みんなの議会

美幌町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月8日

大きく2項目につきまして

2017年3月8日、美幌町議会の一般質問で、大江道男議員が「大きく2項目につきまして」について質問し、町長 土谷耕治、教育長 平野浩司、民生部長 高崎利明、建設水道部長 小西守が答弁しました。

質問者
大江道男 議員
答弁者
町長 土谷耕治、教育長 平野浩司、民生部長 高崎利明、建設水道部長 小西守

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 大江道男

私は、通告しております大きく2項目につきまして、以下、質問をさせていただきます。第1の子育て支援の1項目めは、通院医療費助成の拡大についてであります。今から約3年前、平成26年12月30日に、土谷町長に対して議会全員による政策提言を行いました。中身は、美幌町の人口が26年後に1万4,000人台に急減する、人口移動が収束しない場合は1万2,000人台にということで、この国立社会保障・人口問題研究所などの推計を受けまして、美幌町が子育て支援オホーツクナンバーワンのまちを目指して、少なくとも中学校卒業までの医療費無料化をとの内容であります。提言後、土谷町長は3度の予算編成を行いましたが、3度目の今回も新年度予算への通院医療費助成拡大は見送られたままでありまして、小学校入学時を機に通院の医療費助成は打ち切られております。二元代表制の一方の機関が全員一致で求めている政策提言は大変に重いものであり、町長として、条例提案に準ずるものとして尊重すべきものではありませんか。人口急減、少子化対策は、緊急・最優先の政策課題であり、もろもろの課題の後景に置かれるものではありません。今日、全市町村の82%が既に中学校卒業までの通院医療費の無料化または助成を行っておりまして、平成29年度中にも90%台に達しようとする中、美幌町が小学校卒業までの医療費助成の拡大も見送り、通院医療費助成は小学校入学時点で打ち切り、これは町民の願いに背を向けるものとの批判は免れないと思います。町政執行方針では、通院にかかわる助成拡大についても検討を進めるとの表現でありますが、拡大の状況や時期についてお示しいただきたいと思います。子育て支援の二つ目は、学校給食費の助成についてであります。世帯収入が伸び悩み、一方で教育費が増加傾向の中にありまして、親の負担の軽減、若年層人口の増加を期待、学校を通した社会保障などなど、幾つかの動機がありますけれども、学校給食への補助が道内79市町村、オホーツク管内では8市町でありますが、いずれも44%の実施率となっております。来年度に向けてさらに増加する傾向にございます。その内容はいろいろありますが、全額無償を初めとしまして、多子世帯の全額助成、半額助成など、さまざまです。親の負担を減らして子育て支援との考え方が全国的に広がっておりまして、やがて大半の町で給食費助成となる情勢を受けて、美幌町でも積極的に検討すべきと存じますが、これまでの美幌町及び教育委員会の検討経過をお示しいただきたいと存じます。大きな二つ目は、住宅など耐震改修についてであります。その一つ目は、美幌町の住宅・建築物の耐震化の状況と課題についてお聞きします。全国的には、平成20年の時点で、住宅の耐震化率は約79%、特定建築物が約80%の到達でありまして、達成すべき目標対比は2%程度のマイナスということであります。美幌町の住宅・建築物の耐震化の状況についてお示しいただきたいと思います。この点の2項目めは、耐震化目標達成の可能性と課題についてであります。耐震化目標は、平成27年度までに90%で、これは中央防災会議の指標です。平成32年度までに95%、日本再生戦略の指標ですが、美幌町における可能性と課題についてお示しいただきたいと思います。この点の3項目めは、安価な耐震化工事を目指す地域の取り組みについてお聞きします。安価な耐震化工事を目指して、愛知建築地震災害軽減システム研究協議会など、大学、行政、民間企業が協力して、ともすれば大がかりで多額な費用負担となる耐震改修工事を、安価・合理的に実施する工法の開発が行われています。北海道及び美幌町などでの工法の開発・普及はどのような状況となっているか、お示しいただきたいと思います。以上、1回目の質問といたします。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

大江議員の質問にお答えをいたしたいと思います。1番目の子育て支援について、(2)の学校給食費の助成については、後ほど教育委員会から答弁をさせていただきたいと思います。初めに、通院医療費助成の拡大についてであります。御質問の拡大の状況や時期についてでありますが、昨年11月の厚生労働省社会保障審議会医療保険部会が示した資料にあるとおり、通院医療費助成を中学生まで拡大している市町村は全国で82%に上り、未実施は18%の338市町村であることを十分に理解しているところであります。この状況を踏まえ、仮に通院医療費助成を小学生までに拡大した場合は約2,300万円の増額、さらに中学生まで拡大すると約3,200万円が増額となり、平成29年度予算に必要経費を含めて積算したところ、最大で約6,100万円と試算をしているところであります。また、平成26年度に対象年齢を拡大した道内市町村を調査した結果、導入後の追加財政負担額は平均で1.56倍に膨れ上がっており、本町においても、通院医療費を仮に中学生まで拡大した場合には、平成29年度予算で2倍以上の財政負担を伴うものと予測しているところであります。医療費助成は、恒久的な多額の財政負担を後世に強いるものとなり、半永久的な事業ともなり得るため、導入に際しては、慎重に検討を重ね、決断を下さなければならないことをどうか御理解いただきたいと存じます。町としましても、住みよいまちづくりのための子育て応援事業として、助成対象枠の拡大に向け、引き続き、財源確保を含めた課題を整理し、前向きに検討を進めてまいりますので、重ねて御理解を賜りますようお願いしたいと思います。次に、住宅等耐震改修についてです。御質問の美幌町の住宅・建築物の耐震化の状況と課題についてでありますが、町では平成22年度から27年度を計画期間とする耐震改修促進計画が終了したことから、現在、計画期間を平成33年度までとする見直しを進めております。前計画当初の平成22年度の耐震化率は、住宅8,608戸に対して73.0%、また、多数が利用する特定建築物97棟に対しては76.3%、そのうち公共建築物は49棟で89.8%であったところであります。前計画が終了した平成27年度末では、住宅8,648戸に対し75.8%で2.8%の増、特定建築物96棟に対し81.3%で5%の増、うち公共建築物は49棟に対し93.9%で4.1%の増となっています。しかし、目標とする耐震化率はそれぞれ90%であることから、民間建築物の耐震化が進んでいない状況にあります。次に、御質問の耐震化目標達成の可能性と課題についてでありますが、現在、見直し作業中の耐震改修促進計画は、目標年度を平成33年度とし、前計画の検証と課題を整理し、耐震化率は国及び北海道の計画目標に沿った95%としたところであります。目標達成への課題でありますが、耐震改修の対象は旧耐震基準が適用された昭和56年5月31日以前の建物であることから、建築後36年以上が経過し、あわせて居住者の多くが高齢期を迎える状況にあります。さらに、耐震改修工事を行う際には工事費が多額になること、また、核家族化の進展により、住宅が子供に継承されていない時代背景も耐震化が進まない一因と思われます。このような状況から、目標達成はかなりハードルが高いと認識しておりますが、広報紙などによる積極的な情報提供と耐震化に関する相談窓口体制の充実を図りながら、耐震化率の向上につなげてまいりたいと考えております。次に、御質問の安価な耐震化工事を目指す地域の取り組みについでありますが、現在のところ、北海道においては、安価な耐震化工法を開発している状況にはありませんが、平成24年度に北方建築総合研究所で住宅性能向上リフォームマニュアル(耐震・断熱改修方法編)が作成されております。これは、既存のモルタル仕上げ外壁住宅の断熱性と耐震性向上を両立させる改修方法に関する内容で、モルタルに地震時の揺れを吸収させつつ、断熱性の改善も図るものであります。本町においては、リフォーム促進補助事業にあわせた耐震改修事業を促進する中で、これら情報の周知と補助の活用促進を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきますよう、よろしくお願いをしたいと思います。以上、答弁をさせていただきました。よろしくお願いをいたします。

答弁 教育長 平野浩司(教育長は2018年12月まで)

大江議員の御質問に答弁させていただきます。学校給食費の助成についてですが、御質問の学校給食費助成に係る美幌町及び教育委員会の検討経過についてでありますが、町長部局においては、さまざまな子育て支援事業に取り組む中、学校給食費についても助成する市町村が増加してきていることから、今後、調査・研究すべきものと考えております。学校給食については、子供たちの心身の発達や将来に向けた健康づくりを考えたときには、良質な内容の学校給食を提供することが重要であり、そのための費用として、保護者の皆さんにも御理解いただける範囲として、小学生は1食237円、中学生は1食282円の食材費を御負担いただいているところであります。教育委員会といたしましては、給食費助成が、就学援助制度により準要保護者児童生徒などを対象に給食費負担分の給付がなされていることから、現状においては新たな助成は考えておりません。しかし、地場産品の振興としまして、平成29年度予算において地元食材による給食提供を御提案しているところであり、今後、子育て支援や地場産品の振興のための食材費支援などとして行うのであれば、町長部局とも調査・研究すべきと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁させていただきましたので、よろしくお願いいたします。

再質問 2番 大江道男

通院医療費の助成にかかわってから再質問したいと思います。現状の美幌町が行っております医療費助成を小学生に拡大した場合は2,300万円、さらに中学生まで拡大すると3,200万円が増額となるということであります。そこでお聞きしますが、現在、美幌町の子供の医療費無料制度については、課税対象世帯であれば、3歳未満は無料ですが、3歳以上児は、通院就学前は2割5分の助成で、本人は0.5割の負担が発生いたします。入院は、昨年8月で中学卒業まで2.5割の助成と拡大されましたが、この部分につきましても本人負担の0.5割が伴っております。これを、課税世帯を含めて全額助成すると仮定した場合、それぞれどのような金額になるのでしょうか。お答えいただきたいと思います。

答弁 民生部長 高崎利明(民生部長は2019年6月まで)

ただいまの御質問につきまして、現在、答弁でお答えしました新たに拡大した通院分の助成費に関してでございますが、小学生を拡大した場合は2,300万円とお話ししておりますけれども、この分の自己負担分をなくしたと仮定しますと、約400万円ふえて2,700万円と考えております。さらに中学生まで拡大すると3,200万円と答えしておりますが、3,800万円ということで、全体で600万円ふえると考えておりますが、現在、入院の部分の3歳以上、中学生までの0.5割の自己負担の分を町で負担するとした場合は、大体400万円程度ふえるということで、新たに導入するとトータルで4,200万円程度の負担増と考えておりますが、乳幼児等の医療費負担の割合を変えてしまいますと、自己負担の分、ひとり親世帯とか、重度心身障害者の医療費給付の部分にも影響してきますので、そちらへの波及の数字までは捉えておりませんが、あくまでも乳幼児医療の部分の自己負担の0.5割をなくした場合はこうなりますということを申し添えておきます。

再質問 2番 大江道男

第1回目の御答弁でいただきました数字は、現状で対象年齢を拡大した場合ということで、全国的には完全無料化、親の自己負担ゼロという場合も相当数ございますので、美幌町が進めている医療費無料化は限定されたものだということで現状をしっかり捉えておきたいと思います。そこで、ことしの1月12日、富山市議会の全会派による要請が市長に出されました。中学校卒業までの入通院とも親の負担なしで無料化をすべきだということで、これに対して市長は、直ちに予算化をして、新年度予算に計上されております。極めて速いスピードです。美幌町は、親の負担がまだ0.5割残っている状況のもとで、3回の予算編成の中で通院については全く見過ごされている状況です。そういう意味で、二元代表制の一方の機関が全員一致で求めている政策提言について、余りにも後ろ向きではないかという思いを深めております。私は、提言を行った翌年の3月議会で、議会側から、おまえは所管している総務文教厚生常任委員会の責任者なのだから、この件に関して代表質問をしろということで、極めて珍しいことですけれども、4月に選挙を控えている骨格の予算の時点でもあったので、見事に当選された土谷町長に対して、選挙前ではあるけれども、腹の内を示してほしいということで代表質問をさせていただいた経過があります。そのときも議会側の熱い思いをお伝えしておりますが、町長はみずから3回の予算編成を行われまして、思いをしっかり受けとめておられるとすれば、新しい年度の予算に何らかの形で反映されてしかるべきではなかったかと思うのです。これから審査します新年度予算の中でも、通院医療費助成は、現状の0.5割の親の負担を前提に、なお前進されないというのは、提言を行った議会側は大変深い失望を覚えておりますが、改めて議会全員による政策提言というのは、一般質問とは全く違い、大変重いものだと思うのです。その点に関して、富山市で行われた事態と、我が町の執行権者としての町長の思いを重ねると、大変残念な思いがあるのですが、この点に関して、まず、町長から御答弁をいただきたいと思います。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

代表質問の回答の中では、私も現職として責任ある回答をしたいという思いで、バラ色の回答ではなくて、非常に厳しい状況にあるような回答をした記憶があります。それは、現職の立場である以上、何もかもできるということではなく、検討させていただく部分については検討させていただきたいという思いで答弁をさせていただいたところでございます。もちろん、二元代表制の議会の御意見は、重いものがありますし、尊重すべきだと思っておりますけれども、乳幼児等医療の負担割合をどうするかについては、今もお話がありましたように多額の財源が必要であり、しかも恒久的な財源が必要です。私は、やるときは途中でやめるなんて思いは全く持っておりませんので、やる以上は、相当な年数が必要だろうという思いでした。私どもの町は、子育てについて、いろいろな方策をとっていないわけではなく、むしろ、ほかの町に比べると大いにやっている町ではないかと私は思っております。私は、少子化対策を含めて、全面的な展開を図りたいという思いで、全体を押し上げていきたいという思いでおります。昔の言葉で一点突破・全面展開というのがありましたけれども、そうではなくて、全面的に突破していって全面的な展開をしたいと考えております。その中で、医療費無料化に向けて、もう一枚加われば、さらに全面的な展開が図られるのだろうという思いを込めて、多額のお金がかかるということも含めて、先ほどお話ししたようなことがあり、なお検討の時間をいただきたいという思いで答弁をさせていただきました。

再質問 2番 大江道男

多額の財政負担を伴う恒久的な制度なのでということは、全くそのとおりだと思います。一時的な財政措置では済まないけれども、全く親の負担ゼロで中学校卒業まで入院、通院とも無料化というところが急速にふえている状況を考えたときに、他の制度を前進させているからということだけでは説明がつかないのではないかという思いはいたします。今、美幌町の実質公債費比率は10%を切ったかなと思いますが、一時、23.3%ということで、類似団体の中では、平成17年度決算時点では最悪だったという過去を持っています。しかし、職員給与の思い切った引き下げをベースにしながら、使用料、手数料の値上げも含めて、そういう意味では全住民が協力して町の財政再建に取り組んできたという経過をもって、大体10%を切ったかなという状況にあります。実は、今まで伝わってきてはいたのですが、報道されたのは本日の北海道新聞です。全国唯一の財政再生団体である夕張市に、国が今後10年間の再生計画に同意をしたということで、総務大臣と一緒に写真入りで載っております。この中で、今後10年間で毎年26億円の赤字を返還するということで、残る累積債務237億円を解消するという一方で、子育て支援に力を入れるということです。そして、保育料の無料化は、2人目以降は無料にするということです。美幌町は、2人目で半額、3人目で無料ということで、残念ながら、ここでも夕張よりおくれています。それから、就学前の幼児に限られている子供の医療費助成です。問い合わせて聞くと、この表現は適切ではありませんが、道の医療費助成と同じなのです。2年前に、入院は小学校卒業まで親の負担はなしだったのですが、入通院とも親の負担はゼロで中学校卒業まで拡大するということを新年度予算に計上することになっています。あの夕張でも、一方で多額の累積赤字の返還をしながら、子育て世代については力を入れざるを得ないということで、国もそれをよしとしたという状況を見たとき、美幌町の子育て支援策というのは、やはり胸を張ったものにはならないのではないかと思うのです。美幌町は、財政的には非常に健全化されてきている中で、数字は一定程度示されましたけれども、その程度の負担は、今、全国どこでも子育て支援は避けられない状況で、それくらい、人口減少の問題で必死に取り組んでいるのが実態です。多額の費用がかかるということはわかりますけれども、踏み切らざるを得ないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

これは、全くの信頼関係になると思いますけれども、決して検討しないということではなくて、検討させていただきたいという思いでいるところでございます。今、夕張のお話をされました。きのうもお話ししましたが、美幌新聞の記事によりますと、子育て世代にアンケート調査をしております。その中で、3・4歳児健診や3歳児の親の90%以上から、今後もこの地域で子育てをしたいと思っているという評価をいただいております。これは何かというと、とりもなおさず、総合的な施策がじわりじわりと効果的に出てきているのではないかと、そのように受けとめております。そうでなければ、こういう数字は出てくるわけがないのですけれども、それにあと一枚加わればという検討を今させていただいているところでありますので、もう少し時間をいただけませんか。こちらからのお願いであります。

再質問 2番 大江道男

私もその記事を見ておりました。関連しますので、アンケートの対象はどこまでの親御さんに広げられたのかということをお聞きしたいと思います。私は、近くで働いている小学生の子育て世代のお母さんたちが何人かいらっしゃるので聞いているのですけれども、やはり学校給食が助成されると大変助かるということです。それは、うちの子は病気をしないのでという前提で、それはそうかと思います。同時に、どうしても子供が病気をするので、子供の医療費の対象を広げてくれるとありがたいのだということで、全体としては満足していると言っておられないこともあるものだから、美幌新聞に報道され大変いい結果は承知していますが、どういう親を対象にされたのか、あわせて聞かせていただければと思います。

答弁 民生部長 高崎利明(民生部長は2019年6月まで)

美幌新聞に掲載されましたアンケート調査の結果でございますが、平成27年度の乳幼児健診において実施したアンケートでございまして、4カ月児が117件のうち115件の回収、1歳6カ月児が132件送付しまして113件の回収、3歳児が162件送付しまして159件ということで、それぞれ回収率は90%程度のものでありますが、対象としたのは4カ月児と1歳6カ月児と3歳児でございます。

再質問 2番 大江道男

対象が限られているのだろうと思っておりました。いずれも3歳未満児は、子供の医療費で言えば全額助成になっているということなので、それは評価されているということで、町長が受けとめられた感想と、そういう意味では全く同感です。ただ、それ以降になりますと、課税世帯では、3歳以上児になると本人負担の0.5割がずっと発生し、2.5割の助成そのものが通院になると、小学校入学時点で打ち切りになるということなので、それ以降に的を絞っていくと評価は違ってくるのかなと思います。時間が大変限られているので、―ある年代までの子育て支援は、美幌町は3歳未満までの評価は高い。問題は、3歳を超えて子供の医療費がいよいよかかって、本人負担も発生するという中で、全国的には完全医療費無料化も含めて行われます。あるいは、夕張などでも、おくればせながらだと思うのですが、財政再生団体という中で、やりくりをものすごく大変だけれども、頑張らなければいけないという動きになっています。そこで、議会の所管委員会も、子育て支援については非常に関心を持っておりまして、例えば、兵庫県の相生市の子育て支援の視察調査もしています。これは、財政改革を行って、子育て支援の全ての予算には財政改革で浮かした費用を充てるということで、11項目の施策を展開しているのですが、平成23年4月1日に相生市子育て応援都市宣言を行って、例えば、医療費については小中学校、特別支援学校の児童生徒は全額補助、親の負担はなしです。それから、後にも触れますが、給食費についても、小中学校、特別支援学校の児童生徒は全額補助ということで、一般会計そのものをやりくりするのではなくて、首長の思い切った行財政改革を断行して、そこで浮かした費用を充てるということをやっています。その結果、実施3年後にアンケートがとられているのですが、まだ低いですけれども、このまちに住み続けるかという質問に対して、スタート直後の調査と比べて、安心して子供を産み育てることができるかという問いに、37.3%がそう思うと答えており、アンケートがとられた2年前と比べて9.3ポイントふえているということが地元でも報道されております。多分、美幌町も同じような状況になり、回答は大きく前進してくると思うのですが、予算のつくり方も含めて、そのまちがなくなってしまうというような推計が出されているときに、だから町を挙げて子育て支援をやっていこうと。その一番象徴的な出来事は、病気になっても安心して子供をこのまちで住み続けることができるということだろうと思うのです。そういう状況を見たときに、町長、美幌町のテンポは大変遅いのではないかと思いませんか。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

大江議員が言うように、ほかから見るといろいろあると思いますけれども、先ほども言いましたように、全体を見ていただいて、全体でどうなのかというところも評価の一つに数えていただきたいという思いです。私は、医療費の無料化については、財政格差があっても医療格差があってはならないということで、国や道に向かって物を申していきましょうということでいろいろやっているのですけれども、なかなか難しいのです。というのは、この辺の町村もやっているところとやっていないところの色分けが出てくるのです。やったところの内容も全く違うもので、要するに、競争のようになってしまっているところがあるのではないかという捉え方をしております。しかも、国からペナルティーを受けるということで、療養給付費の負担の削減も国からやられている状況の中で、僕は、これは国にやってもらわないとだめだと思います。各町村の競争のようにやって、何ぼだ何ぼだなんて話ではなくて、全国の中でやっていないところは全くないわけで、中身が違うというところがありますけれども、どこも助成しているわけでありますから、基本的には国のやる仕事だなという思いをしております。引き続き、そういった努力もしていきたいと思っておりますので、大江議員がおっしゃるような印象にどう当たるかわかりませんけれども、私はそんな思いをしております。

再質問 2番 大江道男

残り時間が13分程度の中で、この問題だけというわけにはいかないので、最後にしたいと思います。先ほど申し上げた相生市の実質公債費比率を調べましたら、15.9%ということで、美幌町よりも財政状況はよくないのです。そういう中で、行財政改革で生み出して、それを原資にして、子育て支援に「11の鍵」ということで、そのうちの2項目だけを先ほど御紹介したのです。やはり、子育て支援ということでは、応援都市宣言をしていることもあり、それなりに進んでいるなと思います。そうせざるを得ない推計が既に出されているのを直視すべきではないかと思います。私は、今議会での一般質問なので、ここで方向性が出るのが一番いいと思いますが、予算の関連質疑がありますので、そちらに移したいと思います。一番最初に申し上げましたが、二元代表制の議会の権能は、予算執行権はないけれども、例えば予算の増額修正も美幌町議会として可能であるという見解をいただいています。その大もとになる款項の予算が現実にありますので、款項の新設ではない。したがって、増額修正はできるという権能も確認しています。提案ではなくて、法律に基づく議会の条例提案も二元代表制の1機関としては残されているということで、全体の意思を3回にわたって顧みないということになれば、その部分も考える余地は生じてくるのではないかと思っています。そのように思っているということで、最終的には予算にかかわっても来ますので、それらも含めて、いつからどのようなスケジュールでやられるのかということを一般質問でお聞きしたのですが、そこについては明確な御答弁が現状では得られていないということなので、これらも含めて予算審査の中でしっかりお聞きしていきたいと思います。そのことだけを申し上げて、この部分については終わりにしたいと思います。今会期中に必ずそういう場面があるという思いでおります。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

予算の修正、特に予算の増額でありますけれども、執行権は私、編成権は私どもにありますので、そこをどう調整するかということでありますが、これはお互いの信頼関係の上に成り立つ話だと思っています。これは、事が重いので、もう少し時間をいただきたいという思いでおります。私は、町長職になって9年10カ月になりまして、いろいろなことを議会で論議をさせていただきましたけれども、その実績をしっかり見ていただいて、信頼をいただかなければなかなか難しいと思います。これは、信頼関係の上に成り立つものだという思いでおりますので、よろしくお願いしたいと思っております。

再質問 2番 大江道男

今の部分についてのコメントも含めて、後日に移したいと思います。残り8分でありますので、次に移りたいと思います。学校給食費の助成は、現在44%程度で、管内も44%ということです。内容はさまざまですが、子供の医療費の部分でもそうですけれども、学校給食費も、議会側として、全庁を横断した一元的な検討の組織が必要ではないかと思っているのです。だから、この中で町として調査・研究するという方向性も見えまして、教育委員会もそういう方向ということなので、美幌町の子育て支援はどうあるべきかということで、ぜひぜひ大いに町民的な議論もできるような材料を提起してもらって、前向きな判断をいずれせざるを得ないのではないだろうかと思っております。そこで、いろいろ用意したのですが、例えば、お隣の韓国では、貧しい者が給食無料化をと申請することはどうも差別につながるということで、この際、全員無料化しようという動きになって、小学校の94%、中学校の76%が給食費無償となっているようです。これらも含めて、多額の予算は伴うのですけれども、本気になって子育て支援に取り組まない限り人口増はないということで、教育委員会も町長部局も含めて、政策を横断的に検討するという段階にいよいよ来ていて、窓口を一元化するという決断も含めて必要ではないかという思いで御質問したのですが、教育長、いかがでしょうか。

答弁 教育長 平野浩司(教育長は2018年12月まで)

先ほど、町長が子育て支援の医療費の話をしました。そういう中で、教育機会均等の趣旨にのっとれば、無償化に反対ではなくて、無償化は国がきちんとやるべきだと思っているのです。そして、市町村がやるということには前向きではない気持ちがあります。では、現実に何もしないのかという話の中で私が非常に気になっているのは、子育て支援ということでは総合的な判断の中に給食費のことは入れてもらおうと思っております。前回の12月の質問の中で、全教が就学支援金の狭間にある世帯で給食費を払えない状況があるということを言われていました。その中で、このごろは見えない貧困ということを気にして、いろいろ調べさせていただいています。今、大田区が、子どもの生活応援プランという中で、町全体は町長部局で考えているのですが、教育委員会として何ができるかということを非常に真剣に考えさせていただいています。本来の趣旨からは離れますが、子育てをしていく中で、教育委員会としてどういう形できちんとかかわれることがいいかというのは、給食費だけでなく、きちんと考えなければいけないと思います。先ほど、中嶋議員に対して少し冷たいような答弁をしましたけれども、ワクチンのことも含めて、何が本当に大事なのかということは真剣にやっていきたいと思います。

再質問 2番 大江道男

本来、町長にもお聞きしなければいけない部分ですが、これは予算質疑の中でも触れられるということですから、きょうは後日に回したいと思います。最後の質問に移りたいと思うのですが、住宅などの改修について、実態がわかりました。平成27年度末で木造住宅で残っているのは2,092戸かと思います。一、二戸のずれはパーセンテージなのであると思います。それから、特定建築物で耐震化が残っているのは18戸だということです。よその町ではやっているのですが、この中で全戸調査を行って大丈夫なもの、耐震補強を必要とするもの、空き屋で耐震化すれば使えそうだというものと、空き屋でこのままでは解体しかないというものも全て調査しているのです。先ほど、国とか県という話も出ていましたが、県の耐震補強の助成の中で、ごろんとやれるぞというところも実は出ているのです。そういう意味では、北海道は大変おくれていると思っています。先ほど調べた中で、愛知建築地震災害軽減システム研究協議会が出しているデータでは、住宅個々に地震の強度が1.0あれば倒れないので、本格的な補強ではなくて、とりあえず1.0を達成するため、工務店なども入りまして大がかりな研究がずっとされて、その例が紹介されています。これは高知県のデータですが、ここでもその中身を詳しく紹介して、相当本腰を入れてやっています。多分、担当としては見ておられると思うのですが、美幌町のそれぞれの住宅に応じた、例えば1.0以上に達成できるようなとりあえずの耐震補強を個別に検討するということを町の工務店も含めてやらない限りは達成できないと思うのですが、そういう点で対応していただくことはできないかということを申し上げて、御答弁いただきたいのです。

答弁 建設水道部長 小西守(建設水道部長は2017年3月まで)

ただいまの御質問でございますが、住宅における未耐震の建物は2,096戸でございます。95%の目標に持っていくには122戸の耐震化を行わなければならない状況でございます。議員がおっしゃられた今後の課題について、実際にその方々が幾らぐらいなら耐震改修を行う気持ちがあるのかということを、今回の計画に当たってアンケートをとっております。アンケートの結果で申し上げますと、7年前の前期の計画のときは、約50%の人が100万円までは出せるという話だったのですけれども、今回のアンケートの中では、半分の方が耐震改修工事に50万円までしか出せないという状況もございます。そういうことを考えますと、約200万円かかると言われている耐震工事の中では、かなり幅があるということで、これは本当に課題として考えていかなければだめですし、答弁にも加えさせていただいたのですけれども、課題が大きいということで認知しております。そういうことで、議員がおっしゃられたことも含めて、どういうことが可能なのか、北海道とも相談をするような機会があると思いますので、また研究してまいりたいと思います。

出典:美幌町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月8日 議事録 PDF(52ページ) 間違いを知らせる