みんなの議会

江別市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月7日

(1)大学等が活躍するまちづくりについて/(2)差別解消を目指すまちづくりについて

2015年12月7日、江別市議会の一般質問で、内山祥弘議員が「大学等が活躍するまちづくりについて」「差別解消を目指すまちづくりについて」について質問し、市長 三好昇、企画政策部長 北川裕治、健康福祉部長 真屋淳子、教育部長 斉藤俊彦が答弁しました。

質問者
内山祥弘 議員
答弁者
市長 三好昇、企画政策部長 北川裕治、健康福祉部長 真屋淳子、教育部長 斉藤俊彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 内山祥弘

ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い順次質問させていただきます。件名1、大学等が活躍するまちづくりについてです。先般、当市においても、国の人口減少克服と地方創生を合わせて行うことにより、将来にわたって活力ある日本社会の維持を目的としたまち・ひと・しごと創生法に基づき、江別市人口ビジョン並びに江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略が策定されたところであります。その中で、江別市においても、国勢調査に基づき、人口が2005年の12万5,601人をピークに減少し、25年後の2040年には9万6,000人程度に、さらに、2060年には7万人程度まで減少すると推計されており、人口減少と地域経済縮小の克服と、まち・ひと・しごとの創生と好循環の確立に向けて、市民、自治会、市民活動団体、企業、大学、市などが協力して一体的に取り組み、地方への新たな人の流れを生み出す必要があるとされているところであります。とりわけ当市でも、今後も急激に生産年齢人口及び年少人口の減少が見込まれる中、地域への若者の定着及び若者の人の流れを生み出さなくてはなりません。そのような中、当市には、4大学1短大が立地し、約1万1,000人の大学生がそこで学んでいるという、他市と比較しても際立ったまちの地域特性及び地域資源がありますので、地域への若者の定着及び若者の人の流れを生み出すために、これらの大学、また、今後大学や社会に進もうとする高校生も含めて、大学・高校との連携や、学生にスポットを当てた地方創生の取り組みが大いに求められるところと考えます。そこで、これまでも大学との包括連携協定を初めとして、さまざまな連携の取り組みが行われてきているものと認識していますし、また、今般策定の江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略においても、基本目標2えべつへの新しい人の流れをつくるの中の具体的施策(1)として、大学が活躍するまちづくりが示されているところでもあります。そこで、まずは、江別市の地域特性の分析及び人口減少対策の基礎として、江別市人口ビジョンの策定を踏まえ、当市の地域特性と思われる市内大学生の存在による人口指標等への影響についてお伺いしたいと思います。と申しますのは、このたびの江別市人口ビジョンにおいて、当市の合計特殊出生率1.06が、隣の札幌市の1.08よりも低く、道内市で最低、また全国の市においても、東京の3市に続いてワースト4位という、ある意味衝撃的な結果となっておりました。しかし、私はかねてより、当市の出生率の低さは当市の地域特性である市内大学生の存在による影響だろうと考えておりましたところ、最近、市長が講演で江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略を話すなどの際に、どうも必ずしもそうではないようだというような発言をされておりましたのを耳にしましたので、改めてそのことについて具体的にお聞かせ願えればと思います。そこで、まずは(1)としまして、今般策定の江別市人口ビジョンにおける当市の人口指標等について、市内大学生による影響についてどのように認識しているのか、具体的には、市内大学生の影響を除いた場合の合計特殊出生率及び出生率に大きな影響を与えるであろうと思われる有配偶率について、お伺いいたします。次に、(2)まちづくりにおける大学及び高校の範囲の認識についてですが、現在、市では、主に市内に立地する大学・学生等を中心的な対象として施策を進められてきているものと認識しております。このことは、当市の地域資源を生かすという意味で、もちろん当然なことではあり、決して否定するものではありませんが、しかし、このたびの国の地方創生を進めるに当たっての前提となる考え方は、地方から首都圏を初めとする大都市への若者の流出を食いとめると同時に、一旦大都市に出た若者を地方に呼び戻す、呼び込むことにより、地方の持続可能性をもたらし、そのことが結果として国全体の活性化、持続可能性をもたらすというものではなかったかと思います。その意味では、市内に立地する大学・高校及びその学生のみならず、とりわけ小・中学校あるいは高校までこの江別に愛着を持って在住し成長した、市内に在住し市外の学校に通っている学生並びに進学等のために市外に一度は転居した学生等に対しても、地方創生の中で何らかの施策を打つことが求められているところでもありますし、また、地域への若者の定着及び若者の人の流れを生み出すためにも、ぜひとも必要ではないかと考えるところであります。繰り返しますが、市内に立地する大学等への施策ももちろん重要ですが、それと同時に、もしもそれ以外の学生等の若者への有効な施策を打つことができれば、江別市で育ち、また親や親戚、友人等も在住している地元江別に優先的に帰り、定着する可能性があるだろうと考えることは当然のことだろうと思います。そのことを踏まえ、(2)まちづくりにおける大学及び高校の範囲の認識について、市としてどのように考えているのかお伺いいたします。次に、(3)として、そのようなさきに述べた市内に立地する大学・高校以外の学生に対する取り組みについて、一つには、以前にも私も一般質問でお伺いしましたが、Uターン支援施策ということが考えられるかと思います。