美幌町議会 令和5年第7回定例会 2023年12月13日
(1)不登校や不登校傾向児童生徒への支援について/(2)町の教育への支援体制について
2023年12月13日、美幌町議会の一般質問で、宮崎奈津江議員が「不登校や不登校傾向児童生徒への支援について」「町の教育への支援体制について」について質問し、教育長 矢萩浩、教育部長 遠藤明、学校教育課長 中尾亘、町長 平野浩司が答弁しました。
- 質問者
- 宮崎奈津江 議員
- 答弁者
- 教育長 矢萩浩、教育部長 遠藤明、学校教育課長 中尾亘、町長 平野浩司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 宮崎奈津江
さきに通告しております事項に従って、2項目、質問いたします。1項目め、不登校や不登校傾向児童生徒への支援について。2項目め、町の教育への支援体制について。まず1項目め、不登校や不登校傾向の児童生徒への支援について、3点質問いたします。1点目、不登校の児童生徒への支援策の見直しについて。不登校や不登校傾向についての相談を多く受けています。文部科学省によると、令和4年度の国立、公立、私立の小中学校の不登校児童生徒数は過去最多の約29万9,000人で、そのうち学校内外で相談を受けていない児童生徒数が約11万4,000人と、驚きの数字となっております。そして、美幌町においても、小中学校の不登校児童生徒数は、令和2年度が27人、令和3年度が40人、令和4年度が51人と増え続けております。令和5年度も10月末の時点で38人となっており、今後もその数は増えることも想定されます。その38人のうち15名は、町の教育相談室のサテライトに時々通い、担当の指導員は保護者や学校と連携を取っており、また、フリースクール「ゆめとこスクール」には中学生4人が通所しています。しかし、それ以外の18人の児童生徒は、教育的支援を受けていない状況にあります。関係者は努力されていると思いますが、支援が追いついていないように感じられます。不登校の児童生徒への支援策を見直す考えはないのか、お伺いします。2点目、不登校・不登校傾向になった要因の把握について。平成5年の文部科学省の調査によると、不登校・不登校傾向になった要因として多い順に、友達との関係、生活リズムの乱れ、勉強が分からない、先生との関係となっております。文部科学省が発出した令和元年10月25日付けの通知の中にある「不登校児童生徒への支援に対する基本的な考え」の中に「不登校児童生徒の支援について児童生徒が不登校になった要因を的確に把握し、なじめない要因の解消に努める必要があること」と記載されています。全国不登校児童生徒数は約30万人で、そのうち5万9,000人が年間90日以上欠席し、その状況が長期化しないようにするためには、不登校になった要因を把握し、解消することが必要と考えます。美幌町における不登校・不登校傾向になったきっかけや背景及び長期的不登校となっている児童生徒数の状況についてお伺いします。3点目、不登校の受け皿、早期対策についてです。政府は、文部科学省が令和5年3月に取りまとめた「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」を前倒しし、早期発見等に係る支援を強化するため、不登校児童生徒等の学び継続事業を令和5年度補正予算案に反映されました。その中で「校内教育支援センターを設置できていない自治体において、校内教育支援センターを設置したり、教職員研修等を実施したりすること、コーディネーターに係る謝金にも活用できること、教職員と地域の関係者が連携・協働して運営を行うことも考えられる」とあります。教育委員会をはじめ、学校職員のマンパワー不足は課題です。刻々と成長する子供たちを支援するため、子供に関わる大人が地域資源を活用し、医療、福祉と連携し、学校職員が学べる時間をつくる必要があると考えます。子供に関わる大人の資質向上を目指し、しっかりとした財源を確保した上で柔軟な対応策を講じる必要があると考えますが、町の考えをお伺いいたします。2項目め、町の教育への支援体制についてです。1点目、小中学校の特別支援教育の体制について。現在、町の特別支援学級に在籍している児童生徒数は151人です。文部科学省の調査によると、通常学級(普通級)に6.5%の割合で、学習面、行動面において困難がある児童等が在籍しているとの推計結果があり、これを当てはめると、町内の学校で支援級のお子さんと合わせて215人に、学習面、行動面において配慮が必要な教育を行う必要があります。平成29年3月に文部科学省が示した支援体制整備ガイドラインによると「全ての教員に特別支援教育に関する一定の知識や技能を有することが求められている」とされておりますが、美幌町の特別支援教育の体制についてお伺いいたします。2点目、学校の組織的な支援について。美幌町における小中学校の現場においては、通常級で支援が必要な児童の支援に当たり全体を見ることが難しい、支援級の在籍数が増え個別対応ができない、不登校気味・不登校児童生徒に対応できず深く関わってあげられない、休日も仕事、平日も仕事を持ち帰っても終わらない、支援員にも技術の差がある、支援員に任せてよいことが曖昧で分からない、教員のマンパワーが圧倒的に足りないなどの課題があるように受け止めています。特別支援学級の適正配置人数や担任の技術指導を把握するには、学校生活が始まらないと分からず、予算をつけにくいものです。学校運営の中で児童の成長に支障があるような余裕のない学校教育組織では、子供たちの成長に影響があると考えます。美幌町は、学校教育に力を入れている町だと自負していますが、町の学校教育を組織的に支える体制はできるのでしょうか。3点目、小中高校生の第3の居場所づくりについて。美幌町は、少年団活動やスポーツ、音楽などの部活動も盛んで、その支援も大変充実しています。一方、どこかに所属していないと、居場所がない子供たちがいるという現状もあります。子供はWi-Fiの使える場所を探し、各スーパーのフードコートやしゃきっとプラザの三階、図書館などに行っていますが、やや肩身の狭い思いをして過ごしているようです。また、保護者会などでは、テスト勉強をする場所がないという話も出ていました。最近、コロナや暑さ対策で活用した町民会館のエントランスや図書館の空きスペースを利用したコワーキングスペース・勉強スペースが設置され、活用している子供たちを見かけるようになりました。このようなスペースは、子供と大人のコミュニティーの場にもなると思います。今ある場所を活用し、子供たちが集える空間づくりを創出すべきだと考えますが、子供たちの第3の居場所づくりの充実についてお伺いいたします。
答弁 教育長 矢萩浩
宮崎議員の御質問にお答えいたします。1点目の不登校の児童生徒への支援策について。初めに、教育的支援を受けていない児童生徒への対応とのお尋ねについてでありますが、本町では、不登校の子供の状況に合った多様な学びができるよう、サテライト教室や別室教室への登校、部活動のみの参加、フリースクールへの参加を含めた全ての不登校の児童生徒について、学校では週に1回程度、担任教諭が電話連絡や家庭訪問により、つながりが継続されるよう教育的支援を実施しております。また、支援策の見直しでありますが、現在、教育相談室に教育専門相談員と不登校問題相談員を各1名配置し、不登校を含めて問題を抱える児童生徒に対して、家庭訪問や学校訪問により相談・支援を行うほか、サテライト授業では、児童生徒一人一人に寄り添いながら支援を行っている中、フリースクールとは随時、情報交換を行っており、今後の具体的な連携の在り方についても事業者と協議を続け、よりよい支援体制の構築に向けて取り組んでまいります。さらに、児童生徒の心のケアや教職員・保護者の問題解決に向けた連携を強化するため、スクールカウンセラー3名を配置し、不登校をはじめとする校内の教育相談体制の充実と早期対応に努めております。今後は、道教委の制度でもありますスクールソーシャルワーカーの配置を視野に入れるなど、必要に応じて適宜、支援策の見直しを図ってまいりますので、御理解をお願いいたします。次に、2点目の不登校の要因の把握についての御質問でありますが、令和4年度に不登校となった児童生徒の主な要因は、生活リズムの乱れ、いじめを除く友人関係の問題、生活環境の急激な変化、無気力、不安、学業の不振などが要因であると把握しており、年間90日以上の不登校者数は29名という状況であります。この数字は決して少ないとは言い難いですが、何をどのように学ぶかを大切にした中で、学校や教育相談室を通じて一人でも多くの児童生徒が社会的に自立していけるよう、日々取り組んでいるところであります。次に、3点目の不登校の受け皿、早期対応策についての御質問でありますが、政府は令和5年度補正予算事業として「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」を踏まえた不登校対策を前倒しで緊急実施することとしております。主な事業内容としては、自分のクラスに入りづらい児童生徒の学校内での居場所の確保により、不登校の未然防止を目的とした校内教育センターの設置促進、支援センターとクラスをつないだオンライン指導も受けられる体制の構築、スクールカウンセラーによる心理的ケアとソーシャルワーカーによる福祉的支援の実施により、学校における支援体制の促進を主な事業として挙げられております。本町においては、ソーシャルワーカーの配置を除いた他の取組については、おおむね実施済みという状況にありますが、今後も不登校の児童生徒は一定数存在すると予想されるため、医療・福祉部門との連携や教職員の研修の確保などについての調査・研究を行いながら、教育委員会と学校、事業者、さらには保護者、地域が連携した中で、子供たちが安心して学んでいけるよう取り組んでまいりますので、御理解をお願いいたします。次に、町の支援体制についての御質問であります。1点目の特別支援教育の体制についての御質問でありますが、町内の各小中学校では、児童生徒の障がいの種別ごとに特別支援学級を開設しており、1学級の定数は、義務教育標準法に基づき1名の教諭が8名を受け持つ学級編制となっております。このため、特別支援学級における教諭は適正配置されている状況にはありますが、本町では、個の状況に応じて適切な対応ができるよう学級を少人数に分割する弾力運用を適用するほか、各学校に特別支援教育支援員を配置しております。児童生徒に対する具体的な支援でありますが、各学校に配置されている特別支援教育コーディネーターを中心に個の特性に応じた個別支援計画を年度当初に作成し、学校全体で共有して指導に当たっております。また、校内では支援委員会を設置しており、教育委員会と連携しながら年度途中での特別支援学級への転籍など、個々の状況の変化に柔軟に対応しております。本町においても、全国・全道同様に特別支援の免許状所有者が少ない状況にありますが、今後も教育委員会と学校が連携した中で、特別支援教育がより適切に実施されるよう努めてまいりますので、御理解をお願いいたします。2点目の町の学校教育を組織的に支える体制についての御質問でありますが、特別支援教育のきめ細かな支援体制を充実させるため、教員の加配などに努めているところであります。なお、特別支援教育に対する知識の向上を図るため、特別支援学級担当教諭については、道費・町費による研修会への参加をはじめ、校内における学習会や研修会の定期的な開催のほか、通常学級担当の教諭も様々な機会を通じて特別支援教育の研修を行っております。また、本町の会計年度任用職員であります特別支援教育支援員については、オホーツク教育局の特別支援教育スーパーバイザーや美幌療育病院の作業療法士などを講師とした研修会を通じて、特別支援教育の指導力向上に努めております。幼少期から切れ目のない支援に向けた連携を図るため特別支援連絡協議会を開催し、幼稚園・保育園の教諭をはじめ、発達支援センター職員、保健師、小中学校の特別支援学級担当教諭、美幌高校養護教諭による情報共有、意見交換等を行っておりますので、御理解をお願いいたします。3点目の子供たちの第3の居場所づくりの充実についての御質問でありますが、現在、町内の公共施設の一部を学習する場として、町民会館の2階ホールや図書館を開放しているほか、子供たち自らがしゃきっとプラザ3階やサニーセンターを利用しております。平成29年度策定の美幌町総合管理計画においても施設の複合化がうたわれていることから、今後、整備が予定されている図書館をはじめ、新たに施設を整備する際には、子供たちの居場所の併設についても検討してまいりますので、御理解をお願いいたします。以上、御答弁申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。
再質問 5番 宮崎奈津江
御答弁いただきまして、不登校について再質問させていただきます。最初のお答えでは、現在、学校に行けない38名全てのお子さんに対応しているということでありますが、この教育相談やフリースクール、電話や家庭訪問などの対策をして、登校や生活改善に至る好ましい変化はありましたか。
答弁 教育長 矢萩浩
正確な数字を持ち合わせていないところでございますが、例えば、学校への復帰につながった、あるいは、フリースクールへつながった、そのような様々な形で社会との関わり、つながりが維持されてきているものだと考えております。1回目の答弁でも申し上げましたように、決してこれがベストだと思っておりません。ゴールはないと思っております。また、不登校につきましては、不登校になっている子供の数だけ要因があると思っておりますので、ここは様々な形で学校、教育委員会、そして家庭もそうですし、地域とあらゆる手だてを打ちながら改善していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
再質問 5番 宮崎奈津江
おっしゃるとおりだと思いますが、それにしても以前、坂田議員ですとか、藤原議員も不登校について、過去4度ほど質問されておりました。当時からこちらの対応策をされていまして、あれから増えているのは、スクールカウンセラーが3名になっているなというところでございます。しかし、令和2年度から増えて、令和4年度は51名になっているのです。やはり、対応が不足というか、足りていない。今いる方はきちんとされていると思うのですけれど、間に合っていない状況なのかなと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 教育長 矢萩浩
今、議員から令和2年度というお話がございましたけれども、令和2年度で特徴的なことは、新型コロナウイルス感染症で一斉休校になったということがございます。また、その後も外出の抑制だとか、子供たちも非常に多くのストレスを抱えているということがございました。さらに、その間の授業につきましても、プリントだとか、課題の配布といったことで、対面式の授業をなかなか行うことができなかったという事情もございます。不登校の中には学校が原因だというところで、学業の不振ということも非常に大きなところなのかなと思っているところでございます。そのようなことの改善のために、学校としても例えば、授業改善に取り組んでいるだとか、そのようなこともありますので、御理解いただければと思います。よろしくお願いします。
再質問 5番 宮崎奈津江
コロナも承知しているところでございます。きっかけは学業不振だとか、人間関係があったかもしれませんが、教育長もおっしゃっていたように、休みがちになってから生活リズムが乱れて長期化しているというデータも御存じかと思います。そうなると、先生ですとか、医療的・福祉的な支援に変わってくると思いますし、先生が授業をしながら、担任を持ちながら支援するというのはなかなか難しいかなと思います。そちらへの対応として、人数を増やしたりはされていますか。
答弁 教育長 矢萩浩
不登校の原因でございますが、特定のきっかけに偏らず、本当に多岐にわたっているものだと思っております。その中には、身体の不調ということも大きく、例えば、医療行為が必要な子供さんも一定数いると聞いております。そのようなことにつきましては、今も保健師と連携したりだとか、児童支援部局とも連携したりだとかで医療機関の受診につながっているケースもございます。ここはしっかりと、常にその背景に何があるのかということを視野に入れた中で、子供たち、保護者に合った適切な助言や対応だとかにつなげていければなと思っておりますので、よろしくお願いします。
再質問 5番 宮崎奈津江
長期間になると思いますので、引き続き、孤立しないように支援をお願いいたします。もう1点、スクールカウンセラーを3名ということなのですけれども、週に何回ぐらい来て、どのぐらいの時間いらっしゃるのでしょうか。
答弁 教育部長 遠藤明
御答弁申し上げます。スクールカウンセラーは3名おりますが、この方たちは近隣の自治体も兼務していますので、本町に来ていただけるのは月2回となっております。おおむね半日程度、都合により相談者が多い場合には、昼をまたいだりとかしていますけれども、基本的には月2回、各小中学校に来ていただいているという状況でございます。
再質問 5番 宮崎奈津江
そのときにカウンセラーに相談する方はどのぐらいいらっしゃるのでしょうか。
答弁 学校教育課長 中尾亘
御答弁いたします。1回当たり平均4.6件という相談件数となっております。よろしくお願いします。
再質問 5番 宮崎奈津江
これもやはり、全部外部にあります。教育相談室も学校外にありますし、カウンセラーは2回。日常的な支援はどのようにされているのでしょうか。あと、スクールソーシャルワーカー以外は大体用意していますということであれば、支援センターもあるということだと思うのですけれど、校内に教育支援センターのような施設はあるのでしょうか。
答弁 教育長 矢萩浩
校内支援センターの関係でございますけれど、まず場所というか、施設的なものとしましては、例えば、中学校であれば相談室がございます。そのようなところで、例えば、教室に入れないお子さんだとか、そこでワンクッション置いて、いわゆる保健室登校だとか、別室登校だということもありますけれども、そのような施設は整っています。あと、校内に支援委員会、例えば、中学校であれば不登校対策委員会というものがございます。その中で不登校問題、長期化することによってまた学校に行きづらくなるということもございますので、校長会議等で常々話しているのは、担任の先生だけに任せるのでなく、学年だとか校内挙げて、早いうちに組織的に取り組んでいただきたいということを指示させていただいております。支援委員会がありますので個の状況、例えば、今年だけでなくて入学してからの状況だとか、場合によっては、中学校であれば小学校の状況を聞き取りするだとか、背景に何があるのかということを学校としてもしっかり認識した上で、家庭と連携して対応している状況にありますので、御理解いただきたいと思います。
再質問 5番 宮崎奈津江
このような会議があったり、外部と連携されている巡回相談があるのも存じ上げております。それは、すごく有用な対策だと思うのですが、各学校にいらっしゃるコーディネーターの方は、担任を持っていながら個別支援計画を立てたり、ほかの支援をする方の指導もされているようなのですが、どう考えても大変なのではないかなと思うのです。各学校にいるコーディネーターの先生の状況を教えてください。
答弁 教育長 矢萩浩
ただいまのコーディネーターの関係でありますけれども、あくまでも特別支援教育のコーディネーターということでございますので、よろしいでしょうか。
再質問 5番 宮崎奈津江
コーディネーターが個別支援計画を担任と一緒につくっていると、先ほどの御答弁にあったのですけれども、御本人も担任を持っていますよね。その中で、個別支援計画もサポートしているということでよろしいのでしょうか。
答弁 教育長 矢萩浩
そのとおりでございます。また、この支援計画は単年度、単年度というものではなく、入学してから卒業するまでつながっているものでございます。例えば、前年の担任だとか、その時々の状況、前年の状況をベースにつけ加えたりだとか、そのようなことをしてアップデートしたものが計画になっております。確かに、業務量が多いことは事実でございますけれども、地域の子供は地域で育てるという理念を学校でも共有していただいていますので、そこはしっかりと。あくまでもコーディネーター、担任任せではなく、学校として組織的に対応しておりますので、よろしくお願いします。
再質問 5番 宮崎奈津江
非常にお忙しいから現状、現場を把握するというのは難しいと思うのですけれども、項目がまたがりますが、せんだって保護者から御相談を受けて、先生からの御相談も受けたので、学校に調査に行ってまいりました。そのときの様子をお知らせいたします。その日、私が見たときは、まず、低学年で10名の支援級のクラスでした。担任が2名、支援員が2名配置されていました。1時間目がスタートして、8名の児童がいました。2名は登校渋りがあって、廊下からクラスに入れませんでした。1名の担任が対応していました。もう1名の生徒もやっと入れたのですけれども、荷物がおろせないとか、クラスの中で落ちつかない様子で、支援員の方が対応していました。残り6名の中で2名は落ちつかないというか、お話をとめたりすることが難しいお子さんや、じっと座ることができないお子さんが2名、過敏さがあり離れた場所に座っているお子さんが1名いました。担任一人が個々に見るというのがぎりぎりの状態でした。また、クラスには10席あったのですが、それ以外に4席あったので、それはなぜかなと思いましたら、通常級から不登校傾向のお子さんがそちらに座ってくると。先ほど言われた校内支援みたいな形で、通常級の方が座る席が4席設けてありまして、その子たちが来たら14名になる。そして、6名が不登校気味ということで、先生が4名いて数字的には十分だと、配置的には達しているのですけれども、非常に大変な状況が見られました。さらに、別のクラス、高学年のクラスですけれど、4名に対して先生1名、支援員が1名ついておりましたが、指導技術が難しく、先生が何をしたら、どのように支援をしたらいいか分からない状況でした。そのクラスは4名なのですけれど、2名のお子さんが学校に行きたくない、クラスに入りたくないということで、教育委員会や学校に悩みを相談されましたが、担任が固定されている中で改善策が見受けられず、私に御相談があったケースです。このように、特別支援学級の先生への影響力はすごく大きくて、現在、学校関係者はそのことに共感されると思いますけれども、特別支援級も先生の意識が二分化しているようで、熱心に、個々に合わせた学習や配慮に取り組む先生もいらっしゃいますし、まだ、先生自身が子供への関わり方が分からなくて、でも周りの人に助けを求められず孤立しているケースがその現場でも見られました。それを教育委員会の方や管理職の方がどうしようもないと諦めてしまうと、子供も学校から逃げるしかない状況でございます。このことについて、教育長はどのように思われますでしょうか。
答弁 教育長 矢萩浩
ただいまの御質問でありますけれども、実際に議員も現場を見られているということでありますが、この一つ目のケース、10名いるクラスは非常に多い状況だと思っております。そのこともあって2名の教員を配置して、さらに2名の支援員をつけているという状況にあります。子供の状況は、机上では分からないというのは非常に大きなところだと思います。年度当初の状況と3か月、6か月、9か月たった状況ではやはり違う、その日によって違うということもございます。そのようなことも含めて臨機応変に対応できるよう、場合によっては校長、教頭もその教室に入ったりだとか、教務だとか、空いている先生も入ったりだとか、学校ぐるみで対応しているという状況をまず一つ、御理解いただきたいと思います。また、教員の意識が二分化しているという御指摘でございますけれども、ここは学校の経営計画に基づいて、学校経営、学校運営を行っているわけでありますから、そこはしっかりと特別支援学級の教員だけでなく、全ての教員が通っている子供たちのために全精力を傾注していただきたいということは、私どもも校長も思っていることでございます。その上で、現実の話をしますと、能力的に追いついていないという場合も見受けられます。そのような教員に対しては個別指導だとか、研修の受講だとかということも考え、実施しているところでございます。また、昨今、特別な支援を要する子供さんが非常に多くなっております。その子供の数だけ保護者の方々も悩みが増えているなということは実感しております。そのようなことを踏まえて、学校に御意見だとか、さらには、教育委員会にも直接、御意見いただくことがございます。そのようなことに対しましては、教育委員会には指導主事もおりますので、まずは学校へ行ってしっかり現場の状況を把握し、校長、教頭、場合によっては担任と直接話をする中で、指導方法についても助言させていただいているところであります。これについては今後も行っていき、また、様々な研修機会を設けておりますので、そこは任命権者であります北海道教育委員会と連携して、研修受講等を積極的に促していきたいと思っております。よろしくお願いします。
再質問 5番 宮崎奈津江
本当に人手もなくて、校長先生も教頭先生も入っていると。今までもこれからもずっとそのような感じなのかなと思ってなりません。まず、研修をされているということなのですけれども、担任の先生や初任の先生が配置されている場合も見受けられますが、研修の時期と回数など、分かる範囲で教えてください。
答弁 学校教育課長 中尾亘
研修の内容、範囲等について御答弁させていただきます。まず、特別支援教育連絡協議会、こちらは教諭に対しての研修でございます。年に2回、教育委員会主催の研修会になっております。秋に1回、冬に1回という形になります。5校の特別支援の教諭、あと療育病院、高校の養護の先生、あと、役場の児童支援で保育園等々の先生、発達支援センター、こちらの先生等が入りまして年2回です。主な内容でございますが、実績になりますけれど、1回目は療育病院の作業療法士を講師に招きまして、具体的な対処方法の研修、あともう1回は、児童数だとか配置の状況、取組の情報交換ということで、横の連携を実施している状況にございます。また、もう一つ、町の会計年度任用職員になるのですが、特別支援教育研修会という形で行っております。こちらは、年に1回でありますが、5校の特別支援教育支援員に対しまして、過去の実績でいきますと、オホーツク教育局の指導主事を招きまして、役割や心構えを。また、前の年になりますが、同じく療育病院の作業療法士などを招きまして、役割等という研修を年に1回実施しております。主に2種類の研修となります。よろしくお願いします。
答弁 教育部長 遠藤明
補足させていただきたいと思います。ただいま、課長から主に町が主催の研修会についてお話をさせていただきましたが、このほかにも道主催、例えば、網走教育研修センターであったり、北海道教育委員会が主催した研修、管内の各学校においても公開研究会ということで、特別支援に特化した研修、そのようなものがあります。今年でいえば、下期以降にそのようなものがどんどん来ていまして、予算もありますけれども、可能な先生は自己の指導力向上のために研修に参加しているといった状況もございます。
再質問 5番 宮崎奈津江
皆さんで同時に研修するというのは、時間もないし非常に難しいとは思いますが、まず、秋と冬に研修をしても、年度初めでないと個々の特性に合わせた支援ができないのではないかと思うのです。また、支援員として、今は資格がない方も入っていらっしゃいます。長年やっている方は本当にベテランで、資格云々の問題ではありませんが、支援員さんに対しても療育病院の研修1回ということで、これは非常に少ないと思われます。発達支援センターでは毎年、親講座といってお母さんたちも年に何十時間も勉強されています。それを毎年です。オンラインでもできるようにもしています。発達支援センターに通っている子を持つ親御さんは、段階に合わせた学びをされておりますので、もし支援員さんや先生が発達、児童支援に関わる知識が少ないとなりますと、それは明らかに分かります。こちらについては、段階的にしっかりプログラムしてはいかがと思いますが、どうでしょうか。
答弁 学校教育課長 中尾亘
研修の関係で若干、補足させていただきたいと思います。先ほど、委員会主催の部分、または、道主催の部分の研修は御答弁させていただきましたが、校内支援委員会という形で、5校それぞれが様々な形で研修を実施しているところでございます。例えば、ある学校につきましては、全て毎月、共有という形で委員会が開催されているのですが、その中で児童生徒の理解だとか、特性のある子に対する指導方法の認識を深めるサポート会議というものを実施しまして、特別支援教育に関する知識技能を高めて同教育に対する理解を深める。そのような形で、各学校で毎月、それぞれ関係者が集まって開催されているというのも実例にございますので、御報告させていただきます。よろしくお願いいたします。
再質問 5番 宮崎奈津江
本当に頻繁にしていただければと思います。あと、これは学校によって異なると思うのですけれど、支援員さんと情報共有ができていないというお話を伺いますが、そちらは学校によって違うということなのでしょうか。関わるお子さんの情報が周知されていないということなのですけれども、そちらはいかがでしょうか。
答弁 教育部長 遠藤明
御答弁申し上げます。学校によってその子の情報が支援員に伝わっていないということは、当然あってはならないことだと思っております。10人いれば10人、状況が違いますので、当然、日々、症状や状況も変化します。例えば、その日の朝に先生方の会議がありますけれど、それが終わった後に特別支援員の先生と情報共有するだとか、学校によっては、職員会議にも特別支援の支援員も入って会議とかをやって、今日、この子はこうですよとか、そのような情報共有は当然あってしかるべきだと思います。もし、今、議員がおっしゃったようなことがあるのであれば、私どもから学校にその旨を伝えて、きちんとした対応ができる取組をお願いしたいと思っております。
再質問 5番 宮崎奈津江
ぜひ周知をお願いいたします。不登校についてはやはり、全部の学校で増えているわけではなくて、減少している学校もあります。相模原市では、誰もが行きたくなる学校を目指してということで、市が取り組んでいる不登校生徒に対する支援の事例を全国に公開しています。それはほとんど予防で、学校でいかにどれだけ支援するかということで、不登校になる前に学校で取り組まれています。例えば、カウンセラーのほかに児童支援専任教諭といって、担任を持たない先生が毎日登校時の様子や困っているお子さん個々に対応するとか、日常的な取組としてやっているところがあります。そして、支援教育のコーディネーターと一緒にやっております。あと、先日、義務教育学校の視察で奈良県王寺町に行かせていただきました。そこは2万人ぐらいの町で、美幌町より少し多いぐらいの町なのですけれども、施設がすばらしかったのですが、それ以上にすばらしかったのは特別支援教育への対応です。まず、1階の一番いい場所に心の相談室が5部屋ぐらいありまして、そこに心理の先生、カウンセラーが配置されていました。ほかにも支援級がありまして、保健室につながるようなドアが設置されていたり、とにかくリラックスができるよう廊下にソファーが置いてあったり、学校全体にチャイムがなかったり、学校の階段でごろごろしたり、かくれんぼができる場所がありました。とにかく学校が楽しいという雰囲気づくりをされていて、同じ公立の学校でこのようなことができるのだなと思って感動しました。そのように学校は、やはり外側だけではなくて中身の充実、特別支援教育は全ての子供たちの基礎になるところですので、美幌町でも皆さんのお力があれば可能だと思います。それには少し財源が必要で、いつもより余裕を持っていただきたいのですけれども、町長は以前、教育長をされていましたが、特別支援教育に対する町の考えはございますでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
今、特別支援教育について、いろいろな話を教育委員会としていただきました。私も教育長をやっていた中で、確かに、これから子供たちは減っていきますが、特別支援に関わる子供は増えてきているのです。逆に考えたら、今までもそのような子供たちが潜在的にいたけれども、そこまで手が回っていなかったと。ですから、これから一つの学校教育を進める中でのポイントとしては、今言っていただいた特別支援教育をどう充実させるか。そのことは、教員も含む学校関係者だけではなくて、地域にそのような認識を持ってもらわないと、例えば、ここにウエートを置きたいよとか、これを特徴として出したいといったときに、それに対して結果的には、議員の皆さんも含めて応援してもらわなければいけないと思います。今後については、教育委員会が特別支援教育をしっかり充実させていくという考えの下に進めた場合については、私の立場としてもしっかり支援、協力してまいりたいと考えております。
再質問 5番 宮崎奈津江
町長の力強い言葉をいただきましたので、期待をしたいと思います。最後なのですけれども、小中高生の居場所づくりについて、再質問させていただきます。先ほど教育長がおっしゃられたとおり、今も継続して図書館とか、ほかの施設でもやってくださっていると思いますが、今後、小中高生の居場所づくりについて提案させていただきます。議員になり、都市計画審議会に出させていただいたり、商店街のことも気にかけるようになりました。商店街の空き地などを利用して商店街にお店をつくるというか、やはり人の流れがあったらいいなと本当に思いながら歩いていました。中学生や高校生は、3年生になると受験のために夏場は部活もありませんし、美幌高校の地域みらい留学の生徒も車がないわけです。ですから、行くとすると街中しか行けないと思います。外国の方も車を持っていない、在日の方も車がない方が多いので、やはり居場所づくりというのは必要だと思います。昔も居場所づくりとしてたくさん街中につくられて、そのままなくなった例も何となく覚えているのですけれども、少し軽い言葉になりますがオシャレというか、格好いいというか、子供たちがスタバのようにというか、いて心地のいい場所を少しの予算で工夫してつくれたら。居場所づくりの創出、空間づくりとか、そのようなものがあったらいいなと思うのですけれども、いかがでしょうか。
答弁 教育長 矢萩浩
居場所づくりの関係でございますが、子供たちだけでなく、居場所というのは町民全般にとって大切な場所だと思っております。昨年、図書館整備の関係で基本構想をつくらせていただきました。その中でも居場所づくり、コミュニティーの場、さらには、子供たちの居場所づくりという声が大きくありました。そのようなことを踏まえて、今般、図書館の整備までの間、町民会館の2階、図書館の2階を居場所として開放させていただいているところでございます。1回目の答弁でも申し上げましたように、今後、公共施設の建設に当たりましては、例えば、複合化だとかそのようなときに、子供たちの居場所の可能性はどうなのかということを検討し、議論に参画させていただければと思っております。また、機会があれば、例えば商工会議所との懇談だとかそのような中で、子供たちの居場所に活用できる場所の提供は可能なのかどうなのかを含めて、様々な場面で意見交換していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
再質問 5番 宮崎奈津江
いい御返答いただきましたので、期待しております。よろしくお願いします。以上です。