由仁町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月10日
農作物の鳥獣被害に関わる現状と今後の対策について
2024年9月10日、由仁町議会の一般質問で、中村隆浩議員が「農作物の鳥獣被害に関わる現状と今後の対策について」質問し、町長 松村諭、産業振興課長 関澤和之が答弁しました。
- 質問者
- 中村隆浩 議員
- 答弁者
- 町長 松村諭、産業振興課長 関澤和之
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 7番 中村隆浩
通告に従いまして、私のほうから質問させていただきます。農作物の鳥獣被害に関わる現状と今後の対策について。近年由仁町では農作物の鳥獣被害が非常に増えております。中でも鹿やアライグマ、キジバトと様々ではありますが、農業者は頭を悩ませており、対策として個々で電牧柵や作付輪作を工夫するなど苦労しながらも努力をしているのが現状であります。このような中、地元猟友会の皆様におかれましては、本業を持ちながらもご尽力をいただいておりますことに感謝するところであります。しかし、ご承知だと思いますが、場所によってはかなり深刻な状況にあります。これらのことを踏まえて町長に次の3点を伺います。1点目、毎年12月に農業者向けに農作物鳥獣被害報告調査を行っておりますが、どのような形で農業者に結果報告と反映をされているのでしょうか。2点目、毎年猟友会の方々からどのような現状や要望、課題等を話し合い、今後に向けて対策を取っているのでしょうか。3点目、各農業団体からの意見や課題はどのように反映し、連携した対策に応じるようにしているのでしょうか。
答弁 町長 松村諭
中村議員の農作物の鳥獣被害に関わる現状と今後の対策についてでありますが、初めに産業振興課長から現状についてお答えをさせます。
答弁 産業振興課長 関澤和之
私から1点目から3点目までの現状につきましてお答えをいたします。1点目の農作物鳥獣被害調査の農業者への結果報告と反映についてでありますが、この調査は町、農協、猟友会、地域農家の代表者等で構成する由仁町有害鳥獣被害防止対策協議会から毎年12月に町内農業者に対して被害発生月、鳥獣の種類、被害の場所、被害作物、被害面積等を調査項目として実施しているところであります。この調査結果につきましては、農業者に広報等による公表はしておりませんが、夕張市、栗山町、長沼町、南幌町、由仁町の1市4町、農協、猟友会等で構成します南空知広域有害鳥獣被害防止対策協議会並びに北海道に対して被害状況を報告するとともに、南空知広域有害鳥獣被害防止計画に反映し、北海道に対しまして必要な対策予算を要望するなど基礎資料として反映しているところであります。次に、2点目の猟友会との現状や要望、課題等の話合いについてでありますが、猟友会とは毎年3月と9月に捕獲駆除対策についての定期的な会議をはじめ、SNSを活用した情報共有を図っているところであります。また、近年被害が拡大しておりましたタヌキにつきましては、令和2年度から捕獲対象鳥獣に追加したほか、毎年秋に実施しておりますエゾシカの生息調査、ライトセンサスにおいて調査地区を追加するなど猟友会と協議を重ね、必要な対策について反映しているところであります。最後に、3点目の各農業団体からの意見や課題の反映についてでありますが、農業団体が出席する会議をはじめ、各団体の事務局レベルが出席する会議において情報共有、課題把握に努めるとともに、必要な対策につきましては南空知協議会を通じて北海道に対し必要な予算を要望しているところでございます。以上でございます。
答弁 町長 松村諭
ただいま担当課長から回答をいたしました現状を踏まえまして、私から中村議員のご質問にお答えをいたします。エゾシカ、アライグマ等の有害鳥獣による農作物への被害は、農業者にとっては経済的損失だけではなく、営農意欲の減退をもたらし離農の原因になるなど深刻な影響を及ぼすものであります。これまで町では、先ほど担当課長から説明をいたしました由仁町有害鳥獣被害防止対策協議会及び南空知広域有害鳥獣被害防止対策協議会により取組を進めているところであり、猟友会による銃器やわなでの捕獲駆除をはじめ、狩猟免許取得者の育成、確保、農作物の被害調査による情報収集、さらにはエゾシカの生息調査及び一斉捕獲といった対策を講じてきたところであります。しかしながら、近年の当町における農作物の被害調査結果を見ますと、鳥獣の種類によって差はありますが、議員ご指摘のとおり被害面積、被害額とともに増加傾向にあります。令和5年度につきましては、これまでで最も多い総額約1,700万円の農作物被害が発生しており、特にエゾシカによる被害が大きな割合を占めている状況であります。また、近年の北海道の状況を見ましてもエゾシカの生息数は増加しており、令和5年度では推定で前年度を1万頭上回る73万頭と増加に歯止めがかからず、全道的に農作物被害が深刻化している状況であります。鳥獣被害防止対策は、これをすれば必ず改善、解決できるといった効果的な対策がありません。今後とも被害防止対策をその手を緩めることなく、様々な施策を織り交ぜながら地道に取り組んでいく必要があると考えております。引き続き両協議会を通じて関係機関、団体と連携を密に取組を進めるとともに、新たなハンターの確保に向けても積極的に取り組んでまいります。過去には、由仁町の協議会においてエゾシカ侵入防止の電気柵の整備を実施しておりますが、年数の経過とともに集落において適切な維持管理がなされていなかった現状もあります。鳥獣被害防止対策は役割分担を明確にして、それぞれがするべきことをする。これが重要であります。そのためには、まずは自分の農地を自分で守るという意識を持っていただくこと。そして、被害を受けている地域の皆さんが被害を受けた方だけの問題として捉えず、地域全体の問題、地域で守る意識を持ち、協力して取り組んでいただくことが必要であると考えております。
質問 7番 中村隆浩
先ほどの答弁で現状、またいろいろな取組等について私も理解させていただきました。しかし、このままでは5年後、ましてや10年後、新たな対策を考えていく、そのときにはもう既に時遅しという状況になってしまうのではないかというふうに私は心配しております。先ほど言いましたように、やっぱり個々で守るというのも大事なのですけれども、最近では自分の農地を電牧柵で囲うと隣の家の農地に被害が、影響出たりと、非常に地域全体でいろいろと対策をしていかなければならないのかなというふうに農業者の方々から聞いて僕は感じました。また、猟友会の方々におかれましても平場では撃てないだとか、いろんな部分で皆様様々ご尽力をいただいておりますが、なかなかその結果として反映までに至らないというところが現状なのかなというふうに私は思っています。そこでなのですが、例えばいつ、どのような場所で、どのような作物に影響出るかというのは、これは生産者、ましてや地域の方々が理解していると思うのです。分かれば一番いいのですけれども。ただ、これはやっぱり生産者の方の知恵も必要でないかなというふうに思います。ですから、今お金を出して何かをするということよりも、いま一度知恵を出すという意識を変革して、由仁町全体でこの取組というのを考えていかなければならないのかなというふうに私は思うのであります。その中で、今各地域で、僕何点かちょっと見させてもらったのが名寄市でやっていますハンタードローンと言いまして、ドローンで高い位置からその磁気において音を出して駆除をするというか、来ないようにするという対策。あと、札幌市でも昨年行われておりましたドローンを活用した取組で、猟友会と取り組んでいまして、温度センサーがついたドローンを飛ばしてどの辺に鹿がいるか。それで、囲い駆除という形でなるべくハンターの活動範囲を最小限に狭くした中で駆除をするというような対策、いろんな部分が地域においても、ICTを活用した人の目と機械の目で両方で組み合わせた新たな取組のその駆除を考えていくべきではないのかなというふうに思います。また、新しい機器なども各企業で出しておりますので、各農業大学だとか、そういう生徒さんの知恵も借りながら、由仁町独自での新しい鳥獣対策という勉強会や、そういうセミナー、いろんな部分、そのICTを活用したような対策を組み入れたらいいのかなというふうに僕は思うのですけれども、それについてご質問させていただきます。答弁をお願いいたします。
答弁 町長 松村諭
中村議員、再質問におきまして大変貴重なご意見をいただきましたので、早速そういった事例を含めて検討をしていきたいと思います。なお、私先ほど答弁の中で自分の農地を自分で守るということをお答えをさせていただきました。いわゆる鳥獣被害につきましては私ども、エゾシカだと100頭ぐらいか、今。町内だと年間100頭であります。これが道東のほうに行きますと、軽く500頭は超えそうであります。道東の市町村ではどういった取組をしているかといいますと、農業者に免許を取らせて、それぞれくくりわなを仕掛けているそうです。かかった鹿の駆除は行政が行う。農業者が病害虫は自分でやるけれども、鳥獣被害は役所任せというのではなくて自分で守るという、そういった動きも出てきているようであります。また、鹿を撃ちたいハンターを、旅行会社と協働で狩猟ツアーを企画している町もあるというふうに伺っております。10万円だそうです。本州のハンターは皿しか撃ったことないそうであります。ぜひ鹿を撃ちたいということで、そんな取組をしている自治体があることを実際にそこの町長からお話を聞きましたので、そんなことも含めて検討していきたいと考えております。
質問 7番 中村隆浩
答弁ありがとうございます。いま一度本当に地域全体、生産者、ましてや行政が取りまとめてもらってこの地域全体を農作物、またそれ以上にこれから熊だとか、いろんな部分が問題として出てくると思います。その部分を踏まえた上で行政の力を借りながら皆さんと共に由仁町を守っていくことを望みまして、私の質問を終わらせます。