そこで、改めてこのたびの地方創生の流れも踏まえて、また、市内企業等においても、江別市人口ビジョンのアンケートの中で、Uターン・Iターン等遠方の求職者と企業のマッチング支援や、事業所が必要とする能力や経験を持った人材とのマッチング支援が多く求められておりましたが、市独自のUターン支援策についてお伺いいたします。また、市内の学生のみならず、市外に通学している学生に対しても、地域活動への参加や地域定着に結びつく市の若者向けの情報提供や地域活動への参加の機会の提供の場として、若者センター等の設置についてどのようにお考えか、また、そのほか学生等若者に対する情報発信の取り組みなどがあればお伺いいたしたいと思います。最後に、(4)としまして、広く市内外も含めた学生の市内定着に向けた取り組みについてお伺いいたします。江別市人口ビジョンにおけるアンケートにおいて、大学生が江別市以外の地域に就職する理由として、江別市以外のまちで働いてみたいからが一番多いところではありますが、続いて、給料など希望の条件に合う就職先がないからや、江別市内の求人が少ないからが多い結果となっており、やはり、学生が卒業後、市外へと出てしまう一番の理由は、働く場の少なさ、あるいはマッチングがうまくいっていない結果ではないかと思われます。そこで、学生の市内定着に向けた取り組みとして、学生の就労支援及びマッチング支援の取り組みについてお伺いいたします。また、市内の大学は知の拠点として、自治体、企業やNPO、民間団体等と協働し、新たな地域産業をみずから生み出す人材育成を推進することが求められるところ、また、企業等への就職以外の卒業後の市内定着への道としても、学生みずからの起業への市の支援ということも求められるところかと思います。例えば、コワーキングスペースの設置など、学生や若者の起業支援についてどのようにお考えかお伺いいたします。また、地域活動への参加を通して地域により愛着や結びつきを持ってもらい、そのことが結果として学生の市内定着につながるとともに、また何よりも学生自身の成長のためにも、地域活動促進についての取り組みについてお伺いいたします。続きまして、件名2、差別解消を目指すまちづくりについて質問いたします。このたび、政府において進めようとしている一億総活躍社会についてですが、そのプランの策定に向けた審議を行っている一億総活躍国民会議が開催されていることは皆さんも御存じかと思います。そして、その民間議員として、タレントの菊地桃子さんが選ばれたことがマスコミ等で話題となっております。さらに、芸能活動のみならず、ハンディキャップを持つ子供を持った経験などを踏まえた発言にも注目が集まっており、第1回目の会議では、一億総活躍社会という言葉の意味について、ソーシャルインクルージョン、社会から排除する者をつくらないという意味において理解したらよいのではないかとおっしゃっておりました。私も全く賛同するところであります。政府の説明においても、一人一人の日本人、誰もが、家庭で、職場で、地域で、生きがいを持って、充実した生活を送ることができることとされているところであります。その一方、国は、件名1でも述べましたが、地方創生や子供・子育て支援として、出生率の向上など人口減少対策に取り組もうとしているところであります。確かに、若い世代の結婚・出産・子育ての希望があるのにかなえられない状況に対する社会的・経済的障壁を除去するという意味での人口減少対策は当然必要なものと考えられます。しかし一方で、ともすれば、戦前戦中の産めよふやせよのスローガンではありませんが、基本的人権や、夫婦、とりわけ女性の性の選択、権利をないがしろにするような、そのような社会的空気になるようなことがあってはなりません。しかし一方では、国会議員の女性は産む機械という発言や、東京都議会での産めないのかというやじなど、残念ながら、政治家においてさえも十分にそのことが意識されていないかのような発言があるところです。また、先般策定された江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略における文中においても、私の勝手な誤解かもしれませんが、これから子供を産もうとする若い世代の意識を早くから啓発するという一文のような、まるで少子化が若い世代の意識の問題であるかのような誤解を与えかねない表現があったところであります。それゆえ、今後、一億総活躍社会や地方創生、人口減少対策を進めて行く上でも、子供を産むか産まないかなどを国等に強要や管理されることなく、一人一人の女性の選択が尊重されるべきだとする性と生殖の権利、リプロダクティブ・ライツの重要性について、改めて確認しておく必要があると考えます。そこで、(1)としまして、市としてのリプロダクティブ・ライツの考え方についてお伺いいたします。また、先ほど述べた江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略における、これから子供を産もうとする若い世代の意識を早くから啓発するという表現について、当然、それはリプロダクティブ・ライツの考え方を踏まえた内容かとは思いますが、それでは具体的にはどのような取り組みを行おうとしているのかについてお伺いいたします。次に、同じく先般策定された江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略の文中において、そのほかに私が少し気になった表現として、次代を担う心身ともに健康な子供たちを育てますという表現がありました。これは、ごく当たり前のことだと感じる方も当然いらっしゃると思いますし、また、確かに教育基本法第1条の表現に沿ったものでもあります。しかし、先天的あるいは後天的に障がいや病気を持っている子供たちやその親にとっては、ただでさえそれらを乗り越えようと日々奮闘されているのに、それに加えて、余計な疎外感を感じさせてしまわないかと、私の勝手な心配かもしれませんが、心配になるところであります。また、先ほども述べた一億総活躍国民会議の菊地桃子さんも、第2回目の会議の中で、進学での受験資格や就職の採用資格の中で、心身ともに健康、または心身ともに健全な者という記載が、病気や障がいを持った方々のチャレンジ精神や前進への意欲をそぐ障壁になることがあるというような発言をしておりました。このように何げない、一般的には当たり前だと思って使っている表現が、障がいのある方など、マイノリティーの方々にとっては、前向きな意欲をそいだり、心理的な疎外感を感じさせてしまうかもしれないという意味において、まずは何よりも正しい知識と理解に基づいた障がいなどの差別意識の解消に向けた取り組みが求められると考えます。