みんなの議会

江別市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月11日

市立病院の経営再建について

2020年9月11日、江別市議会の一般質問で、内山祥弘議員が「市立病院の経営再建について」質問し、市長 三好昇、総務部長 後藤好人が答弁しました。

質問者
内山祥弘 議員
答弁者
市長 三好昇、総務部長 後藤好人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 内山祥弘

議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い順次質問させていただきます。まず冒頭に、これまでも申し上げており、繰り返しとなりますが、市立病院を初め、市内の医療機関等に従事されている皆様におかれましては、この新型コロナウイルス感染症の状況の中で、日々地域医療に御尽力されておられますことに心より感謝と敬意を申し上げます。さて、そのような新型コロナウイルス感染症の発生の状況下において、江別市立病院は、経営悪化を受けて昨年8月に設置された江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からのことし2月の第1次答申を受けて、市立病院の経営再建に向けたロードマップを策定し、その3年間の集中改革期間の初年度をスタートさせたところであります。もともと厳しい危機的な経営状況の中にあって、さらに新型コロナウイルス感染症の対応や影響が重なり、市長及び病院長におかれては、江別市の地域医療を守るために、文字どおり瀬戸際の大変困難なかじ取りが求められております。現在が、ある意味これまでとは次元が異なる非常事態的な状況であるという共通認識のもとに、今回の一般質問を行わせていただきたいと思います。それでは、件名1、市立病院の経営再建についてです。まず初めに、項目1の新型コロナウイルス感染症による病院経営及び市立病院の経営再建に向けたロードマップへの影響についてです。新型コロナウイルス感染症の影響は、市民生活や経済活動のみならず、全国的に病院経営にも大きな影響を与えています。8月6日に一般社団法人日本病院会、公益社団法人全日本病院協会、一般社団法人日本医療法人協会の3病院団体が公表した新型コロナウイルス感染拡大による病院経営状況の調査(2020年度第1四半期)の結果によると、1,407病院の病院全体の収入について、2020年の4月から6月の第1・四半期と前年同月とを比較すると、医業収入では、4月はマイナス9.4%、5月はマイナス15.3%、6月はマイナス4.7%となり、入院収入では、4月はマイナス8.4%、5月はマイナス13.8%、6月はマイナス5.7%、一方、外来収入では、4月はマイナス10.0%、5月はマイナス16.3%、6月はマイナス0.1%となっていたとのことであります。当病院においても、毎月の診療収益の状況が、委員会に報告されているところでありますが、改めて、新型コロナウイルス感染症による診療収益及び病院経営に与えている影響の分析について、お伺いいたします。また、3年間の集中改革期間の市立病院の経営再建に向けたロードマップは、今般の新型コロナウイルス感染症による病院経営への影響を考えていない段階で策定されたものでありますが、この新型コロナウイルス感染症の発生及び影響を受けて、市立病院の経営再建に向けたロードマップへ与える影響についてはどのようにお考えか、また、新型コロナウイルス感染症による病院経営への影響を踏まえて、市立病院の経営再建に向けたロードマップを修正または改定する必要があると考えますが、いかがお考えかお伺いいたします。次に、項目2の江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の第2次答申書に対する市長の考え方についてです。昨年8月に設置された江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会は、ことし2月に第1次答申を行った後、安定的な経営を維持するためには、経営形態のあり方について、長期的な展望を確立することが不可欠であるとして、経営形態のあり方について、全体委員会3回、専門委員会3回の計6回の継続検討を行い、ことし6月に第2次答申を行ったところであります。この新型コロナウイルス感染症の制約下にあっても、精力的に調査審議を行われた委員の皆様に敬意を表するところであります。この第2次答申書の内容は、主題となる経営形態の方向性についてのほか、それに関連して、経営形態の移行に係る課題、集中改革期間における取り組み事項及び外部委員会による継続的な点検・評価となっております。そこで質問ですが、まず、第2次答申書を市長としては、どのように評価し受けとめているのか、そのお考えについてお伺いいたします。また、その主題となる経営形態の方向性については、経営形態の移行に関して、答申書において、市立病院は、地方独立行政法人への移行を指向しつつ、集中改革期間においては、地方公営企業法の全部適用に向けた取り組みを進められたいとされているところであります。そこで、市長としては、その内容の目的及び意図するところは何であると理解しているのか、また、その内容について是とするのか、お伺いいたします。次に、項目3の答申書及び市立病院の経営再建に向けたロードマップの市の全職員における認識の共有についてです。さきの令和2年第2回定例会では、集中改革期間中の特別職及び医師を除く一般職管理職員の給与削減を行う、江別市特別職の職員の給与の臨時特例に関する条例の制定について及び江別市職員の給与の臨時特例に関する条例の制定についてが提案され、多数によって可決されたところであります。そして、その制定理由の中では、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からの答申に基づき、経営再建に向けた取り組みを進めていくに当たり、この取り組みを市立病院の職員だけでなく、市職員全体の問題として捉え、全職員で市立病院の再建を後押しする必要があるとされておりました。しかし、当会派としては、その制定理由にある、市職員全体の問題として捉えるための手続や説明が、余りにも不十分ではないかという理由で条例の制定について反対したところであります。実際に、7月に市の職員組合で実施されたアンケートにおいても、410人が回答しておりますが、市立病院の経営再建に向けたロードマップを見たことがありますかについて、いいえが53%、また、病院再建に向けた集中改革期間の取り組み内容(ロードマップ項目)を知っていますかについて、ほとんど知らないが46%などとなっておりました。我々としては、本来あるべき姿として、この市立病院の経営再建について、市の全職員に対して、今日の経営悪化に至った経緯、その経営悪化の原因分析及びそれらを踏まえた今後の抜本的な経営再建の方向性及び取り組みについて整理された資料等を作成した上で、一人一人の職員に対して丁寧な説明を行い、それらの手続や説明を基礎に、市長、病院長と市の全職員が十分に思いや認識を共有した上で、職員のより能動的な病院再建への協力として、仮に行われるのであれば、職員の給与削減が行われるべきであったと考えます。さらに、加えて言うと、問題や今後の方向性についての認識や理解の共有に向けた手続や説明が不十分なままで、職員の給与削減がなされた場合には、職員のモチベーションの低下の危険性のみならず、あえて極端に言えば、今後も財政的に苦しくなった場合の安易な財源確保手段として、あしき前例として繰り返されてしまうのではないかと危惧するところであります。それゆえ、報道では、4級以上の一般職の職員を対象とした給与削減について、今定例会での条例提案は見送られたということでもありますし、今からでも遅くないと考えますが、さきの制定理由にあった市立病院の経営再建を市職員全体の問題として捉えるための丁寧で真摯な説明の手続、答申書及び市立病院の経営再建に向けたロードマップについて、市の全職員の認識の共有に向けた取り組みを行うべきと考えますが、いかがお考えかお伺いいたします。最後に、項目4の一般会計及び市民サービスへの影響についてです。これまで、病院経営への一般会計からの支援としては、年約14億円の一般会計繰出金のほか、一般会計からの長期貸付金、また、過去の長期貸付金の返済猶予がなされております。そのような中、平成31年度、令和元年度の予算編成方針に当たっては、平成30年度当初予算における一般財源所要額から5%を削減する予算要求基準が示され、また、令和2年度の予算編成方針においては、市立病院に関しては、現在、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会において、抜本的な経営改善策等の検討がなされているところだが、当面の対応として、昨年度に引き続き、運転資金の不足を補うための資金手当ての検討が必要な状況となっている。こうした状況から、令和2年度の予算は、市民サービスに極力影響のない範囲において、事業の休廃止や縮小などが避けられない緊縮型の予算編成が必要な状況にあるとされていたところであります。また、ことしに入ってからのコロナ禍にあっても、基金等の余裕がないために、国からの交付金頼みとなり、緊急的な不測の事態に対して、より機動的な対応ができなかったのではないかと考えられます。現在の危機的な病院経営の状況にあって、集中改革期間における市立病院の経営再建に向けたロードマップの確実な実施を通して令和5年度での収支均衡を実現することは、市政における最大の命題であることはもちろんであります。しかし、あくまでも市の方針としては市立病院の自主再建ということであり、また、過去の病院経営のツケを過度に他に転嫁すべきではないと考えます。したがって、言いかえますと、他の一般会計の事業や市民サービスへの影響はあってはならないと考えますが、市立病院の経営再建に伴う一般会計及び市民サービスへの影響については、どのようにお考えかお伺いいたします。以上で、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

