに、具体的な方針の中でも数カ所、選ばれるまち江別を訴えられておりました。これをそのまま受けとめると、さまざまな施策を打って、多くの方に江別を選んでいただいて転入を促進し、今の人口規模をなるべく維持することが、将来にわたって持続可能な江別市をつくることになるということなのだろうと思います。私は、まちの魅力を高めていく施策を展開していくことに何ら異論はありませんし、その結果として、多くの方に江別を選んでいただければ、こんなにうれしいことはありません。しかしながら、江別市という一地方都市が、いつまでも人口減少にあらがい続けることができるかと言えば、非常に難しいと思っています。人口減少を緩やかにしながら、本格的な人口減少社会を迎える準備を整える。私は、第2次ベビーブーム世代が高齢者となるこの約20年の間に、そうした時代を見据えた手を打っていく、まさに持続可能な江別市をこの期間に創造していかなければならないと考えております。これまでの経済成長拡大路線を超え、維持から適正な規模へ。人口減少社会を希望あるものにするためには、未来に向けていかにソフトランディングしていくのかを考える時期に来ていると私は思います。そうした中にあって、将来にわたって持続可能な江別市とはどのような姿なのか。初めに、この点について市長の御見解をお伺いいたします。次に、経済の地域内循環についてお伺いいたします。人口減少社会にあっても希望ある地域づくりをしていくためには、経済の活性化が不可欠であると考えます。その経済の活性化といっても、成長拡大を主とする今までの概念における活性化だけではなく、私は、ローカル経済をいかに充実させていくかを今後考えていく必要があると思っております。この先、人口減少に加えて重要な構造変化は、高齢化の進行であります。高齢者は会社などの組織から引退されている方が多く、圧倒的に地域で過ごす時間が増加いたします。また、その身体的な特徴という部分から見ても、比較的身近な場所での行動が多くなると考えます。すなわち、地域との関連が強くなり、消費行動も身近な場所を志向するようになる。高齢化が進むということは、確実に消費や経済のローカル化が進行していくわけであります。加えて、近年はローカル志向の若者の増加、さらにはワーカーズコープのように、地域の課題に対してみずからが出資し、協同して事業を営む形態も発展するなど、地域に根差した労働の形もふえてきています。こうした流れの中にあって、ローカル経済の充実を図るためにはどうすればいいのか。これにはさまざまな視点があるとは思いますが、私は大きな一つの柱として、経済の地域内循環をより強くしていく必要があるのではないかと思っております。これは人・物・金が地域内で循環するような経済を志向するということです。こうした経済を築いていくことが、地域活性化やコミュニティーの再生にもつながるものと考えますが、2点目として、江別市における経済の地域内循環についてどのようにお考えか、市長の御見解をお聞かせください。2件目として、道路整備についてお伺いいたします。1期4年間、市議会議員を務めさせていただきまして、この間ありがたいことに市民の皆様からさまざまな御意見・御要望を頂戴してまいりました。その中で一定数、お話をいただくのが、道路整備に関する問題であります。一口に道路整備と言っても、さまざまなパターンがございます。少しだけ穴埋めをすれば済むような軽微な補修等については、所管の皆さんの御努力で、おおむね迅速に対応していただいておりますが、ある程度の規模になってくると、予算の関係もあってなかなか簡単に整備できないのが現状です。特に、自治会や各種団体等から受ける道路整備に関する要望は規模が大きいものが多く、なかなか進んでいないというのが実情ではないでしょうか。前段の質問でも述べたところでありますが、人口減少社会、少子高齢化時代を迎え、今後ますます、行政サービスと同じように、道路に対するニーズも多様化していくものと考えます。その一方で、厳しさを増す市の財政状況を考えたとき、こうした課題について十分に対応することが難しくなってまいります。限られた財源の中、いかにして質の高い行政サービスを実現していくのか。そのためには、必要性や緊急性、事業の効果を誰の目にも明らかな、明快な基準で評価し、その上で事業の重点実施やコストの縮減などを図って、効率的に事業を実施することが必要です。それとともに重要となるのが、市民に対する説明責任を果たすことです。なぜこの道路が整備される道路に選ばれたのか、公平で透明性の高い方法でその過程を明らかにすることが、行政の信頼性を高めることにもつながると考えます。そこで、以下の2点についてお伺いいたします。