みんなの議会

美唄市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月19日

(1)観光行政について/(2)教育行政について

2017年6月19日、美唄市議会の一般質問で、松山教宗議員が「観光行政について」「教育行政について」について質問し、市長 髙橋幹夫、教育長 星野恒徳が答弁しました。

質問者
松山教宗 議員
答弁者
市長 髙橋幹夫、教育長 星野恒徳

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 松山教宗

平成 29 年第2回定例会において、大綱2点について市長、教育長にお伺いします。大綱1点目は、観光行政についてです。1つに、観光ビジョンと地方版DMOの進捗状況と今後の取り組みについてです。政府は、観光立国推進基本法のもと、昨年、明日の日本を支える観光ビジョンを策定し、本年3月には新たに、観光立国推進基本計画が閣議決定され、その方針には、観光が日本経済を牽引し、地域を再生する、観光産業が我が国を基幹産業へと成長させていくなどと示されますように、観光立国化を目指しております。東京オリンピック・パラリンピックが開催される 2020 年までに、海外観光客 4,000 万人、リピーターを 2,400 万人、地方部における宿泊者数延べ 7,000 万人泊などを目標に観光資源の魅力を極め、地方創生の礎として、観光地や宿泊施設の整備を推進するなど、北海道においては、新千歳空港など、発着枠拡大や道内各空港の民営化が検討されております。北海道高橋知事は、経済各観光関連団体とともに本年5月、世界的な先進地であるハワイ州を訪れ、相互交流を行い、友好連携を結ぶなど、北海道の観光戦略を考える上で積極的な取り組みをしています。これは、国の観光戦略を受け、道として豊富な自然や安心な食など、地の利を生かす観光整備や準備に取り組む姿勢であり、本市においても国や道と、より密に連携を進めていかなければならないと考えます。本市は施策として、地域資源を使って新しい人の流れをつくると観光振興を掲げ、交流人口の増加を目指し、観光資源の環境整備や産業化、雇用増へと推進すべく行われておりますが、現時点において、観光資源の整備や経済の活性化の効果がはっきりと見えては来ず、市民醸成としてもこれからであると感じます。その中、市政執行方針にありますように、本市観光施策の根幹となる観光ビジョンの策定が進められ、産業振興計画に含まれていた観光施策の1つの計画として作成していくものと考えます。行政は、計画行政とも言われますように、計画なくしては施策も生かされません。しっかりと現状の課題など研究・調査をし、本市の産業経済振興において、重要な観光ビジョンとして、しっかりと策定を進めていかねばならないと考えます。そこで、ビジョン策定にあたり、どのような内容、柱をもって構築をしていくのか。協働のまちづくりとして、市民意見など、その進め方、スケジュールについて市長に伺います。次に、地方版DMOについてであります。昨年度、本市は、地方版DMO、即ちまちづくり会社の設置を目指し、商工会議所など関係団体と連携して進めてきました。他地域においても、まちづくり会社が主に観光振興などを担い、観光施設や環境整備など、運営も含め地域経済活性化を担うなど、今後の本市、観光振興戦略においても必要だと考えます。そこで、DMO構築にあたり、昨年度を踏まえ、改めてどのように取り組んでいくのか。また、関係団体との合意形成、コンセンサスなどを進めるにあたり、必要な内容や条件、そして手順や進め方など、あわせて法人化への考え方やスケジュールなどについて市長に伺います。2つに、自転車を活用したまちづくりについてです。近年、全国的にもサイクリング人口が増加しているとされ、各地においても、大会やイベントなどが開催されております。昨年や今年に入ってからも、国道 12 号線において、サイクリストを見かけるなど、自転車は気軽なスポーツとして子どもから大人まで、健康増進や趣味、ツーリングなどの旅行、観光地域めぐりや観光地での交通移動手段など、多岐にわたり活用され、サイクリングによる交流人口を期待する自治体や地域の声なども聞こえます。北海道では、後志や十勝地方などにおいて、各自治体または広域的な観光サイクリングコースの設定、各種団体のサイクリング大会などの開催があり、空知においてもグルメフォンドなど代表的な大会があり、交流人口につながっていると考えます。昨年、第3回定例会において質問をしましたが、先進事例として、四国の今治市をはじめ瀬戸内海しまなみ海道、静岡県などでは、道路やサイクリングロードの整備など、自然や景色など、地域資源を生かしたまちづくりの1つとして、先進的なサイクリングの推進を図り、まちづくり会社、法人化による運営や管理、環境整備等を担うなど、新たな活力として産業や雇用、活発な経済活動へと先行しております。本市においてもこのような事例を踏まえ、進めていかなければならないと考えますが、その基本には、美唄市まち・ひと・しごと創生総合戦略、地域の資源を使って、新しい人の流れをつくることの推進を図り、昨年度の主な事業として、観光サイクリングコースの設定などが取り組まれ、本年より供用されると思います。そこで、ここ数年、市長が推進し構築されてこられた自転車を活用したまちづくりについて、1つに、環境整備や推進、情勢などの現状について、2つに、サイクルツーリズム、インバウンドについて、観光サイクリングコースの設定後、どのように環境整備などを進め、また仕掛け展開をしていくのか、市長に伺います。3つに、中華大学連携協定についてであります。本市は、これまでサテライト・キャンパスでの札幌国際大学、札幌大学、札幌大谷大学などと連携協定があります。主にサテライト・キャンパス事業の協力や相互交流などが進められていますが、昨年 11 月に、台湾にある市立総合大学、中華大学と連携協定が締結されました。中華大学の学生数は1万人以上、主な学部として管理学部、人文社会学部、観光学部など6学部があり、これまで、中華大学の関係者が数回、本市を訪れているようです。学生においては、3~4年前頃より毎年夏に訪れ、1カ月以上滞在し、市内各地で研修が行われるなど、民間レベルでの交流などもあるようです。そこで、本市は、中華大学と海外の大学として初の連携協定であり、主な事業は、インターンシップや観光や国際交流などとお聞きしておりますが、1つに、どのような経緯があり、中華大学と連携協定の締結に至ったのか。また、連携協定の内容と、その目的について、2つに、今後、どのような展開を考え、本市への効果があるのか、市長に伺います。4つに、ふるさと応援税(納税)についてであります。ふるさと応援税、即ちふるさと納税制度を活用し、本市は、本年で3年目を迎えます。一昨年度の本市納税寄附額は約4,000 万円でしたが、先般、新聞報道などによると、近隣自治体等においては、1億を超えるところや前年度より増額となっているところもあります。2015 年、全国で総額 1,653億円の寄附が集まるなど、大きな動きとなる一方で、自治体間では、寄附に大きな差が生まれました。ふるさとの納税は故郷、思い出の場所、興味のある地域などの自治体に現在、どこに住んでいても関係なく寄附することができる制度でありますが、返礼品人気が過熱し、自治体間で競争となり、寄附金が多くても、返礼品に過剰投資しているところは実質効果が少ないなど、一部では問題となり、総務省は本年4月に返礼品の上限額を寄附額に対し、3割までと要請をしています。また、納税してもらう周知、推進方法の1つに、近隣自治体では、まちのパンフレットだけではなく、広報紙などを寄附者にあわせて送るなど、まちの観光地や各所でパンフレットを設置し、宣伝広報に努めているようであります。本市は、持続可能な自治体を目指すべく貴重な財源となるふるさと納税制度ですので、しっかりと活用するため、他自治体等の調査研究をし、創意工夫をもって、より推進すべきと考えます。そこで1つに、他自治体では、返礼品の割合を国のルールに則っているのか。また、本市はどうなのか。さらに、現状の納税額と返礼品とを差し引いた実質効果額はどうなのか。そして、応援してもらうための推進、広報や周知状況について市長にお伺いします。さらに、ふるさと納税として、受け付けた寄附金は、寄附者の応援目的によって、9つの各種基金に積み立てられていることと思いますが、積み立てられた寄附金に対して、市の予算事業として、どのような考えで活用されているのか。また、予算に対する基金の活用方策として、現在は毎年度の予算編成時期に基金の活用目的に合った事業に充てながら予算編成をしていると思いますが、寄附者の思いを最大限に生かし、年間を通して柔軟な活用方法が必要であると思います。そこで2つに、今後の展開として、基金の活用の考え方について市長に伺います。5つに、地域おこし協力隊についてであります。現在、全国各自治体において活用されている地域おこし協力隊は、平成 27 年度隊員数は 2,625 名で、実施自治体数が 673 団体、平成 28 年度は隊員数が 3,978 名で実施自治体数は 886 団体あり、制度活用は急激に増加をしております。この制度は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、生活の拠点を移したものを地方公共団体が地域おこし協力隊員として委嘱、隊員は一定期間地域に居住して地域ブランドや地場産品開発、販売、PR等の地域おこしの支援や農林水産業への従事、住民の生活支援などの地域協力活動を行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組みとして、任期は最大3年間、終了後は、その地域で起業や就農をして定住することを目的としております。これまでの実績では、特徴として、4割が女性、8割が 20 代、30 代、任期終了後、6割が同じ地域に定住するなど、地方の働き手の創出、人口増、活性化へとつながるなど、非常に有効な制度であると思われます。その中、道内や近隣自治体の隊員数は、数人や 10 名、さらには 20 名以上の委嘱をし、地域に入り活動しているなど、施策や目的により、その制度が活用されているようですが、本市としても、活用だけではなく、終了後には定住するような推進体制を整えるべきと考えます。そこで1つに、本市において制度を活用して3年目に入ると思いますが、現在の雇用状況や効果と課題、今後の定住・移住の見込みなどについて、2つに、今後の制度活用の考え方について市長にお伺いします。大綱2点目は、教育行政についてです。1つに、安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄の現状と今後についてであります。アルテピアッツァ美唄は、オープンし本年25 周年目を迎え、NPO法人が指定管理者として管理運営をし、11 年となりました。産炭地として栄えた本市は、閉山後、人口流出に伴う人口減少が起こり、同じく経済活動が鈍化し、残念ながら効果的な打開策がないままに、現在に至っておりますが、アルテピアッツァは、旧炭鉱地域にある小学校廃校舎を利活用し、芸術作品が展示されるなど、自然公園広場として、地域資源を利活用した先駆的な施設として現在に至り、毎年2万人以上の国内外観光客が訪れ、本市の観光資源として、公園または芸術施設として広く知られている施設であると思います。また、昨年、条例改正ならびに施行により、芸術施設であったアルテピアッツァが博物館法にのっとり、美術館となって約1年が経ち、第1回定例会において名称変更による看板等の変更の予算が計上されるなど、進められていると思います。そこで1点目は、運営状況についてですが、指定管理者であるNPO法人の経営状況、管理運営状況はどのようになっているのでしょうか。指定管理費を含めた財政状況、保全環境、作品、建物などの状況、人員配置状況など、事業や観光客入込数や自主運営、カフェアルテの運営状況について、また、教育委員会と指定管理者の間において、日頃より意見交換など、どのような関係状況にあるのか、情報交換や協議、連携など、どのような取り組みをしているのか、あわせて教育長にお伺いします。2点目について、美術館化に伴う効果についてですが、昨年、条例改正を経て、博物館法に基づく美術館となりましたが、具体的にどのように変わったのでしょうか。美術館化に伴い、環境維持、管理運営など、運営収支状況、施設や作品の管理体制など、どのように変わったのか。また、入場者数など、どう変化をしているのか教育長にお伺いします。3点目については、今後の展開についてでありますが、アルテピアッツァ美唄が 25 周年を迎え、これを機に、どのような考えを持って地域資源、また、観光資源として必要不可欠な存在、施設となり得るのか、考え方について、また、以前より市民意見の1つとして、地元である市民とアルテピアッツァの関係が薄く、いまだに訪れたことのない方もあると聞き及んでおります。NPO法人との距離感や親しみ感がなく、市外ばかりに視点が行き、地元市民との関係は必要ないと感じているような意見まであり、地域資源として、しっかりと市民との理解や醸成、距離感を縮めるべく、関係構築を進めていく必要があるのではないかと考えますので、その方向性についても、教育長にお伺いします。2つに、スポーツ振興についてであります。1点目は、スポーツ健康都市宣言の取り組みと今後についてです。本市は、高齢化にある中、市民の皆さんが健康で生き生きと暮らすことのできるまちを目指し、スポーツ健康都市宣言をし、約1年が経とうとしております。宣言は、スポーツを通して老若男女を問わず、市民の健康づくりに対する意識高揚を図るものですので、これからのスポーツ振興を考えるとき、とても大切であると考えます。そこで1つに、その意義、目的の認知度や市民周知への取り組みや、宣言した効果と課題、そして、今後について教育長にお伺いします。2点目は、チャレンジデーの取り組みと今後についてです。本年もチャレンジデーが開催され、僅差ですが負けてしまいました。参加人数が昨年より減っていると思います。数年が経つチャレンジデーですが、その目的・意義、市民周知や認知度、参加者数やその効果など、取り組みはどうだったのか。そして、今後についても教育長にお伺いします。3点目は、東京オリンピック・パラリンピック事前合宿誘致の進捗状況と今後についてでありますが、今月に入り、カナダパラリンピック委員会とウィルチェアースポーツ協会が事前合宿候補地視察として、岩見沢市と本市を訪れたと報道がありました。委員会の求める施設や周辺環境など、視察内容やその条件、基準は具体的にどのようなものだったのか。また、他に3都市も候補が上がっているとし、視察されるようですが、現段階では、どのような感触だったのか。委員会視察の経緯と内容、そして他の委員会の視察予定の有無や国内スポーツ合宿誘致など、今後どのような取り組みや展開を考えているのか、教育長にお伺いします。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

松山議員の質問にお答えいたします。初めに、観光行政について、観光ビジョンと地方版DMOの進捗状況と今後の取り組みについてでありますが、はじめに、観光ビジョンにつきましては、本市の観光振興は、人口減少・少子高齢化が進む中、地域消費の拡大、雇用の維持・創出など幅広い経済効果や地域活性化に大きく貢献するものと考えており、これまでサイクルツーリズムの推進や国内外のセールスプロモーションなどの情報発信、観光客の受入環境の整備などに取り組んでまいりましたが、今後の着実な観光振興の展開を図る上では、観光振興の将来目指すべき姿を明らかにするとともに、具体的に実現する施策が必要であることから、今後における観光振興の方針となるビジョンを策定するものであります。なお、策定にあたりましては、これまでの観光振興に関する取り組みの意義や現状・課題を調査・把握した上で、市民や関係する団体及び企業が参画する「経済戦略会議」における意見も伺いながら、「産業振興計画」及び「美唄市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を基本に構築する考えであり、オールシーズンで本市の魅力となる体験型のプログラムの創出やさまざまな地域資源を最大限に活かしたブランド化の推進など具体的なアクションプランも含め、今年度中に策定する予定であります。次に、DMOの取り組みにつきましては、昨年度開催いたしました「びばいDMO形成研究会」で得た知見を参考に、改めて、観光地域づくりのためのビジョンやコンセプトと、市の観光振興に必要な体制づくりについて検討するため、6月 13 日に、関係する団体や事業者の皆様と意見交換を実施したところであります。今後の進め方につきましては、観光による市内経済活性化に向けた戦略と目標の共有を図るため、数回にわたり検討会議を実施し、今年度できるだけ早い時期に、関係者との合意のもと、DMO法人化に向けて必要な体制を構築してまいりたいと考えております。次に、自転車を活用したまちづくりについてでありますが、はじめに、現状につきましては、平成 24 年から台湾やタイのサイクリング関係者との交流が進み、これまで自転車協会の役員の方々やメディア・旅行会社の方々などが本市を訪れたことにより、海外からのサイクリングツアー客の受け入れに繋がっているほか、観光プロモーションの実施などにより、市外からアルテピアッツァ美唄など市内の観光施設にサイクリングを楽しむ方々の来訪が増えてきております。また、美唄サイクリングクラブや市役所内に発足したサイクリングクラブの会員も増加しており、自転車を活用したまちづくりに関する機運が醸成されつつあります。次に、今後の展開についてでありますが、サイクリングコースにつきましては、昨年度実施した調査事業により、市内における3コースを設定したところであり、今後、コースの設置に伴うサイクリングサインやサイクルラックの整備を進めるとともに、サイクリングガイドの育成や、台湾の中華大学の観光関係者の視察受け入れのほか、地域おこし協力隊を中心に観光物産協会や美唄サイクリングクラブとの連携のもと、設定したサイクリングコースに基づき、市民をはじめ、広く市外のサイクリング愛好家を集めるイベントを開催する予定であります。また、受入体制の整備といたしましては、ゆ~りん館の宿泊棟の増築にともなう国内外のサイクリストの受け入れのほか、雪上での走行が可能なファットバイクを導入して通年におけるレンタルサイクルなどを行い、サイクルツーリズムを推進してまいりたいと考えております。次に、中華大学との連携協定についてでありますが、はじめに連携協定の経緯と目的、内容につきましては、中華大学とは平成 26 年度から始まった、「インターンシップ事業」として学生を毎年受け入れている中、継続した交流を図るため、大学側からの要請を受け、これまでの交流の実績を踏まえ、平成 28 年11月に連携協定を締結したところであります。協定の目的、内容といたしましては、美唄市と中華大学が相互に連携し、観光振興などによる地域の活性化とともに、次代を担う国際感覚を持った優れた人材の育成や学術振興に寄与することを目的とし、市が実施するサイクルツーリズムを含む観光振興や物産振興に結びつく多様な交流の展開に対し、情報提供や助言をいただくほか、中華大学が実施するインターンシップ事業など実践的な教育の場を美唄市が提供・協力することや、国際理解の促進を図るため相互交流についてお互いが連携して取り組むこととしているところであります。次に、今後の展開についてでありますが、インターンシップ事業は、これまで、平成 26年度6名、平成 27 年度7名、平成 28 年度8名の受け入れを実施しており、今年度は、7月に8名の受け入れを予定しているところであります。また、8月に学院長を含む大学関係者が視察のため来道し、台湾のサイクリング協会関係者とともに、本市での滞在が予定されているところであります。さらには、美唄青年会議所主催のジュニアアクトクラブ事業による青少年派遣研修事業でも、中華大学を訪問する計画となっており、民間レベルでの交流も活発になっているところであります。このため、観光振興による交流人口の増加には、インバウンドによる観光客の受け入れも重要と考えているところであり、今後につきましても、サイクルツーリズムの振興も組み合わせながら、国際的な交流人口の増加への取り組みを進めてまいりたいと考えております。次に、ふるさと納税についてでありますが、はじめに、納税額の現状につきましては、平成 28 年度は約 4,750 万円の納税額に対し、費用として、返礼品の購入に約 1,850 万円、領収書の郵送料、返礼品の運搬料、全国のふるさと納税返礼品を紹介するインターネットポータルサイトへの情報掲載料や公金扱い手数料等に約 380 万円、その他パンフレット印刷料等に約 50 万円の経費がかかっており、差引約 2,470 万円が実質的な収入額となっているところであります。なお、ここ1~2年、返礼品の送付につきましては、地方自治体間の競争が過熱しているほか、一部の地方公共団体で、ふるさと納税の趣旨に反するような返礼品が送付されているなどの指摘があったことから、今年4月の総務省通知により、返礼割合をはじめとする返礼品のあり方の見直しが求められておりますが、本市におきましては、このことによる見直しの必要はないところであります。次に、応援してもらうための推進策といたしましては、現在 75 種類の返礼品に市内企業の工業製品などもアイテムに加えるなど、拡充に努めるとともに、PRにつきましても、各種物産イベント等でチラシを配布するほか、インターネットのふるさと納税ポータルサイトを複数活用するなど、より多くの方に本市に関心を持っていただけるよう努めてまいりたいと考えております。さらには、納税された方々に対し、観光情報をお知らせするなど、美唄を第2のふるさととして長く応援していただけるよう工夫してまいりたいと考えております。次に、基金の活用につきましては、特定目的の基金では、基金ごとの目的の中で、政策を実現する上で事業そのものの必要性、基金を充当することの妥当性、他の有効な財源の有無など、総合的な判断のもと、運営委員会等で協議し活用を決定しているところであります。なお、ふるさと納税は目的に応じて振り分けされておりますが、寄附者の意向にそって有効に活用を図ってまいりたいと考えております。次に、地域おこし協力隊についてでありますが、現在、観光振興課において5名を雇用しているところであり、2名はアンテナショップでの店舗業務とふるさと納税返礼品発送作業のサポートなどに携わっており、1名は香港から来られた方で、海外からのお客様の通訳・案内やサイクルツーリズムの振興に携わっていただいております。あと2名は、地元で生産される農産物等の地域資源を活用した新たなメニューや商品の開発を主とし、食品の製造・販売に携わっていただいているところであり、それぞれの立場で市が進める施策に寄与していただいているところであります。地域おこし協力隊の全国的な課題といたしましては、隊員の定住化があり、任期を終えた隊員の4割程度は都市部に戻っている実態があります。本市におきましては、アンテナショップでの店舗業務とふるさと納税返礼品発送作業を行う2名が、今年度で3年目の活動となりますが、アンテナショップにとって必要な人材でありますことから、これまで築いた市内の団体や事業者との連携や人脈、習得したノウハウやスキルを引き続き活かしていただくよう、定住を促してまいりたいと考えております。また、それ以外の3名につきましても、活動期間終了後も仕事を継続していただき、定住につながるよう支援してまいりたいと考えております。次に、今後の制度活用につきましては、本年7月より、経済振興課で、雪冷熱を利用した新産業等の活性化を図るためのPR活動等に1名が携わっていただく予定であります。また、新たな隊員の活用につきましては、今後の各施策の展開に応じて、その必要性について検討してまいりたいと考えております。

答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)

松山議員の質問にお答えいたします。はじめに、安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄の運営状況についてでありますが、入場者の状況につきましては、平成 26 年度で2万 7,545 人、平成 27 年度で2万 9,629 人、平成 28 年度で2万 3,907 人となっており、平成 27 年度の台湾からの来場者約 5,000 人など特別な状況を差し引くと、減少傾向にあります。NPO法人の経営状況について、指定管理業務については、自主事業による収益を充当することで収支均衡が図られており、NPO法人全体の平成 28 年度決算は、227 万 5,000円の黒字となっておりますが、自主事業のうちカフェアルテの収入が最も大きいため、客の入込状況などで急変することも考えられることから、運営状況について適宜確認が必要であると考えております。施設等の保全については、旧体育館のアートスペース、旧校舎のギャラリーについて、基本構造が開校時のままであり、耐震対策も未実施で、老朽化も進んでおります。また、野外に設置する彫刻についても、北海道の寒暖差の影響から想定よりも経年変化が早く、表面を保護する成分が損耗していることが報告されております。人員配置についてですが、美術館として配置しなければならない人員として、館長が1名、学芸員が2名となっているほか、施設全体の維持管理の職員が臨時職員も含め4名、NPOの活動のための職員がパート職員も含め6名配置されており、指定管理業務や自主事業活動に必要な最低限度の人員であると認識しております。NPO法人への管理・指導体制についてですが、2カ月に1回、年6回程度、美術館の運営会議を開催しているほか、平成 28 年からは、美術館会議も開催し、今後の美術館の運営の考え方について意見交換をしております。このほか、修繕や維持管理、大口の来場者対応、視察対応などについて、随時連絡を取り合い、対応しているところです。次に、美術館化に伴う効果についてでありますが、美術館となったことで、アルテピアッツァ美唄の基本的な運営に対する考え方は変わっておらず、安田侃氏の監修・意見などを受けながら、維持整備をしております。美術館化後1年を経過して、入場者の増加は見られないところでありますが、テレビや書籍で取り上げられる機会も増え、全国的に価値がある施設であると認識されているところであります。次に、今後の展開についてでありますが、25 周年に係る事業について、安田侃氏などの作品展示を行う事業を予定しており、市民共通の財産である美術館として市民への再認識につながる機会になると考えております。将来の美術館の展望につきましては、施設の老朽化や彫刻の経年変化など、さまざまな問題に対応するため、運営や活用方法について、新たな考え方をまとめなければならない時期に来ていると認識しております。また、市民との価値の共有についてですが、美術館の趣旨や活用についてもっと理解が得られるように、市やNPO法人はもとより、さまざまな人や団体が相互に関わるような仕組みづくりを進めなければならないと考えております。次に、スポーツ振興についてでありますが、スポーツ健康都市宣言の取り組みと今後についてであります。スポーツ健康都市宣言は、市民の皆さんが、より良い生活習慣を身に付けて、健康づくりやスポーツを楽しむことにより、生涯を通じて、元気で健やかに暮らすことができ、笑顔があふれるまちを目指すことを目的に、平成 28 年6月 24 日に宣言いたしました。市民への周知等につきましては、スポーツ少年団本部の協力をいただき、美唄ライオンズクラブのご厚意によりポスターが作成され、その寄贈されたポスターを市内小中学校及び公共施設等に掲示するとともに教育委員会でリーフレットを作成し各スポーツ施設に配置しているほか、広報紙メロディーを活用するなど周知に努めてまいりました。スポーツ健康宣言をした効果につきましては、市としてスポーツ振興に取り組む姿勢を示すことができたほか、宣言を機にさまざまなスポーツ事業を通じて宣言の趣旨をPRしていくことにより、市民の運動やスポーツに関する意識の醸成が図られていくと考えています。教育委員会としましては、市民の皆さんに運動やスポーツに取り組む意識の高揚や実践に結び付けていくことが課題と考えており、今後につきましても、機会あるごとにスポーツ健康都市宣言の周知に努め、市民の皆さんが健康で生き生きと暮らすことのできるまちを目指してまいります。次に、チャレンジデーの取り組みと今後についてでありますが、チャレンジデーは、年齢・性別を問わず、日常的なスポーツの習慣化や住民の健康増進、地域の活性化に向けたきっかけづくりを目的とした住民総参加型のスポーツイベントで、人口規模がほぼ同じ自治体間で、15 分以上継続して運動やスポーツを行った住民の参加率を競います。先月 31 日に実施したチャレンジデーにつきましては、昨年の参加者数1万1人と比較し、9,427 人の参加者数となり、574 人の減少となりました。これは、昨年、総合体育館で開催された高体連卓球大会の開催がないことや企業や町内会、団体の参加者数が昨年よりも減少したことによるものと考えられます。本年度は、広報紙メロディーや実施直前の新聞朝刊に折込チラシを入れるほか、各種団体の総会やびばいさくら 2017 のイベント会場でのPR、生協や駅東側店舗付近でのPR用ポケットティッシュの配付、各町内会への依頼文書の送付などを行い、市民周知に努めてまいりました。この3年間の個人の参加者数の推移では、1年目は、799 人、2年目は1,870 人、本年は 2,760 人と大幅に増加しており、私もPR用ティッシュの配付を通して、市民の皆さんの反応がよく、認知度が拡がっていると感じたところであります。参加した市民の皆さんからの報告時のコメントに「これをきっかけに継続して運動します」、「昨年のチャレンジデーからずっとラジオ体操を続けています」や「いつもどおりのウォーキングもチャレンジデーで参加しているという感じがした」などの意見も寄せられているところであります。課題といたしましては、1日だけの参加ではなく、チャレンジデーをきっかけに市民の皆さんに運動やスポーツに取り組んでいただき習慣化していくことと考えています。今後につきましては、過去3年間を総括し、来年度以降の参加の有無につきましては、実行委員会に諮り決定してまいります。次に、東京オリンピック・パラリンピック事前合宿誘致の進捗状況と今後についてでありますが、今回のカナダパラリンピック委員会とカナダウィルチェアースポーツ協会の視察団の訪問は、岩見沢市がウィルチェアーラグビーの合宿誘致を進めていることから視察が決定したものです。視察団の受入の窓口を北海道新聞社スポーツ戦略室で行っていた関係で、その室長が以前に岩見沢支局にいたことから、美唄が昔から労災病院のせき損病棟や労災リハビリーテーションセンターを有し、リハビリの一環で車椅子バスケットボールが盛んに行われ、大会も開催している先駆的なまちであると紹介していただき、視察に至ったと聞いております。6月9日の視察当日は、総合体育館、温水プール、ゆ~りん館を視察していただくとともに、市内の救急医療を担う市立美唄病院と脊髄損傷患者のケアや治療が行える北海道せき損センターの医療施設を紹介したところであります。視察団は、練習会場となるアリーナの室温を測定したり、多目的トイレ、男女のトイレを見学、シャワー室では入口の幅をメジャーで実測し、シャワー室内のパーテーションの幅が狭いこと、段差があり、固定式のシャワーヘッドであることなど、細かくチェックし、メモをとり、また、宿泊施設となるゆ~りん館でも部屋のトイレ内を実測するなどして帰られたところであります。なお、合宿地としての決定の条件としては、東京、新千歳空港間の航空券、宿泊施設、市内移動用のリフト付きバスやワゴン車、複数人数の通訳士の手配と、それらの費用を自治体が負担する経済的支援の提示によって事前合宿地の候補として優位性が高くなるようであります。教育委員会としましては、1回の滞在に付き 500 万から 600 万円以上の経費を試算しており、本番の大会までに4回から5回の滞在を希望されているということなので、受け入れのためのこれら費用面の負担などについて難しいと考えているところであります。また、カナダ以外の国からの視察の予定は、現在ございません。次に、国内スポーツ合宿誘致につきましては、全日本大学スポーツクライミング協会へ夏休みの合宿の誘致のほか合宿誘致商談会に参加して国内の大学やスポーツ団体の誘致を進めてまいります。

再質問 3番 松山教宗

自席より3点、再質問をいたします。まず、自転車を活用したまちづくりについてでありますが、推進をしていくとお答えをいただきましたが、サイクリングは、本市の地域資源を利活用できる観光振興の1つの手法として、観光など交流人口の増加による経済活性化を目指し、市長のリーダーシップのもと、1期目より推進しておりますが、一方では、サイクリングの波及効果がいまだ見えず、どうなのかがわからないという一部の市民の意見もあります。しかし、昨年 12 月に、自転車活用推進法が成立し、本年5月には施行され、国土交通省道路局に自転車活用推進本部が設置され、自転車の活用を総合的、計画的に推進する動きが始まりました。これは、観光立国化を目指す国が本格的に自転車の活用を推進し、環境整備など推進するものと考えますし、全国的に機運が高まってきておりますので、この流れは先進的にサイクリングを推進してきた市長にとって後押しとなるものと感じます。市長は昨年2月に台湾において、アジア初となる自転車の大会、ベロシティ・グローバルに招聘され講演をされるなど、サイクリングの持つ魅力や可能性、そして本市の魅力や取り組み、施策などを含め、多くお話をされてきたと思います。そこで、本市の施策であるサイクルツーリズム、自転車を活用したまちづくりを進めていく上で、国の動向を受け、どう見据え、戦略的かつ手法をもってこれから展開をしていくのか。あわせて本市にもたらす波及効果はどう考えているのか、市長の率直な考え方についてお伺いします。2点目は、ふるさと納税についてでありますが、寄附者の意向に沿って有効に活用を図るとお答えをいただきましたが、本市の喫緊の行政課題は、生活に密着した市民ニーズに対する必要財源として、基金の運用に関しては速やかにスピード感を持って対応していくべきだと考えておりますが、市長にお伺いします。3点目は、アルテピアッツァについてでありますが、美術館化を機に今後の向上のため、施設環境整備、運営など、予算計上についてどう考えているのか。また、その前提として、地元市民に目線を当て、市の施設として、もっと親しまれる交流を進め、関係の構築や醸成、姿勢が必要であると考えます。今後のあり方、方向性をビジョンとして明示する必要があるのではないでしょうか。私は、アルテは、本市の教育、芸術文化施設や自然の広場、そして、観光施設としても宝になり得ると考えておりますが、まだまだなり得てはおらず、向上すべきと考えますし、さらには、道道美唄富良野線開通に伴い、交流人口の立ち寄る主力の一翼を担うと考えます。協働のまちづくりの観点からも、スピード感を持って進めていくべきではないかと考えますが、教育長にお伺いします。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

松山議員の質問にお答えいたします。初めに、自転車を活用したまちづくりについてでありますが、昨年 12 月に自転車活用推進法が公布され、自転車を取り巻く機運が高まっているとともに、北海道においても本年の2月に、サイクルツーリズムの推進に向けた検討委員会が設置され、世界水準のサイクリング環境の構築に向けて、モデルルートを設定し、自転車走行環境の改善や受入環境の充実、サイクルルートに関する情報発信のあり方などが検討されているところであります。このため、本市におきましても、これらの取り組みを注視するとともに、情報収集に努め、関係自治体とも連携を図りながら、サイクリングツアー客の誘客に向けた観光プロモーションの実施や環境整備を行ってまいります。また、サイクルツーリズムがもたらす波及効果といたしましては、滞在による消費も見込まれ、経済的な効果や健康の維持増進に寄与するものと考えているところであります。次に、基金活用についてでありますが、運用にあたっては、各基金の運営委員会等で決定することとなりますが、必要な時期に委員会が開催され、速やかに決定が図られるよう対応してまいりたいと考えております。

答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)

松山議員の質問にお答えいたします。美術館の今後のあり方についてでありますが、まず、美術館の向上のための予算計上について、美術館に係る予算のうち、指定管理委託料が大きな割合を占めております。その内容について、これまでNPO法人と協議をしておりますが、美術館の運営に係る事業内容や経費について、今後、精査してまいりたいと考えております。次に、将来のビジョンについてですが、現在、美術館では、さまざまな課題があるため、芸術文化の振興による市民活動の活性化を基軸とし、世界で他に例を見ない美術館、地元美唄を語ることができる芸術広場、交流の中心的施設のひとつとなるよう、本年中を目途に、将来ビジョンをまとめたいと考えております。内容については、将来に渡っての施設のあるべき方向性、彫刻の維持保全の考え方などのハード面や、市民が美術館に親しみ、芸術文化活動への参加高揚につながるようソフト面などについてまとめてまいりたいと考えております。なお、策定にあたっては、市の関係部局や安田侃氏やNPO法人など、関係者や関係団体などと意見交換をし、まちづくり支援機関などの助言も受けながら内容をまとめ、アルテピアッツァ美唄らしいビジョンにしてまいりたいと考えております。

出典:美唄市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月19日 議事録 PDF(6ページ) 間違いを知らせる