みんなの議会

江別市議会 平成26年第1回定例会 2014年3月7日

(1)江別の鉄道林について/(2)放課後児童会について/(3)障がい者の農業参加による地域活性化について

2014年3月7日、江別市議会の一般質問で、石田武史議員が「江別の鉄道林について」「放課後児童会について」「障がい者の農業参加による地域活性化について」について質問し、市長 三好昇、健康福祉部長 山田宗親が答弁しました。

質問者
石田武史 議員
答弁者
市長 三好昇、健康福祉部長 山田宗親

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 石田武史

ただいま、議長より発言の許可をいただきましたので、通告順に質問をいたしたいと思いますが、質問に先立ちまして、来週にはあの東日本大震災から3年を迎えようとしております。住宅問題など、被災者の方々にはまだまだ復興の感が得られず、ご苦労されていることに心からお察し申し上げるところであります。また、さきの2月に本州に降った大雪では、自然災害の予測の難しさと被害の大きさに、同じ雪が降る地域の者として早い回復を望むとともに、特に亡くなられました方のご冥福をお祈りするものであります。それでは、質問に入ります。まず、1点目は鉄道林についてであります。私が両親とともに大麻に引っ越してきたのが小学校2年生でありました。大麻団地から国道12号へつながった現在のアンダーパスはまだありませんでしたが、蒸気機関車が走り、立派な鉄道林が壁のように連なっていたことを記憶しております。その後、中学生になったころも鉄道林はありましたが、まだまだ成長は遅く、現在のアンダーパス脇の風景も見通しのよいものでありました。そして、樹木も下のほうまで枝が張り出して、生き生きとした林でありました。鉄道林に関しましては、当議会でも過去に先輩議員の方々が多くの質問をされております。平成15年12月に行われた一般質問に対する答弁では、今後予定している緑の基本計画において、適切な保全を基本に考え、今後の管理・保全については、所有者、市民、行政が一体となった総合的な取り組みが必要と考えておりますとのことであります。平成18年3月に行われた一般質問に対する答弁では、財政的な問題もあるが、将来的にはそのまま放置するということではなく、できれば公園化の方向で進めたいが、市民の意見を聞いて調整を図らなければならない。当面は、少なくとも周辺が見苦しくならない程度には整備をしていくとのことであります。平成22年6月に行われた一般質問に対する答弁では、今後の活用については、全体的な土地利用の中で検討していきたいとのことであります。平成23年6月に行われた一般質問に対する答弁では、今後の全庁的な調整の中で検討していきたいとのことでありました。江別市緑の基本計画(中間見直し素案)では、市内にある鉄道林は、線路の暴風・防雪を目的として大正の初期ころより植栽されたもので、大麻地区から豊幌地区にかけて延べ延長10キロメートルにわたり緑の東西軸を形成している。一方、市街地においては、騒音防止などの緩衝緑地機能、延焼防止などの防災機能、快適な生活環境向上などの景観機能の必要性が高まってきている。また、植生は豊幌地区の一部にヤチダモなどの広葉樹があるものの、主にヨーロッパトウヒ、トドマツ、カラマツといった針葉樹で構成され、全体面積約52ヘクタールのうち、市街地の37.31ヘクタールが昭和48年に北海道自然環境保全条例によって環境緑地保護地区に指定されていますとの記載があります。そして、江別市における緑の課題という部分におきましては、鉄道林については保全を望む声が大勢ですが、保全を考えたときに市民ぐるみでの保全活動の推進が図られていないことや、所有者との協議により具体的な保全などの手法が見出されていないことが課題となっていますとの記載となっています。次に、緑のあり方の部分では、江別市の緑の骨格の一つであり、貴重な緑地空間として、所有者の負担軽減や理解と協力を得ながら、適切な維持管理のもと市民ぐるみでの保全を図ります。また、活用についても、所有者や市民などと連携を図りながら、市民に親しまれる鉄道林として後世に引き継ぎますとあります。そして、最後に緑を守る取り組みにおいては、市街地における緑の骨格となる鉄道林については、所有者の管理負担の軽減、樹木の育成や更新のための適正な管理を行い、永続的な保全のために所有者の理解と協力を得ながら市民緑地の契約などで保全に努めるとともに、鉄道林及び周辺の景観整備や散策などができるよう活用を検討します。また、例えば鉄道林保全基金や鉄道林の会の設立などを検討するとともに、維持管理などにおいては所有者と市民、行政の三者による役割分担を明確にし、市民ぐるみで保全や活用に努めます。さらに、鉄道林の途切れている区間においては、街路樹やその他の手法により連続性を補完するよう取り組み、市街地における良好な都市環境の保全と充実を図りますとなっております。以上を見てきますと、鉄道林に関しての市の考え方が、この緑の基本計画では、従前の答弁等に比べますとかなり進展がみられるようですが、タイムスケジュールなど、まだまだ具体性に乏しいのではないかと思われます。現在の立ち枯れの状態、ネズミやカラスのすみかとなっている状態、密生しているところもあれば、立ち枯れからすかすかになっている状態が目視で確認できる場所もあります。大麻地区の鉄道林についてインターネットで検索したときに見つけたものでは、ヨーロッパトウヒは下枝が枯れ上がりにくいけれども、過密状態にあると、林の縁を除き下のほうは失われ、枝が高くまで枯れ上がってしまう。木材生産のための植栽ではないから、防雪の機能を第一に考えればいいのであろうが、この部分はやや混み過ぎである。これは、廣野郁夫の樹の散歩道というサイトから拝借いたしましたが、そういう記載がございます。江別市の鉄道林について、市民に愛されて、ほっとする江別という見地から見ても、現在のような立ち入り禁止の看板が設置されている状態では、なかなかそのような市民に愛されているものとは思えない部分もあります。そこでお伺いいたしますが、これまでの間、市としてはどのような頻度で、どのような程度の鉄道林の環境を調査されてきたのでしょうか。また、今後の都市計画のためにも、一度徹底した鉄道林の調査をすべきではないかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。次に、放課後児童会についてお伺いいたします。江別市には、放課後児童クラブ、いわゆる放課後児童会・児童センターなどがあり、子供たちの活動や保護者の留守の間の支援を行っている状況にあります。児童が自由に来館し、スポーツをしたり、本を読んだり、自由な活動の中から仲間づくりをする施設として児童センターがあり、仕事などで保護者が留守になる家庭の子供たちを対象に専任の指導員が遊びや生活の指導を通して児童の健全育成を目的として、放課後児童会があります。市内には、民間が開設する放課後児童会が17カ所、市が開設する放課後児童会が2カ所、児童センターが7カ所あります。それぞれ、市内の各小学校の近接する地域に設置されており、放課後児童会の定員数の合計だけでも約700名近くになります。児童や保護者の要求や期待が非常に大きいものと見られます。そこで、放課後児童会について調べてみますと、北海道学童保育連絡協議会によると、2013年5月13日現在の資料ですが、全道の入所児童数は3万8,724人、その経営形態は公営が約54%、委託が約21%、指定管理者制度を利用した代行といわれるものが約22%、補助があるものが約8%となっており、どのような施設を利用しているかに関しては、学校が約34%、児童館が約30%、公的施設が約19%、保育園・幼稚園・法人の施設が約4%、民家などが約9%となっております。そして、現在は、学校の空き教室や市町村の持っている施設などが幅広く活用されてきた。市町村が新しい複合施設を建てて移ることも増えてきた。昨年初めて学校利用が児童館利用を上回ったと記載されております。市内における各放課後児童会は、17カ所が民間経営であり、市は、そこに運営費の補助を行っております。また、施設に関しては、幼稚園の施設利用が6カ所、小学校の教室利用が1カ所、敷地内施設の利用が1カ所、公的施設である自治会館の利用が1カ所、民家などが8カ所となっており、ここでは、全道の値とは異なり、民間の施設の利用が約半数を示しております。民間の経営に携わっている方々には、その熱意と経営努力に対し敬意を表するものでありますが、自宅等を放課後児童会の施設に提供されることによる負担と、学校を初めとして既に児童が活動できる状態を有した公的な施設の利用では、負担の程度がかなり異なるものと思われます。このことは、経営面での負担のほかに、当該放課後児童会を利用している保護者にとっても持続的な経営は当然望まれることであり、子供が通う小学校から放課後児童会がなくなるという事態になれば、少子化が深刻な問題となっている中で、子供を持ちたい夫婦が子供を持てる社会、子供たちが安心して健やかに成長することのできる社会の実現は到底かなわないものであります。江別市内の放課後児童会はそれぞれ開設時間が決められており、民間のところでは、希望があれば、ほぼ半数が夜7時までの延長保育を行っているところです。江別市も今後、市が開設する放課後児童会について、開設時間を午後6時半までとしようとしていることは承知しております。さきにも述べましたが、親が安心して仕事に専念することができるためには、全ての放課後児童会が夜7時までの延長保育を行えることが望ましいと考えるところです。そこで質問をいたしますが、江別市として、放課後児童会の運営に関して、保護者や子供たちが安心して利用するためには、施設面での支援も必要ではないかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。また、少なくとも全ての民間放課後児童会が夜7時までの延長保育を行えるよう、市としても働きかけるべきだと思いますが、どのようにお考えでしょうか。最後に、江別市における障がい者の農業参加における地域活性化についてお伺いいたします。本年1月25日、市内にある酪農学園大学の学生ホールにおきまして、三好市長を初めとして、干場酪農学園大学学長、武石農林水産省北海道農政事務所長のご臨席、またご挨拶をいただき、300名を超える参加者の中で、第2回の江別市における障がい者の農業参加による地域活性化を考えるシンポジウムを開催いたしました。全国的な先進事例や本州の大学における実践例、また、江別市の隣、南幌町の農家さんの実践例などを紹介いただき、最後には討論会を実施して閉会となりました。昨年3月の一般質問で、私は、江別市における障がい者の農業参加について、農家の高齢化に伴う問題の解消や、労働がもたらす障がい者への効果等、さらには、今後期待される特別支援学校高等部の誘致に向けての誘因について質問をいたしました。この1年間、会のメンバーや農家さん、研究者の方々、多くの方々のお話を聞いたり、直接障がい者の活動を見てまいりましたが、この障がい者の農業参加には、いろいろな方面に効果が期待できるということを確信したところです。ごく簡単な例を申し上げますと、仮に特別支援学校高等部の生徒さんが、在学中に就業体験、職業体験として先生とともに江別市内の農家へ出向きお手伝いをする。そして、卒業後は市内にある就労継続支援事業所A型を利用して、農家さんと直接雇用契約を結ぶ。また、そのような事業所が、今度は直接農場を経営する場合、自分ではなかなか農業経営が難しくなった高齢者の農家さんをジョブトレーナーとして雇用し、障がい者の指導に当たっていただく。また、そこに大学の連携も加えれば、そもそも大学の持っている教育面での有益な知識や資源を活用することができ、障がい者に向けた教育やジョブトレーナーの育成も可能になると思われます。市長は、昨年の一般質問に対する答弁で、農業分野だけでは、通年雇用が難しいという課題が残ることから、サービス業、製造業などあらゆる分野にわたって、地域全体で取り組んでいく必要があるものと認識しておりますと述べられております。また、障がい者が安心して働き、生活していける環境整備のため、今後とも誘致期成会を初め関係団体と協力の上、誘致に向けて最善の努力をしてまいりたいと考えておりますとも述べておられます。障がい者の農業分野における冬期間の就労は、ともすれば除雪がメインと考えられがちですが、収穫した野菜を保存しておき、冬期間に出荷することは既に日本各地で行われておりますし、食品加工の業種と連携した就労継続支援事業所A型が北海道芽室町で活動を開始し、10名の障がい者が冬期間も農業分野で就労しております。まず、このような現状を踏まえ、1年たった現在、江別市における障がい者の農業参加による地域活性化について、市長のお考えをお伺いたいと思います。また、サービス業、製造業などあらゆる分野にわたってとおっしゃっていますが、障害者の雇用の促進等に関する法律では、事業者側の法定雇用率が決まっており、これが達成できない場合には、障害者雇用納付金を支払わなければなりません。江別市内にある教育機関や企業がこの取り組みに励めば、簡単に障がい者雇用も進むと思われますが、どのようにお考えでしょうか。あわせてお伺いいたします。以上で私の1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

石田議員の一般質問にお答え申し上げます。鉄道林に関しまして、環境調査状況についてでございますが、鉄道林のうち、大麻から弥生町までの区間は、北海道自然環境等保全条例に基づき、市街地において維持することが必要な環境緑地、樹林地として、昭和48年に環境緑地保護地区に指定されております。北海道におきましては、道条例に基づきまして、当該区域内で行われる建築物の新設、土地の形質変更、樹木の伐採などの行為について一定の規制を行っているとともに、適正な管理のため北海道が委嘱している自然保護監視員により定期的な巡回活動が行われるなど、保全がなされているところであります。また、当該地域の所有者であるJR北海道におきましては、樹木の保育のための剪定や間伐、補植などの自主管理を行っているところであります。いずれにいたしましても、鉄道林の対応につきましては、良好な自然環境の保全の観点から、条例を所管している北海道や所有者であるJR北海道との連携のもとに、保全に努めてまいりたいと考えております。次に、鉄道林の今後の方向性についてでありますが、鉄道林は、吹雪、暴風などの自然災害から鉄道を守ることを目的に植林された保安林でありますが、江別市緑の基本計画では、市街地での騒音防止などの緩衝緑地の機能、延焼防止などの防災機能、快適な生活環境向上などの景観機能の必要性が高まってきていると記載されております。この計画の趣旨につきましては、所有者であるJR北海道に理解を求め、協力を得ながら保全に取り組むことが必要と考えております。いずれにいたしましても、今後の鉄道林の保全に関しましては、市の考え方をJR北海道にお示ししながら、北海道自然環境等保全条例を所管している北海道とも協議を進めてまいりたいと考えております。次に、障がい者の農業参加に関連しまして、現時点での私の考え方についてでありますが、現在、市民総意で特別支援学校高等部誘致に向けた活動を進めており、誘致実現のためには、卒業生の受け皿づくりとして通年雇用を基本とした働く場の確保が重要と考えております。障がい者の通年雇用のためには、農業分野では作物の選定や栽培方法、収穫後の販路確保・拡大のための工夫のほか、農業以外の業種との組み合わせなども検討しなければならないものと考えております。現在、市内の障がい者就労支援事業所では、就労を目指す農作業体験を行っているほか、札幌市で障がい者の就労支援等を行うNPO法人が江別市内に観光農園を予定するなど、本市の特性に合った障がい者の農業参加が徐々に進展してきているものと考えております。また、昨年5月に発足しました江別市における障がい者の農業参加による地域活性化を考える会に、農業分野での特別支援学校高等部の卒業生の受け皿づくりなどに障がい者の農業参加を求めていくため、そのメンバーとして江別市も参加をしているところであります。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては健康福祉部長からお答え申し上げます。

答弁 健康福祉部長 山田宗親(健康福祉部長は2014年3月まで)

私から、放課後児童会について、並びに障がい者の農業参加による地域活性化についてご答弁申し上げます。初めに、放課後児童会に対する支援についてでありますが、放課後児童会は、保護者が就労等により昼間家庭にいない児童に対し、放課後における適切な遊びや生活の場を与えるものであることから、現在は市内の各校区に1カ所を配置し、放課後児童の健全な育成を図ってきたところであります。市では、民間が運営する放課後児童会の安定運営を図り、さらには利用者負担の軽減のため、各団体に運営費の補助金を交付しております。この補助金は、それぞれの運営実態をもとに、施設等の賃借料や修繕費用を含めて補助しているものであります。市といたしましては、今後も、必要な運営費補助を継続しながら、子供たちが安心して放課後を過ごすことができるよう、運営団体と協力しながら状況に応じた対策を講じてまいります。次に、保育時間の延長についてでありますが、現在民間が運営する放課後児童会は、各団体の施設事情に応じて、独自の方針を持ちながら保育時間を設定しております。放課後児童会の保育時間につきましては、さきに実施いたしました子ども・子育て支援に関するニーズ調査の結果を、子ども・子育て会議に提供し、その議論を踏まえて検討してまいります。次に、障がい者の農業参加による地域活性化についてのうち、法定雇用率の推進による就労促進についてでありますが、障がい者雇用の向上については、厚生労働省が公共職業安定所を通じて、法定雇用率を下回っている事業主から、不足している障がい者数に応じて納付金を徴収し、これを財源として各種助成金を支給する障害者雇用納付金制度などを実施しているほか、障害者雇入れ計画の作成や適正実施の勧告、特別指導等を行っておりますが、江別市における障がい者雇用状況報告対象企業40社のうち、法定雇用率達成の企業数は半数の20社にとどまっている状況であります。市では、平成25年12月に江別市企業立地等の促進に関する条例を制定し、障がい者の就労促進を図るため、平成26年4月1日から一定の条件のもと市内居住の障がい者を雇用した場合、1人当たり20万円の助成を実施することとしております。いずれにいたしましても、これまで同様に市内事業所などに対し、障がい者の雇用促進に係るさまざまなPRを行ってまいりたいと考えております。以上でございます。

質問 石田武史

ご答弁ありがとうございました。まず、最初の鉄道林についてでありますが、過去からずっと同じような状態が続いているという現状は、皆さんご承知のことであります。とりあえず、できるだけ早いうちに北海道やJR北海道と協議の場を設けられるよう強く要望するところであります。次に、放課後児童会につきまして、施設に関しては、全道と比較しましても民間に依存している部分が多く、安定した運営のために安心して子育てができるように、これは引き続きご協力をお願いしていきたいと思います。最後に、障がい者の農業参加による地域活性化についてですが、国においては福祉と農業にとどまらず、医療、福祉、食育、農業と、どんどんその連携の幅を広げております。しかしながら、市としての活動がいま一つ見えてこない部分もありますことから、全国の活動状況も踏まえて、ぜひ早急にこの事業が結実を結ぶよう、市としてももう少し積極的に参加されるということを要望いたしまして、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございます。

出典:江別市議会 平成26年第1回定例会 2014年3月7日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる