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江別市議会 平成15年第4回定例会 2003年12月3日

教育行政のみについて

2003年12月3日、江別市議会の一般質問で、島田泰美議員が「教育行政のみについて」質問し、市長 小川公人、教育長 高橋侃が答弁しました。

質問者
島田泰美 議員
答弁者
市長 小川公人、教育長 高橋侃

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 島田泰美

ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして質問させていただきます。教育は100年の大計が必要だと言われています。今回は、教育行政のみについて質問しますので、よろしくお願いを申し上げます。初めに、私立幼稚園の助成についてお伺いいたします。ご承知のように、江別市の幼児教育は70%を超える高い就園率からなる13の学校法人の幼稚園が担っています。満3歳から小学校就学時に達するまでの幼児を対象とする教育は、人間形成の基礎を養う上で欠くことができないものであり、情操豊かな人間性、知性、創造力を備えながら集団生活を通して基礎的生活習慣や自主性、社会性を身に付けることを目的として幼児教育がなされています。また、近年都市化、少子化、核家族化が進む中にあって、地域社会全体の人間関係が希薄化してきたため、幼児期における集団教育の重要性がますます高まりつつあります。特に、私立であるがゆえに多様なニーズに対応していかなければ経営不振となり、園として成り立ってもいきません。その中で、市の各幼稚園は認可定員枠の園児数を何とか確保しようと、それぞれの個性や特色を生かしながら地域に密着した幼稚園経営に努めてきています。市としても、義務教育的意味のあるこの幼児教育を担っている私立幼稚園に対し、経営の安定化、健全化及び父母の負担の軽減を図るため運営費補助金として助成をしてきています。その内訳は、一律均等割の助成配分にそれぞれの教職員数、園児数に応じた助成配分をプラスして補助金として配分しています。そのほかに、連合会補助金と障害児教育補助金を加え13の幼稚園全体で平成14年度においては年額2,172万4,000円の助成を、平成15年度においては約2,085万8,000円が助成配分されています。また、幼稚園児の保護者に対しても満3歳から5歳までの園児に幼稚園就園奨励費補助として、国の制度を基本として助成もされています。しかしながら、今日の少子化の影響はもとより、札幌市の幼稚園に通う園児も増えたことにより、13の幼稚園全体の認可定員数2,225名に対して、現在の全体の園児数は1,831名となり、平成8年をピークとして低く推移してきています。また、私学振興助成法の制定以来、国及び道による管理運営費補助金の交付が各幼稚園になされてきており、園児数や教職員数などによって大きな開きはありますが、江別市の私立幼稚園全体で年額約2億9,000万円、北海道全体で約107億円の助成金が交付され、この公的助成なしには幼稚園として存続できない状況となってきました。また、今年度より算出方法が単価方式から標準方式に変わったことにより、以前より厳しい経営を強いられる幼稚園も出てきています。また、道が策定中の財政立て直しプランの中では、私立高校と幼稚園向けの私学 助成費が削減対象とされています。2003年度予算で、全道私立幼稚園に道単独で上乗せしている補助金8億 3,600万円を来年度から4年後までの間にゼロ円とする考えを打ち出してきています。加えて、今後国の財政構造改革において私学助成としての国からの国庫補助金が縮減あるいは廃止され、それに代わって制度が一般財源化という形になった場合交付税措置となり、道の財政事情によって助成水準が低下していくことは明らかであり、結果として私立幼稚園の経営が悪化し、さらに保護者への負担として跳ね返ってくることになりかねません。前段でも述べたとおり、江別市の幼児教育を担っている私立幼稚園を今後どうサポートしていくのかお聞きします。次に、再度幼稚園に関連して次世代育成支援対策推進法についてお聞きします。この制度は、国によって少子化対策と子育て支援に向けて総合的な推進体制を図る観点から、七つの指針を定め平成17年度から10年間を計画期間として行動計画の策定を義務付けた制度であります。私立幼稚園としての行動計画は、七つの指針の中に三つあり、一つに地域における子育て支援、二つに子供の心身の健やかな成長に資する教育環境の整備、三つに子育て支援する生活環境の整備であり、道より各自治体に対してこの法律の通知がなされたところです。今後は、これまでの少子化対策のように、保育所だけではなく幼稚園や小学校も含めた総合的な対策が求められ、それぞれの役割が期待されてくるはずです。市としても、この法律の趣旨を十分に尊重すると同時に、私立幼稚園の果たしている役割を認識し、保育所や小学校と格差の出ない施策が望まれるところです。以上、関連した2点について今後どうあるべきかお聞かせ願います。次に、防犯ブザーについてお聞きします。全国的に子供をねらった連れ去り事件が相次ぐ中にあって、小中学校の児童生徒に防犯ブザーを持たせる動きが全国的に広がっています。つい最近、東京都杉並区で下校途中の小学6年の女子がワゴン車に連れ込まれそうになる事件が発生しました。一緒にいた友達が防犯ブザーを鳴らして撃退したと新聞報道に掲載されていましたが、そうしたことから杉並区では5歳から中学3年までの約4万人全員に防犯ブザーの配布を行ったそうです。道内でも、各自治体の防犯協会が学校に寄贈したり、学校単位でブザーを買う例が増えつつあり、道教委の調査では小学校の3割以上が防犯ブザーを導入しているとのことです。江別市も、防犯協会が中心となり防犯活動の一環として市民へ所持を呼び掛け、さらには各学校へあっせんをしてその普及に努めているところです。江別市の今年4月初めから11月初めまでの不審者、変質者による被害は、大半が未遂ですが約50件ぐらい発生しており、この防犯ブザーの効果が問われてきています。現在、市内の交番には30個ぐらいの防犯ブザーが備えられ、一般市民に貸し出す用意があります。女性をねらった被害があった文京台地区では、その後文京台地区センターに約60個のブザーを備え、現在約30個が貸し出されています。また、市内各小中学校には各クラスごとに1個ずつ備品としての防犯ブザーを、侵入者防止対策用として置かれています。このブザーの価格は500円から800円ぐらいで6種類あり、学校を通し個人の注文を取りまとめているようですが、今後生徒への指導や講習、普及も考えたときに、少なくとも各学校1クラス生徒数分ぐらいの防犯ブザーは備えておくべきであると思います。第5次江別市総合計画の施策に盛り込まれている安全な暮らしの確保を推進する上でも、これからの対策の一つであると考えられます。今後の見解をお聞かせ願います。次に、文化振興について質問いたします。21世紀は少子高齢化社会、地方分権化社会、情報化社会という、時代の流れにより社会状況が大きく変化してきています。少子高齢化社会の進展は、社会経済の構造を変革させ、人々のライフサイクルや価値観などに大きな影響を与えています。今後は、高齢者において芸術文化を享受し、楽しむ時間が多くなってくることが予想されます。また、地方分権社会において芸術文化の分野でも多様な市民ニーズが求められ、それが地域の個性となることから、的確な対応が必要となってきます。さらに、情報化が飛躍的に発展している中で、より実物の芸術鑑賞や生身の人間が触れ合う活動が重要視されてきます。このような状況の中で、国においても平成13年12月に文化芸術振興基本法が施行され、その中で人々の創造性をはぐくみ、その表現力を高めるとともに人々の心のつながりや相互理解し、尊重し合う土壌を提供して、多様性を柔軟に受け入れることができる心豊かな社会を形成するものであり、世界の平和に寄与するものであるとうたわれています。芸術文化は独立した分野ではなく、様々な分野の基礎をなすものであり、豊かな社会形成の力であり、地域発展のバロメーターに成り得ると考えられます。江別市におきましても、文化振興や生涯学習という観点から、様々な事業を展開してきているところであり、市民会館、えぽあホール、各公民館、さらにはセラミックアートセンターなど施設面でもかなり充実してまいりましたが、必ずしも十分な活用をしているとは言い難い状況にあります。これは、利用しづらいシステム、利用しづらい文化予算の在り方に原因があるのではないかと思われます。言い換えると、行政による施設管理や単年度主義の予算執行などによって硬直した事業展開になると考えられます。また、会館運営を公務として行う場合、一般的に職員は主観的に極力公平を旨として、芸術性の評価などには無縁の運営に終始せざるを得ない立場にあり、仮に文化芸術に理解がある職員が担当したとしても、通例異動年限があり長期在職がかなわない状況にあります。そこで、財団設立を考えたとき、自治体では不可能な柔軟な事業展開ができることが何点か挙げられます。まず一つ、運営面として自治体の直営の場合より利用時間の柔軟化は一定の決議を経れば可能であり、例えば24時間365日施設を開放しているところもあります。二つ目として、人材活用として自治体ほど人事制度に縛られないことで専門人材の登用など優れた見識と豊富な経験を持つ企画スタッフの任用が可能となり、芸術監督や市民ディレクター制などが考えられる。三つとして、民間的発想の導入とサービスの向上で職員が専門性を持つことになり、単なる貸し館ではなく利用者はより行き届いたサービスが受けられる。四つ目として、専門的に事業が行われるため、国、道などの文化振興情報を収集することができ、ひいては文化予算を獲得することができる。五つ目として、生涯学習や体験学習など中間的な活動に対し横断的な対応ができる。六つ目として、柔軟な財政運営から基金などによる運用で、長期展望に立った事業予算を組むことができ、民間資金と合わせやすくなる。これに対して、財団のデメリットも考えますと、一つ、新たな組織ができることで天下り機関となる可能性がある。二つ、派遣職員とプロパー職員との一体感が取りづらい。三つ、財団職員の社会性や資質の在り方が問われる。四つ、行政評価、説明責任がより厳しく問われる。五つ、民間主導であることから、事業の偏重が懸念される。六つ目、国の特殊法人や外郭団体の見直しなどで逆風が考えられる。目的は、いかにして芸術文化の重要性をかんがみて振興策を講じるかであり、財団設立の意義や有効性を考えたとき、より以上のシステムを考えられないのであれば、早急に財団設立に踏み出すべきだと思います。そのことにより、財源の有効かつ柔軟な活用ができ、多様な市民ニーズに対して結果的に心豊かな地域社会が形成され、ひいては市民の生活と福祉の向上、地域の活性化がなされると考えられますが、教育長のご見解を伺います。以上をもちまして質問を終わります。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 総務課〒067-8674北海道江別市高砂町6番地江別市役所本庁舎3階Tel:011-381-1051Fax:011-381-1075お問い合わせはこちらから6 議事次第の続き一般質問の続き

答弁 市長 小川公人(市長は2007年3月まで)

島田議員の一般質問にご答弁を申し上げます。島田議員のご質問は、教育行政のみということでありますが、この中で次世代育成支援対策推進法関連によられておりますので、このことにつきましては地域福祉計画の策定の中で包括される部分がありますので、この点について私から答弁を申し上げます。次世代育成支援対策推進法は、島田議員が述べられたとおり少子化の進行とともに、家族や地域を取り巻く環境の変化に対処するため、本年7月16日に法律が公布されたものであります。法律の目的とするところは、次世代の社会を担う子供たちが健やかに生まれ、かつ育成される社会の形成を図るため、国、地方公共団体、事業主及び国民が一体となり責務を持って計画に基づいた行動を起こすことにあります。その具体的な作業として、市町村にありましては行動計画を策定することとしており、実施は平成17年4月から前期5か年計画がスタートするものであります。そこで、ご質問の子育て支援の総合的対策についてでありますが、行動計画はご指摘の指針に基づき策定することになりますが、現在当市では地域福祉計画等策定委員会を設置しており、その下に市民公募のほか関係団体からなる次世代育成行動計画策定部会を構成して、指針に則した計画策定を考えておりますが、さらに多くの市民の意見も聴くためアンケートを実施しているほか、今後は地域懇談会なども予定しているところであります。このような手順を経た中で、仮称でありますが江別市次世代育成行動計画の策定を目指しており、その中で幼児教育の在り方についても位置付けできるものと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。このほかにつきましては、教育長からご答弁を申し上げます。

答弁 教育長 高橋侃(教育長は2008年6月まで)

私からご答弁申し上げます。まず、私立幼稚園の助成についてでございますが、江別市におけます幼児教育は13の私立幼稚園に担っていただいており、本年5月1日の学校基本調査によりますと市内13園の幼児数は1,831名でありまして、昨年度より123名の減となり、各園では正職員を一部補助職員に切り替えるなど経費の節減を図る一方、預かり保育や障害児の受入れなど子育て支援に努められ、経営努力をされておりますことは十分理解しているところでございます。また、今後の幼児人口は12月1日現在の住民登録人口で見ますと、3歳児から5歳児の総人口が3,206名でありますが、翌年度を見通す中で2歳児から4歳児の総人口が2,991名と215名少ないことから、入園幼児はさらに減少するのではないかと考えているところでございます。このようなことから、教育委員会といたしましては今次議会でご決定いただきました第5次総合計画にありますように、子育て環境の充実の施策の中で市長部局と一体となり、幼保機能の充実を図っていく必要があると認識しております。次に、私立幼稚園に対します道の補助金についてでございますが、道は平成15年度私立学校管理運営費補助金交付要綱に基づき、私立幼稚園管理運営費補助金配分基準を定め、この基準に基づき交付されるものでございます。補助の対象は、教職員人件費、運営に要する標準経費のほか、障害児教育や預かり保育などに要する経費が対象となっており、そのほかに道単独の加算割補助が行われておるところでございます。私立幼稚園に対する補助金の一般財源化についての情報等は聞いておりませんが、道単独の加算割補助について来年度以降に廃止されるとの報道もありましたので、国や道の動向を注視しながらその内容を検討する中で、関係団体とも連携を図りながら国、道へ要望を行ってまいりたいと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。また、市といたしましても幼児教育の振興と経営の健全化を図るため、本年度も運営費補助金及び障害児教育補助金などで、約2,150万円の予算措置を行っており、今後も幼稚園と保育園及び小学校の連携強化を図るため設置しております幼児教育推進協議会での幼小連携の促進を図るなど、幼児教育の推進に努めますとともに、私立幼稚園に対します支援を行ってまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、防犯ブザーについてでございますが、平成13年度に学校内での不審者対策としまして小中学校29校の普通教室、特別教室等にそれぞれ各1個の防犯ブザーを備え付け、教職員、児童生徒に対する緊急時の通報として全体で570個を設置し対応を図っているところでございます。また、本年3月には江別防犯協会と協力して中高生を対象に防犯ブザーのあっせんを行い、150個ほどの購入希望がありましたことから、今後は新たに小学生も含めた中であっせんを行うなど、保護者等に周知し、その普及に努めてまいりたいと考えております。議員ご指摘のとおり、児童生徒の不審者への対応として、防犯ブザーは効果的なものでありますことから、生徒指導の一環として防犯協会等と連携しながら、児童生徒に対し講習等を行っているところでありますが、さらに多くの子供たちが防犯ブザーの取扱いを教材として実体験できるよう、一定量の防犯ブザーの確保等を防犯協会等と協議してまいりたいと考えておるところでございます。なお、児童生徒の登下校時や放課後の安全対策として、平成13年度から児童生徒の通学路を中心に家庭や事業所等の協力を得る中で、子供たちの緊急避難場所として、子ども110番の家を現在1,014か所を指定し、登下校時等の安全確保を図っておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。最後に、文化振興についてでございますが、文化財団の設立につきましては、さきの第3回定例市議会一般質問におきましてご答弁申し上げておりますが、少子高齢化等社会経済情勢が急速に変化し、物の豊かさより心の豊かさを求める時代の変化を背景にして、質の高い生活文化や芸術文化に対する市民のニーズが高まってきているところでございます。このように、多様化する市民ニーズに対応するためには、既存施設の効率的な維持管理と効果的な事業運営を図るために、例えば民間的な発想の導入や弾力的な財政運用が必要になってまいります。したがって、柔軟かつ有機的な組織による運営や活動が求められてきていると認識しております。それに向けて、今日までスポーツと文化を統合した財団構想、あるいは文化単独の財団にしてはどうか、又は生涯学習振興財団等の財団設立構想等を中心に、NPO等の民間組織の動向も注視しながら、いろいろな選択肢を視野に入れて検討してきているところでございます。しかしながら、スポーツと文化の融合性に対する関係団体の基本的な考え方の違い、あるいは事業の取り組み方等になお相違が見られるのが現状でございます。その一方で、NPOや関係団体等では年々質の高い主体的な事業が展開されている実態も見受けられるところでございます。こうした情勢の下で、この6月に地方自治法の一部が改正され、9月に施行されましたが、その中に公の施設の管理委託に関する規定が改正されたところでございます。この改正の内容について触れますが、従前は公の施設管理の受託者は地方公共団体の出資法人のうち一定の要件を満たす者や、公共団体等に限定され、この規定を根拠にした条例に基づき管理委託を進めてきたところでございます。改正後は、委託する施設名、指定手続、指定期間等を定め受託者を公募し、団体の概要や事業計画書による審査の上、議会の議決を経て公共施設の管理者として指定し、市と協定を結ぶという、いわゆる指定管理者制度が導入されたものでございます。この制度の導入により、民間等の参入も可能となり、また従前財団法人などの公益法人としての限定された優遇策もなくなったこともあり、公の施設の管理委託について今後新たに検討していく必要が生じてまいりました。このように、財団設立につきましては公の施設の管理委託にかかわる環境が変化しておりますことから、今後も各種制度の動向を見極める中で検討してまいりたいと考えているところでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上でございます。

出典:江別市議会 平成15年第4回定例会 2003年12月3日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる