小樽市議会 令和2年第1回定例会 2020年2月27日
(1)子育て支援策について/(2)介護職員の人材確保について/(3)障害者差別解消法について/(4)新型コロナウイルス対策について
2020年2月27日、小樽市議会の一般質問で、松田優子議員が「子育て支援策について」「介護職員の人材確保について」「障害者差別解消法について」「新型コロナウイルス対策について」について質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹、福祉部長 勝山貴之、医療保険部長 相庭孝昭が答弁しました。
- 質問者
- 松田優子 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、教育長 林秀樹、福祉部長 勝山貴之、医療保険部長 相庭孝昭
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 松田優子
第1回定例会に当たり一般質問いたします。今、小樽の最重要課題は、何といっても人口減少と少子高齢化問題です。そこで、市では今後 10 年間のまちづくりの指針となる第7次総合計画を策定するに当たり、まちづくりのテーマとして従来の5項目から、子ども・子育てを加え、今定例会で来年度に向け数多くの子育て支援策が上程されているのは、その決意のあらわれだと思いますので、これに関連してお伺いいたします。最初に、幼児教育、保育について伺います。御存じのとおり昨年 10 月より幼児教育・保育の無償化がスタートし、これにより幼稚園や保育所の3歳から5歳児の利用料が原則無料となりました。これは、公明党が長年取り組んできた大きな成果です。多くの子育て世代から喜びの声が寄せられる一方、まだ始まったばかりのため課題も指摘されています。こうした実態に向き合い、課題解決に向け、我が党として、全国的に利用者や事業者からの声を聞くこととし、昨年 11 月から1カ月余りをかけて対面形式でのアンケート調査を実施し、私たち公明党議員団も皆様のもとに出向きました。その結果、全国で約1万 9,000 人の利用者、8,500 の事業者から回答を得ることができ、最近その調査結果がまとまりましたが、それによると利用者の約9割が幼保無償化を評価する、やや評価するとの-139-声をいただきましたが、市としてその結果に対し、どのような所感をお持ちになったのか伺います。また、今後、取り組んでほしい政策では、保育の質の向上や待機児童対策を求める声が多く寄せられました。今まで小樽市ではこれらについてどのような施策を考えてきたのか伺います。また、事業所へのアンケートの意見では、事務負担がふえたと述べていることから、このことについては今後何らかの軽減方策が必要になりますが、ほかにも保育の質の向上としてスキルアップや処遇改善が挙げられ、また施設の安定的な経営を続ける上で期待する政策として、人材育成、人材確保と、それに対する支援を求める声が多く寄せられました。小樽市としてこの点についてもどのような認識をお持ちか、また考えられる支援策についてお伺いいたします。私は、保育の質の課題の一つとして、安全面が挙げられると考えます。道内の幼稚園や保育所では、人手不足のため子供から目を離す時間が長かったり、経験不足から事故が起きているといいます。私は、市内の介護施設の運営推進委員をさせていただいていますが、定例の推進委員会では、毎回、事故やヒヤリ・ハットの報告があり、事故をなくすための取り組み状況が話し合われています。同様に、市内の幼稚園や保育所では、このような取り組みがなされているのでしょうか。なされているとしたら、年間どのくらいの事故報告があるのか、その件数と主な内容、そして、その対策について伺います。内閣府の調査では、保育施設の重大事故は年々増加しており、死亡事故も起きていますが、このうち8割近くが睡眠時に起きているといいます。そこで保育現場などでは、体動の低下や異常を検知するとランプが点滅し、警報音が鳴るベビーセンサーを導入するところがふえているようです。これはあくまでも補助具であるという認識は必要ですが、職員のストレスや業務の軽減につながっているといいます。市内の保育施設における導入状況と未導入の施設には、厚生労働省の補助金も活用できるようですので、導入促進を図っていただきたいと思いますが、御見解をお聞かせください。また、このアンケートとは別に、ある保育所勤務の方とお話をしているときに事業所にエアコンの設置を望む声もお聞きいたしました。近年、気象の変化により北海道でも猛暑が続くことが多くなり、一般家庭でもエアコンを設置しているお宅も珍しくなくなりました。