網走市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月10日
高齢者の社会参加への対応について
2024年12月10日、網走市議会の一般質問で、金兵智則議員が「高齢者の社会参加への対応について」質問し、市長 水谷洋一、健康福祉部長 結城慎二、観光商工部長 伊倉直樹が答弁しました。
- 質問者
- 金兵智則 議員
- 答弁者
- 市長 水谷洋一、健康福祉部長 結城慎二、観光商工部長 伊倉直樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 金兵智則
それでは、2項目め、高齢者の社会参加への対応についてお伺いいたします。高齢者が家に引き籠もらず外出することや社会参加をすることにより、人に触れ合う、つながるというのもありましたね、今日。そういう機会があることにより、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間と定義されている、いわゆる健康寿命を延ばしていく効果があると考えます。そうですね、このつながりがすごく重要だということは、午前中から、今日はすごく多く質疑があったのかなというふうに思いますし、孤独を感じると、たばこ15本分の影響があるなどという答弁もありましたので、ここはしっかりやっていかなければいけないのかなと思いますけれども、その結果、医療費や介護費の増加を抑えられるといった効果もあり、高齢化がますます進む現状において、こういったことを考慮した政策の重要性が増してきているのではないかと考えますけれども、市長の見解を伺います。
答弁 市長 水谷洋一
―登壇― 高齢者施策の全般についてお尋ねでございますけれども、医療費について、言及がございました医療費につきましては、年齢とともに緩やかに増加をしてまいりまして、高齢期には急激に高くなってきます。健康寿命が延びますと、医療費が急激に高くなるタイミングは高齢へと先送りをされるところでありますが、年齢を重ねれば病気がけがも増えることにより、高齢者全体としては医療費は増加をしていくものと、このように捉えているところでございます。一方で、高齢者個別の視点に立てば、高齢者の方たちが地域活動を通じた社会参加を行い、また、外出の機会を創出することは、介護予防の観点からも非常に重要だと、このように考えておりますので、これまでも、高齢者生活総合支援事業やふれあいの家、らくらく健康トレーニングなど、様々な介護予防事業を今後とも行ってまいりたいと、このように考えているところでございます。
質問 金兵智則
詳しく御答弁をいただいたというふうに思っています。そこで、今、市長の答弁にもありました高齢者の社会参加を目的とした網走市が行っている事業の一つ、高齢者生活総合支援事業についてお伺いをしていきたいと思います。この事業は、交通費がメインの事業であったものを、利用箇所の拡大や金額の増加などを行ってきたところは理解をしているところではありますけれども、改めてこれまでの事業の流れについてお伺いしたいと思います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
この事業は、平成4年度より高齢者交通費助成事業として、70歳以上の前年度市民税非課税の方を対象に、年5,000円分のバス助成券を支給していたもので、平成12年度からはその対象をタクシーにも拡大をしております。現在の制度は、平成28年度より、高齢者の積極的な社会参加や健康増進などを目的に、交通費助成に限定せず、プール、体育館などの施設入館料や買物支援など総合的に活用できる助成券を、従前の5,000円に1,000円上乗せをしまして、6,000円分として支給しているところでございます。
質問 金兵智則
平成28年から今のシステムになったという答弁でしたけれども、現在、高齢者生活総合支援事業の利用券の利用状況というのは、どのようになっているのか、お伺いしたいと思います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
令和5年度の利用実績では、助成対象者は3,986人で、交付率が87.8%、利用率は82.4%となっております。助成券の利用割合は、バス及びタクシーの乗車が85.1%、入浴助成が6.7%、プールなどの健康増進施設利用が6.1%などとなっております。
質問 金兵智則
わかりました。あとはその他がもっと少なくなってくるのだなというところなのだと思いますけれども、公共施設の利用料にも使用できる事業でありますのでお伺いしますけれども、先日、札幌市で、光熱費の値上げなどの影響により公共施設利用料の値上げが提案されたということがニュースで取り上げられておりました。隣町の北見市でも、事情は違うかもしれませんけれども、公共施設の利用料の値上げという考えがあるということも発表されておりました。網走市では、指定管理者制度等も活用しながら運営を行っている施設も多数あるということは理解しておりますし、また、燃料代や電気代の補正予算が組まれたこともあり、現状の利用料で本当に賄えているのかなというふうに感じるところでもありますけれども、そこでお伺いしますけれども、公共施設の利用料について、市としてどのような考えなのか、お伺いしたいと思います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
公共施設の利用料についてでございますが、公共施設の管理運営については、昨今の物価高騰による影響等があるとは承知しておりますが、現時点で公共施設の利用料について、値上げの検討を行う考えはございません。
質問 金兵智則
現時点で値上げを考えることはないということですので、どこかの時点で考える可能性もあるという答弁になってしまうのかなというふうに思いますけれども、現時点で、とりあえず今、たしか第5次行革最中ですので、あるとすれば令和8年度以降というふうに捉えたいなと思いますけれども、この事業でほかに利用できる家事支援、買物支援、除排雪に対して、料金についての考え方はどうなのか、お伺いしたいと思います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
料金改定の状況の御質問かと思いますが、網走市シルバー人材センターの利用料金で比較しますと、家事援助は事業が開始された平成28年4月では1時間当たり840円でしたが、令和4年4月では1時間当たり1,085円と上昇をしております。除雪につきましても平成28年で1,250円だったものが、令和6年で1,512円と上昇している状況でございます。また、買物支援は事業開始が平成29年度からとなりますが、当時1,000円だったものが、令和6年では1,384円と上昇している状況でございます。
質問 金兵智則
それぞれ値上げがされていると、大体2割前後といったところなのかなというふうに思います。もう1点、詳細にお伺いしますけれども、先ほどバス・タクシー、公共交通に使われているのが85.1%ということでしたけれども、このバス・タクシーの割合というものはわかるものなのでしょうか、お伺いしたいと思います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
令和5年度の実績になりますが、どこバスを含めましてバスの利用が20.9%、介護タクシーを含めましてタクシーの利用が79.1%となっております。
質問 金兵智則
85.1%のうち、タクシーのほうが約8割という、金額ベースということになるのですよね、多分ね。ですので、こういう差が出てくるのだというふうに思います。高齢者の社会参加のために重要となる公共交通でありますけれども、当初、この事業は交通費がメインだったことから使用割合も高くなってきているというのが、先ほどの答弁でも明らかとなったところであります。そこで、公共交通、いわゆるバス・タクシーの料金について伺っていきたいと思いますけれども、初めにバスについてでありますけれども、バス料金は直近で言えば、消費税が10%に引き上げられたことにより、令和元年に税率転嫁分として若干の値上げがあった。その後、令和5年から車両老朽化により、管理コストの向上、燃料高騰などにより値上げが行われたと認識しております。また、令和5年度から本格運行が始まったどこバスですけれども、現在では同エリア、同じエリア内では500円、エリアをまたいだ場合は700円という価格設定になっております。例えば、同一区間を路線バスからどこバスに切り替えた場合、利便性を抜きに金額だけで考えた場合、支払い料金が高くなる場合が多くなるというふうに私自身も感じておりますし、多分計算上そうなるのだと思います。これらを踏まえて、バス料金自体はどの程度値上げがされたのか、市としてどのように認識しているのか、お伺いしたいと思います。
答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)
バス料金の値上げにつきましては、令和元年10月の消費税率8%から10%の引上げに伴い料金改定がなされまして、初乗り運賃が140円から150円となり、値上げ幅で10円、約7%の上昇となっております。その後、直近では、御案内のあったとおり、燃料費高騰などにより、令和5年3月以降、初乗り運賃が180円となり、値上げ幅が30円、約20%の上昇となっております。また、同一区間で路線バスからどこバスに切り替えた場合の料金比較についてですが、直接比較困難な部分はありますので、参考値にはなりますが、エリア内移動の長い区間として、つくしヶ丘6丁目から大曲2丁目で490円、羽衣公園から向陽道職員住宅も同じく490円となっており、先ほどお話ししました初乗り運賃180円と比較を取りますと、330円から340円になりますことから、どこバスの同一エリア料金500円との額面上の差額は160円から170円になるものと考えてございます。また、令和元年の料金改定からの比較では、初乗り運賃で40円、約28%、移動区間の長い運賃で70円、約16%ほど値上げになっているものと考えられます。
質問 金兵智則
公共交通のバスでも約3割弱の値上げが行われていると、どこバスを含めてもそんな感じだろうというところで、詳しく御説明をいただいたのかなと思います。同様に、タクシー料金についてもお伺いをいたします。タクシー料金についても、令和元年10月の消費税10%に引上げされたことにより税率転嫁分として値上げがされ、さらに先日の12月6日から、初乗りが610円から700円になるなど、さらなる値上げが行われました。これら数回の値上げにより、どのくらいの値上げとなったのかお伺いいたします。
答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)
タクシー料金の値上げにつきまして、当地域での改正ですが、令和元年10月の消費税率8%から10%の引上げに伴い、令和2年2月に初乗りの料金改定が行われ、530円から610円となり、値上げ幅は80円、約15%の上昇となっております。その後、今回の改正によりまして700円となったことから、直前の料金との比較で90円、約15%の上昇となっておりまして、令和2年の改正前からの比較では、金額で170円、割合としては約32%の値上げになっております。
質問 金兵智則
公共施設の利用料金についての料金値上げは今のところ考えていないと。ただ、生活支援に関しては、平成28年から見ると約2割前後だと、僕の計算ではそうかなと思うのですけれども、値上げが行われていると。バス・タクシー料金については、やむを得ない値上げもありましたけれども、ただ、値上げにより、これまでどおりの助成額、高齢者生活総合支援事業で頂ける助成額だと、単純に公共交通に乗れる回数が減るということになってしまうのです。また、物価高騰や燃料費高騰などもあり、生活をしていく上で、金銭的な余裕というものもなくなってきているということは、多くの方々から耳にするところであります。そうなってくると、より外出しづらい状況となっているのだということで推測するところであります。それらを踏まえると、これまでの経過から約3割強でしょうか、2,000円から3,000円程度の助成額の引上げというのが必要と考えるところであります。また、先日のマスコミ報道で、市長も来賓として招かれていたそうですけれども、網走地域公共交通を守り創る会が発足され、公共交通を守るという視点からも、この事業の金額引上げを要望していく考えがあるというふうに明記をされておりました。これらの状況を踏まえ、ぜひとも来年度の予算案をつくる時期でもありますので、来年度に向けて金額の引上げを決断していただきたいというふうに思いますけれども、市長の御決断、御見解をお伺いしたいと思います。
答弁 市長 水谷洋一
-登壇- 高齢者生活総合支援事業についてでございますけれども、この事業は、議員御指摘のとおり、バス・タクシーの乗車料の社会参加目的以外にも、学習機会の確保、健康増進、生活支援として係る御負担の一部の助成をしているものでございます。公共料金の値上げ、家事援助などの値上げ、本事業の対象となる高齢者の生活に影響を与えているものと承知するところでございまして、議論いただいたところでございます。その中で、低所得世帯に対して、この間、物価高騰対策として、今議会において補正予算で上程されておりました各種の給付金や福祉灯油などの様々な政策を講じているところでもございます。現時点において、本事業の助成額の増額ということは考えておりませんが、今後、国による財源措置について注視いたしまして、低所得者への支援策全体の中で検討してまいりたいと、このように考えているところでございます。
質問 金兵智則
国の補助も含めて、全体の中で考えていっていただけるという答弁でありましたけれども、予算、決算を見ても、予算額、先ほど一番最初の使用率でしたか、現在の利用状況のところで、交付パーセント、そして使用パーセントの中から予算、決算にも開きがあるのですよね。それらを踏まえて、ウン千円値上げをしたときにはどうなるかということも検討していただきたいなと。予算額を満額使うことがいいことではないのかもしれないですけれども、予算額ということは、そのお金は確保しているわけですから、決算額はそこには差異が出てくるのは当然だと思います。その中で、そういった状況も踏まえて、国の動向を注視していただけるのも、それの中で総合的に判断をしていただくのも大変ありがたいことなのではありますけれども、低所得者の皆さんは物価高騰対策ですので、自分の生活のほうに回ってしまいます。この事業については、やはり高齢者が家に引き籠もらずつながり、出ていって、いろいろな人とつながっていかなければいけないということが、今日、特に多かったですよね。古都議員の、高齢者が安心して最後まで暮らせる体制づくりのところでも、御近所とつながっていくことが大切だというのもありましたし、永本議員の、認知症の行方不明者対策のところでも、やはりそういうふうにつながっていくことが早期発見につながるよというのですから、外に出ないといけないということを認識していただいているわけですから、せっかくこの時期でもありますので、ぜひとも、もう少し検討していただけたらなと思いますけれども、同じ答弁かもしれないですが、市長、最後にもう一度お伺いしてもいいですか。
答弁 市長 水谷洋一
-登壇- さら問いをされて答弁が変わるということは、なかなか難しいというふうに思っておりますけれども、物価高、全体として物価が上がって、その対策についてどうするのかという話だと思います。その中で、様々な市独自の政策を講じているわけでありますけれども、今回、補正予算においても、本予算においても、国のほうですね、どういう形になるかわかりませんが、物価高騰対策としてしっかりやっていくのだというふうにアナウンスはありますので、公共交通も値上がりしておりますし、お米の値段も上がっておりますし、様々なものが上がっている。それを全体として物価高としてどう支援をしていくのかという、全体として、それも低所得者の方々に何ができるかということを、全体の中で考えさせていただきたいという答弁でございましたので、御理解を賜ればと思いますので、よろしくお願いいたします。
質問 金兵智則
これ以上やると嫌われてしまうかもしれませんので、この辺にしておこうかなと思いますけれども、おっしゃっていることもよくわかりますけれども、やはり見える部分で、この部分が上がったということによって、外に出る機会も増えるというところもある。全体の中の一部ではなくて、これがというところも、また大事な部分だというふうに思いますので、またあらゆるところで議論をさせていただけたらなと思います。終わります。