美幌町議会 令和6年第3回定例会 2024年3月6日
(1)町営住宅入居基準等の緩和について/(2)裁量階層の対象範囲拡大について
2024年3月6日、美幌町議会の一般質問で、大江道男議員が「町営住宅入居基準等の緩和について」「裁量階層の対象範囲拡大について」について質問し、町長 平野浩司、教育長 矢萩浩、建築主幹 宮田英和、建設部長 遠國求、福祉部長 河端勲が答弁しました。
- 質問者
- 大江道男 議員
- 答弁者
- 町長 平野浩司、教育長 矢萩浩、建築主幹 宮田英和、建設部長 遠國求、福祉部長 河端勲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 大江道男
私は、通告をしております2項目について、順次質問をいたします。最初は、町営住宅入居基準等の緩和についてであります。その一つは、59歳以下の単身世帯入居についてであります。現在、美幌町の公営住宅入居資格は、昭和26年制定の公営住宅法に基づいて、同居親族を有する世帯を基本とし、その後の法改正に伴う町条例改正により、単身者の入居の特例として、60歳以上の者、障がい者、生活保護者、DV被害者などが加わりましたが、59歳以下の単身世帯は入居できません。今日、地方経済の低落化によりまして、非正規労働者の急増など、59歳以下の単身世帯でも、家賃が安い公営住宅への入居希望が高まっております。美幌町においても、59歳以下の単身世帯について、町営住宅への入居を可能とする条例改正を行うべきと考えますが、町長の考えを伺います。その二つ目は、裁量階層の対象範囲拡大についてであります。公営住宅の入居基準については、全国的に子育て支援、障がい者支援など、裁量階層の対象範囲の拡大が進んでおります。美幌町も子育て支援の観点から、18歳以下の子供のいる世帯、新婚夫婦世帯、若年夫婦世帯、さらに60歳以上の高齢者にあっては親族でない者同士、あるいは外国人技能実習生など、入居基準の対象範囲を拡大すべきと考えますが、町長の考えを伺います。その三つ目は、入浴施設・設備の町による直接設置方式への変更についてであります。ガスを燃料とする公営住宅入居者の入浴施設・設備については、風呂釜、浴槽を10年程度リースする契約となっており、ガスが灯油より割高、リース契約期間が短く更新がもったいない、家賃減免の対象外で生活が大変などの苦情が多く、改善が求められています。入浴施設・設備は、入居者の希望に即して、町による直接設置方式へ見直しすべきと考えますが、町長の考えをお伺いいたします。大きな2点目は、新1年生への祝い品等についてであります。子育て支援の一環として、小学校新1年生には学用品セットを、新中学生には制服代を、美幌町からの祝い品または祝い金として、お祝いメッセージを添えて贈呈あるいは補助すべきと考えますが、町の考えをお伺いいたします。
答弁 町長 平野浩司
大江議員の御質問に答弁いたします。新1年生の祝い品等については、教育長から答弁いたします。町営住宅入居基準等の緩和について。1点目の59歳以下の単身世帯入居についてですが、御質問にもありますとおり、昭和26年に制定された公営住宅法では、当時、住宅数の不足が著しい状況であったことから、複数人の世帯への住宅供給が急がれたため、同居親族要件が規定されておりました。以降、社会の変化に対応するため、数回の法改正を経て同居親族要件の緩和が図られており、平成23年の法改正においては、単身者でも住宅困窮度の高いケースが増加していることから、同居親族要件が廃止され、各自治体が条例で入居要件を規定することとされておりますが、本町では、59歳以下の単身世帯の入居を認めていない状況です。しかしながら、社会経済情勢の変化などを考慮し、時代に合った見直しを図ることは重要であると認識しており、他の自治体の対応なども参考に、民間借家とのバランスなどを考え、同居親族要件の緩和に関し検討してまいりたいと考えております。2点目の裁量階層の対象範囲拡大については、全国的にあらゆる課題への対応の一環として、裁量階層の対象範囲の拡大がなされていることは承知しております。御質問の裁量階層の拡大は、少子高齢化、地域経済振興などへの対応を見極め、子育て世代や勤労世帯の定住促進並びに居住の安定が図られるよう、調査研究してまいりたいと考えております。3点目の入浴施設・設備の町による直接設置方式の変更についてですが、現在、風呂釜及び浴槽は、燃料供給事業者と入居者の間で締結したリース契約に基づき使用しております。この場合、入居者の退去により空室が発生した場合、リース費用が支払われないなどの課題もあり、入居者が感じている不便のほかに、町としても懸案の一つと受け止めております。今後、建て替えを進めていく公営住宅につきましては、入居者の負担軽減やこれまでの入浴設備がリース契約物件であることに起因して生じていた課題解消を念頭に、町による入浴施設の設置について検討してまいりたいと考えておりますので、御理解のほどをお願いいたします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。
答弁 教育長 矢萩浩
大江議員の御質問にお答えいたします。小学校新1年生や中学校新1年生は、入学準備のため、他の学年と比較して家庭の経済的負担が増となることは承知しているところであります。御質問のお祝い品等の支給についてでありますが、義務教育の公費負担の原則から、本来、国の責任において費用負担を果たすべきと考えております。一方で、子育て支援の観点から、子育て世帯の負担軽減を図るための支援を充実させていくことは喫緊の課題であると捉え、本町では、これまでも給食費の軽減や無償化、さらに、来年度から子ども医療費の完全無償化を図るなど、様々な支援に取り組んでおります。今後も、限られた財源を有効に活用しながら、次代を担う子供たちへの支援に取り組んでまいりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。以上、お答え申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。―――――――――――――――――――◎会議時間延長の議決
再質問 11番 大江道男
再質問をいたしたいと思います。最初に、町営住宅の入居基準で、59歳以下の単身世帯入居についてであります。これは、町の担当者にお伺いしたいのですけれども、美幌町の59歳以下単身世帯数と全世帯数に占める割合をお答えいただきたい。
答弁 建築主幹 宮田英和(建築主幹は2024年3月まで)
お答えいたします。美幌町における1月31日現在の全世帯数は9,322世帯ございます。このうち59歳以下の単身世帯は1,873世帯でございます。以上でございます。
再質問 11番 大江道男
1,873世帯、全世帯数の20%が59歳以下ということであります。そこで、私も少し調べてみたのですが、今の美幌町の様々な計画を立てる上で、収入がどうなっているというデータが幾つかあります。その中で私が注目したのは、2017年3月に策定された美幌町住生活基本計画です。この計画を策定する前年に、2,000戸の町民を無作為で抽出して、844人から回答があった数字を見ますと、美幌町民全体の収入は、収入ゼロ円から300万円までの階層が実に49.6%、約半数が300万円以下ということであります。これを夫婦で見る、あるいは子供が1人いるとなった途端に、公営住宅の入居要件である収入階層25%のレベルに入ってしまうと思うのです。これが全数調査の抽出結果です。非常に所得が少ない。59歳以下をピンポイントで調査してはいないのですけれども、これで推測はできると思います。59歳以下というと、その年代の方々が20歳代ぐらいから、日本の労働スタイルが非正規雇用に変わっていった時代なのです。地方に行くに従って正規労働とは縁がなくなるということで、収入が非常に落ちている。ここが、地方が衰退している最大の原因だと私は思うのです。収入の低い方々を入居させることが目的の公営住宅は、そういう状況の下で、世帯単位でなければ入居を認めないと放置され続けました。これが大きな課題だったわけですけれども、国は、2011年、今から13年ほど前に法律を改正して、同居親族要件を廃止したことによって、地方では、一斉に59歳以下の単身者の入居を認めるよう急速に変わってきたところです。そういう点で、第1回目の答弁は検討するということなのですが、私は、大至急、門戸を開放すべきではないかと思います。実態が先行して貧困化が進んでいる中で、当然、入居審査をするわけですから、何年もかけないで、審査に合致する単身者は引き受けますということで、大至急オープンにすべきだと思うのですが、いかがでしょうか。あわせて、入ろうとしたときに、単身者が入れる住宅があるかどうかということが問われてきますので、住宅の空き状況についてもお聞かせいただきたいと思います。
答弁 町長 平野浩司
2点御質問いただきましたけれども、空き状況については担当から答弁させていただきます。入居要件の拡大は大至急やるべきということで、今回の答弁では検討するとお答えいたしましたが、検討してやらないということは考えておりませんので、検討する以上はやるという思いで答弁をさせていただきました。あとは、どの時点ということですが、それは早い時期にやるのが普通ではないかという認識を持っております。
答弁 建築主幹 宮田英和(建築主幹は2024年3月まで)
お答えいたします。現在の空室の状況ですが、令和6年1月末日現在、管理戸数795戸のうち193戸ございます。入居率にいたしますと75.72%でございますが、長寿命化計画に基づく建替事業や用途廃止のため、政策空き家として入居者を募集していない団地を除きますと、空室は81戸となってございます。入居率にいたしますと85.41%となります。また、このうちエレベーター未設置の上層階、3階や4階の空室に限りますと、55戸が空室となっており、入居率は74.06%となっております。59歳以下の単身世帯の入居について各自治体の事例を調べてみたところ、エレベーターが未設置のため入居希望が非常に少ない3階・4階の住戸に限って、59歳以下の単身世帯の入居を認めているという自治体もございますので、こういった部分も勘案しながら検討を進めてまいりたいと考えております。
再質問 11番 大江道男
入居希望の少ない、高齢者では利用しにくい住宅は幾つかありますので、そういうところも含めて、部屋がやや広くても対象にする方向で検討しようという姿勢は、是としたいと思います。よろしくお願いいたします。同時に、2017年に策定された美幌町住生活基本計画、それから令和4年に制定され令和18年までの美幌町公営住宅等長寿命化計画の考え方は、どうやら59歳以下の単身者を積極的に取り入れようという前提には立っていないようです。まだ計画期間は若干残っていますが、これらも含めて、時代に即応して内容を変えざるを得ないのではないかという印象を持っておりますので、それらについてもぜひ再検討をお願いしたいと思います。次に、裁量階層の対象の拡大についてですが、実は内閣府が様々な情報を出しておりまして、幾つかの部分については直接県や市町村にお聞きしたこともあるのですが、一つは、子育てをどうするかということで、積極的に裁量階層として受け入れるという明確なシグナルを対応する市町村で出しているというのが特徴です。町の公営住宅政策の中で、多子世帯や中学生までの子供が何人以上いるといった部分で工夫をしたり、あるいは新婚世帯は積極的に受け入れるという姿勢を示しているのは、大変分かりやすいです。このまちに来ていただければ、あるいはこのまちに住んでいる人たちに対して、積極的に子育てを応援しています、若者に対して積極的な支援をしています、こういうシグナルを出しているのです。こういう点は美幌町も様々な工夫をまちおこしでやっているので、公営住宅の受入れにおいても、こうしたシグナルをしっかり出すべきではないかと思うのですが、町長、いかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
今、子育て世帯や若者世代の住居として、公営住宅の利用についてシグナルを出すべきではないかというお話をいただきました。私も、今回の質問について担当と調べさせていただいた中で、これも一つの手法として十分あり得るのかなということは見えてきました。そういう意味では、シグナルになるかどうかは分かりませんが、一つの方策として整理した上で、今までの計画の改めもありますけれども、やれることをしっかりやる必要があるという思いであります。
再質問 11番 大江道男
同居親族要件が廃止されたとはいっても、入居は親族同士というのが常識とされてきた中で、長野県で行われているのですけれども、親族ではないが、年を取って生活をするのに年金だけでは生活が困難なので、この際、今まで住んでいた広い家は若い人に貸して、自分は公営住宅に入りたい。これは、オホーツク管内でも、30年ほど前から幾つかの町で出ているのです。子供は親元を離れて内地に住んでいるのに、なぜこんな広い家に住んでいなければならないのか。一方で、若者は狭い住宅に住んで子育てをしなければならないのだから、いっそ我が家と交換しないか、こういう声は現実に出ているのですよ。私は、まちおこしという側面から見ても面白いと思い、最近もこの話をどうだと話したところ、そういう条件があるのであれば、友達同士で老後は一緒に過ごしたい。そうなるのかと聞かれたのだけれども、さすがになるとは言い切れなかったのです。長野県では、県営住宅でも長野市営住宅でもやっているようです。現実にはそこまで踏み切れないというのが実態で、門戸は開いているけれども、どれだけの利用があるのかというのは調べ切れないのが現状です。私は、お年寄りがたった一人で、たくさんいた家族と住んでいた家にぽつんと住み続けることはないという思いを非常に強く持っています。ですから、若者やたくさんの家族が安心して住めて、しかも格安で提供してもらえるのであれば、それはまちおこしになるという視点を持っているのです。たくさんの家族を収容するために新しい住宅を建てるのではなく、リフォームをしてウエルカムという情報発信をするというのは悪くないと思っています。町民の様々な感情もありますので、直ちにやりましょうとはならないと思いますけれども、人口がどんどん減っていく中で、私はまちおこしの新たな手段としては面白いと思っているのですが、町長いかがですか。
答弁 町長 平野浩司
私も、大江議員がおっしゃったようなことは、若いときから考えております。大きな家を子育ての方々に貸して小ぢんまりとした家に移る。それは今でも聞くのですが、ただ、こぢんまりした家、イコール公営住宅というところがすんなり入っていかないというのが正直な気持ちです。今回の質問に関しては、担当ともいろいろ話をしましたが、いわゆる寄り合い世帯的な居住形態をどうするかについて協議した中では、現時点で即答ができるような状況ではないため、調査研究という答弁になったところです。ただ、そう言われる方がいらっしゃることは私も聞いておりますので、公営住宅の質問からは外れるのですけれども、大きい家を若い子育て世代の人たちが安価に借りられるのであれば、何とかそういう仕組みをつくりたいというのは、課長時代から今も思っている状況でございます。
再質問 11番 大江道男
様々な取組が公表されていて、新しい発想も生まれてきていると思います。単身世帯だけでなく、そこに若者や子育て世帯、多人数世帯など、様々な人たちが仲よく住めるような住宅を建てていく、新しい発想があふれており、これからは様々な実験をせざるを得ないまちになってきています。2050年まではそう時間がないのだけれども、人口だけはどんどん減っていくということが言われているときに、何もしてこなかったと後々言われないように、様々なキャッチボールをする必要があると思います。奇想天外な話も含まれているかもしれませんけれども、町民的なキャッチボールを開始すべきだと思っております。次に、公営住宅の風呂の問題に移りたいと思います。まちの計画によりますと、これは長寿命化計画で示されているのですが、管理戸数795戸の全ての公住には風呂がつくということになっております。ユニットバスが215戸、残り580戸は床置き型の風呂ということです。すなわち全戸に風呂場はある。しかし、浴槽と風呂釜については本人負担ということになっています。この本人負担は10年のリース契約で、1か月2,000円台が多いと感じています。月2,000円とすれば1年間で2万4,000円、それが10年続けば24万円をリース代として払わなければならない。10年たったら契約が切れて、新しいリース契約を結ばなければならない。30年、40年と入居している人はざらにいるわけで、そうすると生涯にかかる風呂のリース料は相当な金額になるわけです。答弁では、今後設置する美幌町の公営住宅は、風呂釜、浴槽も含めてだと思いますが、建設費の中に含めるということになって、今後、個人が借りることはなくなるという理解でよろしいのでしょうか。浴槽、風呂釜ともに建設費の中に含まれて、数十年の家賃の中で回収していくという解釈でいいのか確認いたします。
答弁 町長 平野浩司
答弁でもお答えしましたけれども、検討させていただくという部分でいけば、新設については、今おっしゃったように、町が設置するということで、浴槽も含めて全部セットで設置するという考えております。
答弁 建設部長 遠國求
ただいま町長が述べましたとおり、町での設置を基本としてございます。その際、まだ決定事項ではありませんけれども、現在リース料となっている転嫁分は、家賃に含めることも想定されておりますので、その点は補足させていただきます。
再質問 11番 大江道男
設置費用の半額は国の補助金が出るとしても、残りは町の負担ということになりますので、家賃に反映せざるを得ないというのは分かります。しかし、分母は耐用年数が長いので、40年なのか50年かは別にして、50分の何がしというお金になりますので、相当格安なものになるということで歓迎をいたします。そうなりますと、残された既設の公営住宅は従来どおりということになります。そこで私は考えたのですが、一つは、生活保護世帯をどうするか、もう一つは、生活保護を受けていない一般の入居者はどうなるかということです。町によっては、公営住宅の家賃減免レベル以下の所得の人に対しては、条件をつけて、妊婦さんや高校生以下の子供がいる場合は、町が8割補助をして、残りの2割は社協が補助をして、本人負担はゼロで住み続けていただく補助制度というのもあるようです。これは多分、いろいろ出てきているのだと思います。あわせて、私は、美幌町では、住宅リフォーム制度20%の補助をする、これはもちろん風呂も対象になります。それから、国も、風呂の改修のために3分の1の補助制度があると手引に載っています。北海道にあるかどうかは知りません。そうすると、この二つを組み合わせるだけでも、例えば50万円かかるとしたら、3分の1足す5分の1ですから25万円以上、5割以上の補助が入るので、長くリースを払うことはないのではないかと思うのです。よその県ではやっているのですが、美幌町では、国や町の住宅リフォーム補助制度を使って風呂場を改修した例はありますか。
答弁 建築主幹 宮田英和(建築主幹は2024年3月まで)
町のリフォーム補助制度を使って、公営住宅の風呂場をリフォームしたという事例はございません。町のリフォーム制度の補助要件は、住んでいる方が所有している建物であることが前提になっておりますので、申請されても該当しないものと考えております。
再質問 11番 大江道男
国の補助制度は、公営住宅入居者にもかぶっていますよね。事実上、生涯入居するような人は、所有と同じ扱いをしていいのでないかと思うのです。買ってそろえたほうがはるかに安上がりになることが見えている、そういうところまで対象を広げる必要がいよいよ出ているのではないかと思います。これは、県営住宅や市町村営住宅でやっている実例が出ているので、我が町でもやれないことはないのだと思うのです。入居者が所有しているか借りているかという違いがあったとしても、ここまで広げていかざるを得ない状態になっているとは思いませんか。町長、どうですか。
答弁 町長 平野浩司
今お話をいただいたことは理解できます。新たな建設については町が設置します。一方、古いところについては、新たにリースをしなくても、ガス事業者が既存の延長などで対応してくれるようなことも聞いているのです。ですから、将来に向けてあと何年住むのかとなったときに、リースよりもこういうやり方のほうが得だということになれば、その可能性はあるのかなという思いはあります。ただ、私としては、話としては理解できるのですけれども、公営住宅の入居者が生涯そこに住むとしても、所有者と同じように取り扱うことがイメージできないのです。せっかくこういうお話をいただいたわけですから、そういう事例の可能性も含めて、今後、いろいろなことを研究させていただきたいと思っています。基本になるのは、公営住宅を利用される方の生活実態を十分踏まえた上で、その方々の負担を軽減するという目線をしっかり持った中で、どうしていくかについて研究させていただきたいと思います。
再質問 11番 大江道男
この点は、これから模索すべき課題だと思います。リースである限り、高い負担からは逃れられない。先日、地元の事業者さんから悩みも含めて聞かせてもらいました。最大の悩みは、物価が非常に高くなって、リース料を2倍か3倍にすることも覚悟しなければならない。この分野でも、高くて手が出せないという悲鳴が聞こえてくる時代に入ったというように思います。せっかく入居者のための負担軽減で、国は3分の1、町は5分の1の補助制度がある。もしかしたら道にもあるのかもしれない。それらを足すと相当格安で設置できて、リース料の負担に悩まされることがなくなる可能性もあるので、ぜひ前向きに御検討いただきたい。この点は宿題として申し上げておきます。次に、生活保護世帯も高いリース負担で悩んでいます。生活保護世帯は、家賃については国が見ましょうということになっているのですが、リースについては対象外であります。美幌の800戸近い公営住宅入居者の中で、リースに悩む生活保護受給者は何人ぐらいいらっしゃるのでしょうか。
答弁 建築主幹 宮田英和(建築主幹は2024年3月まで)
お答えします。直近の数字では602戸入居しておりまして、そのうち生活保護受給世帯は88戸ございます。
再質問 11番 大江道男
88戸の方は、毎月毎月リース料を払っているか、払えないので風呂には入らないというか、設備しない方もいるのかもしれません。88世帯の方々は、もともと風呂がないから借りているわけですが、私は、オホーツク総合振興局に、そういう状態の生活保護世帯の入浴施設の料金は、何らかの補助制度の中に含まれていないのかということを聞きましたが、それはなくリースを優先するということなのです。そこで、念のためお聞きしますが、美幌町で、福祉の手だてとして、自己負担なしに入浴施設を設置したという例はあるのでしょうか。
答弁 福祉部長 河端勲(福祉部長は2024年3月まで)
公住に関するお風呂の件ですが、議員のおっしゃるような事例は、私は聞いたことがございません。
再質問 11番 大江道男
オホーツク総合振興局に聞きましたら、オホーツク管内にはないということでした。それで、幾つかの府県を調べましたら、府県では、本人負担ではなく風呂の設置ができる制度はあるそうです。名前は少しずつ違いましたけれども、風呂釜、風呂おけなどについては、生活保護上措置できるということでした。北見市や札幌市にも確認したのですが、保護行政の実施主体が市なので、市の判断でやっていないということでリースになっていました。全国的にばらつきがあるようです。そこで、改めて道庁に聞いたところ、あるということなのです。12万8,000円という限度はあるけれども、その範囲内で設置する方法はあるというのです。それならなぜ、入居のしおりなどで入居者に伝えないのだと。何よりも市町村によって扱いに差があるというのは、私は重大な問題だと思います。だって、最低生活費の中にリース料は含まれないわけですから、何十年もたてば何十万円というお金がリース代で消えていく、これはおかしいではないですか。現に、道庁の担当者はあると言っているのです。もしかしたら、オホーツク以外の管内ではそういうことをしているのかもしれない。後れているのはオホーツクだけということなのかもしれません。この補助制度を使えば、自己負担なしでできるのではないかと思うのですよ。12万8,000円で足が出るのであれば、3分の1は国の補助制度を使うことで、12万8,000円の範囲に収まるのではないでしょうか。こういう組合せも含めて考えれば、800戸の中のせめて88戸については救済できるのではないか、手を打つべきではないかと思うのですが、町長どうですか。生活保護行政は道の行政の下で行われていますので、北海道庁のケースワーカーができると言わない限り、美幌の担当者が何かを思っていても、おまえらは何を言っているのだということになってしまうのか。福祉事務所を持っていない町だからこそ、これはおかしい、全国に足並みをそろえて救済すべきだと、町長には打開の先頭に立っていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
大江議員のおっしゃったことが事実であれば、私は、なぜそういうことを町村に伝えないのか納得できません。ですから、私が先頭に立つというよりも、伝えるものはきちんと伝えてもらわないと。障がい者の相談の関係では皆様に御迷惑をかけましたけれども、必要なことをきちんと伝えてもらわないと、私どもがそれをできるという状況ではないので、その点は町村会の中などで話題を出してみようと思っております。この件も含めて、いろいろと宿題もいただきましたので、町としてどういう形で向き合えるかについて研究させていただきたいと思っております。
再質問 11番 大江道男
少し宿題が多かったかもしれませんけれども、関係者にとっては努力した結果が報われる可能性のある問題なので、もちろん私も一つの政党に所属していますので、そのレベルではしっかり働いていきたいと思っています。これは本当に行政の遅れを示していると思います。根拠をしっかり手に入れて対応していきたいということで、私どもも頑張りますので、事態打開のため町長に先頭に立っていただくことをお願い申し上げて、最後の質問に移ります。教育長にお尋ねをいたします。私は、美幌町の教育行政が遅れているとは思っていません。相当頑張っていると思っています。例えば、ブックスタートなどは、子育て家庭には非常に喜ばれているし、6歳というのは新1年生ですね。1年生に本を提供する、小中学校の文化スポーツ活動に町として多くの支援をしているということは、特筆すべきことだと思います。小学校1年生の教材費というのは6,000円強かかるらしいのです。金額はそう大きなものではないけれども、初めて学校の門をくぐった子供たちに、これはあなたたちへのお祝いですと支給されるものは、金額の何倍ものインパクトがあると思います。しかも、受け取る子供の数は年々減っているという中で、もらった本人も保護者も、大変うれしいという声が周りに伝わることが大事だと思います。町の姿勢が伝わります。それから制服についても、洋服屋さんに聞いたのですけれども、負担が大変なので、保護者は一番安いものを買おうとしているそうです。中学校入学はうれしいのだけれどもと、けれどもが入ってしまう。ここは、若い人がどんどん少なくなって、人口が減るという状況を背景にしているからこそ、費用対効果としては十分それが伝わると思うので、ぜひそうした支援についても御検討いただきたい。莫大なお金がかかるのであれば別ですけれども、それはうれしい悲鳴の中に含まれてくるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 教育長 矢萩浩
大江議員からは、教育委員会のブックスタート036の取組のお話もいただきました。このほかに、町長部局のほうになりますけれども、昨年は小中学生全員に自転車用ヘルメットを配付しておりますほか、経済部の取組としまして、新たに小学校1年生に上がる子供たちには、FSCの材でつくりましたペン立てを贈呈するなど、それぞれの部局が町を挙げて新入学をお祝いしているという状況であります。今年の小学校入学予定者は93名、中学校の入学者は139名で、合計232名ということでございます。議員のおっしゃるように、入学する際には、ランドセルや制服などで5万円から6万円の出費があることも承知しておりますが、教育委員会としましても、昨年は給食費の助成事業を補正計上させていただいた経過もございますので、その点も御理解いただければと思います。よろしくお願いします。
再質問 11番 大江道男
町民の町への思いというのは、かなり厳しいものがあるのです。何か集まりがあると、何にもやっていないという声が聞かれる。相当努力していることがもっともっと伝わらないと、この町に対して力を入れようという気にならないという悪い習慣があると思います。口を開けば何もいいところがないということの延長がこの問題にも出てくるので、いろいろ努力されていることは分かった上で、ぜひ宿題として御検討いただきたいということを申し上げて、質問を終わります。