江別市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月4日
(1)将来人口推計について/(2)歳入確保のための計画策定について
2024年3月4日、江別市議会の一般質問で、岡英彦議員が「将来人口推計について」「歳入確保のための計画策定について」について質問し、市長 後藤好人、企画政策部長 白崎敬浩、総務部長 萬直樹が答弁しました。
- 質問者
- 岡英彦 議員
- 答弁者
- 市長 後藤好人、企画政策部長 白崎敬浩、総務部長 萬直樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 岡英彦
それでは、通告に従い質問を致します。まずは、将来人口推計について、国立社会保障・人口問題研究所と市の推計の差異についてお伺いを致します。日本の将来人口推計を定期的に発表しております国立社会保障・人口問題研究所、いわゆる社人研と略されますけれども、社人研による2020年の国勢調査を反映した最新の全国市町村の将来人口推計が昨年末に発表されました。本来であれば、もう少し早く発表されるものなのですけれども、コロナ禍の影響で遅れていたものでございます。今回は、2050年までの推計が出ており、江別市においても、緩やかに人口が減少していくこととなっております。一方、市では、総合計画策定に合わせて、独自に2045年までの推計を行っておりまして、人口が緩やかに減少していくという大まかな傾向は、今回の社人研の推計と変わってはおりません。ただ、社人研による推計のほうが減っていく人口が少なくなっておりまして、将来の人口は少し多いというような結果になっております。例えば、2045年の総人口は、市独自推計が9万3,218人に対して、社人研推計は9万9,897人と6,679人多くなっております。そこで、お伺いを致しますが、どちらの推計も、過去3回の国勢調査から、コーホートと呼ばれる同一世代の動きに基づいて推計をしておりますが、どういった理由で差異が出てきていると考えているか、お伺いしたいと思います。2項目めは、将来の外国人人口の増加についてですけれども、1項目めの私なりの答えは、この2項目めということになります。社人研の推計は、2020年現在、全国で275万人、総人口の2.2%となっている外国人割合が、今後も増加を続け、2050年には729万人、総人口の7%となり、2066年には総人口の10%を超えると推計されております。市町村別の外国人の内訳というのは推計の中では算出されていないのですけれども、基本的な考え方としては、過去の増加率に基づいて外国人が増えていくというふうにされております。江別市においても、近年の外国人人口の増加率は大きなものがあり、直近では1,000人に届こうというところまで来ております。仮に、2050年に、江別市においても、全国平均と同じく総人口の7%の外国人が居住すると仮定いたしますと、6,610人もの外国人が江別市で暮らすことになります。社人研推計は、過去の移動率から計算をしているものであり、今後の国としての政策的な誘導の効果は含んでおりません。国は、移民政策を取っていないという建前を取っておりますが、現在検討が進められている技能実習制度及び特定技能制度見直しに関する政府方針を見ても分かるように、事実上は移民受入れにかじを切っていると言っていいと思います。実際、コロナ禍後の外国人の転入は、推計を上回ってきている状況です。そこで、質問ですけれども、市として、仮定ではありますが、2050年に人口の7%を超えて外国人が増加していくということについて、どのように受け止めているかをお伺いいたします。労働力人口や地域の活力を維持するために必要不可欠と考え、積極的な姿勢なのか、文化的摩擦など様々な課題も発生すると考えられるため、消極的な姿勢なのか、基本的な認識をお答えいただきたいと思います。次に、人口の実績値が推計値を上回る要因についてです。前々回、2015年の国勢調査に基づく社人研推計では、2020年の江別市の総人口は11万6,429人、2015年からは4,627人の減少になると推計されていましたが、御存じのとおり、2020年の江別市の国勢調査人口は12万1,056人となり、2015年から1,994人の人口増となりまして、この人口減少時代に人口増となったことは、皆様の記憶にも新しいところかと思います。将来人口推計は、最も確実な将来予測とされておりまして、私は、実は、16年前の一般質問で、江別市の将来人口の推計について、これは非常に確実な推計ですというようなお話をしたのですけれども、ただ、江別市の場合は、5年という短い間隔で、実績と推計値の間に4,627人、4%という大きなずれが生じております。ですので、私の16年前の認識は少々違っていたかなということで、ここで改めて言及させていただきたいと思います。なぜかと言いますと、日本全体のように人口移動がそれほど大きくない集団だと、今は外国人が入ってきているので、これは話が違ってきているのですけれども、人口移動が少ない集団の中での将来予測というのは相当正確な推計ができますが、市町村単位といったような人口移動が大きな集団の場合は、推計にそれなりのずれが生じる可能性があるということが分かるかと思います。2010年の推計のときと比較した2015年の実績では、江別市では人口減の側にずれが生じておりました。ただ、先ほど申し上げたように、2015年推計と比較した2020年実績では、人口増の側にずれが生じていたということになっております。改めて確認の意味での質問ということになるのですけれども、ここ数年の結果を見れば明らかではあるのですけれども、江別市において将来人口推計の推計値と実績値がずれてくる、変化する要因というのはどのようなものがあるのかについてお伺いをしたいと思います。4項目めは、子育て世代に選ばれるまちとなるための効果的な政策についてということになります。これも3項目めの私なりの回答になっておりますけれども、江別市においては、子育て世代の転入の多い少ないによって、将来の人口が大きく変わってくるという要素がございます。市長も、人口減少を少しでも遅らせるということを常に言及されておりますし、子育て世代に選ばれ続けることが江別市の将来にとっていかに重要であるかは、ここ数年のゼロ歳から14歳までの子供の数の転入超過の結果を見ることで、ようやく多くの市政関係者に御理解いただけてきたというふうに私としては思うところでございます。残念ながら、札幌圏全体においては、子供の数自体が減少していくというのは避けられないところがあると思っておりますので、どこかが増えたらどこかが減るという、いわゆるゼロサムゲームというものにはなるのですけれども、以前もお話をさせていただいていますが、江別市としては、この競争に勝ち残っていかなければいけない、私としてはそのように思っております。そこで、どのような政策が子育て世代に選ばれ続けるために効果的であるのか、我々市政関係者は常に考えていく必要があるというふうに思っております。例えば、子育て世帯の負担軽減という趣旨では、これまで子供医療費助成というものが自治体間比較が行われやすく、非常に目立つ政策であったと思います。近年では、子供・子育て世代の負担軽減という趣旨では、給食費の無償化が全国的な流れになってきておりまして、今後においては、江別市においても要望が上がってくる機会が増えてくるというふうに考えております。また、一方、目には見えにくいと思いますし、比較というのはなかなか難しいところがあるかと思いますけれども、教育の充実というのも重要な視点であると考えております。特に、江別市は、札幌圏の中で相対的に教育環境に関する評価が高いというのは、よく聞く声でございます。さらには、即時的かつ直接的な効果という意味では、住宅取得への直接的な補助というのは、過去に江別市で実施した結果や近年の周辺自治体の例を見ても、明らかな効果があるということは言えるかと思います。以上のように、いろいろな視点が考えられるとは思うのですけれども、市長としては、子育て世代に選ばれるという観点から、どのような政策がより効果的であると考えているかについてお伺いを致します。次は、歳入確保のための計画策定についてです。こちらは、市長にも理事長質疑ということで総合計画特別委員会に御出席いただいて答弁いただきましたけれども、昨年の総合計画特別委員会の議論の続きになるものでございます。まだ総合計画特別委員会の議事録はホームページにアップロードされておりませんけれども、アップロードされたら、そちらも参考にしていただけると幸いでございます。まずは、歳入増に効果のある要因の分析ということについてでございます。問題意識と致しましては、総合計画特別委員会の議論でも行いましたけれども、歳出というのは、予算書なり総合計画の中でもいろいろな項目の詳細が出てきておりますが、歳入をどう確保していくかという観点は、歳出をあれだけ詳細に書いていることに比べると抜け落ちがちであろうと。私も、何をやらなければいけないという要望は常に行っておりますけれども、その財源をどう確保していくかの議論というのは、少々弱かったのではないかという反省の上で、こういう質問になっております。特に、近年は、個人市民税の納税義務者数が過去最高になったり、市税収入額が過去最高となったり、もしくは、固定資産税の増収が見込まれるなど、税収増が見込まれるのが近年の江別市の状況でございます。まずは、議論の前提と致しまして、江別市においては、何が増えると、どの税収がどのくらい上がるのかということについて、共通認識を持っていきたいというふうに思っております。よく企業誘致というふうに言われて、それ自体は全然間違いではないと私も思ってはいますが、いきなり日本有数の半導体工場を誘致することは現実的ではないところがありまして、過去の実績に基づいた現実的な想定を行う必要があると思います。例えば、企業誘致ということに関しては、物流系の施設といったようなことがよくお話を頂いておりますけれども、では、物流施設がどのくらい増えると、どのくらい固定資産税が増えるのかといったことですとか、近年の転入の状況を考えますと、戸建て住宅がどのくらい増えると、固定資産税がどのぐらい上がるのか、もしくは、子育て世代がどのくらい転入すると、個人市民税がどのくらい上がるのか、または、女性や高齢者の就業者がどのくらい増えると、個人市民税がどのくらい上がるのか、もしくは、人口1人増えることで、地方交付税の計算額がどのくらい変わってくるのか、こういったことを効果的な歳入増加策を考える上で、一度分析を行ってみることが必要だと考えておりますけれども、この点についての御見解をお伺いいたします。最後の項目ですが、歳入増の目標と具体的な取組を含んだ計画策定についてです。市では、昨年4月1日時点で、総合計画の取組の基本方針にひもづく70の個別計画を策定しております。取組の基本方針は予算上の歳出にひもづいているため、これらの個別計画においては、どの事業をどのように実施していくかということは詳細に書かれておりますけれども、財源の歳入増の観点ということは、事業ごとに一部特定財源はありますけれど、基本的には重視されていないというふうに認識をしております。ただ、その中でも、現在改定中の江別市行政改革大綱と江別市行政改革推進計画といった一部の計画においては、取組方針として、財源の確保、取組項目として、市税やふるさと納税など財源の確保、指標として、市税収納率向上とふるさと納税の件数の増加というのが挙げられております。もちろん、ここで挙げられているふるさと納税の件数増加というのは、大変重要な取組だと私も考えておりますけれども、転入者や就業者の増加による市民税増加が見込まれており、近年そういう状況にある江別市においては、この江別市行政改革大綱、江別市行政改革推進計画に書かれている取組だけでは不足していると考えるところです。そこで、私としては、計画をつくってくださいといっても、分厚い紙の計画をつくってほしいということを言っているわけではなくて、極論するとエクセルの一覧表でいいので、どのような取組で、どのような税収をどの程度上げていくのかというPDCAサイクルを、そういう形で実施していく必要があると考えますが、市長の見解を伺います。以上で、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 後藤好人
岡議員の一般質問に御答弁申し上げます。私からは、将来人口推計に関しまして、まず、将来の外国人人口の増加についてお答えを申し上げます。昨年4月に公表されました国立社会保障・人口問題研究所、社人研と略されるものですけれども、この社人研の全国推計によりますと、令和2年に275万人であった外国人は、今後も増加し、30年後の令和32年には約729万人となり、日本の総人口に占める外国人の割合は2.2%から7%に上昇するとされております。なお、この推計では、市区町村別の外国人人口の推計は行われておりませんが、当市の住民基本台帳における外国人人口の推移を見てみますと、平成31年2月1日現在の611人に対しまして、本年2月1日現在では946人となっておりまして、この5年間で約1.5倍に増加しているところでございます。こうした実態から、当市における外国人は、社人研の推計と同様に今後も増えていくものと考えております。また、当市を含め、全国的に日本人の人口減少と高齢化の進行により、労働力不足の深刻化が懸念されておりますことから、今後も、外国人材に頼る部分はさらに広がっていくものと考えております。市では、本年4月にスタートする第7次江別市総合計画で掲げるまちづくり政策の一つであります協働・共生におきまして、国籍の違いにかかわらず、自分らしく、生き生きと暮らすことができるまちづくりを行うこととしておりますことから、市内の外国人の増加を見据えた対応を行っていく必要があるものと考えております。次に、子育て世代に選ばれるまちとなるための効果的な政策についてでありますが、当市は、年少人口の転入超過数が平成30年から6年連続で全国20位以内となるなど、多くの子育て世代に選ばれているものと認識しております。しかし、市の人口推計では、今後、全体の人口が減少していく中で、老年人口が令和17年頃まで増加し、年少人口と生産年齢人口は減少し続けると見込んでおります。このことから、子育て世代に選ばれ続けるための政策は、当市の人口減少対策において重要であると考えております。今後も子育て世代に選ばれ続けるためには、子供を産み育てやすい環境の充実に向け、子育ての不安を軽減するための相談支援等をはじめ、子供医療費の助成や放課後児童クラブの拡充等により保護者の負担軽減を図るほか、時代の流れに柔軟に対応した取組を着実に行っていく必要があると考えております。同時に、子供の教育の充実も重要でありまして、変化の激しい社会の中にあっても、子供たちが将来の夢や目標を持ち、他者を尊重しながら生きていく力を身につけられるよう、子供一人一人が個性や状況に応じた教育を受けることができる環境づくりに取り組んでいく必要があります。以上のことから、当市が子育て世代から住みよいまちとして選ばれ続けるために、まずは子育て支援や教育環境の充実といった子供たちを大切にする政策に力を入れてまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でありますが、このほかの御質問につきましては、企画政策部長ほかをもってお答え申し上げます。
答弁 企画政策部長 白崎敬浩(企画政策部長は2024年3月まで)
私から、将来人口推計についての御質問のうち、2件について御答弁を申し上げます。まず、国立社会保障・人口問題研究所と市の推計の差異についてでありますが、国立社会保障・人口問題研究所、いわゆる社人研は、昨年12月に都道府県別・市区町村別の将来人口をまとめた日本の地域別将来推計人口を公表いたしました。この推計は、直近の令和2年国勢調査における男女別、年齢別人口を基準として、人口動態率などの仮定値を当てはめるコーホート要因法により行われたもので、令和27年における当市の人口は、9万9,897人と推計されております。一方、当市においては、次期の第7次江別市総合計画を策定するに当たり、令和4年に独自の人口推計を行い、その推計方法は、国勢調査結果における過去からの変化率を用いて推計するコーホート変化率法により行いました。その結果、2045年の人口は、社人研の推計よりも6,679人少ない、9万3,218人となったところであります。議員が御質問の社人研と当市における2つの推計人口の差異でありますが、主な要因は、前提となる推計方法が異なっていることによるものと考えております。具体的には、社人研が、将来の生残率をはじめ、移動率、子供女性比などに独自の仮定値を設定して推計しているのに対し、当市の推計は、主に平成17年以降の人口減少の動きを平均で捉えて行ったものであります。そのほかにも、社人研の推計は、全ての市区町村の推計値の合計が、さきに実施済みの全国の推計人口と一致するよう、各市区町村の推計人口に補正を加えていることなども要因の一つと考えております。次に、人口の実績値が推計値を上回る要因についてでありますが、平成27年の国勢調査の結果を基に行われた前回の社人研推計では、令和2年における当市の人口は11万6,429人とされておりましたが、実際には、12万1,056人となり、推計よりも4,627人多い結果となったところであります。その主な要因でありますが、前回行われた社人研の推計後に市内で大規模な宅地造成が行われ、転入が増加したことによるものと考えております。以上であります。
答弁 総務部長 萬直樹(総務部長は2024年3月まで)
私から、歳入確保のための計画策定について御答弁申し上げます。まず、歳入増に効果のある要因の分析についてでありますが、歳入の根幹である市税収入は、令和3年度は126億7,000万円、令和4年度は129億2,000万円となったほか、令和5年度は130億6,000万円程度を見込むなど、コロナ禍や物価高騰の中でも年々増加しているところであります。この要因として、市民税は、給与所得等の上昇により納税義務者数と所得割が増加しており、固定資産税は、家屋の新増築が税収増に結びついていると認識しているところであります。議員が御質問の歳入の増加要因に係る分析について、いずれも概算ではありますが、例えば、市民税では、夫婦と子供1人の3人世帯が転入した場合、国の調査における平均的な給与約450万円で試算しますと、年間約12万円の税収が見込まれます。また、固定資産税については、100平方メートルの住宅1棟が新築されると、平均で年間10万円程度、物流施設の場合ですと、1,000平方メートルの倉庫で年間100万円程度の税収が見込まれるところであります。市では、人口減少対策や経済の活性化に向けて、企業誘致や子育て世代の転入促進に取り組んでいるところであり、これらは持続的で安定した財源の確保に結びつくことから、各種取組の効果を歳入の面でも分析しながら、引き続き効果的な推進に努めてまいりたいと考えております。次に、歳入増の目標と具体的な取組を含んだ計画策定についてでありますが、市では、毎年度、人口の動向や固定資産評価の状況のほか、国の地方財政計画等を基に、市税や地方交付税等の見込みを推計する中期財政見通しを作成し、財政状況の把握や財政運営の検討に活用しております。また、歳入増に向けた取組に関しましては、企業誘致や転入促進などに係る事業を総合計画やまち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき推進しているほか、ふるさと納税を行政改革推進計画の取組項目に位置づけ、それらの評価に当たっては、誘致企業数や人口の社会増減などを成果指標や数値目標等に掲げ、PDCAサイクルに基づき検証しているところであります。議員の御質問にある歳入増の目標を設定した計画策定についてでありますが、市税等は、景気や給与水準の動向、建築単価、地価など社会環境の影響を大きく受けることから、将来の歳入の見込みを計画として策定することはなじまないものと考えております。しかしながら、厳しい財政状況の中、自主財源の確保を図ることは非常に重要と考えておりますことから、企業誘致や転入等の歳入への影響について、全庁的に意識を高め、引き続き実効性のある取組を推進してまいりたいと考えております。以上であります。
質問 岡英彦
それでは、続いて質問していきたいと思います。まずは、将来人口推計について、推計の差異のところを御説明いただきました。コーホート要因法とコーホート変化率法の違いということで、市のほうのコーホート変化率法というのは、生まれる数は仮定になるのですけれども、移動率については、過去のデータの平均が続くとして推計されていると。一方、社人研のコーホート要因法は、生まれる数、死亡数、移動率にそれぞれ仮定した数字を入れて推計するということで、移動率の部分で差が出てきているのだと私は理解をしております。それが次の外国人の話に続いてくるのではないかと思っておりますので、項目2の将来の外国人人口の増加についてですが、御答弁いただいたのですけれども、伺いたいのは、外国人が増える傾向なので、その対応が必要になってくるということではなくて、そういう社会になることへの市長のお考えを伺っております。例えば、昨年の10月から11月にかけて、日本経済新聞社が全国の都道府県知事と全国815市区長に外国人の受入れについてアンケートを出しております。その中には、自らの自治体が外国人を受け入れることについての考えなどの項目があったというふうに認識しておりますけれども、江別市としては、どのような考えの下に、どのようにこのアンケートに御回答されたのか、参考のためにお伺いしたいと思います。
答弁 市長 後藤好人
岡議員の再質問に御答弁申し上げます。日経グローカルに掲載された外国人の受入れに関する調査への回答とその考え方についてでありますが、この調査は、日本経済新聞社が、昨年10月に、全国の知事、市長及び東京23区長を対象に、外国人の受入れやその課題などについて調査を行ったものでありまして、その調査結果が本年2月5日発行の日経グローカルに掲載されたものと承知しております。この調査におきましては、当市では、外国人の受入れ方針の設問に対しまして、人手不足とは関係なく外国人の受入れを進めたいと回答し、外国人を受け入れる上での課題については、自治体や民間支援団体での人材不足のほか、支援ノウハウが蓄積していないことと回答したものでございます。また、調査回答に当たっての考え方でありますが、先ほども御答弁を申し上げましたとおり、当市では、今後も外国人の増加を見込んでいることや、これから本格的な人口減少社会を迎える中で、外国人材に頼る部分がさらに広がっていくと考えておりますことから、外国人に対する相談体制や支援体制の充実に努めるとともに、生活上の様々な課題の解決に向けて、関係団体と連携協力するなどして取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 岡英彦
そのように御回答されたということで、市としての外国人の受入れについて、人手不足とは関係なく外国人の受入れを進めたいということですね。先ほどお話を頂きました雑誌日経グローカルですけれども、そちらのまとめ方では、そのように回答した自治体というのは、外国人の受入れ意向積極姿勢というまとめ方で捉えられています。こういう認識をマスコミ側にされているのですけれども、そういうことでよろしいですかという確認を取らせていただきたいと思います。今後、江別市としては、積極的に外国人の受入れを行っていきたい、このような意向を示していただいたと受け止めていいかどうか、お答えを頂きたいと思います。
答弁 市長 後藤好人
再質問に御答弁を申し上げます。ここの設問の選択肢がこれしかないというのもありますし、積極的かどうかというよりも、いや応なしに外国人がこの後増えていくのだろう、外国の方々が当然増えていくというのが推計上ありますので、これは好むと好まざるにかかわらず受け入れていかなければならないですし、人材不足だけではなくて、この後、外国人材に頼る部分が広がっていくということになりますと、当然のごとく外国人を受け入れるという姿勢になるというふうに考えております。以上であります。
質問 岡英彦
そういう状況になるというのは私も御説明していますし、市長もそういう御認識であり、そうなっていくであろうというのはいいのですけれども、私は、江別市として、そういう方向を積極的に目指していくという理解でいいかどうかを伺っていますので、その価値判断みたいな話になるかと思いますが、お伺いしたいと思います。ちなみに、私は、これからの時代、外国人の受入れに積極的かどうかによって、その地域の活力というのが全く違ってくるというふうに思っております。恐らく、これからの日本社会で一番差が出てくるところになると思います。ですので、私としては、積極的な受入れを進めていくべきだというふうに考えておりますが、改めて市長としてどのようにお考えか、お伺いしておきたいと思います。
答弁 市長 後藤好人
再質問に御答弁を申し上げます。直接的に岡議員の満足する答えになるかどうかは別と致しまして、私どもとしては、積極的に云々ではなく、現状における推計として、外国人の方々が増えていくという認識でおりますので、こういった方々が増えたとしても、生活に支障のないような形での支援策、また、政策を取っていかなければならないというふうに考えております。以上でございます。
質問 岡英彦
答弁は了解を致しました。外国人関連の政策については、これまでも何人かの議員が一般質問をしておりますけれども、1割です。二、三十年後とはいえ、人口の1割ですので、そういう時代が来るということを念頭に、これまで国際交流の取組は非常に一生懸命やっていて、それを悪いと言っているわけではないです。ただ、国際交流の取組からアップデートして、まさに市長のおっしゃっている共生社会の実現に向けて踏み出すような政策が必要な時代になっている、もしくは、そういうものを先取りして行える自治体がより活力を維持できる、このように思っております。今、全国は2.2%で、江別市はまだ1%行っていませんから、長いスパンにはなりますが、そういう方向性というのは変わらないと思いますので、ぜひそういったことを念頭に置いて進めていただきたいと思います。次に、人口の実績が推計値を上回る要因ですけれども、お答えいただいたのは、2015年から2020年にかけては宅地造成したので転入が増えたということで、それはそのとおりだと思うのですが、今後においてはどうなのかというのを伺いたいです。2020年から2025年にかけては、どういう要因でどういうふうになっていくのか。たまたま大きな宅地造成があれば人口増になるのか。その辺、どういうような要因があるのかについてお伺いしておりますので、もう少し詳しくお答えを頂ければと思います。
答弁 企画政策部長 白崎敬浩(企画政策部長は2024年3月まで)
再質問に御答弁申し上げます。将来推計人口の結果が変わる要因についてでありますが、将来推計人口が結果的に変動する要因は、主に社会経済情勢の変化によるものと考えております。当市においては、前回の社人研推計後に、市内で大規模な宅地造成が行われ、転入の大きな増加が推計を上回った主な要因と考えており、近年、年少人口の転入超過が続いていることからも、多くの子育て世代に転入いただいたものと認識しております。したがいまして、当市の将来推計人口に対する実際の人口の変動は、子育て世代に選ばれているという当市の状況から見て、大規模な宅地造成だけではなく、子育て政策により、子育て世代がどれくらい転入してくるかということにも影響を受けるものと考えております。以上であります。
質問 岡英彦
そうなのですよね。子育て世代の転入の増減が、江別市の場合は、人口減少のスピードに直結しているということになるかと思います。昨年10月1日時点のデータになりますが、社人研の推計は1年ごとの推計が出ているわけではないですけれども、社人研の2020年から2025年の流れと市独自で推計した2020年から2025年の流れは、2023年の段階ではどちらの推計よりも上回っていませんか。国勢調査と中期のデータは違うので、ざっくりとした推計ですけれども、現時点でも上回る傾向になっています。今後も、野幌若葉町、野幌松並町で、かなり大規模な宅地造成が行われることになると思いますので、常に子育て世代の転入の状況を注視していく必要があると思いますし、市長はじめ市の職員の皆様や市政関係者の皆様も、ここの部分が大事だというのをようやく御理解いただけてきたかと思いますので、そういう観点から注視していっていただきたいと思います。その流れで、子育て世代にどう選ばれていくかというのが大事だという話でございまして、答弁では、子育て支援や教育環境の充実に力を入れていくということで、一貫してこういうお話を市長からいただいていて、それはそれで全然いいとは思うのです。1回目の質問でも伺いましたが、例えば、子育て支援や教育環境の充実といっても、子育てに伴う家計の負担軽減や子育てと仕事の両立支援、家庭の相談支援、教育の面では江別市の学校は大分古くなっているところはあります。ハード面を頑張っていくかとか、学習支援とか相談支援とか、ソフト面が大事であることと、1回目の質問でお話をした住宅政策については、答弁では全く言及されなかったのですが、この辺も直接的な効果という意味ではあるのかなと思っています。この辺りのニュアンス、何をどう考えているのかを伺っておきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
答弁 市長 後藤好人
再質問に御答弁申し上げます。より力を入れるべき取組についてでありますが、子育て世代から住みよいまちとして選ばれ続けるために、まずは、子育て支援や教育環境の充実といった政策に力を入れていきたいと考えておりますけれども、これらの政策を進めるに当たっては、特定の取組に絞って力を入れるということではなく、広く子供や子育て世代が対象となる取組を着実に行っていく必要があるものと考えております。また、議員からお話のありました住宅取得支援につきましては、即時的な効果という視点では、この住宅取得支援事業というのは以前にもやっておりますし、有効であると考えているところでございますけれども、現在の子育て世代に選ばれているという当市の実態を捉えていきますと、まずはそこではなく、子育て支援や教育の充実に力を入れることによりまして、子供や子育て世代にとってさらに魅力的なまちとなるように、そこのところを目指してまいりたいと考えております。以上であります。
質問 岡英彦
ありがとうございます。住宅政策についてはそういうことです。そのほかの分野については、特定の取組よりも、広く子供や子育て世代が対象となる取組を行っていくというお考えだと思います。全然間違っていないと思いますし、それはそれでいいのですけれども、市長の選挙公約では、子供の医療費助成の拡大というのをかなりピンポイントで、全体の政策の中でも挙げられていた。それは1年前の時点だと、そこの部分が重要だという御判断をされていたからこそ、そういうことをおっしゃっていたと思うのです。そういう流れで、現時点での濃淡みたいなものはもう少しないのかというのを伺いたいのです。特定の取組よりも、広く子供や子育て世代が対象となる取組という言い方で終わってしまうのか。何かしらそういう市長の考えはないのかというところを伺いたいのですけれども、よろしいですか。
答弁 市長 後藤好人
再質問に御答弁を申し上げます。濃淡はないのかという御質問だと思います。それと、私の選挙公約の中には、子供医療費助成というピンポイントの話があったということですが、子供の医療費の助成に関しては、周辺から比べてあまりにも見劣りしているところがあるというのが一つ課題として残っておりました。ここの部分は、子育て世代の方々に選ばれない理由にされたくないというところがあって、子供の医療費の助成ということを色濃く出しているところがあります。そのほか、濃淡というよりも、子供と子育ての方々により江別市の魅力を知っていただくというのが、まずは先決であるというふうに考えておりますので、申し訳ないですけれども、広くいかざるを得ないというのが今の考え方でございます。以上であります。
質問 岡英彦
了解いたしました。市長がおっしゃったように、医療費助成の部分は来年度から拡充しますので、差がなくなってくるところがあるかと思いますけれども、要するに目立つのです。今度は給食費みたいな話が出てくる可能性があると思いますので、念頭に入れておいていただければと思います。お考えとしては、そういう目立つような形で、ほかよりも下がっているのは問題であるという認識をお持ちだというふうに理解いたしました。私は、市長の、子供たちを大切にするという方向性を非常に評価しております。えべつ未来戦略の1番目にも子どもが主役のまちをつくるというものを挙げておりまして、総合計画の審査の中でも、1番から5番までの優先順位はないものの、子供が主役のまちが一番と言ってはどうかみたいな話をさせていただいたのですけれども、先ほどの野村尚志議員の答弁では、優先順位はないものの、子供たちを大切にした政策が一番と、さらに、市政執行方針では、新しい総合計画のスタートに合わせて、子供たち一人一人が尊重され、健やかな成長が保障されるまちをつくるため、子どもが主役のまち江別市の宣言に向けた準備を進めますということで、事実上これが優先されているというふうに、誰もが、私もそう受け取れましたし、事実上、そう受け取られると思います。私は大歓迎です。そういう方向でやってほしかったので、ようやく私の言っていることが分かってくれたかと、その部分に関してはうれしく思っております。また、来年度の予算案に、スクールソーシャルワーカーの増員とか学校支援ボランティアの交通費助成など、細かい部分ですけれども、そういうところの手当てはすごく大事だと思っていますので、そういった部分でも、今後の宣言に期待をしておりますので、ぜひ選ばれ続けるまちとなるための効果的な政策という考え方でやっていっていただければと思います。では、2番目に移りまして、歳入確保のための計画策定について、まず、要因分析についてでございますけれども、私は、今回の質問を機に、ある程度精緻な分析をしてはどうかといった趣旨で質問をしたのですが、ただ、1回の一般質問である程度ざっくりとした試算が出てきたので、それはそれでよしとしましょうと思います。試算によると、親子3人の1世帯の転入で12万円、1軒家が建つと10万円、物流施設1,000平方メートルで100万円ということかと思います。質問になりますけれども、では、こういう試算があるということを前提にすると、江別市において、どこの効果が一番高くて、現実的な歳入増につながりやすいというふうに考えておられるのかという部分について、お伺いをしておきたいと思います。
答弁 市長 後藤好人
再質問に御答弁申し上げます。歳入増に関しまして、どの政策が最も効果があったのか、また、今後どこに力を入れるべきなのかという御質問だと思います。市では、6年連続して年少人口転入超過になりまして、全国20位以内、これが6年連続というのは非常にうれしいことだと思っております。子育て世代の転入が順調に推移していること、また、個人市民税や固定資産税の増加など、コロナ禍や物価高騰という中においても、堅調に市税を支えているのだというふうに思っております。そのため、市と致しましては、第7次江別市総合計画に掲げるとおり、恵まれた交通の利便性と住環境を生かして、子育て、あとは教育環境の充実をさらに図っていって、引き続き子育て世代の方々に転入していただく、こういったところに重点を置いて取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 岡英彦
ありがとうございます。やはり、歳入確保の面でも、子育て世代の転入がいかに重要であるかというのが、こういった面からも明らかになったと思います。これもようやく市長に分かっていただけたかという思いがあります。ここの部分が歳入増に効果があるのです。ですので、そちらに注力していくということになるかと思います。あとは要望にしておきますけれども、1回目の質問で、女性や高齢者の就業者が増加すると、どのぐらい市民税が増えていくのか。近年は市民税が増収と聞いておりますので、ざっくりでいいと思うので、こういったものについても関係者に分かるように、認識を合わせていただけるようなものを算出いただければと思います。最後に、計画策定についてですが、歳入の見込みを計画として策定することはなじまないというお答えでございました。私も、長大な分厚い紙をつくってほしいというわけではないので、それはそれでよしということにしておきます。ただ、先ほどの御答弁にもありましたけれども、先ほどの歳入増加の分析に基づいた実績の把握はしていってほしいと思っております。例えば、転入が何人おりました、新築が何件ありました、企業の平方メートル数はこれだけありました、固定資産税や市民税は、実際の金額はなかなか難しいけれども、計算上では何億円増加になりますといったようなことを、市職員の間でも共有をしてほしいと思いますし、我々にも示していただきたいと思いますので、そういった歳入増分を把握していく取組をしていただきたいのですが、お考えをお伺いしたいと思います。
答弁 市長 後藤好人
再質問に御答弁申し上げます。今、御質問のありました企業誘致や転入の増加による歳入への影響に係る意識を、どうやって高めていくかという御質問にお答え申し上げたいと思いますが、自主財源の確保に向けて、目的意識を持って取り組むことは重要だと思っています。このため、これまでも市税の収納状況等につきましては、庁内の掲示板等で職員に周知しておりますほか、各種の会議等を通じて示しているところでございますが、今後は、転入によりまして期待される効果等について、所管委員会にも御報告している中期財政見通し、こういったものに反映することによりまして、職員の意識づけにも取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 岡英彦
了解いたしました。ぜひそういった形で、市政関係者が共通認識を持てるような取組を進めていっていただければと思います。以上で、私の質問を終わります。ありがとうございました。