みんなの議会

江別市議会 平成26年第4回定例会 2014年12月5日

(1)行政への信頼について/(2)次代を担う世代を呼び込むことについて/(3)食と農による地域経済の発展について/(4)職員意識と役所文化の改革について/(5)挑戦する人材を受け入れる地域社会について

2014年12月5日、江別市議会の一般質問で、岡英彦議員が「行政への信頼について」「次代を担う世代を呼び込むことについて」「食と農による地域経済の発展について」「職員意識と役所文化の改革について」「挑戦する人材を受け入れる地域社会について」について質問し、市長 三好昇、経済部長 北川裕治、健康福祉部長 真屋淳子が答弁しました。

質問者
岡英彦 議員
答弁者
市長 三好昇、経済部長 北川裕治、健康福祉部長 真屋淳子

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 5 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 岡英彦

それでは、質問に入ります。今回の質問は、私の市政全般に対する考え方を述べさせていただきます。1点目の質問が基本的な理念について、2点目、3点目、4点目が私の考える江別の三つの政策課題という観点、5点目が我々の考えなければいけない価値観という形になっています。いずれも過去の質問でも取り上げてきたものになっていますが、改めて私の考え方を述べさせていただきますので、これらに対して市長としてどのように考えられているかを御答弁いただければと思います。まず、私が議員として政治にかかわらせていただいている中で、私としての基本的な理念というものを持っております。それは、私たちが自分たち自身でつくり上げていると実感できる社会を実現していこうというものです。これは、私たちを取り巻く社会の仕組みや制度というものは、テレビの中の政治家や国の官僚や市の役人が決めているのではなくて、私たち自身がつくっているのだということを感じられる社会ということです。そのためには、政治家が本当の意味で私たちの代表であるということを実感できることが大事だと思いますし、行政も私たちの選んだ方針に基づいて行われていると実感できることも大事だと考えております。また、政府や行政の行うことは私たちの選択の結果であり、その結果に対して私たちにも責任が伴うと考えられるようになることも大事だと思っております。そして、このような社会をつくり上げていくには、政治と行政への信頼というものが不可欠ではないでしょうか。残念ながら、我が国においては、政治と行政への信頼というものは大変低いのが現状であります。私たち自身がつくり上げていると実感できる社会をつくるということには、まだまだ道半ばと私は考えております。一番身近である自治体の行政についても、決して市民からの信頼が高いとは言えない状況にあるのではないでしょうか。市政においても、私たちの声が反映されているという実感を持てるようになることが大事だと思っております。行政への信頼を得るには、徹底した情報公開による透明性の確保、一方通行ではない双方向のコミュニケーション、行政への市民参加などを幅広く進めるということが必要とされております。また、このような個々の現場での取り組みを進めることはもちろんなのですが、私としては、市長にもしっかりと行政への信頼というものは何なのかということについてお考えいただきたいと思っております。先日の断水災害の際、9月11日の夜、皆さんは大変混乱していた状況だったかと思います。非常にさまざまな情報が飛び交っておりまして、正確な情報というのがなかなか入らず、混乱していたことを皆さんも実感として感じられているかと思います。私としては、あの時点でとり得る限りの可能な手段を使って、何か一つでも市長のほうから正式な形でメッセージを発していただければ、随分と混乱も少なくなったのではないかという思いを持っております。2日目の朝に記者会見でお話をされておりますけれども、本当に市民のほうを向いているのかということについて、疑問を感じさせられる状況でございました。本当にこういった形で信頼される行政と言えるのでしょうか。市民から信頼される行政とはどのようなことと考えられているのか、市長のお考えをお伺いしたいと思います。続いて、私が重要と考えております江別市が抱える三つの政策課題についてお話しいたします。その中でも、現在の江別市が直面している最優先で考えなければいけない政策課題は、江別市が次の世代に選ばれるまちになれるのか否かということだと考えております。第2回定例会の一般質問の際にもデータでお示しいたしましたが、今の江別市に求められているのは、いかに若い世代、特に30代といった世代を江別市に呼び込むことができるかを考えることではないでしょうか。私は、4年前の質問でも市長に対して、市民の若い世代、子育て世代の声、切実な声をきちんと聞いていらっしゃるのかという質問をさせていただいております。残念ながら今回も同じことをお伺いしなければいけません。ことしも、市が子育て世代向けにアンケートを実施しておりますけれども、市長はこの自由記述欄をきちんとごらんになられているのでしょうか。大変切実な声というのが書かれておりますし、非常に厳しい声というのも書かれております。こういったアンケートというのは過去に何度か実施されておりますけれども、その中には、同じようなアンケートが何回か来ておりますが本当にそれが行政の施策に反映されているのですかと、反映されないのであれば、何回声を聞いても同じではないかといった声ですとか、これはまさに4年前にも同じようなお話をさせていただきましたが、子供を預けるという課題に対して、子供を連れて企業の面接に行ったら子供をどこに預けるのですかと言われ、市の窓口に行ったら仕事が決まっていないと子供は預けられないと言われる状況が、来年度から国の制度が若干変わりますけれども、なかなか変わってこなかったというのが現状でございます。また、こういった声もございます。市の窓口に行ったら保育園がいっぱいですと言われ、ではどうすればよいのかということに対して何のアドバイスもいただけないといったような非常に厳しい声が出ていると私は認識しております。このような状況で、本当に市として若い世代の声を聞いていると言えるのでしょうか。こういった声が挙がっていることと真剣に向き合わなければいけないと私は考えますが、いかがでしょうか。また、最近では、周辺市町村、自治体、どこのまちでも子育てのまちをPRするようになってきております。江別市は江別市のよさをPRすることはもちろん大事なのですけれども、基本的な部分で周辺自治体と差が出てしまっているのも実態でございます。特に、江別市は、札幌市との比較においてなかなか勝負になっていない部分も少なからずあるのも現状でございます。子供医療費助成の近隣市との差の問題については、多くの議員が長年にわたり指摘をしてきていると思いますけれども、解消のめどは立っておりません。また、子育て世帯からは保育料や水道料金の差というのも常に指摘されている問題でございます。私としては、子育てに関する費用負担というのを全般的に洗い出して、札幌市とどれだけ違うかをしっかり認識し、可能なものから水準を合わせていくという考え方をとる必要があると考えております。子育て支援を頑張っていますと江別市も言い出しておりますけれども、このベースの部分を整えない限り、いろいろな形でやっているというのは私も理解はしているところですが、口では頑張っていると言っているけれども、実際はなかなかできていないと捉えられてしまうのではないでしょうか。私は、これまでも指摘をしておりますけれども、江別市であれば、重点的に若い世代向けの政策をとれば、札幌圏の中でも、若い世代、次の世代に選ばれるまちになることができると考えております。残念ながら決してうまくいっているとは言えないので、30代人口、そして年少人口ともに急激に減ってきているというのが江別市の現状です。財政規模が違うという問題もあります。もちろん、その問題も大きいのはわかっておりますけれども、恐らく、より本質的な問題としては、市として、もしくは我々という言い方をしてもよいかと思いますけれども、我々にとっての優先順位づけというのが決して高くなかったということに尽きるかと思います。私としては、先ほど述べたような政策を行えるように予算の優先づけを行っていくべきだと考えております。第2回定例会で質問したときには、人口目標の設定はしないというお話をされておりましたけれども、若い世代の急激な減少に関して、誰も何のコミットも持たず、何の責任も持たないというのは、やはりちょっとおかしいのではないかと私は思っております。市長の考えをぜひお伺いさせてください。次の課題は、食と農で地域経済を盛り上げていこうというものです。これに関しても、私は毎回のように質問させていただいております。食と農のまちづくりというのが江別市の方向性だと私は考えております。食と農というのは現在江別市の産業の中心となっております。食と農といった分野が江別市の移出産業でもあり、交流人口をふやす仕掛けでもあり、外部からお金が流入して経済を発展させる力になっているというふうに考えております。また、江別市ならではの豊かな暮らしを実現するという意味からも大変重要な観点だと考えております。これまで以上に、より力強くこういった政策を進めていく必要があると考えております。この分野に関してはかなり進んでいるところもありますが、今現在できていないことということで2点御指摘をさせていただきたいと思います。一つは、江別の食と農を知る機会の拡大ということで、より多くの人に江別の食と農のファンになってもらい、市民一人一人に江別の食と農を宣伝してもらえるような取り組みが非常に大事だと考えております。このような形で地域の人々に支えられる産業は、その地域にとって存在し続ける理由がある産業ということになり、地域の経済にとって大変重要な観点だと思います。ハルユタカは非常に浸透してきているかと思いますけれども、意外と知られていないものもありまして、例えば、ブロッコリーや、今年度はレタスも道内1位の作付面積になっていること、食品ですとラーメンは多くの人が食べたことがあるかと思いますけれども、お豆腐や納豆もつくられておりまして、こういった食品関連企業が市内には20社以上ございます。これまでもさまざまな取り組みが行われてきておりますけれども、より多くの市民の方に江別の食と農を実際に食べてもらって知ってもらう取り組みが必要と考えておりますがいかがでしょうか。また、やはり道の駅的機能を持った食と農の発信拠点というものがどうしても必要ではないかとの思いも持っております。これも5年前に道の駅の質問を二度ほどさせていただいております。道の駅そのものというのはなかなか難しいところかもしれませんけれども、道の駅的機能を持つ、江別の食と農の拠点といったらここと、誰もがわかるような発信拠点が必要だと考えております。市内の人であれば、一度は行ったことがあると思っていただける場所、市外の人であれば、まずそこに行ったら江別の食と農に関して食べたり買ったりできるランドマークになる場所、我々が江別の食と農の取り組みをもっともっと進めていこうというときに、どうしてもこういった場所というのが私は必要でないかと考えております。市長のお考えをお伺いしたいと思います。次に、三つ目の課題といたしまして、職員意識と役所文化の改革についてお話をさせていただきたいと思います。私は、どんな政策を行うとしても、恐らくこの部分を改善していかないと結局うまくいかないということがあるかと思いますし、ここを変えない限り、江別市が変わったということにはならないと考えております。地方において、自治体職員というのは、単に定例的な業務をやっていればよいというものではなく、地域を盛り上げていく重要な役回りを期待されており、地域の中で能力を最大限に発揮できるような環境をつくっていく必要があると考えております。また、そういった役所の文化というものをつくっていく必要があると考えております。私は、何人かの大学の先生からこういったお話をお伺いしたことがあります。江別市役所に入っていくような学生さんは、江別市役所に入るときには、大変希望を持って将来を期待して頑張って働くんだという思いで入る、大学からすると送り出す。ただし、上からたたかれたたかれ、数年たって会うと余りおもしろくない人材になってしまっていると。非常に残念だというようなお話を何人かの方から伺ったことがあります。また、こういったお話もよく市民の方から伺います。役所には非常に優秀な職員がたくさんいらっしゃる、それはすごくよくわかっていますと。しかし、ただ公務員になりたいという職員であって、江別市役所がただの勤め先になってしまっているのではないかと。そうではなくて、やはり江別市のために働きたい、そういった職員でなければ困るというお話を何人かの方からお伺いしております。先ほど申し上げたように、地方においては自治体職員というのは、その地域で積極的に活躍するような職員になっていただく必要があると私は考えております。今の江別市役所の中では、各職員がさまざまなアイデアを出して積極的に新しいことに取り組んでいくという文化には、残念ながらなっていないのではないでしょうか。また、自分の担当以外のことでも外部のさまざまな人と交流して地域をつくり上げていくという文化にはなっていないのではないでしょうか。そして、個々の職員というよりも、やはり長年にわたって江別市役所という組織がこういったことをやらないという文化を持っているということではないかと思います。私としては、この点に関して非常に大きな問題意識を持っておりますけれども、市長としては、江別市役所の職員の意識と役所文化の特徴というのをどのように考えていらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。また、私としては、このような江別市役所の組織の文化というものを徹底的に改革する必要があると考えております。役所の文化に限った話だけではないのですけれども、人口減少時代においては、これまで当然と思われてきたことが時代の変化によって激変するような、いわゆるパラダイムシフトが起こっていると私は考えております。新しいことに挑戦しないような今の役所の文化のままでは立ち行かなくなると考えております。極端に言いますと、役所の職員の半分とは言いませんけれども、2割くらい新しい風を入れるような形で改革を進めていくことが必要であるという認識を私は持っております。市長はどのようにお考えでしょうか。最後に、地域の中で我々がどのような価値観を持っていなければいけないかというお話をさせていただきたいと思います。これは、単に行政の話ではなくて、地域社会がどうあるべきかというお話です。今後、人口減少社会において活力ある地域とそうではない地域の違いというのは決定的な差が出てくると思っております。眠っている地域とそうではない地域との差はどんどん開いてくる時代になりました。新しいことをやろうという人材が次々と内部から出てきたり、もしくは外から入ってくるような地域とそうではない地域とでは大きな差が出てくるかと思います。若い世代、新しいことをやる人を受け入れる環境があるか否かということが決定的に重要ではないでしょうか。また、人口減少社会ということが言われておりますけれども、今の時代、地方に目を向けている若者、もしくは地域の中でチャレンジしたい若者というのは、逆に確実にふえているということを私としては感じております。問題は人が減ることよりも、我々自身が新しい人材や新しい考え方をするような人材を受け入れることができるのか否かということではないでしょうか。地域を元気にするには、よそ者、若者、ばか者という言葉がよく使われますが、若者に期待すると口で言うだけではだめだと思いまして、そういう人材が挑戦できるような環境を我々が用意できるのか否かということが求められているかと思います。単に彼らの意見を聞くというような話ではなくて、彼らに権限も含めてちゃんと任せることができるのか。そして若者が失敗することもあると思います。その失敗も含めて我々は許容できるか。そういったマインド、意識というのが求められていると思います。我々が挑戦する人材を受け入れることができるのか、彼らが集まるようなまちになることができるのか、地域が衰退するか否かというのは、まさに我々の覚悟が問われているのではないでしょうか。以上で1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

岡議員の一般質問にお答え申し上げます。まず、全体の質問を聞きまして印象的なところからお答え申し上げたいと思います。今回の御質問そのものが、少数の意見を捉え、大多数の意見かのごとくに発言されて、それを求めるという形であり、それをもって全体と思われるのは、行政としては非常に理解しがたいところであります。少数意見は非常に重要です。少数意見は重要でございますけれども、我々は行政です。行政でありますから、公平で公正で、そういう対応を求められているものと考えておりまして、そういう公平・公正の立場で答弁させていただきたいと思っております。初めに、行政への信頼でございますけれども、人口減少、少子高齢化社会が進行する中で、地方自治体はますます厳しくなる財政状況を踏まえて、歳出抑制を図りながら、市民からの理解のもとに持続可能なまちづくりを行っていくため、行政への信頼は不可欠でございます。市民からの信頼について、みずから評価することは非常に難しい状況でございますが、一般的に、行政が信頼されるということは、公平性、透明性、効率性の確保、市民との情報の共有、市政への市民参加が必要とされております。このため、市では広報広聴活動の充実を図り、情報公開並びに個人情報保護制度の運用によりまして、市政の透明性を確保するとともに市民と市の情報共有を進めてきたところでございます。また、行政改革の推進と行政評価の手法や外部評価の導入によりまして、行政サービスの質の向上と効率性の確保に努めてきたところでございます。さらに、市職員におきましては、研修を初め、さまざまな機会を通じまして、説明責任を果たし、意欲と能力を最大限発揮できるよう資質の向上を図ることで公平性の確保に努めてきたところでございます。また、江別市自治基本条例に基づきまして、パブリックコメントや審議会等への市民委員の登用などによりまして、市政への市民参加を推進してきたところでもあります。このような取り組みを絶えることなく継続する中で、これまでの業務のあり方を常に見詰め直し、市民市政のもと、ただ他市との横並びの経営ということだけではなく、江別市にあった独自の経営のもとに信頼される行政運営に努めていく必要があるものと考えております。次に、子育て世代の費用負担を札幌市と同水準にする考え方についてでありますが、市といたしましては、えべつ未来づくりビジョンにおきまして、全国的に人口が減少傾向にある中、江別市の将来人口の考え方として、子育て世代の転入などを促進し人口規模の維持を図るという目標を掲げております。このため、市のホームページでは、江別市の子育て関連情報を探しやすくしたり、また、えべつのじかんでは、他市の子育て世代に向け、実際に江別で子育てをしている保護者の方のインタビューを織り込むなど、子育て世代に向けたPRに重点を置いてまいりました。御指摘のとおり、乳幼児医療費の助成範囲が異なっていることや、保育料が札幌市と比較して負担が大きいことは承知しております。しかし、江別市の病児・病後児保育では、利用しやすさから、利用者から札幌市よりも高い評価を得ております。また、紙おむつ用ごみ袋の無料配布につきましても、札幌市以上の配慮をしているところでもございます。また、小学校におきましては、江別市独自で小学校1年生から英語教育の導入を始め、市内大学と連携した遊びを通じた体力向上プログラムであります朝運動プログラム事業を実施するなど、江別の子供たちのための江別市独自のサービスの充実に努めてきたところでございます。このほか、子育てひろばぽこあぽこでは、市外登録者が60%を超えるなど、札幌市民を含む多くの児童や保護者に利用いただいておりまして、11月に実施しました利用者アンケートの結果でも100%近くの方から高い評価をいただいております。いずれにいたしましても、札幌市と隣接する市は比較されることが多いと思いますが、より質のすぐれた、独自性を持った多様なサービスを提供することや住みやすい社会環境をPRすることによりまして、江別市に次代を担う子育て世代を呼び込めるように努めてまいりたいと考えております。次に、若い世代の人口の目標設定に関連しまして、市の最優先の課題として予算づけを行う考え方についてでありますが、えべつ未来づくりビジョンにおけるえべつ未来戦略では、次世代に向けた住みよいえべつづくりとしまして、子供を産み育てやすい環境、子供が健やかに育ち、心豊かに学ぶことができる環境づくりを重点的・集中的に進めていくこととしております。このことを受けまして、総合計画を実現するための個別計画として、子ども・子育て支援法に基づき、子ども・子育て支援事業計画の検討を進めているところでございます。計画の検討に当たりましては、質の高い幼児期の学校教育・保育及び地域の子供・子育て支援事業の提供を図ることを目的に、人口や世帯状況、市内の子育て環境の現状や市民意識などの現状調査を行っております。この調査結果に基づきまして、これまでの人口動態をもとにした将来人口の予測のもと、教育・保育事業の必要量を算出するとともに、提供体制の整備を図ることとしております。これからのまちづくりは、子育て世代が転入しているという当市の人口移動の特徴を踏まえ、年少人口と子育て人口の転入数の増加に向けた取り組みが重要と考えているところでありまして、子ども・子育て支援事業計画に沿って、目標を定め、市全体で進めてまいりたいと考えております。次に、職員意識と役所文化の改革に関連してでございます。まず、江別の職員意識と役所の文化の特徴についてでありますが、自治体の担う業務の多くは、学校や道路など公共施設の整備や維持管理、除雪、教育や福祉といった市民生活の基盤・基礎でありますので、市民の期待も、第一には、これらの基本的な業務を公平・公正かつ確実に遂行することにあると考えております。そのため、職員の意識も、法や条例を初め、制度に基づく確実な事務・業務の遂行を優先しているものと考えております。また、地域とのかかわりにおきましては、職員はこれまでも自主的に地域と連携しながら自治会活動などに取り組んでいるほか、青少年育成活動、ボランティア活動に参加し、それぞれの個性や能力を生かして、文化・スポーツ団体や少年団の活動、えべつやきもの市やえべつ北海鳴子まつりなどのイベントにも深くかかわりを持ち、江別の文化創造に寄与してきたものと考えております。私は、江別市はこれまでも大麻団地の造成による人口の急増、昭和40年以降になりますけれども大学の設置、食産業の発展などの流れと従前からの町並み、人口、農業や製紙産業などとの融合の中で発展してきた経緯があるものと考えております。市職員もこれらの時代時代の変化の中で意識改革を求められ、これまでの歴史を見ますと、その節目節目には常に意識改革のもと、進化してきたものと考えております。今、人口の減少から市町村消滅との警鐘が鳴らされ、そして江別市は初めて総合計画の中でえべつ未来戦略として年少人口と子育て人口をふやす施策、まさしく時代の変化に基づいた対応が求められております。市職員は新しい総合計画の目標の達成に向けまして、危機感を持って改革し達成するとの共通認識を持って行政執行をする、そういう考え方で全員で進んでいるところでございます。次に、職員意識と役所文化の徹底的な改革が必要であるという認識についてですが、かつて経験したことのない人口減少社会におきまして持続可能なまちを形成し、社会の活力を維持していくためには限られた資源を最大限に活用することが重要であります。そのため、職員一人一人が、これからのまちづくりに向け、自治基本条例や総合計画に基づき、市民協働のまちづくりを常に意識することが重要でありまして、そのための意識改革が必要であるものと考えております。平成22年度からは、管理職に向けまして、管理職等マネジメントセミナーを実施し、民間の経営者から直接話を聞くことで、民間の発想を取り入れた管理職のマネジメント能力向上と地域課題についてみずから考え、積極的に取り組む意識改革の必要性の意識づけを図ったところでございます。また、本年7月、8月にはモデル的な取り組みとしまして、市内3地区の市民祭りや社会福祉協議会の行事に職員が参加するなど、職員が地域と一緒になってまちづくりに参加する新たな研修に取り組んだところでもございます。このほか、先ほども申し上げましたが、多くの職員が自治会の役員や文化・スポーツ団体の事務局を担うなど、地域活動に深くかかわりを持っております。今後も、引き続き社会経済情勢の変化を踏まえまして、スピード感を持って対応できるよう職員の意識改革を図ってまいりたいと考えております。次に、挑戦する人材を受け入れる地域社会に関連しまして、人口減少社会において活力ある地域とそうではない地域の違いについてでありますが、少子高齢・人口減少が進行し、生産年齢人口や年少人口の減少する社会にありましては、市外から来てさまざまな活躍をしてくれる人たちがこれまで以上に重要となってまいります。江別市におきましては、青年会議所によるイベントの開催や若者の空き店舗活用、また、大学生のまちづくりへの参加、さらには市職員の地域活動への参加によりまして、地域に市外からの人材を受け入れる兆しが高まってきているものと考えております。地域の活力にとっては、このような活躍する人材を受け入れることが非常に重要でありまして、今後、その必要性がますます高まってくることから、市といたしましては、野幌地区や江別駅周辺地区での動きに合わせまして、受け皿づくりの支援について、多角的に検討する場の設置に向け、経済界や大学など、関係機関と相談してまいりたいと考えております。次に、挑戦する人材を受け入れる地域社会の重要性についてであります。先ほども御答弁申し上げましたが、人口減少社会の中、持続可能で活力あるまちづくりのためには、地域に新しい人材が入り、新しいことに挑戦することは重要なことと考えております。そのための環境整備としまして、市の取り組みにおきましては、元町アンビシャスプラザの設置により、ベンチャービジネスなどの起業を志す人材の支援を進め、旧ヒダ工場の保存・活用については市外からの応募があったところでございます。また、野幌商店街の再編整備に向けましたコーディネーターの配置や、学生や高齢者を対象としましたセミナー開催などにより、商店街参入促進を行ってきたところでございます。さらに、市内大学との連携によりますインターンシップや、大学生の地域活動によるまちづくりや地域活性化の取り組みへの支援を行ってきたところでありまして、今後とも新しい試みに挑戦する人材の活躍を進めるため、経済界や大学など関係機関と連携しまして、受け入れ体制の整備を進めてまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、経済部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 経済部長 北川裕治(経済部長は2015年6月まで)

私からは、食と農による地域経済の発展について御答弁申し上げます。まず、江別の食と農を知る機会の拡大についてでありますが、当市における経済活性化の方向性の一つとして、食産業の充実を目指しており、地産地消や6次産業化の推進、RTNパークへの食品産業の誘致などを進めてきたところであり、食産業を支える農業の役割は重要であると認識いたしております。農業者が主体となった取り組みといたしましては、農産物直売所の運営やスタンプラリーの開催、えべつかあさんブランド認証制度や農家のかあさん土曜市の開催など、地元の農業を盛り上げる取り組みが行われているところであります。また、食に関するイベントといたしまして、ことし8月に、4年に1度開催しております小麦フェスタにあわせ、地域の宝を発信するイベントであるまるごと江別とえべつ農業まつりを同日開催することにより、約1万5,000人の来場者数を数えるなど、江別の食と農を知ってもらう機会として大きな成果があったと考えているところであり、次年度におきましても、まるごと江別とえべつ農業まつりの同日開催について、市で要請しているところであり、関係者の間で協議が進められているところであります。加えて次年度は、江別産のすばらしい食材や生産物を全国に発信する美味しい江別・大人の食育ブランド化プロジェクトも江別商工会議所や食品関連企業、生産者などで構成する実行委員会が主体となり、東京丸の内でのプロモーション活動などをスタートさせる予定となっているなど、江別の食や農を盛り上げていこうとする積極的な取り組みが見られるところであります。こうした江別の食や農の魅力を発信する取り組みを続けることで、地元の安全・安心でおいしい農畜産物を市民が認識し、さらには市外へのアピールともなるものと考えておりますので、今後も関係団体と協議する中で、江別の食と農のPRに努めてまいりたいと考えております。次に、道の駅的機能を持つ江別の食と農の発信拠点の整備についてでありますが、食と農は江別市の魅力の重要な要素であると考えており、道の駅的機能を持った江別の食と農の発信拠点は地域への経済効果が大いに期待できるものと認識いたしております。こうした考え方に立ち、現状は既存施設を利用し江別河川防災ステーションの道の駅的な活用を図っているところであります。具体的には物産コーナーの設置や農産物直売所の併設などにより、江別の食と農のPRに努めておりますが、特に併設する農産物直売所につきましては、今年度の売り上げが約8,300万円、来客数は約7万7,000人となるなど、売り上げ、来客数とも前年度と比較して約9%の増加を見せており、また、同施設で味覚まつりや農家のかあさん土曜市などのイベントが開催されていることもあり、食と農の発信拠点として、その認知度もさらに高まっているものと認識しているところであります。また、来年度から始まる旧ヒダ工場の活用においても、食と農の発信拠点的な利用を積極的に図ってまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、食と農の発信拠点には安全・安心で魅力ある農畜産物を提供する仕組みづくりや、イベントやマルシェなどを行える広さの確保、さらには1年を通して魅力ある施設とすることが必要であり、今後は望ましい施設のあり方について、あらゆる可能性を検討してまいりたいと考えております。私からは以上であります。

答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)

私からは、次代を担う世代を呼び込むことについての御質問のうち、市は若い世代の声を聞いていると言えるのかについて御答弁申し上げます。市では、江別市総合計画や平成27年4月からスタートする子ども・子育て支援新制度に向けた子ども・子育て支援事業計画の検討に際し、子供や市民の声を直接聞くことのほか、アンケート調査などにより策定に当たっているところであります。このほか、保護者の声を聞く中で、商業施設内への子育てひろばぽこあぽこの開設、年度の途中の入所希望に応えるための小規模保育事業や病児・病後児保育事業の実施など、子育て世代のニーズへの対応を図ってきております。また、保育園の入園に関しましては、やむを得ず待機となる場合には、世帯の状況に応じた適切な保育サービスが利用できるよう一時預かり事業や認可外保育施設の活用などの情報提供を適宜行っているところであります。いずれにいたしましても、今後も子育て世代のニーズの把握に努めながら、若い世代の声を子育て施策に反映していくよう努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 岡英彦

それでは、2回目の質問に入らせていただきたいと思いますけれども、大変残念な部分がございます。市長のお考えをお伺いしたかったという意図で、今回、私の一般質問が初日ということもあり、随分早い段階から趣旨を御連絡していたかと思うのですけれども、基本的には今行政がやっていることをお話しされていて、市長としてどうお考えになられているのかというところがちょっと見えにくかったと思っております。また、私がいろいろ挙げさせていただいた課題点についても、これまでの取り組みの問題点を十分に認識いただいていないところもあるのではないかと、そういったところをまずは受けとめていただいて、御答弁をいただきたかったという思いです。また、今回、次の世代を呼び込むということを最優先にというお話をさせていただきましたけれども、医療助成や保育料の問題が本当に少数の意見で、全体を反映していないものと言い切れるのかというところは非常に疑問を感じるところでございますし、残念に思います。恐らく、市長と私で危機感の感じ方というのがかなり違っている部分があるかと思います。これは世代的な問題というのも恐らくあるかと思います。2040年の問題ということが言われておりますけれども、2040年の問題を切実な思いで感じられているかどうかも、世代間の違いもあって、そういったところの危機感がやはり違うかなと思っております。それでは、次の世代を呼び込むという部分に関してですけれども、私はここが最優先だというような考え方を持っております。それは予算づけを含めてという意味です。今の御答弁では、医療助成の問題についてもなかなか実施されていく方向ではお答えされていないように思います。医療費の助成は周辺自治体よりも少ない、保育料も高いということだけれども、いろいろなサービスがほかにもありますから江別市を選んでくださいということで本当によいのでしょうかということを私は問いたいと思います。札幌市と比較されることはいたし方がないところですので、それならば札幌市に住んでしまうのではないですかというところを、もう一度真剣に、我々が選ばれるためには何が本当に必要なのかということを考えなければいけないと、私としては考えております。あと、職員意識と役所文化の点についてですけれども、答弁を聞く中で、改革が必要であると再認識させていただきました。決められたことをきっちりやるというのが役所の文化ということかと思いますけれども、私の問題意識としては、それだけでは対応できない時代になっているのではないかということです。これも一部の意見と言われるかもしれませんけれども、ある退職された職員の方の何人かで、私にこんな話をされていた方がいらっしゃいました。自分たちはずっと仕事をやってきて、法律にのっとって仕事をやるというのが自分たちの仕事だとずっと思っていたと。ただし、私、岡の話を聞いていく中で、市民と向き合うというのはどういうことなのかということを改めて考えなければいけない時代になってきていると思いましたということを、退職されたときにお話しいただいた職員の方も少なからずいらっしゃいました。また、地域とのかかわりについても、市長は本当にまちづくりとかいろいろな活動をしている団体の現場に行って見ていらっしゃるのか、若干、疑問に思うところがございます。自治会などは職員の方でもやってらっしゃる方がかなりいらっしゃるというのは私も十分存じておりますけれども、まちづくりの活動に業務と関係なくかかわっている職員、もしくはそれを主導している職員はそんなに多くいらっしゃるでしょうか。本当にそう思われているのか、私としては疑問に感じるところでございます。この職員意識と役所文化の改革というところには、三好市長だけの問題ではなくて、長年にわたる江別市役所の文化というものが恐らくあると思っておりますけれども、私はこれを何とか改革していかなければいけないという思いを強く持っているということを申し上げておきたいと思います。最後に、挑戦する人を受け入れる地域社会ということでございますけれども、先ほども申しましたように、まさに江別市はそのような地域になっていけるのかどうかが大変重要で、それ自身が私たちに問われていることだと考えております。もし市長から全体的にコメントがありましたら、お答えをいただいても構いませんし、もしなければ、以上で終わりとさせていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

再質問かどうかわかりませんが、印象をお話しさせていただきたいと思います。基本的には時代とともに社会はどんどん変わっていきます。その変わっていく社会に先陣を切って走るのが役所かどうかということであろうと思っています。これから変わるであろうということで、提言はいろいろします。しかしながら、右に行くのか左に行くのか、どういう動きにするのか、かなり強い勢力で行くのか、それがまだわからないときに、市が先導してこういう方向に行きましょうと言えるような今の社会情勢かどうかということが我々に問われていると思います。それは、大切な税金、市民のお金を使い、政策を言おうとするわけですから、そういう事態が出てくるということになろうかと思います。例えば、今回の円安にしても、ここまでの円安を誰が想定しましたでしょうか。リーマンショックも誰が想定しましたでしょうか。今、そういう社会情勢、さらには世界の動きにより市の行政が大変な影響を受ける情勢になっています。したがいまして、今どういう情勢であるかということが確実にならない限りは、我々は軽々に判断をして、こういう方向で進みましょうと、この旗に集まってくださいという形にはなかなかならない、私はそういう時代だと思っています。そういう警鐘を鳴らせるのが市役所ではないかと、私は思っています。そして、確実になったときに皆さんでそれぞれの役割をもって束ねることができるのも役所だと思っています。したがいまして、そういう流れのもとにいろんな施策を進めていくべきだと考えております。全てのものを平等にするというのは、先ほどの医療費の問題などはずっと国に話をしていますけれども、これは基本の基盤です。ですから、これは本来合わせるよりも、国がやるべきなのです。その国がやろうというところに、今、全国の市長会で動いております。例えば、隣の町で医療費助成が中学生まで行けば、隣の町は高校生まで多分行くでしょう。それは本当に政策なのでしょうか。そこは問われていると私は思っています。そういう考え方で慎重に考えていかなければならない時代が今であろうと思っていますので、そういう思いのもとに、市職員は、今、進めているのではなかろうかと。私はそういう思いのもとに、今、進めております。さまざまな施策、やりたいことはたくさんあります。できるものであれば全て無料にできるような仕組みに、それはもうやりたいと思っています。けれども、これは財政への影響があります。1年後がよくても2年後が大丈夫か、3年後は大丈夫かといった問題が出てきます。したがって、全体で考える、そういう考え方が必要ではなかろうかと、その思いで進めております。以上でございます。

再質問 岡英彦

前回の質問でも、市長はどういった部分を一番重視していくのかといった質問をさせていただいたこともありましたけれども、今の御答弁でも全体を見ていくということで、非常に市長らしいお答えかと、今、伺っていて思いました。もちろん、そういった部分も当然あるかと思いますけれども、私は今の江別市で求められている最優先の課題は何なのかといったときに、いかに次の世代を呼び込むかと、次の世代に選ばれるかということを今回お話しさせていただきました。その手段として幾つか、もちろん、いろいろなことが考えられるかと思いますけれども、やはりそのベースの部分として医療助成なり保育料、子育て関連の費用というのは非常に大きなポイントであると、私としては考えているということを申し上げておきたいと思います。以上で、私の質問を終わらせていただきます。

出典:江別市議会 平成26年第4回定例会 2014年12月5日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる