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美幌町議会 令和2年第10回定例会 2020年12月9日

教育行政について

2020年12月9日、美幌町議会の一般質問で、坂田美栄子議員が「教育行政について」質問し、町長 平野浩司、教育長 矢萩浩、副町長 髙﨑利明、総務部長 小室保男が答弁しました。

質問者
坂田美栄子 議員
答弁者
町長 平野浩司、教育長 矢萩浩、副町長 髙﨑利明、総務部長 小室保男

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 坂田美栄子

私は、まず1点目、美幌町役場における職場環境についてと、2点目は、教育行政について、2点通告してございますので、説明をしながら答弁をいただきたいと思います。まず1点目、美幌町役場における職場環境について。パワーハラスメントの相談体制の強化について。職場のパワーハラスメントは、働く人にとって心身に多大な影響を及ぼすだけでなく、就業意欲の低下や離職率の上昇などを引き起こす問題です。また、職場秩序の乱れや業務への支障が生じたり、信用性にも悪影響を与えるおそれがある問題です。2016年に厚生労働省が実施した職場のパワーハラスメントに関する実態調査によりますと、過去3年以内にパワーハラスメントを受けたことがあると回答した者は32.4%で、前回、2012年の調査時の25.3%よりも増加しています。このような状況の中、2019年の第198回通常国会において、労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律である労働施策総合推進法が改正され、職場におけるパワーハラスメント防止対策が事業主に義務づけられ、2020年6月1日から、いわゆるパワハラ防止法が施行されました。美幌町役場における相談体制と現状について、お示しをいただきたい。2点目、教育行政についてですが、その中の、一つ目は、発達障がい者に対する支援体制についてです。平成17年に発達障害者支援法が施行され、自閉スペクトラム症や学習障がい、注意欠陥多動性障がいのある子供たちを含め、発達障がい者に対して早期に発達支援を行う重要性が明記され、本人が困っていれば、障がいの程度にかかわらず支援の対象となりました。今では発達障がいが広く認知されるようになり、理解も広がりつつありますが、学校現場での支援は十分とは言えない状況です。支援を必要とする発達障がいのある子供たちの数は増加を続けていますが、一方で支援が手薄いというのが大問題です。他の障がいと同じように、発達障がいにも手厚い支援が必要と考えます。本町の小中学校における現状と対策についてお示しください。二つ目、電磁波過敏症の対策についてです。新型コロナウイルス禍によるGIGAスクール構想によって、多くの学校でインターネットに接続するため、Wi-Fiなどの無線機器を整備することになりましたが、一方で電磁波が身体に与える影響を心配する声があります。教育へのICT活用自体は今後も積極的に研究されていくべきものですが、同時に子供の身体や脳への影響についても併せて配慮されるべきものです。特に、子供は頭蓋骨が薄く、体内の水分量も多いため、大人と比較して電磁波の影響を受けやすいことは、様々な研究でも指摘されています。大人は大丈夫でも、子供たちの発達に影響を受ける可能性があるということは、教育環境として配慮すべき重大なリスクと考えます。本町における対策についてお示しください。以上、答弁よろしくお願いします。

答弁 町長 平野浩司

坂田議員の御質問に答弁いたします。教育行政につきましては、後ほど教育長から答弁いたします。美幌町役場における職場環境について。パワーハラスメントの相談体制の強化についてですが、本町におきましては、このたびのパワハラ防止法の施行を受け、これまでの美幌町職員のセクシュアルハラスメントの防止に関する規程を全面改正し、パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント及びその他のハラスメントを総合的に防止・排除し、ハラスメントに起因する問題が生じた場合に適切に対応することを目的とした、美幌町職員のハラスメントの防止に関する規程を今年度制定したところであります。この規定では、ハラスメントに関する苦情の申出、相談に対応するため、ハラスメント相談窓口を設置することとし、相談窓口となる担当職員につきましては、人事を担当する主査及び総務部長が指名する職員として、現在、保健師についても相談窓口の担当職員とするなど、様々なハラスメントの内容に対して柔軟に対応できる体制を取っているところであります。相談窓口において、苦情相談の申出を受けた場合には、申出人及び関係者に対し事情聴取や事実確認を行い、迅速に苦情相談に係る問題の解決を図ることはもとより、特に問題解決を図ることが困難と認められる場合には、必要に応じてハラスメント処理委員会を開催の上、職場環境等の改善指示を行うなどの対応をとることとしております。パワハラが問題となる背景には、上司部下の価値観の多様化やコミュニケーションの希薄化などがあると言われております。現状におきましては、相談窓口への直接的な相談実績はないものの、上司部下の信頼関係の不足からパワハラに発展する要素は潜在的にあることも十分に考えられるところであります。職員は、ハラスメントをなくすためにお互いの人格を尊重し、対等なパートナーとしての意識の下に職務を遂行することはもとより、自分の気持ちや意見を率直に表現する一方で、相手の意見も素直に耳を傾ける、意見の食い違いがあっても、お互いを尊重し合いながら共通点、妥協点をともに探す努力をするなど、日常的に上司、同僚、部下との信頼関係を大切にすることが最も重要であると認識しております。また、あわせて、ハラスメントを見過ごさないためには、困っている人を見かけたら声をかけることや、助け船を出すなどの気にかけ、相談窓口への相談を進めるなどの持ちかけなど、ハラスメントのない職場づくりのために、周囲の人ができることを行うことも重要なことと認識しております。現在、ストレスチェックによる高ストレス者に対するケアや、今年度より見直しを実施しました人事評価制度における年3回以上の面談の義務化などにより、所属長が職員の状況を把握するなど、職員間でコミュニケーションが取れるような仕組みづくりにも努めているところでありますが、今後におきましても、職員がその能力を十分に発揮できる勤務環境を保持することによって、質の高い行政サービスの提供ができるよう、ハラスメントに係る知識及び対処等についての理解を深め、良好なコミュニケーション、働きやすい職場の環境づくりに努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。

答弁 教育長 矢萩浩

教育行政についてお答え申し上げます。御質問の1点目、小中学校における発達障がい者の支援体制の現状と対策でありますが、各校では、実態把握と対策を講じるため、特別支援コーディネーターを中心として、個別の支援計画・指導計画、保護者との面談等を行い、個の特性に応じた適切な支援方法を検討し、習熟度授業などを取り入れることで、担任だけでなく、全教職員が共通理解の下で組織的な対応となるよう取組を進めております。また、図工や体育など、特別支援学級との交流授業の際には、特別支援員が補助に入るなど、適宜対策を講じている状況にあります。通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒が増える中、本町では、平成30年度から美幌療育病院の協力により、作業療法士や言語聴覚士が普通学級の授業を参観し、医療的な観点から教員とのカンファレンスや保護者への説明・助言を行い、児童生徒にとってふさわしい教育環境の整備に努めているところであります。また、特別な教育的支援を必要とする子供に対しては、地域で一貫した相談及び支援体制を構築する必要があるため、美幌町特別支援教育連携協議会を設置して取り組んでいるところであります。これまでも、民生部や専門家を交えた幼小連携や中高連携は行っておりますが、乳幼児から就労後までの支援体制を切れ目なく行うことにより、個の特性に応じた適切な支援体制が図られるよう、関係機関が一堂に会し取組を進めていくものであります。今後とも、学校現場の多様性を確保しつつ、学校・家庭・関係機関・教育委員会が一体となり、それぞれの特性に合った教育的支援の充実に努めてまいりますので、御理解願います。次に、2点目の電磁波過敏症における対策でありますが、私たちが暮らす環境には数え切れないほどの電磁波が存在しております。現状では、町内全ての小中学校で電磁波過敏症の有症者は確認しておりませんが、今後、必要に応じて学校保健だより等で保護者に周知するとともに、仮に有症者が出た場合においては、家庭との連携体制を強化した中で、電磁波遮断用専用グッズ等による防御策を講じつつ、引き続き、国の指針や基準などの動向を注視しながら、ICT機器を安全かつ適切に利用していきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。以上、お答え申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。

再質問 10番 坂田美栄子

それでは、まずパワーハラスメントの相談体制の強化についてから再度質問させていただきます。パワハラ防止法が制定された背景には、都道府県労働局に寄せられる相談増があったり、近年は過度なパワハラが社会問題化し、相談件数の増加と、それから、職場におけるいじめや嫌がらせの増加に伴って、うつ病などの精神障がいを来す人も増えている状況があると言われています。パワハラの判断は、線引きが難しいとも言われております。美幌町でも、美幌町職員のパワハラ防止関連規程を制定し、相談窓口を設置して様々なハラスメントに対応できる体制をとっているということであります。苦情・相談の申出を受けた場合、迅速に解決を図る、職場環境の改善指示ということも書かれておりました。全く心配する必要がない、働きやすい職場環境づくりに努めているということでありますが、相談窓口の設置についてのお知らせや、知識を身につける啓発活動はもちろん大切なことでありますが、表面的な施策になりがちとも言われています。美幌町も例外ではないです。職員の行動、言動を変えるためには、より踏み込んだ施策を行い、根本からパワハラを防止するために必要な周知、徹底はどのようにされるのか、まず最初にお伺いしたいと思います。

答弁 副町長 髙﨑利明

ただいまの御質問でございますけれども、パワハラ防止の基本的な考え方といたしましては、その言動を受ける職員に精神的、また、身体的な苦痛を与えて、その職員の人格、尊厳を害するのみならず、当該言動を見聞きしている周囲の職員にも精神的苦痛を与えて、職員の勤務環境を害するというものでございます。ですから、人権に関するものとして、職員の利益の保護の観点から防止しなければいけないものと考えております。今、坂田議員がおっしゃられた部分につきましては、規程の周知だけではなくて、今回の規程の中にもありますけれど、職員の責務、また所属長の責務という部分をうたっておりますが、そういう部分を各職員に周知するということで研修等を開きまして、その内容を十分に職員それぞれに理解していただくことが大切だと考えておりますので、定期的にパワーハラスメントだけでなく様々なハラスメントがありますので、時々に合わせて研修を実施していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

再質問 10番 坂田美栄子

答弁いただいたとおり、実行されていればパワハラ問題は起きないと思います。近年は、上司、部下、同僚の価値観の多様性もありますが、何といってもコミュニケーションの希薄化によりまして意思の疎通不足、信頼関係不足、それから、困っている人に声をかけられない環境、また、相談できない環境、周りの人たちも見て見ぬふりをする環境になっていないかということが1番大きな問題になっていると考えられるところではありませんか。特に、ハラスメントの問題は、1人で抱え込んで悩んでしまうことも多いようです。誰でも安心して相談できる窓口や、相談担当者、そういう人たちを十分配慮して設置すべきではないかと考えております。現状において、相談窓口への相談実績はないとしながらも、上司、部下の信頼関係不足からパワハラに発展する要素は潜在的にあることが十分考えられると思います。1番大切なことは信頼関係ではないかと思います。言葉で表現することは簡単なことですが、それを実行することが1番難しいと思うのです。そういうことをこれからどういうふうに取り組んでいけばいいかということは、私が言うことではありませんが、皆さんがこれから取り組もうとする内容の中にはあるのではないかと思います。ただ、1人だけで悩む、そういう環境を決してつくらないことがこれからの大きな課題ではないかと思いますが、その点について考え方があればお聞かせいただきたいと思います。

答弁 総務部長 小室保男(総務部長は2023年6月まで)

御答弁申し上げます。今議員から、パワハラ対応について表面的な施策になりがちではないか、また、信頼関係あるいはコミュニケーションが不足していることによって、パワハラに発展する可能性があると、そのような御指摘をいただきました。私自身も全く同感であります。そういったことがないように、先ほど副町長からも答弁がございましたが、今回、新たに規程も設けまして、職員研修も考えていたのですけれども、コロナ禍の影響もあってなかなか外部から講師をお招きしての研修ができないということもございます。新年度には、しっかりと研修の機会を設けたいというのが1点であります。それから、職員同士の信頼関係があって初めてよりよい仕事ができると思います。また、コミュニケーションが不足していれば、職場内、グループ内もそうですけれど、横の連携を図った上でいい仕事を進めていくことができないということでありますので、そこもしっかりとケアをしていかなくてはならないと考えております。いずれにしても、行政サービスの担い手である職員が働きやすい環境であるということが何よりも大切であろうと考えておりますので、パワハラに限らず、様々なハラスメントがあるわけですけれども、そういったことが職場内で決して起きることがないように、また、役場以外にも様々な事業所がありますけれども、行政としては全ての働く職場においてハラスメント行為が行われない、そういう健全な社会になることが何よりも大切だと思いますので、そういった社会の実現に向けてしっかりとまずは職場内の体制を強化した上で取り組んでまいりたいと考えているところでございます。

再質問 10番 坂田美栄子

今答弁いただきましたので、それに向かって進んでいただけるよう期待をしたいところですが、やはりパワハラは、いつ・どこで・どういう形で起きるかわからない、想定できない問題ではないかと思いますので、例えば、被害者・加害者の問題だけではなく、誰にとっても居心地のよい職場環境をつくらなければいけない問題だと思います。パワハラが続くと、被害を受けている職員は仕事に集中することができませんし、体調を崩したり、それから精神的な病で欠勤が増えたり、最終的にはパワハラを理由に退職を考えるようになったり、そうしますと、大切な人材を失っていく可能性は十分あります。そういうことがないようにしていかなければならないと思うのですが、退職を余儀なくされた人たちが、誰にも相談できなかったというわけではないかもしれませんが、ただ、本心を言えなかったり、一身上の都合でやめざるを得ないという理由があったり、家族の都合で退職をせざるを得ないという状況に追い込まれてはいないかということも含めて考えていただければと思います。最悪は、自殺を考えてしまうこともあり得ますので、そういうことにならないためにも、しっかりとした相談窓口、人材を配置していく必要があると思います。それと、一つだけ残念なことを申し上げますけれど、夢と希望を持って美幌の地で働きたいと採用された人たちが美幌を去っていく、そういう現状も見ているような気がいたします。相談体制が整備されていながら、対応できなかったことについては、とても残念なことだと思っておりますが、組織的にしっかりとした問題解決、体制づくりをこれから強化していただき、安心して働ける職場環境を築き上げていくことを期待したいと思います。パワハラについてはこれで終了させていただきますが、本当に働きやすい、相談しやすい職場環境づくりに向けて努力していただきたいと思います。

答弁 副町長 髙﨑利明

ただいま坂田議員から御指摘を受けた部分であります。ハラスメントが原因で有意な人材が集まらないとか、また、指導をちゅうちょして、人材の育成が十分にできないこと、様々な要因がありますけれども、町民のために質の高い行政サービスを提供するということは、この問題をきちんと解決していかなければいけないと思っております。ですから、職員個々がその能力を最大限に発揮できる職場であるように、様々なハラスメントの防止を十分に図ってまいりますので、御理解いただきますようよろしくお願いいたします。

再質問 10番 坂田美栄子

それでは、発達障がいに対する支援体制について、再度質問をさせていただきます。インクルーシブ教育システム構築のために、全ての教員が特別支援教育に関する一定の知識・技能を有することが求められていると思います。特に、発達障がいに関する一定の知識・技能は、発達障がいの可能性がある児童生徒の多くが通常学級に在籍していることから、必須の条件と言わざるを得ないと思います。これについては、教員養成段階で身につけることが適当でありますが、現職教員については、研修等により基礎的な知識・技能の向上を図る必要があると考えるところですが、全ての教員が多岐にわたる専門性を身につけることは困難なことから、必要に応じて外部人材の活用も行い、学校全体として専門性を確保していくことも必要であると考えているところです。そこで、特別支援コーディネーターを中心とした活動や療育病院の協力を受けながら、児童生徒にとってふさわしい教育環境の整備に努めていることについては十分理解をしているところです。ですが、通常学校に在籍する教育的支援を必要とする児童生徒が毎年増えてきている状況は御存じのことと思います。各学校の現場では、授業が組み立てられない状況にあることも御承知でしょうか。このような状況に対して、支援体制、現状をどのように認識され、対応しようとしているのか。それから、支援員として配置される人材の確保はどのようにされているのかをお尋ねしたいと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

ただいまの通常学級で特別な配慮が必要な児童生徒の関係でございますけれども、1回目の答弁で申し上げましたように、まず、その子が入学した、進級したとなりましたら、特別支援コーディネーターを中心として個々に応じた支援計画、指導計画等を作成して、それに基づいて授業を行っていくわけでございますけれども、授業を行っていく中で、定期的に全教職員でその子の状況を共有しようということで、定期的な会議も設けております。また、教員個々の技量等につきましては、一つは教員養成段階で免許取得ということがございます。さらには、校内人事の中で、普通学級を担当する教員もいれば、特別支援学級を担当する教員もおり、その辺はローテーションだとか、適材適所ということで配置しているわけでございますが、そういった人事配置による研修、さらには、校内的には公開研究会等を通じた研修も行っている状況にあります。現在、特別支援学級に対しては、支援員を配置しております。答弁でも申し上げたように、交流授業等においては、支援員を配置しながら普通学級でやっている状況で、今年におきましてはコロナ禍ということで、北海道で学習支援員を配置いただいている状況にあります。この支援につきましては、教員免許を有している方もいらっしゃいます。こういった方を活用しながら、そして、何と言っても定期的に家庭と学校、ときによっては療育病院等の関係機関、教育委員会も一緒に入りながら、その子がどのような環境で教育を受けることが1番いいかということを常に検討、模索しながら、学年途中であっても通常学級から特別支援学級への転籍といったことも柔軟に行っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

再質問 10番 坂田美栄子

発達障がいの児童生徒については、いろんな意味で支援はされているかと思います。ただ、通常学級に通っている子供の中で、なかなか授業についていけない子供たちが増えてきているのは事実です。1番問題なのは、低学年のときにいろんな勉強を少しずつ理解して、ついていける状況をつくっておかないと、学年が上がるごとにだんだん理解が難しくなってくるということで、授業に参加してはいるけれど、ただ教室にいるというだけの話で、理解までいっていない子供たちがすごく増えてきているのも現実として聞いております。そういう中で、先生方も授業をする上で非常に難しいというのは現実としてありますので、例えば、そういう子供たちが1クラスの中にどの程度いて、支援員が一人一人にきちんとした対応ができるかどうか、そういう状況も見極めていかなければいけない問題ではないかと思います。しつこく言わせていただきますけれど、低学年のうちにきちんとやれること、我慢すること、それから、自分で努力すること、いろんなことを自分でやるということを考えさせるためには、先生方にもきちんとした知識を持っていただかなければ、適切な教育はしていけないと考えているところです。担当の先生方もきちんと支援員の資格を持って取り組まれていると思いますけれど、中には人材不足のために資格を持たない先生たちもいらっしゃると思うのです。そういう先生たちにも研修の機会を与えて、理解をしていただくことが大事だと思っています。先ほど教育長が言われたように、発達障がいはそれぞれ個性があって、一律ではありませんので、個々の特性に応じた支援体制が大事だと言われましたけれど、個々の支援体制を取っていくためには支援員を増やしていかなければ、きちんとした対応はできないと思いますが、その点について、クラスの発達障がいの人数に合わせて対応できる支援員をどのように確保していくのか、考え方があればお聞かせいただきたいと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

支援の関係でございますが、まず初めに、通常学級で支援が必要な児童生徒の数でございます。こちらにつきましては、令和元年度で3小学校、764人の全校児童おります。普通学級で764人、764人に対して98人が特別な支援が必要な児童ということでございます。率にしますと12.8%であります。平成28年度の段階では898人に対して34人でありました。児童数が減っていることもありますが、支援が必要な児童数でいえば、平成28年度で34人であったものが、令和元年度では98人と大幅に増えている状況であります。これに対して、支援員の状況でありますが、小学校合計でいきますと、平成28年度では全部で12人おりましたのが、今は19人ということで、決して満足な人員配置ではございませんが、状況に応じまして増員を町にお願いして配置していただいている状況でございます。また、支援員の研修といたしまして、毎年、支援員の研修会、こちらは教育委員会が主催して行っていますが、こちらには、オホーツク教育局から指導主事に来ていただいて、特別支援教育の現状だとか、支援員の役割、そして、重要なのが障がいのある児童生徒の理解、障害のある児童生徒への支援の在り方、さらには、なかなか支援員同士の交流が限られてしまうこともありますので、意見交換等の場面を十分に取って、よりよい支援につながるように取り組んでいる状況であります。よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

年々、発達障がいが増えている原因は全くわからない状況でありますけれど、発達障がいを持っていると言いながらも、社会に出ることを目的として教育をされていくわけです。そういう意味では、小さいときからの積み重ねという意味で、支援員は本当に基本的な、大事な立場の先生だろうと思うのです。そういう先生たちをしっかり守ってもらえないと、子供たちはきちんとした成長ができない。社会の一員として活動できる状況になっていかないということにつながっていくと思うのです。そこで、教員の資格を向上させるために重視すべきものは、管理職の教育に関する知識ですとか、マネジメントですとか、認識、こういうものをリーダーシップとして発揮することが重要な課題となってくると思いますので、例えば、教育委員会の主事ですとか、校長ですとか、そういう人たちにも発達障がいの認識をしてもらう。知識を持ってもらうことも一つの方法だと思うのです。そういうことで、皆さんで、学校全体、地域全体でそういう発達障害に対する認識がなければ、きちんとした成長をさせることができないのではないかと思っていますので、管理職等も含めて、研修の実施を考えていただくことが必要ではないかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

研修の実施の関係でございますが、研修は今もやっておりますけれども、当然これからも校内研修、場合によっては、各学校を横断した研修も必要とは認識しております。また、1回目の答弁で申し上げました美幌町特別支援教育連携協議会、こちらの構成員は療育病院、各学校の特別支援教育のコーディネーター、美幌高校の養護の先生、さらには、町内の幼稚園、保育園、そして、児童支援グループ、発達支援センター、幼児ことばの教室、さらに保健師、保健福祉グループの障がい福祉の担当者といった町内横断的な組織を設けております。こちらは、生まれてから就労するまで切れ目ない支援を行うということでやっております。その中で専門家の御意見等をいただくことも一つの研修だと捉えております。そのことにつきまして、各学校・各職場に持ち帰っていただいて、フィードバックをしていただくことで、さらに職場内でも浸透していく研修になると認識しておりますので、この会議につきましては、定期的に学びの場として継続していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

その点については、きちんと対応していると感じております。私の保育園でも療育病院の指導員が来て、適切な指導をしていただいたりということがありますので、そういう人たちもいろんな機会を捉えて指導の在り方ですとか、コミュニケーションなど、子供の対応の仕方を学んでいただいているようなので、今後もしっかりと取り組んでいただいて、発達障がいの子供たちがしっかり成長できる過程をつくっていただければ、準備していただければと思います。美幌町はそういう取組をされておりますけれど、取組をきちんとされていないところもあると聞いておりますので、美幌で育つ子供たち、発達障がいを持っていても成長できる、そういう美幌町であってほしいという思いを込めて、今回は質問をさせていただきました。今後とも、しっかりとした活動につなげていただきたいと思います。次に、電磁波過敏症の対策についてです。GIGAスクール構想は、登校できないときの代替措置として取られるということも認識しておりますし、不登校の子供たちに学びの機会を提供できるという意味ではよい構想だと思うのですが、問題点も多々あります。一つ目には、脳に与える影響です。大人でもICT機械を使用すると、前頭前野の機能が低下するという研究報告があります。授業だけでなく、自宅に持ち帰って使用することも想定していますが、小学1年生からICT端末を使用させることで、脳の発達への影響は懸念されないのでしょうか。その点についてはいかがお考えか、考え方があればお聞かせいただきたいと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

電磁波の関係でございますが、御承知のように、今年GIGAスクール構想ということで、1人1台のタブレット端末を整備しております。また、その関係で、校内にもWi-Fi環境を整えるということで、かなり強いケーブルを引いているところでございます。電磁波過敏症の関係でありますけれども、今現在、町内の小中学生はそういった症状はない状況でありますけれども、実際に国内では大人でもそういった方もいらっしゃるという話も聞いておりますので、症状が出たら適切に対応してまいりたいということと、あくまでも国の基準に沿った形でタブレット等の配置をしている状況にございます。また、国の指針や基準等は、日々変わることもございますので、的確にその動向を把握しながら、防止対策等を講じていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

日本の人口は世界のわずか1.7%にもかかわらず、電力使用量は世界第4位です。家庭でも職場でも多くの電化製品に囲まれて生活をしていますし、電気を使うと電磁波が発生します。今後、GIGAスクール構想によって無線LANが整備され、子供たちは学校でも高周波・低周波、様々な電磁波に囲まれて過ごすことになります。電磁波のうち、X線や紫外線などの有害性は認知されておりますが、携帯電話や基地局、家庭電気製品などから発せられる電磁波の有害性は、いまだ判断の分かれるところです。これらの電磁波によって、頭痛、集中困難、吐き気、痒み、蕁麻疹などの心身の不調を訴える人が増えてきております。これが電磁波過敏症と言われています。国内人口における有病率は3ないし6%と言われておりますが、電磁波過敏症で登校が難しい児童生徒も存在しています。例えば、札幌市、下田市、堺市などで個別対応を取らなければならない状況になっている事例もあります。美幌では、電磁波過敏症の児童生徒は確認されておりませんが、GIGAスクール構想が実施される中で、心身の不調を訴える児童生徒が出ることが想定されますので、例えば、電磁波のないエリアや教室を用意するとか、教職員へ電磁波過敏症について周知するなど対策を講じておく必要があると思います。また、このGIGAスクール構想に基づいて1人1台端末環境が実現した後は、一人一人の個別対応はできますが、使わない無線LAN、アクセスポイントのスイッチをつけるなどして、使用時間以外は電源を必ず切るシステムづくりも必要かと思いますが、その辺についてはいかがですか。

答弁 教育長 矢萩浩

議員おっしゃるように、実際にそういった事例が生じているところでは、例えばアクセスポイントのスイッチをつけるだとか、そういった対応をしているということも伺っております。これから実際に運用していく中で、議員おっしゃるように、例えば電波の届かない部屋を用意するだとか、防護グッズを用意するだとか、その辺は柔軟に対応していきたいと思っております。また、この電磁波過敏症の関係でございますが、いかんせん科学的根拠が明確ではないところが一つ大きな悩みであります。そのような状況で、教職員・保護者への周知に対しては、表現に配慮しながら周知していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

今後は、ICT関連機器を使った授業も増えてくる状況にあると考えるところです。全ての教科で必要に応じて効果的にタブレット端末を使用することになると思いますが、長時間の使用をなるべく控えるような形で授業体制を組んでいくことも必要なことかと思いますので、その辺も十分気をつけた上で対応していただくように、子供の健康を重視し対応していただきたいと思います。質問は終わらせていただきます。

答弁 教育長 矢萩浩

子供の健康が何よりと考えておりますので、しっかりと学校と教育委員会、家庭と連携しながら取り組んでまいりますので、よろしくお願いします。

出典:美幌町議会 令和2年第10回定例会 2020年12月9日 議事録 PDF(21ページ) 間違いを知らせる