加えて、来年度からは障害者差別解消法も施行されるところでもあります。しかし、そのような中ではありますが、先日報道された茨城県教育委員の障がい児は出生減にとの発言や、それを擁護するかのような知事の発言など、依然として、そのような障がいのあるなしが産む価値のあるなし、ひいては生きる価値、命の価値のあるなしにさえつながってしまうような考え方や発言があることは大変残念でありますし、悲しいことであります。そのことは、歴史的に見れば、優生学、優生思想に基づく考え方であり、我が国においても、戦前の1940年に成立した国民優生法を初めとして、戦後も優生保護法として、障がい者への偏見に基づく法律が存在しておりました。また、ナチス・ドイツで行われたユダヤ人のホロコーストに先立ち、障がい者をガス室で大量殺害した、T4作戦という優生学思想に基づいて行われた安楽死政策が、先日のテレビ番組等でも放送されておりました。さて、私は、この件名2の件名を考えるに当たって、さきに述べたソーシャルインクルージョンを目指すまちづくりという表現が最もしっくりくると考えていたのですが、しかし、ソーシャルインクルージョンという横文字だとわかりにくいですし、かといって日本語の社会的包摂という言葉もまだ一般的ではないと思い、苦心の結果、差別解消を目指すまちづくりという表現にしたところであります。しかし、私の思いとしては、より正確には、差別意識を解消、すなわちなくすということではなくて、むしろ、人と違うということをお互いに認め合いその価値を尊重し合う、そして、その違うということに対する正しい知識や理解を得ることが何より必要だと思っております。また、そのことは、昨年策定された江別市平和都市宣言の互いの個性や違いを理解し尊重し合うことが必要という理念にもつながると思います。以上を踏まえ、(2)差別意識の解消に向けた取り組みについてお伺いいたします。次に、(3)カラーユニバーサルデザインの考え方についてですが、カラーユニバーサルデザインとは、NPO法人北海道カラーユニバーサルデザイン機構のホームページによると、多様な色覚を持つさまざまな人に配慮して、なるべく全ての情報が正確に伝わるように利用者側の視点に立ってつくられたデザインのことをいうとのことです。色弱の人は、日本人男性の20人に1人、女性の500人に1人であり、一方、女性の10人に1人が遺伝子の保因者だと言われております。実は、私自身も色弱であり、大学で学んでいた専門について職業にできなかった一つの理由でもあるのですが、そのことは置いておいても、日常でも、そんなに多くは困ることはありませんが、例えば、赤と緑の点灯で区別する充電器など、不便に感じることもあります。また、先日、とある教育の審議会における資料のデザインにおいて、色弱の子供たちにとっては色を識別しづらいと思われるデザインが提案されておりました。そこで、以前にも平成21年の一般質問で取り上げられたことがあるようですが、まだ庁内で十分に認識が共有されていないのではないかと思い、また、来年度の障害者差別解消法の施行にも当たり、子供たちの教育環境、市民の防災マップや市の計画など、市民の安全にもかかわることとして、カラーユニバーサルデザインの考え方についてお伺いいたします。次に、(4)ディスレクシア等への対応についてお伺いいたします。ディスレクシアとは、知的能力に問題がなく、聴力・視力の機能も正常なのに、読み書きに関して特徴のあるつまずきや習得の困難を示す高次脳機能障がいのことです。発達性読字障がいや難読症とも呼ばれるとのことです。英語圏では、アルファベットの言語上の特徴から、早くからディスレクシアのことが意識されてきましたが、日本では、日本語において、漢字が意味文字で理解しやすいことや、平仮名や片仮名の読みが固定され読みやすいことなどを考慮に入れて、これまで、余りいないのではないかとされてきました。そのため、ディスレクシアの存在は、医療の現場でも教育の現場でもなかなか認識されてこなかったとのことです。しかし、アメリカでは全児童の10%から15%にディスレクシアの症状があると言われており、また、日本でも文部科学省が2002年に行った調査では、聞く、読む、書く、計算する、推論するに著しい困難を示すと担任教師が回答した児童・生徒は、小・中学校の対象児童・生徒のうち、4.5%いたとのことです。したがって、この数字に基づくと、ほぼ25人に1人の割合で、読み書きに何らかの困難さが認められる児童がいるということになります。しかし、教育現場や社会での認識や理解の不足により、そのような困難を持った児童やその親が、能力があるのにただサボっているだけ、やる気がないだけと偏見の目で見られたり、そもそも無関心であったりすることがあります。そして、それらのことが、本人の自信や自己肯定感の低下につながり、ひいては、ストレス障がいや不登校、問題行動等の二次障がいの原因となっていることもあるとのことです。また、日本では読み書き計算ができて当たり前という強い風潮が、余計に児童や親自身を苦しめるとのことであります。また、当市も含め、近年の外国語活動の低学年化等によっても、そのような困難の症状が認識される児童の増加も認められるのではないかという可能性も考えられます。しかし一方では、ディスレクシアは、その児童個別の困難な状況を検査や日常の様子などからしっかり把握した上で、適切に教育的訓練などで対処することにより、次第に読み書きに対応することができるようになります。したがって、まずは、教師などの教育現場や、地域、家族、社会のディスレクシアに対する認識や理解を進めることが第一歩であり、その次に、子供たちの実態把握、そしてその子供たちに対する適切な教育的支援が必要になるかと思いますが、(4)といたしまして、それらのディスレクシア等への対応についてお伺いいたします。最後に、これまでの項目で述べてきたことも踏まえ、(5)として、来年度からの障害者差別解消法の施行に向けた対応について、市として努力義務とされている対応要領の作成や障害者差別解消支援地域協議会の設置など、どのようにお考えかお伺いいたします。以上で、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

内山議員の一般質問にお答え申し上げます。私からは、大学等が活躍するまちづくりについてのうち2件についてお答え申し上げたいと思います。まず、市内大学・高校以外の学生に対する取り組みに関連しまして、初めに、市独自としてのUターン支援策についてでありますが、当市におきましては、まずは、市内高校及び大学の学生と地元企業とのマッチングを優先し、市内で就職できる取り組みを進めてきたところであります。御質問のUターン支援は、地元企業の人材確保だけでなく、定住人口の増加につながる重要な取り組みと考えており、これまでも企業の要望に応じて個別に支援を行ってきたところでありますが、今後は、企業情報のPR充実など、より有効な手法を検討してまいりたいと考えております。次に、若者センター等の設置についてでありますが、市内大学の学生向けには、有給インターンシップ等地域就職支援事業において、常設の拠点を設けたところであり、今後の活用状況を検証しながら、市外に通学している学生への拡大も含め、検討してまいりたいと考えております。また、当市におきましては、大麻地区で開催されているおおあさハッピーウォーキングや、学生とまちづくりを考えようin大麻など、市外の大学や大学生が市民活動団体、地元商店街などと連携しながら、地域活動に参加しており、今後もこうした取り組みをPRしていくとともに、関係団体等との連携を図りながら学生の地域活動を積極的に支援してまいりたいと考えております。また、情報発信の取り組みとしましては、本年3月に市内大学の学生が企画・編集して、江別に住むことの魅力を発信するリーフレットEBET specialを5,000部発行し、市内のJR駅などで配布しているほか、今年度は、SNSによる画像配信とポスターを連動させた取り組みを検討しているところでございます。今後におきましても、市内、市外を問わず、市の魅力を効果的にPRすることにより、市内への定着を促進してまいりたいと考えております。次に、学生の市内定着に向けた取り組みに関連しまして、まず、就労支援及びマッチング支援についてでありますが、市では、市内企業の人材確保と学生の定着を目的に、今ほどお答え申し上げました有給インターンシップ等地域就職支援事業を実施しておりまして、市内大学の学生がさまざまな市内企業で就労する機会を提供しております。また、高校生に向けた取り組みとしましては、就職を希望する生徒を対象に、職業観の醸成や市内企業のPRを目的としまして、企業説明会を開催しておりますほか、市内高校・大学の就職担当者との定期的な意見交換も行っているところであります。次に、学生や若者の起業支援についてでありますが、新たな事業の創出は、産業振興による地域経済の活性化はもとより、起業による市内定着にもつながる重要な取り組みであると認識しておりますことから、学生や若者も含め起業を希望する方を対象に実施している起業化促進支援事業を今後とも継続していく考えであります。なお、コワーキングスペースは、現在のところ設置する予定はありませんが、要望があれば、起業家支援施設の元町アンビシャスプラザの活用を含め、検討してまいりたいと考えております。次に、地域活動促進についての取り組みについてでありますが、江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略の施策の一つとして、現在、市内4大学や関係団体、道内自治体との連携により、市内大学の学生が地域活動やインターンシップ等を通じて地域や企業との交流を持つことで、地域に定着する仕組みづくりを進めているところであります。いずれにいたしましても、人口減少に対応していくためには、若い世代が地域に定着し、将来にわたり活躍してもらうことが重要と考えておりますことから、まずは、市内に四つの大学があるという地域特性を生かした施策を重点的に展開してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、企画政策部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 企画政策部長 北川裕治(企画政策部長は2019年12月まで)

私から、大学等が活躍するまちづくりについてのうち、人口指標における市内大学生による影響についてほか2件について御答弁申し上げます。まず、人口指標における市内大学生による合計特殊出生率及び有配偶率への影響についてでありますが、市内大学に通う学生のうち、市内に居住している人数を正確に把握することができないため、平成22年の国勢調査の結果から、一定の条件のもとに推計した市内に住む大学生の人数を差し引く方法で、仮に試算いたしますと、まず、15歳から49歳までの女性で、1人の女性が一生の間に産む子供の平均人数である合計特殊出生率は、1.12人のところ、0.1人ふえ、1.22人となります。次に、15歳以上で配偶者のいる方の割合である有配偶率につきましては、男女合わせて58.46%と、全国や北海道と比較して大きな差異はありませんが、同様に試算すると、プラス4.95%の63.41%となるものであります。当市の場合、市内4大学に通っている学生数が人口動態に一定の影響を与えているものと推測はしておりますが、他の自治体におきましても、そこに居住している学生数により、一定程度影響を受けることとなるため、一概に比較はできないものと考えております。次に、まちづくりにおける大学及び高校の範囲の認識についてでありますが、まちづくりの対象といたしましては、住民はもとより、働いている方や学生、事業活動を行う企業や各種団体など、当市に関連のある個人や団体全てが対象であると認識しており、市外の大学や高校に通う学生につきましても、その対象として考えております。次に、差別解消を目指すまちづくりについてのうち、リプロダクティブ・ライツの考え方についてでありますが、リプロダクティブ・ライツとは、性と生殖に関する健康と権利と訳され、1994年に開催された国際人口・開発会議において提唱された概念です。女性が身体的、精神的、社会的に健康で、子供をいつ何人産むか産まないかを選ぶ自由、安全な妊娠や出産、子供が健康に生まれ育つことなどを含む、女性の人権の重要な一つとして、国際的に認識されております。江別市におきましては、江別市男女共同参画基本計画において、リプロダクティブ・ライツの考え方を取り入れ、生命と人権尊重の視点から、心身両面における健康支援の充実や意識啓発を行う必要があるものとしております。また、江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略におきましては、基本目標の一つに、若い世代の結婚・出産・子育てを支援するを掲げ、人口減少への対応を進めることとしており、そのための取り組みとして、これから妊娠、出産、育児を経験する世代等に向けた啓発イベントの開催や、生後4カ月未満の子供のいる家庭に向けた子育て相談など、引き続き、リプロダクティブ・ライツの視点をもって進めてまいりたいと考えております。私からは以上であります。

答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)

私からは、差別解消を目指すまちづくりについてのうち、差別意識の解消に向けた取り組みについてほか2件について御答弁申し上げます。まず、差別意識の解消に向けた取り組みについてでありますが、全ての国民が障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律、いわゆる障害者差別解消法が平成28年4月から施行されます。市では、従前より、小・中学生を対象とした車椅子や視覚障がい者用の白杖を実際に使用する出前講座や、一般市民を対象とした手話教室を開催するなど、障がいに対する関心と理解を深めるための事業を実施してまいりました。また、現在、法の施行に伴い、北海道において職員対応要領策定等の準備を進めていると聞いておりますことから、その動向を注視するとともに、市としても、今後、職員に対する法の内容も含めた研修を行うなど意識啓発に努め、さらには市民や関係団体への周知等を行ってまいりたいと考えております。次に、カラーユニバーサルデザインの考え方についてでありますが、色覚タイプの違いを問わず、より多くの人に利用しやすい製品や施設・建築物、環境、サービス、情報を提供するというカラーユニバーサルデザインの考え方に基づくどなたにもわかりやすい色の組み合わせへ配慮することは、全ての人が地域で安心して暮らしていく上で重要なことであると考えているところであります。今後は、障害者差別解消法に基づく障がいのある方への配慮について、まずは職員に対する周知に努めてまいりますが、色覚障がいの程度によってはその見え方が異なり、一律に基準化できないなどの問題もありますことから、見分けやすくする方法や色使い以外の表示方法などについて検討し、市の事業における配付物や掲示物を作成する際には、障がいのある方にも情報が正確に伝わるよう配慮してまいります。次に、障害者差別解消法の施行に向けた対応についてでありますが、法においては、地方公共団体の職員が、障がいを理由として不当な差別的取り扱いをすることのないよう適切に対応するために必要な要領、いわゆる職員対応要領を定めるよう努めるものとされております。市では、法の趣旨及び国が定めた基本方針の内容から、職員対応要領策定の必要性については認識しており、さらに、現在北海道で職員対応要領を策定中と聞いておりますことから、その内容に準拠するよう、庁内関係部局と協議しながら、江別市職員の対応要領策定に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。また、法において任意設置とされている差別に関する相談などを協議する障害者差別解消支援地域協議会についても、法施行後の相談状況などを見きわめながら、どのような形がいいのか検討してまいりたいと考えております。私からは以上でございます。

答弁 教育部長 斉藤俊彦(教育部長は2016年3月まで)

私からは、差別解消を目指すまちづくりについての御質問のうち、ディスレクシア等への対応について御答弁申し上げます。来年4月から施行される障害者差別解消法では、障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現させることを目的としており、このことから、学校教育分野においても、適切な合理的配慮のもと、障がいのある児童生徒の個別の教育的ニーズに的確に応える指導を行うことが重要とされております。御質問のディスレクシアとは、知的に問題はなく、視覚や聴覚にも異常がないものの、読み書きに著しい困難を持つ症状を指し、市内の小・中学校には、該当すると思われる児童生徒が数名いることを把握しております。各学校には、特別支援教育の校内委員会が設置され、学習上の困難を抱える児童生徒の把握に努めているところであり、ディスレクシアについても、学校または家庭での気づきによって見つかっていることから、今後も教職員に対して理解と認識を深めるよう、改めて周知を図ってまいります。教育委員会では、ディスレクシアへの対応として、特別支援教育に関する研修を受けた支援員を各学校に配置しているほか、通級指導教室において、障がいに応じた特別な指導を個別に行っているところであります。また、学校では、児童生徒一人一人の特性に応じた教育支援を行うため、大学教授や特別支援学校の教員等で構成する特別支援教育専門家チーム及び医療機関等の助言をいただきながら、教育内容の充実や指導方法の改善を図っております。具体的な合理的配慮といたしましては、ディスレクシアで文字認識が困難な場合は、電子黒板等を活用して文字と一緒に音声を聞かせることなどの配慮を行っているところであります。教育委員会といたしましては、今後も法律の趣旨を踏まえ、ディスレクシアに限らず、学習上の困難を抱えている児童生徒に対して、合理的な配慮を行ってまいりたいと考えております。私からは以上です。

質問 内山祥弘

御答弁ありがとうございました。それでは、まずは件名1の(1)人口指標等における市内大学生による影響について2回目の質問をいたします。御答弁によりますと、今回の江別市人口ビジョンにおける合計特殊出生率の数値と比べることができないということで、これは残念なところではありますが、しかし、御答弁いただいた内容に基づき、仮にその差が0.1人だとして、単純に加えた結果としても、江別市人口ビジョンにおける値は1.16人になり、依然として北海道の平均1.25人に届かない数字であります。それでは、当市の合計特殊出生率の低さが市内大学生による影響ではないとしたら、何が理由であると考えておられるのか、お伺いいたします。

答弁 企画政策部長 北川裕治(企画政策部長は2019年12月まで)

再質問にお答え申し上げます。市内大学の学生数の影響以外で、出生率が低い理由についてでありますが、当市の場合は、30代や10歳未満の年齢層で転入超過となっていることから、転入前の前住地で子供をもうけて転入し、転入後は子供をもうけないというケースがあることも影響しているものと推測しているところであります。以上であります。

質問 内山祥弘

質問ではありませんが、ただいまの御答弁によりますと、転入前にもうけた子供は合計特殊出生率にカウントされないということかと思いますが、やはり、この江別市の低い合計特殊出生率を考えるに当たっては、人口減少に対して、有効な対策、有効な地域資源を活用するために正確な実態の把握、そして分析が必要かと思いますので、私としても今後も研究して考えてまいりたいと思います。続きまして、(2)まちづくりにおける大学及び高校の範囲の認識について2回目の質問をいたします。御答弁によりますと、市内外を問わず、広く当市にかかわる方々がまちづくりの施策における対象となるという、ある意味当然のことかと思います。しかし、1回目の質問でも述べましたように、このたびの地方創生の流れの考え方の上で、やはり、市外に通学する学生等に対する政策の重要度は決して低くはないと考えられ、ましてや、市からの人口流出や移動は、大学進学時と大学等卒業後の最初の就職時という二つの時点で顕著となるところであり、それらの対象に大きく着目すべきであり、機会を逃すべきではないと考えます。したがいまして、2回目の質問として、改めまして、市外に通学する学生等に対する政策の重要度についてのお考えをお伺いいたします。

答弁 企画政策部長 北川裕治(企画政策部長は2019年12月まで)

再質問に御答弁申し上げます。市外に通学する学生等に対する政策の重要度についてでありますが、先ほども御答弁申し上げましたとおり、まちづくりの対象は市内、市外を問わず重要であると考えておりますが、まずは、市内の高校や大学に通学する学生に向けた施策を重点的に展開し、就職や定住など、地域への定着を促進してまいりたいと考えており、これらの取り組みの実施状況を検証しながら、市外への拡大も検討してまいりたいと考えております。以上であります。

質問 内山祥弘

質問ではありませんが、確かに市外に通学する学生等に対してどのような有効な政策を実行することができるのかはなかなか難しいところかと思いますが、しかし、そのような市外に通学する学生の意識頼みではなくて、また、私自身も市内通学している学生に対して、インターンの大学生の受け入れだったり、そのようなニーズは強いということは実感しているところでございますので、これにつきましても、今後、他市の事例なども研究しながら進めていっていただければと思います。(3)、(4)については、再質問はありません。件名2については、質問とはしないのですけれども、要望等を述べさせていただきます。(1)リプロダクティブ・ライツの考え方について、先ほども申しましたが、江別市でこれから江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づいてイベント等を行うところかと思いますが、やはり、女性の性の選択をないがしろにするような、単に産むことだけを進めるようなイベントではなく、対象者の年齢に応じた正しい妊娠や出産に対する情報や知識などの普及や啓発は、むしろ女性の性の健康として、リプロダクティブ・ライツの考え方としても必要なことだと思いますので、学校での教育や、講演などのイベントでの周知や啓発の充実などについて今後ともお願い申し上げるところであります。続きまして、(2)差別意識の解消に向けた取り組みについて、これも要望ですが、御答弁のように障がいに対する関心と理解を強めるような事業を、より一層今後も実施してもらいたいところであります。先ほども述べたところでありますが、まずは、そのようなことは将来自分や子供や孫に起こるかもしれない、そのような考え方を持ちながら、障がい者に対する正しい知識や理解が広められるとともに、その違いをともに認め合い、むしろお互いのよいところを、また、存在する命の価値を見つけ合うような、そのような方向に進めばよいのではないかと願っているところであります。次に、(3)のカラーユニバーサルデザインの考え方について、こちらも要望ですけれども、先ほども述べたところでありますが、この北海道には、北海道カラーユニバーサルデザイン機構という団体もありますし、また、その役員には、北海道情報大学の先生もなっておられるようですので、今後、カラーユニバーサルデザインをさまざまな形で進めるに当たっては、そのような方々にもアドバイスを求めながら進めていただければと思います。以上です。

出典:江別市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月7日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる