みんなの議会

江別市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月18日

(1)中期財政見通しについて/(2)上下水道の施設更新と今後の水道料金及び下水道使用料改定について

2025年6月18日、江別市議会の一般質問で、岡英彦議員が「中期財政見通しについて」「上下水道の施設更新と今後の水道料金及び下水道使用料改定について」について質問し、市長 後藤好人、総務部長 白崎敬浩、水道部長 里克由起が答弁しました。

質問者
岡英彦 議員
答弁者
市長 後藤好人、総務部長 白崎敬浩、水道部長 里克由起

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 岡英彦

それでは、通告に従い質問を致します。まずは1点目、中期財政見通しについてお伺いを致します。ここで取り上げる中期財政見通しというのは、毎年、第3回定例会前の予算決算常任委員会に報告されている中期財政見通しという名前の資料のことを指して質問をさせていただきます。この中期財政見通しでは、歳入・歳出の大枠について今後3年間を予測しているほか、投資的経費の見通しについて、今後10年間の推計を行っているというものでございます。毎年、次の3年間で、市の貯金である財政調整基金が激減するという予測となっておりまして、我々各議員が市の財政の厳しさを理解するという意味では、非常に大きな効果を発揮しているものだというふうに認識をしております。一方、毎回厳しいと言ってはいるものの、実際の予算編成においては何とかやりくりをしているため、本当に厳しくなっているときに、より危機感を持って理解をできるようになっているのかというと、そういう点がうまくいっていないのではないかという危惧を持っているところでございます。いわゆる狼少年の状態になってしまっていないかということでございます。現在の江別市の財政状況は、コロナ補助金による一時的な基金の大幅な増加、一方、今年度予算における過去最大の財政調整基金の取崩し、また、長年の課題でありますけれども、市立病院への一般会計からの支援、これの不透明性、加えて、今後の自治体病院への国の様々な支援策によって、危機が一瞬遠のいたように錯覚させられる影響、さらには、本庁舎建て替えの資金繰りの見通しなど、非常に複雑になっておりまして、我々議員をはじめとした市政関係者というのは、こういったものの正確な理解が必要であると考えるところでございます。そこで、1点目の質問として、そもそも論ですけれども、そもそもこの中期財政見通しというのは、誰を対象に、どのような目的、意図を持った資料なのかということを、最初に改めてお伺いをします。その上で、この中期財政見通しで記載されている金額の数値というのは、普通会計ベースで策定をされております。細かい話で申し訳ないのですけれども、普通会計というのは、自治体間での財政比較を行うことができるようにするために、統一的な基準の下に作成される地方財政の統計上で用いられる会計区分でありまして、毎年、我々が議会で審査をしている一般会計の予算決算とは微妙に異なるものでございます。江別市の場合は、多くの特別会計を抱えているわけではないので、総額では一般会計と普通会計に大きな差はないのですけれども、人件費などの経費の分類の金額が微妙に変わってきている部分がございます。基本的に普通会計というのは、決算ベースで見たときに、時系列もしくはほかの自治体と比較をする際に使われるものでございまして、中期財政見通しのように将来の予算を予測したい場合というのは、一般会計ベースのほうが適切ではないかと考えるものです。実際のところ、普通会計の予算というのは、議会向けの資料にもどこにも存在しないものなので、中期財政見通しにおける来年度の普通会計ベースでの予測値と次の年の第1回定例会で提出される一般会計の予算案というのは、比較というのが難しい状況になってしまっています。結果として、中期財政見通しの時点で見越していた財源不足に対して、予算策定時にどのような対応をしたのかが分かりにくくなっているということも言えるかと思います。そこで、改めて、なぜこの中期財政見通しを普通会計ベースで作成しているのかについてお伺いいたします。次に、投資的経費の見通しについてでございます。中期財政見通しには、先ほど申しましたように、今後10年間の投資的経費の見通しの資料も加えられております。こちらも直近数年ほどについては、既に計画が進んでいるような確度の高い事業が並んでおりますが、5年後以降についてはほぼ白紙といったような状況となっています。ただ、実態としては、年次が進むにつれて、新たな事業というのが実施されていくというのが現状でございます。結果として、資料の上では、5年後以降の将来に向けては、投資的経費や公債費の負担が減っていくように錯覚してしまう資料になってしまっていると考えるところでございます。このような資料は、本来、MECE、これはロジカルシンキングの考え方ですけれども、漏れなく、ダブりなくという考え方でつくるべきであり、突然新しいものがぽんと出てくるというようなことは、なるべく避けるべきと考えるものです。もちろん、5年以上先のことは不透明であるのは理解しておりますし、実際に事業を実施するか否か、もしくはできるか否かというのは、その時々の判断があるにしても、こういう見通しという意味では、可能性のある投資的経費をより網羅的に列挙する必要があるのではないかと考えます。個別具体の事業が難しくても、アセットマネジメントやライフサイクルコストの観点から、どの分野で幾らぐらいの投資的経費が必要であるという記載の仕方でもよいかと思いますけれども、このあたりについてのお考えをお伺いします。続いて、歳入増減の要因分析についてです。昨年の第1回定例会での私の一般質問において、企業誘致や転入の増加による歳入への影響について質問を致しまして、中期財政見通しにも反映したいといったような答弁を頂いております。例えば、予算審査のときの予算説明資料では、歳入増の要因分析として細かい数字を出していただいております。ただ、歳入、特に一般財源についても同趣旨の資料が必要ではないかと私は考えておりますので、中期財政見通しやそのほかでもいいので、何かしらの資料で示していただきたいと考えているところでございます。歳入増減の要因分析について、前回の質問以降どのような対応状況になっているのか、お伺いをします。続いて、2点目、上下水道の施設更新と今後の水道料金及び下水道使用料改定についてお伺いいたします。皆さんも御存じのとおり、近年、全国各地で下水道管の老朽化による道路陥没事故や水道管の破裂による断水といった事象が相次いでおり、全国ニュースとして大きく取り上げられることも増えております。市民の皆様からも、これからの人口減少時代に、上下水道を適切に維持管理していけるのかという不安の声が寄せられているかと思います。市民生活を支える基本的なインフラとして、上下水道の適切な運営を行っていくことは不可欠であると考えます。現在、市では、江別市上下水道ビジョンという10年単位の計画、現在は令和元年度から令和10年度の計画を策定し、計画に基づいた対応を行っており、さらには、担当の委員会でも毎年の決算概要などが報告をされておりまして、一定程度将来の見通しについても説明がされているのは理解しているところですけれども、改めて一般質問の場でお伺いをしたいと思います。まずは、施設更新の考え方についてお伺いを致します。老朽化した施設の現状認識はどのようになっているのか、これまで実施されてきた更新計画はどのようなもので、その進捗状況はどうなっているのか、今後の施設更新についてどのようなロードマップを描いているのかなどの基本的な内容を踏まえた上での答弁を求めます。次に、今後の水道料金及び下水道使用料改定の必要性について伺います。上下水道事業は独立採算制が原則であり、料金収入が事業の主たる財源である以上、計画的な施設更新を進めていくためには、料金改定の必要性を含めた中長期的な財政見通しが欠かせないと考えるものです。江別市においては、昭和58年の水道料金の値上げ、同じく昭和59年の下水道料金の値上げ以降、消費税の影響を除くと値上げを行っておらず、昨今の状況から考えると、物価の優等生とも言えるような状況で推移をしているところでございます。しかしながら、近年、インフレ傾向が顕著でございまして、資材費、人件費共に上昇傾向にあることや、老朽化を踏まえた施設更新が必要なことを考えますと、さすがにずっと料金を上げないのは厳しい状況になってきていると考えておりまして、料金への反映も避けられないであろうと推察されるところでございます。そこで、現時点での上下水道料金の改定の必要性についての考え方を伺います。以上で、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 後藤好人

岡議員の一般質問にお答え申し上げます。私からは、中期財政見通しについて御答弁を申し上げます。初めに、対象や目的、意図についてでありますが、中期財政見通しは、主に予算編成業務を担当する部局が、毎年度、その時点における制度や政策などを踏まえまして、中期的に必要となる財源の総量を試算することを目的として、次年度以降の財政運営に活用するために作成する資料であります。また、市では、今後の財政見通しについて情報共有することは重要であると認識しておりますことから、予算編成方針の説明に合わせて全部局に周知しているところです。なお、この中期財政見通しの作成後には、参考資料として、予算決算常任委員会にも報告しているところです。次に、普通会計ベースでの作成の考え方についてでありますが、普通会計とは、地方公共団体間の財政比較などのために統一的に用いられる会計区分でありまして、地方公共団体の決算統計などで用いられる会計であります。江別市の普通会計につきましては、一般会計と基本財産基金運用特別会計の2つの会計で構成されており、総額では普通会計と一般会計に大きな違いはありません。市では、例年、6月から7月にかけて国へ報告する決算統計資料を作成しており、その資料の数値を使用して中期財政見通しを作成しているため、決算統計の作成ルールに合わせ、中期財政見通しは普通会計で作成することとしております。私からの答弁は以上でありますが、このほかの御質問につきましては、総務部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 総務部長 白崎敬浩

私から、中期財政見通しについての御質問のうち、2件について御答弁を申し上げます。まず、投資的経費の見通しについてでありますが、中期財政見通しでは、各部局の事業予定を取りまとめた調査結果に基づき、その時点における今後10年間の投資的経費や公債費等の推計を記載するほか、投資的経費のうち各年度の主な普通建設事業を記載しております。なお、将来的に整備の必要性はあるものの、実施年度や事業費が決まっていない事業などにつきましては、年度や事業費を固定することが難しいことから、資料に記載しておりませんが、老朽化が進んでいる市有施設が数多く存在するといった状況を勘案しますと、将来の投資的経費について、できるだけ幅広く推計する必要性があると認識しております。今後につきましては、年度や事業費を固定せずに事業内容のみを記載するなど、記載内容の変更について可能な手法を検討してまいりたいと考えております。次に、歳入増減の要因分析についてでありますが、市では、中期財政見通しの中で、事業費に対応する特定財源について集計するほか、市税をはじめとした一般財源など歳入全体の推計を行っております。歳入のうち市税につきましては、前年度の決算や現年度の課税状況などに基づき、翌年度以降の収入額を推計しているところであります。昨年度に作成した資料では、特に固定資産税については、地価の上昇や新築件数などの状況を踏まえて積算するなど、作成時点で把握している分析要素を収入額の見通しに反映して資料を作成しております。市と致しましては、中期財政見通しの内容について情報共有することは重要であると考えておりますことから、引き続き歳入増減の要因分析につきましても、分かりやすい資料への表記を検討してまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 水道部長 里克由起

私から、上下水道の施設更新と今後の水道料金及び下水道使用料改定について御答弁を申し上げます。初めに、施設更新の考え方についてでありますが、市では、現在、令和元年に策定した江別市上下水道ビジョンに基づき、向こう10年間の施設更新を計画的に進めているところであります。まず、上水道の施設更新につきましては、古くなった管を中心に計画的に更新を進めてきたことにより、法定耐用年数40年を超えた管路の割合は全国平均を大きく下回っており、良好な状態にあると認識しております。平成23年度には基幹管路等耐震化計画を策定し、法定耐用年数の1.5倍に当たる60年を更新サイクルとして試算した事業費をベースに平準化を図り、老朽度、重要度などを考慮した優先度の高い管路から更新を進めてきたところであります。現在は、大口径の基幹管路を優先して更新しているため、更新率が延びていない状況ですが、今後は、更新する管路口径が徐々に小さくなることで、大口径より安く更新でき、更新延長を延ばしていけるため、更新率は上昇していくものと考えております。今後も、定期的な点検調査などを行いながら、引き続き適切な更新サイクルにより、老朽度、重要度などを考慮した優先度の高い管路から計画的に更新を進めてまいります。なお、浄水場などの施設につきましても、施設の状態を調査し、維持管理を行いながら、将来の水需要に応じた施設規模や配置を検討してまいります。次に、下水道の施設更新につきましては、標準耐用年数である50年を超えた老朽管の割合は、令和5年度末時点で15.7%となっておりますが、標準耐用年数はあくまでも管理上の目安とされており、これを超えた場合においても、直ちに使用できなくなるものではありません。下水道は、管の内側の劣化状況について的確に把握できることから、適切な点検調査を実施することで長く使用し続けることが可能であり、これまでもマンホールからの目視点検や腐食が発生しやすい箇所の点検、管内テレビカメラ調査のほか、地中レーダーを用いた道路の空洞化調査の実施などにより、常に管の状態把握に努めております。こうした点検調査の結果、緊急度の高い破損箇所が発見された場合は、早急に修繕工事を実施するとともに、直ちに事故に直結しない破損箇所については、優先順位をつけた上で改築・更新工事を実施しております。今後も、最新の技術を活用して更新対象管路の絞り込み等を行いながら、スピードアップを図り、より効率的な改築更新を進めてまいります。なお、浄化センターなどの施設につきましても、劣化状況や将来の水需要等を踏まえ、適切な施設規模や効率的な汚水の処理方法等を検討してまいります。いずれに致しましても、上下水道は、市民生活や社会経済活動を支える重要なライフラインでありますことから、引き続き江別市上下水道ビジョンに基づき、適切な維持管理により延命化を図りながら、計画的に改築更新を実施し、安全・安心な水道水の安定供給と公衆衛生の向上に努めてまいります。次に、今後の水道料金及び下水道使用料改定の必要性についてでありますが、市では、これまで、市街地の拡大に合わせ上下水道施設の拡張整備を進めるとともに、高度浄水処理の導入や配水区域のブロック化など様々な施策を実施してきた一方、40年以上の長期にわたり消費税以外での料金等の値上げを行わず、健全経営に努めてきたところであります。これは、北海道内の中では人口密度が高く効率的な事業運営が可能であったことや人口増加に伴い料金収入等が増加したこと、さらに、宅地造成工事により布設した管渠等を受贈することで施設整備費用が抑えられたことなど、幾つかの要因が重なったことによるものと考えております。しかしながら、今後は、物価上昇による維持管理費の増嵩が見込まれるほか、施設の老朽化に伴い更新需要が増大する一方で、人口減少に伴う料金収入等の長期的な減少傾向により、経営環境は厳しさを増していきます。江別市上下水道ビジョンの計画期間の終盤である令和9年度以降は、両事業とも単年度収支が赤字となる見込みであり、今後も安定したサービスを継続していくためには、適切な時期に料金改定を行う必要が生じるものと考えております。以上であります。

再質問 岡英彦

それでは、順次、再質問をしていきたいと思います。まず、中期財政見通しの1点目、対象者や目的等についてということなのですけれども、質問したかいがあったというもので、これは私の長年の疑問だったのですが、確認できたかなというふうに思っています。御答弁では、財政部門が使う内部資料という位置づけで、予算編成段階においては市職員にも周知されていて、議会には参考資料として報告されているものだということかと思います。しかも、財政部門では、予算をつくる一過程みたいな形で3年間分ぐらいを計算しているということで、私のイメージする本来の意味での5年から10年ぐらいの中期財政見通しとは、そもそも資料の性質が違うのだということを、今回、質問して初めて理解させていただきました。それはそれで分かりました。一方、広く市民にお知らせまたは理解を頂くという趣旨では、現在は、財政の現状の課題という資料を毎年つくって、その中に、今後の収支見込みと課題~財政悪化を招かないためにというページがあって、そこで中期財政見通しに基づいた今後3年間の収支差のみを出しているということなのですけれども、本来であれば、一般市民向け、もしくは、議会を含めてという意味での外部向けの5年から10年程度の中期的な財政見通しを説明する資料があってもいいのかなというふうに思うのですが、そのあたりの資料の必要性についての御認識をお伺いします。

答弁 市長 後藤好人

再質問に御答弁を申し上げます。市民向けの財政に関する情報につきましては、予算及び決算に係る情報、さらに、市債や基金の状況、今後の収支見込みなど、財政状況の全般について分かりやすくお知らせする必要があると考えておりますことから、市では、財政の現状と課題を作成してホームページに掲載しております。中期財政見通しは、作成時点で推計した内部資料であり、実施年度や事業費が変わる可能性がありますことから、財政の現状と課題では、参考として今後3年間の収支差のみを記載しているところでございます。以上であります。

再質問 岡英彦

お答えいただいていないような感じではありますけれども、現段階では、そういうことを担っているということは理解をしています。ただ、私としては、先ほど申し上げたように、本来の意味での中期財政見通しというのは、今、江別市では持っていないのだなというふうに認識を新たにしたところで、そこは課題と思っていますので、後段の質問にも絡んでくるのですけれども、今後検討していっていただければというふうに思うところでございます。2番目の普通会計ベースでの作成の考え方についても、決算統計の作成スケジュールの関係から、どうしても普通会計になってしまっているということは、内部資料ということで理解しました。その面に関しては致し方ない部分があるのでしょう。ただ、総額がほぼ変わらないというのはそのとおりなのですけれども、個別の支出金額が一般会計とは微妙に変わっています。微妙といっても数億円なのですけれども、江別市の場合は、その数億円が最終的に財政調整基金を使うか使わないかで予算に反映してくるので、その微妙なところが比較できないという問題は変わらないわけなのです。何かしら工夫できる点はないのかと思っているのですけれども、お考えがあればお伺いをしておきたいです。

答弁 市長 後藤好人

再質問に御答弁を申し上げます。先ほども御答弁を申し上げましたとおり、この中期財政見通しは、決算統計の作成ルールに合わせて普通会計で作成することとしております。記載方法につきましては、他の資料との比較も考えられますことから、分かりやすい手法について検討してまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 岡英彦

本来であれば、一般会計ベースでつくってくれというのを強く言いたかったところなのですけれども、国に報告する普通会計の作成スケジュールなどもありますので、そればかりを主張しても難しいなと思ったので、それは分かりました。ただ、私の懸念ももっともなところだと思いますので、そこは今後工夫を検討していただければと思いますので、よろしくお願いを致します。次に、投資的経費の見通しについて、問題意識については御理解を頂けたというふうに思っておりますし、今後、可能な手法を検討していきたいとお答えいただいたので、そういうことでよろしくお願いをしたいと思います。後段の上下水道の話と比べると、上下水道は10年間の精緻な計画をつくれていることに比べると、一般会計はかなりアバウトだと言わざるを得ないと思うのです。よく捉えると、時々の状況に応じて柔軟に対応しているとも言えますが、悪く捉えると、マネジメントが甘い、もしくは、本来やらなければいけないものが後回しになっているような状況もあるのではないかと思いますので、改めて検討していただければというふうに思います。要望で終わっておきます。4点目の歳入増減の要因分析についてです。昨年の一般質問を踏まえて、中期財政見通しをつくるときに、その数値の中に一定程度反映していただいたということかと思います。ただ、数字の中だけ変わっても、何がどう変わったかいまいち分からないので、引き続き分かりやすい資料の表記を検討してまいりたいというふうにお答えを頂きましたので、分かりやすい表記というのを示していただくよう、対応をお願いしたいと思います。次に、上下水道ですけれども、施設更新の考え方について、大きく管路について伺っていきたいと思います。基本的に水道管については、法定耐用年数40年の1.5倍の事業費を平準化すると60年サイクルになりますという話と、下水道のほうは、何年サイクルというのは決めずに、点検をしていくことで対応していくという話だったかと思います。それぞれについて確認の質問をさせていただきたいと思います。まず、水道管についてですけれども、法定耐用年数というのは会計上の減価償却における考え方でありまして、実際に使用可能な年数は別というふうに理解をしているところです。基本的には、昔のものに比べると製造技術の進歩に伴う品質の向上によって、新しいものになればなるほど長寿命化しているというふうに考えられるかと思います。ある程度大きなまちなどでは、腐食老朽度の評価をやっているところもあるようですけれども、そういうところだと100年近い数値が出ているところもあるように聞いています。そうはいいながら、一方で、老朽化と漏水事故件数には明確な相関関係が見られるというデータもあるというふうに理解をしております。いろいろな見方がある中で、水道管で平均すると、法定耐用年数の1.5倍の60年と考えられる根拠をもう少し詳しく説明いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 水道部長 里克由起

再質問に御答弁を申し上げます。水道管を実際に使用できる年数についてでありますが、国のアセットマネジメントの実施マニュアルに示されている更新基準や市が実施した水道管の腐食状況等の調査結果などから、法定耐用年数の1.5倍の60年程度は使用可能であると想定しているところであります。なお、この調査は、埋設から30年経過した水道管を平成22年度に、40年経過した水道管を令和2年度に、実際に掘削して点検したもので、その結果、水道管の腐食度合いは軽度であり、管回りは腐食抑制効果のある砂で保護されていたことから、60年程度は使用可能であると想定したものであります。以上であります。

再質問 岡英彦

了解いたしました。江別市においても、実際に昔の管を調べた調査結果によって、今時点では60年程度はいけるのではないかと考えておられるということで、一定の合理性のあるお話だと思いますし、今後も同じような調査をすることで、60年が70年になる可能性もあるかもしれないということは認識しておきたいと思います。同じく下水道管についても、基本的には管渠の経過年数が長いほど、道路の陥没件数が増加する傾向があるとか、経過年数が30年を超えると、道路陥没の割合が顕著に増加するといったような統計データも、国全体で見るとそういうのもあるみたいに伺っております。なので、老朽化率が増えていくことに応じて、更新ペースが上がっていかなくて大丈夫なのかと心配に思うところはあるのですけれども、これまでの市の実地での点検調査の取組によって、事故を抑制できているなどの具体的なデータや何かがあるのかというところをお伺いします。

答弁 水道部長 里克由起

再質問に御答弁を申し上げます。先ほども御答弁を申し上げましたとおり、市におきましては、各種点検調査を実施し、常に管の状態把握に努めており、発見された破損箇所についても適切に対応してきたところであります。市の現状と致しましては、老朽管の割合は上昇しているものの、重大な事故につながるような陥没事故は発生しておらず、軽微な陥没も年3件程度にとどまっていることから、これまでの取組の効果が出ているものと認識しております。今後におきましても、道路陥没など重大な事故が発生しないよう、適切な維持管理に努めてまいります。以上であります。

再質問 岡英彦

老朽化はしてきているのだけれども、軽微な事故にとどまっているということで、今の時点では、これまでの調査点検とその後の対応によってしっかりと対応できているということかと思います。基本的にはこれを続けていくということですけれども、さらに老朽化が進んでいくと、その状況がどうなるかというのは注視しなければいけないと思います。現在の下水道管の直近の更新率は、5年平均で0.22%と統計資料に出ているところでございます。これを単純に割り返すと、1%で100年になりますから、0.22%だと450年くらいになるのですけれども、先ほどのお話ですと、今後は老朽化率がどんどん100%に近づいていくような状況になっていくが、更新率はそれほど増加しなくても対応できるのではないかと考えている、そういう認識でいいのかどうか、お伺いします。

答弁 水道部長 里克由起

再質問に御答弁を申し上げます。先ほども御答弁を申し上げましたとおり、下水道管は、適切な点検調査を実施することで長く使用し続けることが可能であります。したがいまして、健全な状態が確認されれば改築更新は行わないため、老朽化率は上昇いたしますが、標準耐用年数はあくまでも管理上の目安とされており、これを超えた場合においても、直ちに使用できなくなるものではないことから、引き続き適切な維持管理に努めてまいります。以上であります。

再質問 岡英彦

了解いたしました。下水道の場合は、老朽化率なり更新率というのはあくまで一つのデータであって、実地の調査で今時点では一定程度対応できているというふうに認識をさせていただきます。2点目、今後の水道料金及び下水道使用料の改定の必要性についてでございますけれども、適切な時期に料金改定を行う必要が生じるものと考えているということですけれども、現時点では、いつから議論することを考えておられるのか、お伺いをします。

答弁 水道部長 里克由起

再質問に御答弁を申し上げます。市では、今年度から次期上下水道ビジョンの策定に向けて作業を開始したところであり、この策定作業の中で、料金改定の必要性についても検討していく予定であります。以上であります。

再質問 岡英彦

新しい江別市上下水道ビジョンの策定がこれから始まるということで、その中で議論をされていくということかと思います。仮の話になってしまいますけれども、江別市上下水道ビジョン策定作業の中で料金改定が必要であると判断された場合、その後どのような流れで改定が進んでいくのかを確認しておきたいと思いますので、よろしくお願いします。

答弁 水道部長 里克由起

再質問に御答弁を申し上げます。料金改定をする際は、まず、市の料金改定案を江別市上下水道事業運営検討委員会へ諮問し、その後、市が同委員会の答申内容を踏まえ、条例改正案を市議会へ提案することになると考えます。以上であります。

再質問 岡英彦

これも現段階では難しいと思っていますけれども、市民としては、その時期なり上げ幅というものが一番関心のあるところなので、仮に上げる方向に行かざるを得ないというのが外形的な状況だと思いますが、上げる場合の上げ幅の見通しについて、現時点で何か持っているものがあるのかについてお伺いします。

答弁 水道部長 里克由起

再質問に御答弁を申し上げます。次期江別市上下水道ビジョンは令和11年度がスタートとなりますので、この策定作業の中で、料金改定の必要性についても検討していく予定であります。したがいまして、改定率につきましても、現段階でお示しできるものはございません。以上であります。

再質問 岡英彦

了解いたしました。現段階で予断をもって言えないということで、それはそれで致し方ないところもあるかなというふうに思っています。ただ、今年度から令和10年度まで江別市上下水道ビジョンの策定作業をしていくので、その中で必要かどうかを見極めていくということ。次の江別市上下水道ビジョンは令和11年度から令和20年度の10年間のビジョンですので、普通に考えると、その中のどこかで料金改定が必要になってくるであろうということが見通せると思いますし、可能性は低いと思いますが、最短だと令和11年度にも料金改定が必要となることも可能性としては、ゼロではないというふうに認識しておきたいと思います。いずれにせよ、江別市上下水道ビジョン改定の中で、料金改定の必要性が分かり次第、議会及び市民に対して、そういう方向であるということを速やかにお話しいただきたいと思いますので、要望をしておきたいと思います。以上で、私の質問を終わります。

出典:江別市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月18日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる