由仁町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月11日
由仁町における子育て支援の現状と今後の課題について
2025年12月11日、由仁町議会の一般質問で、中村隆浩議員が「由仁町における子育て支援の現状と今後の課題について」質問し、町長 松村諭、保健福祉課長 三ヶ田恵理が答弁しました。
- 質問者
- 中村隆浩 議員
- 答弁者
- 町長 松村諭、保健福祉課長 三ヶ田恵理
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 1番 中村隆浩
通告に従いまして、私のほうから1点一般質問させていただきます。由仁町における子育て支援の現状と今後の課題について。現在全国的に少子化が進み、由仁町においては直近で15歳未満の子供の割合が総人口の約8.3%と、2025年4月1日現在の全国平均11.1%から2.8%低く、統計結果で比較すると改めて厳しい状況下にあると感じております。私は、そのような状況においてこの地域で日々仕事に励みながら子育てをしている若者世帯に対しては、より一層応援したいという気持ちでいっぱいになっております。最近保護者の方々から近隣の市町においては様々な工夫とアイデアを出しながら子育て支援に力を注いでいると耳にします。しかし、その支援も内容も様々ですが、主に経済的な支援が多いことから、由仁町の子育て支援は他の市町と比べて手厚くないのではないかと認識されていると感じております。私は、現在物価高騰が続く状況で子育てに係る費用は計り知れないと思いますが、保護者として子供を育てる責任と自覚というものは経済的な不安だけではないと認識しております。そこで、町長にお伺いします。由仁町では多くの子育てに関する事業を行っておりますが、近隣の市町と比べてどのような特徴を生かした子育て支援を行っているのでしょうか。
答弁 町長 松村諭
中村議員の由仁町における子育て支援の現状と今後の課題についてでございますが、当町における子育て支援につきましては保健福祉課長のほうに答弁をさせます。
答弁 保健福祉課長 三ヶ田恵理
町が実施している子育て支援事業の特徴につきましてお答えをいたします。子育て支援事業は、基本的に母子保健法や児童福祉法、子ども・子育て支援法、成育基本法、こども基本法に基づき実施しており、他市町においても同様の事業を行っていることがほとんどでございます。その中で、由仁町の子育て支援の特徴といたしましては、母子保健法の目的にもあります母性並びに乳児及び幼児の健康保持及び増進を図るため、妊娠、出産、育児についての正しい知識を深められるような機会となるよう意識し、実施しております。具体的な内容といたしましては、妊娠期には3回面接の機会を持ち、産院での健診結果を基に、将来にわたる生活習慣病発症のリスクとされております低出生や早産を予防し、胎児がお母さんのおなかの中でしっかりと育つことができ、一生を通じた生活習慣病予防につながるよう支援を行っています。また、乳幼児健診におきましても法で定められている1歳6か月児及び3歳児健診のほか、内臓や脳、筋肉の発達状況の節目になる4か月、7か月、10か月、13か月児に対し、生まれてから3歳までの成長、発達をまとめた子どもノートを用い健診を実施しているところであります。その時点の成長、発達の確認だけではなく、これからどのように成長していくのか見通しが持て、育児に対する不安感が少しでも解消されるような健診を心がけております。そのほか子育て支援センターと共同でプレママ講座という妊娠中の方や乳児とその保護者を対象とした離乳食や子供との遊びなどを学ぶ教室を、こちらも子どもノートを用いて行っております。乳幼児期ではございませんが、中学2年生に対しては由仁っ子健診を実施し、体の機能が完成するより早い段階から生活習慣病の発症を予防することができる体づくりを目指し健診、保健指導を実施しております。以上でございます。
質問 1番 中村隆浩
保健福祉課長からの答弁を聞き、なかなか厳しい状況下の中ではございますが、この地域、法律に合った、吟味しながらでも課題に取り組んでいるということが私の中でも理解させていただきました。第3期由仁町子ども・子育て支援事業計画を読ませていただきました。この計画の趣旨で、由仁町で子供を産み育てることが喜びとなるまちづくりを目的に様々な計画策定を進めている。子供の保護者をはじめ教育、保育事業者等により構成された子ども・子育て会議の設置、就学前児童のいる世帯及び小学生のいる世帯アンケートの実施など、子育てを終えた方々には知らないことがたくさんあり、驚きを隠せないところでございます。中でも私がちょっと驚いたところは、認識不足だったのですが、由仁町保健福祉便利ガイドというものがありまして、QRコードを活用して少しでも利用してもらおうという努力をしていただいているところにも感謝をしなければならないところかなと思っております。しかし、子育てしている保護者だけではなく、家族全体で由仁町子育て支援事業について周知するべきではないのかと、またこの地域全体で子育てのサポートをしていくにはどのようにしていくべきなのかを考えたときに、今現在子育て支援事業の周知の仕方や保護者並びに家族の認知度などを十分理解した上でこの事業の利用または活用をしていただけているのかをお聞きしたいと思います。
答弁 町長 松村諭
中村議員の再質問のほうにお答えいたします。中村議員ご指摘の、いわゆるこの事業をどうやって周知してたくさんの皆さんに参加していただけるかということでありますが、これはこの子育て関連の事業ではなくて町のほかの行事も同じでございまして、なかなか出席者が増えないと。特にコロナ禍以降はたくさんの皆さんが集まって何かそういう行事を行うというのが参加者が非常に減少しております。これ徐々に増えていくのかなと考えているのですが、どうもそうではないような気がいたしますので、その原因をしっかりと調べて対策を考えていきたいと思います。また、もう一点、もうすぐスタートしますが、町の正式なSNSを実施いたしますので、そこでもより具体的に発信をしていきたいと考えているところであります。この問題につきましては大変難しい問題でございまして、不肖私も現職時代は5年間にわたりこの仕事に関わらさせていただきましたので、私の思いを若干お話しさせていただきますが、私の新規政策の決定は、これはもう先輩議員方はご存じかと思いますけれども、必要なものとあればいい事業を見極めることです。私はこの2つ、この思いを持って新しい事業を実施する、あるいは実施しないを決めているところであります。財政が豊かでいろいろな事業に取り組めれば問題はないのでありますが、住民の要求は多岐にわたりまして、希望はたくさんあると思いますが、その中でも取捨選択して何がいいのかということをしっかり検討して進めていかなければなりませんので、恐らく今現在の子育て世代の方には不満、何もやっていないのではないかということが、そういった声が聞こえてくるのは私も耳にしていますので、十分理解することができます。ただ、これは先輩方、皆さん方もご承知かと思いますけれども、平成20年ですか、地方公共団体の財政の健全化に関する法律という法律が施行されまして、残念ながら由仁町は実質公債費比率、借金の比率で25%を超えまして、早期健全化団体に転落いたしました。夕張は財政再生団体でありますので、夕張市の予算は全て国の管理下に置かれてしまったと。私どもは早期健全化団体ですので、国の管理下にはならなかったのですが、起債、いわゆる借金を起こすことが自由にできなくなりました。北海道の許可がなければ借金することができない。というと、一番簡単なのは道路舗装を1本するといっても道の許可がなかったらできないというふうになったのであります。その解消に向けて職員一丸となって早期健全化計画の実施に取り組んでまいりました。もう公共施設廃止しました。あらゆる公共料金を値上げいたしました。職員をはじめ議員各位、行政委員の報酬も削減いたしました。委託業務も見直し、補助金カットであります。そういった苦しい状況を経て今現在があるのですが、これはまだ健全化を進めなければならないところでありますが、そのときも策定いたしました財政健全化計画においては、今回25.1%を超えた原因はあまりにも短期間に大規模な公共事業を実施した、これが原因として文書にきちんと明記いたしました。ところが、申し訳ありません、この計画策定は私が担当いたしました。この計画に明文化できない原因があったのであります。これは私の考えであります。それは何か。町民の一部の中に深く浸透している横並び意識であります。横並び意識というのは、これ日本人に顕著な意識ですから、それ自体は私は否定する考えはありません。ところが、横並び意識ですから、どこどこの町でやっているのだからうちの町でもやれと、やらないのか、そういう声が非常に多かった。それを私どもの町では住民の声と、声が大きいからといって取り組んだのであります。それは政策として選択したことですからいいのですが、財布の中を見ないでそういったものに取り組み過ぎたと、これが実は明文化できない転落の原因であったと、私はそういうふうに考えております。そこで、いわゆる住民の声様々でありますが、住民の要望応えたいのでありますが、これはしっかりと財布の中身を見て、どこどこのまちがやっているからうちの町もなんてということで私は政策を決定する考えはありません。これは私の基本的な考えであります。そして、中村議員のご質問でありますが、これはもうご承知だと思います。1.57ショックであります。平成2年ですか、あの1.57ショックで、このままいったら日本人はいなくなる、大変だということで国の少子化対策が始まったのであります。スタートして約35年間です。結果が出ていないです。数字は全然よくならないのです。私も田舎の一応は政治家ですから、普通政治家が35年間の結果出せない政策なんて失敗ですよ、これは。国の政策の失敗だと思っています。現下の少子化は国の政策の失敗だと私は思っております。私どものような財政基盤の弱い町で取り組むことができる少子化というのは非常に限られているのであります。貧しい自治体と東京都のような裕福な自治体では、例えば経済支援にしても額も違うし、中身も全然違うわけです。ということは、憲法で保障された国民の平等の原則に基づきますと、お金のないまちで育った子供に対する支援と裕福なところで育った子供に対する支援とは格差があるのですよ、格差が。これは私はおかしいと思っています。こういう子育て支援というのは、国はひとしく、どこに住んでいても平等に受けられるべきだと、これは人口対策における私はナショナルミニマムだと思っています。人口対策というのはそういうものだと思っています。ですから、私が進める少子化対策というのは、これは私の考えですが、少子化対策というのは、1つはまだ子供を産んでいない親御さんに対して子供を産んでくださいという政策、もう一つは既に子供を産まれた方にその子供を育てるための負担を減らして、すみません、もう一人、もう一人、もう二人産んでくださいというのが、これが少子化対策なのであります。しかし、これは実施するには自治体間の差がありますので、格差が生まれてくるわけです。国は設定した目標2.1だったのです。ところが、もう達成できないって分かったから1.8になったのです。今はさらにもっと下がっています。恐らくこのままいっても、予測でお答えするわけにもいきませんが、人口置換水準の2.1なんて恐らく達成できないと私は考えております。そのために必要なことは何かといいますと、今いる子供たちがしっかりと健康で健やかに育って、子供を産む年齢になったときにしっかりと人口置換の2人以上の子供を産んでくださいと、このように私は方向転換をするべきだと思っているところであります。そのために必要なことが、今保健福祉課長の答弁を聞いたときに、聞く人によっては何だ、これは普通の母子保健事業ではないかと思われるかもしれないのです。何だと、今までやっていた事業と変わらないのではないかというふうに思われるかもしれない。でも、保健福祉課長が今答弁をさせていただきましたうちの保健事業というのは、実は私専門家ではないので、ちょっと詳しくはお答えできませんので、この点についても保健福祉課長のほうから説明をさせますが、ドーハッド説です。イギリスの学者が提唱したものです。成人病胎児期発症起源説と。これ昭和61年に発表された、いわゆる我々人間に対する全世代、生まれてから高齢者になるまでのこの期間において、胎児になったときの状況が全て大人になったときまで影響を及ぼすという考え方であります。これが今うちの保健事業というか、もう全国的に保健事業の主流になっております。健やかに育ってもらって、大人になったときにしっかりと子供2人を産んでくださいという考えに基づきまして今うちは保健事業をやっております。そう考えますと、私は由仁町の子育て支援はと言われると、子育て支援ではないのだと、子育ち支援なのだと、子供が健康に育ってもらう、これが今私どもが進めているいわゆる子育て支援、実は子育ち支援なのだということであります。今お話をいたしました成人病胎児期発症起源説、こちらについては保健福祉課長のほうから答弁をさせますので、お願いをいたします。
答弁 保健福祉課長 三ヶ田恵理
ただいまお話のありましたドーハッド説につきまして補足の説明をさせていただきます。ドーハッド説というものは、将来の健康や病気のなりやすさは受精から胎児期、乳幼児、小児期までの環境と遺伝子との相互関係で形づくられるという新しい考え方になっております。つまり小さく生まれた赤ちゃんは、将来糖尿病、心臓病、脂質異常症などの生活習慣病のリスクが高くなりやすいということが分かっております。もちろん小さく生まれたお子さんも出生後に適切な栄養、生活習慣支援を行うことで生活習慣病の発症を必ずしもするというわけではありませんが、そのような視点で取り組んでおります。以上です。
質問 1番 中村隆浩
答弁ありがとうございます。課長は何もしゃべらないのかなと思ってちょっと心配していたのですけれども、いろいろと何もやっていないとかというふうによく言われることも多いのですが、やっぱり私たちも要望するからにはいろいろ過去のことなどを知りながら、どこまで要望すればいいのか、また要望されたからにはできない理由も理解してもらうということが僕は非常に大事なのかなというふうに思います。いろいろと保健福祉課職員の皆さんも時代に合わせた取組等も行っていただいていることがより一層伝わってまいりました。また、個人情報やハラスメントなど深入りしづらい時代ではございます。僕が思うには、子育て支援というものは子供の支援もそうなのですが、子供を育てる親のサポートが大事なのかなというふうに感じております。行政が子供を育てるのも確かなのですが、子供を育てるのは親、家族なのではないでしょうか。子供が家族で過ごした時間や由仁町で暮らした思い出が記憶に残る町にしたいと僕は思っております。ということで、最後にもう一点だけお聞きしたいことがございます。今後取り組んでいかなければならないと思っている行政側から見て感じているものというものはございますでしょうか。
答弁 町長 松村諭
新たに取り組むというよりも現在進めている事業をさらに充実していきたいと考えております。お気づきかもしれませんが、私どものような町で保健福祉課に行っていただければ何と保健師の数が多いことかと。恐らくほかの町村の2倍から3倍ぐらいの保健師が働いております。これはしっかりと、子供の出生数としての効果は現れておりませんが、住民の健康増進、そして子供の健やかな成長にはかなりの実績を残していると思いますので、さらに人的スタッフを充実して、今進めている事業をさらに充実していきたいと考えているところであります。
質問 1番 中村隆浩
私が町長が言っていた言葉で2つ記憶に強く残っている言葉がございます。それは自主的、自発的という言葉と、それと由仁町で育った子供たちが町外に出たときに、出身はと聞かれたときに由仁町ですといって町外でも活躍してくれることですという言葉が記憶に残っております。これこそが小さくてもきらりと輝いてもらえるのではないでしょうか。親、家族として子育ての負担という言葉が消えて、子育ての楽しみや喜び、子供の下支えをするのが親、家族で、子育てをする親、家族の下支えをするのが行政であるべきだと考えております。いろいろなことにサポートし過ぎて親、家族の子育ての責任と自覚を失うことがないようさらなる時代に合わせた子育て支援に取り組んでもらえることを望みまして、私からの一般質問を終わらさせていただきます。終わります。
答弁 町長 松村諭
大変勇気づけられる言葉をいただきました。残念ながら私の力不足でまだまだ胸を張って由仁町出身だよというふうに発信することがなかなかできないのでありますが、由仁町出身の高校生にすがらないと駄目なのかなと私の力不足を感じているところであります。