1点目として、道路整備の優先順位を設定する評価について、江別市ではどのような項目や基準のもと、どのような手順で決定されているのでしょうか。2点目として、道路整備についての透明性を高め、市民に対する説明責任を果たしていくということを考えると、統一した優先順位評価基準を策定し、結果について市民に公開していく必要があると考えますが、この点についての御見解をお伺いいたします。3件目として、すぽっとケア事業についてお伺いいたします。教育委員会では、学校に行きたくても行けない子供たちの悩みや不安の解消と心の居場所づくり、さらには学校復帰を支援することを目的としてすぽっとケア事業、適応指導教室と、学習支援・体験活動等を行うケア事業を実施しております。設置当初は週1回の実施でありましたが、不登校児童・生徒のニーズに応えるべく、現在は週3回にまで拡大し、青年センターを会場として事業が行われております。たとえ学校に行けなくなったとしても、この場所で子供たちが心理面のケアや学習支援を受け、無理のない、緩やかなつながりの中で集団生活と協調性を育み、学校復帰もしくは卒業後の進路を見据えることで未来に向けて希望を持つことができます。全国的、そしてこの江別市においても増加傾向にある不登校児童生徒のためにも、このすぽっとケアの充実は、今後欠かすことができないものであると私は考えています。そのためには乗り越えていかなければならない課題が多く存在していると感じますので、今回そのうちの幾つかについて、質問をさせていただきたいと思います。あくまでも適応指導教室である以上、学校復帰が目的であると考えますが、この点は昨日の猪股議員の一般質問と重なる部分もありますけれども、御容赦いただきたいと思います。児童生徒の状況を踏まえていきますと、必ずしも学校復帰を目的とするのではなく、卒業後の進路を見据えた社会的適応、社会的自立を目指していく方向性も必要ではないでしょうか。どこまでも子供たち個々の状況に合わせて、柔軟な指導を行っていく。実際のところ、現場では、そうした対応もなされているわけでありますが、この点を明確にした指導と、何より籍を置いている学校の理解、そして連携が必要であると考えます。そこで1点目として、すぽっとケア事業の目的について、改めてどのような認識をお持ちか、お伺いいたします。次に、施設面についてです。すぽっとケア事業は青年センターを利用して実施されているわけですが、使える場所が限られている関係から、今後、これ以上児童生徒数が増加した場合、それにたえることができるのかどうか。また、本来であれば小学生と中学生は別の教室で指導を受けることが望ましいと考えますが、今の施設では難しいと考えられること。さらに、青年センターという施設の特性上、一般の方がスポーツ等で利用しておりますので、静かで落ち着いた環境とは言えないこと。加えて、市内の位置関係で考えますと、場所として偏りがあることなどが挙げられるかと思います。そうした現状を踏まえると、会場の変更や増設など、抜本的な改善策を考えていく必要性を感じます。そこで、2点目として、すぽっとケア事業の実施場所について、現状における課題と今後の方向性をお聞かせください。すぽっとケアに通級した日は在籍する学校の出席日数に反映されますが、授業への出席として認められるわけではなく、定期テストについても、すぽっとケアにおいて正式な形で受けることができません。すなわち現状では、すぽっとケアに通級しても、在籍している学校における評価にはつながらないということになります。卒業後の進路、特に中学生は高校への進学に向けて、学校に行けないながらも自主的に勉強に励む生徒も存在します。そうした子供たちの努力を少しでも形にしてあげることはできないものでしょうか。3点目として、すぽっとケア事業における定期テストの受験と成績への反映についてお伺いいたします。不登校対策は、すぽっとケアにおける指導と学校、そして保護者が連携しながら、時間をかけて一歩ずつ進めていかなくてはなりません。学校に行けないことに対して、誰よりもまず子供たちが悩んで、つらい思いをするわけですが、保護者においても、その思いは大変大きいものがあります。そうしたときに、率直な意見交換を行える場、そして同じ悩みを持つ者同士が交流できるような場所があれば、保護者の精神的な負担も大きく軽減されるのではないでしょうか。4点目として、すぽっとケアを利用している児童生徒の保護者を対象に、定期的に保護者連絡会のような場を設けることについて、御見解をお伺いいたします。以上で、1回目の質問を終わらせていただきます。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
徳田議員の一般質問にお答え申し上げます。私からは、人口減少社会における江別市の姿についてお答え申し上げます。まず、将来にわたって持続可能な江別市の姿についてでございますが、第6次江別市総合計画では、人口が緩やかに減少していくと推計されたことから、成長を前提とした拡大型のまちづくりではなく、暮らしやすさや豊かさが実感できる集約型のまちづくりによりまして、持続可能なまちを目指すこととしたところでございます。また、生産年齢人口や年少人口が減少し、産業を支える人口や将来を担う子供たちが減ることは、まちの活力にとって大きな影響がございます。このため、これまで第6次江別市総合計画策定時の人口規模を維持することを目標に、子育て環境や教育の充実、シティプロモートなどの施策を積極的に展開しまして、子育て世代の転入促進に取り組んできたところでございます。また、今年度からスタートいたしました第6次江別市総合計画の後期においても、引き続き、市民、団体、企業などと協力しながら、子育て支援や住みかえ支援、地域経済の活性化などの取り組みを進めているところでございます。いずれにいたしましても、第6次江別市総合計画に基づきまして、多様な主体が未来に向かって協力し、まちづくりを進めていくことが、将来の江別市の姿であると認識しておりますことから、今後とも、計画で掲げた将来都市像である、みんなでつくる未来のまちえべつの実現に向け、協働のまちづくりを推進してまいりたいと考えております。次に、江別市における経済の地域内循環についてでありますが、産業構造や人口動態などに関するビッグデータを活用した地域経済分析システム、リーサスによりますと、当市は、地域経済の自立度を示す地域経済循環率が、2013年時点で65.9%と、道内他市と比較しても低い水準にございまして、これは、大都市札幌市に隣接しているため、雇用所得などを市外からの流入に依存しているほか、民間消費や投資が市外へ流出していることによるものと分析されたところでございます。こうした結果を受けまして、第6次江別市総合計画の後期では、市内経済の持続的発展に向けて、地域資源や立地環境などの地域特性を踏まえた産業振興策を展開していくこととしたところでございます。そこで、地域内におけます経済循環の促進のための取り組みとしまして、公共工事の発注に際しましては、市内事業者への発注率の増加を促進するといたしまして、新栄団地建てかえ工事におきましては、市内事業者に限定して入札を実施し、資材発注の際にも地元企業を活用するよう協力をお願いしているところでございます。このことから地元調達率が3割程度まで上昇しているところでございます。また、市内への移住や定住を促進する江別市住宅取得支援事業では、リフォーム工事の際には市内業者によることを要件としているほか、新築時には市内業者を利用した際に補助額の加算を行うなど、地域内への経済波及効果を高める取り組みを進めているところです。また、市外から人を呼び込み、市内で消費を促すことも重要と考えているところであり、観光誘客の拠点となりますEBRIを初め、近年出店が続く大型商業施設、さらには新鮮な野菜の直売所、市外からの利用も多い、江別市子育てひろばぽこあぽこなど、さまざまな地域資源を活用しまして、市内を周遊しながら買い物や食事ができる仕組みをつくることで、食と農のまち江別をPRしながら、地域経済の活性化に努めているところでございます。市といたしましては、今後もこのような取り組みを進めながら、地域の経済循環を活発化しまして、えべつ未来づくりビジョンにおける基本理念の一つである、活力のあるまちづくりを実現してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、建設部長ほかをもってお答え申し上げます。
答弁 建設部長 中田正士(建設部長は2020年2月まで)
私から、道路整備について御答弁申し上げます。初めに、道路整備の優先順位を設定する手順についてでありますが、現在、市が認定している道路は、延長約835キロメートルでありますが、その中で全体の約4割に当たる生活道路を整備する優先順位の設定については、道路パトロールによる路面状況調査に基づき、通行の安全性を最優先とし、路面の破損状況、人口の密集度合い、排水の状況等の評価基準により、点数化して評価を行っております。その評価に加えて、毎年、実施している通学路安全点検の結果や自治会からの緊急的な要望、道路設置からの経過年数等、総合的に判断し整備を進めております。次に、道路整備の優先順位評価基準の策定についてでありますが、先ほども御答弁申し上げましたとおり、既に策定された評価基準に基づき、点数化し評価しております。御質問の評価基準や評価結果の公開については、通学路安全点検や自治会の緊急的要望、道路の設置経過年数等、総合的な判断部分について、どのように評価して数値化するかを含め、公開の内容について、他市の状況等を踏まえ研究してまいりたいと考えております。以上でございます。
答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)
私から、すぽっとケア事業について御答弁申し上げます。まず、すぽっとケア事業の目的についてでありますが、文部科学省の不登校児童生徒への支援策の一つである適応指導教室を、江別市では、すぽっとケアという名称で実施しております。文部科学省においては、適応指導教室の目的として、不登校児童生徒の集団生活への適応、情緒の安定、基礎学力の補充、基本的生活習慣の改善等のための相談・適応指導を行うことにより、その学校復帰を支援し、もって不登校児童生徒の社会的自立に資することを基本とするとしております。それを踏まえ、教育委員会では、すぽっとケア事業において、不登校児童生徒に対し、集団生活への適応や学校への復帰を目指し支援を行っておりますが、登校という結果のみを目標にするのではなく、児童生徒がみずからの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目的として、個々の状況に応じて必要な支援を行っております。すぽっとケア事業の内容として、まず、すぽっとケアは、青年センターにおいて週3回、基本的生活習慣の改善、基礎学力の補充等のための教室を行っており、また、ケア事業では、集団生活への適応等を図るため、料理や陶芸などの体験活動を年8回程度実施しております。教育委員会といたしましては、今後におきましても、個々の不登校児童生徒の状況に応じて支援を充実してまいりたいと考えております。次に、すぽっとケア事業の実施場所についてでありますが、現在、すぽっとケア事業は、青年センターにおいて実施しております。昨年度末のすぽっとケア事業の在籍人数は、小学生5人、中学生65人の計70人であり、実際の通級人数は一日平均15人でありました。また、本年度の在籍人数は、8月末で小学生3人、中学生50人の計53人であり、一日平均の通級人数は12人であります。昨年度において、一日の通級人数は最も多い日で31人であったことから、指定管理者と相談し、今年度から曜日により、広い部屋を使用するなど工夫してきたところであります。青年センターには、研修室や調理室、音楽室、体育館があることから、すぽっとケア事業における学習や幅広い体験活動の実施に適していると考えております。教育委員会といたしましては、今後、通級する児童生徒がさらに増加する場合には、青年センター内の施設の利用についてさらに工夫するなどして対応してまいりたいと考えております。次に、すぽっとケア事業における定期テストの受験と成績への反映についてでありますが、定期テストの受験場所につきましては、すぽっとケアに通級している生徒には、毎日ではないものの在籍校に出席できている生徒もおり、定期テストが学校復帰のきっかけになる場合もあることから、在籍校で受験することを勧めております。それが難しい生徒につきましては、個々の状況に応じ、在籍校と調整の上、すぽっとケアの会場で受験できることとしております。学校における生徒の評価は、定期テストの結果のほか、日常の学習課題の提出状況、授業での小テスト、課題発表及び授業態度等を総合的に判断した上で行っております。また、すぽっとケアに通級している生徒の定期テスト結果の評価への反映につきましては、在籍校で定期テストを受験した場合には、その結果を通常登校している生徒と同様に評価に反映しておりますが、すぽっとケアで受験した場合の評価への反映については、各学校の判断によるものとなっております。今後におきましては、すぽっとケアで受験した定期テスト結果の評価への反映について、校長会と協議してまいりたいと考えております。次に、保護者連絡会の開催についてでありますが、教育委員会では、これまでも入級時の個人面談や教育相談などにおいて、保護者や児童生徒の悩みや不安の解消につながるよう支援を行ってきたところであります。御質問の保護者連絡会の開催につきましては、これまで、保護者等から教育委員会に要望等はありませんでしたが、教育委員会といたしましては、今後、保護者の意向を確認した上で、必要な対応を講じてまいりたいと考えております。私からは以上でございます。
再質問 徳田哲
ありがとうございました。それでは、項目に従いまして、再質問と要望を述べさせていただきます。初めに、件名1の項目1将来にわたって持続可能な江別市の姿について、こちらは再質問させていただきます。いただいた答弁は、本年度から後半5年の計画がスタートしました、第6次江別市総合計画のお話になっておりました。今回はもう少し先の時代を見据えた上で、持続可能な江別市の姿をどのように描いていくのか、また、今からできることは何だろうかということを皆さんと一緒に考えていきたいとの思いで質問させていただいたのですが、まずは、御答弁のとおりで現在の総合計画を確実に実施していくという理解をさせていただきましたので、それに基づいて少しお伺いしたいと思います。将来にわたって持続可能な江別市の姿を考えたとき、これは先ほどの答弁にもあったように、現総合計画にもうたわれているところですが、多様な主体が、互いにその役割と責任を理解し、尊重し合いながら協力して地域課題に取り組む協働のまちづくりを、より一層推し進めていかなければなりません。では、そのために何が必要なのか。もちろんさまざまな要素があるわけですけれども、協働は、さまざまなニーズを捉えながら、まずは人と人をつないでいかなければならないわけですから、今後、行政としては、そうした役割を担っていく、人と人をつないでいく分野を手厚くしていく、すなわち、より多くの職員を配置していかなければならないものと考えますが、その点についてどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
再質問にお答え申し上げます。将来にわたってどういう人員配置でこれから進めていくかということでございますが、人口減少下におきまして、まちの活力を生み出していくためには、各施策や事業は協働を基盤に進めていかなくてはならないものと考えております。また、協働のまちづくりを進めていくに当たり、江別市自治基本条例では、市の役割としまして、その環境づくりに努めなければならないとされております。そのことからも、人と人をつないでいくことは、職員に求められる重要な役割であると考えております。市では、これまでも限られた人的資源で最大の効果を出すことを進めてまいりました。今後の社会の変化に見合った行政需要に対応できるように、適切な職員配置や行政システムの導入に取り組んできたところであり、これからも取り組んでいかなくてはならないものと考えております。したがいまして、今後の需要の変化を見据えて協働のまちづくりを推進していくための人や組織体制を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 徳田哲
ありがとうございました。今ほどの答弁にもございましたけれども、今後大きく変わっていくであろう行政需要の変化にどのように対応していくかが、持続可能な江別市の姿を考える上で大変重要であろうと思います。しかしながら、人員は限られておりますので、仮に今の行政システムを維持していくという方向性であれば、人の配置を変えることはできません。そうした課題を克服していくためには、今後AI、人工知能やRPA、ロボットによる業務の自動化等を用いて、業務の自動化・省力化を図っていく。さらに先を言えば、そもそも市役所に来る必要がないくらい、あらゆる手続や証明の発行がインターネットを通じてできるようになればいいのですが、そこまでの話はさておくとして、こうして人から機械へ、可能な限り人手に頼らない業務の自動処理、すなわちスマート自治体へシフトしていく必要性が高くなっていくと考えます。そのためには、窓口業務や庶務業務をBPR、業務プロセスの再設計の手法を活用しながら、ICT化、オープン化、場合によってはアウトソーシングしていくというような業務改革を進めていかなければなりませんし、当然予算の面を考えれば江別市単独で進めていくことは厳しいと考えますので、自治体間連携を進めていく必要もあると考えます。以上のことも含めて、今後、スマート自治体を目指していくことについてのお考えをお伺いいたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
限られた人材で、これからスマート自治体をどう進めていくかということでございますが、まちづくりを進めていくためには、業務の省力化を進めていくことも重要であると考えております。市ではこれまでも、コンビニエンスストアでの証明書の交付や市税の収納など、業務の省力化に努めてまいりました。御質問のスマート自治体についてでございますけれども、現在、国におきましてはAIやRPAを活用したモデル事業を全国の自治体で実施しております。現在、その研究がされておりますので、その進捗状況や取り組み状況を参考にしながら、市といたしましては、国や他の自治体の動向を見据えて、取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 徳田哲
これは要望とさせていただきますけれども、人口減少と高齢化が進む中において、市民生活を守り、地域課題を解決していくためには、市としてのサービスの提供だけではなく、自治会や企業、NPOなどさまざまな主体との協働が必要不可欠であります。このことは第6次江別市総合計画にうたわれているところであります。先のことをネガティブに考えていけば、自治体は経営資源の制約によってサービス機能が低下する恐れがありますし、自治会等の地縁組織も扶助機能が低下していくと思います。人口減少によるマーケットの縮小で市場サービスも失われていく可能性がありますので、非常に見通しは暗いわけです。しかしながら、公・共・私のそれぞれの主体が協力関係を強めることで、相互扶助機能を維持していくことは可能であると私は思っています。この公と共と私をもう一度組み直していくということ。そして、その上で人と人をつないでいくということ。さまざまな知恵を出し合いながら、私自身もともどもに頑張ってまいりたいと思います。引き続き、件名1の項目2江別市における経済の地域内循環について、こちらは再質問とはいたしませんが、今回の質問は、高齢化を初めとするさまざまな状況の変化によって、今後経済がローカル化していくであろうということを踏まえての地域内循環という話だったのですが、答弁では、幅広く地域の経済循環ということで、さまざまな取り組みを御紹介いただきました。大切なことは、今後は何を目標にして、こうした取り組みを進めていくのか、目指すべきところを明確にしていくことが必要ではないでしょうか。一例ですが、長野県飯田市では、安定した暮らしと心豊かで元気な地域づくりということで、また、少子高齢化による人口減少を迎える将来において地域が持続するためには、地域における産業経済の活性化とともに、経済的な自立が求められるという考え方のもと、地域産業の分析と経済自立度という指標を立てることで産業振興の方向性を確認しています。大きな目的は産業構造を分析し、地域産業の所得を明らかにすることにあります。地域産業がもたらす波及所得額と、地域が必要とする所得額を比較することにより、経済自立度を計算します。この経済自立度を計算する過程で波及分析を行っています。地域産業から稼ぎ出した生産額等がどのように配分され、地域にどれだけの所得をもたらしているかを明らかにしていきます。担当部局では地域における経済波及分析のために、実際に対象となる域内の企業、約100社に直接足を運んで詳細な調査を実施しております。第1次から第5次波及までの調査を行っています。地域経済活性化に向けたさまざまな取り組みの結果、実際に数字としてどうだったのかを確認していくそうです。そして、毎年しっかりPDCAサイクルを回しながら、必要であれば計画を見直していくというのが、この地域経済活性化プログラムです。私は、江別市としても、地域経済の分析や共通目標としての指標の設定などを行うことで、地域経済の活性化を図るべきであると考えております。大事なのは足元でございますので、そこをしっかりとしたものにしていく取り組みを進めていただくことを要望させていただきます。続いて道路整備に関して、項目1道路整備の優先順位を設定する手順については答弁で承知いたしました。その上で、道路整備についての項目2道路整備の優先順位評価基準の設定についてでございますけれども、こちらも要望とさせていただきます。既に評価基準が設けられており、それらを点数化して評価を実施しているわけでありますので、あとは課題さえ整理できれば、すぐに市民の皆さんに公開できるのではないかと思うところでございます。項目1での答弁もあわせて考えますと、課題は総合的に判断しなければならない部分にあるようです。よもやこの総合的という部分が、例えば人情とか、何かの力関係とか、そういった非科学的なものではないと思っております。実際にかなり細かい評価基準を設定して道路整備の優先順位を決定し、その結果を全て市民の皆さんに公開している自治体もありますので、そうした事例を参考にしていただいて、当市においても一日も早く、評価基準の設定を進めていただきたいと思います。こちらは答弁の中で研究されるということでありますので、また別の機会に、研究の経過と結果についてお尋ねしたいと思います。続いて、すぽっとケア事業についてであります。項目1のすぽっとケア事業の目的については承知いたしました。また、昨日の一般質問においても確認させていただきましたので、こちらは再質問をいたしません。項目2すぽっとケア事業の実施場所について、こちらは再質問とさせていただきます。青年センターを使用することについて、施設としての利点は理解いたしました。ただ、やはり気になるのは、在籍数と実際の通級人数の関係、在籍者に比べて通級している人数が少ないということについてでございます。もちろん通級されている児童生徒の皆さんは、個々にさまざまな事情を抱えておりますので、一概に言えない部分があるのは十分承知しておりますけれども、少なからず青年センターの地理的な要素、市全体で考えたときの場所の偏りであったり、公共交通機関を利用する場合の利便性であったり、そうした要素が関係しているのではないでしょうか。事業の目的からすれば、より多くの子供たちが通級しやすい環境についても考えていかなければならないと思います。そうであるならば、例えば在籍している児童生徒が住んでいる地域別の通級状況について統計をとってみるなり、通級する上で課題となっていることについての聞き取り調査を実施するなどの対応も必要ではないかと考えるところであります。この間、そうした対応を行ってきたかどうかも含めて、すぽっとケア事業を実施する場所についてどのような認識をお持ちか、再度お伺いさせていただきます。
答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)
再質問に御答弁申し上げます。すぽっとケア事業の実施場所の認識についてでありますが、教育委員会では、家庭訪問など個別の相談支援を行う中で、すぽっとケアに通級できない理由を把握しており、その理由は、場所が遠いからではなく、集団になじめないなど個別の事情によるものが多い状況であります。先ほども御答弁申し上げましたとおり、青年センターは、多様な教育機会の提供や幅広い体験活動ができることから、すぽっとケアの実施場所に適しており、市内には、このような施設は、ほかに見当たらないところであります。教育委員会といたしましては、当面は、青年センターにおいて、利用方法を工夫しながら、すぽっとケア事業を実施してまいりたいと考えております。以上であります。
再質問 徳田哲
現状の認識については確認させていただきました。多くは位置的な問題ではないということであれば、あとは個別の事情に合わせた、個々に寄り添う多様な支援が必要であるということでありますので、このテーマについては、また別の機会に取り上げさせていただきたいと思います。続いて、項目3すぽっとケア事業における定期テストの受験と成績への反映についてでありますが、こちらは要望ということで述べさせていただきます。この問題については、答弁にもありましたように各学校の判断に委ねられていること、そして、その判断が学校によって違うということが、大きな課題となっているわけであります。大きく不登校と定期テストの問題ということで過去の事例を一つお話しさせていただきますが、頑張って何とか学校には登校できるものの、どうしても教室に入ることができない。また、教室に長くいることができない。そういったお子さんが、実は結構いらっしゃいます。その子供たちが定期テストを迎えたとき、ある学校では教室ではない別室で受験させるという対応を行っている。しかしながら、別の学校では、そもそも別室における受験を認めていないので、結局その子供は定期テストを受けることができなかったということがありました。もちろん別室受験ということは、そのための教室を用意しなければなりませんし、担当する先生を配置しなければなりませんので、学校の規模や状況によっては大変厳しいという実情があるのも理解いたします。これは、すぽっとケアで定期テストを受験できる環境を整える場合においても同じようなことが言えるわけでありますが、一方で、環境によってそうした差が生じている状態が果たして適正な姿であるのかどうかについては、今後十分な検討が必要であると考えるところであります。誰よりも当事者である子供たちのために何が一番よいことなのか、ぜひともそうした視点を持って、すぽっとケアにおける定期テストの受験、さらには、今ほど申し上げました学校における別室での受験等の環境整備についても、校長会と前向きな協議を進めていただくことを強く要望させていただきます。校長会においてどのような協議が行われ、その結果としてどうなったのか、また別の機会に確認させていただきたいと思います。こちらは要望で終わらせていただきます。最後に、項目4の保護者連絡会の開催についても要望させていただきます。すぽっとケアには通常の学校でいうところのPTA組織がありませんし、定期的な保護者との面談の機会も少ないのが現状であろうと思います。そうした意味では保護者の意向を確認する場面が少ないものと考えますので、そのあたりを丁寧に進めていただくことを要望させていただきます。以上で、私からの一般質問を終わらせていただきます。