網走市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月14日
通告をしておりました4項目について
2021年12月14日、網走市議会の一般質問で、近藤憲治議員が「通告をしておりました4項目について」質問し、企画総務部長 秋葉孝博、観光商工部長 伊倉直樹、市長 水谷洋一が答弁しました。
- 質問者
- 近藤憲治 議員
- 答弁者
- 企画総務部長 秋葉孝博、観光商工部長 伊倉直樹、市長 水谷洋一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 近藤憲治
-登壇- それでは、私からも通告をしておりました4項目についてお伺いをさせていただきます。まず最初に、地域を挙げたデジタルトランスフォーメーションの推進についてであります。少子高齢化と労働人口の減少、そしてコロナ禍に端を発した感染リスクを低減するための非接触型の仕組みづくりとオンラインの活用など、デジタルテクノロジーによる社会の変革、いわゆるデジタルトランスフォーメーションは必要不可欠・不可避であるとともに、行政の効率化とサービス向上だけではなく、地域全体に新たな可能性をもたらすものとして積極的に取り組んでいく認識が必要であります。その点で、9月1日にデジタルファースト宣言を発した当市の姿勢については評価をするところであります。その前提に立ってお伺いをいたします。デジタルファースト宣言以降、当市の各種施策のデジタル化の進捗状況、特に宣言の中でもうたわれていた業務効率化、市民サービス向上、観光情報発信の強化の視点から、検討状況も含めてどのような政策が具体的にどのように変化したか、また変化させようとしているのかを伺います。併せて、当市におけるデジタルテクノロジーによる社会の変革、すなわちデジタルトランスフォーメーションを庁舎内外で強力に進めていくに当たり、デジタル版の総合計画に当たるデジタルファースト推進計画のような全体のビジョンの確立と共有が必要であり、こちらについては既に作業も進んでいるところだと思いますけれども、併せて状況を伺います。
答弁 企画総務部長 秋葉孝博
9月1日に網走市デジタルファースト宣言をさせていただいておりますが、この間専門的知見から支援、助言を頂くため、フェローを委嘱し、さらに具体的な実務の支援、助言を頂くため参与を任命しております。これまで管理職研修、デジタルマーケティング研修、若手職員による研究会の設置など、庁内におけるデジタルファーストへの意識の浸透を図りつつ、全庁的に刊行物のデジタル化、申請書の押印廃止、電子申請サービスの導入、来年度以降に取り組む事業などを調査してきたところでございます。令和4年度予算編成方針におきましては、デジタル推進を重点施策として位置づけ、現在作業を進めているところでございますので、具体的な取組につきましては予算編成の中でよく精査してまいります。現在、当市における中期的なデジタル化の方向性や具体的な取組を示すDX推進計画の策定を、予算編成と並行して進めているところでございます。国のDX推進が加速する中、総務省が示した自治体DX推進計画も変更や追加が予想され、また進展著しいデジタル技術の動向を踏まえますと、網走市DX推進計画は既存の計画とは異なり、常にバージョンアップをしていく、そのような計画になると考えているところです。
質問 近藤憲治
具体的な政策への落とし込みは予算編成の中でということなので、まだ大きく具体的に見えるものというのはあまりないという御答弁でありました。そして、またあわせて計画については今つくっていますよというお話でした。今、御答弁あったように、全国の各地の自治体ではデジタルトランスフォーメーションを念頭に置いて、地域全体をデジタルテクノロジーで変革していく考え方をまとめるという動きが急速に広がってきております。各地のデジタル系の計画を概観いたしますと、特徴といたしましては、行政内部でのDXと地域全体のあらゆる政策のDXを同時並行していくという考え方が多いです。行政機関だけでデジタルトランスフォーメーションするのではなく、地域のあらゆる課題をデジタルテクノロジーで解決していくというビジョンを示すことが大切であります。例えば、交通、子育て・教育、健康・医療、障がいのある方への配慮、環境・エネルギー、防災・減災、にぎわいの創出、地域産業の振興などにもデジタルテクノロジーを組み合わせて、よりよく変化させていこうという計画を各地で策定をしています。こういった視点は、先ほどの答弁にもあったDX推進計画の中でデジタルファースト宣言の理念を具現化するための当市の計画として盛り込まれていくものと勝手に想像はしていますけれども、現状の検討状況と重視している論点があれば併せてお示しをいただきたいと思います。
答弁 企画総務部長 秋葉孝博
行政運営のデジタル化だけではなくデジタル化やDXにより、地域課題の解決を図ることは重要な視点であると考えております。現在作成中でございますので、まずは関係人口の創出、市民サービス、行政運営のデジタル化を推進してまいりますが、DXを地域全体に浸透させることも必要なことだと考えております。
質問 近藤憲治
そこは認識を共にできたものと受け止めさせていただきました。あわせて、昨今SDGsやカーボンニュートラルの視点から、このデジタルトランスフォーメーションをグリーントランスフォーメーションへと昇華させていくべきなのだという考え方も定着しつつあります。つまりデジタルテクノロジーの活用で生産性を上げることで低環境負荷社会も同時に実現していこうという考え方であります。簡単な部分で言いますと、ペーパーレスでありますとか、資源利用の抑制、また高度な部分では労働生産性の向上とエネルギー効率の変革等がございまして、カーボンニュートラルやSDGsの達成に貢献していこうという考え方であります。当市の策定する、先ほどDX推進計画という言葉がありましたけれども、この計画にもこのDXからGXへという視点を盛り込んでいただく必要があると考えておりますけれども認識を伺います。
答弁 企画総務部長 秋葉孝博
DXの取組により、結果として低環境負荷社会の実現に貢献するものと認識しておりますが、同時に一朝一夕にはなし得ないものとも考えております。今後のDXの推進状況を踏まえ、計画のバージョンアップ時に御指摘の視点も取り入れながら進めてまいりたいと考えております。
質問 近藤憲治
ここは折に触れて、あわせて議論も今後もさせていただきたいと思いますが、できれば最初から入れていくほうが計画の精度としては高くなるのかなというふうに思いますので、あわせてこれからも議論をさせていただければと思います。続いて、行政内部の業務効率化と働き方改革、市民サービスの向上、そしてEBPM、エビデンス・ベースド・ポリシー・メーキングという考え方を具体化する取組としてのDXについてお伺いをいたします。行政組織内部のDXについては国としても既に指針を示しておりまして、全国の自治体でもおおよその方向性は共通をしております。その内容は、手続のデジタル化による利便性の向上、官民データの容易な利用、マイナンバーカードの普及・活用、デジタルデバイド対策、情報システムの規格の整備と互換性の確保、AIやRPAなど先端技術の活用、そしてデジタルテクノロジーを活用した新たな価値の創造という論点に収れんしてきているように見受けられます。当市がこのデジタルファースト宣言に基づいて策定をする自治体内部のDXに係る方針にはこういった、今述べた論点が盛り込まれているのか。また、そういった論点に対して、どのような評価指標とスケジュール感で進めていくかまで、これ計画で明らかにしていく必要がありますけれども、現在の検討状況を伺います。
答弁 企画総務部長 秋葉孝博
議員お話の項目につきましては、総務省が示しました自治体DX推進計画の中で自治体が取り組むべき事項として整理されております。全ての項目が当市に当てはまるのか精査しながら、極力DX推進計画に盛り込んでまいりたいと考えております。また、スケジュールにつきましては、国が目標年度を設定した取組事項につきましてはそれに合わせて取り組んでいくことを基本とし、評価指標につきましては他の自治体の設定状況をよく研究させていただき取り組んでまいりたいと考えております。
質問 近藤憲治
これもこれから具体化をしていくというようなニュアンスのお話でしたので、具体的に出来上がった段階で議論もさせていただきたいと思いますけれども、ここで次の項目に行きますけれども、自治体のDXと地域のあらゆる課題解決に資するDXを同時並行で進めていくために、大きく手を打っていくべきであるという御提言を少しさせていただきたいと思います。極めて早いスピードで進化するデジタルテクノロジーを政策に応用しつつ、地域の課題解決や市役所組織の変革を進めていくに当たり、国も外部人材の活用を推奨していますが、自治体としてさらに踏み込んで世界レベルのプレーヤー、いわゆるメガプラットフォーマーと連携を深めていくべきだと私は考えています。餅は餅屋ということわざがありますように、我々の想像を超えた技術が様々な社会の変革、よりよい社会の実現をもたらしている例を数多く既に聞いております。自動運転の実装による公共交通の利便性の向上、AIによる地域内議論の論点整理と合意形成、人口過疎地へのドローンを使った医薬品や生活必需品の配送、国政や地方選挙でのインターネット投票の導入、人工衛星の画像データを活用した水道管の漏水箇所の精緻な把握など、今まで、本当にそれができるのですかというようなことが国内外で既に実装をされてきています。国内においては、自治体がグーグルやマイクロソフトといったメガプラットフォーマーと連携をして地域の課題解決や行政の組織変革に進んでいる例も増えてきました。連携の仕方も多様であります。教育や防災、観光振興などテーマ別の連携から地域全体のスマートシティ化での連携といった大枠のものまで、地域の実情を反映した形態が全国各地で既に見られてきています。また私自身もこういったメガプラットフォーマーの方々と直接お話しする機会もございますけれども、共通しているのは人口減少地域の課題解決をテクノロジーで実現できれば、それは今後人口減少局面に入る世界各地の未来の在り方を示す一つのモデルとなるという考えを持っている点であります。人口が減った社会をどう維持していくのか、その未来を示す取組であるとの認識に立って、当市もメガプラットフォーマーなどとも明確な形の連携を取り、地域を挙げたDXを進めていただきたいと思います。この点については、できないという前提ではなく、どうやったらやれるかを念頭に強力に進めていただきたいと考えますが認識を伺います。
答弁 企画総務部長 秋葉孝博
専門的知見から支援や助言を頂くため、フェローを委嘱し参与を任命しておりますが、お二人ともお名前、所属などは御本人の申出により非公表としております。これまで御案内はしておりませんが、フェローの方はメガプラットフォーマーに所属する方です。また、お二人とも国、県などにおきましてマーケティングやデジタルに関する責任者に任用されているなど、多くの自治体でアドバイザーとして活躍されております。引き続き、フェローや参与に専門的なアドバイスを頂きながら、DXによる地域課題の解決に向けて取り組んでまいります。
質問 近藤憲治
そういった形のつながりが既にあるという御答弁だと思いました。それぞれの事情はありますので、公にできること、できないことあるかと思いますが、例えば福岡県の久留米市は教育分野でグーグルと組むということを明確にうたって政策を推進をしています。今後様々な施策を具現化する上で、そういったメガプラットフォーマーの知見をより具体的に生かしていく仕組みというのは必要になってまいりますので、そこは改めて折に触れて議論をさせていただきたいと思いますし、市民の皆さんにもこういった変化がプロフィットとなって私たちに返ってくるのだなというのを実感していただくような施策の推進を望みたいというふうに思います。次に、地域課題の解決に資するデジタルトランスフォーメーションという視点でお伺いをいたします。今後の人口減少や労働人口の減少を前提として、行政のデジタル化だけでなく、地域のあらゆる産業にデジタルテクノロジーによる生産性の向上を働きかけ、網走市全体の持続可能性の確保に力を入れていくべきであります。しかし、現状は地域の様々な産業を担っている方々とお話をすると、具体的に何をやったらいいのですかという声が多く聞かれる状況であります。そこで、地域を挙げたデジタルトランスフォーメーションを推進していくために、産官学が連携をしたDX推進協議会、これは仮称でございますけれども、のようなプラットフォームを設置する必要があると考えますけれども、市としての認識お伺いいたします。
答弁 企画総務部長 秋葉孝博
まずは関係人口の創出、市民サービス、行政運営のデジタル化を推進してまいりますが、地域におけるDXの推進につきましてもどのような手法がよいのか、商工会議所など関係機関との意見交換に努めてまいります。
質問 近藤憲治
意見交換に努めるということなのですけれども、こういったプラットフォームの必要性についてはどういう認識をされているのか、改めて伺います。
答弁 企画総務部長 秋葉孝博
まず今議員お話ししたとおり、実際中小企業の方、これは今ではなくその前からICT化の推進ということでメニューはありまして、いろいろ講習会などが開催されておりますが、参加者が少ないとか、なかなか人が集まらない、何をすればいいのかといった、そうしたことが聞かれておるのは承知しております。実際、それを地域に落とし込もうとしたときに、プラットフォームという組織がいいのか、その辺も含めてまずは今実際やっている取組をさらに強化していくような、その方向性についても商工会議所とよく相談をさせていただいて、その体制づくりがいいのか、商工会議所が頭になったそうした組織がいいのかと、その辺をよく相談をしてまいりたいと考えております。
質問 近藤憲治
必要性は認識しているのだけれどもありようを考えたいというようなニュアンスで、はい、受け止めさせていただきました。最後に、地域におけるデジタルトランスフォーメーションを推進するために、これは9月の定例会の一般質問でも少し議論をさせていただきましたが、地元でのデジタル人材の育成、それから外部からのデジタル人材の誘致のためのテレワーク拠点の整備やシェアオフィスの開設を望む声が地域内である中、国の地方創生テレワーク交付金の活用をしたいという相談を複数受けております。国としても100億円の予算を組んでおり、強力にこちらも進めていきたいというメッセージを各地方自治体に送っておりますけれども、交付金の活用を念頭に置くと、必要不可欠なのが当市として地方創生テレワーク推進実施計画があるかないかという部分であります。これはほかのデジタル系の計画であります。先ほどDX推進計画というフレーズも出ておりましたけれども、こういった計画類の策定とともに各種施策の落とし込みにも関連する実施計画も同時に検討を進めていただきたいと思います。簡単に言いますと、地方創生テレワーク推進実施計画がないと、国の地方創生テレワーク交付金が得られないというスキームになっていますので、地元でやりたいのだけれども申請できないという状況が既に現出をしております。地域で既に芽吹いている様々な動きをスピード感持ってバックアップしていくべきだと考えますけれども認識を伺います。
答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)
地方創生テレワーク推進実施計画についてでございますが、政府は新しい資本主義実現に向け、地方からデジタルの実装を進め、地方と都市の差を縮めながら都市の活力と地方のゆとりの両方を享受できるデジタル田園都市国家構想の実現を図ることとしています。現在開催されている臨時国会にて、デジタル田園都市国家構想推進交付金が創設される予定となっております。この交付金は、現行の地方創生テレワーク交付金の後継事業となっており、サテライトオフィスやコワーキングスペース等の開設に係る経費などが対象となっております。今後、地域におけるDX推進を図り、テレワークの拠点整備や新たな人の流れを創出するためにも、この交付金の活用について検討してまいりたいと考えております。
質問 近藤憲治
今活用について検討するということはこういった地方創生テレワーク推進実施計画をつくる方向で考えていくというニュアンスが含まれているということでよろしかったですか。
答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)
そういった方向で考えております。
質問 近藤憲治
デジタルトランスフォーメーションについて様々な施策についてお伺いをさせていただきました。網走市はかなり早い段階でデジタルファースト宣言もして、様々な施策にデジタルテクノロジーを活用していこうという大枠の意思表示はされているというふうに思います。あとは、この意思表示を具体的な施策に落とし込んでいく作業が必要だと思っておりまして、そこは新年度予算の編成で行っていくということが冒頭の答弁にありましたけれども、ちょっと最後に市長に大枠のお考えだけ伺いたいのですけれども。デジタルファースト宣言のファーストは政策としての優先順位を上げるというニュアンスとともに、ファーストというのはスピードも速いという意味がございます。周りの自治体、全国の自治体見ますと、相当なスピードでデジタルテクノロジーの活用を進めている自治体と、何をやったらいいのだろう、国の動向を見ながら進めようみたいな感じでじわじわとやっているところと二極化しているように私は感じています。網走市はやはりデジタルファースト宣言をいち早くやっているわけですから、具体的な施策への落とし込みもスピードを上げて進めていただきたいというふうに考えておりますけれども、最後に市長の決意を少しお伺いをさせていただきたいと思います。
答弁 市長 水谷洋一
-登壇- 突然の質問でございまして、ありがとうございます。デジタルファースト宣言でありますけれども、デジタルファースト、行政のデジタル化、市民サービスのデジタル化、そして関係人口のデジタル化、この三本柱をデジタルによって地方の活性化、そしてまた市民サービスを向上させていこうということでデジタルファースト宣言というのを行ったわけであります。このことで、先ほどから答弁で申し上げています平成4年度の予算編成方針において、デジタルというものを取り組みながらこの三本柱について取り組むようにという予算編成方針を出したところであります。その具体のお話も刊行物のデジタル化、また判こをなくすみたいな話も含めて、個別具体的なものから大きな枠組みを通した中でデジタル化の推進をしていこうということであります。この一つの大きなきっかけは、やはり庁舎建設に向けてリアルの庁舎と併せて庁舎に来なくても常にこうした市行政とのつながりが持てるといった意味での手のひら庁舎と申しますか、全てどこにいても行政サービスが受けられるような、そんなまちづくりを目指していこうということのデジタルファースト宣言でありますので、テクノロジーの進展も含めて、また先ほど質問にもございましたように、様々なフェロー、また参与を任命をいたしまして、大きな視点から、そしてまた個別具体的からフェロー、また参与の御指導を頂きながら今取り組んでいるところでございますので、十分そこら辺を意を用いて今後とも推進をしてまいりたいと、このように考えているところでございます。ありがとうございます。
質問 近藤憲治
それでは、続きまして次の質問に移らせていただきたいと思います。