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赤平市議会 平成23年第2回定例会 2011年6月23日

教育行政執行方針について

2011年6月23日、赤平市議会の一般質問で、若山武信議員が「教育行政執行方針について」質問し、教育長 渡邊敏雄が答弁しました。

質問者
若山武信 議員
答弁者
教育長 渡邊敏雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の議事日程の表記です。

質問 5番 若山武信

続きまして、大綱2、教育行政執行方針について、①、職務命令と最高裁の司法判断についてであります。公立学校の卒業式などで国歌斉唱時に教員を起立させる校長の職務命令をめぐる訴訟の判決が今月6月6日に、また学校行事で教職員に国旗へ向かって起立し、国歌を斉唱するよう指示した校長の職務命令が14日にそれぞれ最高裁判所小法廷において思想、良心の自由を保障した憲法第19条に違反しない、いわゆる合憲ということでありますが、その判断が下されました。国旗、国歌を強制する司法判断について各種マスコミでは異論が唱えられるなど、また愛国心が固定化した形で植えつけられることに対し心配するなどいろんな見解により物議を醸しております。法的な判断と各地域の教育委員会や学校での判断には温度差があると思われますし、現実に教師への指導との間にギャップがあると思います。即法律を盾にとっての強制命令となると他の教育問題にも影響すると思われますが、当市の教育委員としての見解はいかがなものでしょうか。法的な判断と今後の教師への指導について伺いたいと思います。

答弁 教育長 渡邊敏雄(教育長は2012年9月まで)

職務命令と最高裁の司法判断についてお答えをいたします。この最高裁判断については、本市としてもいわば無関心ではいられない大きな問題だというふうに考えています。最高裁の判断では、卒業式等での国旗掲揚、国歌斉唱は周知の事実で、国歌斉唱の際の起立については一般的には式典における慣行上の儀礼的行為としての性格を持つものであって、学校現場では当然許容されるものであると、職務命令は合憲だというふうな判断であります。しかし、国旗国歌法が制定、審議された平成11年のときの官房長官の答弁での強制しないとの約束の中で制定したものとの思いがありますとともに、今最高裁での補足意見が付されているとおり、思想、信条の微妙な問題であり、細心の注意を払って対処しなければならない問題だというふうに考えています。卒業式、入学式での起立は、儀礼的な行為として教職員の責務があると考えていますが、同時に内心の自由は憲法の基本理念であり、尊重されるべきものであると思います。それだけに裁量権の逸脱した処分とならないよう、安易な職務命令は妥当ではないというふうに感じております。いずれにしましても、学校現場に混乱を招くようなことは絶対に避けなければならないというふうに思います。そのためには教職員と十分な意見の交流を行いながら、粘り強くこの問題に対処していきながら、この問題をともに共有するという立場で粘り強くその理解の中で対処していかなければならないというふうな問題だというふうに考えていますので、ご理解を賜りますようお願いを申し上げたいというふうに思います。

質問 5番 若山武信

ありがとうございます。教育委員会としては難しい判断だと思われますけれども、理解いたしました。過去の例からすべてが強制執行となりますと、他の教育問題、指導にも大きく影響が想定されますので、教職員の皆さんと今言われたように十分話し合って、共有する努力、これは本当に今そう言われたとおりだと思いますので、トラブルのないようによろしくお願いしたいと思います。続きまして、②、豊かな心を養う道徳教育の重要性についてであります。昔は、教育は学校で、しつけは家庭でというのが当然でありました。多くの家庭では子供がたくさんいる中で、教育を満足に受けていない親、保護者は教育は学校に任せればいいのだということで任せっきり、反面子供たちが社会に出たら他人に迷惑をかけないようなしつけだけはしなければならぬと、こういうことでしつけは厳しかったと、そんなふうに使い分けられていたのかもしれません。現在は、親は子育てを放棄し、あげくの果てに虐待し、しまいには殺してしまうということも出ておりますし、子供も単純な動機で親を殺してしまう、そのような事件が日常的に報道されておりますが、自分さえよければ他人はどうでもよいというように自己中心的で公徳心やモラルに欠けるような風潮が広がってきているのではないでしょうか。私は、戦前の教育へ戻るのは反対でありますが、道徳の部分はもっと厳しく教え込むべきではないかと思っております。執行方針の基本として、子供たちに確かな学力、豊かな心、たくましい体力をはぐくむ学校教育の充実に努めますとうたっておりますが、その中でも私は豊かな心を育てることが一番の教育の基本だと思っております。道徳教育の充実は極めて重要であるとの認識のもと、道徳の時間を中心に教育活動全体を通じて豊かな心の育成に努めるということでありますが、具体的にはどう指導していくのでしょうか。お伺いいたします。

答弁 教育長 渡邊敏雄(教育長は2012年9月まで)

豊かな心を養う道徳教育の重要性についてですが、お答えをいたします。豊かな心を養う道徳教育の重要性については、具体的にどのように指導していくのかというお尋ねでありますが、私はまず道徳教育はすべての教育活動の中で行わなければならないというふうに考えているところであります。とりわけその中でも重要なのは、各教科指導の中で道徳性の充実を図ることということが大事であって、各教科の学習の中で知識や技能の習得とともに人間として豊かな心をはぐくむことが大切であるというふうに考えています。そうした活動の中で、子供たち一人一人が主体的に人格の完成を目指すことを道徳の時間の中心に置くということが大切であるというふうに考えます。道徳教育というのは、子供たち自身が道徳的価値の側面から自分を見詰めて、そして自己評価力を高めて、なおかつその上に道徳的な実践力を培っていくという活動でありますから、したがって最初に申し上げましたようにあくまでも全教育活動の中で行われていくということが重要だというふうに考えていますので、ご理解をお願いをしたいというふうに思います。

質問 5番 若山武信

道徳教育は、すべての教育活動の中で行われなくてはならないと、そういうお話でありますので、十分理解いたしました。成果として心の豊かな子供たちがふえるということは、そうするといじめ問題は発生しないと私は考えておりますので、公徳心の向上にもつながってまいりますので、これからも道徳教育の充実についてお願いするところでございます。よろしくお願いいたします。続きまして、学校の統廃合についてであります。少子化の急速な進行により小中学校の小規模化が進み、複数校で複式授業が行われております。昨年9月に学校教育条件整備審議会を招集して、今後の学校統合のあり方について諮問し、7月に答申が出るとのことであります。その答申をもとに学校教育条件整備具体化構想を策定し、関係機関と協議をしながら、統廃合に着手していくとの考え方が出されました。考え方の基本には統廃合は避けられないとの考え方はあると思われますが、教育委員会としては統廃合が子供たちや地域にとってのメリットやデメリット、リスク等についてどのように考えているのか、近年統廃合された赤平小学校での経験等も踏まえて改めて伺いたいと思います。いかがなことでしょうか。

答弁 教育長 渡邊敏雄(教育長は2012年9月まで)

小中学校の統廃合についてでありますが、少子化の進行というのは本当に予想を超えるスピードで進行しているというのが実態ではないかなというふうに思います。数年前には市内の小学生の数が600人台でありましたし、中学校は300名台でありました。恐らくその数字というのは当然下回らないだろうというふうに考えていましたけれども、現在は小学校は400人台、中学校は200人台であり、驚くほどの速さで少子化というのが進行しているというのが本市の実態だというふうに思います。こうした実態を踏まえて、昨年9月に教育委員会として学校教育条件整備審議会を立ち上げました。この中で学校の適正規模、適正配置を検討することとしまして、これまで6回ほどの審議を重ねて、来月には審議会の答申をいただくという段階であります。今後答申をもとに教育委員会として教育条件整備具体化構想を策定するための作業に入っていきたいというふうに考えています。この構想は、今後10年先をめどとして検討、策定をするということにしていますが、議員ご指摘のようにこれからの赤平の教育を考えるときに少子化は避けて通ることはできませんし、そうした意味では学校の統廃合というのは赤平の教育にとって近々の課題ではないかなというふうに思います。もちろん議員ご指摘のように統廃合に伴うメリットもあればデメリットもあり、広い北海道にとっては小規模校は赤平だけではなくて全道的にたくさんあります。一概にそのリスクを論ずることはできませんけれども、少なくとも赤平を地政学的に見ていきますと現在ある小学校5校、中学校2校については再編するのは私は適当ではないかなというふうに考えているところであります。いずれにしましても、赤平の将来を見据えて確かな結論を見出していかなければならないというふうに考えているところでありますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。

質問 5番 若山武信

理解いたしました。学校教育条件整備審議会の答申を受けた後ということでありますので、統廃合の具体的な再編構想はこれからのことだと思いますので、小学校5校、中学校2校については児童生徒のためにもできるだけ早く効率のよい統廃合の計画をお願いし、要請とするところでございます。ありがとうございました。続きまして、赤平高校への支援についてであります。赤平高校も小規模校となってからいろいろな面で困難さが伴っておりますが、各種の技能、資格試験や短大、大学の指定校枠の活用等を通して確実に力をつけているとのことで、心配しながらもうれしく思っているところでございます。平成25年度で募集停止が決定しておりますが、今後とも地元からの志願者確保に向け、全力を挙げ計画の撤回を目指している市長、教育長以下関係者の皆様に敬意を表するところでございます。関係者の働きかけにより来年度に向け同校に志願してくる生徒たちに対し、また在校生に対してもより充実した高校生活を送ってもらい、赤高に入学してよかったと思えるような施策が必要であると思います。新たな取り組みには時間がありませんので、現在好評であります各種の技能検定、資格試験の獲得は子供たちの将来に大きく貢献できることでありますので、期間限定になるかもしれませんが、費用の心配がないように思いっきりチャレンジしてもらえるよう配慮してあげることも必要かと思っております。そのほかに厳しい経済事情の中で、学費や部活、修学旅行の費用にも不自由している子供たちがいるかに聞いておりますので、特段の配慮もあってしかるべきかと思います。これらについて考え方があれば伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。

答弁 教育長 渡邊敏雄(教育長は2012年9月まで)

赤平高校についてでありますけれども、平成25年に募集停止という極めて残念な結果になっているのが現状であります。しかし、赤平高校を存続させようとする取り組みが続けられてきましたが、本年の赤平高校への入学者が市内では20名、市外入れて合計28名という結果になっています。23年度の道教委の配置計画では、存続の期待も絶たれてしまいました。議員ご指摘のとおり、赤平高校は少人数ながら各種の取り組みで非常に頑張っています。指定校枠を活用した進学者、ことしは大幅にふえたというふうな状況でありますし、各種検定による資格取得など、また青少年のための科学の祭典などで非常に学校として大きく頑張っている、またそのことで地域との信頼関係も確実に前進しているというふうに考えているところであります。また、こうした中、議員ご指摘のように経済的に、あるいは家庭的に困難を抱えている子供も多いというふうに聞いています。さらに教育委員会としてこれらの子供たちの実態をつぶさに把握をしながら、必要な対応をしてまいりたいというふうに考えているところでありますので、ご理解をお願いをしたいというふうに思います。よろしくお願いします。

質問 5番 若山武信

ただいまの答弁でわかりました。ことしは28名の新入生ということでございます。私も高校に何らかの形でちょっと携わっておりますので、いろいろと実態は知っているつもりでございますけれども、24年度の募集に対しまして、またそれにこたえて入学する生徒の気持ちを本当に尊重しなければならないと思っていますし、ある意味でそれを誘った教育委員会にも一定程度の責任は出てくるのでないかと、こんなふうに思っております。支援するということはなかなか難しいのですけれども、金銭的な支援でしかできないと思いますけれども、ただいま言いましたような事情もございますので、できるだけのことを配慮していただきたいと、そのように要請するところでございます。よろしくお願いいたします。以上をもちまして私の質問すべて終わりました。どうもありがとうございました。適切なる、そして丁寧なるご答弁本当にありがとうございました。

出典:赤平市議会 平成23年第2回定例会 2011年6月23日 議事録 PDF(29ページ) 間違いを知らせる