内山議員の一般質問にお答え申し上げます。市立病院の経営再建に関しまして、初めに、新型コロナウイルス感染症による病院経営及び市立病院の経営再建に向けたロードマップへの影響についてでありますが、市立病院の経営再建に向けたロードマップでは、市立病院が担う医療の重点化に向け、目標とする患者数、診療単価を設定し、医療機能等の方向性を明確化するとともに、医師招聘に向けた体制の強化、看護体制の抜本的見直しに向けた2交代制の導入などにより、診療体制の確立を目指しております。また、経営改善を着実に進めていくため、ガバナンスの強化や、収益増加策と経費削減策などの取り組みを定めているところであります。現段階において、市立病院の経営再建に向けたロードマップの当初計画と大きく乖離しているのは、診療収益の部分であり、入院で計画比16.3%、外来で計画比25.2%の減収となっておりますが、感染症対策を確実に行いつつ、患者数、診療単価の増加に向け、さまざまな取り組みを進めているところであります。いずれにいたしましても、新型コロナウイルス感染症が、市立病院の経営再建に向けたロードマップで目標としている患者数、診療単価に与える影響については、年間トータルの状況を見て判断したいと考えており、江別市立病院経営評価委員会による点検・評価を受け、今後の方向性についての助言のもと、対応してまいりたいと考えております。次に、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の第2次答申書に対する市長の考え方についてでありますが、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会では、医療や公共政策等の専門家や市民の立場から、合計15回にわたり、市立病院のあり方について議論いただき、6月4日には第2次答申書を提出していただいたところであります。第2次答申では、経営形態の移行に係る課題、集中改革期間における取り組み事項のほか、経営形態の方向性として、地方独立行政法人への移行を指向しつつ、集中改革期間において、地方公営企業法の全部適用の取り組みを進められたいとの提言をいただき、重く受けとめております。私といたしましては、市立病院が長期的に経営の安定化を果たすため、答申に基づいて、まずは、地方公営企業法の全部適用に向けた取り組みを進め、その後において、財務面の課題を解決した上で、地方独立行政法人化の検討を進めていくべきものと考えております。次に、答申書及び市立病院の経営再建に向けたロードマップの市の全職員における認識の共有についてでありますが、市では、市立病院の経営再建に向けたロードマップに基づく病院経営再建に向けた取り組みを病院職員だけではなく、市職員全体の問題として捉え、市立病院の経営改善に向けた職員全員の取り組みについて検討した結果、経営再建を後押しするという趣旨で、令和2年度から令和4年度までの集中改革期間中の協力を、本年2月に職員組合に申し入れました。職員組合への申し入れ時点においては、本年7月からの実施に向けて交渉を行ってまいりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、協議期間を延長したところであり、まずは、特別職及び管理職について、7月からの給与削減を実施したところであります。市といたしましては、これまでも江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からの答申内容や市立病院の経営再建に向けたロードマップ等について、随時、庁内インフォメーションや市ホームページに掲示していたほか、市長訓示等の際には給与削減について説明してきたところであります。しかし、職員組合から病院再建に向けて、十分な職員の理解が得られていないと御指摘をいただいたところであります。市といたしましては、職員の理解が何よりも重要であり、病院経営状況や再建の必要性等について、職員へより丁寧な周知が必要であると考えております。このため、給与削減は職員の労働条件に大きな影響を及ぼすことから、改めて、市立病院の経営再建に向けたロードマップや江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からの答申内容について、全職員に向けた周知を図ったところであります。いずれにいたしましても、市立病院の再建には、全職員の理解と協力が不可欠でありますことから、今後とも、職員への丁寧な説明に努めてまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、総務部長からお答え申し上げます。

答弁 総務部長 後藤好人(総務部長は2021年3月まで)

引き続き、市立病院の経営再建について御答弁申し上げます。一般会計及び市民サービスへの影響についてでありますが、議員御指摘のとおり、市の財政は、非常に厳しい状況にあるものと認識しており、増加する社会保障関係経費への対応に加え、これまでに市立病院への経営支援として実施した運転資金の不足を補うための長期貸し付けや、その償還猶予などが、結果として基金残高の減少につながっており、予算編成における自由度や柔軟性が失われつつあるものと考えております。こうした厳しい財政状況を踏まえた市の予算編成におけるこれまでの対応としては、事務事業の日ごろからの評価や見直しに加え、直近の3カ年では、義務的経費を除く管理可能経費を対象とした具体的な削減目標の設定や、単独事業の休廃止等を実施してきております。また、こうした取り組みは、個別の事情を勘案せず、機械的に予算を削減することを意図したものではなく、職員の創意工夫により、最小の経費で最大の効果を上げることができるよう指示し、対応してきたものであり、市立病院の経営支援により、市民サービスが低下するなどの影響は出ていないものと考えております。さらに、新型コロナウイルス感染症対策に関しては、猪股議員の御質問に御答弁申し上げましたとおり、必要な対策をタイムリーに進めるべく、議会の御協力のもと、臨時議会等を通じて5度の補正予算を編成し、随時、対応に当たってきたところであります。いずれにいたしましても、市立病院の経営再建は市の最優先課題であり、市立病院の経営再建に向けたロードマップに沿った経営改善の取り組みを進めるとともに、市としても江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申書に示された役割を踏まえた上で、今後におきましても、市民サービスに影響を与えることのないよう、適切に対応してまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 内山祥弘

2回目の質問及び要望をさせていただきます。まず、項目1についてですが、御答弁では、先日の鈴木議員の一般質問で答えたからか、新型コロナウイルス感染症による診療収益及び病院経営への影響の分析については、余り詳しく御答弁いただけませんでした。ですので、私のほうで、1回目の質問で述べた3病院団体による新型コロナウイルス感染拡大による病院経営状況の調査(2020年度第1四半期)の結果と当病院の状況を比べて、簡単に分析してみたいと思います。まず、医業収入では、3病院団体の調査結果を前、当病院を後ろとすると、4月はマイナス9.4%に対してマイナス1.5%、5月はマイナス15.3%に対してマイナス9.2%、6月はマイナス4.7%に対してマイナス4.5%となっています。外来収入では、同じく3病院団体の調査結果を前、当病院を後ろとすると、4月はマイナス10.0%に対してマイナス16.8%、5月はマイナス16.3%に対してマイナス27.8%、6月はマイナス0.1%に対してマイナス10.2%となっており、一方、入院収入では、4月はマイナス8.4%に対してプラス6.3%、5月はマイナス13.8%に対してプラス5.6%、6月はマイナス5.7%に対してプラス0.6%となっております。数字だけを単純に比べると、外来収入では、3病院団体の結果よりも当病院のマイナスの幅が大きくなっておりますが、入院収入では、当病院では前年度に比べてプラスになっており、医業収入で見ても、3病院団体の結果よりも当病院のマイナスの幅が小さくなっております。この結果をどう見るかは、さらなる分析が必要だと思いますが、少なくとも、当病院の入院収入の頑張りにより、医業収入の減少は、3病院団体の結果より当病院は小幅となっております。しかし、当病院の外来収入の減少幅の大きさについては、注意が必要なようです。いずれにしても、新型コロナウイルス感染症による診療収益及び病院経営への影響については、市立病院事務局及び江別市立病院経営評価委員会におけるさらなる分析を求めたいと思います。もう一方の新型コロナウイルス感染症による市立病院の経営再建に向けたロードマップへの影響については、再質問としたいと思います。御答弁では、新型コロナウイルス感染症が、市立病院の経営再建に向けたロードマップで目標としている患者数、診療単価に与える影響については、年間トータルの状況を見て判断したいと考えており、江別市立病院経営評価委員会による点検・評価を受け、今後の方向性についての助言のもと、対応してまいりたいと考えておりますとのことでした。そこで質問ですが、次年度の予算の組み立てを判断するためにも、少なくとも、次年度の予算審査の段階、時期には、新型コロナウイルス感染症の影響による市立病院の経営再建に向けたロードマップの修正等の考え方が示されると考えてよいか、お伺いいたします。次に、項目2についての再質問ですが、まずは、第2次答申書の内容を市長として重く受けとめるとし、経営形態の方向性についての地方独立行政法人への移行を指向しつつ、集中改革期間においては、地方公営企業法の全部適用に向けた取り組みを進められたいとする、経営形態の移行の内容についても、市長は是として受けとめると理解いたしました。そこで、改めてお伺いいたしますが、第2次答申で示された経営形態の移行の内容について、現状の地方公営企業法の一部適用ではなく、地方公営企業法の全部適用に向けた取り組みを進めた後に、地方独立行政法人への移行を指向すべきだとした意図、すなわち、なぜそのような方向に向かわなければならないのかという理由、根拠については、市長としてどのように理解しておられるのか、お伺いいたします。次に、項目3については要望といたします。御答弁では、市立病院の再建には、全職員の理解と協力が不可欠でありますことから、今後とも、職員への丁寧な説明に努めてまいりたいと考えておりますと御答弁されておりましたので、そのような真摯で丁寧な説明がなされることを強く要望いたします。1回目の質問では、あえて極端な言い方をした部分もありましたが、ある意味、見方を変えれば、ピンチはチャンスというのは言い過ぎかもしれませんが、この市立病院の経営問題を機会に、市の全職員が同じ問題について認識を共有し、ときには職員同士で議論し合いながら、方向性や解決策を見出していくという、市役所の職場風土をよりよいものに変えていくという、ポジティブなものに捉えていくことができるのではないかと私は思っております。市立病院の経営再建に向けたロードマップにも、ボトムアップの組織文化の醸成として、現場レベルでの改善活動・提案の実施とあるところです。余りにも楽観的過ぎるかもしれませんが、そのような見方も考えていただき、認識の共有に向けた取り組みを進めていただけたらと思います。もう1点、昨日の鈴木議員の一般質問の中で、市民説明会の開催内容についての話がありましたが、市立病院の再建には、全職員の理解と協力が不可欠というのであれば、市の職員にも市民説明会への参加を促してはいかがでしょうか。そのためには、やはり会場の広さが問題となるかと思いますが、昨日、市長が検討されるという御答弁をされており、それ以上の御答弁はいただけないと思いますので、インターネットでの中継も含め、要望とさせていただきます。項目4については、今後の課題として取り上げていきたいと思います。以上です。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

内山議員の再質問にお答え申し上げます。まず、1点目の質問でありますが、新型コロナウイルス感染症によります病院経営及び市立病院の経営再建に向けたロードマップの影響に関連しまして、市立病院の経営再建に向けたロードマップの修正等の考え方を示す時期でございますが、その前に御指摘いただきましたので、市立病院におけます新型コロナウイルス感染症の影響を少しお話し申し上げたいと思います。診療収益の減収の要因といたしましては、入院では外科系の診療科を中心に、手術時の感染リスクを回避するために不要不急の手術を延期にせざるを得なかったこと、外来では産婦人科や小児科を中心として、総合病院を受診することによる感染を敬遠し、受診を控える方が多く、全体的に患者数が計画を下回ったことによるものと分析しております。特に産婦人科、さらには小児科は外来のほうに影響を及ぼすことが多いと言われておりますので、先ほど全国との比較の御指摘がありましたけれども、江別市の市立病院としてのその差はそこにあるのではないかと思っております。そこで、御質問の考え方を示す時期でございますが、先ほどお答え申し上げましたけれども、市立病院の経営再建に向けたロードマップで目標としている患者数、診療単価に与える影響については、年間トータルで判断したいと考えているところであります。市立病院といたしましては、市立病院の経営再建に向けたロードマップの進捗状況について、江別市立病院経営評価委員会による点検・評価を受けることとしておりますので、今後の方向性について、それらの助言をいただきながら、対応してまいりたいと考えております。次に、第2次答申書における経営形態の移行が必要との提言に対する私の理解についてでありますが、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からの提言では、地方公営企業法の全部適用により、専任の事業管理者に権限と責任が委ねられ、一部適用の場合と比べて、人事面や財務面における組織運営での自律性、柔軟性が高まることから、集中改革期間において、地方公営企業法の全部適用を進めた上で、市立病院の経営再建に向けたロードマップに基づき、経営再建を図るべきとされており、これを重く受けとめております。その上で、私としましては、専任の事業管理者を設置することで、診療報酬の改定や医療制度の変更について、迅速な対応が可能となるのではないかと考えております。このことによりまして、より経営の安定化が図られ、収支均衡の実現につながるものと期待しているところであり、まずは、答申に基づき、地方公営企業法の全部適用を進めていきたいと考えております。また、地方独立行政法人化につきましては、新たに設置する事業管理者のもと、財務面の課題を解決した上で、江別市立病院経営評価委員会の助言もいただきながら、検討を進めていくべきものと考えております。以上でございます。

再質問 内山祥弘

3回目は要望のみとさせていただきます。項目1については、市立病院の経営再建に向けたロードマップの修正等の考え方を示す時期について、明快な御答弁はいただけませんでした。いずれにしても、市立病院の経営再建に向けたロードマップと予算案は一体的なものであると考えておりますので、市立病院の経営再建に向けたロードマップを修正するにせよ、しないにせよ、適切な御対応をお願いいたします。項目2については、答弁をお聞きし、一定の理解はしたところであります。しかし、経営形態のあり方については、第1次答申書において、市立病院は、経営危機と再建を繰り返してきた歴史があり、経営形態に起因する構造的な問題があることもうかがわれ、本答申に基づく中期戦略が着実に実行され、中期的な経営再建を果たしたとしても、再び、経営危機を繰り返すことも懸念されると述べられていた点についても、深く考える必要があるのではないかと考えます。以上です。

出典:江別市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる