美唄市議会 令和2年第4回定例会 2020年12月7日
(1)医療行政について/(2)福祉行政について
2020年12月7日、美唄市議会の一般質問で、川上美樹議員が「医療行政について」「福祉行政について」について質問し、市長 板東知文が答弁しました。
- 質問者
- 川上美樹 議員
- 答弁者
- 市長 板東知文
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 川上美樹
令和2年第4回定例会におきまして大綱2点につき、市長に伺います。大綱の1点目は、医療行政についてです。市民から市長に就任され、1年半が経過しました。本市の喫緊の課題はどのようなものとお考えでしょうか。総務省の調査では、本市の65歳以上の高齢者の割合は現在42.5%、25年後の2045年には58.8%、実に10人に6人が65歳以上になり、全国平均が36.8%であるのに対し、本市の高齢化率が今後もいかに高くなるものかわかります。本市においての喫緊の課題とは、まさに高齢者対策だと私は思います。人生の最期を迎える瞬間まで、本市で不安なく暮らすためには、医療、介護、住まい、予防、生活の支援が一体となった取り組み、つまり地域包括ケアとしての体制づくりです。本市は新しい市立美唄病院の建て替えとともに、病院の敷地を拠点としてコンパクトでありながらも、全ての市民が高齢になっても健康で快適に暮らせる持続可能なまちづくりを行うために、立地適正化計画を昨年3月に策定したところです。先週の同僚議員からの一般質問においても重なる部分がございますが、本市にとりまして、まちづくりの拠点となる新しい病院の建替えについては、大変重要な施策でありますので、私の方からも次ぎの点について、お伺いいたします。1点目は、病気の予防、そして病気になっても適切な治療を受診できること。さらに、病後の生活支援をしっかりと支えていくという、いわゆる一連の地域包括ケアシステムの構築が必要とされる中、新しい市立美唄病院のあり方については、どのように考えているのか。2点目は、10月16日の地域医療体制等調査特別委員会、また、11月18日の第7期総合計画調査特別委員会では、新しい市立美唄病院の建て替えとともに、病院の敷地内に保健福祉総合施設の併設は検討中というお答えから、先週の金曜日の同僚議員の答弁では、保健福祉の機能を病院に持たせるという答弁でしたが、医療と介護の連携強化は大変重要であると思いますが、改めてそのお考えを伺います。3点目は、家にいながらにして、訪問介護をうけたり、また、病後はどうしても家で1人で過ごすことが不安だ、あるいは困難になったという高齢者のための住まい、介護施設等の確保について、しっかりと市立病院の敷地内に併設をしていくことを検討すべきと考えますが、このことについてはどのように考えているのか。4点目は、病院建替えに関し、9月30日の市民委員会、10月16日の地域医療体制等調査特別委員会で示された考え方の中に財源内訳として、立地適正化計画による病院建替えのための補助金、10.5億円が予定されていましたが、これらについては、申請までのスケジュールや道との話し合いなど、順調に進んでいるのか。また、平米当たりの単価を約45万ほどと示されていました。このことについては、例えば栗山赤十字病院などは平米単価が65万円程度となっている事例もあります。今後スケジュールが進むにつれ、まだ原案とは言いましても、市民委員会や新聞報道でも市民に公表されている単価が今後増加してしまった場合、全体の建設費も当然増加することとなってしまいます。安価で良質な病院建設を目指さなければなりません。このことについては、どのように考えているのか市長に伺います。大綱2点目は、福祉行政についてです。一つ目に、子育て世代包括支援センターについてです。国立生育医療研究センターでは、産後1年未満は産後うつ、育児ノイローゼ等による自殺が最も多いという深刻なデータを発表しました。育児をしていく中で不安や孤独を感じ、自ら命を絶ってしまう状況が増加していく中で、国は令和3年3月末までに市町村に子育て世代を身近な地域で親身に支える仕組みを整備することが急務であると、同センターの設置を義務づけたところです。男女共同参画白書の発表におきましては、昭和55年以降、共働き世帯は増加、令和元年は妻が専業主婦の世帯数が582万世帯に対し、共働き世帯は1245万世帯と2倍以上になっていること。厚労省の発表では、男性の育児休業取得率は、民間企業も地方公務員も3%程度にとどまっているとなっております。出産後のまだ完璧でない体調の中、ワンオペとも言われている1人で0歳児の育児を昼夜問わず行うことは、周囲の協力体制が必然であると、私自身の経験の中で痛切に感じているところです。本市におきまして、このことについて子育て世代包括支援センターの設置に向け、準備が進んでいると伺っております。未来の宝を育てていく子育て世代がいきいきと本市で子供を育てていくことができるセンターを目指して欲しいと思います。そこで以下の2点について、市長に伺おうと思います。1点目は、本市の実情に合った子育て世代包括支援センターをつくり上げるべきと思いますが、いつからどのような事業を行っていくのか。2点目は、他市町村で課題となっているセンターを支える人員の確保についてです。厚労省が市町村に調査した結果として、子育て世代包括支援センターでの大きな課題として、人材の確保であるという回答が70%以上を占めているということです。せっかく設置をしても、それを支える人材がいなければ、その機能を果たすことができないと思います。このことについては、しっかり取り組むべきと思いますが、本市はどのようなお考えなのか、市長にお伺いをいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
川上議員のご質問にお答えします。市立美唄病院建て替えについてでありますが、人口減少・高齢化率、特に後期高齢者比率の上昇など、人口構造の急激な変化に対応する医療提供体制の再構築が求められており、医療のあり方も「治す医療」から生活の質を重視した、「治し支える医療」、「病院完結型医療」から介護・福祉と連携する「地域完結型医療」への転換を図り、健康長寿社会の構築に向けた取組を進める必要があると考えております。このため新病院につきましては、急速に進む高齢化に対応するため、病院機能の再編成と地域包括ケアにおける受け皿づくりを行うことを基本に、リハビリテーション機能や在宅医療機能の拡充、身近にあったものを何でも相談できる総合診療医を確保し、市民の疾病予防、疾病治療、予防や医療、介護の適正医療などの健康ニーズに対応するプライマリ・ケアの役割を市立美唄病院が中心となって担い、市民が住み慣れた地域で安心して暮らせる体制づくりを進めてまいります。次に、保健福祉総合施設及び用地利用の考え方につきましては、市立美唄病院建替え基本構想・基本計画の検討状況も踏まえながら、本市の地域全体における地域包括ケアシステムをより一層推進することとともに、さらに将来の人口減少や社会状況の変化などに対応することができるよう、その必要性や活用のあり方について、検討してまいりたいと考えております。次に、北海道との協議につきましては、来年度予定している基本設計の策定にあわせ、都市再生整備計画を作成し、北海道と協議してまいりたいと考えております。次に、建設単価につきましては、独立行政法人福祉医療機構による、令和元年度の医療施設における平均実施単価、1㎡あたり39万2,000円を基本に3年後の工事発注時期までの単価の上昇率を約4%と仮定し、現時点において45万円程度と推計しているところでありますが、今後、社会情勢の変化や建設コストの動向を注視し、基本設計、実施設計を行う中で、必要な見直しを行ってまいりたいと考えております。次に、子育て世代包括支援センターについてでありますが、本市では、子どもが健やかに生まれ、育つことができる環境づくりを目指し、子育て支援センターを設置し、療育などを含めた子育て支援を行うとともに、保健センターでは、妊娠期から出産や子育てに向けた支援を行い、こういった二つのセンターの連携により、乳幼児の健康相談やひとり親家庭の生活相談、子ども療育広場など、切れ目のない支援を総合的に実施したところでございます。しかしながら近年、ライフスタイルや社会情勢の変化の中で、子育てに関して様々な困難に直面することがあることや、新型コロナウイルス感染症拡大により、里帰り出産の産科医院が確保できないなど、不安や孤立感、子育ての負担感が生じやすくなっており、身近な地域で子育て世代を親身に支える包括的な支援がこれまで以上に必要であると考えております。このため、現在、保健センターで行っております母子保健サービスとこども未来課が子育て支援センターで実施しております子育て支援サービスについて、気軽に相談・利用していただけるよう、令和3年度に「子育て世代包括支援センター」の機能を加え、事業を開始することとしております。妊婦の新たな事業内容につきましては、全ての妊婦を対象に妊娠・出産・子育てまでのケアプランを作成し、個々の現状と課題を把握しながら、医療機関、子育て、教育機関との連携を強化してまいりたいと考えております。さらに、保健センター内に子育ての悩みなどを気軽に話せる場を設けるとともに、LINEやZoomといったオンラインツールも活用し、コロナ禍において、いつでも安心して相談や問合せができる体制を整え、子育て支援センターとともに、子育て世代の不安解消に努めてまいりたいと考えております。次に、事業実施の体制につきましては、母子保健事業に関する専門的知識を有する保健師、助産師などによる対応が必要となることから、そのための体制の整備を図って参りたいと考えております。
再質問 6番 川上美樹
それでは自席より再質問をさせていただきます。大綱1点目の地域医療行政について伺います。ご答弁いただいた内容では、地域包括ケアシステムの体制づくりは本市にとって非常に大事な体制づくりであるということ。そして保健福祉総合施設については、保健福祉という機能を兼ね備えるよう、病院のあり方を進めるという考えがわかりました。ただ、保健センターの機能としましては、病気でない乳幼児の出入りがあることで、そのスペースのあり方、それについては十分に配慮をしなければならないと同時に、例えば会計監査時にも問題がないように考えなければならないと思います。こういった地域包括ケアシステムを中心とした健康寿命を延ばし、そして人生の最期を不安なく迎えるためには、病院の敷地内に医療、福祉、保健、介護の一体的な取り組みがあること。さらに申しますと、介護や住まいの観点から公設公営による養護老人ホームや特別養護老人ホームの併設を近い将来、併設できるように今から検討を進めるべきと考えます。これらのことで、本市が策定したコンパクトでありながらも中心部に人が集まり、生活の利便性を向上させ、市民の生活の満足度を上げる立地適正化計画を進めることができ、すべての市民が健康で快適に暮らせる持続可能なまちになると思います。また、病院建設の財源として、立地適正化計画の補助金を活用することが示されています。現在の病院が老朽化していることから病院建設に向け、ただ単に国からの支援を得るために立地適正化計画の補助金を活用しようということであれば、これは大きな間違いであり、そのようなことで10.5億円もの巨額な支援を受けられるはずがないことは、誰でもわかることだと思います。将来の魅力あるまちづくりに向けた立地適正化計画の趣旨に従った実行計画を市が真剣に考えてこそ、初めて国から病院建設への支援に繋がるものであると私は思います。まちづくりの観点を踏まえた立地適正化計画に基づく病院建設への補助金をどのように取り組む考えでいるのか、再度お伺いいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
川上議員の質問にお答えします。養護老人ホームや特別養護老人ホームの併設についてでありますが、今後の用地利用の考え方につきましては、将来の人口減少や社会状況の変化などに対応することができるよう、検討して参りたいと考えております。次に、補助金につきましては、立地適正化計画は急激な人口減少・高齢化を背景として、都市機能と居住機能を集約し、地域公共交通と連携してコンパクトなまちづくりを進めることであると考えております。そのため本市においては、病院を核として、全市的な観点から市民の皆様が安心して生活できる安定的な地域医療体制を確立し、保健、医療、福祉及び介護が一体的に提供される地域包括支援システムを構築することとし、立地適正化計画の趣旨を踏まえた、都市再生整備計画を作成し、必要な補助金の確保に努めてまいりたいと考えております。
再質問 6番 川上美樹
市長に就任され、1年半、今まで携わってきた中で実際に病院建設について進められてきたわけでございますけれども、市長になる前の市民の時にお考えになっていたことと、この1年半、市政に携われて様々な違いが出てきた場合、例えば地域包括ケアの体制が大切だということから病院機能に保健福祉機能も合わせるということや、例えば建設の費用が段階的に高騰した場合、あるいは財源の確保が当初と異なった場合はどうするのか。補助金も先ほど言いました10.5億円という補助金も予定にはございますけれども、これが予定通りではなくなった場合、つまり市民に示していたことに変更が生じることが幾つかが出てくるかと思います。それをどう市民に説明していくのか。市長は今までの考えと、実際に市民でいらっしゃった時から市長になられた市民の時におっしゃっていた内容と、それから市政に携わっていただいたこの1年半の違いが出てきた場合、それを市民に説明をしなければならないと思います。その辺の違いをはっきりさせ、当初の考えと違いがあれば明確にし、市民に選ばれし市長として、市民にその説明をしなければならないと思います。このことについては、今どのようにお考えになっておりますでしょうか、お伺いをいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
川上議員の質問にお答えします。市長になる前と現時点の考え方は全く変わっておりません。基本的には、やはり将来に対してしっかりと責任をとるという形で、今後ものを作ることが目的ではなく、将来の人口減少、高齢化に向けて、どのような医療体制を作るべきか、そこを中心に考えていくことが必要だと考えております。ものありき、施設ありきでなく、市全体を見ながら、どのような機能・サービスが必要か、そのために見直しをしてるということでございます。以上の視点で全く民間にいるときと今とは考え方は変わっておりません。そのような考え方で今後とも進めてまいりたいと考えております。