美幌町議会 令和6年第6回定例会 2024年9月11日
(1)報徳寮の環境整備について/(2)長期休業等期間中の居住先について
2024年9月11日、美幌町議会の一般質問で、宮崎奈津江議員が「報徳寮の環境整備について」「長期休業等期間中の居住先について」について質問し、町長 平野浩司、教育長 矢萩浩、学校教育課長 中尾亘、保健福祉課長 立花良行が答弁しました。
- 質問者
- 宮崎奈津江 議員
- 答弁者
- 町長 平野浩司、教育長 矢萩浩、学校教育課長 中尾亘、保健福祉課長 立花良行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 宮崎奈津江
私からは2項目、4点について質問いたします。まず1項目め、美幌高校「地域みらい留学」について。1点目、報徳寮の環境整備について。2点目、長期休業等期間中の居住先について。3点目、地域みらい留学コーディネーターの配置について。初めに、1点目、報徳寮の環境整備について。美幌町では、2021年から地域創生や美幌高校の魅力向上を目的として、美幌高校の地域みらい留学を推進しております。現在、この制度を利用した美幌高校への入学者は、男子が9名、女子が2名おり、北海道で農業を学びたいと親元を離れ、寮や下宿で生活をしています。しかしながら、美幌町における生活面で改善すべき点があるように思います。具体的には、報徳寮ではインターネット環境が不十分なため学習等に支障があること、クーラーが未設置ですがサッシの隙間から虫が入るため窓を開けることができないこと、入浴は週3日に限定され、シャワーも3台しか使用できないことなど多くの問題点があり、留学生の生活に影響を与えているとのことです。この事業は、町が主体となり留学生の生活環境を整える施策です。美幌町に夢を抱き、希望を持って入学してくれた高校生の気持ちを考えると、町には改善する責務があると考えますが、当事者全員から聞き取り調査を行い、早急に生活環境の改善を図ることについて、町の考えをお伺いいたします。2点目、長期休業等期間中の居住先について。報徳寮は北海道所有の建物で、宿直業務は美幌高校の教員が交代で担当していますが、この3年間で教員の数が13名減少していることから宿直業務を行うこと自体が難しく、女子生徒の部屋には女性の教員を確保できない現状にあります。また、ゴールデンウィーク、春・夏・冬の長期休業中や高校入試の際には、寮が閉鎖される状況となっております。しかしながら、この期間中は留学生も各部活動に参加して練習に励むため、美幌町に残ることを希望しており、寮が閉鎖されている期間中のホームステイ先や宿泊施設の確保などの調整を、個々の先生たちが御苦労しながら探し回り、しのいでいる現状にあります。ほかの自治体においても同様のことが起こっておりますが、遠軽町では民間企業が下宿を寄贈し、紋別市ではふるさと納税を活用して高校生のための寮を建設するなど、増加する地域みらい留学生への居住先を整備しております。このようなことから、今後、美幌町における美幌高校地域みらい留学生への居住先の整備をどのように考えているのか、お伺いいたします。3点目、地域みらい留学コーディネーターの配置について。国は、将来的な関係人口の創出・拡大を目指し、高等学校段階における地域留学を推進するため、全国から高校生が集まるような高等学校の魅力化に取り組む地方公共団体を支援することを目的として、高校生の地域留学推進のための高校魅力化支援事業の交付要綱を定め、高校の魅力化を推進しております。申請条件の一つに「地域の課題やビジョンを踏まえ、取組を担うコーディネーターが存在すること」とありますが、既存の人材がいない場合は、コーディネーターの配置支援を受けることが可能となっております。このようなことから、美幌町において地域みらい留学を継続事業とするために、核となるコーディネーターの配置や取組を継続するための施策を構築する必要があると考えますが、町の考えについてお伺いいたします。2項目め、コミュニティースペースの充実について。1点、多世代の居場所づくりについてです。現在、日本各地で高齢化や人口減少が進み、暮らしにおける人と人のつながりが弱まってきております。個人や世帯単位で複数分野の課題を抱え、複合的な支援を必要とする状況も見られますが、対応が困難なケースも浮き彫りになってきております。このようなことから、全国の自治体では、学校や職場、家庭とは異なった居場所づくりに力を入れています。具体的には、子供や高齢者、障がいのある方、多国籍の方、生活に困り事がある方など、サポートが必要な方々を地域全体で見守り助け合う場所、福祉や教育など複数の分野における悩みや問題を相談できる場所など、人と人が世代や分野を超えてつながる、誰もが気軽に利用できるコミュニティースペースです。斜里町では、昨年3月に国の重層的支援体制整備事業を活用し、空き家を居心地の良い空間にリノベーションしたコミュニティースペース「中斜里シャトラン」をオープンしました。地域おこし協力隊員と地域ボランティアが管理運営し、柔らかい雰囲気で安心して集まれる機能が話題になっております。美幌町においてもアイデアを出し合い、既存の図書館や町民会館、エントランス、空き家などを活用して、住民と行政が協力した地域の居場所づくりを進めるべきと考えますが、居場所づくりに関する施策やプロジェクトの研究、今後の計画及び新たに導入予定の取組について、お伺いいたします。
答弁 町長 平野浩司
宮崎議員の御質問に答弁いたします。なお、美幌高校地域みらい留学については、教育長から答弁いたします。コミュニティースペースの充実について。居場所づくりに関する施策やプロジェクトの研究、今後の計画及び新たに導入予定の取組についてですが、居場所には、そこに集まる様々な立場の人との交流から、心に刺激を受け、リフレッシュや精神の安定、高齢者の介護予防、あるいは子供たちの社会性や主体性の成長につながるなど、様々な効果が期待できるものと受け止めております。重層的支援体制整備事業については、令和2年6月の社会福祉法の改正により、地域住民の複雑化・複合化した支援ニーズに対応する市町村の重層的な支援体制の構築をするために創設された事業で、大きく三つの支援、一つ目が相談支援、二つ目が参加支援、三つ目が地域づくり支援からアプローチするものであります。本町におきましては、相談支援では、介護や障がい、子供、生活困窮などに対し、役場の担当窓口や包括支援センターなど、各関係機関の連携の下、相談窓口の充実強化による対応力の向上に努めております。参加支援では、社会との繋がりを回復するため、対象者のニーズや課題を把握し、本人への必要な支援のマッチングを行うもので、男談農園や障がい者の就労支援などの活動を支援しております。地域づくり支援では、これまで各分野で推進されてきた経過があります。高齢者分野では、一般介護予防事業や自治会でのサロン事業など「通いの場づくり」が行われており、障がい分野では、地域支援活動センターよりみち、子供の分野では、子育て支援センターぽかぽかなどを拠点として、それぞれの分野で地域づくりを進めております。本町におきましては、これら既存の地域資源を有効に活用し発展させていくとともに、今後、重層的支援体制整備事業の活用など、居場所づくりに関する施策やプロジェクトの研究をしてまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。
答弁 教育長 矢萩浩
宮崎議員の御質問にお答えいたします。美幌町では、令和3年度から、美幌高校に町外から入学者を呼び込む地域みらい留学制度を活用して、農業科入学者の確保を行い、報徳寮の運営費補助や町内の民間下宿等の家賃補助などの支援により、入学者の生活環境の確保を行っております。1点目の報徳寮におけるインターネット環境やクーラー整備及び網戸修繕等の生活環境の改善についてでありますが、報徳寮は、北海道所有の教育財産であることから、施設の整備や修繕については、北海道の責任においてしっかりと対応すべきものと考えております。なお、入居している生徒が不便を感じているということでありますので、高校側にも現況を伝えたところであり、今後も様々な機会を通じて、道教委に対して環境整備に向けて働きかけてまいりたいと考えております。2点目の地域みらい留学生の居住先整備の考え方でありますが、他市町村の整備状況は把握しておりますけれども、本町での事業化までには、財政面で様々な課題があります。なお、直ちに整備することは難しい状況にはありますが、今後も取組方法を含め検討を進めることとし、まずは、次年度の入学予定者を把握しながら、町内の下宿や宿泊施設の協力により生徒の寄宿先を確保してまいりますので、御理解をお願いします。3点目のコーディネーター配置の考え方でありますが、地域みらい留学事業にあるオンライン合同学校説明会やオープンスクールなどでは、これまでも美幌高校と町が連携しながら学校の魅力を発信しており、令和4年度以降、入学者は年々増加している状況にあります。引き続き、美幌高校と連携して学校説明会などで町や高校の魅力を発信しながら入学者を確保していくほか、コーディネーターの配置等についても研究してまいりますので、御理解をお願いします。以上、お答えいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。
再質問 5番 宮崎奈津江
お答えいただきました。まず、地域みらい留学から再質問させていただきます。先ほどの質問の追加なのですけれども、地域みらい留学生は9名と2名で11名なのですが、寮生は全部で27名、美幌町外から来ております。ですので、今、下宿も寮もいっぱいでございます。その中で、シャワーも5台ありますが3台しか使えない状況がずっと何年も……。そして、お風呂も毎日入れるのですけれども、経費を少なくするということで、道では週3日しか入らないよう整備しているという状況でございます。これが何年も続いているそうです。この状況は、もちろん学校の先生も知っておりますし、上げておりますし、教育委員会の方も道に上げてくださっていると思っております。ですが、直らない、聞いていただけないのは、どうしてだと思われますか。
答弁 教育長 矢萩浩
ただいまの報徳寮の入浴設備の関係でございますが、御質問をいただいてから、私どもも学校とともに現地に出向いたところでございます。学校側から聞き取りした中では、シャワーについては、昨今の諸物価高騰により、このままであれば寮費を値上げせざるを得ないと、その中で今の高校生の生活状況を見ると、ほとんどがシャワーを使われているということでした。また、浴槽が一般家庭の二、三倍規模の浴槽になり、ここにお湯を張るのは週に3日ということで、これも9月ぐらいまでの暫定期間だということをお伺いしております。シャワーについては、男性の浴室ですけれども、蛇口とシャワーが5台ありました。いずれもお湯は出るという状況でありました。さらに、質問の中にあるWi-Fiの関係もありますけれども、Wi-Fiについても使用できる状況でありました。ただ、例えばWi-Fiについても、大勢の人数で同時にオンラインゲームをやるだとか、大容量のデータのやりとりをするとなると負荷がかかるということもありました。さらには、シャワーについても同様に、一遍に5人でシャワーを使うとなれば、ボイラーの容量もありますので、その辺は難しいのかなということも感触としていただいております。この中で、高校の教育財産であり、入居しているのは美幌高校の生徒であるということから、私としましては、まず、第一義的に高校で対応していただきたいとお話をさせていただきました。このことに対して、高校から「もちろんそれは高校で対応いたします」と、さらには、単に設備をどうこうというよりも、学生自治に関わる部分もあるのかなという感触もいただいております。例えば、入居していく上で様々な制限だとかいろいろなルールがある中で、不都合な部分があったら、それは子供たちの中で話し合って、解決策を導いていくのが教育なのかなというお話もさせていただいたところでございます。これまでも美幌高校においては、生徒たち主導で校則を改正してきたという流れがありますので、そのような学生自治について、学校では非常に大事にしているというお話もお伺いしたところであります。
再質問 5番 宮崎奈津江
ありがとうございます。私が聞き取りしたのは4名ですが、全く意見は違って反対意見でした。お風呂も環境が悪い中で唯一楽しみだということで、それを毎日入りたいとおっしゃっていました。それが唯一のリフレッシュになるということをおっしゃっていまして、3日で十分だとはおっしゃってはいなかったです。シャワーも16人いますので5台使いたいと。部活が終わったら、8時半までだったか9時までに入らなくてはいけない、でも、非常に混み合うので入れないという状況です。オンラインゲームとおっしゃいますけれども、皆さんには、Chromebookであしたまでにどの課題をやりなさいと宿題が出るのですが、そちらのオンラインも、皆が宿題を始めるとつながらないという状況です。だけど、宿題なので、やっていかないとしかられてしまうという理不尽な状況だということを聞いていて、自分が親だったらどう思うかなということを常に考えると、これは生徒会の自治で解決できるのかなと疑問を感じたところでございます。しかし、寮の先生たちの中で、そのような話も出ているのかもしれないなと思いました。私は、北海道のどこを見ても、高校は統廃合を目的として、人口減少で統廃合を目的としているということを感じております。なので、美幌高校がなくなるとは言いませんが、本当に美幌高校が必要なら修繕とか、そのようなこともしっかりやってくれるのではないかなと思うのですけれども、北海道がそのようにされないのは、何か理由があるのではないかなと思ってしまいました。それから、地域みらい留学は2021年から始まりましたけれども、約2年間で地域みらい留学の生徒が辞めてしまった例はありますか。
答弁 学校教育課長 中尾亘
御答弁いたします。地域みらい留学で何名という具体的な部分については、個人の部分もありますので、差し控えさせていただきますが、地域みらい留学に関わらず、進路変更を理由に退学された生徒がいるとお聞きしております。
再質問 5番 宮崎奈津江
数字をここで言うのもあれなのですけれども、私が聞いたところによると、半数以上の方が辞められたということです。それで、理由もお聞きしたのですけれども、中尾課長が言われたように進路変更もありますし、あとはホームシックです。学校もいいし部活もいい、だけど住む環境が厳しいということで辞められたという例がありました。ですが、今年は15名入ってきて、期待を込めて、希望に夢を膨らませて、北海道の本場の農業を学びたいということで美幌に来ている方から、生徒さんからのこんなに大変なのだという訴えで、今回、私は質問しております。寮についてなのですけれど、教育委員会が1年間に美幌高校へ支援している予算額をお伺いします。
答弁 学校教育課長 中尾亘
御答弁いたします。まず、私どもが押さえている数値の部分を追加で御答弁させていただきますが、地域みらい留学11名と御質問の中にもございましたが、半数辞めたという実態は押さえておりませんので、半数以下ではないかなと思っております。あと、支援に係る令和6年度当初予算の数値でいきますと、1,462万9,000円でございます。
再質問 5番 宮崎奈津江
今年の方はまだ辞めていないと思うのですけれど、去年、おととしの2年間で辞められた方がということです。すみません。予算をつけてくださっているのは大変光栄で、今日も給食の試食などもさせていただいて、教育のほうは一生懸命、美幌町が応援してくださっているので、今年度も人数が増えたかと思います。しかしながら、住む環境が道立だからできないというのも、私ももう2年ぐらいずっと考えています。例えば、自分が隣の家の水道を直してくれと言われたらそれは嫌だよなと思いながら、そのような感じなのかなと思ってずっと考えていたのですけれど、ほかの町の事例を見ると、道立遠軽高校では、民間の方が今年8棟下宿をつくられて、町外から123名が来られています。また、紋別市も来年、市の寮が出来る。これは、ふるさと納税が多いということもあるそうですけれども、3億3,000万円かけて紋別高校の寮を紋別市は建てるということでした。あと、道立鹿追高校では、町の一般会計の総額が75億円余りですが、高校に費やす予算が年間1億5,000万円ということです。この辺が私も分からなくて、道立だからかけていない町とかける町があるのは、どういう試算なのかなと思いましてお伺いいたします。
答弁 教育長 矢萩浩
寮の関係で、意思の疎通が不十分だったかなと思うところでございますけれども、決して道立高校だから町はやらないというわけではございません。先ほどの浴槽なりWi-Fiの関係は、学生自治ということを重視して学校が対応すべきと私は判断させていただきました。これまでも、道立高校、報徳寮におきましては、もともと男子寮だったところを女子が入寮できるように、町の一般財源を投じて、道教委と協議して改修させていただいたということがございます。この答弁の中にあります財政的な問題とありますけれども、他の事例を見ますと、今1棟建てると1億円から2億円ということがございます。この寮の改修費、町が整備するに当たっては当然、補助事業もございません。北海道の名義のままであれば過疎債も活用できず、これは全額一般財源ということにもなります。そのようなこれからクリアしなくてはならない課題が山積しているということは、御理解いただきたいなと思います。
再質問 5番 宮崎奈津江
分かりました。今、美幌高校があるのに、このようなことを言うのはあれですけれども、高校があることによって、美幌町に経済的に効果があるというのは、調べられたことはありますでしょうか。経済効果というか、それに対しての1,500万円なのか、それとも漠然と一つ一つを補助してくださっての1,500万円なのか。そちらを教えてください。
答弁 学校教育課長 中尾亘
御答弁いたします。統廃合して経済的な損失というのは、持ち合わせていないのが現状でございます。1,500万円は、予算規模に対しての支援というよりも、過去を遡りますと、平成29年度に報徳寮の部分が間口といいますか、報徳寮の運営の維持自体が大変なことになっているということで、町が報徳寮の運営については支持していきましょうと、金額ありきでなったものではありません。そのあと例えば、町内の下宿の部分については、報徳寮と同じ補助をしましょうだとか、タブレットを貸与しましょうだとか、スタディサプリを支援しましょうだとか、そのような検定にかかる費用とか。また、農業科であれば、入学当初にかかる準備金というのでしょうか、いろんな農作業の服だとか、長靴だとかにかかりますので、そのように年度を経て。過去に、入学したときに入学祝金、準備金という形で支援したこともございましたが、やはり実のある支援にしていきましょうということで、対策協議会と協議をしながら、現在に至ったということです。決して、当初予算が幾らあって、このぐらいの支援ができるときたものではないということでお答えしたいと思います。
再質問 5番 宮崎奈津江
その都度、高校のことを真剣に考えていただいて、町で支援していただいているなというのは実感しております。しかし、高校があることによる経済効果というか、美幌町はどのぐらいの損失かというものをよその地域の試算で見たことがあるのですけれど、本当に取り返しのつかない金額でした。ですので、是非一度、どのぐらいかかるか分かりませんけれど、高校があることによってどのぐらいの効果が、美幌町における効果があるのか調べていただいて、そこからこのぐらい支援することが多いよね、少ないよねと調べるほうがいいのかなと思うのですが、そちらについてはいかがでしょうか。
答弁 教育長 矢萩浩
高校がなくなることによる経済損失あるいは経済効果というお尋ねだと思っております。私も他の講演会等の資料を拝見した中では、2万人規模の他の町で、高校が地元にあることの経済効果が5億円、経済損失が12億円と言われているという情報もあります。しかしながら、この研究機関が示している効果の算定方法は、非常に素人がやるとなると難易度が高い面もありますけれども、これについては必要性だとか、その算定の性能のレベルを含めて、今後の課題とさせていただきたいと思います。また、その損失見合い分を支援に充ててはどうかとの御趣旨なのかなと思いますけれども、美幌高校の支援をはじめ、町全体の各種事務事業に要する経費は、毎年の予算編成方針に基づいて、地域経済の活性化や住民サービスのさらなる向上、重点課題の解決だとか、社会情勢の変化に応じた政策課題を実現するために、町全体で最大の効果を最少の経費で実現できるよう、予算化事業を実施しているという状況にもあります。私ども教育委員会としましては、これまでも美幌高校の入学者確保、魅力向上に必要な支援策を教育委員会内部で積み上げ、高校はもとより町内各界、各代表で構成されております美幌高校振興対策協議会、こちらで御意見をいただいて予算要求しているという流れにございます。その中には当然、他の事業とのバランスもとりながらスクラップアンドビルド、そして集中と選択、このような考え方の下で支援を行っているということを御理解いただければなと思います。
再質問 5番 宮崎奈津江
同じ数字を教育長に分かっていただいていたので、それも踏まえた支援策ということは理解いたしました。ほかの町では、高校は、なくなったからといって買うことができない、守っていかなくてはというか、あるべきものの価値をみんなで高めていければなと思いますので、ぜひ美幌高校の未来について、引き続き、皆さんと一緒に協議できたらいいなと思っております。あと、3点目のコーディネーターの配置についてなのですけれども、こちらは今いる学生、1年生11名ですか――違いますね、地域みらい留学も寮生も含め、かなり遠くから来ております。もう既に、いろいろ問題を抱えたり、体重が減ったり、いろいろなメンタルケアが必要なお子さんもたくさんいます。先生が今13人減りましたので、先生たちも何とかしたいし何とかしてやりたいけれども、やる時間も担当一人も決まっていないという状況であります。また、寮が5時からしか入れませんので、1回寮を出ると5時まで入れないのです。そうすると、ちょっと体調が悪いから寝るということもできないし、部活が早く終わったから帰ってゆっくりしようかなということもできない状況でございます。夏休みもそうですし、休み期間中もそうですし、ふだん、日常の寮の体制、環境整備。また、寮の門限が8時半ということで、帰ってきてから北海道の大自然を楽しむ、美幌町を楽しむことが何もできないということで、4月からいらしているのですけれど、美幌町のどこかで学生生活を全く満喫できていないという状況でございます。先生たちからのコメントもいいのですけれども、ぜひ生徒たちから調査をして、本当にどうしたいかということを教育委員会の皆様と確認していただき、美幌町でも一人、遠くから来ていただいた方のコンシェルジュというか、コーディネートができるよう御検討ください。
答弁 教育長 矢萩浩
コーディネーターの関係でございますが、こちらにつきましても、地域みらい留学事業を推進していく中で、町の魅力の発信、さらには高校の魅力の発信と、かなりの業務量があると認識しております。その中で、他の事例であれば、地域おこし協力隊を活用しているということもございました。一方では、地域おこし協力隊の任期というのは3年と限られておりますので、その後どう自走化するかだとか、その後の道筋もある程度考えなくてはいけないなと思っております。いずれにしましても、これは喫緊の課題と捉えておりますので、ここについても、しっかり研究してまいりたいと思っております。また、寮の門限だとかの関係でございますが、繰り返しになりますが、ここも校則同様に生徒心得、さらには、寮の生活についてということで、一定のルールがあると認識しております。これについても、先ほど申しましたように、学校主導の下で、例えばこのような面に不都合があるだとか、そのようないずいところがあれば、積極的に問題提起いただくだとか、そのようなことがなされるものと期待しているところでございます。今回、民間の下宿で新たに開業したところもございますが、ここの入寮者についても様々な課題があるということは、私どももお聞きしております。これについては、学校の問題だから学校に解決していただきたいというところがある一方、町の事情で入ってもらったという経過もございますため、ここは学校と教育委員会、そして事業者と3者で協議するという場も設けておりますので、御理解いただければなと思います。
再質問 5番 宮崎奈津江
高校の件は、ここまでにしたいと思います。続きまして、コミュニティースペース充実についての再質問でございます。御答弁いただきましたことについてなのですけれども、参考までに細かい数字を教えていただきたいのですが、本庁窓口の介護・障がい・子供・生活困窮、昨年の相談件数を分かる範囲で教えてください。
答弁 保健福祉課長 立花良行
大変申し訳ありませんが、昨年度の相談件数になります。まず、介護につきましては、窓口でほかの相談の中でも来ますけれども、統計というのはありませんので、新規の認定者ということで、その数につきましては344件となっております。また、障がいに関わる御相談ということで、こちらは包括支援センターに委託していることからそちらの実績となりますが、ケアプランの作成などの相談もありますので、そのようなものを除きますと、大体月10件程度ということで、年間で120件。それから、子供の関係ということで、役場窓口の児童支援では、支援が必要なケースの対応、健康推進グループでは、子育て世代に対する様々な御相談を受けておりまして、その数字でいきますと465件。それから、生活困窮という部分になりますけれども、生活保護に関わるような相談ということで、そのようなものが昨年度は24件となっております。よろしくお願いします。
再質問 5番 宮崎奈津江
ありがとうございます。もうあと何点か数字を教えてください。子育て支援センターぽかぽかは、1日何組ぐらい、昨年度でも今年度でも結構ですけれども、利用人数を教えてください。
答弁 保健福祉課長 立花良行
ぽかぽかにつきましては、昨年度が1日平均6.3組、それから今年度はまだ途中でありますけれども、現段階では8.3組の利用があると担当から聞いております。
再質問 5番 宮崎奈津江
児童館は、1日平均で何人ぐらいのお子さんがいらしていますか。
答弁 保健福祉課長 立花良行
児童館では、同じく令和5年度の実績としまして9.3人、それから令和6年度につきましては11人の利用があるということでございます。
再質問 5番 宮崎奈津江
もう1点、保健師さん一人当たりの担当支援者数は何人ですか。
答弁 保健福祉課長 立花良行
保健師の支援対象者につきましては、健康課題の有無に関わらず全町民となりますので、令和6年4月1日現在の人口が1万7,526人で、保健師は現在7名でありますから、7名で除すると一人当たりおおむね2,503人ということになります。実際に、自治会を農村地区、町内の地区ということで分けて、そういうものを一人当たり何地区か混ぜて持っておりますので、きちんとこの数字にはなりませんけれども、単純平均でいくとそのような数字になっております。
再質問 5番 宮崎奈津江
細かい数字をありがとうございました。私も少し福祉課にいましたので、大体把握していたのですけれども、このように保健師さん一人当たりの人数が物すごく、そして介護、障がい、子供と来る窓口、把握するのに何百人と担当の方がやっているという状況でございます。今回、調査したのは、やはり今のように縦割りというか、世代別の福祉ではやっていけないというのが、国が示している状況でございます。それで今、居場所ということで、中斜里では、重層的支援体制事業というものを使っています。申請が大変なのかもしれないのですけれど、この事業は、非常に柔軟で、どう使ってもいいという制度であるようです。調べるとタイプが4タイプあって、中斜里では、福祉的な要素を一切見せないで、そこへ人に集まってもらって、人と人がつながる中で相談を広げていこうという取組です。町の人の声を拾うというところを目的にしているようです。また、2タイプでは、社会教育とも深く関わっていて、これは重層的支援事業を使っているわけではないのですけれど、全国の図書館では、居場所という目的で、コミュニティースペースとして図書館に長くゆっくりいてもらって、一人なのだけれど孤立しないような、また、そこで相談したいときにできるような本であったり、資料であったり、そのようなものがたくさんあるというスタイルが広がっております。遠軽町に新しく出来たホール、メトロプラザでは、ホールのエントランスを開放して、常時、学習スペースやワーキングスペース、子供が集まる場所になっています。そして、駅からもつながっていて、子供たち、学生がいられる場所として、9時までいられるので、夜も集まれるようなスペースになっております。さらに、もう一つ、道央のほうで札幌市、石狩市、北広島市、江別市では、旧公営住宅の管理業務を大手賃貸住宅会社に委託して技能実習生の住まいにし、その一つを自治会の方と技能実習生の方がコミュニケーションを取るという場所をつくっております。これは提案ですので、すぐにできるとか考えてくださいというものではないのですけれども、このように、教育とか福祉とか町民活動とか建設とかの垣根を越えた取組を、美幌町でも少しずつ進められないかなと。されているとは思うのですけれど、そのようなことの研究とか、これからできそうなことというのは、町として何かありますでしょうか。
答弁 保健福祉課長 立花良行
ただいまの斜里、ほかの3タイプについて、それぞれの事例なども交えて御説明いただきました。私の立場的には、福祉的な要素ということで、重層的支援体制整備事業に関わる立場からの御答弁になるのですけれども、重層的支援体制整備事業ということで、最初の答弁にも書かせていただきましたが、必ず三つの事業、相談支援、参加支援、地域づくり支援をやらなければいけないということになっております。中斜里につきましては、その拠点をつくりまして地域づくり支援をそこでやる、そこに相談機能も一部持たせるということで、重層の要素を満たそうということだとお聞きしております。この空間デザインは、プロの方がデザインして、非常に福祉感があまり感じられないということでございますけれども、機能としては、きちんとそのようなものを持ち合わせた場所になっているとお聞きしております。ただいま全道では、14か所が重層の事業に正式に乗っかっております。斜里におきましては、その移行段階ということで、来年度から重層の事業に乗るということになりますけれども、今まで縦割りでやっておりました仕事、当然そこには予算もついております。それをこの重層で連携、包括的にやるということで予算も統合して、また新たに参加支援という部分について、今、美幌町でも若干該当しそうに思われる事業がありますけれども、そのように今までやっていない事業につきましては、新たにそのような部分で国から交付金が来るということです。財政支援もある中で新たな取組、また縦割りでは救えないような方々も包括的にやることによって救えるということで、この事業につきましては、答弁させていただいたとおり、研究してまいりたいと考えているところであります。ほかの教育施設につきまして、私から答弁はなかなか難しいので、御了承いただければと思います。よろしくお願いします。
答弁 町長 平野浩司
今回、多世代の居場所づくりということで、もともとの発想が何かという話だと思うのですね。その中で今、宮崎議員から質問の中で、暮らしにおける人と人のつながりの弱まりというか、要は、人との地域での希薄化、人とのつながり、ここをどうするかということだと思います。今、提案の中の縦割りをという話で考えれば、これを福祉政策として厚労省がやっているという部分においては、これが全てバラ色みたいな勘違いをされて、例えば、重層の制度でいいと言えば、それでやりませんかとなると、やはり誰が主体になっているかというところを考えなければいけないのかなと。その意味では、宮崎議員からの縦割りということを考えれば、美幌町も本当に今までやってきていることはたくさんあるのですね。ですから、福祉部であれば、当然、福祉の面から高齢者とか障がい者の部分をやっていますし、私どもでいけば、町民生活部であれば住民活動、地域コミュニティーをやっていますし、総務部であれば新たにKITEN、移住ということの中のやり方をやっている。教育委員会であれば社会教育の中でというか、当然、社会教育何かの考え方を言えば、令和2年ぐらいから、社会教育主事という概念から、そのような資格を持っている方が社会教育士と。これも何かというと、地域づくりをどうするかということ。ある意味では、国もいろいろな形を模索している中で、これがベストだということを――何を言いたいかというと、そこの関わり方をちょっと間違えると、今までやってきたことがみんな崩れるということだと思うのですね。今、提案のあった町全体でどう捉えるか、要は、多様な関わりをどう構築していくかということと、本来、個々がやってきたことを大切にすることもしていかないと、その中で誰が、どのような方々が残されるかということをしっかり明確にすることで、従来のことは従来できちんとやっていけばいいかなと。今回の中で、宮崎議員の提案も含めて感じたのは、実は、その制度ではなくてそこにいる人、キーマンがいて、それを誰が担うかということ、ここだと思うのですね。あくまでも、国からお金をもらえるからやるということよりも、今置かれている、今回、質問があった人と人とのつながりを維持、確保するため、しっかり地域コミュニティーとして希薄化をどうしていくかということに、今後、自分も向き合いたいと思います。やはり、核となっているのは、どの制度であればそこにいる人にどういていただけるか、そこだということを、今回いろいろお話を伺って学ばせてもらったという思いではあります。ですから、縦割りではなくて、町全体としての考えを担当と関係者と相談して構築できればいいかなという考えでありますので、よろしくお願いいたします。
再質問 5番 宮崎奈津江
ありがとうございます。私もこの重層を使ってほしいと思ってはいなくて、自分で考えているうちに、社会教育も入っているし、自治会の活動も全部居場所づくりになっているのですけれども、美幌町は世間でつながるのが物すごい上手で、昔からいる人は本当に楽しく、うまく生活しているし、仲間が集まっていいコミュニティーが出来ていますが、そこに学生とか多国籍の方とかが来ると、本当に居場所がないのですね、ぽつんとしてしまって。そのような人たち、社会ですね、今あるコミュニティーをもう少し工夫して、社会に広がっていったら、もっと美幌町が認められて、さらにいいまちになるなと思いまして、ちょっと曖昧な質問をさせていただきました。以上で終わります。