大人と違って体温調整がままならない乳幼児をお預かりしている保育所等にも今後エアコンの設置は必要ではないかと私も考えておりますので、この点についてもお考えを伺います。また、アンケートでは、障害のある子供、その可能性のある子供の教育、保育の充実をしてほしいという御意見が半数以上の事業所、そして3割近い利用者から寄せられており、これらの声に対応することも保育の質の向上につながるのではないかと考えますが、その点についての市の認識も伺います。そこで、このことに関連して、特別支援教育について伺います。私の知人に障害のある子供をお持ちの方がおります。今まではこども発達支援センターなど通所支援を受けていましたが、就学年齢を迎え4月から小学校に入学することになりました。市内の小学校には普通学級とともに障害のある子供を対象とした特別支援学級がありますが、自宅は小学校の近くにあるのに、その子供の場合は教育委員会から進められて市外にある養護学校に通うことになったそうです。そこで伺いますが、まずはこの特別支援学級と特別支援学校との違いをお伺いいたします。また、それぞれに就学する際の流れや基準について説明願います。そして、現在、特別支援学級と特別支援学校に在籍している市内の児童・生徒数をお示しください。ともあれ、小樽市内には特別支援学校はありませんので、必然的に市外への遠距離通学をしなければなりませんが、知人の子供はスクールバスを利用することになりました。ただ、自宅から指定されたスクールバスの乗降場所までは距離があるため、そこまでの送り迎えが必要になることから、その点に苦-140-慮するといいます。知人にはその子供のほかに保育所に通う子供もおり、また、パート勤めをしていることから、さらに子供の送り迎えが必要となると大変です。児童発達支援には送迎サービスがあったそうですが、今後こういった場合の支援策はないのか伺います。障害のある子も、ない子も、大切な未来の宝です。子供たちが安心して暮らせるまちづくりのために支援策の充実を図っていただきたいと思います。次に、小樽市のもう一つの最重要課題である高齢化対策に関連して伺います。昨年 10 月末現在で小樽市の高齢化率は 40%となり、道内 10 万人以上の市で初の 40%超えとなりました。この背景には、若い世代の市外流出が続いていることもあるようです。90 歳代の単身生活者も決して珍しいことではなく、それだけに今後、介護サービスを利用する人も多くなると思われます。そこで現在、小樽市における要介護認定を受けている方の人数を、要介護度別にお示しください。ところで、北海道の調べによりますと、一昨年に道内で介護サービスを提供する事業者の職員の1割以上が離職したという報告がなされています。ただ、一昨年は離職を上回る採用があったので介護職員全体としては減ってはいませんが、介護職員の入れかわりが激しいということは、経験者が減少するということであり、介護の質にもかかわってきます。このことは、道内でも高齢化が加速している小樽市としても見過ごすことができない問題です。本市が指定権限を持つ介護保険サービス事業所ではどのような実態になっているのか。また、介護職員の離職により入れかわりが激しいことに対し、どのような認識をお持ちかお伺いいたします。また、別の調査によれば、介護職員の高齢化が目立つという報告も出されています。訪問介護に従事する介護職員、いわゆるホームヘルパーの平均年齢は 55.5 歳で、50 歳以上が7割を超え 60 歳以上が4割を超えているという調査結果も出ています。もちろん、社会全体の高齢化が進んでいるのですから、いたし方ないのかもしれませんが介護職員の不足により職員1人への負荷が大きくなり、新規採用の減少が介護職員の高齢化へとつながっているのではないかと考えます。市内における介護職員の年代別構成を押さえていたらお示しください。私には、介護職員として従事している知人が複数おりますが、長年介護職員として施設に勤め、もうすぐ 70 歳代を迎える知人は、正規の職員ではなくなりましたが、事業所から、これからも介護職員として働き続けてほしいと懇願されているそうです。また、事業所の前を通り過ぎると介護職員募集の張り紙がいつまでたっても剥がされないままになっています。また、地域限定の介護職員募集のダイレクトメールが我が家にも届いています。それだけ事業所も危機感を持っていると言えます。また、入所・通所施設においても介護職員の高齢化が進んでいます。50 歳代以上が4割近くを占めているようです。施設職員として従事している別の知人は、宿直勤務もあることから、職員不足で疲労こんぱいしていると嘆いておりました。さきにも申しましたが、経験者が減少するということは介護の質にもかかわってきますし、何といっても事故が心配です。市には介護保険サービス事業者から事故報告がなされていると思いますが、その件数と主な事故要因をお示しください。人材不足は、介護職場だけに限ったことではありませんが、今後は介護職員の人材確保と定着率の向上を図っていかなければならないと思いますが、このことについての市のお考えもお聞かせください。ともあれ、介護予防にも手を尽くし、人生 100 年時代を謳歌し、元気で暮らす御高齢の方が多くなることを願っています。次に、先ほども障害をお持ちの子供に関する質問をさせていただきましたが、大事なことは、障害があろうとも、また御高齢になって身体機能が衰えてきたとしても、皆で機能を補完しながら自分らしく-141-生きていくことが大切です。そんな趣旨のもと平成 28 年4月1日から施行された障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律、いわゆる障害者差別解消法は、障害のある人もない人も、相互に人格と個性を尊重し合いながら、ともに生きる社会の実現を目的としています。小樽市では、小樽市障害者虐待防止・差別解消事業実施要綱に差別の防止や早期発見、連絡協力体制の整備などが定められていますが、最初に、法で地方公共団体に策定を求めている職員の対応要領についての周知と市職員への研修などは現在までどのように取り組んできたのか伺います。次に、障害のある方から不当な差別を受けたという相談があった場合、市としてどのように対応するのか伺います。実は、昨年、障害のある方の御家族から相談がありました。視覚に障害のある方がデイサービスに通っていたのですが、事業所の都合により新たな通所介護施設を探さなければならなくなり、担当のケアマネジャーと相談の上、数カ所、施設見学に行ったそうです。そのうちの1カ所では盲導犬が施設に入るということで、通所者にアンケートを配布し、その結果、盲導犬がいる場所には通いたくないという方が多かったとの理由で通所を断られたといいます。介護事業所によっては、人材不足で安全確保が困難と判断し、やむを得ず通所を断られるのはいたし方ないかもしれませんが、不当な差別的取り扱いの考え方について、具体的にお示ししていただきたいと思います。また、この事案について、市では把握されているのか、事実は確認されたのか、その後の対応などについてもお伺いいたします。相談者は市の窓口に来られ、障害者差別解消法についてお尋ねしたところ、応対した職員が法をよく理解していなかったというようなお話をお聞きしていますが、法の施行から4年近くになった今、市職員の法に対する理解や障害のある方に対しての合理的配慮が薄くなっているのではないかと感じざるを得ません。この点について市長の見解を伺います。盲導犬の周知などについては、我が党の千葉議員も何度も質問させていただいていますが、本年 2020年はオリンピック・パラリンピックが日本で開催され、その際には視覚障害者を初め盲導犬、車椅子の方など多くの方々がこの小樽へも足を運んでくれると思っています。ぜひとも障害者差別解消法で求められている不当な差別的取り扱いの禁止、合理的配慮の提供について、改めて市職員に徹底するとともに市民にも心のバリアフリーについて広く周知していただきたいと思いますが、市長の見解を求めます。ここまで何項目が質問してきましたが、そこに共通しているのは、いずれも人材育成確保の問題です。保育士しかり、介護職しかり、そして市職員の人材育成しかりです。少子高齢化対策は、人材育成と切っても切れない問題ですので、官民協力してしっかり取り組んでいただきたいと切に願う次第です。最後に、新型コロナウイルス対策について伺います。この件については、我が党の高橋克幸議員が昨日の代表質問でも行っていますが、市としても重要な問題ですので、重複しない程度に私も質問させていただきます。中国に端を発した新型コロナウイルス感染症は、短期間のうちに急激な広がりを見せ、既に国内外合わせて7万人以上が感染し、2,000 人以上の方がお亡くなりになっていますが、この人数は毎日のように更新し続けています。そして、何といっても衝撃的なのは、感染患者の治療に当たる医療関係者も発症し、お亡くなりになっているということです。我が公明党では、早速、対策本部を立ち上げ、安倍首相に対し、感染拡大防止と国民の命を守るための万全の対策を講じるように緊急提言を行ったものの、このような感染者が拡大し続け、やりきれない思いでいっぱいでしたが、ついに国内においても死亡者が出てしまいました。小樽市でも先般、庁内対策会議を立ち上げ、既に何回か会議を開催していますが、その内容について-142-伺います。小樽から発症者が出ないことを願うことはもちろんのこと、小樽に与える経済的打撃はいかばかりかと懸念する次第です。今あちらこちらで多数の人を集める会合などを自粛する動きが出始めています。ともすれば観光面ばかりに目が行きがちですが、来街者の減少による商店街、また製造業に与える影響も大きいと思いますが、その状況を把握していればお示しください。市では、この新型コロナウイルス関連肺炎により影響を受ける、またおそれがある中小企業の方々に対し、金融等相談窓口を開設しましたが、現在までの相談件数と業種をお示しください。ともあれ、終息がおぼつかない今、今後どのくらい影響があるのか見通しが立たないとは思いますが、市として商工会議所や金融機関と連携して、しっかりと対応策を練っていただきたいと思いますが、そのお考えをお聞きいたします。少しでも感染拡大を防ごうと沖縄県ではイラストつきで新型コロナウイルス感染症の疑い判別法などのチラシも配信しており、厚生労働省ではインターネットで身近な感染症予防策として、咳エチケットや手洗いの励行などを促すチラシなども配信していると友人が教えてくれました。著作権の問題もあるでしょうが、これらの活用も図るなど、市としても感染拡大防止へ周知を図っていただきたいと思いますが、お考えをお聞かせください。そして行き交う人々が笑顔あふれるまちを取り戻していただきたいと思います。早期にこの感染症の拡大が終息することを願うとともに、治療中の皆様の一日も早い回復を願っております。以上で、再質問を留保し、私の質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
松田議員の御質問にお答えいたします。初めに、子育て支援策について御質問がありました。まず、幼児教育、保育についてですが、利用者の約9割が無償化を評価していることにつきましては、多くの子育て世代の経済的負担が軽減されることとなり、今後、少子化対策の一助となることを期待しております。次に、市が取り組んできた施策につきましては、保育の質の向上については、これまで北海道などが開催する研修会への参加を奨励するほか、市独自でも保育施設職員研修会を開催してまいりました。また、入所待ち児童対策については、保育士の確保が必要であることから、潜在保育士の掘り起こしのための保育士等人材バンクを創設し、登録を促すとともに、市立保育所において現場体験プログラムを実施し、潜在保育士のスムーズな就労や職場復帰を図る取り組みを行ってまいりました。次に、保育所等から求められている施策につきましては、保育の質の向上策としてのスキルアップや処遇改善はいずれも必要であるものと認識しております。スキルアップについては、市として独自の研修会を開催しており、処遇改善については毎年度、全国市長会を通じ国へ要請しているところであります。また、施設の安定的な経営を続けるためには、人材育成、確保策が必要であると認識しておりますが、保育士などの資格を持つ職員の確保は依然として厳しいことから、資格がなくても保育補助の業務を行うことができる子育て支援員養成研修を市内で開催してまいりたいと考えております。次に、幼稚園や保育所における事故防止の取り組みにつきましては、国が定めるガイドラインなどに-143-基づき、各施設において事故が発生した場合の対応や報告の方法などについてのマニュアル等を整備しているほか、事故防止のための会議や研修を適宜実施しております。また、事故報告については、平成 30 年度中の件数でお答えいたしますと、市立、民間施設を合わせて41 件あり、入所児童が屋内での遊び中に転倒するなどして皮膚への裂傷や打撲、関節のひねりなどを生じた例が半数以上を占めております。事故防止としては、会議などで事故発生の経緯を職員間で共有し、個々の場面に応じた対応と再発防止策等についての確認を行っております。次に、市内の保育施設におけるベビーセンサーの導入状況につきましては、具体的な数は把握しておりませんが、直近では平成 30 年度に認定こども園1カ所に1セットを、国の補助金を活用して導入した実績があるほか、市立保育所においては今年度、1カ所に1セット導入しております。ベビーセンサーの導入促進については、引き続き各施設での必要性などを勘案しながら取り組んでまいりたいと考えております。次に、保育施設におけるエアコンの設置につきましては、国の令和2年度予算において設置のための補助事業が検討されていると聞いておりますので、その動向を注視し、施設の要望を聞きながら検討してまいりたいと考えております。次に、障害のある子供などの保育につきましては、子供の特性に配慮した保育を行うことで保育の環境改善や保育士のスキルアップが図られ、また、保護者の子育てに対する不安も解消されると考えられますので、本市における保育の質の向上につながっていくものと考えております。次に、特別支援教育についてですが、スクールバスの乗降場所までの送迎の支援策につきましては、対象児童の要件など一定の条件はありますが、障害福祉事業所が障害児を乗降場所まで送迎する移動支援サービスがあります。次に、介護職員の人材確保について御質問がありました。まず、本市における要介護度別の認定者数につきましては、令和元年 11 月末現在で、要支援1が 1,552人、要支援2が 1,795 人、要介護1が 2,338 人、要介護2が 2,761 人、要介護3が 1,436 人、要介護4が 1,100 人、要介護5が 762 人、計1万 1,744 人となっております。次に、介護保険サービス事業所における職員の離職の実態などにつきましては、事業所からの現況報告や実地指導において把握する限りではありますが、人手不足であるとの話は聞くものの、待遇改善に取り組む事業所がふえたことで離職者が減る傾向が見られます。また、介護職員が頻繁に入れかわる事業所では、経験の浅い職員が担当することが多くなり、利用者に対しケアプランに基づいた適正な介護サービスが提供されないおそれがあります。そのため、実地指導において、新たに採用した職員についてはフォローアップ研修の実施や外部機関の研修を積極的に受講させるよう助言しております。次に、市内における介護職員の年代別構成につきましては、本市が所管する地域密着型サービス事業所から提出された現況報告を集計したところ、平成 30 年4月1日現在で職員総数は 1,283 人で、その内訳は 10 歳代が2人、0.2%、20 歳代が 107 人、8.3%、30 歳代が 201 人、15.7%、40 歳代が 277 人、21.6%、50 歳代が 268 人、20.9%、60 歳代が 308 人、24%、70 歳代が 109 人、8.5%、80 歳代が 11 人、0.8%となっております。次に、介護保険サービス事業所における事故発生件数とその主な事故要因につきましては、平成 30年度の事故発生件数は 398 件で、その主な事故要因は、骨折・打撲及び裂傷が 224 件、56.3%、誤薬が151 件、37.9%、無断外出が 11 件、2.8%、誤飲・誤食・誤嚥その他が 12 件、3%となっております。次に、介護職員の人材確保と定着率向上につきましては、少子高齢化が進む中、将来にわたって介護-144-サービスの量と質を維持するためには、介護人材の確保と定着率の向上は不可欠であると考えております。そのため本市では、介護人材確保・育成の支援事業として、管理者を対象とした人材育成・確保セミナーや職員の定着率向上を目的とした新任、若手介護職員向けのネットワークづくり研修会を開催するなど介護職員の労働環境改善や資質の向上に資する事業を実施してきております。今後とも各関係団体と連携して、人材確保、育成につながる取り組みを積極的に実施してまいります。次に、障害者差別解消法について御質問がありました。まず、市職員への対応要領の周知などにつきましては、本市では障害を理由とする差別の推進に関する小樽市職員対応要領を平成 28 年に策定をしております。職員研修は実施しておりませんが、庁内サイトに掲載して、全職員にメールにより周知をしております。次に、不当な差別を受けたという相談があった場合の市の対応につきましては、市や市職員による差別の場合は、対応要領に基づき各部局で迅速にその状況を確認し、適切に対処することを原則としていますが、内容が多岐にわたる場合は障害福祉課が対応をいたします。また、事業者等による差別は、障害福祉課で受理し、事業者や関係者等に状況を確認するとともに、法の趣旨の理解を求めトラブルの防止や解決に向けた調整を行います。次に、不当な差別的取り扱いの考え方につきましては、法では障害があるということだけで正当な理由なくサービスの提供を拒否、制限したり、条件をつけるなどの行為を不当な差別的取り扱いとして禁止しております。不当な差別的取り扱いに相当するか否かについては、個別の事案ごとに判断されることになりますが、国で示されている具体例としましては、窓口対応を拒否する、順番を後回しにする、身体障害者補助犬を同伴していることや車椅子を利用していることのみを理由として施設利用を拒むことなどが挙げられております。次に、盲導犬を理由に介護事業所への通所を断られた事案につきましては、相談者から聞き取りを行うとともに、担当のケアマネジャーから事実確認を行っております。その後の対応につきましては、サービス提供を拒否した事業所の管轄が北海道であることから、本市で確認した内容を報告しており、北海道から当該事業所に対して指導を行ったことを確認しております。また、本市が管轄する介護事業所に対しては、身体障害者補助犬の同伴についての理解を促すため、介護事業所向けパンフレットで周知するとともに介護事業所の集団指導において身体障害者補助犬法と障害者差別解消法についての周知啓発を行ったところであります。次に、市職員の法に対する理解や合理的配慮につきましては、各部局において日々の業務の中で障害のある方への個別の状況に合わせた対応に努めておりますが、まだ十分ではないと感じておりますので、法の趣旨や合理的配慮について職員研修などにより、しっかり取り組んでまいります。次に、法に基づく対応の職員への徹底と、市民への周知につきましては、本市を訪れた方に対しては障害の有無にかかわらず思いやりをもって対応することが重要であると考えています。そのために職員に法の趣旨を踏まえた市民対応を徹底するとともに、民間事業者や市民に対し、共生社会の実現に向けた差別的取り扱いの禁止や合理的配慮を行うよう関係部局や関係機関と連携しながら周知、啓発に努めてまいりたいと考えております。次に、新型コロナウイルス対策について御質問がありました。まず、これまでの庁内対策会議につきましては、1月 31 日、2月 10 日、2月 21 日、そして本日の計4回開催しております。その内容についてですが、新型コロナウイルス感染症に関する発生状況、国・北海道の動きなどを確認した上で、各部局で収集した情報や対応等について共有を図るとともに、市内で感染が疑われる患者-145-が発生した場合の対応について協議を行ったところであります。また、市内で感染者が出た場合には、直ちに対策本部を設置することを確認いたしました。本日の会議では、小・中学校の休校に連携した児童厚生施設等の休館や中止行事等の確認を行ったところであります。次に、市内商店街や製造業への影響につきましては、さきに実施したヒアリングによりますと、一部の商店街では訪日外国人旅行者の減少により売り上げへの影響が生じているほか、市民も外出を控えるなどの動きがあり、影響の拡大を危惧しているところであります。また、製造業でも訪日外国人旅行者の減少に伴う需要の減により一部に影響が見られるほか、海外との取引がある企業を中心に今後の動向を懸念する声をお聞きしているところであります。次に、本市相談窓口への相談件数などにつきましては、2月3日の中小企業向け金融等相談窓口の開設から昨日までで小売業の1件となっております。次に、今後の対応策につきましては、今月 10 日に商工会議所で開催された会議において、金融機関を初めとする関係機関との情報交換を行ったところであります。今後においても現在の状況が長期化することによる影響を懸念しておりますので、定期的に状況を把握するとともに国が行う支援策などの情報収集に努め、必要な対策を検討してまいりたいと考えております。次に、感染拡大防止への周知につきましては、季節性インフルエンザに準じた手洗いの励行や咳エチケットなどについて、市ホームページにバナーを設置したほか、チラシの掲示などを通じて広く市民に呼びかけるとともに、保育所や学校、社会福祉施設等を所管する各部においても各施設における感染対策について注意喚起を行っております。今後も広報おたる、市役所別館コミュニティビジョン、FMおたる、新聞社に対する報道依頼などさまざまな方法により一層の周知啓発に努めてまいります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
松田議員の御質問にお答えいたします。ただいま、子育て支援策について御質問がございました。まず、特別支援教育についてでございますが、特別支援学級と特別支援学校との違いにつきましては、特別支援学級は、障害の種別ごとの学級を編成し、子供一人一人に応じた教育を実施するところであり、対象となる障害は知的障害、肢体不自由、病弱、身体虚弱、弱視、難聴、言語障害、自閉症、情緒障害となっております。特別支援学校は、障害の程度が比較的重い子供を対象として専門性の高い教育を実施するところであり、対象となる障害は、視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱、身体虚弱となっております。次に、それぞれ就学する際の流れや基準につきましては、まず、幼稚園や保育所、児童発達支援事業所などに通う子供の保護者や就学前に実施している知能検査等で特別な教育的支援が必要と思われる子供の保護者へ就学相談の御案内をし、就学相談の希望があった場合には、教育支援委員会の委員が保護者との面談や子供への検査を実施するなどして情報収集を行います。次に、医師などの専門家を含めた教育支援委員会において、就学相談の内容を踏まえ、関係法令や文部科学省が示しております判断基準に基づき子供にふさわしい就学先について総合的な判断を行うとともに、その結果を保護者へ伝え、子供や保護者の意向を最大限尊重した上で就学先を決定することとい-146-たしております。次に、特別支援学級と特別支援学校に在籍する市内の児童・生徒数につきましては、令和2年2月1日現在、特別支援学級の在籍数は小学生 137 名、中学生 57 名、計 194 名となっており、特別支援学校の在籍数は小学生 21 名、中学生 13 名、計 34 名となっております。(「議長、2番」と呼ぶ者あり)
再質問 2番 松田優子
それでは、何点か再質問させていただきます。まず、子育て支援の関係ですが、保育の質の向上や待機児童対策を求める声が多いことから、これに対する対策をということで質問させていただきましたが、先ほど何点か小樽ではこのようなことをやっていますというふうにお聞かせいただきましたけれども、そういった中でもまだ求める声が多いということは、この対策がまだまだ足りないのではないかと思うのですが、その点についてもう一度お聞かせ願いたいと思います。次に、ベビーセンサーについてですが、先ほど聞きましたらまだ1台ずつしかないのですけれども、それについて、各保育所等に1台ずつぐらいでも整備しておけば、いざというときに使えるのではないかと思いますので、この設置方についてもう一度配慮していただけないかと思いますので、よろしくお願いします。それと、前後して申しわけありませんが、先ほど市外の特別支援学校に通おうとしている方が、スクールバスの乗降場所まで距離があり悩んでいるということで、何か支援策はないのかとお聞きしたところ、そういうサービスがあるということをお聞きしましたが、その方が悩んでいるということは、そういうことがあることを知らないのではないかと思うのです。やはり周知方をもっとしていただきたい、アピールしてほしいと思いますが、この点についてもお聞かせ願いたいと思います。それと、障害者差別解消法について、先ほど視覚障害者の方を、アンケートによってその人を受け入れるかどうかということを決めたということは、本当にまさしく差別そのもので、要するに施設としては責任を回避しているのではないか、自分たちが判断したのではなくて、施設に通っている人からそういう意見があったから、そういうふうにしたのだというふうにして、まさしくそういった差別ではないかと思うのです。それで私は、これについては道にもお話ししたということですが、こういう事例があった場合に、大きく公表してほしいと思うのです。自分たちとしてはそういうことが差別になるかならないかというのがわからない事例もあると思いますので、そういう点について、こういう事例は差別に当たるのですということをしっかりもっとPRしていただきたいと思います。それと、先ほど申した中で、職員研修をしていないということもありましたけれども、そうではなくて、やはり職員研修もしっかりやって、こういう法が4年もたってまだわからない人もいるということから考えていったときに、やはりもっとアピールして、障害者の方が安心して暮らせるような、そういう手だてをしていただきたいと思います。この点についてお聞かせ願いたいと思います。
答弁 市長 迫俊哉
松田議員の再質問にお答えいたします。まず、最初にいただいた御質問の中の子育て支援、まだまだ拡充を求める声が多いということは、市の施策としてまだ不十分ではないのかということでございますけれども、子育て支援策につきましては、-147-今回の新年度予算の柱でもありますし、少子化対策上、大変重要だと考えておりますが、私としてもまだまだ十分ではないというふうに思っておりますけれども、将来に向けて、なかなか一気に解決することはできないのですが、この子育て支援策については毎年毎年、着実に上積みできるような形で取り組んでまいりたいというふうに思っているところでございます。それからもう一つは、送迎サービスの件でございましたけれども、知らない方が多いのではないのかというお尋ねでございました。これについてどのような形ができるかわかりませんけれども、広く周知できるような形を検討させていただきたいというふうに思っているところでございます。職員研修については、ごもっともな御指摘でございます。障害者の皆さんも含めて、市民の皆さんが安心・安全な生活ができるよう支えていかなければならない中で、この問題について、私も含めて職員がしっかりと認知し、理解できるように職員研修などを通じまして取り組みを充実させていきたいというふうに思っているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 福祉部長 勝山貴之(福祉部長は2020年2月まで)
松田議員の再質問にお答えいたします。私から、ベビーセンサーの関係で御質問がありましたのでお答えさせていただきます。先ほどの答弁の中で、認定こども園に1カ所、市立保育所に1カ所では少ないのではないかということですけれども、これにつきましては各保育施設にニーズの聞き取りをして、その中で要望があったところについて整備をしてきたというところがございます。こちらで把握しているのは、平成 30 年度と今年度の分だけですので、それ以前に各施設でどれだけ導入していたのか、各施設にどれだけあるのかというのは、数自体は把握してございません。先ほど御質問にございましたように、各施設に1台ずつあればいいというのは理想でしょうけれども、そこにつきましては、各施設の要望を踏まえながら、あと、国の補助金なども使っていますので、その辺のいろいろな、各施設いろいろな施設整備の要望も踏まえまして、順次整備できるものは整備していきたいと思っています。ただ、単年度、1年間で全ての保育所に全部整備するというのは、なかなか難しいということもございますので、ある程度年数をかけて整備していくことになるのかというふうには思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 医療保険部長 相庭孝昭(医療保険部長は2020年2月まで)
松田議員の再質問にお答えいたします。私からは、障害者差別解消法をどのように事業者に周知していくのか、公表せよというお話でしたけれども、その点について、介護事業所が発端ということですので、私から答弁させていただきます。私ども、先ほどの答弁にありました職員の資質の向上も含めまして、それから制度の改廃もあります。そういったことで、年に数回、事業所の集団指導という形をとっておりまして、いろいろな制度の説明ですとか、人材確保についてもそうなのですけれども、いろいろな説明会を開いているところでございまして、その中で障害者差別解消法ですとか盲導犬に関する法律、この趣旨についても説明をしてきているところでございますので、今後もそういったものを続けまして、また、そういった具体的な事例なども紹介するような形も考えながら、この制度の基本的な所管は福祉部でございますので、福祉部と連携しながら各事業者への周知に努めてまいりたいと考えてございます。(「議長、2番」と呼ぶ者あり)
再質問 2番 松田優子
今、障害者差別解消法のことで御答弁いただきましたけれども、先ほど言いましたとおり、家族の方にすれば、自分の家族がそういった差別を受けた、そういうアンケートまでとって、そして拒否された。それでなおかつ、今度窓口に行ったら職員が障害者差別解消法についてよくわからなかったと、やはり二重のショックを受けたと思うのです。そういった意味で、先ほど、これからまたしっかり集団指導や研修を行っていくというお話だったのですけれども、これについてはしっかり今後も取り組んでいただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。詳しい内容については、予算特別委員会でやらせていただきますので、よろしくお願いいたします。
答弁 医療保険部長 相庭孝昭(医療保険部長は2020年2月まで)
おっしゃるとおりでございまして、事業所に対しましてはしっかりと、先ほどの繰り返しになりますけれども、具体的な事例の紹介も含めまして、しっかりと指導してまいりたいというふうに考えてございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 福祉部長 勝山貴之(福祉部長は2020年2月まで)
松田議員の再々質問にお答えいたします。職員の研修の部分ですけれども、確かに研修をほとんどしていなかったということもございますので、改めて職員の研修をしていきたいと思います。これは職員の研修もそうですし、職場での研修もございますので、いろいろな形でこの法の周知を職員に図っていきたいと思っております。