江別市議会 平成29年第1回定例会 2017年3月7日
(1)出産前後の母子への支援について/(2)水道事業について/(3)発達障害者支援体制整備事業について/(4)市営住宅における福祉サービスの提供について
2017年3月7日、江別市議会の一般質問で、相馬芳佳議員が「出産前後の母子への支援について」「水道事業について」「発達障害者支援体制整備事業について」「市営住宅における福祉サービスの提供について」について質問し、市長 三好昇、健康福祉部長 真屋淳子、建設部長 安藤明彦、水道部長 松田俊樹が答弁しました。
- 質問者
- 相馬芳佳 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、健康福祉部長 真屋淳子、建設部長 安藤明彦、水道部長 松田俊樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 相馬芳佳
議長のお許しをいただきましたので、通告に従い順次質問いたします。1件目は、出産前後の母子への支援についてお伺いいたします。1月22日に閣議決定されました来年度予算案においては、既に法定化され予算も恒久化されている日本版ネウボラの事業に加え、新たに産婦健康診査事業が創設されることとなりました。具体的には産後2週間と1カ月の2回、母体の健康をチェックするもので、日本版ネウボラの切れ目のない支援の一環です。今までの産後ケアには医療行為が含まれないこととなっており、この事業を行うことにより、産後ケアを受けなければならない対象者もより明確になります。出産後の母親が育児への不安や重圧などによって精神的に不安定になる産後うつは、新生児への虐待を招くおそれもあります。こうした事態を防ぐには産後2週間や1カ月などの時期に産婦健診を行い、母体の回復や授乳の状況、精神状態を把握して適切な対応を行うことが重要とされます。新たな助成事業は、産後ケア事業を行う市区町村が対象で、健診1回当たり5,000円を上限に2回分まで助成します。助成にかかる費用は、助成事業を導入する市区町村と国が半分ずつ負担することとなります。産後ケアは、助産師ら専門家による母体・乳児のケアや育児相談・指導などが受けられるサービスで、2016年度は全国1,741市区町村のうち、180ほどの自治体が実施。2017年度予算案では、これを240自治体へと広げるための予算が計上されています。実施に当たり、地方負担も2分の1発生し、産後ケア事業を実施していることなどが一定の要件とされていますが、1項目めとして、江別市として積極的に取り組むお考えはありますか。お伺いいたします。2項目めとして、新生児聴覚検査について、都道府県単位で推進体制を整備するに当たって、国が補助する事業も新設されます。長崎県などでは、こうした体制が整備されていることにより、県内の全ての自治体で新生児聴覚検査が実施されています。一方、新生児聴覚検査の推進体制整備では、都道府県が同検査について、関係機関による協議会を設け、研修会の実施や普及啓発に取り組んだ場合、国が経費の半分を負担します。2017年度予算案に必要経費が盛り込まれています。新生児の聴覚障がいは1,000人に1人から2人の割合でいるとされていますが、早期発見と適切な支援により影響を最小限に抑えることができます。しかし、新生児聴覚検査の実施主体である市区町村のうち、検査結果を把握できているのは2015年度で68.8%、初回検査の公費負担を実施しているのは6.8%にすぎません。先天性の聴覚障がいの早期発見に向けて、新生児聴覚検査の推進体制を整備すべきと考えますが、いかがお考えかお伺いいたします。3項目めは、不育症への助成を江別市として取り組むことについて、お考えをお伺いいたします。不育症については平成24年にも質問いたしましたが、今回、妊娠後に流産や死産を繰り返す不育症に悩む夫婦に対し、北海道が治療費や検査費を一部助成する方向で検討していること、札幌市は北海道とは別に独自に助成する形式をとる見込みがあることが報道されました。投薬や外科手術などの適切な治療をすれば8割は無事に出産できるようになるそうですが、不育症の検査や治療は保険適用外が多く、費用も高額となっています。この助成についての江別市のお考えをお伺いいたします。2件目、安定的な水の供給を確保するための水道事業についてお伺いいたします。国では通常国会で水道法改正を目指しています。改正の主なポイントは、一つ目、都道府県による広域連携の推進、二つ目、水道台帳の整備などの適切な資産管理の推進、三つ目、持続可能な水道料金の設定、四つ目、コンセッション方式の導入、五つ目、指定給水装置工事事業者制度に更新制を導入することです。そこで、当市の水道事業の現状と将来の見通しについてお聞きいたします。1項目め、水道施設の適切な資産管理を推進する上で欠かすことのできない水道台帳の整備について、江別市の現状についてお伺いいたします。日本の水インフラは高度経済成長期の1970年代に急速に整備が進んだため、今後一気に老朽化の波が押し寄せてきます。しかし、全国の管路更新率は0.76%であり、このままのペースでは全てを更新するまでに130年かかる見通しと言われています。2項目め、江別市の現段階の管路更新率の現状と全てを交換するまでにおよそ何年かかると押さえていますか。お伺いいたします。3項目め、水質の安全を確保する上で、早急な更新が必要とされている鉛管、石綿セメント管の交換について全国的に進められていますが、江別市の現状についてお伺いいたします。4項目め、耐震化の取り組みについて、江別市の現状はいかがかお伺いいたします。厚生労働省は、水道におけるアセットマネジメントについて、平成21年7月に水道事業におけるアセットマネジメント(資産管理)に関する手引きを公表し、全国の水道事業者等にアセットマネジメントの実践を促してきました。また、平成25年3月に公表した新水道ビジョンにおいては、当面の目標の一つとして、全ての水道事業者が資産管理を実施し、将来の更新計画や財政収支を明らかにすることとしています。平成24年度に厚生労働省が実施した水道事業の運営状況に関する調査の結果、全国の水道事業者等のアセットマネジメントの実施状況は全体の約30%でしたが、平成28年1月には67.5%に上がっています。5項目め、江別市のアセットマネジメントの実施状況の現状についてお伺いいたします。6項目め、平成21年度から平成30年度までの10年間を計画期間とする江別市水道ビジョンですが、残すところあと2年となりました。水道事業の今後の見通しについてお伺いいたします。3件目は、発達障害者支援体制整備事業のペアレントメンターの養成についてお伺いいたします。ペアレントメンターとは、発達障がい者の子育て経験のある親が、その経験を生かし、子供が発達障がいの診断を受けて間もない親などに対して相談や助言を行うボランティア支援者を指します。厚生労働省は、発達障害者支援体制整備事業の中で、このペアレントメンターの養成を行う自治体への支援を2010年度から開始しました。2011年度からは、発達障害者支援センターの利用者に対し、ペアレントメンターを仲介するコーディネーターの配置を進めています。また、2012年度からは、都道府県の行う地域生活支援事業にペアレントメンターの養成や発達障害者支援センター運営事業を組み込み始めました。発達障がいのある子供は、周囲から理解されにくい面があり、障がいのある子供の保護者や家族だけで悩みを抱え込んでしまう場合が少なくない。そうした状況に陥らせないためには、保護者や家族のさまざまな疑問や悩みを聞き、それに共感しながら相談に応じられる相手の存在が重要であると考え、一般社団法人日本自閉症協会は、2005年度にペアレントメンター養成講座を開設しています。講座は通常1日か2日間で、知的障がいを伴う高機能自閉症や、アスペルガー症候群などの障がいに対する知識や、幼児期から成人期までの支援のあり方などに関し、理解を深められる内容です。また、ペアレントメンターとして活動するために重要な基礎技能として、相談相手と会話しながらうまく相談に応ずる方法も教えています。講座を修了した人の多くは、在住する地域の発達障害者支援センターの協力を受けながら、個別相談、電話相談、保護者勉強会、研修会などの啓発活動、支援ツール作成などといった活動を行っています。近隣では、恵庭市でも取り組みが始められました。この取り組みについて、市のお考えをお伺いいたします。4件目は、市営住宅における福祉サービスの提供についてお伺いいたします。新栄団地の建てかえが粛々と進行して、新しい高層住宅が目に触れるようになってきました。それに伴い、ぜひとも介護施設等の充実を望む声が住民の方から寄せられるようになりました。近年、公的賃貸住宅に高齢者福祉施設が盛んに併設されています。公的賃貸住宅の建てかえに伴う高齢者福祉施設の併設、公的賃貸住宅の集会所への高齢者福祉施設導入など、さまざまなタイプの取り組みが行われており、併設の取り組みが行われている理由としては、公的賃貸住宅の敷地やストックを活用することで高齢者福祉施設の整備コストを削減できることや公的賃貸住宅において高齢化や活力低下が進んでいることから、福祉拠点・地域交流拠点の需要が高いといったことが挙げられます。我が国における高齢化の進行のもと、団地だけではなく、周辺地域の高齢化も進行しています。今後10年間は、急速な高齢化が進行するとともに、ひとり・夫婦のみの高齢者世帯の増加が予測されています。団地周辺地域の高齢者世帯では持ち家世帯が多く見られますが、高齢者のみの世帯も多く、見守りが必要な状態となることも想定されるため、周辺地域も含めた支援も必要と考えます。さらに、市営住宅は、一般住宅地よりも年齢構成に偏りがある場合が多く、団地の高齢化は、高齢者の閉じこもり、団地内コミュニティー機能の低下、孤独死といった問題を引き起こしています。1項目め、この地域の見守り体制についての江別市のお考えをお伺いいたします。市営住宅用地では、土地・建物の所有者は自治体であり、これを活用することで、効率的な福祉等サービス拠点の立地を誘導することが可能であると考えられています。また、24時間365日の支援サービスを提供することで、要介護5になっても住み続けることが可能となっている団地もあります。介護保険制度改革における施設から在宅へという流れの中で、要介護になっても住み続けられるサポート体制が求められています。さらに、一時的な体調の波により日常生活の質が低下したときでも、サポート体制があれば、状態の悪化を防ぎ自立に戻すことも可能と考えられます。公的住宅団地に福祉サービス拠点が立地されることで、団地居住者だけでなく、地域住民に対して幅広くサービス提供を行うことが可能となり、地域における安心住空間形成に資することが可能になると考えられ、このことを踏まえ、団地の高齢者を初めとする少子、高齢社会への対応として、2項目め、地域居住者の多様な生活支援ニーズに対応できるよう市営住宅に福祉施設等のサービスを設置することについて、将来の展望を含め、お考えをお伺いいたします。以上です。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
相馬議員の一般質問にお答え申し上げます。まず、出産前後の母子への支援に関連しまして、産婦健康診査事業についてでございますが、国では、平成29年度予算案におきまして、産後うつの予防や新生児への虐待予防を図る観点から、出産後間もない産婦に対する健康診査にかかる費用を助成する事業を計上しているところでございます。産婦健康診査事業の実施に当たりましては、助産師などが専門的なケアの提供を行う産後ケア事業の実施が要件となってございます。北海道では養育支援が必要な産婦を把握することを目的に、平成16年から、医療機関より保健所及び市町村へ連絡票が送付されるシステムを構築しておりまして、早期の訪問などの対応が可能となっております。また、市におきましては、妊娠届や出生届の際に産後うつに関するリーフレットを配布するとともに、新生児訪問では母親の自己記入式の質問票を活用した産後うつや育児不安等を早期に発見し、支援が必要な産婦の把握に努め、その後の4カ月児健康診査におきましても同様の対応を行っているところでございます。なお、江別市立病院及び市内産科医院におきましても、出産後の産婦に対して同じ質問票を用いたスクリーニングを実施しておりまして、必要に応じ、市と情報交換を行い支援につなげているところでございます。いずれにいたしましても、現在実施しております妊産婦への支援を継続するとともに、産婦健康診査事業につきましては、実施の要件となる産後ケア事業にかかる必要量やその把握、その具体的な実施方法などにつきまして、市内医療機関や関係団体等から意見をいただきまして、調査・研究を今後進めてまいりたいと考えております。次に、新生児聴覚検査の推進体制についてでありますが、新生児に対する聴覚検査は、障がいを早期に発見し療育を図る上で、言語発達への影響を最小限に抑えるために重要であると認識しているところでございます。現在、新生児聴覚検査は検査機器の普及により、多くの医療機関で検査体制が整備されておりまして、市内では、江別市立病院と産科医院において実施されているところでございます。市におきましても、新生児訪問の際に母子健康手帳により検査受診の有無と、日常生活での聞こえの状況について確認するとともに、難聴を見逃さないための注意点等を説明し、場合によっては医療機関等を紹介しているところでございます。また、4カ月児健診、1歳6カ月児健診、3歳児健診では、問診票や家庭での簡単な聴力検査の結果についても確認をしまして、医師の診察により、必要な場合には精密検査を勧めているところでございます。なお、国では、聴覚障がいの早期発見と療育がより図られるよう、都道府県における推進体制の整備について予算化しているところでございますので、今後の北海道における整備状況などを注視してまいりたいと考えております。次に、不育症への助成についてでございますが、不育症とは、平成24年3月に厚生労働省の研究班がまとめた不育症相談対応マニュアルやそれに伴う不育症管理に関する提言によりますと、2回以上の流産、死産、あるいは、早期新生児死亡の既往がある場合を言うと定義されております。不育症の原因となり得る因子はさまざまでございまして、検査の結果、異常が見つからない、治療方法についても有効性の確認が不十分である点など、いまだ、研究の経過を見守る段階であるとされております。また、当市におきましては、江別市立病院において、不妊症の不妊治療を実施できる施設整備を行いまして、市内で不妊治療を行うことができる環境を整えてきたところでございますが、現在、休止中でございまして、再開に向けて努力しているところでございます。なお、現在、北海道では各保健所に女性の健康サポートセンターを設置しておりまして、不妊症や不育症に関する相談事業を実施しております。また、平成29年度から不育症治療助成も開始すると聞いておりまして、現在、道議会で審議中と伺っております。市といたしましては、北海道の相談事業や今後実施される予定の不育症治療助成制度が有効に活用されますよう、情報提供やPRを積極的に実施してまいりたいと考えております。次に、市営住宅における福祉サービスの提供に関連しまして、福祉施設等の設置についてでありますが、市営住宅団地の中で、最も高齢化が進んでいる新栄団地及び野幌団地の高齢化率は約50%となっております。このため、現在進めております新栄団地建替事業では、基本計画におきまして、まちなか居住によるにぎわいのある住環境づくりを進め、野幌団地を新栄団地に集約し、住棟を高層化することにより、確保された用地には、高齢化社会に向けた対応としまして、福祉施設などを誘導する計画案となっております。その施設につきましては、今後、新栄団地建替事業の進捗に合わせ、地域の置かれている状況などを踏まえ、施設の内容や誘導方法などについて、福祉関連計画との整合性を図りながら、庁内協議を進めてまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、健康福祉部長ほかをもってお答え申し上げます。
答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)
私からは、発達障害者支援体制整備事業についてのペアレントメンターの養成について御答弁申し上げます。発達障害者支援体制整備事業についてのペアレントメンターの養成についてでありますが、ペアレントメンターは、自閉症や学習障がい等の発達障がいのある子供の子育て経験のある方が、その経験を生かして、子供が発達障がいの診断を受けて間もない親などに対して相談支援、助言を行うものであり、国は、地域における支援の強化を目的として、平成22年度から都道府県及び政令市のペアレントメンター養成研修開催を支援しております。北海道では、平成25年度から各地でペアレントメンターの養成研修を開催し、御指摘の恵庭市の事例も北海道の事業に協力する形で開催されていると聞いておりますが、これまで北海道が主催したペアレントメンターの養成研修の受講者73名につきましては、平成29年度から希望者の登録及び活動が開始されるとのことであります。御質問のペアレントメンター養成に対する市の考えについてでありますが、地域における家族支援の充実は、障がいの種類にかかわらず重要なことと認識しておりますことから、北海道の取り組みを初め、他市町村の実施事例などを把握しながら研究してまいりたいと考えております。私からは以上であります。
答弁 建設部長 安藤明彦(建設部長は2018年3月まで)
私からは、市営住宅における福祉サービスの提供についての御質問のうち、市営住宅での見守り体制について御答弁申し上げます。現在、市が実施しております全市的な見守りの取り組みといたしましては、民生委員が行う日ごろからの見守り・訪問活動を初め、有償ボランティアが電話を掛けて状況を確認する、お元気コールや、食事の配達時に安否確認を行っている、在宅高齢者給食サービス事業など、さまざまな事業を実施しているところであります。また、生活協同組合コープさっぽろや市内郵便局、株式会社セブン-イレブン・ジャパンなど、民間事業者の方々と見守り活動に関する協定を結び、地域全体で支援を必要とする方々を重層的に見守る体制づくりを進めているところでございます。御質問の市営住宅における見守りとしては、全市的な見守りのほかに、各団地に自治会の推薦を受けた管理人を配置し、異変があった場合には、管理人から連絡が来ることとなっており、また、家賃徴収職員や修繕担当職員が各団地を巡回し、異変に気づくよう努めているところでもあります。議員御指摘のとおり、市営住宅では、高齢者世帯の割合が高い状況にありますことから、今後とも入居者の見守りや安全確保について、配慮してまいりたいと考えております。私からは以上でございます。
答弁 水道部長 松田俊樹(水道部長は2017年3月まで)
私から、水道事業について御答弁申し上げます。初めに、水道台帳の整備についてでありますが、水道施設の計画的な更新や円滑な維持・修繕には、各施設の情報を適切に把握することが必要不可欠であります。江別市におきましても、上下水道施設マッピングシステムにより、管種、口径、布設年度など、水道管のさまざまな情報を一元的に管理しているほか、浄水場やポンプ場など施設内の機器類につきましても、機器台帳を整備するなど適切に管理しているところであります。そこで、水道法の改正により義務化が予定されている水道台帳の整備につきましては、現時点では整備方法や記載内容などは明らかにされていない状況ではありますが、その整備に当たっては、マッピングシステムや機器台帳などの活用により対応してまいります。次に、管路の更新についてでありますが、江別市では、平成23年度に策定した基幹管路等耐震化計画に基づき、古い管路から順に更新することを基本として、優先度・重要度を考慮しながら計画的に更新工事を実施しているところであります。御質問の管路更新率につきましては、市内に布設されている管路の総延長に対する、単年度で更新された延長の割合を指標としているため、対象となる管路の大きさや施工条件などにより更新にかかる費用が異なることから、年度によって増減はありますが、平成26年度は1.27%、平成27年度は1.0%となっております。次に、全てを交換するまでにかかる年数についてでありますが、管路の使用年数につきましては、土質、地盤などの埋設状況などにより、80年程度まで可能なものもありますが、法定耐用年数の1.5倍に当たる60年を基本的な更新サイクルに設定し、更新工事を進めているところであります。したがいまして、交換を一巡させるためにかかる年数は60年という計算になりますが、その傍ら、順次老朽化が進み、2巡目の交換が必要になっていきます。これを繰り返し継続していくことから、可能な限り、各年度の交換数の平準化を図りながら、更新工事を続けてまいりたいと考えております。次に、鉛管と石綿セメント管の更新についてでありますが、鉛管につきましては、創設以来使用した実績がなく、石綿セメント管につきましては、昭和45年まで、主に大麻団地造成に伴う配水管の布設などに使用しておりましたが、平成5年度から実施した石綿セメント管更新事業により、平成9年度までに全て交換を終えております。次に、水道管の耐震化についてでありますが、江別市では、老朽管の更新に合わせて、管同士をつなぐ継ぎ手が、地震によって地盤が変動しても、外れにくい構造となっている耐震管を採用することで、耐震化を進めております。この耐震管につきましては、平成13年度から地盤条件などにより段階的に採用し始め、現在では、管路の新設及び老朽管の更新において、全面的に採用しているところであります。管路耐震化率につきましては、平成26年度末時点で、全国平均13.8%に対し10.5%であり、平成27年度末時点では11.7%であります。今後におきましても、老朽管の更新に合わせて着実に耐震化を進めてまいります。次に、アセットマネジメントについてでありますが、江別市では、国が公表した手引に基づき、平成21年度から現有資産に関する更新需要を把握するために、アセットマネジメントに着手し、その後、平成23年度には、水道部内にワーキンググループを設置して、施設の更新需要等を精査したほか、水需要予測の見直しなども行い、資産管理を実施してきたところであります。今後におきましても、適宜精査し、アセットマネジメントに基づき、持続可能な水道事業を進めてまいりたいと考えております。次に、水道事業の今後の見通しについてでありますが、水道事業につきましては、江別市水道ビジョン及び水道事業中期経営計画に基づき、安全で良質な水道水を安定的に供給していくことを目指して、各事業に取り組んできたところであります。しかしながら、経営の根幹となる給水収益は、少子高齢化による人口減少と節水型機器の普及により、予想を上回るペースで減少を続けており、その一方で、基幹管路の耐震化や施設・設備の更新などの経費については増加傾向にあります。さらには、平成26年の大規模断水災害を契機として、災害に対する備えを強化する必要もあり、これらのことから、現在の経営状況は極めて厳しいと認識しており、このたび、平成30年度までの中期経営計画を見直し、所管の常任委員会に御報告申し上げたところです。そこで、平成31年度以降の見通しでありますが、これまでと同様に給水収益の減少は今後も続くと見込まれるほか、基幹管路耐震化や老朽配水管更新など、事業量の増大が予想されるため、経営環境はますます厳しくなると考えられます。いずれにいたしましても、現在進行中の水道ビジョン及び水道事業中期経営計画の策定作業の中で、今後予定されている水道法の改正なども踏まえ、業務量・収支の見通しについて十分精査してまいりたいと考えております。私からは以上でございます。
再質問 相馬芳佳
それでは再質問をさせていただきます。件名1、出産前後の母子への支援についての項目3、不育症への助成について再質問をいたします。答弁として、北海道の相談支援事業や今後実施される不育症治療助成制度が有効に活用されるよう、情報提供やPRを積極的に実施していくとあります。人口12万人の当市において、産婦人科が診療再開し、さらに不妊治療ができる環境が整備されたとき、江別で産むというポスターにどれだけ励まされた市民がいたことでしょう。当市の出生数は平成23年から700名を切るようになりました。その中で、不妊治療では、平成23年3月から平成28年6月末に休止するまでに35件の妊娠、25人のベビーが誕生したことは、子供の親だけでなく、周りにも多くの喜びを届けてくれました。諸事情により、今は休止となっていますが、悩みを抱えた方にとってかけがえのないものだったと思います。不妊症については、対象の数を押さえることが難しい現状とお聞きしました。デリケートな問題であり、オープンにできないともお聞きしました。不育症に至っては、妊娠した後に何度も流産を繰り返す母親にとって、一人で不安等を抱える御相談を私もお受けしております。家族の支援はもちろんありますが、同じ不安や心配を抱える方たちの場を江別市として設けてはいかがでしょうか。北海道の助成制度の有効活用だけでなく、市としての独自の取り組みについてのお考えを再度お伺いいたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
再質問にお答え申し上げます。不育症に対する市の取り組みということでございますが、不育症は不妊症に比べますと、社会的な認知度がまだ低いという状況であり、また、病気の性格上、不育症の相談を受けるためには、専門的な知識が必要であります。さらには相談者にとりまして、プライバシーへの配慮といったようなことも必要であるとされております。そこで、市独自の取り組みということでございますけれども、先ほどもお答え申し上げましたが、まずは、専門職が女性のさまざまな健康上の悩みや不安に対応するために、保健所に設置されております女性の健康サポートセンターを有効に活用すること、さらに今後、実施される不育症の治療助成制度についての情報をPRしていくということをまず考えてまいりたいと考えております。また、市といたしましても、保健所・専門医療機関などの方々と連携しまして、各種イベントや相談事業等におきまして、まずは、不育症に関する正しい知識普及に努めてまいりたいと考えております。その後にさまざまな形で検討していきたいと思っております。以上でございます。
再質問 相馬芳佳
次に、件名2、水道事業についての項目5アセットマネジメントについて再質問をいたします。なかなか私も覚え切ることができないのですが、アセットマネジメント、資産管理とは、国民の共有財産である社会資本を、国民の利益向上のために、長期的視点に立って、効率的かつ効果的に管理運営する体系化された実践活動であるというふうに言われています。社会基盤の場合は、その更新周期がさらに長期間に及ぶにもかかわらず、必要となる情報が逆に不足しているため、みずから内部統制の仕組みをつくる必要があり、このためには管理会計を用いたシステム構築が必要不可欠となります。この必要となるシステムこそがアセットマネジメントシステムであり、その導入が水道事業継続の鍵になると言われています。点検データがほとんど蓄積されていないことがあり、特に資産の半分以上を占める管路については、定期的な維持管理が行うことができないメンテナンスフリーとなっており、その一方で、経年劣化により漏水や破損事故の危険性が高まります。モニタリングについても、現実的な掘削を伴わない手法についてどうされているのか。構造物についても、施設休止を伴う調査が必要となることから、この点検データは限られているというふうにも言われています。アセットマネジメントにおいては、劣化予測が極めて重要な役割を占め、その精度が全体のマネジメントにおける事前評価や事業計画を策定する上で大きく影響を与えると言われています。この劣化予測について、先ほどの御答弁では、ワーキンググループ等の中で精査されているというような御答弁があったかと思いますが、どのように取り組んでいらっしゃるのか、再度お伺いいたします。
答弁 水道部長 松田俊樹(水道部長は2017年3月まで)
再質問に御答弁申し上げます。管路や構造物における劣化予測の取り組みについてでありますが、管路につきましては、施工年、管種、工法、土質、地盤などの諸条件を総合的に勘案して、劣化を予測し、必要に応じて実際に試掘を行い確認しているところであります。また、構造物につきましても、日常点検の中で劣化の状態を確認しているほか、運転を停止させて詳細な点検も行っており、配水池については、定期的な内部清掃に合わせて劣化調査を行っているところであります。今後におきましても、点検手法など技術開発の動向を注視しながら、適切に対応してまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 相馬芳佳
項目6、水道事業の今後の見通しについて再質問をいたします。先ほどまで5点について、さまざまお伺いをしてまいりました。全国の水道について、さまざまな問題を抱えて運営されている中で、江別市としてはきちんと手を打たれて、水道事業を運営されているという理解をいたしておりますが、受益者負担を原則とする水道事業においては、施設の更新には相応の負担が必要であることについて、水道利用者の理解を得るための情報提供を適切に行っていく必要があることは、言うまでもありません。今回、新たな水道ビジョン策定の中で、この水道利用者の考えや声をどう取り入れていくか再度質問をいたします。
答弁 水道部長 松田俊樹(水道部長は2017年3月まで)
再質問に御答弁申し上げます。新たな水道ビジョン策定の中で、水道利用者の考え方や声をどう取り入れていくかについてでありますが、新たな水道ビジョンの策定手順やスケジュールにつきましては、現在、ワーキンググループで調整中であり、市民アンケートによる意識調査、パブリックコメントの実施、上下水道事業運営検討委員会での協議を行う中で、水道利用者の御意見を伺ってまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 相馬芳佳
要望を1点、件名3、発達障害者支援体制整備事業について、項目1のペアレントメンターの養成について要望といたします。ペアレントは親、メンターは信頼できる相談相手という意味があります。昨年の特別支援学級親の会の総会に参加をさせていただき、いつもは要望の取りまとめという流れだったのですが、初めてグループに分かれての懇談会が開かれました。本当に短い時間だったのですが、親の立場で子育てにかかわったそれぞれの方の思いがあふれ、このような情報交換の場が不足しているということを実感いたしました。先日、恵庭市にも行ってまいりました。子ども発達支援センターの担当の方からこのペアレントメンター事業についてお伺いしてまいりました。答弁にもありましたが、北海道の事業でございます。北海道内の実施状況は、平成25年に釧路市、旭川市、次の年に帯広市と今までに8市で実施されております。昨年の恵庭市での開催は、北海道と当該事業に係るやり取りの中で、石狩管内での実施となったそうです。石狩管内ということなので、江別市も含め、各市町村にも案内があったとお伺いいたしましたが、今回の25名の参加者は、16名が恵庭市在住の方、江別市の方までの把握はできませんでしたが、中には、2日間の日程に毎日、新ひだか町から来られた方もいらっしゃったとお伺いいたしました。研修講座は、ベーシックとなるものを1回、半年くらいの期間をおいてフォローアップということで、2段階での受講が必要となります。北海道は各地域に広がっていくよう進めており、今回、年度末ではありますが、3月26日の日曜日には小樽市でも開催されます。今までは相談する立場だった方が、相談を受ける立場になることで、ペアレントメンター自身も子育ての振り返りができ、相談者に感謝される満足感を得ることができるとも言われている事業でございます。必要とされる方に情報が届き、そして後押しができる事業への取り組みをぜひとも江別市に要望をいたします。次に、件名4、市営住宅における福祉サービスの提供について、項目1の市営住宅での見守り体制について再質問をいたします。私が伺いましたところによると、市内の市営住宅1,000世帯のうち、65歳以上の単身世帯が約30%に、65歳以上で構成される世帯は42%にも上っています。特に答弁でもありましたが、新栄団地では50%以上が65歳以上のみの世帯構成となっています。これからますます何らかの支援を必要とする実情にあると推定されます。答弁では、市全体として取り組んでいる施策、民間事業者との協定も進んでいる状況が述べられました。平成24年7月、厚生労働省と国土交通省が公営住宅の管理者等に対し、福祉担当部局に対する協力や連携の実施を要請する事務連絡を発出しております。孤立死対策も含め、市営住宅における環境に配慮し、例えば、65歳以上の高齢者にひとり暮らし登録を勧奨するとともに、異常を察知した場合の情報交換の連携、団地の自治会との意見交換会の実施やライフラインの検針時に使用量の急激な変化や異常に気づいたときには連絡をしていただく等、住民の方に寄り添った見守り体制の検討を進めるべきと思いますが、お考えをお伺いいたします。
答弁 建設部長 安藤明彦(建設部長は2018年3月まで)
再質問に御答弁申し上げます。市営住宅の入居者への対応といたしましては、毎年、入居者の世帯構成、年齢、障がいの有無などの把握に努めており、単身高齢者世帯につきましては、入居者の家族や友人などとの連絡体制を整備しているところであります。今後におきましては、新たに入居者の意向を踏まえた上で、これらの情報を活用し、見守り体制の強化が図られるよう団地管理人等と協議してまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 相馬芳佳
最後の再質問でございます。項目2の福祉施設等の設置について再質問をいたします。平成35年には、新栄住宅建替事業の6棟が全て建ち、完成いたします。野幌団地の集約に伴う高層化によって確保された用地について社会福祉施設などを誘導することとなりますが、この計画は用途変更後に具体化するものなのか、今、この時点からでも市が施設を想定し、関係団体との話し合いや構想を練っていくものなのか、さらに地域住民の要望等を調査して計画立案するのか、この計画のスタート時の考え方について、再度質問いたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
再質問にお答え申し上げます。新栄団地建替事業における社会福祉施設等への誘導についてということでございますが、現時点では、計画のスタート時期などをお示しすることはできませんが、予定地内の既存市営住宅の解体撤去時期は平成32年度以降を予定しておりますことから、御質問の関係機関・関係団体との協議や地域住民の方々の要望の調査などにつきましては、それ以降を予定しているところでございます。以上でございます。