みんなの議会

由仁町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月10日

子供の肥満と生活習慣について

2024年9月10日、由仁町議会の一般質問で、加藤重夫議員が「子供の肥満と生活習慣について」質問し、町長 松村諭、教育長 石井洋、保健福祉課長 野島健が答弁しました。

質問者
加藤重夫 議員
答弁者
町長 松村諭、教育長 石井洋、保健福祉課長 野島健

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 2番 加藤重夫

子供の肥満と生活習慣について町長と教育長にお伺いします。新型コロナウイルス感染症が5類感染症に位置づけられてから1年4か月が経過しましたが、新型コロナウイルス対策における行動制限によって子供たちの体格に影響を及ぼしているのではないかと心配しているところでございます。本年6月16日の北海道新聞によりますと、国立成育医療研究センターなどのチームが2015年度から2022年度に中学校を卒業した子供たちを対象に新型コロナウイルス流行前の2019年と流行後の2020年から2022年の3年間の健診データを分析した結果、新型コロナウイルス感染症によって肥満は男子で0.31ポイントから0.88ポイント、女子で0.20ポイントから0.36ポイント増加し、痩せは2022年に男子で0.21ポイント、女子で0.34ポイント増加したという結果が掲載されておりました。当町におきましても教育行政報告の全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果や広報の健康・元気づくり情報により子供たちの体格について報告されているところでありますが、特に子供の肥満は将来的な健康に深刻な問題に発展する可能性もあり、早期の対応が必要と考えます。そこで、①、由仁町における子供の肥満の現状と②、子供の肥満の原因と生活習慣病の危険性について町長、教育長にお伺いします。

答弁 町長 松村諭

加藤議員の子供の肥満と生活習慣についてのご質問にお答えをいたします。近年社会や生活環境等の変化に伴い、肥満は大人だけではなく子供においても大きな社会問題となっております。さらに、新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴う学校休業や遠隔授業、スポーツ関連行事の自粛、不要不急の外出自粛などの感染症予防対策によって運動不足や食べ過ぎ、生活リズムの乱れなどの要因が重なり合い、子供の肥満が急増したと言われております。議員からのご指摘のとおり子供の肥満は成人の肥満に移行しやすく、生活習慣病の大きなリスクとなることから、成人になってから生活習慣病を予防するのでなく、子供たちに適正な指導を行い、成人になる前に解消することが大変重要であります。ご質問の当町における子供の肥満の現状につきましては、健診結果を新型コロナウイルス流行前と比較した結果、当町におきましても中学2年生においてその割合が増加し、北海道や国と比較してもその傾向は高くなっていることが判明したところであります。詳細につきましては後ほど保健福祉課長に答えさせますが、感染症予防対策によって早寝早起きなど習慣の乱れによる生活リズムが狂い出したことによって、食生活面においても給食がなくなり、インスタント食品やレトルト食品、総菜などの調理済みの食品、間食、おやつの摂取機会が増加し、食事栄養バランスの乱れと運動不足による摂取カロリー過多によって肥満傾向の子供が増加したものと考えられているところであります。さらに、近年お菓子やインスタントラーメン、清涼飲料水、加工肉など身近な食品に含まれている工業的製法で作られた油脂や糖、一部の動物性脂肪によって脳を攪乱させ、食欲を抑えられなくなる食品が判明したところでもあり、これら依存性の高い食品を日常的に摂取する機会が増加したことも大きな要因であると考えられます。ゼロ歳から5歳までの過度の体重増加はその後の体格形成に大きく関連し、小学生で肥満と判定された児童の約70%が成人になっても肥満が続くと言われております。成人の肥満は、高血圧症や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病を発症させ動脈硬化を促進することから、将来的に心筋梗塞や脳卒中を発症する危険性が極めて高くなります。また、最近では既に肥満の子供の5%から15%まで生活習慣病が存在し、特に小学校高学年以降、いわゆる思春期の時期に増加すると言われていることから、早期に解消することが重要であり、幼少期から正しい食生活と生活習慣、運動習慣を身につける必要があります。子供の肥満対策は、生活のほとんどを占めるご家庭で取り組んでいかなければなりません。町としては、広報による情報提供と各種健診や健康教育の機会を活用し、肥満の危険性や生活習慣の重要性について周知を行うとともに教育委員会、学校と連携し、保護者の皆さんに子供の健康的な生活習慣の定着に向けて取り組んでまいります。なお、学校における身体測定結果等につきましても教育長からお答えをさせていただきます。

答弁 教育長 石井洋

それでは、私のほうから学校における身体測定の結果につきましてお答えをいたします。令和6年4月に実施しました学校における身体測定での小学生185人、中学生89人の身長及び体重により体格を分析した結果となります。小学生につきましては、一般的に学童期の体格を表すことに用いられるローレル指数により区分をいたしました。ローレル指数は、100未満が痩せ過ぎ、100以上115未満が痩せている、115以上145未満が普通、145以上160未満が太っている、160以上が太り過ぎとされております。由仁小学校各学年の平均の指数でありますが、1年生が141.26、2年生が134.59、3年生が132.39、4年生が129.72、5年生が139.36、6年生が122.11となっており、学校全体の平均は132.38となり、いずれも普通となっております。中学生につきましては、成人に対して国際的指標として用いられます体格指数、ボディマスインデックス、いわゆるBMIにより区分をいたしました。BMIは、18.5未満が痩せ、18.5以上25未満が標準、25以上が肥満とされ、段階的に肥満度が1から4まで示されております。由仁中学校各学年の平均の指数でありますが、1年生が21.43、2年生が21.03、3年生が19.72で、学校全体の平均は20.77となって、いずれも標準でありました。なお、参考までにローレル指数により集計した結果においても普通となっております。しかしながら、学校全体の平均では普通、あるいは標準となっておりますが、個々に目を向けていきますと小学校の中で太っているとされるローレル指数145以上の児童が37人、約20%おります。さらに、その中で太り過ぎに該当する指数160以上が16人おります。中学生においては、BMI25以上の肥満Ⅰ度以上が13人、約15%おり、さらにその中でBMI30以上の肥満Ⅱ度となる生徒が7人おりました。学校における身体測定の結果につきましては、以上でございます。

答弁 保健福祉課長 野島健(保健福祉課長は2025年3月まで)

町が実施している健診結果の詳細につきましてお答えをいたします。当町におきましては、子供を対象にした健診は1歳6か月児と3歳児を対象にした乳幼児健診と中学2年生を対象にした由仁っ子健診を実施しております。乳幼児健診につきましては、新型コロナウイルス感染症の蔓延前の令和元年度では、受診者37人に対しまして肥満に該当した乳幼児は2人、肥満の割合は5.4%、感染症の蔓延が始まりました令和2年度から令和5年度の4年間につきましても肥満に該当した乳幼児はそれぞれ2人以下、肥満の割合も6.5%以下となっており顕著な傾向は見られませんでした。次に、中学2年生を対象に実施しました由仁っ子健診につきましては、対象となる生徒が全員受診をしておりません。受診率が57.7%から73%と年度ごとにばらつきがありますが、感染症蔓延前の令和元年度は受診者が27人に対しまして肥満に該当した生徒が2人で、肥満の割合は7.4%となっており、文部科学省が行いました学校保健統計調査における中学2年生の全国の肥満の割合であります8.8%、全道の肥満の割合12.3%と比較いたしますと、当町の肥満の割合は全国、全道より低くなっておりましたが、感染症の蔓延が始まりました令和2年度以降につきましては、肥満に該当した生徒の割合が倍増しており、令和4年度の学校保健統計調査における全国、全道との割合の比較結果につきましても当町の割合が16.7%に対しまして全国の割合が9.7%、全道の割合が10.9%でありますので、全国より7ポイント、全道より5.8ポイント高い状況となっております。以上でございます。

質問 2番 加藤重夫

子供の肥満は当町でも新型コロナウイルス感染症による影響と思われる増加が見られるということでございますので、先ほど町長答弁にありましたように小学校で肥満と判定された児童の約70%が成人になっても肥満が続くと言われていることから、大人になってから生活習慣病を予防するのではなくて、子供の頃に正しい食事と運動習慣、生活習慣を身につけていくことが必要だと考えております。ただいま由仁っ子健診と身体測定結果による子供の肥満の現状の説明がありました。結果は児童や生徒、保護者に対しても通知されていると思いますが、肥満の解消には当事者、個人の食事や運動生活の習慣を聞き取り、原因を分析、特定した上で本人と保護者それぞれに対して改善に向けた正しい知識の提供と指導を行い、経過観察、フォローすることが大変重要だと考えております。それで、再質問なのですけれども、2点あります。1点目、中学校2年生を対象に町が実施している由仁っ子健診で生活習慣病と診断された生徒はいたのかどうか。また、健診判定で治療や精密検査、再検査の判定があった生徒に対するフォローはどのようになっているのか。2点目、小中学校において身体測定により肥満と判断された子供への個別対応と正しい生活習慣の定着を目指した全校児童生徒に対してどのような取組を行っているのか、この2点について町長、教育長に再度お伺いして質問を終わりたいと思います。

答弁 町長 松村諭

加藤議員の再質問、1点目の再質問につきましては、再度保健福祉課長のほうからお答えをいたします。

答弁 保健福祉課長 野島健(保健福祉課長は2025年3月まで)

加藤議員の1点目の再質問にお答えをいたします。由仁っ子健診を開始した平成27年度以降、これまで生活習慣病と診断された生徒はゼロ人でございますが、肥満に伴う血中脂質や肝機能、血糖値、下の血圧と言われる拡張期血圧などが基準値ぎりぎりの生活習慣病の一歩手前とされる生活習慣病予備軍に該当し、将来生活習慣病への移行が心配される生徒も相当数確認されております。また、健診の結果、要治療や精密検査、再検査と判定された生徒は直近の令和5年度で要治療と精密検査がゼロ人、再検査は9人、経過観察が3人、令和4年度におきましては要治療がゼロ人、精密検査が1人、再検査は8人、経過観察が6人でございました。判定結果に係る生徒へのフォローにつきましては、健診を受診した全ての生徒に対して保護者同席の下、保健師から個別に健診結果の説明を行うとともに生活習慣病への移行が心配される生活習慣病予備軍に該当した生徒に対しましては、生活習慣の改善に関する保健指導も併せて行っております。さらに、精密検査や再検査が指摘された項目があった生徒に対しましては、検査の重要性について説明を行うとともに、検査終了後に結果の提出をお願いし、精密検査や再検査が未検査のまま放置されることがないようフォローを行っており、由仁っ子健診を開始しました平成27年度以降、精密検査や再検査の指示があった生徒全員が検査済みであることを確認しております。以上でございます。

答弁 教育長 石井洋

加藤議員の再質問の2点目であります。学校における身体測定により肥満と判定された子供への対応と正しい生活習慣の定着を目指した全校児童生徒に対する取組についてお答えいたします。身体測定により肥満と判定された子供への対応でありますが、児童生徒の身体測定につきましては学校保健安全法施行規則に定められており、検査項目は身長、体重、視力、聴力、尿のほか医師の検査などを行っております。その結果につきましては保護者に通知されており、疾病、または異常があり、治療やより精密な検査などを受けるよう指示する措置が行われております。続きまして、正しい生活習慣の定着を目指した全校児童生徒に対する取組でありますが、まず食や健康の生活に関する学習指導要領上の取扱いについてでありますが、小学校家庭科及び中学校技術家庭科において食事の役割や栄養に関する食生活について定められております。小学校保健及び中学校保健体育において、健康な生活を送るために生活習慣病の予防が位置づけられております。学校においては、学習指導要領に従い栄養教諭と連携し、小学校1年生から中学校3年生まで、年間で1時間ではありますが、主に栄養バランスの取れた食生活が元気の源になることを学年に応じた内容で栄養教諭は授業を進めております。このほか養護教諭による保健だよりを通じた家庭への発信を行っております。早寝早起き朝御飯をはじめとした適切な運動、調和の取れた食事、十分な休養、睡眠など基本的な生活習慣が大切であることを保健だよりを通じて家庭に促しております。なお、養護教諭をはじめ学校職員による保健指導は身体測定の診断結果によるものだけではなく、学校保健安全法において日常的な観察により健康上の問題があると認めるときにも必要な指導を随時行うこととされております。学校以外の取組でありますが、地域での体育活動といたしましては、ゆっくり由仁ウォーキングや健康ロードレースなどを開催しております。子供の運動習慣の定着に向け、参加への働きかけや内容の充実を図り、学校体育だけではない運動の場の提供を検討してまいります。以上でございます。

質問 2番 加藤重夫

いろいろ取り組んでいることは分かりました。町も健康維持とか医療費の削減に向けて受診率の向上に積極的に取り組んでいることも分かっております。肥満予防、生活習慣病予防等の取組も必要なこともありまして、保護者に対する子供の食生活や運動習慣の注意喚起、生活習慣の改善に向けた普及啓発をより一層進めていただいて、町と学校、家庭が一丸となって子供の肥満と生活習慣の改善に努めていただくことを願いまして、私の質問終わりたいと思います。

答弁 町長 松村諭

議長からお許しをいただきましたので、加藤議員答弁は不要ということでございますので、機会をいただきましたので、私から1点だけお話をさせていただきたいと思います。私どもは昨年の議会で質問を受けてからいよいよスタートするのでありますが、子育て世帯の支援を強化するために由仁っ子医療費の助成対象を現在のこれまでの中学校3年生から満18歳、高校3年生まで拡大いたしました。必ずしも現在社会的に問題となっております子供の生活習慣病をターゲットにこの年齢を拡大したものではありません。これは、もうご承知のことだと思います。先ほど教育長、課長のほうからも答弁をさせていただきましたが、町が独自に実施しております中学校2年生を対象とした由仁っ子健診の受診率は課長がお答えしたとおり73%以下、57.7%から73%となって未受診の生徒が大変多くなっております。健診を受けなくても病気になったら病院へ行って治療をしてもらえばいいのだ、これは10年前の由仁町の国民健康保険の医療費の実態であります。健診は受けない、具合が悪くなったら病院に行けばいいのだ。そのときにはもう手後れになってしまう町民の方がたくさんいて、かなり重度、高額な治療をしなければ改善しないという状況が発生しまして、全道でもトップクラスの高医療市町村となったところであります。その後、保健福祉課、保健師が中心となって特定健診を推進することによって早期発見、早期治療を推進してきた結果、今ではこの高医療市町村を脱することができましたし、医療費も下がってきたところであります。この問題は大変重要な問題でありまして、健診は受けない。だけれども、医療費は高い。これは看過することはできませんので、ぜひとも私ども町、教育委員会、学校、そして議員各位の皆さん、保護者の方を巻き込んでまずは子供の健診を推進していただきたい。そして、異常があれば早く直していただきたいという願いを込めまして、質問とはちょっと離れますが、私からお願いをさせていただきたいと思います。

出典:由仁町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月10日 議事録 PDF(8ページ) 間違いを知らせる