美瑛町議会 令和7年第7回定例会 2025年12月11日
鳥獣被害防止対策について
2025年12月11日、美瑛町議会の一般質問で、谷本憲一議員が「鳥獣被害防止対策について」質問し、町長 角和浩幸が答弁しました。
- 質問者
- 谷本憲一 議員
- 答弁者
- 町長 角和浩幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 11番 谷本憲一
番号11番、谷本憲一。質問方式、時間制限方式。質問事項、鳥獣被害防止対策について。質問の要旨、最近のニュースでは、毎日のように人の生活圏におけるクマの被害について報道されています。本町においても郊外では、クマの出没情報は出ていますが、現状は幸いにも人的被害には及んでいません。また、美瑛町鳥獣被害防止計画では、令和3年度被害面積が約100ヘクタール、被害額約9,800万円、令和5年度面積が約77ヘクタール、被害額約5,400万円と減少傾向にあり、猟友会や各関係機関の連携によるものと考えられます。しかし、被害を最小限に食い止めるためには、関係機関の協力と合わせて電気牧柵等の防護対策が必要であり、今でも設置していますが、予算の関係から農家の要望に十分に対応しきれていないと思います。このまま続くと、条件の悪い農地の不耕作地が出てしまう状況となり、野生鳥獣がより人里に近づく恐れもあります。そこで、次の3点について伺います。(1)令和7年度の鳥獣被害の状況について。(2)猟友会への支援について。(3)電気牧柵等の防護対策の支援について。質問の相手は町長です。
答弁 町長 角和浩幸
11番、谷本議員さんからの質問項目、鳥獣被害防止対策についてお答えをいたします。本年は、全国的にクマによる人身被害等に関する報道も多く、依然としてクマ被害に対する関心が高い状況であるものと認識しております。町内におきましては、幸いにも人的被害には至っておりませんが、これは猟友会によるパトロールや捕獲活動、さらには農業者による電気柵等の被害防止対策の取組が、一定の成果を上げているものと考えております。1点目につきましては、被害状況について、令和3年度と比較して令和5年度の被害面積及び被害額は一時減少したものの、令和6年度の農作物被害調査の結果では、被害面積が約230ヘクタール、被害額は約2億円と、令和3年度を上回る被害となっており、今後も継続して鳥獣被害対策に取り組む必要があるものと考えております。御質問の令和7年度の被害状況につきましては、今後、各地区の皆さまに対し調査を依頼する予定としており、現時点では被害の数値を把握していないところです。2点目につきましては、有害鳥獣駆除経費の助成を始め、新規狩猟免許及び銃所持許可取得費用の一部助成などの支援を行っておりますが、駆除に必要となる弾薬等の資材費は年々高騰しており、猟友会の方々の負担が大きくなっているものと認識しております。本町の鳥獣被害対策は、猟友会の皆さまの御協力が必要不可欠でありますので、今後も引き続き柔軟な支援を継続してまいります。3点目につきましては、野生鳥獣による農作物被害を最小限に抑えるためには、猟友会による有害駆除だけではなく、農業者の皆さまによる主体的な被害防止対策が非常に重要であることから、電気柵等を活用した物理的な被害防止対策に対して支援を行ってまいりました。一方で、議員御指摘のとおり、支援が十分ではなく、それにより耕作放棄が生じることがあるとすれば、望ましいことではないと考えております。このため、鳥獣被害の続く農地につきましては、猟友会や有識者の皆さまから効果的な被害防止方法について助言を受けられる体制を整えるとともに、国や北海道の補助制度の活用も視野に入れつつ、限られた予算の中ではありますが、できる限り農業者の皆さまのニーズに沿った支援を進めてまいります。以上でございます。
再質問 11番 谷本憲一
11番、谷本です。答弁を頂きました。それでは再質問をさせていただきます。答弁書にも書かれていますが、令和6年度の被害面積は約230ヘクタール、被害額は2億円と、増加傾向にあります。また美瑛町でのヒグマの有害駆除頭数は、令和5年度19頭、令和6年度9頭、令和7年度10月末時点では35頭となっており、確実に野生鳥獣の個体数は増えていると思います。北海道でも、幌加内町、北見市などで、ヒグマに対しての講習会が開催されました。美瑛町においても、基本的なルール、情報を町民に共有できるような講習会、セミナー等を開催してはどうかと思いますが、町長の考えを伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
被害軽減に向けた様々な、セミナー講習会というのは、有意義で当然あると思っておりますので、様々な機会を通じた普及活動に取り組んでまいりたいと思います。(「はい」の声)
再質問 11番 谷本憲一
11番、谷本です。答弁頂きました。今は猟友会、関係機関との協力により、食い止めていると思っております。ヒグマの生態系、またヒグマを定着させない基本的なルールを周知するということが重要だと思います。重ねて今の質問に伺いたいと思います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
勉強する機会、講習会でセミナーを通じたという知識を得ていくということは当然大事であると思います。重ねて、このような機会を有効に利用させていただきたいとご答弁を申し上げます。また、ヒグマの生態ですとか、市街地、心配する市街地にあらわれないようにするにはどうしていくのかということにつきましては、猟友会の皆さままた、我々役場職員につきましてもそのような知見というものが、今後ともますます重要となってまいりますので、そのような科学的なデータに基づくような知見を得る機会というものを増やしてまいりたいと考えております。(「はい」の声)
再質問 11番 谷本憲一
それでは次の質問に移らさせていただきます。美瑛町として、猟友会に対して助成援助を行っていることは認識をしております。ヒグマに限らず、野生鳥獣の有害駆除には大変危険を伴うことから、成果に対して適切な報酬を考えていただきたいと思いますが町長の考えを伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
先ほどもご答弁申し上げましたけども、猟友会の皆さまの活動があってはじめて美瑛町の農業が、鳥獣による被害から守られているということでございます。猟友会の皆さまの活動は本当に尊いものでございますし、であるがために、その活動に対しまして、行政としてご支援をさせていただくということは、当然の感謝を込めてご支援するのは当然のことであると思っております。これまでも、猟友会の方々のご要望もお伺いしながら、どこの部分に支援をさせていただければ、より動きやすい活動、しやすい環境になるのかということを、相互話し合いをさせていただきながら、支援策について、決めさせていただいております。単価を上げていくということも都度行ってきているところでございまして今後とも、猟友会の皆さまの御要望をよく聞かせていただく中で、活動しやすい環境づくりに努めてまいりたいと考えております。(「はい」の声)
再質問 11番 谷本憲一
答弁を頂きました。ここで関連する記事がありますので、お話をさせていただきます。12月6日の農業新聞から、まず見出しですけれども、出没急増財源足らず、ふるさと納税で対策という見出しです。記事の始まりが、全国でクマ被害が相次ぎ、ふるさと納税納税を活用して捕獲や駆除、農作物の食害防止等を行った対策費用を確保する自治体が増えている。出没が急増して、必要経費が膨らみ、財源不足になっていることが背景にある。実例といたしましては、山形県鶴岡市では、12月20日、クマ対策として、ふるさと納税の寄附の受け付けを始める。返礼品なしの1口2,000円から、猟友会の活動経費や、箱穴、電気柵の設置に活用する。もう一つの実例は、秋田県にかほ市では、一口2,000円から寄附を募り、うち1,000円を事業に充てる。返礼品として県産のお米を送るプランも用意してある。記事の最後にはですね、ふるさと納税ポータルサイトさとふるは、寄附を募る自治体を紹介する特集ページを作成。岩手、宮城、秋田、山形県の4県10市町が掲載され、今後も増える見通しだと、終わっております。やはり全国的にも必要経費が、膨らみ財源が不足しているということです。美瑛町としても、鳥獣対策の一環として検討、考えてはどうかと思いますが、町長の考えを伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
ふるさと納税を活用するという観点につきましては、鳥獣被害のみならず、様々なところの財源として活用できるということで、ふるさと納税をより充実させていかなければならないということは常に感じております。そのような中でクマ対策、鳥獣被害対策に絞った形でふるさと納税を募るという自治体があらわれてきていることは、なかなか戦略的に進めているなというような感想も持っているところでございます。もちろん、ふるさと納税等、財源がある中でそれを鳥獣被害、また農業振興策に充てていくということは十分考えられることでございますけれども、現時点で美瑛町の例えばクマ対策で財源が逼迫しているかといいますとこれまでどおりの取組を進めている中で、今年度先ほどご紹介頂きました、今年度最新の数字で、苦情等数35頭とこれは、近年の比較の中で多く増えてはございますけれども、これまでどおりの取組の中でクマに対する対応というものはさせていただいているのかなと考えております。先ほどの質問と重複しますけれども猟友会の皆さま方がより活動しやすいこうすればもっと活動しやすい被害食い止められるよというようなお声があれば、その声をお伺いしながら猟友会の皆さまと一致した一致点を見いだして、対策を講じてまいりたいと考えております。(「はい」の声)
再質問 11番 谷本憲一
11番、谷本です。答弁頂きました。もう一つ猟友会について質問をさせていただきます。美瑛町猟友会の会員数は現在48名と聞いております。管内の射撃の訓練大会では優勝、または上位入賞者が多数出ており、大変私たちも心強く思っております。今どの産業にも言えることですが、人手不足、高齢化は避けて通れない問題となっております。そのような中で、猟友会の新人会員の確保、また技術の継承とサポートを猟友会と協力して進めていただきたいと思いますが、考えを伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
全く同感でございます。美瑛町の猟友会の会員の皆さま方、上川管内、他自治体比べて多く、人数も多く、また、ご紹介のとおりで訓練大会でも非常に優秀なもう毎年優勝は美瑛町だと言われるぐらい、技能的にも技術的にも高いいいものを持ってレベルの高いしかも人数の多い方がそろっているのが、美瑛町の猟友会の特徴でございまして、本当に頼もしい心強い限りでございます。このよき伝統といいますか、よき風土を守っていくために、より新しく猟友会に入りたいという方、新入会員さんを募るような形でのご支援というものも当然させていただく中で、今の美瑛町の猟友会の規模、技能技術を維持できる体制を御支援させていただきたいと考えております。(「はい」の声)
再質問 11番 谷本憲一
11番、谷本です。答弁頂きました。それでは最後に3番目の質問に移らさせていただきます。美瑛町の令和6年度の農作物被害額は約2億円と答弁を頂きました。被害が増える中、農家も対策に苦労をしています。ここで、ビートを例に話をさせていただきます。まずビートの播種は、4月の下旬から5月の連休ぐらいに播種をします。これは種を直下に撒く栽培です。10日から2週間ほどで発芽します。その間に畑の周りに電牧を設置します。最近はシカ以外にもウサギなどの小動物の被害も増加していることから、電牧の線を通常の3段から4段、5段に間隔を狭めて設置をしております。あわせて、野生鳥獣に苦手な音が出てる電気ソーナーも設置をしております。ビートの収穫はその年の天候にもよりますが、10月の中旬から11月いっぱいで収穫をします。畑の条件のいいところに積み上げ、トラックへのトラック運搬までに、10日から2週間の間にまた食害をされるので、そこでまた電牧を張ります。地域差はありますが、二重三重の対策を打っています。これは大変労力と経費がかかります。電牧そこで、電牧以外にも有効な機器についても、美瑛町、また関係機関の助成、国や北海道の補助事業の活用を含めて、助成対象に入れていただきたいと思いますが、考えを伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
議員御指摘のとおり、現在の鳥獣被害防止策の中の、農地畑の中へ侵入を食い止めるということにつきましては、電気柵、電牧を張るということを、第一の対策として講じてきているところでございます。現状まだ、希望もございますし、まだここに設置したいというお声も頂いてますので、まず一義的にはこちらの策による侵入防止というものをさらに進めてまいりたいと考えております。また、新たな機械、電気ソナー等様々な機器が開発されてきているのは承知をしているところでございます。こちらにつきましては、利用につきましては利用効果がどのようなものがあるのかですとか、町内の例えば、町内全域幅広い範囲の中で、利用するとなると、どのぐらいの設置数が必要になるかなど、まだ、なお検討させていただきたいような要素がございますので現時点では、電気柵電牧を中心とした侵入防止策を引き続きさせていただきたいと考えております。(「はい」の声)
再質問 11番 谷本憲一
11番、谷本です。答弁頂きました。私も電気ソナーを使用しております。今ビートの話をさせていただきましたが、豆類にも被害を受けています。そこで作物によって時期をずらして使用をしています。まず、ビートは播種時期が早いので、電牧とあわせて5月に設置をします。大豆などの豆類は播種が5月の下旬なので、6月に設置をします。またこの電気ソナーはですね、設置が比較的簡単なので、利便性もあり、効果も高いと私は思っていますが、町長の考えを伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
設置が容易であると、でん電牧張り巡らすことに比べて設置が容易であるということは承知をしているところでございます。効果につきましては、各生産者の方々お一人お一人からあるよとかこうだよっていう話は、伺っておりますけれども、データとしてどのぐらいの効果があるのか。あるいは、その音であれば、その音を届く効果がある範囲というものがどの程度であってこの大きな広い面積を持っている美瑛町の中で、一体何機が必要。何機をそろえば、どれだけの大きな面積の農地を守ることができるのかというようなところがまだ不明であるといいますか、そのデータを収集していく必要があるのかなという風に認識をしているところでございます。(「はい」の声)
再質問 11番 谷本憲一
11番、谷本です。答弁頂きました。この電子ソナーはですね、私もつけておりますし、近郊の農家、また畑作農家等も今かなり普及をしております。そんな中で、生産者の意見、各地域で、伺えると思いますので、それを踏まえてですね、ぜひ検討材料の一つとして入れていただきたいと思います。それでは最後の質問にさせていただきます。全体を通して最後の質問をさせていただきます。今全国では、鳥獣対策は大きな問題となっております。クマによる被害者数は過去最高となり、野生鳥獣による農作物被害についても、地域によっては大きな被害を受けています。美瑛町としても、町民の安心安全、また、基幹産業の農業を守ることから、各関係機関との連携をとり、また、ヒグマに限らず、野生鳥獣の移動距離は1日数十キロと言われています。隣接している市町村と連携をとりながら、広域的な駆除体制が必要ではないかと思いますが、最後に町長に伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
まず前段のソナーに普及に向けて生産者の声をということでございます。様々な機会で生産者の皆さまと意見交換する場がございますので、そのような中でも、ソナーの有効性について、また、実際に使った利用状況、使用状況などについて、多くの声を生産者の方から聞かせていただきたいと思います。また、ソナーの財源のほうが、調べていくと、あまりぴたっと当てはまるものがないようなところもございますので、財源も含めて、導入に向けた検討を進めさせていただきたいと思います。そしてもう一つの後段のご質問でございます。鳥獣被害駆除に向けての連携でございます。本当にクマの人身への被害が全国的に出てるということで大変注目を集めております。その中で、幸い、美瑛町は人身への被害が今のところないわけでございます。これはひとえに農地、市街地が美瑛の場合、市街地があってその周辺に農地がある、そこに生産者が耕作をしていただいている農地の中で有害駆除の形で駆除されている頭数が多いので、人が多く住まう市街地への出没がないのかなという風に受け止めております。そういう意味で、農地緩衝地帯となっている、農地を耕していただいている生産者の皆さまのご活動というのは、本当に尊く、またそこでの駆除、鳥獣被害防止の取組というものは、頭の下がる思いでございまして、これからも、町としてのご支援をさせていただきたいと存じます。そして、広域連携でございますけれども、これは北海道とこういうような意見交換の場がある場合に、時々申してますけれども、クマにとって町域というものは関係なく、二つの町三つの町をまたいで移動していると。こういう実態から、クマの対策については一義的には北海道がやはり担うべきではないかというようなところのお声は、美瑛町もですし、近隣の町村とあわせて声を上げているところでございます。北海道も当然多少講じていただいてますので、そういうような意味からも近隣市町村と手を携えながら、そして、北海道、国に対して、それぞれの立場からこの地元の農産農業を守っていただくための取り組みに力強い支援を頂けるよう、さらに要望要請活動を続けてまいりたいと考えております。