みんなの議会

江別市議会 平成30年第4回定例会 2018年12月10日

(1)高齢者に優しいまちづくりについて/(2)子育て支援施策について/(3)自殺対策について/(4)各種徴収の取り組みについて

2018年12月10日、江別市議会の一般質問で、相馬芳佳議員が「高齢者に優しいまちづくりについて」「子育て支援施策について」「自殺対策について」「各種徴収の取り組みについて」について質問し、市長 三好昇、健康福祉部長 佐藤貴史、企画政策部長 北川裕治、総務部長 後藤好人が答弁しました。

質問者
相馬芳佳 議員
答弁者
市長 三好昇、健康福祉部長 佐藤貴史、企画政策部長 北川裕治、総務部長 後藤好人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 相馬芳佳

議長のお許しをいただきましたので、通告に従い順次質問いたします。件名1の高齢者に優しいまちづくりについてお伺いいたします。本年10月に会派視察で秋田県秋田市の秋田市エイジフレンドリーシティ行動計画について伺ってまいりました。平成21年からの高齢者に優しい都市を目指す取り組みです。このエイジフレンドリーシティの実現を成長戦略の一つとして位置づけ、平成23年には国内初のWHOエイジフレンドリーシティグローバルネットワーク参加都市となっています。なお、現在、参加都市には、兵庫県宝塚市、神奈川県内19市町が参加しています。平成29年から平成33年までの第2次秋田市エイジフレンドリーシティ行動計画では、行政・市民・民間企業の3者協働による地域課題の解決に向け、高齢者のニーズや多様性を生かすことで地域社会や経済の発展を目指す秋田市モデルの実現を目標としています。市民一人一人が高齢になっても社会の支え手として活躍し、支えが必要となってもその人らしく生き生きと暮らすことができる高齢者に優しい都市を目指しています。この実現は全ての世代にとって暮らしやすいまちの実現につながり、人生100年時代において、生涯現役社会の実現に向けて、産学官民の協働による新しい社会システムの構築を目指すとのスタンスに共鳴いたしました。担当者の説明の中に、今、高齢者が困っていることを若い世代が自分の10年後、20年後を考え、身近なモデルとしての事業にしていきたい。高齢者だけに特化する福祉の事業から、庁内連携を図り庁内推進会議を設置したとありました。具体的な取り組みには、6年の間に70歳から65歳まで対象を拡大した65歳以上の高齢者が、証明書を見せて1回100円で路線バスに乗車できる高齢者コインバス事業があります。私たちも視察帰りのバスの中で顔写真つきの証明書を片手にバスに乗る高齢者をお見かけいたしました。高齢者の外出促進と社会参加、生きがいづくりへの支援で、対象者9万679人のうち、実に約63%の方が利用されています。一方、民間事業には、秋田県秋田市と連携し、エイジフレンドリーシティの実現に取り組む民間事業者をパートナーとして登録し、高齢者や障がい者に優しい取り組みを3年計画で三つ以上設定して継続実施し、民間サイドから高齢者に優しい地域づくりを促進するとともに、生涯現役社会の推進や超高齢社会をチャンスと捉えた新たなビジネス創出を目指しています。普及啓発事業には、カレッジセミナーや通信の発行がありますが、何といってもシニア映画祭の開催に引かれました。中心市街地のにぎわい創出を兼ねて、平成30年度は16回開催され、毎回完売しており、早目に来場する高齢者の習慣を活用して口腔指導や脳トレも実施されています。今回の質問の観点は、具体的な取り組みとして高齢者コミュニティ活動創出・支援事業です。ボランティア、世代間交流、生きがい就労など、地域における高齢者のさまざまなコミュニティー活動を創出・支援し、それらの活動によって地域課題の解決が図られる仕組みづくりと体制強化を図ったことです。東京大学高齢社会総合研究機構との共同研究で、市内に18地区を設定し、現状分析や課題解決策の検討、意識の喚起に取り組みました。生活支援コーディネーターと協議体を設置し、新たなコミュニティー活動の創出を支援しているほか、新しい居場所づくりとして青空サロン、昼食サロン、運動・交流サロンを開催し、要介護認定者の数名が参加し、自然な形でサポートが生まれています。また、株式会社studio-Lとの取り組みで、互いによい刺激を与え合い、自然と助け合える年の差のある友達づくりが必要との考えから、あきた年の差フレンズ部を発足しました。補助金なしでの活動ですが、平成30年にはグッドデザイン賞を受賞されました。以上申し上げ、質問の1点目に高齢者の生活支援体制の確立についてのお考えをお伺いいたします。2点目に、外出機会の創出についてお考えをお伺いいたします。3点目に、高齢者が支える活動の場づくりについてのお考えをお伺いいたします。4点目に、交通手段の確保の点から今後の高齢者の交通手段の展望をお伺いいたします。5点目に、東京大学高齢社会総合研究機構との共同研究である地域包括支援センター設置の規模でのコミュニティー活動支援について、いかがお考えかお伺いいたします。6点目に、江別市でも平成29年4月に配置した生活支援体制整備事業を担う生活支援コーディネーターが地域包括支援センターと連携して、支え上手・支えられ上手の地域づくりを進めていますが、秋田県秋田市のようなサロン活動への取り組みはなされているのかお伺いいたします。件名2の子育て支援策についてお伺いいたします。江別市では、世帯の市町村民税額が課税か非課税か、課税の場合は、均等割のみ課税の場合を含みますが、世帯の市町村民税の所得割額の合計、入所児童の年度の初日である4月1日の年齢及び保育標準時間または保育短時間の区分によって決定します。なお、保育料決定に使用する市町村民税の所得割額については、住宅借入金等特別税額控除、寄付金税額控除、配当控除、外国税額控除、配当割額・株式等譲渡所得割額控除等によって減税されている方の場合、これらの控除によって減税された金額を足し戻して計算し、保育料を決定しています。保育料の江別市独自の軽減額は、平成29年度の国基準では4億8,028万9,000円、市基準では3億1,813万1,000円、独自軽減額は1億6,215万8,000円となっており、平成28年度は独自軽減額が1億4,110万5,000円、平成27年度は独自軽減額が1億6,028万5,000円とお聞きいたしました。平成28年度の独自軽減額が少ない金額となっているのは、利用定員は拡大しておりましたが、結果として入所者が少なかったからであるとのことです。なお、江別市の保育料は、保護者の所得税額または市民税課税額と入所する児童の年齢により決定し、保育料の軽減は、生活保護世帯については全額免除、子供が2人以上同時に保育所に入所している場合は、第2子が半額、第3子以降は無料となっております。質問の1点目、江別市独自の保育料軽減の制度は、どのような目的で始められたのか、改めてお伺いいたします。平成29年12月8日に閣議決定された新しい経済政策パッケージでは、広く国民が利用している3歳児から5歳児までの全ての子供たちの幼稚園、保育所、認定こども園の費用を無償化することとし、幼稚園、保育所、認定こども園以外の無償化措置の対象範囲等については、専門家の声を反映させる検討の場を設け、現場及び関係者の声に丁寧に耳を傾けつつ、保育の必要性及び公平性の観点から、翌年夏までに結論を出すことが決定されました。そして、こうした検討の場として設置された幼稚園、保育所、認定こども園以外の無償化措置の対象範囲等に関する検討会は、平成30年5月に報告書を取りまとめました。幼稚園、保育所、認定こども園以外の無償化措置の対象範囲等に関する検討会報告書には、自治体によっては、既に独自の取り組みにより無償化や負担軽減を行っているところがある。今回の無償化措置が、こうした自治体独自の取り組みと相まって子育て支援の充実につながるようにすべきである。このため、今般の無償化により自治体の予算に余剰が生じる場合は、その財源をほかの分野に回すことなく、地域における子育て支援のさらなる充実や次世代へツケを回すことを軽減するために活用することを求めるとあります。2点目に、無償化により自治体の予算に余剰が生じる可能性はあるのかお伺いいたします。3点目に、幼児教育の無償化が実現した場合には、地方公共団体の単独補助による特定教育・保育施設等の利用者負担の軽減が不要となりますが、地方交付税交付金が減額される可能性はあるのかお伺いいたします。国は、平成28年度から多子世帯の保育料の減免対象を拡大し、保護者から喜ばれております。改正の内容としては、年収360万円未満の世帯に対して、年齢に関係なく第2子の保育料を半額、第3子以降を無償としているというものです。この改正では、第1子の年齢に関係なく、世帯に3人以上の子供がいる保護者に対しての保育料を無償としています。結婚をして子育て世代になったときに、第3子の出産を諦めるという最大の要因が経済的な不安であるという調査結果もあります。4点目に、今回の無償化の対象とならないゼロ歳児から2歳児までの第3子以降の保育料を所得制限なしの保育料軽減措置対象拡大の実施について取り組まれるお考えはあるかお伺いいたします。件名3の江別市の自殺対策についてお伺いいたします。日本の自殺者数は1998年以降、14年連続で年間3万人を上回って推移してきました。2010年から減少に転じたものの、昨年は警察庁発表で2万1,321人に上り、1日当たり60人近くが自殺で亡くなっています。北海道新聞の本年5月2日の記事に、北海道いのちの電話についての記事が掲載されていました。北海道いのちの電話は、1979年に開設され、毎年2万件近い相談が寄せられています。近年は、精神疾患と孤独についての相談がふえており、24時間体制で受け付けていますが、相談が殺到するため、全体の約95%はつながらない状態であると伺っております。北海道のまとめでは、2016年は21年ぶりに自殺者が1,000人を下回ったわけですが、2017年度には自殺をほのめかす電話が12.6%になっているそうです。日本生物学的精神医学会誌のうつ病対策の総合的提言では、一つ目に、うつ病はがんに次ぐ社会的損失の原因となっている病気です。二つ目に、生活に障がいを来す疾患として最大の原因がうつ病です。三つ目に、国民の40人に1人は自殺で亡くなっています。 四つ目に、国民の12人に1人が現在精神疾患にかかっています。五つ目に、うつ病になるとがんによる死亡率が高まります。乳がんの場合は3.5倍です。六つ目に、うつ病になると糖尿病や心筋梗塞にかかりやすくなると言われています。また、国は、自殺総合対策大綱において、2026年までに自殺死亡率を2015年と比べて30%以上減少させることを掲げ、2026年の自殺死亡率を13.0%以下とする数値目標を設定しています。自殺対策は、自殺者数を何人まで減らせばいいというものではなく、本来は自殺者ゼロ人を目指すことを基本とすべきであることから、本市は、国の数値目標を意識しながらさまざまな社会的要因への働きかけを行い、誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指すべきと考えます。1点目に、江別市における自殺問題の特徴についてお伺いいたします。2点目に、自殺者を減らすための取り組みについて、今後の計画をお伺いいたします。苫小牧市では、市民が市のホームページにアクセスして簡単な質問に答えることで、自分や身近な人の心の健康状態を把握し、相談窓口や支援機関につながる情報を得ることができるメンタルヘルスチェックシステムを導入しています。メンタルヘルスチェックシステムのこころの体温計にアクセスされた件数などの分析を通じて、市民の心の健康状態や心の健康づくりに関する市民意識の傾向を把握します。苫小牧市では、こころの体温計の本人モード、こころの体温計の家族モード、赤ちゃんをお持ちのママ用、アルコールチェック、認知症チェックをホームページで作成しています。既に導入した自治体104カ所からのヒアリングによると、今まで自殺対策として行ってきた講演会やセミナー開催、パンフレット配布、ポスター掲示等による効果の検証が難しかったが、こころの体温計を導入することで、アクセス数という切り口ではありますが、市民の反応等が見える化できるようになったそうです。利用者の心の状態が統計的データとして把握でき、対策の企画立案の基礎データが蓄積できるようになったとありました。早期発見で心のケアができ、相談先へ容易に連絡できるようになる。管轄地域の住民でハイリスクグループがどのくらいの割合で存在するか把握できる等、利点を考えた上で、3点目に、このようなメンタルヘルスチェックシステムを導入することについてのお考えをお伺いいたします。件名4の各種徴収の取り組みについてお伺いいたします。ことしの7月に長崎県松浦市に会派視察をさせていただきました。公課部門のマニュアル作成に至った経緯、債権管理条例等について伺ってまいりました。公課だけでなく非強制徴収公債権や私債権について、部署は単独で未収金の担当をすることが多く、また、他の業務と並行し、兼務で債権管理業務を行っていたため、今日では、マニュアルが引き継がれていない債権もあり、平成29年度から年間1債権を目標としている松浦市未収金回収機構事務局と債権担当課によってマニュアルによる確認や助言を行っているとありました。質問1点目として、このような公債権や私債権について、江別市では庁内収納関係課連絡会議を設けていますが、徴収の確認や助言等、徴収についての連携はどのようにとられているのかお伺いいたします。平成28年第1回定例会で当会派の宮川議員が、債権管理条例について質問し、その答弁で、債権管理条例は一般的に自治体が保有する債権の取り扱いについて統一的な基準を定め、債権管理の一層の適正化を図り、財政の健全化や市民負担の公平性を確保することを目的としているもので、債権管理の一元化による債権回収率の向上が期待される一方で、強制執行の知識やノウハウの不足、関連部門間の情報共有ができていないといった課題があると聞いている。本市においては、市税や負担金、使用料などの収納業務を担当する課で構成する庁内収納関係課連絡会議を設置して、収納業務や滞納整理などに関する手法について、庁内だけでなく先進地における事例も参考にしながら、定期的に情報交換を行っており、コールセンターを活用した電話催告やコンビニ収納などにより収納率の向上が図られているところである。先進自治体の事例を参考としながら、手法について検討してまいりたいと述べられています。ことし8月の北海道新聞の記事には、北見市が2019年3月末の施行を目指すと載っておりました。記事の中では、道内35市のうち、札幌市、釧路市、紋別市など、21市がこの条例を制定しており、北海道も年内の成立を目指すとあります。視察した長崎県松浦市では、平成21年12月21日に松浦市債権管理条例が制定されました。中身については、担当者が適正な債権管理を行うには、何をすべきかわかるようなものにすることと、私債権等については、債権放棄ができることを目的としてつくられています。請求すべき未収金が発生したときに、迅速に手続を進め、日ごろから適切な債権管理を行うことが求められています。適切な債権管理を実施せず、時間が経過すると、債権に関する情報や権利が失われることとなり、請求手続や強制執行による債権確保が困難となるからです。債務者の病気や失業による納付資力の喪失、死亡による債務確保の困難性の増大、債務者の破産・免責による請求権の喪失などがあります。また、いざ訴訟手続が必要な債権が発生したときには、金銭債権の給付に係る請求に関する訴訟関係手続の全てについて、議会の議決を得ながら進めることは、必ずしも迅速な手続にならない場合があるため、市長の専決処分にする軽易な事項の指定について、議会からの提案により定めておく必要があります。適切な管理を行った上で、なお、徴収不能な債権については、議決によって権利を放棄し、会計上の不納欠損を行う必要がありますが、債権管理条例に債権放棄に関する規定を設けることで、議決によらず債権放棄を可能とすることができます。しかしながら、安易に債権放棄が行われることがないよう、公平性と専門性を兼ね備えた審査機関として長崎県松浦市では債権管理審査会を設けています。市長の専決処分にする軽易な事項の指定も決めたことで、訴えの提起、和解及び調停に関することにタイムラグがなくなり、裁判にかけてもほとんどが和解で済むことになります。奨学金や給食費、住宅使用料などの支払いの解決がスムーズに行われるため、当市でも導入に向けていくべきと考えますが、質問2点目として債権管理条例の制定についてのお考えをお伺いいたします。以上で、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

相馬議員の一般質問にお答え申し上げます。子育て支援施策に関しまして、初めに、江別市独自の保育料軽減策についてでございますが、保育料につきましては、世帯の所得状況その他の事情を勘案し、国が定める基準額を上限として、市町村が定めることとされております。当市におきましては、子育て家庭の経済的負担を軽減することを目的に、従来から、国が定める所得区分をさらに細分化し、独自の軽減を図ってきたところであります。また、平成25年11月に実施いたしました、えべつ・安心子育てプラン策定に係るニーズ調査におきまして、就学前児童の保護者の約7割が、子育てしやすいまちとなるために必要なことは、保育所、幼稚園の費用や教育費の負担軽減と回答したこと、また、第6次江別市総合計画の基本理念である子育て応援のまちを広くアピールするため、平成27年4月の子ども・子育て支援新制度の開始に合わせまして、子育て家庭の経済的負担をさらに軽減するため、全ての世帯が国の基準を下回る額となるよう、軽減の拡大を図ったところであります。次に、保育料無償化による影響についてでございますが、幼児教育・保育の無償化につきましては、昨年12月に閣議決定された人づくり革命と生産性革命の2本を柱とした新しい政策パッケージ等において、3歳児から5歳児までの全ての子供及びゼロ歳児から2歳児までの住民税非課税世帯の子供について、2019年10月からの全面的な無償化措置の実施を目指すとされております。本年12月3日に開催されました教育の無償化に関する国と地方の協議においては、無償化に係る国、地方の財政負担割合は、2019年10月から半年間は全額国費で賄うこととされておりますが、2020年以降は、現行制度と同様に、国が2分の1、都道府県が4分の1、市町村が4分の1とされております。また、認可外保育施設や預かり保育等の無償化に係る負担が加わることから、この案のとおり試算いたしますと、新たな財政負担が生じる可能性があると考えております。しかしながら、現時点で制度の詳細につきましては決定されていないことから、現在、全国市長会及び北海道市長会では、国に対し、早急に制度の詳細を示すとともに、幼児教育・保育の無償化に必要な財源は、自治体に新たな負担が生じないよう、国の責任において全額国費で確保すること等を要望しているところであります。いずれにいたしましても、市といたしましては、制度の詳細が示され次第、速やかに必要な対応をしてまいりたいと考えております。次に、保育料の独自軽減による地方交付税交付金の減額についてでございますが、現在、当市が実施しております保育料の軽減につきましては、市独自の事業であり、地方交付税の算定には含まれていないことから、無償化による地方交付税交付金への影響はないところであります。なお、国では、このたびの無償化に伴い新たに生じる地方負担につきましては、地方交付税措置を講ずるとしているところでありますが、実際に交付される地方交付税交付金は、さまざまな要因により配分されるものでありますことから、江別市に交付される額への影響を把握することは、現段階では難しい状況であります。次に、第3子以降の保育料軽減措置の拡大についてでございますが、当市におきましては、国の基準に基づきまして、多子世帯を対象とした軽減を実施しているほか、昨年度から北海道の補助制度を活用し、年収約640万円未満の世帯のゼロ歳児から2歳児を対象に、第1子の年齢にかかわらず、第2子以降の保育料を無償とし、さらなる負担軽減を図っているところでございます。市といたしましては、人口減少対策の一環として、引き続き、子育て支援の充実は必要と考えておりますことから、無償化に係る財源負担等、制度の詳細を十分に把握し、また、北海道の動向等も踏まえながら、多子世帯の支援を含めた無償化後の子育て支援施策について検討してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、健康福祉部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 健康福祉部長 佐藤貴史(健康福祉部長は2021年3月まで)

私から、高齢者に優しいまちづくりについての御質問に関しまして、まず、3点御答弁申し上げます。初めに、高齢者の生活支援体制の確立についてでありますが、エイジフレンドリーシティとは、高齢者に優しいまちが、あらゆる世代に優しいまちになるという趣旨から、高齢者の視点を意識したまちづくりを進めるためにWHOが2007年に提唱した概念です。そこで、御質問の高齢者の生活支援体制の確立についてでありますが、介護保険法では、市町村は、高齢者の地域における自立した日常生活の支援や介護予防等に係る体制の整備を促進することが定められております。当市におきましては、江別市地域福祉計画を基本に、江別市高齢者総合計画の中で、住みなれた地域で人生の最期まで暮らしていける体制づくりという基本目標を定めるとともに、生活支援サービスの充実という施策を掲げております。具体的には、住宅のバリアフリー化の支援、在宅高齢者等給食サービスによる配食と安否確認、緊急通報装置の貸与、除雪が困難な高齢者を対象にした福祉除雪などの各種サービスを実施し、高齢者の安全・安心な生活の支援に取り組んでいるところであります。今後におきましても、社会福祉法人江別市社会福祉協議会や地域包括支援センター等の関係機関、自治会や民生委員などと連携しながら、高齢者の生活支援体制の整備に努めてまいりたいと考えております。次に、外出機会の創出についてでありますが、高齢者が生きがいを持って生活するには、家に閉じこもることなく、社会参加や地域とのつながりを持って暮らすことが重要と認識しております。当市では、江別市高齢者総合計画において、社会参加・自己実現を通して健康で生き生きと暮らしていける環境づくりという基本目標を定め、高齢者の就労支援、生涯学習・文化活動・スポーツ活動等の促進、地域交流の促進等に取り組むこととしております。例えば、公益社団法人江別市シルバー人材センターへの支援、江別市蒼樹大学・えべつ市民カレッジの開催、高齢者クラブ活動への補助を実施しているほか、高齢者が体操や茶話会などを行う通いの場の創出支援に取り組んでおりますが、今年度は、新たに通いの場マップを作成し、民間団体等が行うさまざまな活動の周知に努めているところであります。高齢者にとりましては、趣味活動、就業、ボランティア、地域住民との交流などさまざまな目的が外出につながるものでありますことから、市といたしましても、これらの機会や情報の提供を通じて、外出の機会創出を支援してまいりたいと考えております。次に、高齢者が支える活動の場づくりについてでありますが、高齢者が尊厳を保ち、生きがいを持って暮らしていくには、単に支えられる存在としてではなく、地域の中で自分なりの役割を持ち、人に必要とされ、認められることが重要と考えております。市では、高齢者の生活支援の充実とボランティア活動の推進に向けて、生活支援スタッフ養成研修を平成29年度から実施しておりますが、受講者の半数以上が65才以上の方であり、高齢者が支える活動を始めるためのきっかけとなっているところであります。また、市では、高齢者みずからが介護予防の普及啓発や支援に取り組む介護予防サポーターを養成しておりますが、現在、この介護予防サポーターを中心として、住民が主体的に集まり、体操等に取り組む通いの場づくりを進めているところであります。さらに、先ほどもお答えいたしましたとおり、今年度はサロンやサークル等も含め市内191の活動を紹介した通いの場マップを作成し、広く御案内しているところでありますが、市といたしましては、引き続き、こうした高齢者が支える活動の場が広がるような取り組みを進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

答弁 企画政策部長 北川裕治(企画政策部長は2019年12月まで)

私からは、今後の高齢者の交通手段の展望について御答弁申し上げます。当市では、路線バスが公共交通網における大きな役割を担っており、高齢者の買い物や通院などに多く利用されているものと認識しております。一方、利用者の減少や乗務員不足などにより、バス路線は全国的に減少傾向にあり、当市でも高齢者の移動を含め、今後どのように交通手段を確保していくかが課題であることから、平成28年度に江別市地域公共交通活性化協議会を設置し、持続可能なバス路線を形成するための協議を重ねてまいりました。この協議に基づき、本年6月には江別市地域公共交通網形成計画、江別市地域公共交通再編実施計画を策定し、さらに10月には、バス路線再編を実施したところであります。また、高齢者等の移動を支援するため、今月からモデル事業として、江北地区におきまして、地元が事業主体となったデマンド型交通の実証運行が始まったところであり、市といたしましては、この事業を支援するとともに、連携して運行状況等を検証してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、市といたしましては、今後とも路線再編後の利用実態やニーズ、バス事業者の供給体制などを踏まえながら、引き続き、江別市地域公共交通活性化協議会を通じて、バス路線の維持や利便性向上に関する協議を重ねるほか、江別市地域公共交通網形成計画に基づき、高齢者の移動、外出を支援する制度の導入可能性について検討してまいりたいと考えております。以上でございます。

答弁 健康福祉部長 佐藤貴史(健康福祉部長は2021年3月まで)

続きまして、コミュニティー活動に対する支援についてでありますが、高齢者にとって、豊かな人生経験を生かし、住民同士や地域内の交流を持つことは、生きがいを持った生活や認知症予防のために大切なことと考えております。市では、自治会が地域の独居高齢者などを見守る愛のふれあい交流事業や高齢者クラブによる交流活動を支援しているほか、市内4カ所に設置している地域包括支援センターでは、各圏域ごとに自治会や高齢者クラブなどの団体が集まる場に出向いて介護予防の講話を実施するなど、住民同士の交流や活動の促進を支援しております。また、地域包括支援センターでは、生活支援コーディネーターが介護予防サポーターと連携し、地域における通いの場の創出や支援に取り組んでいるところであり、住民から活動の場の立ち上げについて相談を受けた際には、住民同士の話し合いの場に参加したり、体操や認知症予防に関する講師を派遣するなど、コミュニティー活動の創出や活性化を支援しているところであります。市といたしましては、今後も、自治会や高齢者クラブなどと積極的にかかわりながら、コミュニティー活動の支援に努めてまいりたいと考えております。次に、生活支援コーディネーターのサロン活動への取り組みについてでありますが、介護保険法では、多様な生活支援・介護予防の充実に向けて、生活支援の担い手の発掘・養成や地域資源の開発・連携づくりを行う生活支援コーディネーターを市町村が配置することを定めております。市では、平成29年度に地域包括支援センターと社会福祉法人江別市社会福祉協議会にコーディネーターを配置し、自治会や高齢者クラブ、民生委員等から活動状況をヒアリングするなど、情報収集を進めております。現在、コーディネーターは、地域課題の把握と住民の活動意欲の醸成を図るため、自治会役員等とグループワークを行う地域フォーラムを各地域で実施しており、平成29年度は延べ54回、990人、平成30年度は9月末までに25回、484人が参加し、地域の課題と住民が担う役割や活動等に関する活発な意見交換がなされているところであります。今後は、グループワークを実施した団体と介護予防サポーターや生活支援スタッフ養成研修の受講者などとのマッチングを図り、通いの場など、さまざまなサロン活動の創出や支援に取り組んでまいりたいと考えております。続きまして、自殺対策について御答弁申し上げます。初めに、江別市における自殺問題の特徴についてでありますが、国の自殺総合対策推進センターが分析したデータによりますと、当市の自殺者数は、平成24年は25人、平成25年が18人、平成26年が21人、平成27年が14人、平成28年が24人となっており、その年によって増減がありますが、5年平均では年間20.4人となっております。また、人口10万人当たりに換算した自殺死亡率では、平成24年から平成28年の5年平均で16.9%となっており、全国平均の19.6%や、全道平均の20.9%と比較して、やや低い数値となっております。自殺総合対策推進センターの分析によると、全国的には、平成15年の3万4,427人をピークとして、自殺者数は減少傾向にあるものの、20歳未満の自殺者数はおおむね横ばいであり、若年層の自殺が深刻な問題とされております。一方、当市の自殺者の特徴ですが、60歳以上の男女で無職、同居親族ありの自殺者の割合が、全国平均に比べ10%ほど高い32.4%を占めている状況にあることが挙げられます。次に、自殺者を減らすための取り組みについてでありますが、市ではこれまでもえべつ市民健康づくりプラン21に基づき、地域全体の心の健康づくりや、見守りの力を向上させるための取り組みを進めてまいりましたが、平成28年に改正された自殺対策基本法と国の自殺総合対策大綱に基づき、本年8月27日に副市長を本部長とする江別市自殺対策推進本部を設置し、現在、国の策定マニュアルに基づき、自殺対策の重点施策項目を定めた江別市自殺対策計画の策定作業を進めているところでございます。計画では、重点施策として高齢者の居場所づくりを初めとする地域とのつながりの構築について、通いの場を活用した取り組みや情報発信を進めるとしているほか、生活困窮者・就労者に対する相談支援の充実として、生活困窮者等の相談窓口である、くらしサポートセンターえべつなどの相談窓口の周知や、企業に出向いてのメンタルヘルスを初めとする健康教育等を進めていくこととしております。今後は、これまで個別に取り組んできた各事業について、江別市自殺対策計画に基づき、総合的に対応していくとともに、課題となっております高齢者の自殺対策について重点的に取り組んでまいります。次に、メンタルヘルスチェックの導入についてでありますが、メンタルヘルスチェックシステムは、広く市民が、自分自身の心と体の健康状態を確認するきっかけづくりとしては、有効なものであると認識しております。市といたしましては、市民が手軽に利用できるセルフチェック機能のほか、チェック後に個別の相談支援につなげていく仕組みづくりが重要であると考えておりますことから、今後、その手法等について調査研究してまいりたいと考えております。私からは以上でございます。

答弁 総務部長 後藤好人(総務部長は2021年3月まで)

私からは、各種徴収の取り組みについて御答弁申し上げます。初めに、公債権や私債権の徴収に当たっての庁内連携についてでありますが、本市においては、市税や負担金、使用料などの収納業務を担当する課で構成する庁内収納関係課連絡会議を平成21年1月に設置して、徴税部門の納税課が事務局となり、収納業務や滞納整理などに関する手法について、庁内だけでなく先進地における事例も参考にしながら、定期的に会議を行っております。具体的には、滞納者との折衝方法や督促後の強制執行の手法に関する実例を交えた勉強会の開催や日本弁護士会が主催する公金債権セミナーの内容について議論するなど、徴収率向上のための実務的な内容となっております。今後におきましても、庁内収納関係課連絡会議を通して庁内の連携を図ってまいります。次に、債権管理条例の制定についてでありますが、債権管理条例は、一般的に自治体が保有する債権の取り扱いについて統一的な基準を定め、債権管理の一層の適正化を図り、債権管理の一元化による迅速な債権回収が期待される利点があります。その一方で、既に条例を制定した他自治体では、条例で管理すべき債権の範囲の設定や強制徴収のできない公債権や私債権における民事執行手続の煩雑さなどにより、条例制定後の各部署の組織体制や職員体制が課題になっていると聞いております。市の現状といたしましては、文書催告を初めとして、コールセンターを活用した電話催告やコンビニ収納などにより、現行体制においても収納率の向上が図られているところであります。いずれにいたしましても、債権管理条例制定の必要性を認識しておりますことから、今後とも、市民負担の公平性の確保や収納率の向上のために、条例制定時に管理すべき債権の範囲設定や職員体制などについて、庁内で検討を進めてまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 相馬芳佳

再質問をさせていただきます。件名1の高齢者に優しいまちづくりについてのうち、項目3の高齢者が支える活動の場づくりについて再質問をいたします。地域で過ごす時間が多く、地域のさまざまなことに関心の向く人々が一貫して増加する時代に入ったと述べている識者もいます。身近な道路、公園を散歩している途中に清掃活動に取り組んでいる方、子供たちの登下校を毎日見守る防犯パトロール、行政が担い切れなかった役割を補ってくれる身近な実例です。高齢者が支える地域社会をつくっていくことが人生100年時代に求められていると思います。そのときに地域活動に関心があっても、きっかけやどこに行けばよいかわからないから参加できない、参加していない高齢者が少なくありません。特に定年退職した男性にとって、地域にデビューするためには生活支援スタッフ養成研修は、格好のきっかけになると思います。つきましては、生活支援スタッフ養成研修の受講者数と内容、そして受講者へのフォローを含めた今後の計画推進について、どのようにお考えかお伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 佐藤貴史(健康福祉部長は2021年3月まで)

再質問に御答弁申し上げます。生活支援スタッフ養成研修の受講者数と内容及び受講者へのフォローを含めた今後の計画推進についてでありますが、研修の受講者数は、平成29年度は33人、平成30年度は26人で、そのうち男性は約4割となっており、研修内容は、地域における自助・互助の重要性や、高齢者への接し方に関する講義のほか、介護事業所での実習などであります。また、市では、活動に参加するためのフォローアップが必要と考えておりますことから、今年度は、地域活動の紹介や受講者の交流を目的とした研修を実施しており、その結果、受講者の約半数は、介護施設でのボランティアなどさまざまな活動に参加しているところであります。今後は、市内ボランティア団体とのマッチングや活動している受講者の体験報告会などの取り組みを予定しており、受講者が活動に参加しやすい環境の醸成に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 相馬芳佳

要望といたしまして、参加するという意思を持ってくださる方のフォローアップ、さらにどのようなことができるのかという具体的な提示、このような活動の場があるということを市の広報などでお知らせしていただきたいと思います。もう1点、件名1の項目6生活支援コーディネーターのサロン活動への取り組みについて要望いたします。秋田県秋田市に伺うまでは、江別市でこのような活動をされていたという情報を持っておらず、大変恥ずかしい思いをいたしました。勉強不足だったと深く反省しておりますが、実際に社会福祉法人江別市社会福祉協議会で生活支援コーディネーターの方たち、そしてサロン活動の取り組みについて、2年余りの活動を伺ったときに江別市として大変活発に行われている実態を目の当たりにすることができました。地域包括支援センター4カ所との協働ということで、地域包括支援センターの方々も実際にいろいろな場に出て、活動をしてくださっていると伺いましたが、いかんせん地域包括支援センターにしても相談業務等、たくさんの課題を抱えております。人員の増員、あるいは拡充についても、ぜひお考えいただきたいと思います。次に、件名2の子育て支援政策についてのうち、項目2の保育料無償化について再質問いたします。答弁の再確認とさせていただきますが、2019年度の江別市の保育料の徴収について、流れを改めてお伺いいたします。また、認可外保育や預かり保育の掌握の取り組みについてもお伺いいたします。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

再質問にお答え申し上げます。2019年度の保育料の算定の流れでございますが、無償化実施までは、現行どおりの保育料算定としておりまして、無償化後については、対象とならないゼロ歳児から2歳児までの住民税課税世帯について、国の新たな制度を踏まえ、検討してまいりたいと考えております。また、認可外保育や預かり保育につきましては、国から制度の詳細が示され次第、認可外保育施設の所管である北海道との情報共有や預かり保育を実施する各施設の状況把握等、無償化の実施に向け、速やかに必要な対応を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 相馬芳佳

次に、件名3の自殺対策についてのうち、項目3のメンタルヘルスチェックの導入について再質問をいたします。国は、自殺予防の市町村での事業に対して、地域自殺対策緊急強化交付金を運用してきたと思います。質問いたしましたセルフチェック機能の導入についても、先進地では麻生内閣時、都道府県に当面3年間の対策に係る地域自殺対策緊急強化基金を創設いたしました。地域の実情を踏まえて自主的に取り組む地方公共団体の対策や民間団体の活動等の支援により、地域における自殺対策力を強化する目的で、平成21年度補正予算100億円、補助率10分の10で地方負担なし、平成21年度から平成23年度までの3年間で実施し、平成27年度からは地域自殺対策強化交付金を財源のよりどころとし、各地方公共団体は懸命な取り組みを実施し、このこころの体温計についても導入に当たって、先進地では100%の補助率で実施しているところもございました。このような国や北海道からの補助金等の運用についてお考えになったのか、お伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 佐藤貴史(健康福祉部長は2021年3月まで)

再質問に御答弁申し上げます。先ほど御答弁いたしましたとおり、市では、江別市自殺対策計画に基づき、市民が手軽に利用できるセルフチェック機能のほか、チェック後に個別の相談支援につなげていく仕組みづくりが重要であると考えております。今後、その手法等の調査研究と合わせ、これまでも市の自殺対策の取り組みにおいて活用している北海道の地域自殺対策強化事業費補助金のほか、国の地域自殺対策緊急強化交付金の活用も含め、検討してまいりたいと考えております。以上でござます。

出典:江別市議会 平成30年第4回定例会 2018年12月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる