浦河町議会 令和6年第5回定例会 2024年9月17日
認知症施策について
2024年9月17日、浦河町議会の一般質問で、飯田美和子議員が「認知症施策について」質問し、保健福祉課長 駒澤勲、町長 池田拓が答弁しました。
- 質問者
- 飯田美和子 議員
- 答弁者
- 保健福祉課長 駒澤勲、町長 池田拓
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 11番 飯田美和子
通告に従いまして、1問について質問させていただきます。今日は皆さん青い衣装で、「北の流氷」(仮題)の応援ポロシャツを着ての議会ですので、本当に「北の流氷」(仮題)が成功裏にどんどん進んで全国的にすごい映画になることを祈念いたしまして応援の意味を込めて着ております。それでは質問させていただきます。認知症と共生社会の実現のために。9月は世界アルツハイマー月間です。認知症のことをもっと知ろう、もっと語ろうと取組がされているところです。日本各地でもこの月間、各種のイベントが行われているところです。昨年6月、共生社会の実現を推進するための認知症基本法という法律が成立しました。昔はボケさんとか言われていましたが、今現在、認知症という言葉は日常的に使用されており、社会的にも浸透してきたと思います。世界中で最も高齢化が進んでいる日本で、2025年には65歳以上の5人に1人、約730万人が認知症になるということが推計されています。誰がなってもおかしくないと言える状況にあって、認知症が正しく理解され、認知症の人が尊厳を保持しつつ安心して希望を持って暮らせるよう、共生社会の旗印を掲げた基本法の制定は社会全体の意識改革につながって、認知症の人とその家族を地域で支える共生社会の構築を目指す上で大きな意義があると思います。当町でも、これまでも認知症予防、認知症サポーター養成講座、養成講座を受けるとこのようなオレンジリングが配付されてサポーターとして認定されるわけですが、こういった取組、または認知症カフェ、各地域においての活動は本当に早期から取り組んでまいりました。そして、病気にならないよう未然に健康体操をしたりする、そういった取組も当町では早くからやってきたところです。ですが、今新たに私たちの年代、私たちの世代の親が認知症になり、どう対応したらいいかという相談も、実は私のところにも悩む声を聞くことがありました。認知症サポーター養成講座の中では、実際に事例、お財布がなくなった、どうしたのだろう、誰かが取ったのではないかとか、あと、トイレにある洗剤を見て、私のこのトイレに入っているところを誰かが見ているとか、そういった事例を踏まえて寸劇をしながら進めていったりするのですけれども、今改めて相談を受けたときにどう伝えていいのか分からないというか、そういったことも実際ありました。先日ある番組を見て、この質問の中にありますユマニチュードという認知症や介護のコミュニケーションの技法があるということを知り調べてみましたところ、こちらのこのユマニチュードという技法についてはもうすごく推進しているところもあるぐらいで、大変有効だということをインターネットの中で見ることができました。ユマニチュードは、単に介護をするだけではなく、患者の人間らしさやその人自身を尊重することを重視しています。手法としては、見る、話す、触れる、立たせるなど介護の手法を中心として「あなたを大切に思っています」と伝える四つの柱が柱になっています。たとえ認知症になったとしても、周囲の人々がうまくサポートできればご本人は安心して暮らすことができます。この技法は、認知症の人とのコミュニケーションをスムーズにするケアの方法です。もちろん認知症のみならず、高齢者の方の介護がうまくいくための技法でもあると思います。これを介護者のみならず一般の方々、そして児童、学生などへと学びを推進してみてはどうかと思いますが、これについて質問いたします。①当町の把握されている認知症と言われる人数や推移は、また、現在の認知症独居世帯への対応は。②コロナ禍を経て認知症カフェはどのように推移して、今現在の状況は。③当町での認知症総合支援事業の中で認知症サポーター養成講座でサポーターを養成してきているが、サポーターの活動内容についてどのような状況か。④ここ近年、当町でも介護職の人手不足がささやかれている中、ユマニチュード(介護者に寄り添いながら介護する認知症の人とのコミュニケーション技法)という技法が注目されている。この技法は、認知症の人とのコミュニケーションがスムーズに取れるようになり、認知症の症状が収まることにより介護職の離職を防ぐことにもつながるとの事例もあるようです。認知症の方が住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らせるよう、介護職の方、一般の方、児童・生徒などがコミュニケーション技法を学ぶことで安心安全のまちづくりの推進ができるのではないかと考える。コミュニケーション技法の学びを推進できないか、町の見解を伺う。以上です。
答弁 保健福祉課長 駒澤勲(保健福祉課長は2025年3月まで)
私のほうから、飯田議員の4点にわたるご質問について答弁をさせていただきます。まず、1点目の「町で把握している認知症と言われる方の人数や推移、また、現在の認知症独居世帯への対応は」でありますけれども、町として把握している当町の認知症の方の人数ですが、3年間の推移で申しますと、令和4年4月588人、令和5年4月565人、令和6年4月526人であります。また、町で把握している現在の認知症独居世帯は127世帯でありますが、その世帯への対応として、介護保険サービス利用での対応をはじめ医療や福祉サービス、そしてご家族への対応、そのほかに地域包括支援センターが体調確認や生活状況の確認、介護保険サービスにつなげるといった対応を行っているところでございます。2点目の「コロナ禍を経て認知症カフェの推移と現在の状況は」でありますけれども、まちなか元気ステーションで開催している認知症カフェの状況ですが、直近の8月の状況で推移を比較しますと、コロナ禍前である令和元年の8月における開催実績は、延べ9回開催し利用者数は358人でありました。その後、コロナ禍による行動制限や行動自粛期間を経て令和5年5月に新型コロナウイルス感染症が5類に分類された同年の8月における開催実績は、延べ5回開催し利用者数は190人でありました。さらに今年、令和6年8月における開催実績は、延べ6回開催し利用者数は261人となっております。現状ではコロナ禍前の水準には戻っていない状況ではありますけれども、今後も認知症サポーターの方々、また、地域の方々にお声がけをしながら、開催回数や利用人数を増やすべく努力をしていきたいと考えているところでございます。3点目の「認知症サポーターの活動内容についてどのような状況か」でありますけれども、当町における認知症サポーター養成講座を受講された方は令和6年8月現在で2,444人となっております。サポーターの方々の活動内容としましては、まちなか元気ステーションでのカフェの開催や、町内の各地域において10団体が集いの場を開催し、参加者からの意見を取り入れながら体操や軽運動、手先を使ったものづくりや茶話会などを行うボランティア活動に取り組んでいただいているところでございます。四つ目の「コミュニケーション技法の学びを推進できないか、町の見解は」でありますけれども、ユマニチュードは、委員がご発言のように、認知症の方とのコミュニケーションをスムーズにするフランスで生まれたケア技法のことであり、コミュニケーションの技法を学び取り入れることは、認知症の方と接する上で有効な手段と考えるところでございます。まず、ユマニチュードの技法の講習会の開催となりますと、日本ユマニチュード学会が認定したインストラクターの講師が必要となります。当該インストラクターの人数も限られておりますので現状においては早期の開催は難しい面もあるかと思いますが、今後の認知症対策を進める中で講習会実施に向けた検討をしてまいりたいと考えております。一方、現在、当町では認知症サポーター養成講座を開催しております。その講座の中において、基礎的なレベルではありますけれども、認知症の方への声のかけ方や接し方について取り上げている状況であります。それをさらに実践で活用できるような深掘りした内容でコミュニケーションの技法を学べるように、講座内容の充実に向け研究をしてまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。
答弁 町長 池田拓
自分のことなのですけれども、私も十五、六年ほど前まで母親と一緒に住んでいまして、自治会で母親が私が死んだと訴えたのが2回、救急車で病院に運ばれたというのが2回あって、実はもう2回死んでいるものですから案外自分は長生きするのではないかなというふうに思っていますけれども。反省を込めてなのですけれども、やはり認知症が進んでくるとケアラーのほうも大変なのですね。それで、皆さんの賛同を得て、浦河町ではほかの自治体ではあまり取り組んでいないケアラー条例を制定して、そしてまたそこに専任の職員も配置して、そういったようなことを進めていますけれども、認知症が進んでくるとやはり一番つらいのは本人だと思うのですね。そういう中で、認知症が進んでも尊厳を持って暮らしていけるような、そういったようなまちづくりをこれからも皆さんとともにしっかりと取り組んでまいりたいなというふうに考えていますので、併せてご理解をいただきたいというふうに思います。
答弁 町長 池田拓
飯田議員。
質問 11番 飯田美和子
ありがとうございます。まず一つ目のところで、高齢化率も上がってくるとそれに合わせて自然に認知症になる方も多くなってくるのかなと思うのですけれども、認知症だと把握されているご家庭とか個人の方でも、町として把握しているところとかはあれなのですけれども、そこに触れないでいる人たちは難しいとは思うのですけれども、町として介護、医療などいろいろつなげていけるように、これからの課題としてそういったところにどういうふうに入っていこうかなと、そういった取組みたいなものというのは考えていらっしゃるのか、これからもまた高齢化率は上がってくると思うので、その辺についてはどうでしょうか。
答弁 保健福祉課長 駒澤勲(保健福祉課長は2025年3月まで)
介護世帯への関わりでございますけれども、先ほど言いました特に独居世帯127世帯、そこにつきましては、先ほど言いましたけれども、包括のほうで何かしらのつながりがあるというところでございます。それ以外にも認知症の方はいらっしゃるのであろうというふうに思います。また、この認知症の人数につきましては、介護認定審査会のほうで使用しております認知症に係る尺度というものがあるのですけれども、その尺度に基づいて認知症に区分された方の数字でございます。それ以外にも、介護サービスを使うまではいかないけれども、医療のほうにかかっていてお医者さんから認知症だというふうに診断されている方も中にはいるというふうに聞いております。そういった場合については、介護サービスが必要となれば包括のほうに情報をいただいて、そして包括のほうからそういったサービスにつなげていくという形になろうかと思います。そして、またそれ以外の方でも、地域でボランティアの団体としてそれぞれ活動されている集いの場があるわけですけれども、そういったところからも、「最近この方を見ないね」ですとか「何か調子が変だね」とかというような情報が包括のほうに寄せられれば、包括のほうでそういった家庭に訪問をして、必要に応じて医療につなげてみたり介護認定につなげてみたりといったような対応をすることとしております。以上でございます。
質問 11番 飯田美和子
ありがとうございます。では、2番目のコロナ禍が終わってカフェはどうなっているのかということで先ほどお聞きしたら、令和1年のときは358人、去年の8月は190人で、令和6年8月では延べ261人となっていますけれども、完全には戻ってはいないと思いますけれども、もちろんこちらのほうもぜひとも続けていっていただきながら、そして皆さんとお話ししたりとか一人にさせないというか、要は町なかに皆さんが、食べに来る人もそうですし、つくる側の方たちもそうですし、ぜひとも続けていってほしいなと思うのですけれども。こちらのほうの例えば今後の展望みたいなものというのは、これから先もっと広げていこうとか、それとも今までの介護をやっていらっしゃる方でも結構カレンダーがびっしりになっていると思うので、それについてはどういうふうにしていこうとか、展望的なことを教えていただけますか。
答弁 保健福祉課長 駒澤勲(保健福祉課長は2025年3月まで)
まちなか元気ステーションで行う認知症カフェの件でございますけれども、今こちらのほうで認知症カフェに参加していただける団体と押さえているのは11団体ということで押さえております。ただ、8月だけで申しますと開催が6回ということで、残念ながらその月に活動されなかったという団体もございます。コロナ禍前は月2回開催をしていただいた団体もあります。ただ、カフェを再開するときに当たって、コロナもまだなくなっておりませんのでまずは1回から始めようかといった団体も今日に至っているというような状況もありますし、そしてまたコロナ禍という3年、4年の間で様々なことがありまして、活動にまだ至っていないという団体もございます。そういったいろいろな事情が絡んで今現在の実績となっておりますけれども、町といたしましては、そういった団体の方に対しまして再開についてお願いをしてみたり、また、なくなった団体もあれば新たにできた団体もございます。そういった部分から考えますとまた増えていくという望みもあるのかなというふうに思っておりますし、町といたしましても、先ほど言いましたけれども、サポーターの方等に声をおかけしまして、活動をしていただけるよう協力を願っていきたいなというふうに思うところでございます。
質問 11番 飯田美和子
ありがとうございます。3番目については、先ほどお話ししていただいたので分かりました。4番目についての再質問ですけれども、認知症の方でもまだそんなに重くなっていない方であればある程度の手助けがあったら自分でも生活できたりとか、ちょっとしたことで昔のことを思い出しながらお料理をしたりとか裁縫をしたりとかいろいろなことができるというのもお話を聞いていますので、やはり関わる人の関わり方が大事なのかなと思うのですよね。私も母がそういうふうになったことがありまして、そうなったときに自分の親はそんなことは絶対あり得ないというか、自分の親は絶対認知症にはならないというか、そういったような感情があったりとか、家族だとなおさらうまく伝えることができない、当たってしまうというのではないけれども、この間まではできていたことがどうしてできないのだろうという思いからついそういうふうに対応してしまったりしがちで、そのときに私はユマニチュードを知っていたらよかったなとこの間すごく感じたのですよね。これを今きっと直面している方たちに伝えてあげることができたら、その人たちの気持ち、ケアをしている方たちの気持ちも違うのではないかな、もっと優しい気持ちで対応できたりとかできるのではないかなと思ったので、これはお願いになりますけれども、ぜひともこういった今直面している、もちろん認知症の方も自分自身が一番つらいとは思うのですけれども、周りで家族の方、対応している方が穏やかにというか、親や兄弟や旦那さんだったり、介護する人はそういう近くにいる人だと思うのですけれども、そういった人たちとちゃんとコミュニケーションが取れるように、こういった技法があるということでぜひとも町民の方たちに伝えてあげてほしいなと。実はその相談された方にもこういったのがあるよということで印刷物も渡しはしたのですけれども、やはりなかなか自分の親だということで受け入れられなかったり対応できなかったりということがあるみたいですので、ぜひとも町民の方たちにそういったことをお知らせしていただければなとお願いいたしまして、質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。