みんなの議会

江別市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月23日

(1)防災対策について/(2)若者の政策形成過程への参画について

2016年6月23日、江別市議会の一般質問で、裏君子議員が「防災対策について」「若者の政策形成過程への参画について」について質問し、市長 三好昇、総務部長 齊藤俊彦、生活環境部長 高橋孝也が答弁しました。

質問者
裏君子 議員
答弁者
市長 三好昇、総務部長 齊藤俊彦、生活環境部長 高橋孝也

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 裏君子

ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い順次質問いたします。質問に先立ちまして、熊本地震で亡くなられた方々の御冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。熊本地震の災害を受け、江別市としても最大限にできることの準備が必要と思いますことから、初めに防災対策について伺います。本年4月14日に発生した熊本地震の特徴は、発生後28時間以内に震度7の揺れが2度も続けて起きたこと、また、1,500回を超える余震があり、今でも終わりが見えず、難しい対応を迫られていることが挙げられます。また、熊本では大きな地震はないと思い込んでいたとの声も聞かれております。江別市においても例外ではありません。予期せぬ災害に備えた十分な対策が必要と考えます。熊本地震の発生から1カ月の状況について、熊本県災害対策本部によりますと、最大で約18万3,000人に上った県内の避難者は、5月13日現在で244カ所に約1万400人。地震による直接の死者は49人で、南阿蘇村では大学生1人が行方不明となっています。震災関連死と見られるケースは19人。車中泊を続ける人も多く、エコノミークラス症候群で入院が必要と診断された患者は計50人に上ります。住宅は約8万600棟が被害を受けております。現在、地震発生から約2カ月が経過し、発災当初の救援や避難所の開設といった局面から、復旧・復興に向けた事業が本格的に始まるようになりました。しかし、被災地が求める支援の内容は、一人一人の被災者の事情に応じて多様化・個別化が進んでいます。復旧・復興事業が本格化するに従って、新たな課題も浮かび上がってきました。被災自治体の最大の悩みは、人手不足による業務の停滞で、被災住宅の危険度を判定する作業が進んでいない自治体も多いようです。仮設住宅の入居に必要な罹災証明書の発行も難航しており、国やほかの自治体から応援の職員が駆けつけておりますが、いまだ十分ではないのが現状です。災害ごみであります災害廃棄物の処理も悩ましく、推計最大130万トンに上るとされる災害ごみを早く処理するには、市町村の枠を超えた広域処理などの体制整備が求められています。小・中学校の再開に伴い、心に深い傷を負った子供たちへのケアも急がれるところです。以上を述べて、災害時などの業務継続計画(BCP)の策定の進捗状況について伺います。業務継続計画(BCP)とは、災害時にも業務が途切れないよう、人員体制や代替施設などを事前に定めた計画で、自治体が計画をつくる場合、国が示したチェックリストに沿って施設や通信手段の確保などを行うものです。民間企業での導入もふえています。熊本地震において自治体の庁舎が使用停止になったのは、4月14日の前震直後は宇土市と大津町でしたが、16日の本震後、八代市、人吉市、益城町を加えた5市町となりました。総務省消防庁によりますと、防災拠点となる建物、全国約19万棟の耐震化率は平成27年3月現在で88.3%ですが、自治体庁舎は学校や病院に比べて低く、平均74.8%で、多くの自治体は財政事情によりおくれているのが現状です。また、この庁舎が使用できなくなった5市町のうち2市1町は業務継続計画(BCP)が策定されておりませんでした。庁舎の損壊などで一部の自治体業務がとまった阪神・淡路大震災や新潟県中越地震の反省を踏まえ、国は自治体にBCPの策定を求めていました。しかし、昨年12月の調査で策定済みの市区町村は36.5%とのことです。地震発生の10日後の報道では、益城町役場は町保健センターに仮住まいし、罹災証明書の発行に必要なデータを取り出せず、行政サービスの復旧のめどが立たない状況でした。一方、大津町はBCPに基づいて別の建物にバックアップしてあったデータを利用し、住民票発行などをすぐに再開できたということです。BCPの策定については、平成26年第1回定例会において質問させていただきました。答弁では、先進事例の研究とともに、策定に向けて庁内で協議を進めたい。また、市内企業のBCPについてもセミナーを開催するなどして策定を要請していきたいとのことでありました。そこで、1点目の質問として、市の業務継続計画(BCP)策定に向けた取り組み状況についてお伺いいたします。2点目に、市内企業への業務継続計画(BCP)策定の啓発状況について、その進捗状況をお伺いいたします。次に、災害廃棄物処理計画策定の推進について伺います。東日本大震災や広島の土砂災害、昨年発生した関東・東北豪雨など、近年は膨大な廃棄物をもたらす大規模な自然災害が頻発しています。昨年9月、鬼怒川の堤防決壊で市街地が広範囲に浸水した茨城県常総市では、膨大な量のごみや瓦れきが発生し、県や市は対応に追われ、復旧作業に支障を来しました。災害廃棄物を一時的に保管する仮置き場には、大量のごみが持ち込まれて、すぐに満杯になったところも少なくありません。仮置き場以外の路上などに不法投棄されたごみも多く、不衛生で悪臭を放っていたとのことです。国は自治体に対し、大規模な災害に備え、事前に仮置き場や処理方法を定めた災害廃棄物処理計画の策定を求めていますが、茨城県と常総市では計画が未定になっておりました。平成26年から平成27年にかけて環境省が実施した調査によりますと、全国の災害廃棄物処理計画は、都道府県において約2割、市区町村においては約3割しか策定を済ませていない状況にあります。東日本大震災でも膨大な災害廃棄物が発生し、その処理のおくれが、復旧・復興に支障を来したことは記憶に新しく、災害廃棄物はさまざまなごみが混ざり合っており、処理の難しさも悩みの種です。混乱を最小限に抑えるためにも、処理計画の策定率を高めていく必要があります。昨年6月の参議院環境委員会で、公明党は、災害で発生した瓦れきの処理を適正・迅速に行うために地方自治体がつくる災害廃棄物処理計画の策定率が約3割にとどまっていることを踏まえ、策定率向上の支援策を求めました。計画づくりを支援する人材ネットワークの構築を環境省が検討していることにも触れ、具体的な支援内容を質問したところ、環境省は、独立行政法人の研究者などで構成する専門家グループと廃棄物処理関連業界で構成する民間事業者グループを設け、両グループがそれぞれの特性を生かして計画づくりを支援していく考えを示しました。自治体への計画づくりの後押しといたしましては、平成27年8月には、東日本大震災の教訓を踏まえて、切れ目なく災害対策を実施・強化するための廃棄物の処理及び清掃に関する法律及び災害対策基本法の一部を改正する法律が施行され、翌月に、国、自治体、事業者の連携により災害対応力向上につなげることを目的とする災害廃棄物処理支援ネットワークが発足されました。このネットワークは、環境省が事務局を務め、民間の事業者団体、研究機関などで構成される組織です。災害時には廃棄物を処理するための技術的な助言を行うほか、平時には自治体の処理計画の策定を支援する役割が期待されています。当市もこうした専門家の活用を検討してほしいと思います。市区町村に計画作成の義務はないものの、災害の際に混乱が生じるため、昨年5月から、環境省では、大規模災害発生時における災害廃棄物対策検討会を定期的に開催し、連絡協議会などを通じて、各自治体に処理計画策定の推進を促しています。地震や洪水など大規模災害は、いつ起こるかわかりません。平時から災害廃棄物の処理について自治体間の連携体制を整備していく必要があると考えます。そこで、3点目の質問をいたします。江別市において大規模な災害が発生した場合の災害廃棄物の処理について、現状での考え方をお伺いいたします。また、4点目として、環境省が推進する災害廃棄物処理計画の策定について、どのようにお考えかお伺いいたします。次に、若者の政策形成過程への参画について伺います。18歳選挙権が実現するこのたびの参議院議員選挙を前に、若者の政治的関心を高める動きに注目が集まっています。少子高齢化が急速に進む日本で若者の政治離れが進行すれば、若者の政治的影響力は低下し、社会の沈滞化につながります。若者の政策形成過程への参画を促進するなど、若者が社会における影響力を実感できるような取り組みを積極的に進めることが重要です。総務省の直近の国政選挙における年代別投票率では、平成25年7月の参議院議員選挙の投票率は52.61%で、60代が67.56%に対して、20代が33.37%、平成26年12月の衆議院議員選挙の投票率は52.66%で、60代は68.28%、20代が32.58%と、60代と20代で投票率に倍以上も開きがあり、若者の政治意識の低さが顕著になっています。昨年話題となりました、いわゆる大阪都構想の住民投票におきましても、投票率が66.8%で、70歳以上74歳以下が80.5%、20歳以上24歳以下は43.1%と同様の開きが見られています。また、平成25年に、内閣府が7カ国、日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン、の満13歳から29歳までの若者を対象に実施した意識調査では、社会をよりよくするため、社会問題に関与したいと思っている日本の若者の割合は4割強、私の参加により、変えてほしい社会現象が少し変えられるかもしれないと思っている割合は約3割にとどまっており、いずれも日本が最低となっています。こうした結果から、若者の政治的無関心の一因は、若者の声が政治に反映されにくく、若者が社会における影響力を実感しにくいためと考えられます。愛知県の新城市では、平成27年4月から新城市若者議会条例に基づき新城市若者議会を開催し、若者の政治参画を促進しています。市内に在住、在学または在勤している16歳から29歳までの選考された若者20名が、13回に及ぶ議会審議を経て、市長に若者予算事業に関する答申書を提出しました。この内容が反映された平成28年度予算案は、本年3月に市議会で可決され、今年度から若者の意見が市の政策のさまざまな面で反映され、実行に移される見込みです。また、北海道の青少年健全育成審議会では、平成27年度から、18歳以上38歳以下で、青少年の健全育成に関心のある者という若者枠を新設し、公募委員2名のうち1名を若者枠により選任しています。一方、昨年末、公明党の山口代表が、大学生やNPO法人などで構成する日本若者協議会から、自治体における若者議会の開催、審議会委員の若年層人員の拡充などが盛り込まれた政策要望を受けるなど、若者側からの政策形成過程への参画についてのニーズも高まっているところです。他自治体の取り組み事例を紹介しますと、若者層を対象とする意見聴取の方法として、京都府京都市では、青少年モニター制度を実施しています。青少年が市政やまちづくりに参加する機会をふやし、社会への参加意識を高めるとともに、青少年の視点と意見を市政に反映させることによる施策の充実を図っています。具体的には、京都市内に在住、通学または通勤している13歳から30歳までの者から青少年モニターを公募し、年4回程度、アンケート方式による意見聴取を行っています。また、山口県宇部市では、若者の視点や意見をまちづくりに生かそうと学生などによる若者会議を立ち上げ、グループワークを通じてまちづくりに関する提言をまとめ、市へプレゼンテーションをするといった取り組みを平成26年度から実施しています。このほか、鳥取県鳥取市でも、平成18年度より同様の会議を設置し、若者の意見を市政に取り入れております。そこで質問をいたします。当市としても、文教都市として、大学との連携で若者がまちづくりに参加する機会を推進していることは承知しておりますが、先進事例に倣い若者会議の設置など、市の政策として、若者の意見や提言を市政に反映させる取り組みを検討すべきと考えますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。以上で1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

裏議員の一般質問にお答え申し上げます。まず、防災対策に関連しまして、市の業務継続計画(BCP)策定に向けた取り組み状況についてでございますが、地震等による大規模災害が発生した際、自治体は災害応急対策や災害からの復旧・復興対策の主体として重要な役割を担うことになります。一方で、災害時であっても継続して行わなければならない通常業務を抱えておりまして、非常事態でも優先的に実施すべき業務を的確に行えるよう、業務継続性を確保しておくことは重要であると考えておりまして、今回の熊本地震で改めてその思いを強くしたところでございます。市では、これまで業務継続計画に関する研修会への参加や、先進自治体の計画についての調査を進めてきたほか、住民記録などに関する基幹システムの更新に合わせまして、データのバックアップ体制の構築や、地域防災計画において本庁舎が使用できない場合の代替機能を消防庁舎とするなど、業務継続計画に関する取り組みを進めてきたところでございます。さらに、災害時の初動対応を適切に行えるよう、医療職を除く全職員を対象とした災害時の参集時間に係る実態調査を行ったほか、災害時の具体的な行動を定める災害対応マニュアルを現在作成中でございます。このマニュアルで、まずは災害時に優先的に行う業務を整理し、その後、業務継続計画に盛り込むべき具体的な業務の洗い出しを進め、今年度中を目途に策定してまいりたいと考えております。次に、環境省が推進する災害廃棄物処理計画策定についてでありますが、国におきましては、東日本大震災の経験を踏まえ、地方公共団体が災害廃棄物処理計画の策定に必要な事項をまとめた災害廃棄物対策指針を平成26年3月に策定いたしました。また、平成27年11月には、この対策指針の中に、より大規模な災害を想定した災害廃棄物対策行動指針を新たに加え、地方自治体に対し、これらの指針に基づき処理計画の策定を求めているところでございます。現在、国は災害廃棄物の処理に関し、関係者の共通認識を図るとともに、役割分担を明確にする災害廃棄物対策行動計画の策定を進めております。道内では、環境省北海道地方事務所が中心となり、北海道と江別市を含む10市及び民間事業者等が連携しまして、大規模災害時廃棄物対策北海道ブロック協議会を設置し、本年度中の策定を目標に協議しているところでございます。市といたしましては、災害廃棄物処理の特殊性から、広域で対応する必要があるため、国の行動計画や北海道の処理計画を踏まえまして、他市の状況も参考にしながら、市の処理計画を策定してまいりたいと考えております。次に、若者の政策形成過程への参画に関しまして、若者の意見を政策に反映させるための若者会議の設置についてでありますが、若者会議は、平成24年に長野県小布施町で始まったものでございまして、全国の若者が集まり、まちおこしや日本の未来について自由に語り合うプログラムが全国に広がったものでございます。現在までに、愛知県名古屋市や札幌市などで開催され、会議で挙がったアイデアが行政に提案され実施された事例も出てきております。市といたしましては、若者の意見を政策に反映することは重要と認識しておりまして、これまでも第6次江別市総合計画を策定するに当たりまして、えべつ未来中学生・高校生・大学生会議やえべつ未来市民会議を設置し、若者を含めた市民の皆さんの意見を伺い、計画に反映させているほか、まち・ひと・しごと創生総合戦略につきましても、大学生等を対象とした意見交換会の結果を踏まえたものとしております。また、江別市のまちづくりについて、学生から提案を受け、すぐれた案を具現化するえべつ未来づくり学生コンペティションや、学生等の地域活動を支援する大学連携学生地域活動支援事業を実施しているほか、市内大学等のインターンシップ事業におきましても、市の政策等についてのワークショップや提言の機会をカリキュラムに組み込んでいるところでございます。なお、学生との意見交換が一つのきっかけとなりまして、7月に行われます参議院議員通常選挙における期日前投票所を、札幌学院大学へ設置することとなったところでもございます。いずれにいたしましても、市では、これまで一定の政策目標を持って若者の意見を政策に反映させてきたところでありますので、今後も、先進自治体における若者会議の取り組みも含めまして、さまざまな参画手法について引き続き研究してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、総務部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 総務部長 齊藤俊彦(総務部長は2018年3月まで)

私から、防災対策についての御質問のうち、市内企業への業務継続計画(BCP)策定の啓発状況について御答弁申し上げます。大規模災害が発生し企業活動が滞ると、影響はその企業にとどまらず、地域の雇用・経済に打撃を与えることとなることから、災害時における企業の事業活動の継続を図る業務継続計画の策定は、重要なものと認識しております。市では、昨年3月、江別商工会議所と江別工業団地協同組合と連携して、災害から会社を救う事業継続計画(BCP)と題して、東日本大震災の復興から見るBCPの必要性や策定のポイントなどを内容とした地域防災セミナーを開催いたしましたところ、24の企業・団体から約30名の方が参加し、開催後のアンケートでは、92%の方が事業継続計画は必要と回答しております。市といたしましては、今後におきましても、関係機関と相談をしながら、セミナーを開催するほか、関連情報の提供を行うなど、市内企業へのBCP策定に向けた啓発に努めてまいりたいと考えております。私からは以上でございます。

答弁 生活環境部長 高橋孝也(生活環境部長は2019年3月まで)

私から、防災対策についての御質問のうち、大規模な災害が発生した場合の災害廃棄物の処理に係る現状の考え方について御答弁申し上げます。国は、東日本大震災での経験を踏まえ、廃棄物の処理においても地方公共団体に対し、広域での災害対策の方針を示し、対応を求めてきたところであります。市は、この方針を踏まえ、大規模な災害が発生した場合には、国、北海道、近隣市町村のほか、市内の民間事業者と連携のもと、災害廃棄物の適正かつ迅速な処理を進めることとしております。札幌周辺で発生する大量の災害廃棄物の処理につきましては、札幌市、小樽市、江別市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村の7市町村において相互支援協定を平成26年2月に締結し、協定市町村が協力して、支援し合う体制をとっているところであります。なお、災害廃棄物の収集運搬体制につきましては、江別リサイクル事業協同組合と収集運搬の協力に関する協定を、同じく平成26年2月に締結しているところであります。市といたしましては、今後とも大規模な災害に備えたごみ処理体制の構築を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

出典:江別市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月23日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる