みんなの議会

美幌町議会 令和3年第10回定例会 2021年12月9日

GIGAスクール構想について

2021年12月9日、美幌町議会の一般質問で、坂田美栄子議員が「GIGAスクール構想について」質問し、教育長 矢萩浩、教育部長 遠藤明が答弁しました。

質問者
坂田美栄子 議員
答弁者
教育長 矢萩浩、教育部長 遠藤明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 坂田美栄子

今回は、教育行政について4点質問いたします。まず最初に、GIGAスクール構想についてです。新型コロナウイルスの感染が流行してから1年半以上が経過し、感染予防のため様々な制約がある中ですが、各学校ではよりよい学校づくり、充実した教育活動を進めることが求められています。ガイドラインに沿った感染予防策を取りながら、いつでも変わらず重要な、目指す子供の姿、求められる学校像の実現に向けて、魅力ある学校づくりを進めていることは理解しているところですが、次の4項目について考え方をお伺いいたします。GIGAスクール構想について。GIGAスクール構想で整備された1人1台端末を使った授業が始まって約半年が経過しました。GIGAスクールにはトラブルがつきものですが、うまく進んでいるのでしょうか。それを診断する指標は、自由度が上がっているかどうかであると考えます。自由度が上がっていればよい方向に向かっていて、できることや選択肢が増えていれば前向きに進んでいると判断することができると思いますが、本町の小中学校の状況と課題についてお示し願います。二つ目は、不登校対策について。新型コロナウイルス感染症による長期間の休校後から、全国的に不登校児童・生徒が増えている状況にあります。全く学校に行けなかったり、学校には登校するものの自分の教室に入れず、保健室や空き教室で過ごす状況もあると言われています。本町では、スクールカウンセラーが配置されており、その成果に期待しているところですが、現状と課題についてお示し願います。三つ目、電子書籍の導入について。全国の自治体では、学校に配備された1人1台の端末を活用し、コロナ禍でも感染対策を行いながら、子供の読書活動を広げようと電子書籍に注目が集まっています。自治体が策定した子どもの読書活動の推進に関する計画において、電子書籍を活用した取組が記載されている割合は、規模の大きな自治体のほうが高いですが、整備した端末で活用できる良質なコンテンツの一つである電子書籍へのニーズは多くの学校で高まってきています。また、第6波の新型コロナウイルス感染拡大も危惧されていることから、今後、電子書籍の導入を予定・検討している自治体が増えてきている状況ですが、本町の考え方をお示しください。四つ目、ヤングケアラー関連図書の配備について。ヤングケアラーという言葉を聞いたことがない人が大半ですが、近年は都会を中心に、ヤングケアラーが問題視されるようになりました。ヤングケアラーとは、家族の介護やケア、身の回りの世話を担う18歳未満の子供のことです。厚生労働省と文部科学省は、ヤングケアラーの支援に向けた福祉、介護、医療、教育の連携プロジェクトチームを設置するとともに、各種支援事業が計画されています。このヤングケアラーを描いた漫画、リエゾン-こどものこころ診療所―が全国学校図書館協議会の選定図書に選ばれました。この作品は、児童精神科を舞台に、研修医が様々な心の病を抱える子供たちと出会い、解決策に向き合っていく内容となっており、漫画を通して分かりやすくこの問題に触れることができることから、学校図書館に配備すべきと考えますが、本町の考え方をお示し願います。以上4点、よろしくお願いします。

答弁 教育長 矢萩浩

坂田議員の御質問にお答えいたします。御質問の1点目、GIGAスクール構想についてでありますが、現在の状況としましては、授業においては教育・教材用アプリケーションでありますe-ライブラリーをはじめとして、クラスルームやジャムボードなどをタブレット端末で活用しており、教職員の知恵や工夫により、その幅が広がっているところであります。また、家庭学習の推進や新型コロナウイルス感染症対策のために、常時家庭で使用できることを目指して、夏休み前及び現在も試験的な運用として家庭への持ち帰りを実施しており、冬休み中における全児童生徒持ち帰りのための準備を進めているところであります。課題としましては、現在、試験的運用の結果や学校現場での活用において整理しているところでありますが、具体的には小学校低学年児童への指導や教職員の活用に差があること、また、活用の幅をさらに広げるために必要な備品の整備などが挙げられております。今後におきましても、学校と連携を取りながら課題を解消し、GIGAスクールの推進が学習指導要領でうたわれております、主体的・対話的で深い学びを実現するとともに、本町の学校教育の課題でもあります児童生徒の学力向上につながる取組を行ってまいります。2点目の不登校対策についてでありますが、町内の小中学校における不登校の児童生徒につきましては、令和3年度10月末におきまして、小学校で7名、中学校で15名であり、増加傾向となっております。不登校になる理由は様々でありますが、本町では、今年度から小学校においてもスクールカウンセラーを配置し、町全体では、これまでの1名から3名体制で実施している状況であります。また、今年度もサテライト教室では、中学校の教室をタブレット端末で結んだオンライン学習に取り組むなど、児童生徒の状況に応じた対応を行っております。今後におきましても、人材が不足しているスクールカウンセラーを確保して相談体制を確立することや、教育相談室での様々な学習ニーズへの対応など、児童生徒に寄り添ったきめ細かな取組を進めてまいります。3点目の電子書籍導入についてでありますが、子供の読書活動は読解力や想像力、思考力や表現力を養うとともに、多くの知識を得られるため、学力向上につながっていくことから、本町としても推進しているところであります。各学校においても、読書活動推進のため、朝読書の時間を設けるなど取り組んでおり、御提案の電子書籍の導入も、コロナ禍などで一斉休校となった場合においても読書環境が継続されることから有効であると考えられます。導入に当たっては、現在検討しております図書館整備とシステムの整備方法などで関連もあることから、併せて研究してまいります。4点目のヤングケアラー関連図書の配備についてでありますが、ヤングケアラーは全国的にもクローズアップされているものの、子供たちがヤングケアラーであることに気づかないことや、相談できないことが多いため、その実態がつかみづらいものであります。御提案のリエゾン-こどものこころ診療所-につきましては、ヤングケアラーを正しく理解する教材として有効であると考えられますので、早速、各校と相談しながら配備に向けて進めていきたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。以上、お答え申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。

再質問 7番 坂田美栄子

それでは、GIGAスクール構想から再度質問させていただきます。各学校に配備されてから半年の間に、随分頑張って取り組んでいることは十分理解をしております。ここで、デジタル庁でアンケート調査をした結果を御披露させていただこうと思います。ICT機械の活用について、児童生徒や教員、それから保護者を対象に行ったアンケートの結果から見た課題として、一つには、情報端末の持ち帰りの推進、二つ目は、学校のネットワーク回線の強化、三つ目は、教員のICT環境の整備、四つ目は、効果的な活用事例の発信などが挙げられておりました。その中の好事例を、文科省や経産省の活用事例と合わせて発信するという計画がなされておりますので、それも十分活用していただきたいという点と、それからもう一つ、令和4年度の予算の概算要求で、文科省は教員のICT環境整備やデジタル教科書の普及のための費用を計上しているということでありますので、先ほど、教員のICT環境の整備というところが出されておりましたので、こういう国の予算を十分活用した中で、備品の整備をしていただければ、活用していただければいいのかなと思っていますので、情報を的確にキャッチした上で、利用していただきたいと思っております。それから、教職員に対する課題として、教職員の約6割が活用能力の高い特定の教職員に業務負担が偏るということが懸念されていることから、校内のデジタル化やICT活用、支援人材の確保が要望されていることも言われておりますが、約5割の人たちがICTの効果的な活用ができていないということもありますので、そういう要望に対して対応できるかが課題だと思っておりますが、そのことについて、今後どういう考え方で進められるのか、考え方がありましたら御答弁願いたいと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

御答弁申し上げます。ただいま御質問がありました様々な課題の中で、一つに持ち帰りの関係がございました。こちらにつきまして、まず持って帰って子供たちに使ってもらう。そして、そのことを保護者にも確認してもらう。そういったことで、我々が机上でやっていた中で見えていない課題も浮かび上がってくると考えております。そのような中で精査して、本当に使いやすい、議員がおっしゃるように自由度の高い環境に持っていければと思っているところでございます。また、デジタル教科書のお話もありました。議員おっしゃるように、国は2024年、令和7年度にデジタル教科書の本格導入を目指していると報道されているところでございます。今年から本町がモデルとなって、本町の四つの学校でデジタル教科書を一部使っているところでございます。実施している中での課題等を整理しながら、今後につなげていければと思っているところでございます。三つ目の教員の業務が偏るのではないかということでございますが、議員おっしゃるように、教員も60歳から22歳までと非常に幅広い年齢構成でございます。そのような中で、やはりICTが苦手な先生がいるというのも事実であります。各学校でも、端末が配置された昨年から積極的に研修に取り組んでおりまして、ICTが得意な先生が中心となって研修をやっているわけでありますが、ふだんの研修はどうしてもベテランの先生が主体的になって、若い先生に指導するということでやっていますけれども、このICTに関しましては、若い先生が中心となって発案していきます。それに対してベテランの先生が今までの経験だとか、さらなる活用だとかということをさらに付加した中で、学校として一つのものになっていると。このことで学校内のコミュニケーションも活発化するし、ICTを活用した授業の展開等についてもさらに幅が広がっているという面で、非常にいい側面があるのかなと思っております。また、本町は授業改善の視点から公開研究会を各学校でやっておりますが、今年から早速ICT、このタブレットを活用して公開授業等も行っておりますので、これらの活用を今後も進めていきたいと思っています。よろしくお願いします。

再質問 7番 坂田美栄子

ICT端末は、若い先生方にとっては本当に使い勝手のいい機器だと思うのです。ただ、私たちみたいな年代になってくると、ICTに関しては導入よりも言葉自体がわからないということが多くて、先生方も大変御苦労されているのかなと思っています。一つ気になることは、ICT機器を使って授業を進めていくことによって、各学校、各学年、各学級の差が出てくることを1番懸念しているのです。得意な先生は、いろんなところでICT機器を使って授業をやることが可能ですが、苦手な先生は、指導を受けてもそれを使って授業に生かしていくということには時間がかかるのではないかという思いがあります。そういうところをきちんと支援体制、フォロー体制を取っていくことが必要ではないかと思います。美幌は、小学校3校と中学校2校ですが、学校同士の連携を取りながら足並みをそろえて、美幌町として取り組んでいく姿勢が1番大事ではないかと思いますので、その辺の連絡体制、それから連携体制ということに取り組んでいただければと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

議員からお話がありましたように、苦手な先生もいらっしゃいますけれども、その先生方を校内でサポートする体制もできております。議員おっしゃるように、まずは学年でということで、学年に複数の教員がおりますので、そこで同じような、学年間で差が出ないような授業のスタイルもやっておりますし、同様にそれは各学校として差が出ないような取組を進めています。また、本町は小学校三つ、中学校二つということで、管理職、校長・教頭が5人ずつという非常に少ない人数でありますので、まとまりがいいというところもあります。校長会や教頭会議、様々な打合せを通じて、美幌町としてどのようにICT教育を進めていくかということもそこで議題にしながら進めている状況であります。よろしくお願いします。

再質問 7番 坂田美栄子

各学校での連携もきちんと取れているようですので、ちょっと安心をしましたけれど、やはりこれからはICTはなくてはならない授業の組立てになってきます。そういうことからすると、きちんとした対応策が取られていなくて、ばらつきが出てくると、どんどん差が生じてくる可能性がありますので、その辺のことはきちんと教育委員会が窓口となって、連携体制を取っていただきたいと思います。このことについては、これで質問を終わらせていただきます。次に、不登校問題についてですが、不登校問題は、簡単に解決できる問題ではないと思っていますが、未来に向かって羽ばたいていく子供たちの障がいになるものについては、取り除いてやるのが私たちの使命かなと思っています。そこで、現在もサテライト授業、それからスクールカウンセラーによる取組も行われておりますが、なかなか解決の道が見えないのも現実かなと思います。不登校に関しては、学習の問題よりも心の問題という側面がクローズアップされがちですが、実は、心の問題ではないのです。中学1年生の不登校調査からわかったことですが、中1で不登校になった生徒の学力が低いという調査の結果が示されました。不登校を減らすためには、事が起きてからではなくて、起きる前からの対応ではないかと思います。そこで、欠席が多かった子供たちを見てみますと、学力が低い場合も考えられますし、学力が低いから不登校になる場合もあるというふうに考えられています。例えば、非行遊び型と呼ばれる不登校は、学力不足が背景にある可能性が高いということが調査の結果からわかっております。未然防止には、全ての児童生徒を対象に、日常の授業や学校生活の中で、児童生徒が学校に行くことが楽しいと感じられるような魅力的な学校づくりを進める。中心は、授業づくりや集団づくり、単なる居場所づくりにとどまることなく、絆づくりを見据えた授業づくり、集団づくりを行っていくことが大切ではないかと思います。一部の気になる児童生徒に対してだけ対人関係スキルを教えてあげる。それから、相談をしてあげるなどの発想は、ここで言う未然防止ではないことに注意すべきだと考えます。学校全体で取り組むことが重要と考えますが、考え方があれば、お示しいただきたいと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

不登校の関係でございますが、先般の北海道教育委員会で児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上に関する調査というものの結果が公表されております。その中で、議員のお話にもありました学業の不振を原因として不登校につながったという事例が、小学校では5.2%、中学校では9.5%と、中学では高い状況でございます。こちらの学力の不振につながらないための方策としましては、第一にわかりやすい授業を行いますよと。これは授業改善、教員の授業力向上のための研修だとか、校内研修をはじめ、様々な研修に取り組んでいるところでございます。さらには、学力の向上というのは、授業で学んだことをいかに定着させるかということが大きいかと思っております。このために今やっていることとしましては、放課後学習サポートを行っていますけれども、これに加えて家庭学習が非常に大事なところだと思っております。授業にICTを使っておりますし、家庭学習についても今後はタブレット端末を持ち帰りになりますと、タブレットを活用した家庭学習もできます。そうすることによって、家庭学習での進度をデータで蓄積できておりますので、弱い部分だとか、さらに伸ばすべき部分というのを個別に指導することもできるという状況でございます。さらには、これらを推進していくためには、学校、家庭、時には地域、これは学校運営協議会だとか、コミュニティスクール、こういったところが一体となって進めていかなければいけないと思っているところでございます。また、議員からもありましたけれど、やはり学校が楽しいと思える場所にしなければならない、これは至極当然のことだと思っております。学校によっては、様々なコミュニケーションスキルを高めるための取組、これは総合的学習だとか、道徳の時間を通じた中で取り組んでおります。今後についても、教育委員会、学校が一体となって、学校の魅力化についても取り組んでまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

再質問 7番 坂田美栄子

今、いろいろと学校の中で取り組まれているということは理解いたしました。私の知っている人で、今はもう中学校を卒業してしまったのですけれど、中学生のとき不登校になった原因というのが、学校に行っても授業が全くわからないというのが大きな原因だった。女の子も男の子にもお話を聞かせていただきましたけれど、1番は教室にいても授業が始まっても何を聞いてもわからない。ちんぷんかんぷんだと。だから、窓から外を眺めて、1日いっぱいそれで時間を潰すという生活が続いたことによって、不登校になっていく状況がつくられていくのかなと私は感じていました。例えば、サテライト授業で、学校に行って授業をしてわかる授業、個々に勉強を教えてもらって、少しずつわかるような取組はしてきたのだと思うのですけれど、自分と指導してくれる先生の2人だけの対面です。でも、どちらの男の子も女の子も、友達とコミュニケーションを取りたいというのが1番大きなことだったと思うのです。そのコミュニケーションも自分が勉強ができないばっかりに、自分で身を引いてしまう。だから、友達とのコミュニケーションが取れなくなってしまうということがあって、勉強は少しずつできるようになってきたけれども、友達とのコミュニケーションが取れないばっかりにますます学校に行かなくなってきたというのが子供の心理状態でした。お母さんについても、やはり子供が勉強ができなくて、学校に行くようにサテライト授業で教えてもらったとしても、今日はわかって帰ってきた、こういう勉強をしてきてわかったと言いながらも、それ以上のことは子供に要求してもできないというのがあって、やはり学力が1番大事なのではないかというふうに、今回特に感じました。それで、学校づくりというところに力を入れていただきたいという思いがあります。学校づくりということの中には、当然学校づくりは学級づくりなのですけれど、学級づくりを強調するということになると、一つは、学級担任が各自で頑張ればいいという受け取り方をされてしまう。もう一つは、うまくいかなければ、学級担任の責任という発想に陥ってしまう可能性があるので、学級づくりではなくて、全体の学校づくりということを主眼にしていただきたいと思います。そうしないと、いつまでたっても担任の先生と学級の中だけの会話になってしまうし、対応になってしまうということではなくて、学校に行けばみんなが楽しい、そんな感じにしてもらうためには、学校づくり、そういう学校の中で、校長先生を中心とした先生達の連携、それと子供達と一つになるということが重要なことかと思いますので、その辺のことも理解をした上で対応していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

これまでも町の教育行政執行方針の中でもうたっておりますけれども、やはり教育は人づくりだということ、このことは各学校の校長たちに私から毎年お話をさせていただいているところでございます。その中で、教育をよくしたいという思いの中で、そのためにはまずは学校づくり、学校を構成していくのは学級だということで、日々の学級づくりに対して、各学校とも一生懸命に取り組んでいただいているところでございます。また最近は、本町の人事配置の特性からしますと、中間層、いわゆる30代後半から40代中盤の中間層と言われる世代が不足している状況にあります。初任の先生も各学校で毎年一人、二人は必ず入ってきていますから、その人材育成もまずはしていただきたいということで、教員同士で人材育成に取り組んでいるところでございます。そういったことで、同様に学級づくりについても学年運営、各学級でお互い指導しながら一つの学年をまとめています。それが積み上がって学校にもつながって、さらには、本町の学校教育全体の底上げ、レベルアップにもつながっていくという思いであります。また、学力の関係でありますけれども、議員から以前にも何回か御質問をいただいております。中1ギャップだとか、そういった様々な問題もございます。それぞれの年齢、学年に応じて、つまずきが出て授業についていけなくなった。そうすることによって不登校につながっているという事例もございます。教育委員会、学校としましても、誰一人取り残さないと、そういう思いでやっておりますけれども、万が一残ってしまった子供たち、その子供たちをどう引き上げていくかということが大きな課題であると思っております。それらに対しても、各学校でも管理職が中心となって、例えば、学習サポートだとか、先ほども少し話しましたけれども、コミュニケーションスキルを高めていくような取組だとか、そういったことも行っているところでございます。答弁になっていないかもしれませんけれども、よろしくお願いします。

再質問 7番 坂田美栄子

教育長の答弁で理解をいたしました。先ほどの答弁の中で、スクールカウンセラーをまた配置したいという考えをお持ちだったのですが、ある地域では不登校経験者の人たちで講演会ですとか、パネルディスカッションだとか、そういうものを実施しているところがあります。その中で、不登校経験者はスクールカウンセラーに対して、たまたまその人には合わなかったのかもしれないですけれど、学校に常駐していなかったということも原因の一つとしてあったようですが、話を聞いてもらうだけで、根掘り葉掘り聞かれて心理的に負担だった。それだったら養護教諭のほうが話しやすかったという自分の体験を語っていた人もいましたので、その辺のことも、子供たちにとってはどういう対応の仕方がいいのかということも含めて検討していただく必要があるのかなと思います。美幌ではそういう話を聞いたことはありませんが、地域によってはそういうこともあり得るということなので、できればそういうところもきちんと対応をしていただけるように取り組むことが大事なのかなと思いますが、その点についてはいかがですか。

答弁 教育部長 遠藤明

御答弁申し上げます。本町のスクールカウンセラーは、本年度から小学校にも2名増やしまして、3名体制で取り組んでおります。こういうお子さんがいましたら、まず保護者にも確認させていただきながら、養護教諭がいいのか、もしくはスクールカウンセラーがいいのか、その辺を確認して、場合によっては、スクールカウンセラーの先生が自宅に行って、お話を聞いていただいているということもありますので、その辺は学校とも連絡を密にしながら、その子に応じた相談体制等を今後とも築き上げていきたいと思っております。

再質問 7番 坂田美栄子

今答弁していただきましたので、十分理解いたしましたが、やはり子供が問題を抱えているのではなくて、問題を背負わされているという、そういう意識を持って対応しなければいけないのではないかと。子供が不登校になっている原因、これをしっかり理解してやることが重要だと思いますし、支援する人たちとの信頼関係、これからどんな信頼関係を持っていくのかというところが1番重要な取組かと思いますので、できれば、子供たちの不登校をなくす、休ませない、子供が休まないようにできるだけ気をつけて、変化があったときにはすぐ対応できる状況をつくっていくことで、未然に防ぐことができるのかなと思いますので、その辺のことも十分連携を取りながら進めてもらうことによって、美幌町からは不登校の子供たちが少しでも減るような努力をしていただきたいと思います。先ほど、中学生が15人もいるということになると、子供の数からすると多い人数かなと思いますので、その辺のところもきちんと対応できるように、今後取り組んでいただければと思います。そのことについては、答弁いただかなくても取り組んでいただくということで、強調させていただきたいと思います。それから、次の3点目の電子図書の導入についてです。電子図書は、今、新型コロナ感染症が下火にはなってきておりますが、この感染症の影響によって多くの図書館が閉館となったために、電子図書を活用した読書の在り方に関心が持たれるようになりました。昨年12月の時点で1,376自治体のうち、公立学校に電子書籍を導入している割合は2.0%、今後、公立学校で導入を予定している自治体は1.3%ですが、これを検討している自治体というのが8.8%あるということです。公立図書館で電子図書を貸出ししている自治体は、1,178自治体のうち9.8%、今後、公立図書館で貸出しを予定している自治体は4.7%、導入を検討している自治体は22.4%を占めているということで、電子図書の導入を予定・検討している自治体がこれからも増えていく状況にあるのかなと思っています。ただ、この電子書籍を導入するに当たっては、予算不足を挙げた自治体が結構多いというふうに思っております。これも公立学校で導入を予定・検討している自治体は66.9%、公立図書館で貸出しを予定・検討している自治体の67.4%に上っているということで、今まさに電子図書を導入しようとしている公立学校も自治体も増えてきている状況にあると言っていいと思います。先ほどの答弁にありましたように、美幌町も図書館整備と関連性があるということで研究をしたいということですが、このことについては、いつ頃から導入に踏み切る予定があるのかが気になるところですが、そのことについては、図書館との連携をどんなふうに進めているのか、お聞かせいただきたいと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

電子書籍の関係でございますけれども、まず、これから図書館整備を検討、予定しておりますけれども、その中で電子図書についても検討している状況でございます。そちらに合わせて、各学校で配置していますタブレットの中で対応ができるかどうかとか、新たなシステム開発が必要なのかどうかも含めて検討していきたいと思っておりますので、具体的な時期については、お示しすることはできない状況でございますので、御理解いただければと思います。

再質問 7番 坂田美栄子

答弁の中でそういうイメージかなと受け取ったのですが、栃木県矢板市では、去年9月に市内の小学校8校、中学校3校の11校で1人1台タブレット端末の整備が完了したということを受けて、翌月、翌年ではなくて、翌月の10月には学校電子図書館を開設して、自治体が所管する公立小中学校で一つの電子図書館を使える仕組みをつくり上げたというのが全国初ということで紹介されています。やろうとすれば方法はいくらでもあるのかなと。図書館と連携をしなければならないということもあるのですが、ただ、コロナのこれからの状況がどうなっていくのかわからないことを考えてみれば、美幌町の3小学校、2中学校の図書館を一つにして、それで電子図書を導入するということも考えられることではないかと思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

今、教育委員会としましても、各学校の図書館と美幌町図書館の連携にも非常に力を入れて、各学校に巡回司書も配置している状況でございます。そのような中で、学校は学校、町の図書館は図書館という形で進めるのではなく、地域の図書館ということでありますので、美幌町図書館が主体的になって、子供からお年寄りまでの読書環境の整備、充実に努めてまいりたいと思っておりますので、御理解いただければと思います。

再質問 7番 坂田美栄子

学校図書館と町立図書館が連携しているというのは、十分理解をしているところです。ただ、これから先どういうふうになっていくのかわからない状況の中では、それも一つの方法かなと考え方をお示しいたしました。今、1人1台の端末整備ができて、デジタル教科書の普及も含め、子供たちの学習環境が急速にデジタル化している状況を踏まえて、小中学校向けの電子書籍読み放題サービスが民間で開設されるようになってきております。来年4月からは提供開始に向けて無料トライアルを展開するということがありますので、いずれにしても、民間はそういうところでどんどん電子書籍を利用してもらう動きが始まってきていますので、その辺のことも考え合わせて、どういうことができるのかを含めて、今後、検討していくことがあるのかなと思います。民間は、自分のところで書籍を持っているので、取り組みやすいと思うのですけれども、端末を使って配信されることによって、そちらを優先で利用してしまう可能性もないとは言えないので、その辺のことも考え合わせた上で、取組は早目早目にやっていかないと、時期が遅れてしまうという思いがありますので、時期を想定しながら、図書館はまだ構想中で、全く先の見えないところかと思っていますので、子供向けの書籍については、できるだけ早く利用できる状況をつくっていくことが大事なことかと思いますが、いかがですか。

答弁 教育長 矢萩浩

電子書籍の関係で様々な御意見をいただいたところでございますけれども、紙媒体の本につきましても学校図書館の整備を行っているところでございます。電子の場合は、例えば音が聞こえるだとか、コロナ禍において、自宅で読書環境を維持できるというのもございますけれども、現状の紙媒体の図書、こちらの読書にも、電子にはない行間に含まれていることはどんなことかということに思いをはせながら、読解力だとか、想像力の醸成につながるという大きなメリットもございますので、町としましては、欲張りかもしれませんけれども、それぞれのいいところを両方持っていくような、ハイブリッドな形で進めていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

再質問 7番 坂田美栄子

教育長の言うことはよくわかります。私も全て電子図書がいいとは思いません。紙媒体の図書もいろいろ自分で空想しながら、イメージを持ちながら読んでいくという意味ではいいところは確かにあります。ただ、時代遅れにならないためにも、これから先、そういうものを利活用して、いろんなことが始まるという意味では、こういうこともできるだけ早く取り組んだほうがいいという思いがあって、今回質問させていただきましたので、図書館との連携も、電子書籍についても含めて、できるだけ早い段階で取り組めるよう準備を進めていただければと思います。その点については、いかがでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

十分に意を用いて進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。

再質問 7番 坂田美栄子

最後に、ヤングケアラーについてですが、答弁にもありましたように、導入に向けて各学校と連携を取っていくということなので、いいことだと思っています。ヤングケアラーについては、ある学校で中学生を対象にしてアンケートを取った結果、7割以上の子供たちが言葉も聞いたことがないというのがほとんどだったということです。さらに、ヤングケアラーとはどういうことかと意味がわかる子は、3割程度の子供たちのうちの1割程度しか理解をしていなかったということがありますので、どこかの時点でその言葉、内容をきちんと理解させてあげなければいけないのかなと。特に、中学生の子供たちがそういう境遇に置かれていることがあるので、その辺のことが1番大事なことかなと思います。ただ、注意しなければならないのは、ヤングケアラーであることが悪いことだと受け止められないようにすることが1番大きな課題ではないかと思います。子供たちは、家族の世話をするのは自分では当たり前だと思っている状況なのです。だから、そういうことが過度の負担にならない、勉強に支障を来したり、子供らしい生活が送れなくなることがないように注意して見守ることが大事です。前回質問にもありましたけれど、美幌町ではそういう対象になる子供たちがいないということだったのですが、これからは対象になる子供も出てくる可能性がありますので、いち早くそういうことを見つけて、対応できる、相談することができるようにしてやることが大事なことかなと思います。今回は、関連図書を配備していただきたいという思いで質問をさせていただいたのですけれど、核家族になってきている状況なので、ヤングケアラーになる可能性を秘めているということも含めて、理解をしていただきたいということで今回質問させていただきました。以上で、私の質問は終わりますが、教育長、ヤングケアラーについて、何かお話できるものがあったらお願いいたします。

答弁 教育長 矢萩浩

ヤングケアラーの関係でございますが、早速図書を購入させていただきたいと思っております。また、図書について、当然買って終わりということではございません。図書室には学校図書を配備しており、それぞれの本の紹介を非常に凝った形でやっておりますので、このヤングケアラーについても、社会問題化しているけれども、その背景についてもわかるような表示をさせていただきたいと思っております。また、この本を活用するとともに、授業の中で、保健体育で取り込めないかだとか、総合的学習で取り入れられないのかということも学校の中で考えていただき、ヤングケアラーをしっかり正しく理解してもらうことがまず第一だと思っております。また、校内におきましても、子供たちが困ったときに相談できるような体制、環境づくりに努めているところでありますが、学校と教育委員会、さらには地域と協力しながら、さらに充実してまいりたいと思っております。もし、そういったヤングケアラーに該当するような事例がありましたら、困っている状況をどう支援して、解決につなげるかということ、町の関係部局とも連携しながら、今後も進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

出典:美幌町議会 令和3年第10回定例会 2021年12月9日 議事録 PDF(15ページ) 間違いを知らせる