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江別市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月22日

農業と福祉の連携について

2017年6月22日、江別市議会の一般質問で、石田武史議員が「農業と福祉の連携について」質問し、市長 三好昇が答弁しました。

質問者
石田武史 議員
答弁者
市長 三好昇

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 石田武史

ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い順次質問いたします。今回は、私が以前に一般質問いたしました障がい者の農業参加について、その後の江別市の取り組みや状況を検証いたしたく、質問させていただきます。農業と福祉の連携について、以下農福連携と称しますが、1項目め、江別市の現状認識についてです。農業と福祉の連携については、農業者の高齢化と労働力不足の問題、福祉サイドからは、障がい者の増加とともに就労場所の拡大や工賃増、症状の改善など、さまざまな効果がうたわれており、近年では国や北海道でも推進の動きが高まっているところであります。江別市における農福連携については、酪農学園大学の義平教授、石狩農業改良普及センターの職員、江別市内の農業者の方々が中心となって平成23年ころワーキンググループのようなものが誕生し、その後、平成25年に障がい者の農業参加による地域の活性化を考える会が設立され、現在は江別農福連携協議会として活動を続けているところです。メンバーは農業者、福祉関係者、大学、行政、その他農業関係者などからなり、情報交換、現地視察や事例研究、シンポジウムの開催や渉外対応などを行っています。前回の質問から数年が経過いたしました。その間に日本各地で次々とさまざまな取り組みが始まっており、一つ一つその事例を挙げることは差し控えますが、それぞれの生活環境や需要などに応じて、地質を生かした農作物への作業が行われたり、冷涼な気候を生かした果樹園での作業などが行われたりしております。その作業主体も、農業者の方が障がい者施設を開設し自分の農地を作業に活用している例や、障がい者施設側で農業者の資格を取得して農作物を収穫している例など、数種類に及んでいます。北海道では、十勝管内芽室町の例を挙げますと、ここでは町長が企業訪問により本州の企業を誘致し、その企業が使用する農作物を障がい者を雇用して生育から収穫、一次加工をして出荷まで行っています。北広島市の農園では、近隣の障がい者施設と連携して、障がい者の労働力をどのように活用したら最適かを研究しながら農業経営をしています。いまや道内各地に農業分野における障がい者雇用が広がっています。平成26年1月に酪農学園大学で行われた障がい者の農業参加による地域の活性化を考えるシンポジウムにおいては、三好市長からも壇上で、非常に期待できる取り組みではあるけれども、通年雇用つまりは冬場の雇用確保が課題であるとの御挨拶をいただいております。ところで、その後今日に至るまで、江別市における農福連携の取り組みについては、江別農福連携協議会や江別市自立支援協議会の就労支援部会、各福祉事業所、農業者の方々が、情報を交換したり独自に営業活動を行うことによって、徐々にではありますが拡大してきているところです。そのような中で、江別農福連携協議会の活動としては、江別市内で生産される農作物の中で、障がい者の方々が作業できるものとして、どのような時期に、どのようなものがあるかなどを調査研究したり、福祉事業所のニーズと農業者のニーズの調整・紹介を行っています。一例を挙げますと、ブルーベリー果樹園の栽培・収穫作業や、同農園におけるその他作物の栽培・収穫作業、あるところでは、収穫したニンニクの出荷までの作業、圃場周辺の環境整備作業や収穫したタマネギの出荷までの作業が行われております。また、一部では羊毛のごみ取り作業を請け負って納品しているところもあります。そこで質問ですが、これらのことを踏まえて、江別市として江別市における農福連携について、どのように現状を認識され、実際に江別市がどのように取り組まれてきたのかお伺いいたします。次に、2項目め、今後の江別市の対応についてです。今まで述べましたように、国や北海道でも取り組みが強まり、事例研究や新聞、テレビ報道等もふえているところですが、北海道内でも最初に農福連携協議会が発足したこの江別市において、残念ながら市の取り組みが十分ではないのが実態ではないでしょうか。重ねて述べますが、江別市における農業の実態として、高齢化と労働力不足、一方で障がい者の就労先の確保は喫緊の課題であります。近隣市では、最近ですが、農福連携による障がい者等就労促進ネットワーク協議会を発足させて、市と農業者、福祉事業所などがどのようにすべきか、市が主体となって活動を開始したようです。石狩市では、農薬の使用を極力控えたい薬草栽培について、障がい者を雇用している例がありますし、今後、国の動きとしては、今までの農福だけではなく、医療とも連携するような方向性にあるようです。江別市として、農業と福祉、または医療との連携について、今後、どのような形でかかわる意思をお持ちなのかお伺いいたします。以上で、私の1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

石田議員の一般質問にお答え申し上げます。農業と福祉の連携に関連しまして、江別市の現状認識についてでありますが、江別市では酪農学園大学の教授が中心となりまして江別農福連携協議会が立ち上げられ、早くから農福連携に取り組んでおり、シンポジウムの開催や先進地の調査などの活動を行っているところであります。また、農福連携の方法には地域の特性に適したさまざまな取り組みがあり、既に市内では就労訓練の場としての活用や農作業の一部委託、農産品の加工や販売などが行われ、取り組みは徐々に広がっていると認識しております。江別市の取り組みといたしましては、障がい者と農業の連携をテーマにした大学連携調査研究事業の採択や、障がい者の農業参加による地域活性化を考える会及び江別農福連携協議会への参加、関係機関との情報交換などを行ってきたところであります。農福連携の課題といたしましては、通年での雇用確保や、今まで以上に農業者が障がい者等を受け入れることについての理解を高めていくことと考えることから、今後、さらに農業と福祉の連携を強化していくことが重要であると認識しているところであります。次に、今後の江別市の対応についてでありますが、現在、市内では障がい者の就労を支援する事業所が、農場を借りて農作業や収穫物の販売を行ったり、就労訓練として施設外で農作業を行うなど、さまざまな取り組みが行われております。また、市が平成27年度より委託している障害者就労相談支援事業により就労支援に取り組んでいるほか、生活困窮者自立支援事業においても農業との連携を始めたところであります。今後も、障がい者等の就労を支援する事業所や利用者の意見を伺いながら、江別市に合った農福連携を進めることにつきまして、江別市自立支援協議会や江別農福連携協議会、JA道央などの関係機関に働きかけてまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 石田武史

御答弁ありがとうございました。それでは2回目の質問をさせていただきます。1項目めについてです。江別市としても、農福連携は道内でもこの江別の地が早い段階から活動を開始しているという認識を持っていることはわかりました。また、農福連携の課題として、通年雇用や農業者が障がい者などを受け入れることについての理解を高めていくことが重要であると考えていることもわかりました。その上で、江別市の取り組みとして、大学連携調査研究事業を採択したことや、江別農福連携協議会へ参加し、関係機関との情報交換等を行ってきたとのことです。農福連携が、農業者にとっても、障がい者にとっても、地域の活性化にとっても重要であるということは、従前からいろいろな場所で述べられておりますし、先日のテレビ報道でもなされているところであり、関係者の間では共通認識となっているものであります。そこで質問ですが、農業者側の課題、障がい者側の課題について、具体的にどのような点があると認識されているのかお伺いいたします。次に、江別市の取り組みについてですが、私としては、今までは非常に不十分であると考えているところです。国や北海道などからのさまざまな情報は、市の担当・関連部局にも届いているはずですし、市内の農業者の情報や福祉事業所の内容、新規就農、福祉事業所新規開設などの情報は、いち早く市に届いているはずであります。それらの情報を一括して所有している機関が江別市役所であり、この活動が江別の地域にとって重要であると考えるならば、江別市としてのこの数年間の活動は非常に残念なものであったと言わざるを得ないと思うところです。そこで、2項目めについてですが、江別市としては関係者の意見を伺いながら、江別市にあった農福連携について、関係機関に働きかけていきたいということであります。1項目めについてでも述べたように、江別市としての今までの対応は評価しづらいものでありましたが、今後は、他市のように江別市が主体となって活動されることを望むものです。江別市が主体となり、関係者の協力のもとで農福連携を推進すること、さらに、例えば、農福連携により生産された農産物が江別農福連携ブランドとして出荷されることは、農業を基幹産業と位置づけ、障がい者が活躍できるまちをうたう江別市にとってふさわしいと思うところです。そこで、関係者の意見を伺うとのことですが、どのような手法で、どのような立場でお伺いになるのでしょうか。また、関係機関に働きかけるということですが、それはどのような形で行われるのかお伺いいたします。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

石田議員の再質問にお答え申し上げます。初めに、農福連携における具体的な課題についてでありますが、一般的に申し上げますと、雇用する形態においては、農業が季節に左右されて、特に北海道の場合は冬場に作業する機会がなくなるということでありまして、農業者から見ますと、冬場の作業を提供することが難しいということであります。福祉側から見ますと、訓練が継続的にされない、夏だけの訓練になってしまうということであります。そういうことからいきますと、通年での雇用が望ましいと考えておりますことから、本州とは違う形での課題があると思っております。もう1点は、障がい者の適正の見きわめについて福祉サイドから見ますと、農業者のほうには技術者がいないということであります。片や農業者のほうから見ますと、福祉側の方が来ますので、その方々を農業者としてお手伝いすることができない、また、その状況が理解できないということでございます。いずれにいたしましても、お互いの技術がなかなかマッチングできないというところが課題だと言われております。このほか江別市の問題としましては、農業と福祉の相互理解と具体的に進めていくことが不十分であったと思っておりまして、議論する場の確保が重要だと思っております。次に、関係機関にどのように働きかけていくかということでございますが、市といたしましては、通年雇用や障がい特性への配慮などの課題に対応するため、市が事務局を務めております福祉事業所を中心とする江別市自立支援協議会の就労支援部会に、JA道央など関係機関や農業者を招いて、これらの課題の解決や相互理解を深めるための論議をぜひ進めてまいりたいと考えております。その中で十分に内容をまとめ、その結果を江別農福連携協議会にお伝えいたしまして、お互いに情報を共有するという取り組みを検討してまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 石田武史

再質問に対する御答弁ありがとうございます。まず、現状認識についてでございますが、江別市における具体的な問題点について、課題のようなものをもう少しお聞きしたかったのですが、一般的な通年雇用の問題や本州と北海道の違いといったことをお答えいただきました。この間、関係者の御努力によりまして、農業に関しては通年雇用のできる作物や栽培方法・手法、また、福祉に関しても、先ほどお話ししましたような農業に特化した事業所が開設されるなど、それらの課題も克服されつつあるように思えるところです。市としても議論の場が十分でなかったと認識していらっしゃることから、今後は、庁内の連携や協議会、JA道央などの関係機関とも連携を図って、ぜひ議論を進めていっていただきたいと思うところです。また、その際には、立ちおくれていると思われますから、ぜひスピード感を持って取り組まれるよう期待するものでございます。以上で、私の一般質問を終わります。

出典:江別市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月22日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる