みんなの議会

標茶町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月9日

「標茶の地域経済推進のため官民一体となった取り組みが必要ではないか」

2026年3月9日、標茶町議会の一般質問で、長尾式宮議員が質問し、町長 佐藤□彦、企画財政課長 齊藤正行が答弁しました。

質問者
長尾式宮 議員
答弁者
町長 佐藤□彦、企画財政課長 齊藤正行

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 長尾式宮

次の質問に移ります。2つ目の質問は、標茶の地域経済推進のため官民一体となった取り組みが必要ではないかということで質問いたします。振り返ると、この30年、デフレで給料が上がらず、アメリカを起点とする金融商品の暴落で世界不況に陥り、BSEやコロナなど疫病で経済的打撃を受け、国外の地域紛争や、「ハイパーインフレ」と書いてありますが、これは「急激なインフレ」ということで表現を訂正したいと思います。円安の影響で原油をはじめとする資源の高止まり、国内でも物価高が収まらず、我々の生活に多大な影響を与えている状況であります。地方自治においては、限られた予算の中で、住民の安心・安全な暮らしを維持するため、社会福祉やインフラ整備をはじめとする施策が効率的に進められてきておりました。しかし、近年、少子高齢化、都市一極集中に歯止めかかからず、地方では、地域経済の衰退、人材不足など重大な問題を抱えております。また、地方交付税の減少に伴い財源不足に陥る自治体が増え、財政難により地方自治の縮小を余儀なくされております。標茶町においても状況は同じで、標茶町の将来を不安に思う声も聞こえてきております。標茶町としても人口減少対策・経済対策などをしているところではありますが、結局のところ、これは私見でありますが、景気のよい町に人が集まってくるのではないかと考えております。標茶は一次産業の町と皆が認識しているところではありますが、それ以外の職種もあり、地域経済の連携がとれているかといえば、実際には温度差を感じる場面もあります。これから標茶を人であふれる景気のよい町にしていくためには、各経済団体を交えて官民一体となってまちづくりを話し合い、中央へ予算獲得のため働きかけるべきではないかと考えておりますが、町長の所見を伺います。

答弁 町長 佐藤□彦

8番、長尾議員のお尋ねにお答えいたします。議員ご指摘のとおり、地方自治体の財政は、世界経済の動向あるいは物価の変動など、大きな影響を受けることがあります。例えば世界的なエネルギー価格の高騰や物価の上昇は、生活コストに直接的な影響を与え、町民の消費活動に影響を与える可能性もあり、これにより個人消費の落ち込みが地域経済あるいは個人住民税などに大きな影響を及ぼすことも私たちは経験してきました。このような厳しい社会情勢の中でも、本町では、総合計画に掲げたテーマの実現を目指し、各種政策を実行してまいりました。一方、今後においても人口の減少は進むものと想定され、国立社会保障・人口問題研究所、いわゆる社人研は、令和6年に発表された2045年、令和27年の本町の人口は4,584人と示され、2050年、令和32年は4,102人と推計されているところであります。これに伴う地方交付税や税収の減少は、本町財政にとって深刻な問題となり、ご質問にありますとおり、地域経済の衰退や人材流出など、多くの影響を受けることが懸念されているところです。本町においても、子育て政策、移住政策などをPRし、住みやすい標茶を発信してきておりますが、定住する条件として地域経済が回っている町、元気な町、住んでいる人が生き生きと生活している町が魅力が大きいのではないかと理解しております。その上で、ご質問にあります、地域経済の連携という部分ですが、地域経済の活性化には行政のみならず官民一体となった取り組みが重要であり、民間事業者や地域の住民、さらには関係機関とのさらなる協力が不可欠であると認識しております。人口減少や消費行動の多様化、事業者の人材不足など、地域経済を取り巻く環境が大きく変化する中で、単独の組織や事業者のみでは解決が難しい課題が増えております。このため、地域内の事業者同士の連携をはじめ、商工会、金融機関、観光団体など多様な関係主体が協力し合う体制を強化することが重要であると認識しております。また、新たな商品開発等に関しても支援体制を強化し、さらには、ふるさと納税についても地域資源を活用した新たな返礼品の開発などを図っております。さらに、地域経済の基盤強化に向けては、金融機関等と協力し、昨年12月の行政報告でも報告させていただいた事業継承の協定もその一つであります。今後におきましても、地域内外の多様な主体がお互いの強みを結びつけ、共通の課題に対して協働できる環境を整えることで、地域経済の持続的な発展につなげてまいります。町といたしましても、こうした連携の促進役としての役割を果たしながら、地域全体の活力向上に努めてまいります。行政だけでは解決が難しい多様な地域課題に対し、民間事業者が持つ創意工夫や実践的なノウハウ、そして地域を熟知した経済団体のネットワークを生かすことは、これまで以上に重要であると認識しております。特に働く場の確保や人材の育成、地域資源の活用、にぎわいの創出といった地域経済の根幹にかかわる課題は、官民がお互いの強みを補完し合うことで、初めて効果的な解決策を導けるものと考えております。テーマごとの協議の場の整備や産業界、金融機関、NPOとの連携強化、若い世代の意見を反映される仕組みづくりなど、官民が持続的に協働できる環境を研究してまいります。あわせて、地域全体が同じ方向を向いて取り組むため、官民双方が町の将来像を共有し、実効性のある戦略づくりを進める必要があると考えております。こうした取り組みを着実に進めることで地域経済の活性化とともに、住み続けたいと思える魅力あるまちづくりにつながるものと考えておりますので、ご理解を願います。

質問 8番 長尾式宮

私、議員をやらせていただいて10数年たちますけれども、1期目の頃に最初印象に残っていたのが、当時の町長のお話の中で、地方交付税というのは年々減らされてきて、今後、生き残りが大変になってくるのだというお話を聞いておりました。ただ、いつ頃から減り始めて現在ピーク時と比べてどのくらい違うのかまでは把握しておりませんので、わかる範囲で結構ですので教えていただきたいと思います。

答弁 企画財政課長 齊藤正行

お答え申し上げます。地方交付税が一番多かったのは平成11年で、59億1,979万5,000円でございます。今年でいきますと45億1,732万4,000円を見込んでおりますので、単純に比較しますと14億247万1,000円ほど減少しているという計算が成り立つと思います。以上です。

質問 8番 長尾式宮

これはあくまでも予想ですけれども、地方交付税が減っているのは標茶町だけではなくて全国的な話だと、私、思っております。言い返せば、中央が、どんどん日本の人口が減っているから地方の予算も少なくていいだろうと、そういう意思が少なからずともあるのかなと考えております。ただ、我々地方に生活している者にとっては、やはり必要なインフラというものはあります。今あるもののインフラも、時間がたてば、いずれ補修や改修もしていかなければ、我々この地域で生活が成り立ちません。具体的に言えば、道路維持であったり、あるいは公共施設の改修、そういったものにも今後もやはりお金がかかっていくわけです。ただ、国のやり方だけに特化して言えば、先ほども申し上げたとおり地方交付税というのは減ってきています。そういった中で国のやり方に従うのであれば、地方自治というのはどんどん縮小せざるを得ないのかなと感じております。ただ、先ほども、今回の一般質問のテーマでありますけれども、我々、ここで暮らしていく以上、やはりきちんとしたインフラの環境の中で生活でき、安心して暮らせる環境の中で仕事をして生活をしていかなければなりません。これはあくまでも一例ですけれども、最近、海に面している自治体では防災タワーであったり、あるいは内陸でも農業関係ですね、バイオマス事業、そういったものに自治体単独ではつけられないような予算、国が支援して、そしてそれぞれ事業としてやっていると聞いております。バイオマス事業に関しては、間違っていたら後で訂正していただきたいのですけれども、おおよそ200億円ぐらい事業予算をかけております。防災タワーに関しても、数千万円、数億円どころではなくて、それぞれの自治体がもう何十億円もかけて、地域住民の命を守るために防災タワーを国に要望して造っております。では、標茶に何が必要なのかと。限られた予算、削られてどんどん減っていく地方交付税、そういった中で、我々はどうやったここで生き残っていくのかと考えた場合、やはり官民一体となって、この先標茶に必要なものは何かというのをきちんと議論して、それを地方に要望して実現していくことが大事ではないかと考えております。先ほど町長の答弁の中でも、地域内の連携強化を図っていくというふうにおっしゃっておりました。まずは、それが一番大事です。年に何回か会合を持ったからとかではなくて、常にやはりアンテナを張った上で、この地域に必要なものを議論して、そしてタイミングを計って中央に要望していただきたいと思います。その中で改めて質問いたします。標茶町、一次産業の町として、皆様ご承知のとおりでございますが、酪農の町でございます。そこで、この地域でこの先何が必要なのかというと、人材不足のことを考えると、やはりある程度の機械化が必要ではないかと考えております。今は人材不足を賄うために外国人研修生という制度を利用しておりますけれども、それも円安の影響でこの先どういうふうになるかはわかりません。そういった中で機械化というのは今後必要になってくるかと思いますが、ただ機械を入れれば全て機械がやってくれるというわけではなくて、標茶の土地は真っ平らなところばかりではなくて、凸凹したところが多いです。低いなりにも山並みが連なっているようなところもございます。そういったところは、それぞれの地域で農家さんがその土地の形状に合ったやり方で営農しているわけですけれども、極力それぞれの農家さんが効率的に作業、安全に作業できるようにするためには、何かしら国に予算を要望して事業を起こしたほうがいいのではないかと考えております。その一つの中に、農地の均平事業、そういったものも含まれているかと思いますが、町としてこの先、一次産業の町として、これからも町の発展を期待するに当たって、どういった政策が必要だと考えているのか改めて伺います。

答弁 町長 佐藤□彦

お答えしたいと思います。人口減少等を含めて、非常に今、交付税が当時から見ると10数億円減って、段階的に減ってはいるのですけれども、三位一体改革の市町村合併の流れが全国的にあったときに、一律5億円カットだとか、そんな話も経験したことがございますけれども、さらに今、国の流れとしては、そういう方向性になっていて、ただ、ここにきて、人口に合わせて例えば国会議員の数も都市型の議員が多くなる中で、特に北海道、特に食料生産基地としての優位性をどうやって国に伝えながら、その基盤を維持してもらうかということを私はこれまでいろんな話をさせてもらって、例えば社会基盤としての道路ももちろん、今、議員のほうから農地の均平の話も出ましたけれども、そういったこともありますし、あわせて産業を維持するために、例えば町立病院を維持しなければならないとか、そのためにはやはり医療機関も、特に町内唯一の医療機関としてしっかり国にサポートしていただきたいということを言いながらここまで来ているのですけれども、なかなか国の医療再編の中では、基本的にはやはり人口が中心となった考えがいまだにあるということが現実として、今、あるのは事実であります。ただ、その中で、やはり日本の中で食料生産、自給率200%を超える北海道がしっかりそういうものを提供する、その場所の基盤としての中で、例えば標茶に今必要なものは何かということに特化しながら、これからもそういったことを一つずつ国に伝えていく、そこが今、一番の私のやるべきことかなと思って動いてもおりますので、ぜひそのときに地元の人たちと膝を交えながら話をしながら、一つでもそのことを実現できるような環境整備を皆さんとやっていきたい、そんなふうに思っていますので、これからも議員さんも含めて町の人とそういった話の場を一つでも持てればなと思っていますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 8番 長尾式宮

やはり一般質問の中でも申し上げておりますけれども、景気のいい町でないと人が寄ってこないというのはあるかと思います。仕事がたくさんあれば、やっぱりそれに見合った人というのはあるかと思います。ただ、皆さんご存じのとおり、今、出生率というのは、現在1.14ぐらいですか、子供の数が減ってきております。ということは、今後、日本の人口というのは減っていくわけです。そういった中で人を呼び込もうというのは、ある意味、競争なわけです。地域の強みというのは、やはり一つは住みやすさかもしれませんけれども、一つは経済力だと思います。とある情報を集めているところでは、各自治体によって、そこの地域住民の年収、そういったものもデータ化されているのを、私、過去に拝見したことがあります。今日、資料は持ち合わせていないのですけれども、北海道内でもかなり差があります。簡単に言ってしまえば、海産物を扱っている地域の住民の収入というのは、ざっくり言えば高いです。そのように、やっぱり住む地域、する仕事によって、大分、その地域の人たちの稼ぎというか収入というのも変わってくるわけですけれども、やはり標茶の一次産業、酪農業を中心とした町を今までつくってきたわけですから、そういう人たちを中心とした収入がどんどん上がるような仕組みもあわせて考えていただきたいなと思っております。あと、政府では、地方創生という言葉を使い出してもう、大分、経ってきております。ただ、よその自治体で地方創生の予算を使った事業という話を聞くのですけれども、標茶町で、ちょっと私の勉強不足もあったのか、地方創生の予算の概略ですか、どういった仕組みで予算立てされているのか、あるいは自治体として今まで標茶町がどういう取り組みをしてきたのか教えていただきたいと思います。

答弁 町長 佐藤□彦

お答えします。ふるさと創生の例えば個別、そういう事業で施設を建てたとか、そういったことは標茶町ではやっておりませんけれども、地域おこし協力隊とか、かなりソフト事業的なもの、あるいは国の交付金関係も、実は総体として経済対策として入ってきている、そういったものについては積極的に、今回も2月に交付金を使って町民の皆さんに1人当たり2万円の商品券を配布させてお届けさせていただきましたけれども、そういったものも、それはそれぞれの町によって取り組みが全然違って、標茶町としては、商品券ですので町民の皆さんに町内の経済の循環として、できるだけ地域の中で回していただくということも含めて、使い方を議会に相談させていただきながらやったのですけれども、実は地域の皆さんからお話を聞くと、いや、こんなにたくさんもらって本当に助かったとか、あるいは商工会の関係者から聞くと、やはり小さなお店も実は商品券を取り扱っているということも聞いて、非常にこの時期、2月から今3月、お金がなかなか回らない時期にすごくありがたかったという話も聞いています。そういったソフト事業に町は、できるだけ可能な限り町内でお金が回るような仕組みで活用させていただいています。また具体的に例えば何か、これから皆さんと話した中で、よりそういった事業で、ソフト的な事業でも、もう少し具体的なものとか、いろいろなものが、活用できるものがあれば、積極的に活用させていただきたいと思っています。

質問 8番 長尾式宮

今、地方経済というのは、どこもひっ迫していて、民間業者、大変な思いをしているところでございます。そういった意味で、商品券というのは非常にありがたいと感じているところでもございます。ただ、商品券、使う側も、消費者として使う側も、そして、その影響で売上げが上がることも非常に大事なのですけれども、あくまでも一時的なことだと考えております。私がこの町に必要なのは、本当に基礎体力を上げることだと考えております。それは一次産業、酪農業だけではなくて、民間業者も同じことが言えるかと思います。これから人が減っていくに当たって、それぞれの企業が売上げを着実に伸ばし、そして仕事が豊富にあることによって、この町に人が集まることが今後大きな課題になってくるのではないかと考えております。これからの町の、今は新年度予算も縮小傾向の中で非常に町の皆さんも心配しており、何となく暗い雰囲気がありますけれども、これから一つでも多く明るい話題が増やせるように頑張っていただきたいと思います。質問は以上でございます。

出典:標茶町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月9日 議事録 PDF(92ページ) 間違いを知らせる