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小清水町議会 令和8年第3回定例会 2026年6月16日

鳥獣被害防止対策について

2026年6月16日、小清水町議会の一般質問で、鬼塚茂議員が「鳥獣被害防止対策について」質問し、町長 久保弘志が答弁しました。

質問者
鬼塚茂 議員
答弁者
町長 久保弘志

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 6番 鬼塚茂

6番。私からは、さきに通告してあります鳥獣被害防止対策についてお伺いしたいと思います。鳥獣被害防止対策の推進ということで、ヒグマ・エゾシカの駆除対策、被害調査、エゾシカ被害自衛対策事業、さらに有害鳥獣駆除に従事するものに対する支援事業などでは、猟友会会員も増え、同時に若返りにもなり、一定の評価はできるものの、依然として本町の農作物の被害、車両追突事故などがなくならない現状にあります。鳥獣の移動を考えると、広域的な考えも大事ですが、現在設置されている鹿柵は自然条件が悪く、熊などが多く出没し、年に数回の維持管理では修復が追いつかない状況にあります。そこで、農家の圃場に近い場所に再設置してはいけないかということを町長にお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

答弁 町長 久保弘志

お答えさせていただきます。農作物被害を防止することを目的とした鹿柵の設置につきましては、鳥獣の圃場への侵入防止という点においては、有効な対抗策であるものの、日頃の維持管理や修復等のコスト面において、大きな負担となっていることは承知をしているところであります。本町における侵入防止柵の設置は、平成11年度から13年度までの3か年、JAこしみずが事業主体となり、延長43.4キロメートル、総事業費1億7,700万円で町内南部を中心としたエリアに鹿柵を設置したところでございます。設置後10年が経過した平成24年度、25年度の2か年には、既存鹿柵の補強工事のほか、5.3キロメートルの路線延長などを実施した経過がございます。ただいまの質問中、議員の御指摘のあった維持管理上の懸念につきましては、去る6月2日、網走南部森林管理署、JAこしみず、猟友会小清水支部及び鹿侵入防止柵設置協議会の代表者の皆さんとの情報交換会の中でも同様の指摘があったところでございまして、当初設置から相当期間が経過をしていることから、多くの箇所での修繕を要するほか、昨今のヒグマ出没件数の増加からも危険性が高まっていることも承知をしているところでございます。つきましては、まずは町とJAこしみず、また、猟友会小清水支部、鹿侵入防止柵設置協議会の皆様と情報共有を図りながら、早急に修繕が必要な箇所の特定のほか、御提案のあった圃場近くへの路線変更の必要性などを各関係機関と協議を進めながら対策を検討するとともに、国、北海道に対して広域的な対策を講じていただけるよう引き続き要請をしてまいりたいと考えております。以上でございます。

質問 6番 鬼塚茂

6番。私は今回、手間暇がかかり、精神的な苦しみを持つ農家の皆さんのちょっと心情、鳥獣対策に対する心情というものをちょっと深掘りしようかなと。高齢化、人手不足の進む中、毎日、広大な農地を見回り、対策機具を管理するのは物理的には限界があります。これを解決する鹿柵の再設置だと、常日頃、農家の皆さんが口を揃えるように申しております。被害農家の心情と併せれば、食害に遭った圃場をそのまま指をくわえているのではなく、収穫を迎える、その前に周りの作物が被害に遭わないようにするのはもちろんですが、被害に遭った作物も補植するなど、いろいろの手間暇がかかります。昨年の被害金額も鹿と熊を合わせて1億円を超える被害額となっております。これは、被害面積掛ける単価で算定していますが、依然として高い水準にある。これにプラスして補植作業、労力、苗代、見回りの手間、電気柵、忌避剤、資材費なども余計なコストが営農に負担をかけます。現在の鹿柵修繕は、当然、大事ではありますが、熊の出没と自然条件の管理に問題があり、いくらでも見回りができる状態ではありません。鹿の跳躍力やくぐり抜け能力は非常に高いため、以前に設置した鹿柵が突破される現状にあります。現在の鹿の行動パターンに併せて、構造や設置場所を見直す、強化を兼ねた再設置が不可欠になると思います。そんな中で、猟友会の皆さんも相当御苦労されながら鹿の捕獲も以前の倍以上捕獲をされています。鳥獣被害対策は、農家個人の努力だけで解決できるフェーズが過ぎています。行政の支援制度や最新のデジタル技術、そして、地域コミュニティ全体での役割分担をうまく組み合わせることで、人と体、負担を削り取っていくことが最優先だと考えております。隣接の連携も同時に行いながら、まずは小清水単体でも鹿柵の再設置は進められないか、再度お伺いしたいと思います。

答弁 町長 久保弘志

お答えさせていただきます。本当に農業者の御苦労というのは、私もいろいろお聞きをしているところでございます。今、現状でできることは、猟友会さんも含めてやっていただいているというふうには認識をしております。昨年度の捕獲頭数も368頭でございますので、もう400頭に迫っているという現状でございます。ただし、以前から申し上げておりますけれども、近い町の標茶町では年間2,500頭以上を捕りながらも一向に減らないという現状であります。ここをどう捉えるかだというふうに思っておりまして、私は常々、広域的な取組がないと、もう無理ですという話を国・北海道には申し上げてはいるんですが、なかなか予算も若干ずつは増えてはきてはいるものの、これだという施策はなかなかないというのが現状かなと思います。鹿よりか、どちらかというと、人の命が危ないという熊のほうに今はシフトをしてきているのかなと思いますが、先ほど議員がおっしゃられたように、本当に農家さんの御苦労は聞いておりますので、先般も斜里郡3町の中で、やはり私の町は私の町として努力はしていきたいと思います。当然、おっしゃられた、どこの柵がいいのかというのは、またもう一回見直さなきゃいけないと思いますが、恐らく現状で皆さんが求めるような形をすると、かなりの額がかかるのではないかなというふうに思いますし、当然、国なり道の支援を頂きながらやらなきゃいけないと思います。先般の、先ほどあった関係機関の意見交換会の中でも、そこの検討はしていきたいというふうに私としては発言をさせていただいておりますので、その検討については入りたいというふうに思っております。うち独自の検討の仕方と、あと近隣の広域的な取組という意味でございます。そのような中で、町ができることからまずはやっていきたいというふうに考えてございますので、いろいろ猟友会さんも本当にうちの猟友会さんはしっかりやっていただいているというふうに思っています。その中でも、こういう現状というのはなかなか被害額が減らないというのは、そこに反論はできない状況でありますので、そのことを重く受けつつも、しっかりできることは取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。

質問 6番 鬼塚茂

6番。以前から、これがいい、あれがいいという対策ではなくて、やっぱりやれることは全部やろうっていう町長の前向きな決断は私は素晴らしいなっていう部分と、それから、逆に被害額が下がらない、何をやっても被害額が下がらない。これは、1億円って簡単に言うけど、その1億円の被害っていうのはすごい部分で、その今の現状に合わせるとシストの問題もあります。それに併せて農家の心情を考えると、じゃあこれからどんな対策をしたらいいのかっていう部分での脳裏に浮かぶのは、やっぱり農業委員の会長もいらっしゃいますけど、耕作放棄地だとか、耕作に、未来の営農に失望すると。そこで、離農を考えるとか、いろいろな選択肢もマイナスの要因であろうかと思います。そこにならない前に、他町村から見れば小清水の被害額っていうのは、多いか少ないかっていう部分については何とも言えませんが、とりあえず、被害額の額で言うと、やっぱり苦しんでいる農民の皆さんがいるっていうのは事実なんで、さらに言わせていただくと、やっぱり隣接する市町村の維持管理、被害もそうですけど、維持管理等々にも多少の温度差があるのかなと。これを広域で連携をとって対応策を進めるっていう部分については、やっぱり並相当な努力が必要ではないかなと思いますが、ただ、小清水といたしましても、やっぱり海、山に囲まれてて、山からも来る、海からも来るって、海沿いからも来るという部分でも今最近はあるので、そこら辺も対応するのには、やっぱり金額、被害の額を減らすっていう努力は、やっぱり常に持っていただいて、対応策を前向きに考えていただければ幸いと存じますが、最後、町長のお考えを聞かせていただきたいと思います。

答弁 町長 久保弘志

議員の御意見は重く受け止めて、しっかり対応していきたいと思いますが、現状としては、鹿は移動するものでありまして、冬はほぼ弟子屈方面に行ってしまうというのが現状であります。これはもう分かっている事実でありますので、そういうことも踏まえつつでありますが、広域の部分は広域の部分として取り組むとして、小清水町が今できることについては、しっかりと検討も含めて進めていきたいというふうに思っておりますので御理解いただきたいと思います。以上でございます。

出典:小清水町議会 令和8年第3回定例会 2026年6月16日 議事録 PDF(14ページ) 間違いを知らせる