みんなの議会

美幌町議会 令和6年第9回定例会 2024年12月11日

(1)発達支援センター事業の拡充について/(2)子ども発達支援センター指導員の正職員化について

2024年12月11日、美幌町議会の一般質問で、宮崎奈津江議員が「発達支援センター事業の拡充について」「子ども発達支援センター指導員の正職員化について」について質問し、町長 平野浩司、社会福祉課長 水上修一、学校教育課長 中尾亘、児童支援主幹 大内直樹、政策推進課長 竹下護が答弁しました。

質問者
宮崎奈津江 議員
答弁者
町長 平野浩司、社会福祉課長 水上修一、学校教育課長 中尾亘、児童支援主幹 大内直樹、政策推進課長 竹下護

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 宮崎奈津江

私は、通告しております2項目、3点について、一般質問を行います。初めに、発達支援センター事業の拡充について。近年、子供たちを取り巻く育ちの環境は、少子化や核家族化、情報技術の発展、価値観の多様化などの社会的背景により急速に変化し、課題も複雑化しております。具体的には、児童虐待・暴力事件・自殺・不登校・貧困といった問題が、全国的に増加している状況です。また、道内において、学生や若者による凶悪事件が後を絶ちません。美幌町においても、学童期の児童における問題行動に関する相談を毎年受けており、後期中等教育や就労の段階での課題として顕在化しております。このことは、全国的な問題であると同時に、美幌町における重要な社会問題でもありますが、教育委員会のみで対処できる問題ではないと考えます。現在、美幌町では、医療、福祉、認定こども園や保育園・保護者・子ども発達支援センター等が連携し、幼児一人一人の発達に寄り添った幼児期の支援体制の整備を図っておりますが、このことは、子ども発達支援センターの保護者アンケ―トにおいても、高い信頼と評価を得ている状況となっております。しかしながら、学齢期に移行すると、学校が主な支援の場となり、福祉的サービスの連携が減少する傾向にあります。その結果、諸問題の発生を未然に防ぐための仕組みが、十分に構築されているとは言えない状況となっております。一方で、先進的な取組を行う他の自治体では、幼少期から就労期まで発達支援センターが中心となり、一貫性と継続性のある支援体制の構築や既存の支援計画の見直しに着手しています。美幌町においても、現在のノウハウを生かした上で、発達支援センター事業を拡充し、一貫性のある支援計画の策定を進めるべきと考えますが、町長の考えをお聞かせください。2点目、子ども発達支援センター指導員の正職員化について。現在、美幌町の子ども発達支援センターでは、幼児ことばの教室を含め職員8名が勤務しております。そのうち3名が会計年度任用職員で、1名は5年以上、2名は10年以上勤務されていますが、保護者対応や療育指導技術における豊富な経験を持ち、複雑化するケースに対応しており、業務内容で正職員との間に大きな差はないのが現状です。特に、経験が重視されるこの職種においては、全員を正職員として配置すべきと考えますが、町長の考えをお聞かせください。また、美幌町の指導員採用における年齢制限は「40歳以下」となっており、子育てが一段落した方や移住、Uターンで美幌町に来られた40歳以上の方には、正職員として採用される機会が与えられていないことから、募集の年齢制限を見直すことが必要ではないかと考えますが、町長の考えをお聞かせください。2項目め、人口減少対策について。1点目、ジェンダーギャップについて。美幌町の人口は、10月末現在、1万7,439人と、8年前の約2万人から毎年約300人ずつ減少しており、人口減少に歯止めがかからない状況です。減少の要因としては、死亡などの自然減少もありますが、社会減少、いわゆる転出超過の状態が続いていることが挙げられます。内閣府のホームページに掲載されている『ジェンダーギャップ解消が地方を変える!「女子」に選ばれる地方』という資料によると、男女格差が多い地方から、10代から30代、特に20代の女性が都市へ流出するということが指摘されております。また、NHKによると、10年前、地方創生に予算を投じたものの、人口流出が止まらない原因の一つとして、地方において、ジェンダーギャップの意識改革が進んでいないことが指摘されており、若い女性が男性中心の地方社会に希望を見いだせず、地方を離れるケースが多いとのことであります。この地方におけるジェンダーギャップの問題はスケールが大きく、解決には、行政や特定の誰かだけではなく、トップダウンのアプローチが求められると考えられます。町長自らが、美幌町はジェンダーギャップの解消にしっかり取り組むという姿勢を示し、積極的に動き出すことで、町民にも理解され、若い女性が町に帰ってくるきっかけの一つになると考えますが、ジェンダーギャップと人口減少の問題について、町長の考えをお聞かせください。

答弁 町長 平野浩司

宮崎議員の御質問に答弁いたします。初めに、発達支援センター事業の拡充等について。1点目の発達支援センターの業務の拡大についてですが、障がい児支援においては、医療、保健、福祉、保育、教育等の関係機関が連携を図った上で、切れ目のない一貫した支援を提供する体制を構築し、障がいの疑いがある段階から、身近な場所で継続して支援することが大切であります。美幌町の現在の支援体制につきましては、医療機関、母子保健担当、保育園、認定こども園、学校のほか、小学校入学前の児童は、子ども発達支援センターが療育支援や家族支援を行い、小学校入学後は、障害児支援利用計画を作成する相談支援事業所や療育等を行う放課後等デイサービス事業所が福祉的サービスを連携して行っております。今後は、関係機関がよりつながりのある支援を行っていくため、令和7年度から新たな取組として「美幌町子育てサポートファイル」の導入を進めており、美幌町で生まれた子供たちが、育ち、就学し、就職するまで切れ目なく一貫した支援計画が策定できるものと考えております。2点目の子ども発達支援センター指導員の正職員化についてですが、現在の職員配置状況は、国の人員配置基準に基づく5名の正職員のほか、会計年度任用職員を3名配置して、幼児ことばの教室事業を含め、相談者に寄り添った療育支援や家族支援の充実を図っております。今後の職員体制につきましては、児童数の将来推計などを考慮の上、現状の職員体制を維持していきたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。また、美幌町における保育士採用につきましては、将来に渡って安定的な行政運営を行っていくため、新規採用職員を優先的に募集していきたいと考えておりますが、必要に応じて社会人採用も募集していきたいと考えています。なお、今年度実施した保育士採用試験においては、40歳未満としたところでありますが、年齢制限は、採用時における保育士の年齢構成などを考慮して、その都度、設定していくこととしておりますので、御理解のほどよろしくお願いします。次に、人口減少対策について。ジェンダーギャップについてですが、本年4月に人口戦略会議が発表しました人口推計によりますと、美幌町は、2050年における20歳から39歳までの減少率が、管内で最も高い数値となりました。減少率の計算方法などは明らかにされておらず、その要因や原因についての分析は困難ではありますが、子育て世代の減少は人口減少に直接影響するものであり、対策を講じる必要があると考えております。今年度は、本町の人口減少対策に関する計画である第2期美幌町まち・ひと・しごと創生総合戦略の終了年度であり、第3期戦略の策定に向け進めているところでありますが、第3期戦略では、新たなポイントとして、女性減少率を抑える具体的な施策展開を行うこととしております。策定に当たっては、産官学金労言等組織である美幌町まち・ひと・しごと創生推進委員会にて、委員よりそれぞれの立場で御意見をいただき、さらには、町内の女性団体や子育て世代に対してアンケート調査を実施し、いただいた意見を反映させた計画策定を行っているところであります。また、ジェンダーギャップ指数の低下は、人口流出のみならず、社会全体の生産性低下などを招き、格差解消を図ることは、社会全体の目標、もしくは課題であると認識しております。美幌町においてどの程度のギャップが生じているか把握はしておりませんが、女性減少率を抑える具体的な施策展開が、そのギャップを埋める作用があると考えております。女性が活躍する社会づくりに向け、第3期総合戦略に基づく各種施策を官民一体となって実行し、ジェンダーギャップの解消や人口減少の抑制に向けて取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。

再質問 5番 宮崎奈津江

では、再質問をさせていただきます。まず、発達支援センターの拡充について。全体の御答弁によりますと、相談支援事業がある、放課後デイサービスがある、そして、来年にサポートファイルを新しくつくるということで、確認いたしました。また、発達支援センターの拡充については、今のところ話はないということで捉えました。この相談支援事業の年間の相談人数、放課後デイサービスを利用している小中学生の人数、また、サポートファイルとは、どのような目的で、どのように使用するのか、お教えください。

答弁 社会福祉課長 水上修一

御答弁申し上げます。まず1点目、放課後等デイサービスの利用人数、登録者数でございます。現在、小学生が24名、中学生が5名、高校生が3名、合計32名の登録となってございます。もう1点、相談支援事業の相談件数の御質問でございます。使用・利用計画作成の相談につきましては、昨年度、令和5年度は33件、今年度は9月末までの上半期の実績でございますけれども、こちらが30件。その他の相談件数につきましては、児童のみではなく、障がい者、大人も含めた件数となりますけれども、令和5年度は約200件、今年度9月末までは、約100件の相談を受け付けている現状でございます。以上、御答弁いたしました。

答弁 学校教育課長 中尾亘

御答弁いたします。サポートファイルの主な概要でございます。今まで、発達支援センター、幼稚園、保育園、あと小中高と、それぞれ支援計画という形で個別に管理していまして、それぞれ引継ぎをする中で、美幌町においては、美幌町特別支援教育連絡協議会というものがございます。この中に、医療機関、小学校の特別支援の教員、小中高、幼稚園、保育園、児童支援担当、教育委員会、保健師等々が入った中で連携というものを今までやって、引継ぎ等々を実施してきたところでございます。今後、その別々に管理している台帳を、町内の様式を統一した中で一括して管理することによって、より切れ目のない支援、こちらにつなげていくということを目的に、今回連絡協議会の中で検討しまして、7年度からスタートするというファイルになっております。

再質問 5番 宮崎奈津江

資料の内容をありがとうございます。では、私のほうで、ざっと学校の支援を受けたい、困っている方の人数を把握しましたので、それをお知らせいたしますと、小学校、中学校で特別支援教育を受けている方が、例年約150以上、また、ことばの教室に通う通級指導を受けているお子さんが、人数は把握してないのですけれどいらっしゃる。そして、文科省の調査では、通常級に8.8%の割合で、支援を必要とするお子さんが在籍しているということで、美幌町でも、小中合わせて200人から300人のお子さんが、大人の支援が必要だと予測されます。先ほどお答えいただいた放課後等デイサービスが約30人、あと、相談件数があるということですけれど、支援されている、支援計画が30件としてもおおよそ足りない、支援はもっと足りないと思います。保護者の就労時間の増加、核家族化、孤立化の時代に、学齢期の成長が著しいときに、子供が適切な環境で一人一人が大切にされる中で育つことが望ましいと思います。学校が抱えている困り事は、勉強に取りかかる前の問題でございます。コミュニケーションや社会性というのは、心や体の発達の問題で、困っている御家族は、誰も分かってくれないとか、どこにも居場所がないという思いから、不安やうつが強くなったり、問題となる行動が起こってしまったりする状況があると思います。学校では、支援員や介助員を毎年増やし、約30名を配置されていると思われます。月2回のスクールカウンセラーも入れている。しかし、まだ改善が見られる問題は、増加傾向にあると考えられます。教育と福祉の垣根を越えた支援に移行するべきと考えますが、子育て支援の一環として、町の対策は何かありますでしょうか。

答弁 学校教育課長 中尾亘

御答弁いたします。議員おっしゃるとおり、支援を必要としている人数については、おおむねそのとおりであると把握しているところでございます。また、御質問の前段にございますとおり、不登校等々も、美幌町も年々増えている状況にございます。まず、学校現場での対応でございますが、今現在、町の単費で28名の支援員を配置しています。8人に1人だとか国の基準はございますが、現状、それを超えて個別に支援を必要とする方も増えてきてございます。また、福祉サイドの部分も、先ほど言いました連携協議会の中で、ケース会議等々、福祉の方も入っていただきながら、これまでも実施しているところでございますが、国の制度、道の制度としまして、スクールカウンセラーを月2回配置している中でも、なかなか対応ができていないという現状もございます。国、道では、新たな福祉の資格を持ったスクールソーシャルワーカー、社会福祉士、精神保健士の資格を持った方は、道の予算の中で配置はできるのですが、なかなか福祉サイドも人材不足ということで、配置ができないという現状がございます。御承知のとおり、美幌町は、教育委員会の下に福祉部があって、包括支援センター、また、コンパクトに学校5校が配置されておりますので、今までも非常にスムーズな連携を取っておりまして、福祉サイドも入れた中で、ケース会議等々、児相、校内会議等々で実施はしております。包括支援センターには、社会福祉士がいらっしゃいますので、より困難な案件につきましては、包括支援センターと小まめに連携をしながら、学校サイド、あと教育委員会、福祉と連携して実施していくと考えております。

再質問 5番 宮崎奈津江

課長が言われるとおりの現状だと思います。しかし、この前、包括支援センターに個別支援計画を立ててくださいと言われた方は、2か月待ちということでございました。それから、ケース会議もかなりの専門家を集めますので、ケース会議の時間が取れていない。先ほど言いましたように、二、三百人いるケースがある中で、それをケース会議で何件やっているのかというと、全く足りていない状況だと思います。大きな話になりますけれども、世界でいえば、学力の高いフィンランドでは、教員不足を解消し教員の質を担保するために、教員は一切雑用をせず、学校で子供たちに教えるだけのことに専念するそうです。そして、生活指導や保護者の方とのお話は、別の専門家が行います。また、長崎市では、子供の重大事件をきっかけに、2016年から教育と福祉の垣根を越えて、長崎大学が中心となり、地域を支援している例があります。北海道でも、芽室町では、小学校から高校まで発達支援センターが中核となって支援をされています。また、伊達市のまぁぶるでは、低学年まで支援の継続を行い、小中高まで発達支援センターが中心となって支援しております。以前、町長が1回目の選挙に出られたときに、公約の中に発達支援センターという言葉が見られたかと思うのですけれども、きっと、そのときの思いとかがまだあると思いますが、町長にその辺のことを伺いたいと思います。

答弁 町長 平野浩司

今の置かれている状況というのは、宮崎議員がおっしゃったこと、それから答弁させていただいたことと認識は同じだと思っています。不十分だということは、私も認識しているつもりであります。美幌、それから、ひいては外へ出ていく、日本を担う子供たちをしっかりと育てるということは、まずは、美幌が関わるのであれば、生まれてから高校までですか、ここまでしっかり切れ目のない支援をする、このことは、当時も今も変わっておりません。それが、どこまでどのようなステップで関わっていけるかというのは、なかなか言葉としては今私が言ったようなことで大きくは言えるのですけれども、今度は、ここにどう対処していくかということが大事であって、今、それを1個ずつ言われたことを……。確かに、フィンランドとか、長崎とか、芽室のそのような事例を私も知っています。では、うちに置き換えたときにできるかとなると、それぞれ条件があって、なかなか難しいというか。難しいからしないということではなくて、それなりに地域の要素があるということもきちんと理解しなければいけないし、それは、私ども行政だけではなくて皆さんというか、関わる人達も分かっていかなければ、これは前に進んでいかないと思っています。その意味から、先ほど答弁にも書かせていただきましたけれども、今、障がいを持っている子供たちに対して、特別支援を必要とする子もそうですが、ばらばらで持っていたものを一つのシートというか、流れに沿って1冊に……。私も見せてもらいましたが、私も教育長をやっていたときに、小学校に入る前、それから小学校に入った後、中学校で切れるこの三つのブロックを一つにしたいということです。このことは、美幌だけではなくて、皆さんが思っている中で、関係する人たち、ですから、保育士とか皆さんが集まって、来年から教育委員会も入って一つのノートというか、それをつくっていこうと。今、サポートファイルということで、その子に1冊持ってもらうというか、そのようなことをやろうとしています。今、言われたことも含めて、一つ一つ何ができるかということをやっていきたいと思っています。学校についても、私の分野ではなく、教育長に任せていますけれども、本当に美幌は支援員を非常に増やしています。それから、子供たちの向き合い方についても少人数学級――例えば、標準が40人であれば30人にして、今、特に、手がかかるというか、大変なところは30人学級。実は、裏を返せば、その前後で人がいる場合は、その半分になる可能性が非常にある数値なのです。そこに注目して、35人であれば、36人いれば18人学級が二つつくれる、30人であれば15人と。では、それをどこまで下げられるかというのは、教育委員会も悩みどころなのですけれども、そのようなことも一歩一歩やっているということであります。繰り返しますけれども、私としては、全体的に子供たちの成長に対する施策の努力はこれからもしたいと思いますし、教育委員会も教育という部分では、教育長がしっかり前を向いて進めていただけると思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

再質問 5番 宮崎奈津江

私も、学校教育は精いっぱい人数を配置していただいていますし、30人学級を小学校2年生まで延ばしていただいたことも本当によかったと、ほかの町にない施策だと評価しております。しかし、問題は解決されていないので、計画だけでもいいですから、本当に一歩一歩……。例えば、このファイルにしても、誰が評価して、どのような基準でその子たちの育ちを見ていくのかとか、30人学級がいいのであれば、3年生、4年生まで広げましょうとか、本当に先生たちが子供と向き合える、先生たちが学習だけに集中できて、親御さんたちのケアは、ほかの人たちができるような仕組みづくりの計画の進行をお願いしたいと思いまして、こちらの質問を終えたいと思います。次に、正職員化についてです。こちらは、確かに国の配置基準は満たしているということなのですけれども、40歳未満というのは書いていないと思います。利用者、サービスのための採用というか、そのような技術を有した職員を軽視している現状が、発達支援センターの場合は何十年も続いていると思われます。こちらは、AIで買われない職業の一つで、社会性やコミュニケーションの育ちの支援や伴走ができるマンパワーを大切に確保すべきだと思います。これまでも、内部から意見が上がっていると思いますが、よい施策がまだないのか、お伺いいたします。

答弁 児童支援主幹 大内直樹

ただいまの御答弁をいたします。まず、ごめんなさい。経験年数の長い方を軽視しているというつもりは全くないです。宮崎議員も質問の中に書いていただいていますけれども、保護者の信頼を受けて、正職員の方も会計年度任用職員の方も皆さん一生懸命、業務に当たっておりますので、その部分について非常に感謝しているところでございます。先ほどの40歳の年齢制限という部分につきましては、答弁にも書かせていただいているのですけれども、まず、新卒の職員を前提といいますか、それ以降の行政運営がございますので、新卒を採用させていただきます。もちろん、そのときの保育士全体の年齢構成ですとか、そのようなものを加味した中で年齢制限をさせていただいている状況にございますので、御理解いただければと思います。

再質問 5番 宮崎奈津江

管理職の方の構想としては、そのように新卒の方を入れて、人事が維持できるようにされているのは重々承知しておりますが、やはり多面的というか、多様性の中、新卒の方が重要な相談ですとか、お子さんの指導に当たるというのは非常に時間がかかるし、ストレスフルなことでございます。それで、職員の方も一人で困って、なかなか続かないという現状もございますので、ぜひ、その辺のシステムの構築を今後検討いただきたいと思いまして、次の質問に行きたいと思います。続きまして、ジェンダーギャップでございます。第2期美幌町まち・ひと・しごと創生総合戦略の資料は、非常によくまとまったデータで分析されています。何を目標にすればいいか、総合戦略に全て書いてあると感じました。それを見ると、やはり20代から39歳の女性、こちらが2010年から65%減となっているという問題を背景に調べると、ここに重点を置くほかはないと考えられます。今後、第3期まち・ひと・しごとの策定をこれからされるということですけれども、新しい施策の手法の段階で何か工夫されているということはあるのでしょうか。

答弁 政策推進課長 竹下護

御答弁申し上げます。第3期美幌町まち・ひと・しごと創生総合戦略は、現在策定中でございますので、現時点での状況ということを、あらかじめお酌み取りいただければと思います。第3期総合戦略策定に当たりましては、大きく5項目、柱を立ち上げたところですけれども、その1項目が、女性の定着を図る施策立案という項目でございます。20代から39歳の女性の定着率を図るような施策を、今回の戦略で展開していきたいという方向性を打ち出したところでございます。その後、各種アンケート、聞き取りなどから現状と課題をまとめたところでございますけれども、現状と課題といたしましては、女性が活躍する場として働きたいと希望を持った女性が働ける職場の用意ですとか、活躍できる社会の形成を推進する必要があるという現状と課題をまとめたところでございます。今後5年間の基本的目標といたしましては、働きたいという方が活躍できる社会を形成していくとともに、活躍推進に取り組む企業や従業員の好事例、いわゆるロールモデルみたいなものを発信するなどして、社会づくりを推進していきたいというのが、基本的方向として整理しているところでございます。そして、施策として女性が活躍する社会づくりという項目を設けて、商工業の振興事業ですとか、起業家支援の事業ですとかを施策としてラインアップしているところでございます。以上です。

再質問 5番 宮崎奈津江

次期の計画には、ジェンダーギャップのような女性の施策が入っているということで、若干安心いたしました。しかし、先ほど言われたアンケートは、いつもなのですけれど、女性、学校、子育て関連はアンケートにとどまり、生活における価値観ですとか、そのようなものを引き出して意見を問う場がないのが現状だと思いますが、そちらについて何か工夫されていることはありますか。

答弁 政策推進課長 竹下護

KITENという施設、昨年4月から御用意していますけれども、KITENで11月、12月と、子育て世帯を対象にしたランチ会というものを開催しています。これは、お子さんをお連れいただいてランチをして、その間、お子さんをボランティアの方に見てもらいながら、それぞれ意見交換をするとか。そのときに、スタッフは、質問するというていではなくて、お話合いに参加していただくていで、ふだんのお困り事といったことを……。たまたまなのですけれども、参加者がいわゆる美幌町にずっといらっしゃる方ばかりではなくて、半数の方が町外から来た方ということもあって、先ほどお話もありましたけれども、働く場所の問題であるとか、ふだんの生活のことについても、いろいろお話はお聞きできたところでもあります。そのようなお話なども戦略の方向性としては合っていますので、施策に生かせるようなことをしていきたいと考えております。以上です。

再質問 5番 宮崎奈津江

そのような取組が少しずつなされているなという実感はしております。ただ、今日のこの姿を見ても分かりますように、コミュニティー内で女性が15%以下の場合は、何か発言すると、周囲は、これが全女性の考え方だと一般化して捉えてしまうそうです。ですから、その少数派の女性――今日で言えば私なのですけれども、私がジェンダーの問題を取り上げることで、マイノリティーを強調することになるため、ちゅうちょしてしまうと言われているそうです。これは本当に同感することで、何かこうして議論するとか、意見を出すとか、決めるときに、同質性の人ばかりが集まるのではなく、35%以上は年齢も違う、性別も違う、そのような人を入れる。必ずそうしないと、同調圧力というと言葉は悪いのですけれど、言うこともちゅうちょしてしまいますし、イノベーションが起こりにくいと思われます。その辺から変えていく必要があるかと思いますけれども、それについて、皆さんはどう思われますか。

答弁 町長 平野浩司

女性、男性ということにあまりこだわらないということが前提の中で、どうしても女性の方々の関わり方が少ないと、一つの会議を進める部分においても、なかなか町民の方が男性、女性という――性別を二つにするならば、半々いる中において、何で女性のという話だと思います。これは、今おっしゃったように、宮崎議員もそうですが、議員としておられる方、それと、それに関わる広がりということも含めて、きちんと考えていかなければいけない部分だとは思っているのです。ですから、今35%以上がという部分では、それはもう当然、多様性ということでいけば、いろいろな方というか、関わることが必要だということは、同感だと思っています。今、内閣府で女性の参画ということをやっていますよね。その中で、見える化ということを調べると、どのようなことに注目してデータを出しているかという話になったときに、例えば、全国的に首長だとか、北海道でいえば、女性の首長は一人で、副町長は一人だけなのです。それから、宮崎さんを含めた市区町村の女性の数でいけば、うちは14分の1。今度、私どものスタッフのこと、公務員ということを考えれば、女性の管理職がどれだけいるかという話。あとは、審議会であれば、うちでいけば大体21.1%ぐらいですか。この頃、注目されているのは、防災会議に女性の目線を入れてほしいということを言われていて、私どもでいけば28分の2、7.1%ぐらいの状況であります。ですから、例えば、行政に関わる一つの指針とした中でいけば、今言ったような方々、今回質問された女性の方が関わってこないという部分で、私ども男性にも問題はあるのですけれど、言い方は悪いですが、女性の認識もしっかりしていただかないと。ということは、私たちはちょっとねとか、そのようなことだと思うのです。総じて、そのような雰囲気をつくらせないようにする社会をどうするかというのが、行政の役割だと思っているのですね。これをやってくださいということはなかなか言えないのですけれども、先ほどうちの担当がお話ししたように、場づくりですか、場づくりは、行政が一つの仕掛けとしてやる必要があるのですけれど、その意識としては変わらなければいけない。話は飛んでしまいますが、私もこの頃、自治会との懇談で言っているのですけれど、今、自治会は、役員成り手について非常に困っています。その中で言っているのは、どうして女性の方がいないのですかと。その中で言わせていただいているのは、女性が動けば地域が変わるという話は、昔からまちづくりの鉄則ですと。そのような話をした中でいけば、今回このような質問をいただきましたけれども、しっかりとそれぞれの立場の認識、それから、私どもも女性の方々に加わってもらう努力、女性の方々もそのようなところに行きづらいかもしれないけれど、この意識をお互いに変えて……。例えば、議員であれば、一人ではなくて半数まで、何とかみんなで関わろうとか、そのようなことをやる必要があるかなとは、強く思っております。

再質問 5番 宮崎奈津江

本当に、町長のおっしゃるとおり、女性の意識も変わらなくてはいけないのですけれども、賢い女性は地方を出ると言われています。この男社会に――男社会と言うと失礼なのですけれど、男社会の中で、一人で戦う勇気を出すなら違うところで、自分で輝いて花を咲かせようという考えが定着しております。特に、芸術やクリエーティブの仕事に携わりたいという女性が、都心部の芸術系の大学の学科では、7割、8割が女性ということです。そのような観点がないというか、認めてもらえる場がこの地方にはないと言われております。これは本当に大きな問題で、なかなか意識を変えるというのは、非常に難しいことで大変です。しかし、豊岡市ですとか、できていないけれども、うちのまちはジェンダーギャップを解消しますよと、これをトップダウンで実践されています。数の原理でこれだけやりましょう、何とかですよと目標を立てて育休取りましょう、女性の家事の分担を減らしましょう、若い人は早く家に帰りましょう、そのようなことをトップダウンで言って、積極的に取り組んでいく姿勢を期待したいと思いますけれども、町長の考えをお聞かせください。

答弁 町長 平野浩司

今回質問いただいた中で、いろいろ御紹介いただいたものを全部、私も一緒に勉強させていただきました。その中で、今回、ジェンダーギャップという一つの切り口で御質問された中で、私もいろいろ考えたときに、それは一つの切り口。要は、町をどうしていくかという一つの手法、切り口として、ジェンダーという概念を一つとして考えて進めている町――気仙沼もそうです。今回、御紹介いただいた中でいくと、気仙沼ということであれば、人口減少対策にジェンダー目線を取り入れた手法で、そこに女性の対策監を置いたり。もう一歩踏み込んでいけば、今、御紹介いただいた兵庫県豊岡市は、ジェンダーの概念ということをベースとして、もう根底から変えようということでやりました。先ほど切り口と言ったのは、あくまでもその町をどうつくっていくかという一つの計画ということを見れば、当然、うちであれば総合計画があった中で、その下に、女性に関わるものであれば、男女共同参画プランもあります。そして、今お話しになったまち・ひと・しごとの部分もあります。その中の具体的な取組を、階層的にその上に乗せているのです。そのようなことをきちんと理解した中でこれを進めるということなので、先ほどから何度も言っていますが、私は、ジェンダーギャップというよりも、女性も活躍できるまちづくりをしなければいけないというか。今回、NHKの番組の中で、気仙沼と豊岡に関わっていた方が、最後に言っていたのは、地域で職場を確保しなければいけない中において、働きやすさだけではなくて働きがいがある、これは非常にすごいなと。きっとここなのでしょうね。ここをしっかりしないと、地方に帰ってきても仕事はできるではなくて、ここでしっかり自分の存在というか、居場所をつくれるということだと。それをどうするかという話で、すごく考えさせられました。先ほどの繰り返しになりますけれども、女性がしっかり声を上げていくという中において、最後の締めくくりが、訓練や学びが重要で、その場づくり、しっかり行政してくださいよと言っておられたことに対して、私どもの役割、行政としての役割は、場づくりだなと思っております。いずれにしても、今回お話いただいたことについては、いろいろなことを学ばせていただいたし、そのことを私どものスタッフに教授しながら……。人口減少の中でも、ポイントがある程度見えてきております。それは、若者と女性がキーポイントという中において、女性についての具体的な何をというのは、今回いろいろなことで学ばせていただきましたので、しっかりと今後も施策を進めていきたいと思っております。

再質問 5番 宮崎奈津江

町長からはっきりと期待に沿う御答弁をいただきました。私も、ジェンダーギャップは全然調べたことがなくて、去年、議員になってから人口減少の勉強をするようになり、いろいろ調べたところ、やはりここかなと。ここが足りないのかというのが何となく見えてきたところで、まだまだ不勉強ですけれども、女性もこのような感じだと思います。まだジェンダーギャップについて、はっきり理解していない。そのような潜在意識は、本当になかなか変わらないなと思うので、少しずつ皆さんが協力して変えていただき、女性、子供、若い人が住みやすいまちになればいいなと感じました。私の質問は、以上で終わります。

出典:美幌町議会 令和6年第9回定例会 2024年12月11日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる