みんなの議会

美幌町議会 令和5年第5回定例会 2023年9月13日

子育て支援の充実について

2023年9月13日、美幌町議会の一般質問で、宮崎奈津江議員が「子育て支援の充実について」質問し、町長 平野浩司、福祉部長 河端勲、児童支援主幹 大内直樹が答弁しました。

質問者
宮崎奈津江 議員
答弁者
町長 平野浩司、福祉部長 河端勲、児童支援主幹 大内直樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 宮崎奈津江

私は1項目、子育て支援の充実について、以下2点質問いたします。1点目、一時預かり保育事業内容の見直しについて。令和4年度の一時預かり保育人数は延べ819人、利用時間は4,894時間で、令和3年度の一時預かり保育人数延べ700人、利用時間4,074時間と比較すると、限られた利用条件にもかかわらず、増加している状況です。また、一時預かりを断らなければいけないケースもあったようで、これ以上のニーズがあるのが現状となっております。第2期美幌町子ども・子育て支援事業計画策定のためのアンケート調査報告書によると、一時預かり保育に関する意見や要望は、293回答中94件となっております。具体的には「休日祝日利用」「時間の延長」「いつでも気軽に」「親のリフレッシュ」「手続を簡単に」など、子育て中のほんのひとときをサポートしてほしいと願う意見が多く見られました。民間の保育園も一時預かり保育をしてくださっていますが、保育者の高齢化も進み、もう限界というお話でした。振り返れば、一時預かり保育の条件は、私が子育てをし始めた15年前からおおむね変わっておりません。今後は、子育てをしんどいと思う前に、保護者の方へ支援できる内容に見直すことが必要だと考えます。一時預かり保育の拡充を進める町において、事業内容の見直しに向けた考え方をお聞かせ願います。2点目、保育士・指導員の確保について。一時預かり保育施設を拡充しても保育士が不足しており、町全体の保育士や指導員の確保は、喫緊かつ重要な課題であると考えます。現在、一時預かり保育は、おおむね子育て支援センターで行っており、代替保育士が四、五名で対応されています。しかしながら、配偶者の扶養に入っている保育士が多く、働くことができる時間が限られていることから、一時預かりが年々増えても、実労働時間が短い保育士が対応する現状となっております。町の保育士の現状を調べると、経験を積んだ正規職員の保育士については、事務等の専門以外の仕事が増えている状況にあることや、実際の保育士や指導員の半数以上である会計年度任用職員については、収入の格差はもちろん、柔軟にほかの施設と連携がとれる体制になっていないとのことであります。近年では、正規職員、会計年度任用職員に関係なく、心理的不安や雇用環境が合わないなどの理由でやめていく職員が増えている状況にあります。保育士や指導員は、継続的な学びと経験を積むことで、質のよい保育が提供できると考えます。今働いている保育士や指導員がよりよい仕事ができるよう、町として子育て支援の向上のため、保育士や指導員の確保を図る必要があると考えますが、町長の考え方をお伺いいたします。

答弁 町長 平野浩司

宮崎議員の御質問に答弁いたします。子育て支援の充実について。1点目の一時預かり保育事業内容の見直しに向けた考え方でありますが、現在、コミュニティーセンター内の子育て支援センターで実施している一時預かり事業は、保育園や認定こども園に在籍していない乳幼児を対象に実施しています。最近の傾向としては、年々、女性の社会復帰や進出が多く見受けられるようになり、利用者からの多様なニーズが寄せられている現状にあります。質問にあるような親のリフレッシュなど、今後において、保護者の支援拡充を行う必要があることから、令和5年第4回定例会において、コミュニティーセンター内にある和室を保育室に改修するための工事請負費について、お認めいただいたところであります。この施設改修により、十分な広さの保育室を確保し、より安心して子育てを行う環境を整備することができ、改修後の運営としては、保育室が2部屋になることから、年齢や人数に応じて様々な遊びや食事・午睡など、個々に合った預かり保育を柔軟に行うことができると考えております。令和5年度中に施設改修、運営体制を確立させた上で、次年度から事業拡充を開始する予定でありますが、事業拡充後も保健師との連携を密にし、住民ニーズの把握に努め、子育ての不安解消や心理的負担の軽減を図り、子育て期の切れ目のない一体的な取組を行っていく考えでありますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。次に、2点目の保育士・指導員の確保についてでありますが、町といたしましても保育士等の確保は喫緊の課題であると考えており、積極的に職場体験や保育実習生の受入れを行うとともに、今年7月には北見市社会福祉協議会が開催している福祉職場説明会に初めて参加し、美幌保育園及び東陽保育園の募集PR活動をしているところであります。また、職員募集の際には、道内にある大学や短大、専門学校などの保育士養成校にも求人情報を広く御案内し、保育士の確保に努めているところでございますが、まだまだ人員が不足しております。引き続き、保育士の確保に向けてあらゆる手段を検討してまいりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。保育士の事務等専門以外の仕事が増えている状況にあるとの御指摘でありますが、事務処理の簡素化を図るなど、負担軽減を進めているところでございます。また、職員の他施設との連携ができていないという御指摘でありますが、保育士代替職員については、状況に応じて、他施設でも勤務いただけるよう進めており、新たな保育士の確保と、今いる保育士の負担軽減やメンタルケアなどの把握に努め、職場環境の向上に引き続き取り組んでまいりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。

再質問 5番 宮崎奈津江

それでは、再質問いたします。まず、1点目のお答えについて再質問です。一時預かり保育室の改修工事が決まり、部屋が広くなって、お子さんを預かる人数が増えることで、可能な環境が整いつつあるということが分かりました。それに伴い、子育て期の切れ目のない一体的取組のうち、まだ不足していると思われる施策をお聞かせください。

答弁 福祉部長 河端勲(福祉部長は2024年3月まで)

ただいまの御質問でございますが、子育て支援に関しましては、先ほど木村議員からも御質問いただきましたけれども、この事業についての取組というものを、町民の皆様にまずもって知っていただくことが大事だと考えているところでございます。その上で、具体的な項目といたしまして、一つ目は、安心して相談をしていただけるような体制づくり、二つ目は、支援が必要な御家庭の把握、三つ目は、支援が必要な家庭との継続的な関与、この3本の柱が重要ではないかと考えているところでございます。具体的な内容については、これから部内で詰めていくところでございますが、基本の柱としては、この三つを中心に構築していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

再質問 5番 宮崎奈津江

知ってもらうというのは、本当にそのとおりかなと思います。安心して相談してというお答えと支援が必要な方のというところですけれども、この支援のアンケート調査を拝見しますと、894世帯の保護者に配布されているのですけれども、402の回収しかございませんでした。45%の回収率で、残りの55%の意見は反映されていないようなアンケートだなと確認しました。アンケートを出さない、出せない、この半数の方々に子育ての課題が隠れているように思われます。では、この方たちが相談するかといいますと、聞き取り調査を行ったところ、去年、はぐのんのに相談した件数はゼロ件ということです。相談先はあっても、子育て中の方は、公立の相談先にまずもってなかなかいかないということが、ほかの統計でも出ております。今、はぐのんの経由で一時預かりを利用している人は、健診等で困っているのではないかなと。保健師さんが声をかけて、そして、一時預かりにつなげているという状況だと思います。なので、元気な人はというか、普通にしている人は預けられない状況なのです。病気になる前に、もっと柔軟に休日、祝日、気軽に預けられる状況でないと、子育ては楽にならないと思いますが、そちらの拡充はいかがでしょうか。具体的な拡充というのは、困った人にということなのか、一般の方にということなのか、どちらなのかなと思いました。

答弁 福祉部長 河端勲(福祉部長は2024年3月まで)

周知につきましては、議員おっしゃるとおり、保健師等からの周知が主だという認識はしているところでございます。それに関しても、先ほどの情報発信という部分で、積極的に発信していかなければならないと感じているところでございます。拡充の話でございますが、今現在、部としては、両方の側面を考えたいなと思っています。いろいろな条件でお子さんを一時的に預けたいというニーズが多々あろうかと思います。そのため、本当に困窮した方もいれば、リフレッシュしたいという方、様々いらっしゃると思いますので、一つのカテゴリーにこだわらず、広い視点で事業を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

再質問 5番 宮崎奈津江

委員会とかに様々な方が参加されていると思いますけれども、住人のニーズの把握は、やはり当事者が半数以上いないと実状は分からないと思いますので、ニーズの把握から具体的に進行していただけることを期待しているところでございます。これからの支援において、国から示された伴走型相談支援というものが令和4年から出ていると思いますが、それについて何か考えや実施の計画があればお示しください。

答弁 福祉部長 河端勲(福祉部長は2024年3月まで)

国の子育て施策でございます伴走型支援は、令和4年度から始まったものでございますけれども、妊娠時から出産、それから子育てまでの一貫した支援というものが、伴走型相談支援というものではないのかなと認識しているところです。まだ始まって日も浅い事業なものですから、まだまだ研究段階ではございますけれども、そもそもこの事業の背景につきましては、少子化社会の進行ですとか、核家族化ですとか、あと、地域とのつながりの希薄化というものが原因となっているのではないかなと思っております。そのような中で、子育ての相談ですとか、ちょっと子育てに疲れてしまったとか、そのような親御さんの不安要素を取り除いた環境を整備していきながら、また、同じ悩みを持ったお母さん方同士がお話をして悩みを共有するとか、そのような意味で、いわゆる孤立化という部分をなくすことが、この伴走型支援の最終目的だと捉えておりますので、よろしくお願いいたします。

再質問 5番 宮崎奈津江

私も詳しくはないのですけれど、この中に一時預かりとか、家事支援サービスなど、割と具体的な策が書いてございます。それに、補助金というのでしょうか、予算もついているところであります。ぜひ、活用の方向性があるのであれば、御検討いただきたいなと考えております。次に、一時預かりの保育の重要性についてですが、いただいたアンケート調査によると「子育てで最も影響があるのは家庭だ」と思っている保護者が45%、「子育てや家事に専念したい」という保護者が25%、「下の子がある程度の年齢になったら就労したい」という保護者が47%で、計70%でした。これは、特に、未就園児のうちは、仕事より子育てを重視したいと考えている保護者が多くいるということだと考えます。一方、仕事をしている方の意見では「職場が休みにくい」「休むと出世に影響が出る」「収入が減ると生活ができない」などの切実な声も見られました。子供を一人前に育てるのは一大事業だと考えます。特に、0歳児、1歳児、2歳児といる時間に休憩時間はありません。誰か代わりの人が来るまで、子供から目が離せない状況でございます。アンケートから推測すると、保育園に預けるまではいかないけれども、核家族化の中で時々、一時預かりを利用しながら子育てができるようにすることが、町として子育て世帯にしてあげられる最善策ではないでしょうか。また、これは、虐待のリスクやヤングケアラーの予防にもつながります。この改修工事に伴い、事業内容の抜本的見直しの考えというか、その重要性についてお聞かせ願います。

答弁 町長 平野浩司

一時預かりについては、今、宮崎議員がおっしゃったとおり、もともとは共稼ぎとか、答弁にも書かせていただきましたが、社会進出という概念だったのです。ところが、今、自分は一生懸命、子供を育てたいのだけれどもなかなかストレスがたまるとか。先ほど、質問の中で議員がほんの一時のサポートと言っていましたが、一時預かりという部分を幅広く考えざるを得なくなったというのも事実だと思います。福祉部長からもお話しさせていただいていますけれども、アンケートの中では、このようなことに対して預けたいという話でありまして、全員からアンケートをもらわなくても、ある程度の数があれば、施策をするための統計は取れるのです。ただ、御指摘のとおり、出していない人の心の叫びはしっかり聞いてくださいということに対して、部長も聞きますよというお話をさせていただきました。そのような意味からいけば、これからの一時預かりの部分については、いろいろなことを想定した中で、私どもは進めていかなければならないのではないかと思っています。ですから、今、国の施策の中で大事にしているのは、これから子供たちを育てていただける親、一義的にはお母さんなり、通常関わっている人たちを孤立化させない。場合によっては、社会進出したい場合には社会の中に出られるということを、一つのシステムとして美幌町もしっかりやる必要があると理解しております。

再質問 5番 宮崎奈津江

ぜひ、この一時預かりの幅広い拡充を期待しております。御検討ください。では、2点目の再質問です。保育士や指導員の確保の問題でございます。先ほど、木村議員の御答弁にありましたけれども、北見市社会福祉協議会福祉職場説明会とはどのような説明会でしょうか。対象者とか、参加者の規模とか、また、今回の感触などをお聞かせください。

答弁 児童支援主幹 大内直樹

ただいま御質問いただきました福祉職場説明会ですけれども、こちらにつきましては、北見市社会福祉協議会が北見市福祉人材バンクという事業をやっておりまして、そちらの主催となっております。栗原学園、オホーツク社会福祉専門学校を会場としておりまして、7月に開催されております。今回の説明会につきましては、オホーツク社会福祉専門学校の全生徒と福祉職場への就職希望者を対象としておりまして、当日は学生さん52名と一般2名の計54名、13の事業所が参加しております。当日の説明会につきましては、それぞれ13の事業所が2分間のPRをして、その後、各事業所のブースで個別相談を実施しております。本町のブースには、12名の学生さんに来ていただくことができております。説明会が終わった後のアンケートの中でも、本町に対して4名の方が関心を持ってくれていることが分かっております。その中で、来年度以降につきましても、引き続き参加させていただきたいなと考えております。よろしくお願いいたします。

再質問 5番 宮崎奈津江

新しい取組で、ただ学校に紙を持って行ってPRするより、とてもいい取組だと思います。引き続きよろしくお願いいたします。次に、保育士と指導員の確保の質問が二つありましたが、新人募集のこともあるのですけれども、現在働いている方が満足し長く勤めてもらうことができるかということもございまして、そのことも御答弁いただきたいなと思っています。昨年度も私が知る2園で10名の方が退職されております。ここ数年、新人の方を入れても、辞めていく方のほうが多いという状況でございます。公立も私立も駆使して募集し、保育士や指導員を雇っても辞めていく人が多いので、今後、美幌町で子育てに力を入れるといえども、今いるよい人材を大切にして、その後継者をつくり、丁寧に人材確保する必要があると考えますが、その対策などはありますでしょうか。お考えをお聞かせください。

答弁 福祉部長 河端勲(福祉部長は2024年3月まで)

確かに、貴重な人材ということで、保育士の中で辞められていく方もいらっしゃいます。現行の中では、勤務体系とかは条例上で決まっている形になりますので、それに準じた形で勤務をしていただかなければならないことになりますが、まずもって皆さんが働きやすい職場というものをつくることが優先されるのかなと思います。そのためには、現場の保育士さんたちの生の声を聞いた上で、私たちが改善すべき点は改善し、100%の改善が無理であれば、可能な限りここまではできますよだとか、話合いをしていきながら、まず、働く環境の改善をして、美幌町の保育士として長くお勤めいただきたいなと考えているところでありますので、よろしくお願いいたします。

再質問 5番 宮崎奈津江

辞められた方の調査など、原因を探られたことはございますか。

答弁 福祉部長 河端勲(福祉部長は2024年3月まで)

退職願をいただくとき、もしくは辞めたいというお申出をいただいたときに、まずもって面接をさせていただいております。その中で、一身上の都合であるとか、今の職場が合わないという方もいらっしゃいました。その際、当然、どのような部分が合わないのかという聞き取りもさせてはいただいているのですけれども、どうしても皆さんそれぞれの考え方があるものですから、こちらも一律に強制するわけにはいきませんので、退職という運びになった方もいらっしゃることはいらっしゃいます。ただ、いずれにしても、退職される場合につきましては、皆さんと面接することが大前提となっておりますので、よろしくお願いいたします。

再質問 5番 宮崎奈津江

一部の私の調査ですけれども、保育士を辞められた方が、町内で働くのではなくて、結局、皆さん近隣の町外に出られたり、引っ越しされて出られたりという例が後を絶ちません。これは非常にもったいない。美幌町で育てたり、私立でも育った方が様々な人間関係とか、処遇が悪いために辞められて、外に行って、せっかく美幌町にいても外に出られる現状があると、調査では分かっております。なので、ぜひ、部長がおっしゃられたように、辞められる前の対策、満足いく仕事がないと子育ての支援はできないと思いますので、引き続き、真剣に取り組んでいただければ幸いでございます。以上です。

出典:美幌町議会 令和5年第5回定例会 2023年9月13日 議事録 PDF(17ページ) 間違いを知らせる