網走市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月10日
地域医療体制について
2025年9月10日、網走市議会の一般質問で、金兵智則議員が「地域医療体制について」質問し、市長 水谷洋一、健康福祉部長 結城慎二が答弁しました。
- 質問者
- 金兵智則 議員
- 答弁者
- 市長 水谷洋一、健康福祉部長 結城慎二
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 金兵智則
-登壇- まず、質問に入る前に、前回の6月議会で、新庁舎について、エレベーターや階段の踊り場への案内板の設置について伺いましたけれども、早急に設置していただきまして、市民の皆さんから大変わかりやすくなったという声を頂いておりますので、御報告をさせていただきたいというふうに思います。私は、さきに通告いたしました3項目について質問いたします。まず一つ目ですけれども、地域医療体制についてです。昨日も質問がありましたので重なる部分があるかと思いますが、御了承いただければというふうに思います。先日、札幌市で小児科の休日救急当番医体制を10月から縮小するという記事が新聞で報道されました。開業医の高齢化などを理由に、休日救急当番医を担う医療機関が減少し、1施設当たりの負担が大きくなっていることが原因で、日曜・祝日の当番医は現在の三、四か所から2か所となってしまいそうでありましたけれども、その後の報道によりますと、新たな体制で維持されるよう取り組まれているようであります。網走市の救急は、内科系では厚生病院内に網走市が設置している休日内科急病センターと市内各診療所で体制を組んでおりました。そのような中、高齢化やその他もろもろの理由により診療所の閉院などもありましたけれども、開業医誘致制度によって四つの診療所が開院し、救急医療体制の継続がされているというふうに認識をされております。一方で、外科系ではそれまで厚生病院に対応していただいていた整形外科救急が、整形外科の医師がいなくなるという状況となり、12月議会において補正を行い、記念病院に協力をお願いすることとなりました。厚生病院においては、一時期整形外科の新規受診も行えなくなる状況になりましたけれども、今年度からは医師の派遣を受け、予約による診療がメインの状況ではありますけれども、外来受診も行えるようになっております。小児科分野では、厚生病院の小児科と小児専門診療所の体制でありましたけれども、開業医誘致制度によって診療所1か所が新規開業をいたしまして、小児科分野の体制強化であると期待がされましたけれども、小児専門診療所が休院後閉院となり元の数というふうになってしまいました。その上、コロナの蔓延なども重なり、診療所では患者数の増加と人手不足により、受入れ数の制限が行われるなどの事態もあったようであります。さきの6月議会では、網走市の医療体制の現状について、一部診療科において、医師不足による課題はあるけれども市全体としては必要な医療体制は確保されているという答弁もありましたけれども、医療体制の整備については市としてさらなる取組が必要というふうに考えますけれども、今後の見通しを含めた医療体制について、市長の見解を伺います。
答弁 市長 水谷洋一
-登壇- 金兵議員の質問にお答えしたいと思います。総体的な網走の医療についてのお尋ねのように存じますが、金兵議員からはこの医療問題の課題に対して常々議論を重ねていただいた経過があるものと認識しているところでございます。まず思い出しますのは、今から10年以上前に議員と議論を重ねたことにつきましては、子供の医療費無償化について、医療提供体制が整わない中での無償化は医療の需給と供給のバランスを崩しかねず、当時の流行語にコンビニ受診というものがありましたけれども、このことを助長することとなるから、まずは医療提供体制の確実な実施が必要であるというような議員との認識の一致を見たところでもございまして、今まで医療提供体制の充実の政策の展開に対し、様々な御提言を頂き、新規開業医の開設の実現を図った上で、高校生までの医療費無償化政策を推進できたものと思っているところでございます。また、今般、補正予算においてもお願いしていたところでございますけれども、以前、網走脳神経外科病院が手術を実施しない方向になった際にも、斜網地域の脳疾患患者の緊急性の観点から、一日も早い整備の充実についてお話を頂いたこともございました。現在では、網走厚生病院には3名の脳外科の常勤医がおりますが、このことは、札幌禎心会病院と北海道厚生連、斜網4市町と医療提供体制の協定を結んだことにより医師派遣が行われたところであります。必要に応じて札幌から医師が派遣され緊急手術が行われる体制も取られているなど、網走厚生病院に異なった民間病院の医師派遣が行われるといった先進的な取組によって、網走市民のみならず斜網広域の住民の急性期の命を守っていただけているものと思うところでございます。こうしたことにつきましても、補正予算の審議に当たりまして議会の皆様方には従前より深い理解を頂いておりますことに、この場を借りて感謝を申し上げたいと思います。昨日の答弁にもございましたが、最近の医療情勢の課題については、市内にあった小児科クリニック二つが、医師の御逝去により閉院となり、また、網走厚生病院にありましては、常勤整形外科医が退職されたことで、二次医療機関の網走厚生病院において常勤医が不在となったことから、手術などに支障をきたし、三次医療機関である北見日赤病院の負担が重くなっているなどの課題があったところでございます。三次医療機関を守るためには、二次医療機関の確保が必要であり、二次医療機関の確保に当たっては一次医療機関の確保が重要であります。その上で、今般、札幌医科大学の整形外科学講座の医局から、常勤派遣の方向で、現在、詳細協議が行われていると聞いているところであり、網走市におきましても、整形外科医の確保に向けて北海道厚生連と十分な連携を図ってまいりたいと存じます。また、小児科を標榜するクリニックの開設につきましては、先日、開業医誘致助成審査委員会において助成の承認を頂きましたことから、来年の夏から秋にかけて新たなクリニックの開設がなされるものと考えており、子育て支援の観点からも重要な拠点になるものと考えているところであります。この開設によりまして、前の期におきましては3か所、今期におきましては2か所、合計5か所のクリニックが新規に開設されたところであります。今後とも、医療の必要に応じて、医師の確保の動向について注意を払い、必要な対策と政策の実現に力を尽くしてまいりたいと存じます。いずれにいたしましても医療提供体制はこれで十分という状況ではないと考えておりますので、今後とも議員とは網走の医療提供体制について議論を重ねてまいりたいと思うところでございます。
質問 金兵智則
懐かしいお話から、現状と、この先についてと、いろいろと詳しく御答弁いただいたのかなというふうに思っております。昨日も答弁がありましたけれども、整形外科医が派遣をされるということと、小児科医が新たに開業されるということで、小児科については、今の答弁の中で来年の夏から秋ぐらいをということですので、子供たちの命を守っていくために早い開院が望まれるなというふうに思います。詳細を伺っていきたいと思いますけれども、もちろん開業医誘致制度の要綱の中に救急への協力ということは明記されておりますので、受けていただけるのかなというふうに思っておりますけれども、網走市の救急や学校などでの健診への協力については、新たに来られる小児科の先生はどのようになっているのかお伺いしたいというふうに思います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
新たに開業を検討されている小児科の先生とは様々な意見交換をさせていただきました。その中で、救急含めて地域医療にはお力添えいただけるというお約束はしております。
質問 金兵智則
明るい話題だなというふうに思います。整形外科のほうですけれども、整形外科の医師の派遣時期は令和8年度からということで昨日答弁があったと思いますけれども、整形外科には大きくわけて三つの専門分野があるのは御承知のとおりだと思います。例えば網走市の状況、手や足のけがが多いのか、腰痛持ちの人も多いというふうに思いますので、網走市の状況に合わせて、派遣していただける医師について要望したりすることは市として可能なのか、お伺いしてみたいというふうに思います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
医師派遣の詳細については、北海道厚生連が行っておりますので、市がそこに例えばどこの部位の専門のお医者様をというような意見をすることはできないかというふうに考えております。
質問 金兵智則
わかりました。それは厚生病院の判断でということなのだと思いますが、脊椎関係の整形の先生は網走市は少なめなのかなという感じが私自身もしていたものですから、そういうことが可能なのかどうかお伺いしてみました。医療体制の整備については、病院や医師会と連携しながら進めているということは承知しておりますけれども、今後の高齢化や地域の人口動態などを踏まえたときに、先に述べました整形外科や小児科も含めて、今後必要とされる診療科についてはどのような考えなのでしょうか。また、診療所が必要とされる地域についてはどうでしょうか。併せてお伺いしたいというふうに思います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
必要とされる診療科・診療所の地域についてでございますが、市内の診療所数につきましては、人口10万人当たりに換算すると、多くの診療科が全国平均を下回っておりますが、現状においては、市内全体としておおむね必要な診療科は確保できているというふうに考えております。しかし、市内開業医の年齢構成などを考えますと、救急医療体制を含めた医療提供体制の維持に向けては、開業医誘致を継続する必要があると考えておりまして、その助成の対象は、原則として、皮膚科・耳鼻咽喉科・眼科・歯科を除く診療科の診療が可能な方としているところでございます。また、診療所の地域につきましては、同一診療科の診療所は市内に分散することが望ましいとは考えますが、開設する地域に当たっての必要な土地の確保を考えると、場合によっては近接する地域への設置もやむを得ないと考えております。なお、通院困難者への対応としましては、東部地区、西部地区における患者送迎バスの運行や、移動型医療サービスの推進により、必要な医療の確保の取組を進めてまいりたいと考えております。
質問 金兵智則
詳しい御答弁いただいたのかなと思いますけれども、診療所についてはやはり分散したほうがいいのか、もしくは都会などでもあります駅のところにクリニックタワーみたいなのがあってクリニックの各科がそろっているというようなこともありますので、どちらがいいのかというふうに思いますが、今後高齢化が進むとやはり移動という部分が難しくなっていくので、市としては分散のほうがいいというふうに思うのは述べさせていただきたいなというふうに思います。現在、定住自立圏を結んでいる1市4町で様々な連携をしていることは承知しております。昨日の答弁の中にもありましたけれども、連絡会議というものも立ち上がっているということもわかりました。その会議体の中でも地域の医師不足について課題が持ち上がっているのではないかというふうに思いますけれども、広域での医療体制の考え方と課題解決に向けた協力体制というものはどのようになっているのか、お伺いしたいというふうに思います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
広域での医療体制の考え方、課題解決の協力体制についてでございますが、近隣4町とはこれまで救急医療、周産期医療、脳神経外科などについて連携を図っているところでございます。具体的には、地域センター病院や周産期母子医療センターとしての役割を持ちます網走厚生病院に対しまして、医師確保や必要な医療提供体制の維持・確保を目的とした支援を行うとともに、1市4町、網走地区及び斜里地区消防組合、網走医師会が協定を締結し、斜網地域における適正な救急医療体制の確保に努めております。また、議員お示しの斜網地区医療連絡会議において、様々な課題について意見交換、情報共有を行う中で、行政や医療機関の必要な連携を深め、地域における安定した医療提供体制を構築する対応策を検討することとしております。さらに、今後、2040年に向けた新たな地域医療構想の策定が進められることになっており、その中で必要病床数などについて協議が進められるものと認識しておりますが、この議論においては、広域での医療連携が課題になると考えております。このため、地域医療構想調整会議や斜網地区医療連絡会議などにおいて、広域連携の在り方については今後、意見交換、情報共有を図ってまいりたいと考えております。
質問 金兵智則
わかりました。今後も医療体制を維持していくためにも、これからも医師確保対策というのは必要なのだと思います。先ほども、開業医誘致制度を今後も続けていくという答弁も頂きました。ですので、今後も病院や医師会との情報交換や協議というのが必要になってくるのだというふうに思います。ですので、新たな取組も必要になってくるのではないかなというふうに考えます。例えば、他自治体で行っている市内への開業・移動などに興味を持っている医師に対して現地に来ていただき、実際に視察してもらうための交通費や宿泊費を助成する制度というのも網走でも創設するなど、医師確保対策に対する新たな取組について見解を伺いたいというふうに思います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
医師確保対策の新たな取組についてでございますが、議員お示しのとおり、市としては開業医誘致を継続する必要があるというふうに考えておりますが、近隣の自治体でも同様に助成制度を創設して医師確保に取り組んでいると承知しております。そうした中にあって網走を選んでいただくためには、何より開業を検討されている医師とのコミュニケーションをしっかりと図ることによって、開業に向けた不安解消を図ることが重要であると考えております。このため、そうした視点での取組を継続するとともに、当市の制度の見直しについても検討してまいります。また、近隣でも勤務医の確保の取組が行われていると承知しております。個別医療機関における医師確保については、基本的にはそれぞれの医療機関が行うべきものと考えておりますが、市民の安心・安全な生活と命を守るために、必要な診療科の医師確保について、他自治体の取組の例も参考にして、その手法等について医療機関と協議を行ってまいりたいと思います。
質問 金兵智則
わかりました。不安を解消してもらうために、一回現地を見てもらうというのが多分一番早い話なのだというふうに思いますので、これをやってくれというのもちょっとありますけれども、いろいろな方策を探しながら協議していっていただいて、今後も安心して医療を受けられる体制に向けて一緒に取り組んでいけたらなというふうには思っております。